JPS61218558A - 3,5―ジイソプロピル―4―ヒドロキシスチレン誘導体を有効成分とする抗アレルギー剤 - Google Patents

3,5―ジイソプロピル―4―ヒドロキシスチレン誘導体を有効成分とする抗アレルギー剤

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JPS61218558A
JPS61218558A JP60058970A JP5897085A JPS61218558A JP S61218558 A JPS61218558 A JP S61218558A JP 60058970 A JP60058970 A JP 60058970A JP 5897085 A JP5897085 A JP 5897085A JP S61218558 A JPS61218558 A JP S61218558A
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Naohiro Imai
直博 今井
Ikuo Katsumi
勝見 郁男
Katsuji Yamashita
山下 勝治
Takayoshi Hidaka
隆義 日高
Kazunori Hosoe
和典 細江
Yutaka Ariki
有木 豊
Toshiaki Yamashita
山下 俊章
Kiyoshi Watanabe
清 渡辺
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規な3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロ
キシスチレン誘導体またはその塩、及びこれを有効成分
とする抗アレルギー剤に関するものである。更に詳しく
は、本発明は、一般式(13(式中、几はOOR(Rは
水酸基、01〜C4のアルコキシ基、NfiR’(R’
は水素、アミノ基、フェニルアミノ基、アミド基、02
〜C6のアルケニル基または02〜C4のヒドロキシア
ルキル基を表わす)で示される基またはモルホリノ基を
表わす〕で示される基または802R(IILはC1〜
C8のアルキル基またはフェニル基を表わす)で示され
る基を表わし、82は水素、シアノ基、アミド基、NH
OOR(Rは01 % asのアルキル基またはフェニ
ル基を表わす)で示される基または801R7? (RはOi〜C8のアルキル基またはフェニル基を表わ
す)で示される基を表わす。) で表わされる新規な3.5−ジイソプロピル−4−ヒド
ロキシスチレン誘導体またはその塩、及びこれを有効成
分とする抗アレルギー剤に関するものである。
(従来の技術) ブレチン・オブ・ケミカル・ソサイアテイー・オブ・ジ
ャパン(Bul 1. Ohem、 8oc、 Jap
an )、54.1108(1981)には、強力な脱
共役剤である3、5−ジターシャリ−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジリデンマロニトリルの同族体として3.5
−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンジリデンマロニ
トリルが報告されているが、その生理活性については報
告されておらず、その池の3.5−ジイソプロピル−4
−ヒドロキシスチレン誘導体についての報告は殆んどな
く、かつその生理活性についても殆んど報告されていな
い。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明者らは本発明による前記一般式(1)で表わされ
る新規3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシスチレ
ン誘導体が多くの有機化合物の合成中間体として有用で
あり、かつそれ自身抗アレルギー作用を有することを見
出し本発明を完成した。
(問題点を解決するための手段及び作用効果)本発明に
よる新規化合物は下記の一般式(1)で表わされる。
(式中、几はCOR(Rは水酸基、C1〜C4のアル−
1−シ基、NEAR’(R’は水素、アミノ基、]エニ
ルアミノ基、ア【ド基、C2〜C5のアルケニル基また
は02〜C4のヒドロキシアルキル基を表わす)で示さ
れる基またはモルホリノ基を表わす〕で示される基また
は802R’(R’はal〜C8のアルキル基またはフ
ェニル基を表わす)で示される基を表わし、がは水素、
シアノ基、アミド基、N■COR’ (R’は01〜C
8のアルキル基またはフェニル基を表わす)で示される
基または802R7< BYはcl〜C8のアルキル基
またはフェニル基を表わす)で示される基を表わす。) 本発明による一般式(1)で表わされる化合物は、塩基
