JPS6121265B2 - - Google Patents

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JPS6121265B2
JPS6121265B2 JP2087679A JP2087679A JPS6121265B2 JP S6121265 B2 JPS6121265 B2 JP S6121265B2 JP 2087679 A JP2087679 A JP 2087679A JP 2087679 A JP2087679 A JP 2087679A JP S6121265 B2 JPS6121265 B2 JP S6121265B2
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JP
Japan
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ultramarine
slurry
parts
organic
acid
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Application number
JP2087679A
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English (en)
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JPS55115458A (en
Inventor
Nobuyoshi Abe
Kyoshi Kanamaru
Minoru Yokoyama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toho Ganryo Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Toho Ganryo Kogyo Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Toho Ganryo Kogyo Co Ltd filed Critical Toho Ganryo Kogyo Co Ltd
Priority to JP2087679A priority Critical patent/JPS55115458A/ja
Priority to DE19792952597 priority patent/DE2952597A1/de
Priority to GB8005635A priority patent/GB2046287B/en
Publication of JPS55115458A publication Critical patent/JPS55115458A/ja
Priority to US06/326,255 priority patent/US4375373A/en
Publication of JPS6121265B2 publication Critical patent/JPS6121265B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Paints Or Removers (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は耐薬品性、耐候性、耐熱性など優れた
品質特性を有する安定な群青組成物の製造法に関
するものである。 群青はウルトラマリンブルーとして古くから良
く知られた鮮明な独特の色合を有する顔料で建材
の着色材を始め合成樹脂塗料、印刷インキ、ゴ
ム、絵具、クロス、製紙、合成洗剤、紡績、化粧
品、など多岐に亘り使用されている。 群青とは、硫黄を含む珪酸、アルミナ、酸化ナ
トリウムを主成分とする所謂カラーインデツクス
No.77007として記載されている青色乃至紫桃色の
色相を有する顔料であり、また、人畜に及ぼす毒
