JPH0570522B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0570522B2
JPH0570522B2 JP19857486A JP19857486A JPH0570522B2 JP H0570522 B2 JPH0570522 B2 JP H0570522B2 JP 19857486 A JP19857486 A JP 19857486A JP 19857486 A JP19857486 A JP 19857486A JP H0570522 B2 JPH0570522 B2 JP H0570522B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
shape
rolled
width
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP19857486A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6356304A (ja
Inventor
Hidesato Mabuchi
Kozo Kono
Tetsuo Kaji
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP19857486A priority Critical patent/JPS6356304A/ja
Publication of JPS6356304A publication Critical patent/JPS6356304A/ja
Publication of JPH0570522B2 publication Critical patent/JPH0570522B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Metal Rolling (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は切板又は耳月鋼板の製造方法に係り、
特に鋼板の長手方向稜線巾近傍に発生するシーム
疵を防止するとともに鋼板の側端面をロールエツ
ジングと切削により経済性よく、高い歩留でレス
トリム鋼板及び開先付鋼板を製造する方法を提供
する。 〔従来の技術〕 一般に鋼板の製造において、形状調整(DBT)
圧延、幅出し(DW)圧延又は仕上げ(DF)圧
延のいづれかにおいて鋼板の幅を制御する方法と
してエツジング圧延があり、連続熱延においては
特公昭50−24907号公報、特公昭51−36711号公
報、特公昭52−1700号公報等が、又厚板圧延にお
いては特開昭56−80310号公報、特開昭56−53808
号公報、特開昭58−122106号公報、特開昭58−
173004号公報等が提案されている。 一方、厚板の平面形状、就中、矩形度を制御す
る方法として、DW圧延又はDW圧延前の厚偏差
解消を目的とする形状調整圧延のいづれか片方又
は両方において、鋼板の矩形度向上を目的とする
形状修正(DAT)圧延の適用があり、特開昭52
−57061号公報、特開昭53−123358号公報、特開
昭55−45517号公報等が提案されている。 更に近年、DBT圧延パスにおけるDAT圧延と
C方向エツジング及びDW圧延パスにおける
DAT圧延とL方向エツジングのいづれ片方又は
両方を組み合せて鋼板の平面形状を制御する方法
も特開昭59−215203号公報等に提案されている。
また鋼板のキヤンバー減少技術としては、圧延中
の反力差を補正する技術又は鋼板のウエツジ量を
制御する技術等があり、特開昭54−155961号公
報、特開昭55−75812号公報、特開昭54−155961
号公報、特開昭57−109509号公報、特公昭60−
3882号公報に提案されている。 他方、厚板の製造において鋼板の幅を切断する
方法として、比較的薄鋼板の場合には、剪断(ロ
ータリートミリングシヤー、サイドシヤー、ダブ
ルサイドシヤー)があり、剪断ラインで処理され
ない厚鋼板及び高炭素鋼又は低合金鋼板の特殊鋼
の場合にはガス切断(ポータブルガス切断、フレ
ームプレーナー切断、パウダーガス切断、プラズ
マガス切断)があり、これらはいづれも「わが国
における最近の厚板製造技術の進歩」第二版、日
本鉄鋼協会、昭和59年5月23日発行に詳述されて