と塩を形成することが可能であり、本発明による化合物
の塩としては、本発明の化合物と塩基から造塩可能な任
意のものが対象となる。具体的には、例えば(1)金属
塩、待tζアルカリ金属、アルカリ土類金属、アルミニ
ウムとの塩、(2)アンモニウム塩、(3)アミン塩、
特にメチルアミン、メチルアミン、ジエチルアミン、ト
リエチルアミン、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン
、ヘキサメチレンイミン、アニリン、ピリジン等との塩
がある。
これらの塩を抗アレルギー剤として使用する場合(こは
生理的に許容されるものを選ぶべきである。
本発明による化合物の代表例を挙げれば表1のようにな
る。
化合物の合成について説明する。
本発明の一般式(1)で表わされる化合物を合成する方
法には次の様なものが挙げられる。例えば、(1)一般
式(1)で表わされる化合物のうち、一般式(ここで、
R1はOOR”(R”は水酸基、01〜C4のアルコキ
シ基、NHK (Rは水素、アミノ基、フェニルアミノ
基、アミド基、C2〜C6のアルケニル基または02〜
C4のヒドロキシアルキル基を表わす)で示される基ま
たはモルホリノ基を表わす〕で示される基または803
R(Rは01〜C8のアルキル基またはフェニル基を表
わす)で示される基を表わし R8は水素、シアノ基、
アミド基または802R(RはC1〜C8のアルキル基
またはフェニル基を表わす))で表わされる化合物は、
3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒドとR1−OH,R9(ここで、R1はOOR”(R
”は水酸基、01〜C4のアルコキシ−1NIIR’ 
(R’は水素、アミノ基、フェニルアミノ基、アミド基
、C2〜C6のアルケニル基または02〜C4のヒドロ
キシアルキル基を表わす)で示される基またはモルホリ
ノ基を表わす〕で示される基または802R(RはC1
〜C3のアルキル基またはフェニル基を表わす)で示さ
れる基を表わし、R9は水素、カルボキシル基、シアノ
基、アミド基または80gR(RはC1〜C8のアルキ
ル基またはフェニル基を表わす))で表わされる化合物
とを塩基触媒を用いて反応させることにより合成される
。この合成法は、クネーフエナーゲル反応として知られ
ている反応を用いるものであり、触媒として用いること
ができる塩基としてはアンモニア、−級アミン、二級ア
ミンまたはそれらの塩がある。用いることができる塩基
および塩の具体例を挙げればアニリン、ピペリジン、ピ
ロリジン、酢酸アンモニウム、酢酸ピペリジン等がある
一般式n1−an2−B9で表わされる化合物としてマ
ロン酸、マロン酸モノエステル、マロン酸モノアミド等
を用いた場合には条件を選ぶことにより脱炭酸され R
8が水素である化合物を得ることも可能である。
(2)一般式(1)で表わされる化合物のうち、一般式
(3)(ここで、几 は01% 04のアルコキシ基、
アミノ基、02〜C5のアルケニルアミノ基、02〜C
4のヒドロキシアルキルアミノ基またはモルホリノ基を
表わす)で表わされる化合物は合成法(1)に述べた方
法により合成された3、5−ジイソプロピル−4−ヒド
ロキシ桂皮酸にRH(RはC1〜C4のアルコキシ基、
アミノ基、02〜C6のアルケニルアミノ基、02〜C
4のヒドロキシアルキルアミノ基またはモルホリノ基を
表わす)で表わされる化合物とを% (a)No’−ジ
シクロへキシルカルボジイミド、1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド等のカルボ
ジイミドを脱水剤として用い反応させることによって、
(b)塩化チオニル、五塩化リン、三塩化リン等のイオ
ウまたはリンのハロゲン化物または酸ハロゲン化物の共
存下に反応させることによって合成することができる。
几 が01〜C4のアルコキシ基である場合には、硫酸
、p−トルエンスルホン酸等を触媒として反応させて目
的物を得ることもできるし、その他の多くの一般的に用
いられるエステル合成法を適用することによって目的物
を得ることができる。几 がC2〜C5のアルケニルア
ミノ基、C2〜C4のヒドロキシアルキルアミノ基また
はモルホリノ基である場合には、上記に記載した以外の
一般にカルボン酸およびその誘導体からのアミドの合成
に用いられる反応を同様に用いることができる。
(3)  3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシシ
ンナムアミドは上記合成法(1)または(2)の方法に
