JPS61222508A - 着色成分の除去方法 - Google Patents

着色成分の除去方法

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JPS61222508A
JPS61222508A JP60066341A JP6634185A JPS61222508A JP S61222508 A JPS61222508 A JP S61222508A JP 60066341 A JP60066341 A JP 60066341A JP 6634185 A JP6634185 A JP 6634185A JP S61222508 A JPS61222508 A JP S61222508A
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semipermeable membrane
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polyaryl ether
ether
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健一 池田
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仲野 知子
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、着色成分を含有する溶液から膜処理によって
その着色成分を除去する方法に関する。
(従来の技術) 食品や医薬品の製造においては、製品の高品質化や、或
いは廃液処理のために、溶液中に溶解している着色成分
を除去する必要が生じることが多い。従来、このような
溶液中の着色成分を除去する方法として、例えば、吸着
樹脂を用いる方法や、限外濾過膜又は逆浸透膜等の半透
膜を用いる方法が知られている。
しかし、吸着樹脂を用いる方法は、吸着処理後の吸着樹
脂の再生を必要とし、他方、膜処理による方法は、従来
、一般的に用いられている膜が酢酸セルロースからなる
ために、耐pH性が低く、例えば、pH4程度の醤油や
、更に低pHの食酢等を長期にわたって安定して脱色処
理することができない。また、耐塩素性や耐熱性に劣る
ために、脱色処理後の膜の洗浄の方法が限定される。例
えば、着色成分によって汚染された膜の再生洗浄のため
に、有効な洗浄剤である次亜塩素酸塩を用いることがで
きない。また、必要な場合に、半透膜を加熱殺菌するこ
とができない。
他方、耐pH性、耐塩素性、耐熱性等にすぐれる半透膜
として、ポリスルホンからなる限外濾過膜が知られてい
るが、しかし、従来のポリスルホン限外濾過膜は、いず
れも分画分子量が大きいので、比較的低分子量の着色成
分を有効に除去することが困難である。例えば、醤油に
おける着色成分は、GPCによれば、1000程度であ
る。
更に、醤油等のような高塩濃度の水溶液の場合には、そ
の浸透圧が非常に高く、膜処理のためには高圧を要する
と共に、従来の半透膜によれば、このような水溶液に対
しては、いずれも膜透水速度が著しく小さいので、着色
成分の除去を工業的に行なうには実用的ではない。
(発明の目的) 本発明者らは、上記した問題を解決するために鋭意研究
した結果、スルホン酸基を有する半透膜、特に、溶質の
分離活性を有するスキン層がスルホン酸基を有すると共
に、極めて薄い薄膜状に形成されている複合半透膜によ
れば、比較的低分子量の着色成分に対しても高い除去率
を有すると共に、比較的低い処理圧力にても、スルホン
酸基に基づく親水性のゆえに膜透水速度が著しく大きい
ので、高塩濃度の着色水溶液、例えば、醤油等について
も、実用的な透水速度を確保しつつ、着色成分を有効に
除去し得ることができることを見出して、本発明に至っ
たものである。
(発明の構成) 本発明による着色成分の除去方法は、スルホン酸基を有
する半透膜にて、着色成分を含む溶液を処理することを
特徴とする。
本発明の方法において用いるスルホン酸基を有する半透
膜は、スルホン酸基が全イオン交換基の大部分、好まし
くは70%以上、特に好ましくは90%以上である重合
体からなる半透膜である。
スルホン酸基が全イオン交換基のうち上記範囲にある限
りは、残余のイオン交換基はスルホン酸基以外のイオン
交換基、例えば、カルボン酸基テあってもよい。
本発明において、特に好適に用いることができるスルホ
