JPS61223214A

JPS61223214A - 過給機付内燃機関に於ける吸気装置

Info

Publication number: JPS61223214A
Application number: JP6235385A
Authority: JP
Inventors: Shin Narasaka; 奈良坂　伸; Osamu Matsumoto; 治松本; Yasuyuki Santo; 靖之山藤
Original assignee: Honda Motor Co Ltd
Current assignee: Honda Motor Co Ltd
Priority date: 1985-03-27
Filing date: 1985-03-27
Publication date: 1986-10-03
Anticipated expiration: 2010-06-14
Also published as: JPH0756210B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〈産業上の利用分野〉本発明は過給機付内燃機、−関に於番プる吸気構造に関
し、特にブローバイガス中に混入した油分が゛多量に過
給機内に吸い込まれることのない吸気構造に関する。

〈従来の技術〉エンジンの燃焼室に供給される吸気を加圧することによ
り、混合気の比重這を増大させ、その充填密度を増大さ
せて、エンジンの出力を増木させることが種々の態様で
実用化されている。吸気を加圧する手段としては、遠心
式、軸流式圧縮１の他に容積型の圧縮機も用いられてい
る。このよう゛な圧縮機を駆動するためには、排気ガス
により駆動されるタービンを利用したり、或いはエンジ
ン：の出力を直接利用している。

吸気を圧縮するための過給機としてベーンポンプ等の機
械式圧縮機を利用した場合には、その吸入流速が回転速
度に同期した一定の周期で変動する所謂吸入脈動が生じ
、共振による騒音を発生させる場合がある。従って、こ
のような吸入脈動を抑制するために過給機の吸入口の上
流側に消音チャンバとして比較的大容積の空室を配設し
、・該チャンバにて吸入空気の体積を急膨張させること
により、上記した吸入脈動を減衰させることが公知とな
っている。

また、ベーンポンプ等からなる過給機の内部に、エンジ
ンオイル等の油分を多量に含有する空気が過給機内に吸
引されるようなことがあると、□その油分により過給機
の軸受のグリースが洗い流されたり、樹脂もしくはカー
ボン系材料からなるシール部材の摩耗が促進される等、
過給機の耐久性に対する好ましくない影響が現われる。

ところで、車輌用内燃機関に於いては、ブローバイガス
還元装置により、未燃焼ガスを直接吸気通路内に導入す
ると、ガス中に混入している油分によりフィルタエレメ
ントを汚損したり、気化器に対して悪影響を及ぼすこと
があり、過給機付内燃機関に限らずブローバイガス中の
油分の除去は不可欠なことである。このようなことから
、ヘッドカバー内部にオイルセパレータを設け、油分を
・　　　　除去することが実公昭５５−３７６８７号公
報に開示されるように、従来から行われていた。

〈発明が解決しようとする問題点〉しかしながら、多量のオイルがブローバイガス中に含ま
れている場合には、オイルセパレータにより除去されな
かった油分が過給機に吸い込まれる虞れがある。エアー
クリーナのブローバイガス導入口をクリーナケースの下
部に設け、エアークリーナのの出口をクリーナケースの
上部に設けて油分の通過を阻止することも考えられるが
、必ずしも十分な効果を期待できない。

そこで、本発明者は、過給機の吸入脈動を減衰させるた
めのチャンバに、油分を除去するための構造を内蔵させ
れば、上記した問題の解決を計ると共にエンジンルーム
のスペースを節約し得ることに思い至った。

このような従来技術の問題点及び発明者の知見に鑑み、
本発明の主な目的は、エアクリーナに環流されたブロー
バイガス中の油分を効果的に除去すると同時に過給機の
吸入脈動をも効果的に減衰し得る過給機付内燃機関に於
ける吸気構造を提供することにある。

く問題点を解決するための手段〉このような目的は、本発明によれば、ブローバイガス還
元通路と過給機とを有する内燃機関に於ける吸気構造で
あって、前記過給機の上流側の吸気通路に空室が設けら
れており、前記空室の内部に油分離手段が設けられてい
ることを特徴とする過給機付内燃機関に於ける吸気構造
を提供することにより達成される。

〈作用〉このように、バッフル板及び又は油吸着材からなるもの
であって良い油分離手段を、過給機上流側の空室に設け
れば、吸入脈動の減衰と過給機への油分の侵入の防止を
同時に達成することができる。