より得られた3、5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシ
桂皮酸エステルにアンモニアを反応させること(ζよっ
て、あるいは3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシ
ベンズアルデヒドにシアノ酢酸をピペリジン等の塩基存
在下に反応させて得られる3、5−ジイソプロピル−4
−ヒドロキシシンナモニトリルを酸またはアルカリ等に
より加水分解することによって合成することができる。
 ′ (4)  一般式(1)で表わされる化合物のうち、一
般式(4)〔ここで、凡 は水酸基、01〜C4のアル
コキシ基またはNHR(Rは水素、アミノ基、フェニル
アミノ基、C2〜C6のアルケニル基または02〜C4
のヒドロキシアルキル基を表わす)で示される基を表わ
し、R6は01〜C8のアルキル基またはフェニル基を
表わす〕で表わされる化合物は次の様な方法により合成
することができる。
エルレンマイヤーのアズラクトン合成法にもとづtk、
3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒドとR”C0NHOH2000H(BeはOx〜C8
のアルキル基またはフェニル基を表わす)で表わされる
N−アシルグリシンを無水酢酸存在下に反応させ、下記
の式(5) < Haは01〜C8のアルキル基またはフェニル基を
表わす)で表わされる化合物(5)を得、(a)化合物
(5)をアセトン、メタノール等の溶媒に溶解し、希塩
酸等の希鉱酸水溶液あるいは水酸化ナトリウム等のアル
カリ金属水酸化物または水酸化バリウム等のアルカリ土
類金属水酸化物の水溶液で加水分解することにより、a
 が水酸基である一般式(4)で表わされる化合物を得
ることができる。(6)化合物(5)を水酸化ナトリウ
ム等のアルカリ金属水酸化物あるいは水酸化バリウム等
のアルカリ土類金属水酸化物存在下に01〜C4のアル
コールによりアルコリシスすることにより、几 が01
〜C4のアルコキシ基である一般式(4)で表わされる
化合物を得ることができる。(C)化合物(5)をRN
HNH,(R’は水素またはフェニル基を表わす)で表
わされるヒドラジン類と反応させ、次いで水酸化ナトリ
ウム等のアルカリ金属水酸化物または水酸化バリウム等
のアルカリ土類金属水酸化物を用いて加水分解すること
により、RがNE[NHR(Rは水素またはフェニル基
を表わす)で表わされる化合物を得ることができる。(
d)化合物(5)をRNH2(R18は水素、C2〜C
6のアルケニル基または02〜C4のヒドロキシアルキ
ル基を表わす)で表わされる化合物と反応させ、次いで
水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化物または水酸
化バリウム等のアルカリ土類金属水酸化物を用いて加水
分解することにより、RがNHR(Rは水素、C2〜C
6のアルケニル基または02〜C4のヒドロキシアルキ
ル基を表わす)で表わされる化合物を得ることができる
また、P、Kumarらの方法〔インディアン・ジャー
ナル・オブ・ケミカル・ソサイアテイー(Indian
 J、 Chew、 8oc、 ) 、セクシEi :
/ B(5ect、 B )、416(1981)−)
に従って、−〇〇NFfCH2000H(凡は01〜C
8のアルキル基またはフェニル基を表わす)で表わされ
るN−アシルグリシンを出発原料として、下記の式(6
)(Rは01〜C8のアルキル基またはフェニル基を表
わす)で表わされる化合物を得、これを出発原料とした
場合には前述の(a)、 (0)、 (d)の方法で必
要とした加水分解反応工程を省略することが可能である
本発明による前述の一般式(1)で表わされる化合物は
多くの有機化合物の中間体としても有用である。例えば
、P、 Kumarらの方法〔インディアン・ジャーナ
ル・オン・ケミカル・ソサイアテイー(Indian 
J、 Chew、 8oc、 )、セクションB(8e
ct、 B )、416(1981))に従ってβ−ア
シルアミノ−3,5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシ
シンナムアミドを無水酢酸と酢酸ナトリウム存在下に反
応させることにより、2−@換−5−(3,5−ジイソ
プロピル−4−ヒドロキシベンジリデン)−2−イミダ
シリン−5−オンを得ることができる。
本発明による一般式(1) (式中、BはOOR”(R”は水酸基、01〜C4のア
ルコキシ基、?tHR’ (R’は水素、アミノ基、フ
ェニルアミノ基、アミド基、C2〜C5のアルケニル基
または02〜C4のヒドロキシアルキル基を表わす)で