ン酸基を有する半透膜として、繰返し単位A よりなるボリアリールエーテルをスルホン化してなるス
ルホン化ボリアリールエーテル、又は上記繰返し単位A
と繰返し単位B (但し、Rは−C〇−又は−SO,−を示し、R”は炭
素間結合、又は−C〇−若しくは一5O7−を含む2価
基を示す。) よりなる線状ポリアリールエーテル共重合体をスルホン
化してなるスルホン化ボリアリールエーテ゛ルからなる
スキン層が支持膜としての限外濾過膜上に一体に積層さ
れてなる複合半透膜を挙げることができる。
このような複合半透膜は、好ましくは、上記繰返し単位
Aよりなるボリアリールエーテル、又は上記繰返し単位
A及び繰返し単位Bよりなる線状ポリアリールエーテル
共重合体をそれぞれスルホン化して、スルホン化ボリア
リールエーテルを調製し、これを少量の非プロトン性極
性有機溶剤を含んでいてもよいエチレングリコールモノ
メチルエーテルのようなアルキレングリコールアルキル
エーテルと、添加剤としての水溶性で且つ低揮発性の有
機化合物又は無機塩とを添加剤として含有する製膜溶液
を乾燥した支持膜上に塗布し、次いで、この製膜溶液か
ら有機溶剤を蒸発させることによって得ることができる
上記スルホン化ボリアリールエーテルは、対応するボリ
アリールエーテルを濃硫酸で処理することによって得る
ことができるが、本発明においては、このようにして得
られるスルホン化ボリアリールエーテルは、その0.5
gをN−メチル−2−ピロリドン100m1に溶解した
溶液について、30℃の温度において測定した対数粘度
が0.2以上であり、且つ、イオン交換容量が2.3ミ
リ当量/g以下であることが望ましい。イオン交換容量
が2.3ミリ当量/gを越えるときは、スルホン化ボリ
アリールエーテルが水溶性を有するに至り、水溶液を処
理するための半透膜の素材として不適当であり、また、
対数粘度が0.2よりも小さいときは、ピンホール等の
欠陥のない均一なスキン層に製膜することが困難である
からである。
また、前記線状ボリアリールエーテル共重合体をスルホ
ン化してなるスルホン化ボリアリールエーテルを用いて
スキン層を製膜する場合には、上記線状ポリアリールエ
ーテル共重合体が10モル%以上の繰返し単位Aと、9
0モル%以下の繰返し単位Bとからなることが好ましい
上記スルホン化ボリアリールエーテルが存するスルホン
酸基は、式−5(hMで表わされ、ここに、Mは水素−
、アルカリ金属又はテトラアルキルアンモニウムを示す
例えば、ポリアリールエーテルをスルホン化した後、こ
のスルホン化ボリアリールエーテルを水洗し、乾燥すれ
ば、遊離のスルホン酸基を有するスルホン化ボリアリー
ルエーテルを得ることができる。また、このスルホン化
ボリアリールエーテルを水酸化アルカリ金属又はアルカ
リ金属アルコラードの水溶液やメタノール、エタノール
溶液等に懸濁させて処理すれば、スルホン酸基をアルカ
リ金属塩とすることができる。上記水酸化アルカリ金属
としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
、水酸化リチウム等が、また、アルカリ金属アルコラー
ドとしては、例えば、ナトリウムメチラート、カリウム
メチラート、カリウムエチラート等が用いられる。また
、スルホン化ボリアリールエーテルをテトラアルキルア
ンモニウム、例えば、水酸化テトラメチルアンモニウム
、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラプロ
ピルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム等
の溶液で同様に処理すれば、重合体のスルホン酸基を対
応するテトラアルキルアンモニウム塩とすることができ
る。
本発明の方法において好適に用いることができる複合半
透膜は、上記スルホン化ボリアリールエーテルと、添加
剤としての水溶性で且つ低揮発性の化合物とを、少量の
非プロトン性極性有機溶剤を含んでいてもよいアルキレ
ングリコールアルキルエーテルに溶解含有させて製膜溶
液とし、これを乾燥した支持膜上に塗布し、次いで、こ
の製膜溶液から有機溶剤を蒸発させることによって得る
ことができる。
製膜溶液を調製するための上記有機溶剤としては、アル
キレン基の炭素数が2〜4であり、アルキル基の炭素数
が1〜4であるアルキレングリコールアルキルエーテル
が特に好ましく用いられる。
この溶剤は、前記スルホン化ボリアリールエーテルに対