（実施例〉以下に添付の図面を参照して本発明を特定の実施例につ
いて詳細に説明する。

第１図に本発明に基づく吸気構造を備えた過給機付内燃
ｖＡ＃ｌｌの吸気経路全体の系統図が示されている。

大気中に開放された開口を有するエアクリーナケース１
の内部には、濾紙式のフィルタエレメント２が装着され
、吸入される空気を清浄化している。ここで清浄化され
た空気は、導管３よりインレットチャンバ４へと導かれ
、過給機としてのベーンポンプ５に吸入される。

ベーンポンプ５は、プーリ及びベルトを介しエンジンの
クランク軸により駆動される０−夕５ａ及びベーン５Ｆ
３の運動により吸入空気を圧縮吐出するものであるが、
吸入流速が周期的に変動するため脈動音を発生する。そ
こでインレットチャンバ４はポンプ吸入口の直前に空気
溜りを郭定することにより、この脈動音を低減させる作
用を行なう。

このインレットチャンバ４は、第２図に良く示されてい
るように、一つの面のみが開口する概ね箱型のダイカス
ト軽合金部材からなる上部ケーシング４１と下部ケーシ
ング４２との開口部同士を多孔板４３を介して連結する
ことにより、内部に空室を郭定している。上部ケーシン
グ４１の下部には筒状の吸気導入口４４が外向きに突設
され、例えばホースにより導管３に接続されており、上
部ケーシング４１の上部の略対角位置には同じく筒状の
吸気導出口４５が同様に外向突設され、ベーンポンプ５
の吸入口に接続されている。

上部ケーシング４１の内面には、吸気流を上下に蛇行さ
せるように、上側が開かれたり１４６と下側が開かれた
リブ４７とが左右方向に延在するように前後に連設され
ている。上部ケーシング４１の吸気導出口４５の側の底
部には吸気流から見て上向きに傾斜した横向きのり１４
８が設けられ、吸気導出口４５の側に油分が＊ｓｉする
ことのないようにしである。下部ケーシング４２内には
、親油性合成樹脂を主成分とするオイル吸着フィルタ４
９が充填されており、多孔板４３の孔を介して上部ケー
シング４１内の吸気流に暴露されている。

従って、吸気流がバッフル板としてのり７４６．４７に
より蛇行する間に、混入している油滴が下方に沈降して
、吸気流中の油分が除去され、しかも、一旦沈降した油
分はオイル吸着フィルタ４９に捕捉されるため再び吸気
流中に混入することがない。下部ケーシング４２内にオ
イルが多量に滞印した場合には、下部ケーシング４２底
部のドレーンプラグ５０により抜き出すことができる。

さて、ベーンポンプ５により加圧された吸気は、吐出側
に於ても吸入側と同様に脈動音を発生するが、アウトレ
ットチャンバ６にて加圧空気を急膨張させることにより
、この吐出脈動を吸収している。

ベーンポンプ５により圧縮された吸気は、断熱変化によ
り比較的ａ［となり、熱膨張していることから比重量が
比較的小さい。しかしながら、可及的に大量の吸気をシ
リンダ内に充填しようとする過給機の目的に沿えば、吸
気の比重量は大であることが望ましく、また吸気が過度
に高温であることは、気化器の正常動作のためにも、又
機関性能上もノッキングを発生し易くさせる等有害であ
る。そのため吐出空気の冷却を行なうインタクーラ７が
ベーンポンプ５の吐出口より下流に配設されている。

このインタクーラ７は、多数の偏平なデユープ７２と、
これらのチューブ７２の互いに隣接するもの同士を接続
するフルゲートフィン７３とよりなるラジェータコア７
０を形成した一種の熱交換器であり、コア７０がエンジ
ンルーム内の比較的外気の流通する部分に位置するよう
に取付けられ、圧縮されてａ澹となった吸気がチューブ
７２を通過するに伴い、その熱が、コア７０を通過する
外気中にフルゲートフィン７３の表面より放散されるこ
ととなる。

インタクーラ７により冷却された吸気は、次にサージタ
ンク８の上部人口８ａより同タンク内に送り込まれるが
、この時まだ残留している吐出脈動は、気化器９の吸入
口止発生するエンジン１３に於けるピストン１０の往復
運動による吸入脈動と共に、サージタンク８の容積によ
り更に減衰される。またサージタンク８には圧力調整弁
としてのリリーフ弁１１が設けられており、サージタン
ク８内の圧力が、リリーフ弁体１１ａを閏止させている
コイルばね１１ｂのばね力により設定された値以上に上
昇すると、余剰空気を逃がし、過度に過給圧が上昇する
のを防止している。