示される基またはモルホリノ基を表わす〕で示される基
または802R(RはC1〜C8のアルキル基またはフ
ェニル基を表わす)で示される基を表わし、lは水素、
シアノ基、アミド基、NHOOR(Rはc、C8のアル
キル基または)工二ル基を表わす)で示される基または
5o2n7(R7は01〜C8のアルキル基またはフェ
ニル基を表わす)で示される基を表わす)で表わされる
3゜5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシスチレン誘導
体及びその塩は抗アレルギー剤として有効である。抗ア
レルギー作用はモルモット肺切片を用いる8 R8−A
 (slow reacting 5ubstance
of anaphlaxis )生合成または遊離抑制
試験あるいは受動皮膚アナフィラキシ−(POA)反応
・抑制試験により明らかにした。
(1)8R8−人生合成または遊離抑制作用圧出らの方
法〔日本薬理学会誌、66.194(1970))およ
びコーノーワタナベらの方法〔ジャーナル・オン・イム
ノロシイ(J。
Immunology )、125,946(1980
))に準じて、8R8−人生合成または遊離抑制作用を
調べた。
ハートレイ系雄生モルモット(体重350〜4509 
)の臀筋内及び腹腔内に卵白アルブミン溶液(100呼
/耐)各Ls+lを1回注射して感作し、注射4週間後
に放血致死せしめ、直ちに右心室より冷タイロイド液を
注入して肺を潅流し、血液を除いた。肺を2−以下の細
片とし、5001Fずつをタイロイド液4.84−の入
った各試験管に入れた。これにジメチルスルホキシド(
DM80)に溶解した化合物(1) 0.01 mlを
加え、37℃で10分間インキュベート後、更に卵白ア
ルブミン溶液(10’jF/d)0.15−を加え、3
7℃で20分間インキュベートした。対照にはDM80
を加えて同様に反応させ゛た。インキュベート後、反応
液をガーゼで一過し、P液中の818−Aを定量した。
8BB−Aの定量は、モルモット回腸を用いたアグヌス
法により行なった。即ち、タイロイド液(31°C1空
気通気)を満した10g/のアグヌス管にモルモット摘
出回腸(長さ=2〜3cIl)を懸垂し、ヒスタミン(
0,1μf / ml )による収縮反応が一定となっ
た後、1μMアトロピン及び1声ピリラミン存在下で上
記の反応p液中の8R111−ムを測定した。抑制率(
5%)は対照による収縮高を100として求めた。
表2に代表的化合物の8R8−人生合成・遊離抑制作用
を示す。この結果から、本発明による一般式(1)で表
わされる化合物は8R8−人生合成・遊離を強く抑制す
ることが分る。なお化合物番号は表1の化合物番号に対
応したものである。
(ID  ラット同種受動皮膚アナフィラキシ−(PO
A)に対する抑制作用 抗血清の作製はI、Motaの方法〔イムノロシイ(I
mmunology ) 、ヱ、681(1964))
、PCム反応は火山らの方法〔日本薬理学会誌、74.
179(1978))に準拠して行なった。
抗血清の作製 卵白アルブミン溶液(2q/d)をウィスター系雄性ラ
ット(体重200〜260F)の両大腿部をζo、5g
z/100f(体重の割合で筋肉内注射し、同時に百日
ぜきワクチン(Bordetellapertussi
s、 2 X 10  個/sd、千葉県血清研究所)
を11d/ラツト腹腔内投与した。感作12日後、エー
テル麻酔下で後大動脈より採血し、血清を分離して一8
0℃で保存した。
PCム反応 ウィスター系雄性ラット(体重180〜210f)を1
群4匹として用いた。背部を除毛し、生理食塩水で32
倍に希釈した抗血清を背部皮、内の4ケ所に0.05g
tづつ注射した。48°時間後、生理食塩水に溶解した
卵白アルブミン(2Ml/d )とエバンスブルー(I
OWg/gJ)との等量混液を1dラット尾静脈内注射
し、30分後後エーテル麻酔下放血致死させ、背部をは
く離した。色素漏出した青染円の面積を測定し、対照群
と比較して抑制率(96)を求めた。
被検化゛合物は0.2%ツイーン80を含む2.5%ア
ラビアゴム水溶液に懸濁したものを0.5m/100f
体重の割合で抗原注射1時間前に経口投与した。なお、
対照薬のトラニラストは抗原注射30分前に経口投与し
た。
試験の結果、化合物■は1004/kg体重の割合で経
口投与したとき、PCム反応を3496抑制した。対照
薬としたトラニラストは300q/kg体重の割合で経
口投与した場合、PCム反応を4096抑制した。
急性毒性 IOR系雌性マウス(体重23〜26f)を用い、1群
6匹とした。化合物(1)〜(至)を0.296ツイー
ン80を含む2.596アラビアゴム水溶液に懸濁した