してもすぐれた溶解性を有すると共に、高揮発性であり
、他方、後述するように、本発明に。
おいて用いる複合半透膜における支持膜として好適に用
いることができるポリスルホン限外濾過膜を溶解しない
からである。
このようなアルキレングリコールアルキルエーテルの具
体例としては、例えば、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレング
リコールモノエチルエーテル等のアルキレングリコール
モノアルキルエーテルや、エチレングリコールジメチル
エーテル、エチレングリコールメチルエチルエーテル、
エチレングリコールジエチルエーテル等のアルキレング
リコールジアルキルエーテルを挙げることができる。特
に、エチレングリコールモノメチルエーテルがスルホン
化ポリアリールエーテルの溶解性にすぐれると共に、高
揮発性であるために、好ましく用いられる。
しかし、用いるスルホン化ポリアリールエーテルによっ
ては、上記アルキレングリコールアルキルエーテルに溶
解させることが困難であり、或いは単に膨潤のみする場
合もあるが、かかる重合体も、上記アルキレングリコー
ルアルキルエーテルに少量の非プロトン性極性有機溶剤
を添加してなる混合溶剤にはよく溶解することが見出さ
れた。
このような非プロトン性極性有機溶剤としては、例えば
、ジメチルスルホキシド、N−メチル−2−ピロリドン
、N、N−ジメチルホルムアミド、N、N−ジメチルア
セトアミド等が好ましく用いられる。
かかる混合溶剤において、非プロトン性極性有機溶剤の
割合は、上記アルキレングリコールアルキルエーテル1
00重量部について5重量部以下、特に、3重量部以下
とするのがよい。混合溶剤において、上記アルキレング
リコールアルキルエーテル100重量部について、非プ
ロトン性極性有機溶剤が5重量部よりも多い場合は、支
持膜として後述するような乾燥ポリスルホン限外濾過膜
を用いて、製膜溶液をこの支持膜上に塗布したとき、こ
の支持膜が溶解し、又は膨潤す為ので、性能の良好な複
合半透膜を得ることができないからである。
また、製膜溶液の溶剤として、アルキレングリコールア
ルキルエーテル又はこれと少量の前記非プロトン性極性
有機溶剤との混合溶剤を用いることは、後述するように
、支持膜に製膜溶液を塗布した後、この製膜溶液から溶
剤を蒸発除去する工程において、常温乃至僅かの加熱に
よって実質的にすべての溶剤を除去することができ、且
つ、欠陥のない均一な薄膜を得ることができるので有利
である。
製膜溶液における前記スルホン化ボリアリールエーテル
の濃度は、得られる複合半透膜におけるこれら重合体に
よる半透膜の膜厚にも関係するが、通常、0.05〜1
0重量%の範囲が好ましく、特に、0.1〜5重量%の
範囲が好ましい。
本発明の方法において好適に用いることができる複合半
透膜を製造する際して、上記製膜溶液は特定の添加剤を
含有する。このような添加剤のうち、有機化合物として
は、多価アルコール、ポリアルキレングリコール、カル
ボン酸、その塩、ヒドロキシカルボン酸及びその塩より
なる群から選ばれる少なくとも1種が用いられる。これ
ら添加剤としての有機化合物は、水溶性であって、且つ
、低揮発性であると共に、製膜溶液に溶解することを要
し、従って、炭素数2〜5の多価アルコール、低分子量
のポリアルキレングリコール、カルボン酸、その塩、ヒ
ドロキシカルボン酸又はその塩が好ましく用いられる。
具体例としては、多価アルコールとしてエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、グリセリン、1,4−ブ
タンジオール等を、ポリアルキレングリコールとしてジ
エチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロ
ピレングリコール等を、カルボン酸としてはクエン酸、
シュウ酸等を、ヒドロキシカルボン酸として乳M、ヒド
ロキシ酪酸等を、また、カルボン酸やヒドロキシカルボ
ン酸の塩としてはナトリウム塩、カリウム塩等をそれぞ
れ挙げることができる。
また、水溶性であり、且つ、製膜溶液に溶解する無機塩
も添加剤として用いることができる。かかる無機塩とし
ては、例えば、塩化リチウム、硝酸リチウム、過塩素酸
マグネシウム等を例示することができる。
これら添加剤の製膜溶液における濃度は、通常、0.1
〜80重量%の範囲である。これら添加剤の複合半透膜
の形成におけるその作用は必ずしも明らかではないが、