いる。 鋼板の二次加工としての幅切断方法又は開先切
断方法はガス切断が専ら一般的である。切断後の
厚板を素材としてUOE鋼管を製造する場合には、
サイドトリマーと数本のバイトとが初期に用いら
れていたが、今日ではバイトを配列するプレーナ
ーが開先装置として主流となつている。圧延まま
のホツトコイルを素材としてスパイラル鋼管を製
造する場合には、サイドトリマー装置としてロー
タリーシヤ、開先装置としてはバイト方式又はミ
ーリング方式が用いられているが、最近の厚肉製
管ではミーリング方式がサイドトリーマー装置及
び開先装置と兼ねる例もある。これらは、いずれ
も「鉄鋼便覧第(2)分冊、丸善、昭和55年11月20
日発行」に詳述されている。 更に、本発明者達は、圧延鋼板の矩形度を制御
したる後に圧延鋼板耳部を切削することによつて
熱延歩留の向上及び熱延鋼板端面品質の向上が得
られる熱延鋼板の製造方法を先に特願昭60−
40540号、特願昭60−76670号、特願昭60−113753
号で提案している。 これ等に加えて厚板等の製造において、鋼板の
長手方向稜線近傍の表裏面に発生する縦割れは、
その形状又は位置からシーム疵又はサイド割れと
呼ばれ、その発生を防止する方法が各種提案され
ている。 高級鋼においてはこの種の疵発生防止を確実に
するため、例えば特公昭41−16928号公報で提案
されているように鋳塊の長手方向端部のコーナー
カツテイングが行なわれている。一方量産鋼にお
いては、特開昭56−19908号公報に提案されてい
るように、鋳片の形状調整又は幅出し圧延の初期
における軽圧下圧延によつて新発生を防止しよう
としている。更に特公昭50−14632号公報による
提案では、スラブの両側端面中央を凸状キヤリバ
ーロールで窪ませることによつて鍛錬効果を与
え、疵発生を防止しようとしていた。 更に特公昭59−39202号公報では厚板用スラブ
の隅角部に20〜80mmの曲率半径で丸みをつける方
法が提案されている。 本発明者等も、特願昭61−67552号では、仕上
げ圧延の途中でエツジング、面取圧延、潤滑圧延
することによりシーム疵発生を防止する方法を新
に提案している。 〔発明が解決しようとする問題点〕 上記技術により厚板の平面形状はそれなりの改
善がなされたが、仕上げ圧延におけるエツジング
パス後の水平パスにおける幅戻り、幅拡がり、エ
ツジドロツプ等の発生により、耳部切断が不要な
ノートリム鋼板の製造は不可能であつた。 一方厚板の耳部切断は、ホツトコイルと異なつ
て、圧延長が短かく、圧延時の張力制御もない上
に、リバース圧延及び幅出し圧延を特徴とする厚
板圧延では幅の変動が大きいため、例えば、生産
性も低く、その切断精度も極めて悪いが最も安価
な手段であるガス切断又は設備費は増加するが生
産性が高い剪断を採用して所定幅寸法と端部形状
を得ていたが、これ等を用いて実質的には全体的
な損失となつていた。 形状修正圧延又はエツジング圧延等により幅変
動の小さな厚板を製造した場合にも前記したガス
切断又は剪断が採用されており、その切断精度が
悪いために平面形状矩形度、就中、幅精度を
DAT圧延等が改善した効果を全く活用出来なく
しているといる欠点があり、この切断精度の下で
DAT圧延等を実施しても実質的な歩留向上は微
小であつた。 しかしながら本発明者等の前記提案により厚鋼
板の側端部における切削量の減少はマクロ的には
達成したが、従来の厚鋼板の製造方法、特にガス
切断又は剪断では全く問題とならなかつた圧延先
後端部における局部的な幅落ち(最先端の幅落ち
ではなく、表の注(2)に示す幅落ち)によつて、厚
鋼板全体の切削量を更に大幅に減少する事が防げ
られているミクロ的事実が見落されており、又耳
付材にあつては必ずしもカツトエツジ材の端面品
質と同等迄向上しないという欠点が取り残されて
いた。 他方、形状修正圧延又はエツジング圧延等を行
なつていないために、幅変動が大きい厚板に鋼板
のエツジミラー等による切削加工を用いると刃物
寿命、切削能率及び切削装置の大型化により経済
性を著じるしく損なうという欠点が実在した。従
つて、更に鋼板の開先加工を行うときには厚板の
製造工程ではなく、切断後の別工程における二次
加工に限定されるという、厚板製造工程全体から
みてハンドリング面及び経済面から全く耐え難き
損失に甘んじなければならない欠点を有してい