ものを0.1jll/109体重の割合で経口投与した
。投与後2週間にわたり、一般症状を観察して、死亡例
/供試例数を求め、50%致死量L Dso (’l/
 kg )を推定した。その結果、本発明の化合物(1
)〜(m)は100011g/確投与でも死亡例が観察
されず、化合物(1)〜(、I)のLD5.は1000
fff/kg以上であると推定され、低毒性であること
が分った。
調剤および投与量 本発明による抗アレルギー剤の製剤としては、経口、経
腸または非経口的投与による製剤のいずれをも選ぶこと
ができる。具体的製剤としては錠剤、カプセル剤、細粒
剤、シロップ剤、生薬、軟膏剤、注射剤等を挙げる事が
できる。本発明による抗アレルギー剤の製剤の担体とし
ては、経口、経腸、その他非経口的に投与するために適
した有機または無機の固体または液体の、通常は不活性
な薬学的担体材料が用いられる。具体的には、例えば結
晶性セルロース、ゼラチン、乳糖、澱粉、ステアリン酸
マグネシウム、タルク、植物性および動物性脂肪および
油、ガム、ポリアルキレングリコールがある。製剤中の
担体に対する本発明抗アレルギー剤の割合は0.2〜1
00%の間で変化させることができる。また、本発明に
よる抗アレルギー剤は、これと両立性の他の抗アレルギ
ー剤、その他の医薬を含むことができる。この場合、本
発明の抗アレルギー剤がその製剤中の主成分でなくても
よいことはいうまでもない。
本発明による抗アレルギー剤は、一般に所望の作用が副
作用を伴うことなく達成される投与量で投与される。そ
の具体的な値は医師の判断で決定されるべきであるが、
一般に成人1日当り1011g〜10F、好ましくは2
011g〜5f程度で投与されるのが普通であろう。な
お、本発明の抗アレルギー剤は有効成分として1q〜5
f1好ましくは311g〜1fの単位の数学的製剤とし
て投与することができる。
(実施例) 次に本発明化合物の製造例を挙げて本発明を具体的に説
明するが、これらの実施例は本発明を制限するものでは
ない。
実施例1 化合物Iの合成 3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド6.18Fとマロン酸8.12Fをピリジン20d
に溶解し、60℃に加熱しながら12時間攪拌した。減
圧下でピリジンを留去し、残渣に水501dを加え、3
N塩酸を用い、酸性とした後、クロロホルム−エタノー
ルを混合溶媒により抽出した。抽出液の溶媒を除去し、
残渣をクロロホルムより晶析し化合物Iを5.21F得
た。
実施例2 化合物Iの合成 無水エタノール10gII?に塩化チオニル524jl
Fを一5℃で滴下し、10分間攪拌後、化合物l993
11Fを一5℃で一度に加え、徐々に室温まで昇温し、
室温で一夜攪拌した。溶媒を除去し、残渣をエタノール
に溶解し、再びエタノールを留去した。同様の操作を2
回行なった後、残渣をシリカゲルを担体とするカラムク
ロマトグラフィーにかけクロロホルムにて溶出し、化合
物Iを1.Of得た。
実施例3 オキサシロンの合成 3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド10.32fとN−ベンゾイルグリシン10.73
Fを無水酢酸60111に溶解し、無水酢酸ナトリウム
4.88fを加え、100℃で2時間反応させた。減圧
下で無水酢酸を留去し、残渣にクロロホルムを加え、2
回水洗した。クロロホルム層を濃縮し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィーで精製した後、ヘキサンから晶析
し、4−(4−アセトキシ−3,5−ジイソプロピルベ
ンジリデン)−2−フェニル−5−オキサシロン(以下
オキサシロンと略称する)を5.83f得た。
実施例4 化合物■の合成 実施例3で得たオキサシロン8.92Fをアセトン37
m1s水121/に懸濁し、3N塩酸3−を加え、−夜
加熱還流し、冷却後、減圧下にアセトンを留去した。生
成した結゛晶をP別、3回水洗し、白色結晶5.45F
を得た。この結晶をメタノール40m1に懸濁し、20
%水酸化ナトリウム水溶液5.38−を加え、室温で4
時間攪拌した。3N塩酸で中和後、クロロホルム−エタ
ノールの混合溶媒で抽出し、抽出液を濃縮後、残渣をメ
タノール−ベンゼンより晶析し、化合物量を1.34f
得た。
実施例5 化合物Vの合成 実施例3で得たオキサシロン5.09fをメタノール9
0Mtに懸濁し、20%水酸化ナトリウム水溶液5.2
 mlを加え、室温で一夜攪拌した。3N塩酸で中和後
、クロロホルムにて抽出し、溶媒を除去した後、残渣を
シリカゲルを担体とするカラムクロマトグラフィーにか