性も始んどないことから、近年とみに有用視され
ている顔料である。 しかしながら非常に残念なことに、周知のよう
にそれらの群青には幾つかの顕著な欠点があつて
その用途も使用量も自ずから限界があつた。 即ち、耐薬品性が非常に悪いために、それが致
命的な欠点となつている。例えば、群青は酸に対
して極度に弱く常温にあつてもPH5程度の弱酸性
の雰囲気でもH2S臭を発しながら徐々に分解し褪
変色して白色化する。苛性アルカリに対しては比
較的強いがセメント等のアルカリには弱くこれと
混合し着色するときは群青中のナトリウムと、セ
メント中のカルシウムとの置換反応により徐々に
分解し褪変色し白色化する。また熱可塑性樹脂の
一つである塩化ビニル樹脂等に着色する時、加熱
により塩化ビニル樹脂が重合する際塩素ガスを発
生これが大気中の水分等と反応して塩酸々性とな
ることにより群青を侵し褪変色し白色化する。か
かる群青はそれ自体の特性ゆえに耐薬品性の改
良、その他顔料特性の改良などは極めて困難とさ
れており、事実今日においてもその点に関し残念
なことに何らなされていない。 一方、或る種の無機顔料を不定形シリカで被覆
する方法は公知であり、例えば特にクロム酸鉛を
主成分とする黄鉛やモリブデンレツド等に対して
明らかにされている。(例えば、米国国特許第
2885366号明細書、特公昭46−9555号公報、特公
昭46−42713号公報、特公昭50−14254号公報参
照)。 ところで、公知の如き方法で顔料粒子に微細な
シリカ被覆を行う方法では専ら珪酸ソーダ水溶液
と鉱酸(特に硫酸)とを反応させて微細な不定形
シリカ粒子を生成させていた。 しかしながら、顔料粒子表面に上記の如き不定
形シリカを生成させる方法は、群青は特に酸に対
して鋭敏に反応し、その結晶構造が侵されて顔料
それ自身が破壊されるほど弱いため全く適用でき
ない。従つて特に酸によつてその顔料粒子の結晶
を侵すようないわゆる酸に弱い粒子に対しては不
適であつて公知の方法によつてシリカ被覆できる
顔料は自ずから限定される。例えば、上記の公知
方法では、稀薄な珪酸ソーダ水溶液と特に3〜5
重量%の硫酸水溶液とにより不定形シリカを形成
させるものであるが60℃以上の加温されたスラリ
ー水溶液に3〜5重量%の硫酸水溶液を添加する
とき、スラリー中の群青の結晶が添加される硫酸
水溶液により侵され、硫化水素臭を発しながら褪
変色し白色化してしまう。硫酸水溶液の濃度を
0.3〜0.5重量%の稀薄溶液にしてもその溶液のPH
は1.5以下であり群青の結晶を侵し、褪変色し白
色化する。今仮りに群青の結晶を侵すことのない
ような非常に稀薄な硫酸水溶液を調製し添加しよ
うとするとその溶液は膨大なものとなりこの水溶
液を使用して工業化することは不利であり、事実
上不可能である。 本発明者らは叙上の如き困難な問題に鑑み鋭意
研究の結果、ある種の有機化合物と珪酸アルカリ
水溶液より生成される微細なシリカ粒子を群青粒
子の破壊なしに、その粒子表面に被覆させること
に成功し、この被覆自体で従来の群青の特性を一
変させる程の著しい耐性付与が得られることを知
見して本発明を完成した。 すなわち、本発明の要旨とするところは、群青
の水性スラリーにおいて、珪酸アルカリとこれと
反応してシリカゾルの生成能のある有機りん酸化
合物、有機ホウ酸化合物、カルボン酸から選ばれ
た有機酸の塩、エステル、アミド、又はアルデヒ
ドなどの有機酸の誘導体若しくは有機炭酸誘導体
から選ばれた1種または2種以上の有機化合物と
の反応によりシリカゾルを生成させて、群青粒子
表面に微細な不定形シリカを沈積被覆処理するこ
とを特徴とする安定な群青組成物の製造法にかか
る。 まず群青の水性スラリーの調製は一般に市販さ
れている群青の粉体若しくは群青製造時の乾燥、
粉砕以前の含水群青を水に再分散させることによ
り行う、再分散に当つては顔料粒子の性質上アル
カリ性にして行う。 多くの場合、アルカリ剤として珪酸アルカリ水
溶液を適当に添加するが、これはスラリーにおけ