た。 更にシーム疵を防止する前記技術において、コ
ーナーカツテイングはシーム疵防止に対して極め
て確実であるが、作業性及び歩留損失の点でその
採用量産鋼には適せず、特定の高級鋼に限定され
るという欠点があつた。又軽圧下圧延は圧延の生
産性が阻害されるほか、その効果の確実性に欠け
るという欠点を有していた。一方、凸状キヤリバ
ーロールを用いてスラブ両側面中央部を窪ませる
圧延は、鋼板の幅拡がりを吸収する点でシーム疵
の発生位置に間接な影響を及ぼすことから間接的
な効果は期待できるが、シーム疵を解消するとい
う点ではその効果に乏しいという欠点を有してい
た。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、少なくとも1対の水平ロール及び1
対の竪ロールを配列して被圧延素材の形状調整圧
延、巾出し圧延、必要に応じて前記圧延の片方又
は両方の形状修正圧延及び仕上げ圧延を行い、引
続き被圧延素材の端面切削を行つて厚鋼板を製造
するに際し、仕上げ圧延における被圧延素材長さ
方向端部を合計少なくとも70mmエツジングするこ
とと、巾出し圧延直前の形状調整圧延における形
状修正量を8mm以上とすることと、仕上げ圧延直
前の巾出し圧延における形状修正量を6mm以下と
することとを組み合せて行うと共に、仕上げ圧延
において、形状比αが巾出し比をβとしたとき
(1.4−0.2β)となる時、被圧延素材が巾拡がりに
よつて変曲点を有する端面形状となる水平パスの
前及び/又は後において、少なくとも1パスのエ
ツジングにより前記変曲点を修正することを特徴
とするレストリム鋼板の製造方法、少なくとも1
対の水平ロール及び1対の竪ロールを配列して被
圧延素材の形状調整圧延、巾出し圧延、必要に応
じて前記圧延の片方又は両方の形状修正圧延及び
仕上げ圧延を行い、引続き被圧延素材の端面切削
を行つて厚鋼板を製造するに際し、仕上げ圧延に
おける被圧延素材長さ方向端部を合計少くとも70
mmエツジングすることと、巾出し圧延直前の形状
調整圧延における形状修正量を8mm以上とするこ
とと、仕上げ圧延直前の巾出し圧延における形状
修正量を6mm以下とすることとを組み合せて行う
と共に、仕上げ圧延において、形状比αが巾出し
比をβとしたとき(1.4−0.2β)となる時、被圧
延素材が巾拡がりによつて変曲点を有する端面形
状となる水平パスの前及び又は後において、少く
とも1パスの被圧延素材のコーナー部面取り圧延
により前記変曲点を解消することを特徴とするレ
ストリム鋼板の製造方法、並びに少なくとも1対
の水平ロール及び1対の竪ロールを配列して被圧
延素材の形状調整圧延、巾出し圧延、必要に応じ
て前記圧延の片方又は両方の形状修正圧延及び仕
上げ圧延を行い、引続き被圧延素材の端面切削を
行つて厚鋼板を製造するに際し、仕上げ圧延にお
ける被圧延素材長さ方向端部を合計少くとも70mm
エツジングすることと、巾出し圧延直前の形状調
整圧延における形状修正量を8mm以上とすること
と、仕上げ圧延直前の巾出し圧延における形状修
正量を6mm以下とすることとを組み合せて行うと
共に、仕上げ圧延において、形状比αが巾出し比
をβとしたとき(1.4−0.2β)となる時、被圧延
素材が巾拡がりによつて変曲点を有する端面形状
となる水平パス又は該水平パス及びそれ以前の水
平パスにおいて、水平ロールと被圧延素材との間
に潤滑圧延することによつて前期変曲点の形成を
防止することを特徴とするレストリム鋼板の製造
方法である。 〔作用〕 本発明は、先づ鋼板の平面形状改善技術をその
製造プロセス全体からみて更に合理的にするた
め、オンラインにおける圧延幅精度の向上、即ち
耳部切削量の最小化と併せて開先鋼板となし得る
迄の仕上り精度の改善により開先鋼板の製造を可
能とし、次にこの実現を阻むシーム疵の発生を防
止して厚板のレストリム化又は高付加価値化を厚
板製造プロセスのオンラインで実現したものであ
る。 以下、本発明の作用を厚板圧延の阻仕上げ精度
向上の例から順次詳細に説明する。 リバース圧延及び幅出し圧延を特徴とする厚板
圧延では、厚鋼板を圧延した場合、幅の板間偏差
は20〜40mm、板内偏差は10〜30mm程度は存在し、
成品幅が広い程各々の偏差は大きくなる傾向を見
出した。 これに、エツジング圧延を適用した場合、幅の
板間偏差は著しく改善さて5〜10mm程度となり、
