JPS61222609A - 鋼板の製造装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は鋼板の製造装置に係り、詳しくは鋼板の耳部切
削に際してレストリム化（切捨てなし）又は溶接用開先
形状を付けた鋼板製造に最適な鋼板を製造する装置に関
するものである。

（従来の技術） 一般に鋼板の製造において、鋼板の幅を制御する方法と
してエツジング圧延があり、特開昭５８−８０３１０、
特開昭５Ｅｌ−５３８０８，特開昭５８−１２２１０８
号公報一方、鋼板の平面形状、就中、矩形度を制御する
方法として１幅出しくＤＷ）圧延、又はＤＷ圧延前の厚
偏差解消を目的とする形状調整（ＤＢＴ）圧延のいずれ
か片方又は両方において、鋼板の矩形度向上を目的とす
る形状修正（Ｄ　Ａ　Ｔ）圧延の適用があり、特開昭５
２−５７０ｆｌｌ、特開昭５３−１２３３５８、特開昭
５５−４５５１７等が提案されている。更に、エツジン
グ圧延とＤＡＴ圧延とを組み合せた鋼板の平面形状制御
方法も特開昭５９−２１５２０３等に提案されている。

他方、厚板の製造において、鋼板の幅を切断する方法と
して、比較的薄鋼板の場合には剪断（ロータリトリミン
グシャーΦサイドシャー・ダブルサイドシャ−）があり
、剪断ラインで処理される以外の厚鋼板及び高炭素鋼又
は低合金鋼等の特殊鋼の場合には、ガス切断（ボータプ
ルガス切断・フレームプレーナー切断・パウダー切断・
プラズマ切断）があり、これらはいずれも「わが国にお
ける最近の厚板製造技術の進歩、第二版（日士姓ａ１１
にム　明石ぺｑ住へ日９９０見斜）１じ行二余七れてい
る。

鋼板の二次加工としての幅切断方法又は開先切断方法は
、ガス切断が一般的である。厚板を素材としてＵＯＥ鋼
管を製造する場合には、サイドトリマーと数本のバイト
とが初期に用いられていたが、今日では複数のバイトを
配列するプレーナが主流となっている。ホットコイルを
素材としてスパイラル鋼管を製造する場合には、サイド
トリマー装置としてロータリーシャー、開先装置として
バイト方式又はミーリング方式用いられているが、最近
の厚肉製管ではミーリング装置がサイドトリブー及び開
先装置とを兼ねる例もある。これらはいずれも「鉄鋼便
覧　第ｍ（２）分冊（丸善昭和５５年１１月２０日発行
）」に詳述されている。

（発明が解決しようとする問題点） 上記技術により厚板の平面形状はそれなりの改善がなさ
れたが、仕上げ（Ｄ　Ｆ）圧延におけるエツジングパス
後の水平パスにおける幅戻り１幅拡がり、エツジドロッ
プ等の発生により、耳部切断が不要なノートリム鋼板の
製造は不可能であつた。

一方、厚鋼板の耳部切断は、ホットコイルと異なり圧延
長が短かく、圧延時の張力制御もない上にリバース圧延
及び幅出し圧延を特徴とする厚板圧延では幅の変動が大
きいために、その切断精度が極めて悪いことには変りは
ないが、例えば生産性は低いが、最も安価な手段である
ガス切断又は設備費が増大するが生産性は高い剪断を用
いても実質的には歩留を犠牲にすることにはならなかっ
た。しかし乍ら、形状修正（ＤＡＴ）圧延等により厚板
を製造した場合にもガス切断又は剪断を用いると、平面
形状矩形度、就中９幅端度が格段に向上しているので悪
い切断精度によってＤＡＴ圧延が改善した効果を全く活
用出来なくしているという欠点があり、この切断精度の
下で形状修正（Ｄ　Ａ　Ｔ）圧延を実施しても、実質的
な歩留向上は微小であった。

他方、鋼板のエツジミラー等による切削加工を、形状修
正（Ｄ　Ａ　Ｔ）圧延を行なっていない幅変動が大きい
厚鋼板に用いると、刃物寿命、切削能率及び切削装置の
大型化により経済性を著しく損なうという欠点が実在し
た。

