JPS6120924Y2 - - Google Patents

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JPS6120924Y2
JPS6120924Y2 JP8043578U JP8043578U JPS6120924Y2 JP S6120924 Y2 JPS6120924 Y2 JP S6120924Y2 JP 8043578 U JP8043578 U JP 8043578U JP 8043578 U JP8043578 U JP 8043578U JP S6120924 Y2 JPS6120924 Y2 JP S6120924Y2
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JP
Japan
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school
building
rise
classroom
classrooms
Prior art date
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JP8043578U
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JPS54181731U (ja
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  • Steps, Ramps, And Handrails (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 従来の校舎は、明治5年に学制が規定されて以
来、木造校舎の平面を因襲して現在に至つてい
る。即ち片廊下または中廊下形式で、教室は南面
させるため、建築平面は長方形で、階数も木造校
舎では2階建、鉄筋コンクリート造校舎では3階
建というのが普通である。この型式については、
歩行距離等の動線の問題を別にすれば学校のオー
プンスペースを確保できる場合は問題にならなか
つた。
しかしながら昨今児童、生徒の進学率も高まる
なかで、特に入口急増地域では地価の高騰による
校地の入手難で、学校は大規模化せざるを得なく
なつた。これらの入口急増地域では手持の校地に
校舎を建てる場合、オープンスペースをできるだ
け確保するために、校舎は5階建位まで高層化し
ているが、これ以上規模が大きくなると校地のオ
ープンスペースをさかなくてはならなず、このた
め学校の環境が損なわれているのであるが、現状
では学校と雖も社会的な関係とは無縁ではあり得
ないのである。
このような状況で一般に考えられている土地の
効率的な利用は高層化である。しかし学校建築に
ついては明治年間より「平家建ヘ為スヘル」とい
う規範があり、高層化は教育上好ましくないとい
う風潮があつた。しかしながら、高層校舎を建て
ることにより、オープンスペースが十分に確保さ
れたり、従来の校舎よりも全体の環境がよくなる
時には高層化の利点も考えられてくるものであ
る。
この場合、既成の校舎を重層していくようなこ
とでは、到底所期の目的を達成することができな
い。即ち、校舎を高層化するためには、従来のよ
うに平面が長方形では建物の転倒を防止するため
に、施工的にも経済的にも不利な大規模な基礎を
考慮する必要があり、また構造的にも不安定であ
るので、長方形の平面をもつ校舎の高層化は不利
である。従つて校舎の平面は正方形に近く、また
は同心円状、対称型状の均等な形であれば構造的
にも安定し、安全上経済上有利である。
また例えば既に実用に供せられている円形校舎
は、高層校舎には、有利で経済的であるが、5階
建以上の高層校舎を計画する場合、排煙設備等、
円形校舎提案後に追加された現行法規の対応が難
かしく、しかも高層校舎にした場合の安全計画、
避難計画の点については、一方向の避難しかでき
なく、しかも避難通路、階段部分に自然採光、自
然換気の設備が設置できないので、防災上の問題
が生じてくる。
本案はこのような欠陥を除去するもので、中心
点において互いに等角度で交又する放射状に延び
る3軸上に沿つて、夫々同各軸に対して対称な教
室と階段室とを交互に配設してなることを特徴と
する高層校舎に係り、その目的とする処は前記従
来の高層校舎の欠点を除去し、オープンスペース
を確保し、安全で教育環境を向上した改良された
高層校舎を供する点にある。
現行法規では採光に必要な面積は教室の床面積
の1/2以上で、一般にくらべて特に厳しい。而し
て前記従来の片廊下型式の教室では、外側壁一面
に大きな窓を設けなければならない。この場合、
通常窓側は南面しているのでより明るいが、直射
日光を遮蔽することが難かしく、また教室の廊下
側は窓がないので窓側より可成り暗い。このよう
に窓が一面に偏しているため、教室の照度は均等
でなく、しかも採光側はかえつて弊害を生じるこ
とがある。
本案に係る高層校舎においては前記したよう
に、中心点において互いに等角度で交又する放射
状に延びる3軸上に沿つて、夫々同各軸に対して
対称な教室と階段室とが交互に配設されているの
で、同各教室は外側自由端面と同面に隣る両側面
とからの3面採光の可能な教室が配置されること
となり、窓を教室の2面または3面に分散して配
設することができるので、教室内は均等な照度を
得ることができる。
また本案によれば教室の外壁側に2面または3
面の開口がとれるので、外壁側の開口が一面しか