け、クロロホルム−エタノール(9:IV/V)で溶出
し、化合物マを5.31得た。
実施例6 化合物■の合成 3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド5.15JFとN−アセチルグリシン8.51Fを
無水酢酸40w1に懸濁し、無水酢酸ナトリウム2.4
41を加え、100°Cに加熱し、4時間反応させた。
無水酢酸を留去し、残渣譬ζ水30s/を加え、炭酸ソ
ーダ水溶液で中和後、クロロホルムで抽出した。溶媒を
留去し、残渣をシリカゲルを担体とするカラムクロマト
グラフィーにかけ、クロロホルムで溶出し、溶媒を留去
し、黄色結晶5.599を得た。得られた黄色結晶をメ
タノール20’g/に溶解し、2096水酸化ナトリウ
ム水溶液2.4 dを加え、室温で一夜攪拌した後、3
N塩酸で中和後、クロロホルムで抽出した。溶媒を留去
し、残渣をクロロホルム−エタノールより晶析し、化合
物■を1.24y得た。
実施例7 化合物■の合成 3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド4.12fとメタンスルホニル酢酸エチルエステル
8.32Fをベンゼン60m1に溶解し、ピペリジン9
.4 ml s酢酸1.2 mlを加えディーン・スタ
ーク装置により生成する水を除去しながら2.5時間加
熱還流した。冷却後、溶媒を留去し、残渣をクロロホル
ムに溶解し、水洗し、溶媒を留去したのち、シリカゲル
を担体とするカラムクロマトグラフィーにかけ、クロロ
ホルムで溶出し、化合物■を1.20f得た。
実施例8 化合物■の合成 3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド8.24Fとシアノ酢酸5.66fをベンゼン30
0dに溶解し、ピペリジン0.32 mlと酢酸2.0
 wlを加え、ディーン・スターク装置を用いて、生成
する水を除去しながら5時間加熱還流し、冷却後、生成
した沈殿物を炉別した。得られた沈殿物をトルエン15
0m1に懸濁し、ピリジン5stを加え、90℃に加熱
し、−夜攪拌した。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルを
担体とするカラムクロマトグラフィーにかけ、酢酸エチ
ル−ヘキサン(2:11’/V)にて溶出し、3.5−
ジイソプロピル−4−ヒドロキシシンナモニトリルを6
.91得た。
3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシシンナモニト
リル8.21Fをメタノール5(Jxlに溶解し、30
96過酸化水素水4.75g/、 2096水酸化ナト
リウム2.85 mlを加え、35〜40℃で3時間反
応させた。3N塩酸で中和した後、クロロホルムで抽出
し、抽出液の溶媒を減圧下で留去した。残渣をクロロホ
ルムより晶析し、化合物■を1,70)得た。
実施例9 化合物■の合成 3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド6.18Fとα−シアノアセトアミド2.789を
エタノール40−に溶解し1.ピペリジンlslを加え
、5.5時間、加熱還流した。冷却後、溶媒を留去し、
残渣をエタノールに溶解し、少量の水を加え生成する結
晶を炉別した。得られた結晶をベンゼンより再結晶し、
化合物■を4.21得た。
実施例10 化合物■の合成 3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド8.099とマロンアミド1,53Fをエタノール
30t/に溶解し、ピペリジン9.2m1s酢酸0.6
 mlを加え、6時間加熱還流した。反応液にクロロホ
ルムを加えた後、水洗し、クロロホルム層を分離し、溶
媒を留去後、残渣をシリカゲルを担体とするカラムクロ
マトグラフィーにかけ、クロロホルム−エタノール(4
:IV/lにて溶出し、化合物■を450q得た。
実施例11 化合物Xの合成 実施例3で得たオキサシロン1.96Fを乾燥テトラヒ
ドロフラン100ゴに溶解し、室温にて乾燥アンモニア
を2時間通気した。溶媒を減圧留去した後、残渣をメタ
ノール30g/に溶解し、20%水酸化ナトリウム水溶
液1 txlを加え室温にて一夜攪拌した。反応溶液を
3N塩酸で中和した後、クロロホルム−エタノール混合
溶媒で抽出し、抽出液の溶媒を留去後、残渣をアセトン
−ヘキサンより晶析すると化合物Xが1.43F得られ
た。
実施例12 化合物■の合成 3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド4.12Fとフェニルスルホニル酢酸アtt’8.