従って、鋼板の開先加工は、厚板の製造工程ではなく、
切断後の別工程における二次加工に限定されるという圧
延製造工程の全体からみて、ハンドリング面、経済面か
ら全く耐え難き損失に甘んになければならない欠点を有
していた。

（問題点を解決するための手段） 本発明は以上の如き、種々の問題点を有利に解決するた
め、鋼板の製造に際し、その歩留を大幅に向上するレス
トリム化又はその付加価値を飛蹟的に高める開先鋼板を
製造する装置について、本発明者等の繰り返し実験及び
考察から創出したものである。

その特徴とするところは、鋼板の側端縁を所定の一次的
な寸法と形状に仕上げるエツジングロールど、該鋼板の
側端縁を二次的に所定の寸法と形状に仕上げるエツジミ
ラーとを、鋼板製造装置列上に少なくとも各々一基以上
配設したことにあ（作用） 本発明は、鋼板の平面形状改善技術をその製造プロセス
全体からみて、更に合理的にするため、オンラインにお
ける圧延幅精度の向上即ち耳部切削量の最小化と併せて
、開先鋼板となし得る迄の仕上精度改善により開先鋼板
の製造を可能としたことによって、厚板のレストリム化
又は高付加価値化をオンラインで実現したものである。

即ち、本発明者等は鋼板の製造において、需要家の望む
平面形状矩形度を有する鋼板を安価、確実に提供するこ
とを課題として種々実験、検討を繰り返した結果、高い
幅精度を得る圧延装置と鋼板の耳部を高精度に切削する
装置との組み合わせが、最も少ない切削代で所望の矩形
度を有する商品としての厚板を製造することができ、製
造者にも需要家にも最も技術的かつ経済的に優れている
ことを知見した。

以下１本発明者等が上記知見を得た作用を厚板圧延の幅
仕上げ精度向上の例をもとに詳細に説明する。

リバース圧延及び幅出し圧延を特徴とする厚板圧延では
、厚鋼板を圧延した場合、幅の板間偏差は２０〜４０■
、板肉偏差は１０〜３０層麿程度は存在し、成品幅が広
い程各々の偏差は大きくなる傾向がある。

エツジング圧延を適用した場合、幅の板間偏差は著しく
改善されて５〜１０厘鳳程度となり、板肉偏差も６〜１
２層履程度に改善される。更に、エツジング圧延にＤＡ
Ｔ圧延を適用すれば、その坂内幅偏差は稍改善されて５
〜ｌｈｍ程度となる。

一方、厚板における切断方法は前述の如く、剪断又はガ
ス切断に限られており、剪断精度はｔ〜１．５ｔ　（ｔ
　＝板厚）、ガス切断精度は５〜１０ａ＋ｍであるが、
切断コストは前者に比べ後者の方が稍高い。

しかるに、工作機械としては一般的であるが、厚板の製
造装置としては全く実用化されていないエツジミラーを
厚板製造工程に設置して厚鋼板を切削した結果、板厚・
切削速度番端面形状等にも影響されるが、その切削精度
は飛躍的に向上して１ｍｍ程度となり、かつオンライン
で開先加工も可能となることが明らかとなった。

更に、この知見を進めて厚板工程における開先鋼板の製
造に際して、厚鋼板の端面加工は、■型、Ｖ型開先の場
合には１本発明において端面切削に用いられるエツジミ
ラーの切削角度の単なる制御により、Ｋ型、Ｙ型開光等
複雑な形状の場合には、複数のエツジミラーを連続的に
配列することにより達成されることを明らかにした。

これらの知見に基づき、前記した高精度かつ多目的の切
削装置を鋼板の幅精度を制御する圧延装置に組み合せ、
圧延装置による一次加工としての圧延後に二次加工とし
ての前記エツジミラーを適用することによって始めて工
業的に企業性を有するレストリム化が実現して大幅な歩
留向上を達成するばかりでなく、切削代も低減すること
によって切削能率（Ｔ／Ｈ）の向上、刃物原単位の友幅
な向上、切削装置の小容量化を可能にして設＠費を抜本
的に低減する−という種々のコストメリットが得られる
ことを確認した。更に、これにより開先鋼板をもオンラ
インで製造することが可能となって、高付加価値の製品
を短工期に精度よく安価に需要家に供給しうる事実を知
見した。