又板内偏差も6〜12mm程度に改善される。エツジ
ング圧延にDAT圧延として、好ましくは10〜20
mmの軽度の形状修正量を適用すれば、幅の板内偏
差は稍改善されて5〜10mm程度となり、更にキヤ
ンパー制御技術を複合適用すればキヤンパーを含
んだ幅の板内偏差は著しく改善され、2〜5mm程
度となることを知見した。 一方、厚板における切断方法は前述の如く剪断
又はガス切断に限られており、剪断精度はt〜
1.5t(t:板厚)、ガス切断精度は5〜10mmである
が、切断コストは前者に比べ後者の方が稍高く、
生産性も著しく悪いことを把握した。 然るに、工作機械としては一般的であるが厚板
の製造装置としては全く実用化されていないエツ
ジミラーを厚板製造工程を設置して厚鋼板を切削
する場合には、その切削精度は板厚、切削速度、
端面形状にも影響されるが、本発明のロールエツ
ジングと端面切削の組合せ法では切削精度が1mm
程度に飛躍的に向上することを見出した。 これ等から、本発明の端面切削法における幅切
削精度に対応する厚鋼板の幅偏差を得るには、圧
延先後端における非定常変形による幅落ち量を最
小とする事が必要であることを知得した。又、板
間、板内幅偏差を向上させ、さらに幅落ち量を最
小とするには、第1図により、DF圧延における
L方向合計エツジング量を70mm以上に限定する必
要を見出した。尚、エツジング量が150mmを超え
るとクロツプ量が増大するため、150mm以下が好
ましいことも知得した。又、第2図の結果から、
DW圧延直前のDBT圧延におけるDAT圧延の
DAT量は、非定常部の幅変化量から8mm以上に
限定する必要性を確認した。更に、DBT圧延に
おけるDATとL方向エツジングが組み合わされ
ると、DF圧延直前のDW圧延におけるDAT量は
少ない程クロツプ量が減少し、第3図に示される
如く6mm以下に限定する必要性を確認した。 これ等の各知見により製造した非圧延素材は、
オンラインで開先加工も可能となり、開先鋼板の
製造が実現出来る基盤を確立した。 更にこの知見を進めて厚板工程における開先鋼
板の製造に際して、厚鋼板の端面加工は、I、V
開先の場合には端面切削に用いられるエツジミラ
ーの切削角度の端なる制御により行い、K、Y開
先等複雑な形状の場合には複数のエツジミラーを
連続的に配列して行うことを可能とすることによ
り最も効率的に達成されることを見出した。 これ等の知見に基づき前記した高精度且つ多目
的の切削装置を鋼板の幅精度を制御する圧延装置
に組み合せ、圧延装置による一次加工としてのエ
ツジング圧延後に、二次加工としての前記エツジ
ミラーを適用することによつて始めて工業的に企
業性を有するるレストリム化が実現して大幅な歩
留向上を達成するばかりでなく、切削代も低減す
ることによつて切削能率(T/H)の向上、刃物
原単位の大幅な向上、切削装置の小容量化を可能
にして設備費を抜本的に低減するという種々のコ
ストメリツトが得られることを確認した。これに
より、開先鋼板を含むレストリム鋼板をオンライ
ンで製造することの実現が可能となつて高付加値
の厚板製品を短工期に精度よく安価に需要家に供
給しうる技術を確立するに至つたのである。 次にシーム疵を解消する作用を詳細に説明す
る。 シーム疵は、第7図a,b,cに示すように、
厚板圧延における水平仕上げ圧延の際に、被圧延
素材に体する水平圧延が進むと断面側端部が幅拡
がり時に、水平ロールにより被圧延素材が固着さ
れ変曲点Pを有する端面形状(A段階)となり、
更に水平圧延が進み幅拡がりが大きくなると被圧
延素材の稜線直下の前記変曲点Pの側面が表裏面
側に廻り込み(B段階)、その後の引き続いた水
平圧下による幅拡がりにより、前記変曲点が巻き
込まれる形でシーム疵Kが発生する(C段階)。
このような材料の塑性流動によつてシーム疵Kの
発生位置は、被圧延素材表裏面の幅方向端部(側
端部)から10〜50mm内側にある表裏中央側に移動
することを本発明者等は知見した。 更に幅出し圧延を行なう場合には、シーム疵K
は鋼板内部に移動して、鋼板端部から50〜100mm
にも達することが多い。水平圧延により、被圧延
素材の端面はマクロ的に鼓(ダブルバルジ)型か
ら、幅拡がりにより太鼓(シングルバルジ)型に
変化する。幅出し圧延がある場合の被圧延素材の
端面形状は、幅出し圧延時水平ロールによる圧下