98fをベンゼン60yxlに懸濁し、ピペリジン0.
4 mlと酢酸1.2 mlを加え、ディーン・スター
ク装置を用い、生成する水を除去しながら5.5時間加
熱還流した。冷却後、生成する沈殿を炉別し、エタノー
ルより晶析し化合物Mを5.849得た。
実施例13 化合物■の合成 化合物■2.48fとアリールアミン570りをクロロ
ホルム30諺lに溶解し、1−(3−ジメチルアミノプ
ロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩1.92F
を加え、室温で1時間攪拌し、反応溶液を水洗後、クロ
ロホルム層を濃縮し、残渣をベンゼン−ヘキサンから晶
析し化合物■を2,2f得た。
実施例14 化合物1厘の合成 化合物12.48Fとエタノールアミン610岬をクロ
ロホルム30m+4?に溶解し、1−(3−ジメチルア
ミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩1.
92Fを加え、室温で1時間攪拌し、反応溶液を水洗後
、クロロホルム層を濃縮し、残渣をシリカゲルを担体と
するカラムクロマトグラフィーにかけ、クロロホルム−
エタノール(9:IV/lにて溶出し、目的物を含む両
分を濃縮後、残渣をエタノール−水より晶析し化合物1
厘を1.30f得た。
実施例15 化合物Vの合成 化合物11.24jFとモルホリン415qをクロロホ
ルム30mに溶解し、1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩959Wgを加
え、室温で12時間攪拌し、反応溶液を水洗後、クロロ
ホルム層を濃縮し、残渣をベンゼン−ヘキサンより晶析
し、化合物Vを12得た。
実施例16 化合物Xマの合成 実施例3で得たオキサシロン1.18Fをエタノール4
0g/に懸濁し、80%ヒドラジン・1水和物0.75
 mlを加え、室温にて2時間攪拌し、生成した沈殿を
炉別すると白色結晶t、ospが得られた。得られた結
晶846fqをメタノール20m1に懸濁し、20%水
酸化ナトリウム水溶液0.4 dを加え、室温で一夜攪
拌した。反応溶液を3N塩酸で中和後、溶媒を留去した
。残渣をエタノールより晶析し、化合物Xマを240岬
得た。
実施例17 化合物■の合成 実施例3で得たオキサシロン1.96fを乾燥テトラヒ
ドロフラン50111I!Lに溶解し、フェニルヒドラ
ジン1.08Fのテトラヒドロフラン溶液(10d)を
加え、室温で4時間攪拌した後、溶媒を留去し、残渣を
エタノールより晶析して結晶物1.1LPを得た。得ら
れた結晶9744をメタノール50−に懸濁し、209
6水酸化ナトリウム水溶液0.4 mlを加え、室温に
て1日攪拌した。反応溶液を3N塩酸で中和した後、ク
ロロホルムで抽出し、抽出液の溶媒を留去し、残渣をベ
ンゼン−ヘキサンより晶析し化合物■を770q得た。
実施例18 化合物Nの合成 3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド8.09Fとシアノアセチル尿素1.91ダをベン
ゼン601dに溶解し、ピペリジン0.2 mlと酢酸
0.6 mlを加え、ディーン・スターク装置を用いて
、生成する水を除去しながら7時間加熱還流した。冷却
後、生成した沈殿をP別し、エタノール−水から晶析し
化合物mを1.8F得た。
実施例19 化合物)鳳の合成 3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド4.12Fとメタンスルホニルアセトニトリル2.