（実施例） 本発明の一実施例を以下に説明する０表１にレストリム
鋼板の製造例、表２に開先鋼板の製造例を示す、この実
施例におけるスラブサイズは厚み２４ＯｍｍＸ幅１８０
０ｍｍＸ長さ５０００ｍｍ、成品サイズは厚み２＋ｌ＋
ｍＸ幅３８００ｍｓＸ長さ５０．０００ｍｍであり、帽
出し比は２．０．延伸比は１０．０　、幅出し開始厚は
２００ｍｍ、幅出し終了厚はＩＯｈｍ　、　Ｄ　Ｂ　Ｔ
量は４０ｓ＋ｍ、ＤＡＴ量は５ｍｍ（表１のみ）、Ｃ方
向エツジング量は４０ｍ層に揃えた。

又、本例で用いた装置例は第１図に示す如く、エツジン
グロール１．可逆式水平ロール仕上げ圧延機２．レベラ
ー３．冷却床４．超音波探傷装置５、分割剪断°機６．
複数のエツジミラー７、パイラー８．商品置場９９幅計
１０．前記エツジングロールｌ及び可逆式水平ロール仕
上圧延機２各々のロール開度及び圧下量並びに加工速度
を制御しかつ加工結果を出力する制御出力装置ＩＩ、さ
らに該制御出力装置１１の出力を受けると共に幅計ｌＯ
の信号を入力して鋼板側縁端の全域にわたって連続的に
切削量を演算し、エツジミラー７の制御装置ＥＭに切削
量と切削速度を指示する切削量演算指令制御装置１２に
よって構成したものを用いた。

（注）ＤＡＴ量の定義： ＤＡＴ量＝Ａ−Ｂ（第２図参照） （ＤＷ圧延直前のＤＡＴ圧延におけるＤＡＴ圧延後の被
圧延素材の長さ断面厚） 表１に明らかな通りレストリム鋼板を製造する本発明例
は製造者、需要家を結んだ総合コストが最も低い価とな
った。これに対し比較例は何れも本発明例に及ばない、
特に切削手段が同じエツジミラーを用いた比較例２は切
削代が大きいため設備費が極大となって、全く実用性が
なく非工業的であることが判明した。又、表２に明らか
な通り、開先鋼板を製造するのにあたって、ガス切り方
法によると、−次切断後のハンドリング、付帯設備費９
人件費、加工費が嵩み、結局、総合コストでは本発明例
に優る結果を得られず、何れにおいても本発明例が総合
コスト及び加工精度の面から最も工業的、産業的要求を
満たす結果が得られることが判明した。

（発明の効果） 本発明は、１次加工としてエツジングロールによるエツ
ジ加工の後、このエツジ加工結果をもとにミーリングを
行なうようにミラーを配設し、更に１次加工に先だって
形状修正圧延を水平ロールで行なうことも可能としたの
で、所要切削量が格段に減少し、ミラーを極端に小型化
でき、商品製造歩留りも格段に向上する。これ等によっ
て、商品（レストリム鋼板、又は開先鋼板）の製造コス
トが大幅に減少し、製造者と需要家を結んで技術的にも
経済的にも最もすぐれた商品の提供を可能とする。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係る製造装置の一実施ラインの構成を
示す平面配置図である。第２図（イ）　、　（０）はＤ
ＡＴ量算出のための説明図である。 １・・・エツジングロール、２・・・可逆的水平ロール
仕北圧延機、３・・・レベラー、４・・・冷却床、５・
・・超音波探傷装置、６・・・分割剪断機、７・・・エ
ツジミラ一群、８・・・パイラー、９・・・商品置場、
１０・・・幅計、１１・・・１．２の制御出力装置、）
２・・・１０．１１による切削量演算指令制御装置、Ｅ
Ｍ・・・エツジミラー制御装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 鋼板の側端縁を所定の一次的な寸法と形状に仕上げるエ
   ッジングロールと、該鋼板の側端縁を二次的に所定の寸
   法と形状に仕上げるエッジミラーとを、鋼板製造装置列
   上に少なくとも各々一基以上配設したことを特徴とする
   鋼板の製造装置。