スルホン化ボリアリールエーテルから形成される半透膜
の有する微孔孔径に関連し、また、製I!溶液を支持膜
である限外濾過膜上に塗布するとき、製膜溶液の溶剤及
び添加剤が限外濾過膜の表面を変性するとみられ、かく
して、用いる添加剤の種類及び量を選択することによっ
て、得られる複合半透膜の性能、特に、着色成分を含む
溶質に対する除去率と膜透過水量を広範囲に制御するこ
とができる。
上記のようにして調製された製膜溶液は、次いで、支持
膜としての乾燥限外濾過膜上に塗布される。乾燥限外濾
過膜は、よく知られているように、湿式法にて調製され
た湿潤限外濾過膜を適宜の温度に加熱して、膜がその微
孔内に含有する水分を蒸発させ、実質的に乾燥させるこ
とによって得ることができる。
上記の方法において、製膜溶液を塗布するための支持膜
としての限外濾過膜は、特に制限されるものではないが
、好ましくは、ポリスルホンからなる限外濾過膜、例え
ば、次式Cの繰返し単位からなる限外濾過膜が好ましく
用いられる。
前記したように、製膜溶液の溶剤として、アルキレング
リコールアルキルエーテル又は少量の前記非プロトン性
極性有機溶剤を含有する混合溶剤を用いるとき、通常、
加熱を要せずして、常温にて実質的にすべての溶剤を蒸
発させることができ ・るが、しかし、製膜溶液を支持
膜上に塗布した後、溶剤を蒸発させるために、必要に応
じて加熱してもよい。加熱温度は、用いた溶剤に応じて
適宜に選べばよいが、通常、150℃以下の温度で十分
である。尚、製膜溶液を支持膜上に塗布した後の溶剤の
蒸発を促進するために、製膜溶液を予め加温し、これを
支持膜上に塗布してもよい。
このようにして得られる複合半透膜におけるスルホン化
ボリアリールエーテルに基づ(薄膜状の半透膜の膜厚は
、製膜溶液におけるこれら重合体の濃度や、支持膜への
製膜溶液の塗布厚みにもよるが、複合半透膜の透水速度
を高くするには薄い方がよく、強度を高めるためには厚
い方がよい。
従って、特に、制限されるものではないが、スルホン化
ボリアリールエーテルに基づく溶質分離活性ををする半
透膜は、通常、0.01〜5μmの範囲の膜厚を有する
のが好ましい。
このようにして、通常、厚みが10μm以下であって、
スルホン酸基を有すると共に、分離性能を有するスキン
層がスルホン化ボリアリールエーテルからなり、このス
キン層が支持膜に一体に積層されてなるスルホン化ボリ
アリールエーテル複合半透膜を得ることができる。
尚、このようにして得られる上記複合半透膜には、用い
る添加剤の種類によっては、尚、添加剤が膜中に残存す
ることもあるが、得られた複合半透膜を水中に浸漬し、
通水し、或いは直ちに着色成分を含有する水溶液の脱色
処理を行なうことにより、これら添加剤は膜から除去さ
れる。
以上のように、上記スルホン化ボリアリールエーテルか
らなり、好ましくはその厚みが10μm以下であるスキ
ン層を有する複合半透膜は、80℃においても、pH1
〜14の範囲にわたって安定であるうえに、水溶液中の
着色成分に対する除去率が高く、且つ、水溶液が高濃度
の塩を含有する場合でも、その透水速度が大きい。
従って、本発明の方法は、一般に、着色成分を含有する
水溶液であれば、特に、制限されることなく、それらい
ずれの水溶液の着色成分の除去にも適用し得るが、特に
、上記複合半透膜によれば、高塩濃度の水溶液に対して
も、大きい透水速度を有し、且つ、水溶液の処理に伴っ
てその塩濃度が高められても、透水速度の低下が少ない
と共に、比較的低分子量の着色成分に対しても、高い除
去率を有するので、本発明の方法は、例えば、醤油等の
ような高塩濃度の着色水溶液の脱色に好適に適用するこ
とができる。
本発明の方法においては、着色成分を含む水溶液の処理
条件は、用いる半透膜の性質と共に、水溶液の性質や、
これに含まれる着色成分や塩類の種類、濃度等を考慮し
て適宜に選ばれ、かかる条件は、一般に水溶液の膜処理
の技術分野において、通常、容易に選定し得るものであ
る。しかしながら、本発明の方法においては、処理温度
は、通常、0〜95℃の範囲である。温度が高いほど、
透水速度は大きくなる。また、処理圧力も高いほど透水
速度が大きくなるが、通常は、0.1〜100 kg/
−の範囲である。
本発明の方法において用いる前記した複合半透膜は、対
塩素性や耐熱性にすぐれるので、脱色処理後の複合半透
膜を洗浄する場合は、次亜塩素酸ナトリウム水溶液を用
いることができる。特に、次亜塩素酸ナトリウム濃度5