76’lをベンゼン60m1に溶解し、ピペリジン0.
3 telと酢酸0.9 mlを加え、ディーン・スタ
ーク装置を用いて、生成する水を除去しながら2時間加
熱還流した。冷却後、濃縮し生成した結晶をP別、洗浄
し化合物蓮を8.73(/得た。
実施例20 化合物■の合成 3.5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシベンズアルデ
ヒド8.09Fとフェニルスルホニルアセトニトリル2
.779をベンゼン60m1に溶解し、ピペリジン0.
211tと酢酸0.6−を加え、ディーン・スターク装
置を用いて、生成する水を除去しながら1.5時間加熱
還流した。冷却後、濃縮し、生成する結晶をP別、洗浄
し、化合物■を4.5f得た。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の一般式(1)で表わされる3,5−ジイソ
    プロピル−4−ヒドロキシスチレン誘導体及びその塩。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) {式中、R^1はCOR^3〔R^3は水酸基、C_1
    〜C_4のアルコキシ基、NMR^4(R^4は水素、
    アミノ基、フェニルアミノ基、アミド基、C_2〜C_
    5のアルケニル基またはC_2〜C_4のヒドロキシア
    ルキル基を表わす)で示される基またはモルホリノ基を
    表わす〕で示される基または SO_2R^5(R^5はC_1〜C_3のアルキル基
    またはフェニル基を表わす)で示される基を表わし、R
    ^2は水素、シアノ基、アミド基、NHCOR^6(R
    ^6はC_1〜C_3のアルキル基またはフェニル基を
    表わす)で示される基またはSO_2R^7(R^7は
    C_1〜C_3のアルキル基またはフェニル基を表わす
    )で示される基を表わす。}
  2. (2)R^1がカルボキシル基またはC_1〜C_4の
    アルコキシカルボニル基である特許請求の範囲第1項記
    載の3,5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシスチレン
    誘導体。
  3. (3)R^1がCONHR^4(R^4は水素、アミノ
    基、フェニルアミノ基、アミド基、C_2〜C_5のア
    ルケニル基またはC_2〜C_4のヒドロキシアルキル
    基を表わす)で示される基またはモルホリノ基である特
    許請求の範囲第1項記載の3,5−ジイソプロピル−4
    −ヒドロキシスチレン誘導体。
  4. (4)R^1がSO_2R^5(R^5はC_1〜C_
    3のアルキル基またはフェニル基を表わす)で示される
    基である特許請求の範囲第1項記載の3,5−ジイソプ
    ロピル−4−ヒドロキシスチレン誘導体。
  5. (5)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる特許請求の範囲第1項もしくは第3項記載
    の3,5−ジイソプロピル−4−ヒドロキシスチレン誘
    導体。
  6. (6)下記の一般式(1)で表わされる3,5−ジイソ
    プロピル−4ヒドロキシスチレン誘導体及びその塩を有
    効成分とする抗アレルギー剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼(1) {式中、R^1はCOR^3〔R^3は水酸基、C_1
    〜C_4のアルコキシ基、NHR^4(R^4は水素、
    アミノ基、フェニルアミノ基、アミド基、C_2〜C_
    5のアルケニル基またはC_2〜C_4のヒドロキシア
    ルキル基を表わす)で示される基またはモルホリノ基を
    表わす〕で示される基または SO_2R^5(R^5はC_1〜C_3のアルキル基
    またはフェニル基を表わす)で示される基を表わし、R
    ^2は水素、シアノ基、アミド基、NHCOR^6(R
    ^6はC_1〜C_3のアルキル基またはフェニル基を
    表わす)で示される基またはSO_2R^7(R^7は
    C_1〜C_3のアルキル基またはフェニル基を表わす
    )で示される基を表わす。}
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