が板圧中心部迄侵透する結果鼓型より太鼓型に近
い状態から水平仕上げ圧延が始まり、前記した被
圧延素材のミクロ的端面形状の変化即ち変曲点P
の発生が早まることを発見した。 そして、この被圧延素材における該変曲点Pの
発生は幅出し此と圧延条件とに関係し、詳しくは
圧延形状αがα≧(1.4−0.2β)(β=幅出し比)
となる水平圧下パスの時であることを知見した。 ここで、圧延形状比αは、次式によつて定義さ
れる。 α=√R・ΔH/1/2(H1+H2) ただし、R:水平ロール半径 H1:水平圧下時における入側板厚 H2:水平圧下時における出側板厚 ΔH:水平圧下時における圧下量 (ΔH=H1−H2) この知見をもとに、シーム疵の発生を解消すべ
く端面エツジング圧延、コーナー部面取り圧延、
潤滑圧延の実験検討を重ねた結果、被圧延素材の
側端面に変曲点が発生することを防止する方法と
して、エツジング圧延は端面形状の変曲点の補修
に効果があり、コーナー部面取圧延は端面形状の
変曲点の解消に効果があり、潤滑圧延は板材とロ
ールとの固着抑制による変曲点発生の防止に効果
があり、いづれの適用もシーム疵防止に有効な手
段であることを確認した。 〔実施例〕 本発明の一実施例を以下に説明する。表1にレ
ストリム鋼板の製造例、表2に開先鋼板の製造例
を示す。 この実施例におけるスラブサイズは厚み240mm
×幅1800mm×長さ5000mm、成品サイズは厚み24mm
×幅(1800又は3600又は5400mm)×lmmであり、
幅出し此は1、2、3のそれぞれ3水準とし、幅
出開始厚は200mmに揃えた。 第1,2図及び表1に示す幅落ち量の差から明
らかな通り、本発明例は比較例に対し60%以下の
切削量で製品が得られ、切削装置の小型化が可能
となりかつ歩留が大巾に向上した。 尚キヤンバー制御は従来公知の技術を利用して
も良いが、本例におけるキヤンバー制御は、キヤ
ンバー計によるキヤンバー量の測定値をフイード
フオワードして水平ロールのギヤツプ量を左右独
立にコントロールして行なつた。 シーム疵に関しては表1、2で明らかな通り、
本発明例は比較例に比べシーム疵発生が防止さ
れ、手入れ補修率及び不合格率も著しく減少し、
歩留向上に大きく寄与した。 又本例で用いた装置は第8図に示す如くエツジ
ング及び面取りロール1、可逆式水平ロール2、
レベラー3、冷却床4、超音波深傷装置5、分割
剪断機6、複数のエツジミラー郡7、パイラー
8、幅長計、キヤンバー計、r線厚み計等計測装
置群9、幅計10、エツジング及び面取りロール
1及び可逆式水平ロール2の各々のロール開度、
圧下量及び加工速度を計測装置群9を用いて制御
し、且つ加工効果を出力する制御出力装置11,
11の出力を受けるとともに幅計10の信号を入
力して鋼板側端縁の全域にわたつて連続的に切削
量を演算し、エツジミラー7の制御装置EMに切
削量と切削速度を指示する切削演算指令装置12
によつて構成したものを用いた。 又、幅方向精度の観点から本発明はDBT又は
DF圧延時におけるL方向エツジングの効果につ
いて説明したが、平面形状の観点からはDW圧延
時におけるC方向エツジングも有効である。 以上詳細に説明した如く、又表1に明らかな通
り、レストリム鋼板を製造する本発明例は製造
者、需要家を結んだ総合コストが最も低い価とな
つた。これに対し、比較例は何れも本発明例に及
ばなかつた。特に切削手段が同じエツジミラーを
用いた比較例4は切削代が大きいために設備比が
極大となつて全く実用性がなく、非工業的である
ことが判明した。又、表2に明らかな通り、開先
鋼板を製造するにあたつてガス切断法によると一
次的な切断後のハンドリング付帯設備、人件費、
加工費が嵩み、結局総合コストでは本発明例に優
る結果は得られず、本発明例は何れにおいても総
合コスト及び加工精度の両面から最も工業的、産
業的要求を満たす結果が得られることが判明し
た。
【表】
【表】
【表】
【表】
〔発明の効果〕
本発明は一次加工としてエツジングロールによ
るエツジ加工の後、このエツジ加工結果をもとに
二次加工としてのミーリングを行なうようにエツ
ジミラーを配設し、更に一時加工とともに形状修
正圧延及びキヤンバー制御圧延を水平ロールで行
なうことを可能とした結果、所要切削量が格段に
減少してエツジミラーを極端なまでに小型化で
き、商品製造歩留も格段に向上する。加えてエツ