000ppm以下の水溶液を好適に用いることができる
。また、前記した複合半透膜は、必要に応じて、95℃
までの温度であれば、必要に応じて加熱殺菌もできる。
(発明の効果) 以上のように、本発明の方法によれば、スルホン酸基を
有する半透膜、特に、スルホン化ボリアリールエーテル
からなる超薄膜状の溶質分離活性をもつスルホン酸基を
有する半透膜は、スルホン酸基を有し、親水性が大きい
ために、高塩濃度の水溶液に対しても実用的に十分に大
きい透水速度を有し、しかも、比較的低分子量の着色溶
質成分に対しても高い除去率を示すので、着色成分を含
む水溶液から、これら着色成分を実用的に分離除去する
ことができる。更に、前記した複合半透膜は、耐pH性
にすぐれるので、醤油、食酢等の調味料の脱色処理に好
適である。勿論、廃糖蜜等のその他の脱色に適用するこ
ともできる。
従って、本発明の方法は、特に、その適用の態様におい
て何ら限定されるものではないが、例えば、食品や医薬
品製造における着色成分の除去のために効果的に適用す
ることができる。
(実施例) 以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明はこ
れら実施例により何ら限定されるものではない。尚、実
施例において、溶質除去率及び透水速度は、それぞれ次
式により求めた。
実施例1 (1)  スルホン化ポリスルホンの製造繰返し単位A
からなるポリスルホン10gを97%濃硫酸80m1に
加え、常温にて緩やかに4時間攪拌反応させて、黒褐色
の粘稠な反応液を得た。これを水浴中に投入して、スル
ホン化ポリスルホンを凝固させた。水にて洗浄後、0.
5N水酸化ナトリウム水溶液800sl中に一晩放置し
た。次いで、洗浄液が中性になるまでこの重合体を洗浄
した後、30℃で7時間真空乾燥した。このようにして
得られた淡黄色粒状のスルホン化ポリスルホンは、対数
粘度が3.00、スルホン酸基が全イオン交換基の10
0%であり、イオン交換容量は1.92ミリ当量/gで
あった。
(2)複合半透膜の調製 前記式Cの繰返し単位からなり、平均分子量20000
のポリエチレングリコールについての除去率が10%で
ある異方性限外濾過膜を60℃の温度で乾燥して、支持
膜用の乾燥限外濾過膜を得た。
上で得たスルホン化ポリスルホン0.8gをエチレング
リコールモノメチルエーテル79.2 gに溶解した後
、乳酸20gを加え、10μmの濾紙にて濾過して得た
重合体溶液を製膜溶液とした。
この製膜溶液を上記乾燥限外濾過膜上に塗布し、室温に
て殆どの溶剤を揮散させた後、60℃の温度にて5分間
熱処理して、厚み0.5μmのスキン層を有する複合半
透膜を得た。
この複合半透膜の性能は、0.2%塩化ナトリウム水溶
液を25℃、20 kg/’aaの条件にて処理したと
き、除去率50%、透水速度2.5m″/m”/日であ
った。
(3)醤油の脱色処理 塩化ナトリウム濃度18.8%、全窒素濃度1.6%、
p)14.6である市販醤油を原液とし、上で得た複合
半透膜を用いて、処理温度25℃、処理圧力20kg/
cm”にて上記醤油を膜透過処理し、膜透過液について
、450nmにおける吸光度の変化から着色成分の除去
率を測定した。
その結果、着色成分の除去率は97%、塩化ナトリウム
の除去率は0%、全窒素の除去率は60%であった。ま
た、透水速度は、平均にて0.1m37m2/日であっ
た。
実施例2 (1)  スルホン化ポリスルホン共重合体の製造前記
式A、の繰返し単位57モル%と、弐B1の繰返し単位 43モル%とからなる線状ポリスルホン共重合体10g
を97%濃硫酸80m1に加えて溶解させ、常温にて4
時間攪拌反応させて、黒褐色の粘稠な反応液を得た。こ
れを水浴中に投入して、スルホン化ポリスルホン共重合
体を凝固させた。水にて洗浄後、0.5N水酸化ナトリ
ウム水溶液800m1中に一晩放置した。次いで、洗浄
液が中性になるまでこの重合体を洗浄した後、60℃で
5時間真空乾燥した。
このようにして得られたスルホン化ポリスルホン共重合
体は、対数粘度が0.84、スルホン酸基が全イオン交
換基の100%であり、イオン交換容量は1.2ミリ゛
当量/gであった。
(2)複合半透膜の調製 上で得た線状スルホン化ポリスルホン共重合体0.8g
をエチレングリコールモノメチルエーテル79、2 g
に溶解した後、グリセリン20gを加え、10μmの濾
紙にて濾過して得た重合体溶液を製膜溶液とした。