る群青粒子の分散剤的効果をも期待するため使用
する。 従つて、アルカリ調整の際に上記効果を有する
ものが特に好ましく、他のアルカリとして、苛性
アルカリ、炭酸アルカリ、アンモニアアルカリ、
リン酸アルカリ更にエタノールアミンの如き塩基
性有機化合物等も使用することが出来る。しかし
これは何も限定的な性質のものではない。又、こ
の際二次的に凝集している各粒子を効果的に再分
散させるために機械的シエアーや超音波等を用い
て群青粒子を分散する方法がより一層効果的であ
る。このように群青を可能なかぎり一次粒子近く
分散させたスラリーを調製することが次のシリカ
処理において特に重要なことである。かくの如く
アルカリ側で水中に分散させた顔料粒子のスラリ
ーは、少くとも60℃以上好ましくは85〜95℃の温
度で加温して撹拌が続けられる。もつともこの加
温は次のシリカゾルの生成反応において必要なの
であつてスラリー調製の際は必ずしも必要としな
い。その時のスラリーのPHは7以上11以下とし、
好ましくは9〜10として調製する。 またスラリー濃度は、薄くなると排水処理や装
置の規模に問題を生じ一方、濃くなりすぎると均
一なシリカの沈積処理や母液の塩類濃度が高くな
るなどしてやはり問題を起すので現実的な濃度を
設定すればよいが、多くの場合50〜300g/の
範囲で充分である。 かくの如き状態で保持されたスラリーに予め調
製されたシリカゾル又はシリカゾルを生成させる
成分を添加することによりスラリー中に微細なシ
リカゾルを存在させて顔料粒子表面に微細な不定
形シリカを均一に沈積処理する。 シリカゾルの生成は珪酸アルカリ水溶液と後述
する有機化合物の1種または2種以上の混合した
ものをスラリーのPHや温度など反応条件を制御し
ながら添加することにより行う。 まず一方の成分である珪酸アルカリ水溶液とし
ては、特に限定されることなく用いられるが、一
般的にはモル比SiO2/M2O(MはNa又はKを示
す)が2〜4の範囲にあり多くの場合モル比3.0
〜3.5の珪酸ソーダが好適である。 またその濃度は薄い程ゾル生成のために好まし
いが、作業能率および排水処理の方から自ずと限
定され、多くの場合SiO2として1〜10重量%が
適当である。 他方、本発明における有機化合物とは、水溶性
又はアルカリ水溶性であり、前記珪酸アルカリ水
溶液と反応して該溶液より微細なシリカゾル粒子
を生成させる機能をもつ有機化合物である。即
ち、上記シリカゾル粒子を生成させるために珪酸
アルカリを珪酸とし、そのシラノール基を更に重
合してシロキサン結合を形成させるに充分な活性
水素イオンをもつ有機化合物である。ここで水溶
性有機化合物の水溶性としては100℃以下で工業
的に有利で可能な操作で水溶性を有すればよく一
概には限定できないが少なくとも0.01g/100g
H2O以上の溶解度を有するものとする。 かかる有機化合物としては、有機リン酸化合
物、有機ホウ酸化合物や脂肪族一価カルボン酸、
脂肪族多価カルボン酸、不飽和カルボン酸、オキ
シカルボン酸、アルデヒド酸、ケト酸、芳香族一
価カルボン酸、芳香族多価カルボン酸から選ばれ
た有機酸の塩、エステル、アミド又はアルデヒド
である。前記の塩としては、アルカリ金属塩又は
アンモニウム塩から選ばれた塩であり、エステル
としては低級アルキルエステル、分子内エステル
などが上げられる。更に他の化合物として有機炭
酸誘導体も適用できる。また、これらの有機化合
物はハロゲン原子、ヒドロキシ基、シアノ基、ア
ミノ基、ニトロ基、、低級アルキル基、アリル
基、アルコキシ基又はフエニル基から選ばれた置
換基で置換されたものであつてもよい。以下代表
的な有機化合物を例示する。 例えば、リン酸トリメチル、リン酸トリエチ
ル、リン酸トリプロピル、リン酸トリブチル、リ
ン酸ジメチル、リン酸ジエチル、リン酸ジプロピ
ル、リン酸モノメチル、リン酸モノエチル、リン
酸モノプロピル、などの有機リン酸エステル化合
物;ホウ酸メチル、ホウ酸エチルなどの有機ホウ