ジング又は面取り圧延又は潤滑圧延により更にシ
ーム疵の発生が格段に減少し、前記切削量を更に
減少して実質的には皆無とするので、厚板製造上
における歩留の向上、手入れ発生率の低減が達成
されるばかりでなく開先鋼板、レストリム又はノ
ートリム鋼板製造に必要な鋼板の端面品質を保証
しうることになり、これらによつて商品(レスト
リム鋼板、又は開先鋼板)の製造コストが大幅に
低減し、製造者と需要家を結んで技術的にも経済
的にも最も優れた商品の提供を可能とする。
【図面の簡単な説明】
第1図は合計L方向エツジング量と幅偏差(定
常部)の関係の一例を示した図、第2図は合計L
方向エツジング量を70mmに固定したときの幅落ち
量とDW圧延直前のDBT圧延におけるDAT圧延
のDAT量との関係の一例を示した図、第3図は
L方向合計エツジング量を70mmに、DBT圧延に
おけるDAT量を10mmにしたときのクロツプ面積
とDF圧延直前のDW圧延におけるDAT圧延の
DAT量との関係の一例を示す図、第4図及び第
5図はDAT量及び幅落ち量を説明する図、第6
図a,bはコーナー部の面取り装置の概要図、第
7図a,b,cは被圧延素材の端面形状の変化を
説明する図、第8図は本発明の一実施ラインの構
成を示す平面配置図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 少なくとも1対の水平ロール及び1対の竪ロ
    ールを配列して被圧延素材の形状調整圧延、巾出
    し圧延、必要に応じて前記圧延の片方又は両方の
    形状修正圧延及び仕上げ圧延を行い、引続き被圧
    延素材の端面切削を行つて厚鋼板を製造するに際
    し、仕上げ圧延における被圧延素材長さ方向端部
    を合計少くとも70mmエツジングすることと、巾出
    し圧延直前の形状調整圧延における形状修正量を
    8mm以上とすることと、仕上げ圧延直前の巾出し
    圧延における形状修正量を6mm以下とすることと
    を組み合せて行うと共に、仕上げ圧延において、
    形状比αが巾出し比をβとしたとき(1.4−0.2β)
    となる時、被圧延素材が巾拡がりによつて変曲点
    を有する端面形状となる水平パスの前及び/又は
    後において、少くとも1パスのエツジングにより
    前記変曲点を修正することを特徴とするレストリ
    ム鋼板の製造方法。 2 少なくとも1対の水平ロール及び1対の竪ロ
    ールを配列して被圧延素材の形状調整圧延、巾出
    し圧延、必要に応じて前記圧延の片方又は両方の
    形状修正圧延及び仕上げ圧延を行い、引続き被圧
    延素材の端面切削を行つて厚鋼板を製造するに際
    し、仕上げ圧延における被圧延素材長さ方向端部
    を合計少くとも70mmエツジングすることと、巾出
    し圧延直前の形状調整圧延における形状修正量を
    8mm以上とすることと、仕上げ圧延直前の巾出し
    圧延における形状修正量を6mm以下とすることと
    を組み合せて行うと共に、仕上げ圧延において、
    形状比σが巾出し比をβとしたとき(1.4−0.2β)
    となる時、被圧延素材が巾拡がりによつて変曲点
    を有する端面形状となる水平パスの前及び/又は
    後において、少くとも1パスの被圧延素材のコー
    ナー部面取り圧延により前記変曲点を解消するこ
    とを特徴とするレストリム鋼板の製造方法。 3 少なくとも1対の水平ロール及び1対の竪ロ
    ールを配列して被圧延素材の形状調整圧延、巾出
    し圧延、必要に応じて前記圧延の片方又は両方の
    形状修正圧延及び仕上げ圧延を行い、引続き被圧
    延素材の端面切削を行つて厚鋼板を製造するに際
    し、仕上げ圧延における被圧延素材長さ方向端部
    を合計少くとも70mmエツジングすることと、巾出
    し圧延直前の形状調整圧延における形状修正量を
    8mm以上とすることと、仕上げ圧延直前の巾出し
    圧延における形状修正量を6mm以下とすることと
    を組み合せて行うと共に、仕上げ圧延において、
    形状比αが巾出し比をβとしたとき(1.4−0.2β)
    となる時、被圧延素材が巾拡がりによつて変曲点
    を有する端面形状となる水平パス又は該水平パス
