JPS6121135Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、フイードバーによつてボルスタプレ
ート上に運ばれてきた各種形状の製品を、該フイ
ードバーに対して常に直角方向に払出し得るプレ
ス製品払出し装置を提案するもので、以下その一
実施例を図面に基づいて説明する。

１は環状フイードバーで、ベツドから立設した
柱２の周りにおいて、一定範囲内で正逆回転なら
びに昇降可能である。３はフイードバー１の適所
に取付けたベース板で、その前端には左右一対の
縦軸４，５が回転可能に取付けられている。６，
７は左右一対の中折れリンクで、縦ピン６Ａ，７
Ａにより連結された基部リンク６Ｂ，７Ｂと先部
リンク６Ｃ，７Ｃとからなる。前記基部リンク６
Ｂ，７Ｂの基端は前記縦軸４，５に固着してあ
り、また両先部リンク６Ｃ，７Ｃの先端は互に連
結ピン８により連結すると共にこのピン８を介し
て保持部材９が取付けられている。そして保持部
材９の前面には、ボルト１０を介して取替え可能
な払出し用部材１１が取付けてある。両中折れリ
ンク６，７と保持部材９との間に該保持部材９の
方向制御機構１２が設けられている。すなわち方
向制御機構１２は、前記連結ピン８に結合され且
つボルト結合具１３を介して保持部材９に取付け
られているプレート１４と、前記先部リンク６
Ｃ，７Ｃの中間にピン１５，１６を介して取付け
た左右一対のレバー１７，１８と、これらレバー
１７，１８の端部間を連結するピン１９と、この
ピン１９に取付けたリング２０と、このリング２
０を案内すべく前記プレート１４に形成した溝２
１と、前記ピン１５，１６間にかけた引張りばね
２２とからなる。前記ベース板３上には、両中折
れリンク６，７を同時に且つ逆方向に屈伸動させ
る駆動装置２３が設けられる。すなわち両縦軸
４，５には互に咬合する受動歯車２４，２５が固
着される。そして一方の受動歯車２４に咬合する
伝動歯車２６が、ベース板３から立設した固定縦
軸２７の周りに回転可能に取付けてある。前記伝
動歯車２６は、固定縦軸２７に揺動可能に取付け
たレバー２８に固定具２９を介して一体化され、
そしてレバー２８の先端は、ベース板３上に取付
けたシリンダ装置３０のピストンロツド３１に連
結されている。ここでは連結はレバー２８に形成
したスリツト３２に案内されるピン３３を前記ピ
ストンロツド３１に嵌合させることにより可能と
なる。３４はボルスタプレート、３５は製品を
夫々示す。

第１図はボルスタプレート３４上に運ばれてき
た製品３５に払出し用部材１１を対向させた状態
を示している。このときシリンダ装置３０は伸展
され、中折れリンク６，７はフイードバー１側に
折りたたまれ、払出し用部材１１は退入位置にあ
る。この状態でシリンダ装置３０を収縮動させ
る。これによりレバー２８が固定縦軸２７の周り
にシリンダ装置３０側に揺動される。レバー２８
の回転力は伝動歯車２６に伝わり、咬合している
受動歯車２４，２５を互いに逆回転させる。これ
により縦軸４，５を介して中折れリンク６，７の
基部リンク６Ｂ，７Ｂが互いに接近すべく揺動さ
れる。このとき中折れリンク６，７はパンタグラ
フ作用によつて伸長し、保持部材９は前進する。
しかるに前記保持部材９は方向制御機構１２によ
り規制されているためから、フイードバー１に対
して直角方向に真直ぐ前進することになる。この
保持部材９とともに前進する払出し用部材１１
は、第２図に示すようにボルスタプレート３４上
の製品３５を後押しし、このボルスタプレート３
４の側部に設けたコンベア、バスケツト、シユー
トなどに該製品３５を投入させる。

以上述べたように本考案によると、保持部材の
前面に種々な払出し用部材を取付けることによつ
て、該払出し用部材を任意に選定でき、各種製品
に対して好適な接触面（後押し面）をとることが
できる。またパンタグラフ機構と方向制御機構と
の組合せにより、払出し部材をフイードバーに対
して直角方向に且つ真直ぐに前進させることがで
き、コンベア、バスケツト、シユートなどに製品
を正確に投入させることができる。さらにパンタ
グラフ機構の採用により払出しストロークを大き
く取ることができる。さらに両中折れリンクを駆
動するのに、互いに咬合する一対の受動歯車、伝
動歯車、レバー及びレバーのスリツトを介して前
記各歯車を回転させるシリンダ装置を用いたの
で、シリンダ装置のロツドのストロークを長くし
なくても、中折れリンクを大きい角度でもつて揺
動させることができる。

なお実施例では環状フイードバー１に本考案を
採用した場合を示したが、本考案は直線状のフイ
ードバーに採用しうること当然である。またスリ
ツト３２に対するピン３３の取付け位置を変える
ことによつて払出し用部材９の前後進ストローク
の変更調整を行なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示し、第１図は払出
し前の平面図、第２図は払出し中の平面図、第３
図は第２図におけるＡ−Ａ断面図、第４図は同Ｂ
−Ｂ断面図である。 １……フイードバー、６，７……中折れリン
ク、６Ｂ，７Ｂ……基部リンク、６Ｃ，７Ｃ……
先部リンク、９……保持部材、１０……ボルト、
１１……払出し用部材、１２……方向制御機構、
１４……プレート、１７，１８……レバー、２１
……溝、２２……引張りばね、２３……揺動駆動
装置、２４，２５……受動歯車、２６……伝動歯
車、２８……レバー、３０……シリンダ装置、３
４……ボルスタプレート、３５……製品。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. フイードバーに、それぞれ基部リンクと先部リ
   ンクとからなる左右一対の中折れリンクを、各基
   部リンクの基端に固着された縦軸を介して取付け
   ると共に両先部リンクの先端同志を連結ピンによ
   り連結し、前記先部リンクの先端に保持部材を取
   付けると共に、これら保持部材の前面に取替え可
   能な払出し用部材を取付け、前記先部リンクと保
   持部材との間に該保持部材の方向制御機構を設
   け、前記各基端リンクの縦軸に互いに咬合する受
   動歯車を固定し、前記一方の受動歯車に咬合する
   伝動歯車を、該伝動歯車に固着された縦軸を介し
   て前記フイードバーに取付け、前記伝動歯車の縦
   軸にスリツトを有するレバーを固定し、該スリツ
   トにピンを介して係合して前記レバーを揺動させ
   るシリンダ装置をフイードバーに取付け、且つ前
   記方向制御機構を、前記連結ピンに結合され且つ
   結合具を介して保持部材に取付けられているプレ
   ートと、前記先部リンクの中間にピンを介して取
   付けた左右一対のレバーと、これらレバーの端部
   間を連結するピンと、このピンに取付けたリング
   と、このリングを案内すべく前記プレートに形成
   した溝と、前記ピン間にかけた引張りばねとから
   構成したことを特徴とするプレス製品払出し装
   置。