酸エステル化合物蟻酸水素カリウム、蟻酸アンモ
ニウム、酢酸アンモニウム、吉草酸アンモニウ
ム、マレイン酸水素ナトリウム、マレイン酸ジア
ンモニウム、シユウ酸水素ナトリウム、シユウ酸
水素カリウム、シユウ酸アルミニウム、セバシン
酸アンモニウム、クエン酸水素ナトリウム、クエ
ン酸水素カリウム、クエン酸アンモニウム、マン
デル酸アンモニウム、安息香酸アンモニウム、フ
タル酸水素カリウムなどの塩類;蟻酸イソアミ
ル、酢酸エチル、酢酸アミル、O−アセチルクエ
ン酸、グリセリントリアセテート、エチレングリ
コールジアセテート、エチレングリコールモノア
セテート、アセチルグリコール酸、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、マレイン酸エチル、シ
ユウ酸エチル、酒石酸水素エチル、マロン酸ジメ
チル、コハク酸ジメチル、グルタル酸ジメチル、
アジピン酸ジメチル、セバシン酸ジブチル、プチ
ロラクトン、カプロラクトンなどのエステル類;
ホルムアミド、ジメチルホルムアミド、アセトア
ミド、ジメチルアセトアミド、プロピオンアミ
ド、ブチルアミド、バレルアミド、アクリルアミ
ド、桂皮酸アミド、マレインアミド酸、マレウル
酸、オキサミド、オキサミド酸、セバシンアミ
ド、シトラアミド、グリコール酸アミド、マンデ
ル酸アミド、ベンズアミド、フタルアミド酸、テ
レフタルアミド、カプロラクタム、α−ピロリド
ン、グルタルジアルデヒド、マロン酸アルデヒ
ド、グリオキザールなどの如き水溶性アルデヒド
類や、その他の化合物としてエチレンカーボネー
ト、カルバミン酸アンモニウムなどの有機炭酸誘
導体が上げられる。 これらは、1種類又は2種類以上の混合で使用
されるが、それらと有機酸とを併用することも差
支えない。 かかる薬剤も多くの場合、珪酸アルカリ水溶液
と同様の薄いものがよいがその種類又は添加の態
様によつては珪酸アルカリ水溶液ほどには限定さ
れない。 前記の様に調製されたスラリーにおいてシリカ
ゾルを生成させるには、反応の当初から反応終了
まで常に前記した様な当初のPHおよび温度条件が
一定の範囲に制御されることが不可欠である。即
ち、スラリー中にシリカゾルを存在させる方法と
して予め調製したシリカゾルをスラリー中に添加
することも可能であるが、多くの場合、珪酸アル
カリ水溶液と前記の如き有機化合物の水溶液を常
圧においてPH11以下のアルカリ側、好ましくは9
〜10で60℃以上の条件が保持されるよう制御され
た状態で反応させることが好ましい。 かかる方法としては、両水溶液を同時に時間を
かけて添加することがよい。しかしこれはあくま
でもスラリー中のPHを一定の範囲内に制御するの
に適している一つの手段であり、もし添加される
有機化合物が中性近辺またはアルカリ性水溶液の
場合は同時に添加することもなく最初に有機化合
物を添加し、その添加終了後珪酸アルカリ水溶液
を時間をかけて添加しても何等不都合なことはな
い。シリカゾルの生成に際しては、要するにでき
るだけ前記の条件で穏やかに反応させることが望
ましいが、それでも所要時間は6時間以内で充分
であり、多くの場合2〜4時間である。 もつとも、シリカが所望の耐性をあたえるのに
群青組成物の全重量当り10重量%以下の様に少な
くても良い場合には、添加する珪酸アルカリ水溶
液や有機化合物が少量となるので、その添加によ
る反応時間は2〜4時間にとらわれることなく2
時間以内でも充分で何らその効果を損うことはな
い。 かくして、群青の水性スラリーにおいて、群青
粒子自体何ら影響を受けることなく多量のシリカ
ゾル粒子が生成する。すなわち常圧においてきわ
めて前記の如き制御された条件で反応させること
によつて達せられるのであるが、このシリカゾル
粒子はシラノール基の多い非常に活性なものであ
り、かつ粒子は通常200mμ以下で多くの場合
100mμ以下の極めて微細な粒子であるため群青
粒子に対して特異的に沈積して実質的に連続した
状態で被覆する性能がある。 本発明者らの数多くの実験によれば、前記以外