この製膜溶液を実施例1と同じポリスルホン乾燥限外濾
過膜上に塗布し、室温にて殆どの溶剤を揮散させた後、
60℃の温度にて5分間熱処理して、厚み065μmの
スキン層を有する複合半透膜を得た。
この複合半透膜の性能は、0.2%塩化ナトリウム水溶
液を25℃、20kg/cdの条件にて処理したとき、
除去率6゜3%、透水速度6.5m’/m”/日であっ
た。
(3)醤油の脱色処理 実施例1で用いたのと同じ市販醤油を上で得た複合半透
膜を用いて、処理温度25℃、処理圧力20 kg/c
m”にて膜透過処理し、膜透過液について、実施例1と
同様にして、膜透過液における着色成分の除去率を測定
した。
その結果、着色成分の除去率は96.4%、塩化ナトリ
ウムの除去率は0%、全窒素の除去率は31.3%であ
った。また、透水速度は、平均にて0゜1m3/m”7
日であった。
実施例3 (1)  スルホン化ボリアリールエーテルケトンの製
造) 繰返し単位A2 からなるボリアリールエーテルケトン(ICI社製PE
EK 45G )  10 gを97%濃硫酸80ff
11に加え、室温で8時間反応させた後、更に17時間
室温にて放置して、上記重合体の濃硫酸溶液を得た。
水浴にて冷却した純水上に上記溶液が細く糸を曳くよう
に注いで重合体を凝固させ、これを濾取し、純水にて5
回洗浄した。この重合体にIN水酸化ナトリウム水溶液
600m1を加え、3時間放置した後、洗浄液のpHが
7になるまで洗浄した。
この後、重合体を60℃で16時間乾燥して、スルホン
化ボリアリールエーテルケトン11.6gを得た。この
重合体がスルホン化されていることは。
その赤外線吸収スペクトル及び核磁気共鳴スペクトルに
て確認された。
この重合体のイオン交換容量は1.5ミリ当量/g、重
合体0.5gをN−メチルピロリドン100m1に溶解
した溶液について30℃において測定した対数粘度は1
.30であった。
(2)  複合半透膜の調製 上で得たスルホン化ボリアリールエーテルケトン9gを
エチレングリコールモノメチルエーテル89、1 gに
溶解した後、グリセリン10gを加え、1011mの濾
紙にて濾過して得た溶液を製膜溶液とした。
実施例1において用いたのと同じ乾燥ポリスルホン限外
濾過膜の上に上記製膜溶液を塗布し、室温にて殆どの溶
剤を揮散させた後、60℃の温度にて5分間熱処理して
、複合半透膜を得た。
この複合半透膜の性能は、0.2%塩化ナトリウム水溶
液を25℃、20kg/ajの条件にて処理したとき、
除去率20%、透水速度4m”7m”7日であった。
(3)  醤油の脱色処理 実施例1で用いたのと同じ市販醤油を上で得た複合半透
膜を用いて、処理温度25℃、処理圧力20kg/cか
にて膜透過処理し、膜透過液について、実施例1と同様
にして、膜透過液における着色成分の除去率を測定した
・その結果、着色成分の除去率は97%、塩化ナトリウ
ムの除去率は0%、全窒素の除去率は40%であった。
また、透水速度は、平均にて0.1m’/m1/日であ
った。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)スルホン酸基を有する半透膜にて、着色成分を含
    む溶液を処理することを特徴とする着色成分の除去方法
  2. (2)スルホン酸基を有する半透膜が、スルホン酸基を
    有して、溶質の分離活性を有する薄膜状のスキン層と、
    これを一体的に支持する支持膜とからなる複合半透膜で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の着色
    成分の除去方法。
  3. (3)スルホン酸基を有する複合半透膜が、繰返し単位
    A ▲数式、化学式、表等があります▼ A よりなるポリアリールエーテルをスルホン化してなるス
    ルホン化ポリアリールエーテル、又は上記繰返し単位A
    と繰返し単位B ▲数式、化学式、表等があります▼ B (但し、Rは−CO−又は−SO_2−を示し、R′は
    炭素間結合又は2価基を示す。) よりなる線状ポリアリールエーテル共重合体をスルホン
    化してなるスルホン化ポリアリールエーテルからなる溶
    質分離活性を有するスキン層が支持膜としての限外濾過
    膜上に一体に積層されてなることを特徴とする特許請求
    の範囲第2項記載の着色成分の除去方法。
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