    及びそれ以前の水平パスにおいて、水平ロールと
    被圧延素材との間に潤滑圧延することによつて前
    記変曲点の形成を防止することを特徴とするレス
    トリム鋼板の製造方法。
JP19857486A 1986-08-25 1986-08-25 レストリム鋼板の製造方法 Granted JPS6356304A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19857486A JPS6356304A (ja) 1986-08-25 1986-08-25 レストリム鋼板の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19857486A JPS6356304A (ja) 1986-08-25 1986-08-25 レストリム鋼板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6356304A JPS6356304A (ja) 1988-03-10
JPH0570522B2 true JPH0570522B2 (ja) 1993-10-05

Family

ID=16393440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19857486A Granted JPS6356304A (ja) 1986-08-25 1986-08-25 レストリム鋼板の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6356304A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102688884B (zh) * 2012-06-11 2014-04-30 南京钢铁股份有限公司 2800mm双机架中厚板轧机极限规格钢板轧制工艺

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6356304A (ja) 1988-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2020228303A1 (zh) 一种集装箱船用止裂钢的生产方法
CN111889512A (zh) 一种单机架轧机生产薄规格钢板的方法
CN110656223B (zh) 一种横向可变厚度的宽幅调质钢板及其制备方法
CN109261714B (zh) 一种大型造船用对称球扁钢的轧制方法
JPH0570522B2 (ja)
JPS59133902A (ja) H形鋼の熱間圧延方法
CN111495966B (zh) 一种横向变厚度板带材及其制备方法
CN115502204A (zh) 一种cvc炉卷轧机生产高厚度精度中厚板的方法及装置
CN110657342B (zh) 一种横向可变厚度的宽幅普通碳锰钢板及其制备方法
RU2687638C1 (ru) Способ управления фрезерованием проката
CN105414183A (zh) 镁合金铸轧板制备宽幅薄板的工艺方法
JPH0370561B2 (ja)
CN112547797B (zh) 针对430不锈钢宽度与侧翻的综合控制方法
JPH10156408A (ja) 熱間圧延用スラブの幅圧下プレス用金型及び幅圧下方法
CN217798072U (zh) 一种万能轧机、万能轧机机组和扁钢轧制系统
JPS63160710A (ja) 厚鋼板の側端縁切削方法及び装置
JP2943326B2 (ja) H型鋼の製造方法
EP0760263B1 (en) Method of and apparatus for hot rolling h-steel
EP0559539A1 (en) Process for manufacturing H-shaped steels
JP3389831B2 (ja) 溝形鋼の圧延法
JPS61222609A (ja) 鋼板の製造装置
JP2508873B2 (ja) フランジを有する形材の熱間圧延方法
JP2001340902A (ja) 外法一定の平行フランジ溝形鋼とその製造方法
JP3543234B2 (ja) 完全連続冷間圧延におけるエッジドロップ制御方法
SU1228932A1 (ru) Способ производства листов