の反応条件では、一般に珪酸アルカリの分解に伴
うシロキサン結合が急速に進行し多孔質のシリカ
ゲルが生成し易く、群青粒子に対して不均質な皮
膜を形成すると同時に群青粒子に沈積することな
しに高分子量の不活性なシリカゲルとして単独に
遊離して存在する様に成るので充分注意すべきで
ある。 この様な沈積により被覆される量は群青の使用
目的によつて一様でないが組成物全量当りSiO2
として少なくとも3重量%存在しており多くの場
合40重量%までで充分である。特に好ましい範囲
としては5〜20重量%である。約3重量%以下の
場合は前記シリカの群青に対する被覆力が充分で
ないため、耐性向上の効果があまり期待できず、
一方40重量%以上の場合は顔料濃度をいたずらに
低下させ、その結果として、顔料の着色力を減少
させるなどしていずれも適当でない。 かくして、シリカゾルを生成かつ沈積させた後
は、要すれば暫時、前記条件を保持させ、次いで
スラリーを中和して母液を分離することにより群
青の粒子表面に均一に被覆するように実質的に沈
積される。 次いで常法により、沈積処理された群青組成物
に塩類が認められなくなるまで、できるだけ洗浄
した後、乾燥することによつて沈積による被覆力
は完全となり、最後にこれを粉砕し所望の粒度に
調整することによつて諸耐性の著しく向上された
製品として得ることができる。すなわち、本発明
に係る製品は、群青粒子表面に被覆された皮膜が
予期した以上に極めて強鞭で、その改質効果は絶
大である。例えば濃塩酸と直接に接触しても驚く
べきことに長時間全く安定であり実質的に侵され
ることはない。このことは、これまでの群青なる
顔料の観念を一変してしまうほどの改質であり、
その用途の拡大は大きく期待できる。 以下、本発明について実施例で具体的に説明す
るが、これは決して本発明を限定するものでな
い。 実施例 1 群青100部を水1000部に分散させ均一になるま
で攬拌する。次にこのスラリーにJIS3号珪酸ナト
リウム水溶液を添加し、PH9.5〜10.0とする。更
にこのスラリーをホモジナイザーに通し顔料粒子
を出来るだけ均一に、かつ充分に分散させた後、
温度を90〜95℃に加温保持し、必要に応じて水酸
化ナトリウムムの水溶液を添加することによりス
ラリーのPHを9.5〜10.0に調節する。 次にSiO2として4.83重量%の前記の珪酸ナトリ
ウム水溶液312部(A液)と6.5重量%のリン酸モ
ノプロピルとリン酸ジプロピルの1:1の混合物
水溶液431部(B液)とを前記撹拌中の調節した
スラリーにA液は2.6部/分、B液は3.0部/分の
割合で同時に添加する。A液およびB液を添加し
ている間もスラリーは常にPH9.5〜10.0になる様
に制御する。これによつて微細なシリカゾルがス
ラリー中に生成するところとなり顔料粒子表面に
シリカゾルが均一に沈積する。 次いでスラリーのPHを6.5〜7.0になる様に中和
して静置したのち傾斜水洗によりナトリウム塩が
なくなるまで洗浄し、更に過および乾燥するこ
とによつて微細な不定形シリカの被覆された群青
組成物約114部を得る。 実施例 2〜22 実施例1と同様の処理操作にて第1表にかかげ
る条件で同様に微細な不定形シリカで被覆された
群青組成物を得た。 但し実施例7と8においては紫群青を100部使
用して処理した。
【表】 実施例 19 乾燥、粉砕された群青100部を水1000部に分散
させ均一になるまで撹拌する。次にスラリーに珪
酸ナトリウム水溶液(SiO2/Na2O=3.2〜3.4,
SiO2=29〜31%)を添加しPH9.5〜10.0とする。
更にこのスラリーをホモジナイザーに通し、顔料
粒子を出来るだけ均一に、かつ充分に分散させた
後、温度を90〜95℃に加温保持し必要に応じて水
酸化ナトリウムの水溶液を添加することによりス
ラリーのPHを9.5〜10.0に調節する。次に4.0重量
%のエチレンカーボネート水溶液380部を20分間
で添加し、10分間撹拌した後、次にSiO2として
