JPS6120806Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はコントロールセンターの制御ユニツト
引出し装置に関する。

別名、ユニツト形配電盤、集中制御装置盤、多
段積集中制御盤等と呼ばれ、多数の制御ユニツト
を一つの盤内に収納するようにしたコントロール
センターにおいて、個々の制御ユニツトをコント
ロールセンターから引き出す場合、従来、人手に
よつて引出している。しかし、制御ユニツトの自
重が重いため困難であり、したがつて大容量のユ
ニツトは複数個のユニツトに分割して１個の重量
を軽くするか、又は引き出しやすい下段等に収納
する等の配慮が必要である。

本考案は、このような欠点を解消するための制
御ユニツト引出装置の提供を目的とする。

以下、図示する実施例により本考案の構成及び
作用を詳細に説明する。

第１図は、本考案によるコントロールセンター
の制御ユニツトの引出し装置の実施例の斜視図、
第２図は制御ユニツトを引出した状態を示す突出
枠側面図、第３図は第２図のAA断面図で、図
中、１は台車、２は台車１上に取り付けた高さ方
向に長い架台、３は架台２に沿つて上下に可動す
る水平方向に突出した２本の平行な突出枠、４は
この２本の突出枠の内面にそれぞれ列状配置した
複数個の回転コロ、５は制御ユニツト７が必要以
上に架台２の方向へ移動しないように突出枠内面
の適当な位置に設けたストツパー、６は制御ユニ
ツト７に設けた固定用のラツチ８を固定するため
の引掛け部、９は制御ユニツト７の両側面に取り
付けた水平突出部で、引出し時、この部分を回転
コロ４上に乗せて引出すためのものである。すな
わち、制御ユニツト自体はコントロールセンター
内にたんすの引出し状に納入されているが、通
常、引出しを容易にするためコントロールセンタ
ー内側壁に第３図に４で示したと同様な回転コロ
が設けられ、その回転コロに水平突出部９が乗つ
かつた状態で納入されている。そして引出し時は
水平突出部９がその回転コロ上に乗つて引出され
てくるが、その引出されてきた水平突出部９を引
き続き本考案の引出し装置の回転コロ４に乗せて
引出すようにしたものである。第４図は台車１の
側面図、第５図は第４図のBB面図である。図
中、１０は車輪、１１は後輪、１２は車輪が前後
方向にのみ動くように固定するための固定装置で
ある。以上の構成に於て、先ず、この引出し装置
をコントロールセンターの前に置き、引出される
制御ユニツト７の高さに突出枠３を調整した後、
制御ユニツト７を引出し、その水平突出部９の両
方の先端を回転コロ４上に乗せて制御ユニツト７
を引けば第２図示のように容易に引出せる。こゝ
で回転コロ４の列状配置を水平にしてもよいが、
架台２に近づくにつれて漸次水平より低くなるよ
うにすれば、さらに制御ユニツト７の引出しが容
易となる。そして引出すとき、そのまゝでは、制
御ユニツトが架台に当る所までくるので、ストツ
パー５で制御ユニツトの引出しを止め、さらに制
御ユニツトの前部に取り付けられた固定用のラツ
チ８を引掛部６に引掛けて制御ユニツトが引出し
装置上で移動しないように固定する。又、第６図
は台車の後輪を自在車輪、前輪を前後方のみに可
動するように固定装置１２で固定した場合に、コ
ントロールセンターへ引出し装置を近づける場合
の台車の軌跡を示す平面図、第７図は、引出し装
置がコントロールセンターへ近づいたとき、前輪
の固定を固定装置１２により解き、自在車輪とし
たときの引出し装置の軌跡を示す平面図で、第６
の場合は台車の方向転換のための回転スペースを
必要とするが、第７図の場合は、この回転スペー
スが不要なため、狭い場合でも使用できることと
なる。すなわち、本考案による制御ユニツト引出
し装置の台車の前輪に固定と自在との切替えがで
きる固定装置１２を設ければ狭い場所でも使用で
きるようになる。

以上述べたように本考案によりコントロールセ
ンターの制御ユニツトのが引出しが労力を要せ
ず、安全に、実施可能になるという優れた効果が
もたらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案によるコントロールセンターの
制御ユニツトの引出し装置の実施例を示す斜視
図、第２図は制御ユニツトを引出した状態を示す
突出枠側面図、第３図は第２図のAA断面図、第
４図は台車の側面図、第５図は第４図のBB断面
図、第６図は台車の後輪を自在車輪、前輪を前後
方のみに可動するように固定してコントロールセ
ンターへ引出し装置を近づける場合の台車の軌跡
を示す平面図、第７図は、引出し装置がコントロ
ールセンターへ近づいたとき前輪の固定を装置に
より解き自在車輪としたときの引出し装置の軌跡
を示す平面図である。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 台車１；この台車１上に取付けた、高さ方向
   に長い架台２；この架台２に沿つて上下可動
   で、且つ水平方向に突出た２本の平行な突出枠
   ３；この２本の突出枠３の内面にそれぞれ列状
   配置された複数個の回転コロ４；を備えた構造
   とし、制御ユニツト７の両側面に取付けた水平
   突出部９を上記回転コロ４上に乗せて制御ユニ
   ツト７を引出すようにし、さらに、台車１の車
   輪をいずれの方向にも動き得る自在車輪とし、
   且つ、前輪１０のみは前後方向にのみ動くよう
   に固定する固定装置１２を設けたコントロール
   センターの制御ユニツト引出し装置。 ２ 回転コロ４の列状配置を架台２に近づくにつ
   れて漸次、水平線より低くた実用新案答録請求
   の範囲第１項記載のコントロールセンターの制
   御ユニツトの引出し装置。