とれない従来の校舎の教室に比して教室内の連風
がよく、室内環境が良好になる。
更に本案によれば各教室共、南面に窓開口がと
れるので、南向きの教室や北向きの教室ができる
という差異がなくなり、各教室共、均等な環境を
得ることができる。
高層校舎の場合、防災計画については最も留意
しなくてはならないが、本案においては、前記し
たように、教室と階段室との交互に配置されてい
るので、各教室から直接2方向に避難でき、しか
も教室から階段室までの避難距離が短かく、動線
が直接的で明解であり、防災計画上頗る有利であ
る。
また前記のように相隣る教室はその中間に配設
された階段室によつて隔絶され、各教室は夫々独
立しているので、教室と教室との界壁の遮音がし
易い。
更に本案に係る高層校舎は高層でタワー状であ
るのでオープンスペースが確保できるものであ
り、またタワー状であるので近隣に与える日影の
影響が少なく、また、電波障害、風害の点におい
ても有利である。
なお、本案による高層校舎においては、各階中
央部分に共用部分の廊下、エレベータ、ホール等
を配置するものであるが、この種の中央コアー形
式の平面では、従来閉鎖的になり易く、採光、通
風、排煙がよくないが、本案においては廊下の外
壁をオープンにすることにより、前記の部分にも
良好な採光、通風が得られ、ホールも多用室に利
用できる。しかも排煙が容易なため、萬一大災が
生起した場合にも煙にまかれることがなく、安全
を保持しうるものである。更に本案に係る高層校
舎においては、動線はエレベータによる垂直線で
あるので、歩行距離が短かくて済む。
以下本案を図示の実施例について説明する。
第1図は高層校舎の基準階の平面図を第2図は
同校舎の1階の平面図を示すものである。
しかして図示の高層校舎の平面型は、中心点で
互いに120゜の交角で交又する3つの対称軸を有
し、同各対称軸に沿つて3つの教室1が放射状に
配設され、同各教室1は外側端面1aと、同面に
隣る両側面1b,1bから採光できるように、同
各面に窓が設けられている。相隣る教室1,1間
には夫々階段室2が放射状に配設され、同各階段
室2及び前記各教室1の内側には廊下3が囲繞さ
れている。このように教室1と階段室2とを交互
に配設することによつて、各教室1から直接2方
向に避難できるようにし、しかも階段室2に至る
までの避難距離を短かくし、動線を明快ならしめ
ている。
前記廊下3によつて囲繞された中央コアー部分
には、エレベータ4、洗面所5,5′、多目的室
6等が設けられ、前記廊下3の外壁をオープンに
することによつて、中央コアー部の採光、通風を
良好ならしめるものである。なお図中7はバルコ
ニーを示す。
なお第2図に示すように、1階若しくは1階を
含む低層階には相隣る階段室2,2間に特別教室
8を配設するようにしてもよい。図中9は準備
室、10は中央コアーのオープンスペースであ
る。
図示の高層校舎は垂直動線にエレベータを使用
しているので、安全上、中学校以上の学校に適し
ている。また高さも14階位まで適用でき、高い程
オープンスペースが確保できるので有利であり、
校地としては市街地程、地価との関係上有利であ
り、汎く専修、各種学校用に適している。
【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は夫々本案に係る高層校舎の
一実施例における、基準階並に低層階の平面図で
ある。 1……教室、2……階段室。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 中心点において互いに等角度で交又する放射状
    に延びる3軸上に沿つて、夫々同各軸に対して対
    称な教室と階段室とを交互に配設してなることを
    特徴とする高層校舎。
JP8043578U 1978-06-14 1978-06-14 Expired JPS6120924Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8043578U JPS6120924Y2 (ja) 1978-06-14 1978-06-14

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8043578U JPS6120924Y2 (ja) 1978-06-14 1978-06-14

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS54181731U JPS54181731U (ja) 1979-12-22
JPS6120924Y2 true JPS6120924Y2 (ja) 1986-06-23

Family

ID=28999330

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8043578U Expired JPS6120924Y2 (ja) 1978-06-14 1978-06-14

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JP (1) JPS6120924Y2 (ja)

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Publication number Publication date
JPS54181731U (ja) 1979-12-22

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