4.83重量%の前記の珪酸ナトリウム水溶液312部
を2.6部/分の割合で添加する。この間スラリー
は常にPH9.5〜10.0になる様に制御する。。これに
より微細なシリカゾルの生成するところになり顔
料粒子表面にシリカゾルが均一に沈積する。 次いで、スラリーのPHを6.5〜7.0となる様に中
和して静置したのち、傾斜水洗によりナトリウム
塩がなくなるまで洗浄し、更に過および乾燥す
ることによつて微細な不定形シリカで被覆された
群青組成物114部を得る。 実施例 20〜21 実施例19と同様の処理操作にて第2表にかかげ
る条件で同様に微細な不定形シリカで被覆された
群青組成物を得た。
【表】 実施例 22 乾燥、粉砕された群青100部を水1000部に分散
させ、均一になるまで撹拌する。次にこのスラリ
ーにJIS3号珪酸ソーダ水溶液を添加してPH9.5〜
10.0とする。更にこのスラリーをホモジナイザー
に通し顔料粒子を出来るだけ均一にかつ充分に分
散させた後温度を90〜95℃に加温保持し、必要に
応じて水酸化ナトリウムの水溶液を添加すること
によりスラリーのPHを9.5〜10.0に調節する。次
にSiO2として4.83重量%の前記の珪酸ソーダ水溶
液312部(A液)と4.0重量%の酒石酸水素エチル
水溶液388部及び3.4重量%の酢酸プロピル水溶液
261部を混合した水溶液(B液)とを前記撹拌中
の調節したスラリーにA液は2.7部/分、B液は
4.6部/分の割合で同時に添加する。A液および
B液を添加している間もスラリーは常にPH9.5〜
10.0になるように制御する。その後の操作は実施
例1と全く同様に操作してシリカの被覆された群
青組成物約114部を得た。 実施例 23 B液について4.1重量%のブチロラクトン水溶
液183部および3.75重量%の酢酸水溶液139部を混
合した水溶液を2.3部/分の割合でA液と同時に
添加する以外は実施例22と全く同様の処理操作に
てシリカの被覆された群青組成物約114部を得
た。 実施例 23 群青100部を水1000部に分散させて均一になる
まで撹拌し、次いでJIS3号珪酸ソーダ水溶液を添
加してPH9.5〜10.0にする。このスラリーをホモ
ジナイザーに通して均一に更に分散させる。この
スラリーをそれぞれ4つに分取し、各スラリーに
ついて加温し90〜95℃にてPHを9.5〜10.0に保持
する。次いで各スラリーについてSiO2として4.83
重量%の前記珪酸ソーダ水溶液(A液)と、2.3
重量%のリン酸トリメチル水溶液(B液)とを第
3表に示す所定量を同時に所定の添加速度で添加
した。添加終了後までは温度およびPHは上記に保
持される。以下同様の処理操作にてそれぞれ微細
な不定形シリカの存在量の異つたシリカ被覆され
た群青組成物を得た。 その結果を第3表に示す。
【表】 比較例 1〜2 乾燥、粉砕された群青(比較例1)と紫群青
(比較例2)の2種について、それぞれについて
100部を水1000部に分散させ均一になるまで撹拌
する。次にこのスラリーにJIS3号珪酸ソーダ水溶
液を添加してPH9.0〜9.5とする。更にこのスラリ
ーをホモジナイザーに通し、顔料粒子を出来るだ
け均一にかつ充分に分散させた後、温度を90〜95
℃に加温保持し、必要に応じて水酸化ナトリウム
の水溶液を添加することによりスラリーのPHを
9.0〜9.5に調節する。次にSiO2として4.83重量%
の前記の珪酸ソーダ水溶液312部を2.6部/分の割
合で添加する。添加している間もスラリーは常に
PH9.0〜9.5になるように制御する。その後の操作
は実施例1と全く同じくして2種の群青組成物を
得た。 比較例 3 乾燥、粉砕された群青100部を水1000部に分散
させ均一になるまで撹拌する。次にこのスラリー
にJIS3号珪酸ソーダ水溶液を添加してPH9.0〜9.5
とする。更にこのスラリーをホモジナイザーに通
し顔料粒子を出来るだけ均一にかつ充分に分散さ
せた後温度を90゜〜95℃に加温保持し、必要に応