上２のサージタンク８に於ける吸気の入口８８及び出口
８ｂはそれぞれ□垂直方向に高低差をもって配設されて
おり、サージタンク８の上面に設けられた入口８ａより
送り込まれた吸気は、サージタンク８お下部にあって気
化器９の吸入口と略直結して接続された出口８ｂより気
化器９の吸気通路９ａに送気される。このように吸気の
出入口８ａ、Ｑｂが上下に高低差をもって配設されてい
ることにより、気化器９よりの吹き返しがあった場合で
も、燃料が重力によりサージタンク８の下方に止まり、
過給機５まで燃料が到達することが避けられる。

このようにして気化器９に圧送された吸気は、最終的に
気化器９及び吸気マニホールド１２内で燃料と混合され
、エンジン１３の吸入弁１４の運動に応じてシリンダ上
部の燃焼室１５へと送り込まれる。当然のことながら、
燃焼後のガスは、排気弁１６及びピストン１０の運動に
より排気マニホールド１７へと排出される。

ブローバイガス還元装置を有するエンジンの場合、クラ
ンクケース内のブローバイガスはシリンダヘッド内部に
設けられた迷路状のオイルセパレータ２１により油分を
分離された侵、ブリーザチューブ２２を通ってエアクリ
ーナケース１に導かれ、再度吸入空気と共に燃焼室１５
に吸入される。

このようにエンジンのクランクシャフトの駆動力により
運転される過給機の場合、常時吸入空気を圧縮する作用
を行なっており、特に低負荷時にスロットル弁１８が閉
じている時も過給が行なわれ、ポンプ負荷が燃費を悪化
させるという不都合がある。そこで、スロットル弁１８
と連動する制御弁１９を有するバイパス通路２０をもっ
て、過給機５をバイパスするように、サージタンク８の
入口８ａの隣接する部分の通路と導管３とを接続しであ
る。そのようにして、スロットル弁１８が概ね閉じられ
たエンジンの低負荷時にあっては、ｌＮｌ０弁１９を開
くようにし、バイパス通路２０によりサージタンク８と
導管３とを連通させることにより過給圧を過給ｌ１１５
より上流に帰還させ、低負荷時に於けるポンプ負荷を軽
減するようにしである。

以上説明したように、本発明は、過給機の吸入脈動の減
衰と過給機への油分の侵入の防止とを可能にするもので
あるが、気化器の吸入脈動の減衰と気化器への油分の侵
入の防止とのために本発明を応用することも可能である
。また、本発明の実施例に於ける過給機としては、エン
ジンのクランクシャフトにより駆動されるベーンポンプ
等からなるスーパーチャージャに限らず、排気流によっ
て駆動される形式の所謂ターボチャージャであっても良
い。

〈発明の効果〉このように、本発明によれば、単一の空室をもって、過
給機の吸入脈動の減衰と過給機への油分の侵入の防止と
を同時に達成し得るものであるため、耐久性の向上、製
造コストの低減、スペースの節約等に多大の効果を奏す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に基づく吸気構造を備えるエンジンの吸
気経路系統図である。第２図は第１図のインレットチャンバを一部破断して示
す分解斜′ＩＡ！！！！ｌである。１・・・エアクリーナケース２・・・フィルタエレメント３・・・導管　　　　　　４・・・インレットチャンバ
５・・・ベーンポンプ　　６・・・アウトレットチャン
バ７・・・インタクーラ　　８・・・サージタンク８ａ
・・・入口　　　　　８ｂ・・・出口９・・・気化器　
　　　　１０・・・ピストン１１・・・リリーフ弁　　
１２・・・吸気マニホールド１３・・・エンジン　　　
１４・・・吸気弁１５・・・燃焼室　　　　１６・・・
排気弁１７・・・排気マニホールド１８・・・スロットル弁　１９・・・制御弁２０・・・
バイパス通路　２１・・・オイルセパレータ２２・・・
ブリーザチューブ４１．４２・・・ケーシング４３・・・多孔板　　　　４４・・・吸気導入口４５・
・・吸気導出口　　４６．４７．４８・・・リプ４９・
・・オイル吸着フィルタ５０・・・ドレーンプラグ７０・・・コア７２・・・チ
ューブ　　　７３・・・コルゲートフィン特　許　出　
願　人　　本田技研工業株式会社代　　　　　理　　　
　　人　　　弁理士　　大　　島　　陽　　−第２図

Claims

【特許請求の範囲】ブローバイガス還元通路と過給機とを有する内燃機関に
於ける吸気構造であって、前記過給機の上流側の吸気通路に空室が設けられており
、前記空室の内部に油分離手段が設けられていることを
特徴とする過給機付内燃機関に於ける吸気構造。