じて水酸化ナトリウムの水溶液を添加することに
よりスラリーのPHを9.0〜9.5に調節する。次に
SiO2として4.83重量%の前記珪酸ソーダ水溶液
312部(A液)と2.3重量%の硫酸水溶液348部
(B液)とを前記撹拌中の調節したスラリーにA
液は2.6部/分、B液は2.6部/分の割合で同時に
添加する。A液およびB液を添加している間もス
ラリーは常にPH9.0〜9.5になるように制御する。
その後の操作は実施例1と全く同じくして群青組
成物を得るがB液を添加すると酸により群青粒子
が侵され多大の刺激的な硫化水素臭を発しながら
徐々に白色化し、B液の約半量添加時において完
全に真白となり群青の青色味は全く消失しあたか
も白色顔料のようになつた。 以上の実施例、未処理群青および比較例から得
られたそれぞれの群青組成物について、下記にて
示す試験法にて群青の性能について測定した。 評価法及びその結果 1 耐酸性試験 メラミンアルキツド樹脂80部に試料群青10部、
酸化チタン10部、キシロール20部、及びビーズ
200部を混合し、ペイントシエーカーで30分間分
散させる。これを過することによつてビーズを
除き、アプリケーターにより所定の鋼板に塗引し
て30分間放置後150℃、30分間焼付して試験用塗
板を作製する。 この塗板を5%H2SO4に50℃で8時間浸漬して
耐酸性をみる。 <測定結果> 実施例品……いずれも全く変色せずあざやかな
青色を呈したままである。 比較例品……完全に白色化して群青の色が消失
した。 未処理品……完全に白色化して群青の色が消失
した。 なお、本実施例の多くの群青組成物は驚くべき
ことにその粉末自体を直接に濃塩酸に接触させて
も何ら分解せずに長期間安定で群青の色を呈し予
期した以上の改質がなされていた。このことはい
かに本発明に係るシリカ被覆が従来と異つたもの
であり強鞭であるかを裏付けることができる。 2 耐アルカリ性試験 アルカリ性試験の一つとしてボルトランドセメ
ント32部、川砂65部、試料群青3部を20部の水と
共に混和し、これを100mlのポリエチレンのビー
カーに入れ85〜90℃で5時間蒸気により加温し、
急速固化して色の変化度合をみる。 <測定結果> 実施例品……いずれも変化なく群青の色を保つ
ている。 比較例品……完全に白色化して群青の色を消失
した。 未処理品……完全に白色化して群青の色を消失
した。 3 耐熱性試験 中低圧法ポリエチレンペレツト100部、試料群
青0.5部との混合物を320℃で10分間滞留して射出
成形してパネルを作製する。 <測定結果> 実施例品………いずれも変化が認められず群青
の色を保つている。 比較例品………著しく明度の低下が認められ
た。 未処理品……著しく明度の低下が認められた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 群青の水性スラリーにおいて、珪酸アルカリ
    とこれと反応してシリカゾルの生成能のある有機
    リン酸化合物、有機ホウ酸化合物、カルボン酸か
    ら選ばれた有機酸の塩、エステル、アミド、又は
    アルデヒドなどのの有機酸の誘導体若しくは有機
    炭酸誘導体から選ばれた1種又は2種以上の有機
    化合物との反応によりシリカゾルを生成させて、
    群青粒子表面に微細な不定形シリカを沈積被覆処
    理することを特徴とする安定な群青組成物の製造
    法。 2 シリカゾルの生成は、常圧において温度60℃
    以上、PH9〜11の範囲で徐々に行わせる特許請求
    の範囲第1項記載の安定な群青組成物の製造法。
JP2087679A 1978-12-29 1979-02-26 Preparation of stable ultramarine composition Granted JPS55115458A (en)

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