JPS61207124A

JPS61207124A - ケ−ブル用保護カバ−

Info

Publication number: JPS61207124A
Application number: JP60045266A
Authority: JP
Inventors: 文雄中山; 川瀬　仁恵; 遠山　昌夫
Original assignee: Kikusui Kagaku Kogyo KK
Current assignee: Kikusui Kagaku Kogyo KK
Priority date: 1985-03-07
Filing date: 1985-03-07
Publication date: 1986-09-13
Also published as: JPH0570368B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明のケーブル用保護カバーは、地中あるいは海底な
どに施設されて使用される電力１通信ケーブルの保護カ
バーとして利用できる。

（従来の技術）従来、ケーブルの難燃化は、ケーブル全体の難燃性をシ
ース材料の難燃化により持たせるか、難燃性もしくは加
熱反応により炭化層を形成する材料による保護カバーに
より行なっていた。

この従来の技術としては、特開昭５８−１９１１３号、
特開昭５８−４４６１２号、特開昭５８−２０６０１１
号の公報に記載されている。

（発明が解決しようとする問題点）従来のこれらのケーブルによると、上記のようにソース
材料すなわち、ポリ塩化ビニルなどの難燃化により難燃
性が図られているものの、導体の絶縁材料であるポリエ
チレン、架橋ポリエチレンやシース材との介在材料であ
るポリプロピレン。

ポリエステルなどが可燃性で、かつ、ドリップし易い材
料であるため、火災などの際、炎にさらされると、溶融
し、ドリップ、流出する。そして、シース材料が一度燃
焼して炭化され内部が露出すると、上記溶融した材料が
シースの燃焼かす表面に流出し、ガス化して着火される
ため、燃焼が増々助長され、容易に消火されない問題点
があった。

また、前記の公報に於ける難燃性ケーブルは、新規にケ
ーブルを施設する場合には、使用可能であっても現在施
設しであるケーブルの難燃化には利用できなかった。

（問題点を解決するための手段）本発明では、保護カバー使用によるケーブルの難燃化を
提供すると伴に、保護カバーの材料にモルタル組成物と
耐熱性繊維を腹合させたらのを使用し、従来の難燃性プ
ラスデックを材料とするものと材質を異にしている。こ
れを図に表すと第１図のように円筒状の保護カバーの内
側に耐熱性繊維よりなる耐火布ｌを配し、外側の表層に
はモルタル組成物層２を組み合わせている。

そして、この耐熱性繊維として使用するものには、ロッ
クウール、アスベストなどの天然無機繊維、ガラス繊維
、金属繊維などの人造無機繊維、炭素繊維、ポリベンズ
イミダゾール繊維、ポリフェニレントリアゾール繊維、
ポリオキサジアゾール繊維、ポリイミド繊維、難燃レー
ヨン繊維、ノボロイド繊維などの合成繊維がある。

これらの繊維を用いた織布、あるいは不織布をケーブル
側に使用し、その外側にモルタル組成物による層を形成
させて保護カバーとする。

このモルタル組成物は、ポルトランドセメント、アルミ
ナセメント、石膏、ポリマーデスバージョン、骨材を主
成分とし、かつその組成が■ポルトランドセメント、（
２）ポルトランドセメントに対して０．５〜５重量倍の
アルミナセメント、■ポルトランドセメントに対して０
．３〜２重量倍の石膏及び石膏の和に対してポリマー成
分として、０゜５〜２．０重量倍のポリマーデスバージ
ョン、と■適宜の骨材を含むことにより、耐熱性繊維よ
りなる布との密着性が良く、可撓性があって現場に於け
る取り付けを容易にしている。

このモルタル組成物中に使用するポルトランドセメント
及びアルミナセメントには、通常の市販品が挙げられる
。そして、アルミナセメントの含有量はポルトランドセ
メントに対して０．５〜５重量倍が良く、アルミナセメ
ントの含有量が前記範囲よりも少ない場合には、モルタ
ルを塗布した際の硬化速度が遅いばかりか、強度の高い
ものが得られず、一方、前記範囲よりも多い場合には、
弾性の良好なモルタルが得られず、クラックが発生しや
すいので好ましくない。

また、モルタル組成物中に使用する石膏には、２水、半
水もしくは無水の石膏が使用されるが、その含有量とし
ては、ポルトランドセメントに対して０．３〜２重量倍
がよく、ポルトランドセメント、アルミナセメント、石
膏が組み合わさることにより、可撓性に優れ、クラック
を発生しにくくしている。　次に、モルタル組成物中の
ポリマーディスパージョンとしては、水性のものであれ
ば、特に限定されるものではなく、従来、公知の種々の
ものが使用できるが、通常、ポリアクリル酸エステル、
ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニリデン−ポリ酸化ビニル
、ポリプロピオン酸ビニル、ポリエチレン−ポリ酢酸ビ
ニル、ポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂エマルジョン
；エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂エマルジョン；アス
ファルト、ゴムアスファルト、パラフィンなどの瀝青質
エマルジョン；りロロプレンゴム、スチレンーブタジエ
クゴム、アクリロニトリル−ブタジェンゴム、メタクリ
ル酸メチル−ブタジェンゴム、ブタジェンゴムなどの合
成ゴムラテックス等及びこれらの′混合物が挙げられる
。これらのポリマーディスパージョンの含有量は、ポル
トランドセメント、アルミナセメント及び石膏の和に対
してポリマー成分として、０．５〜２．０重量倍であり
、この含有量が前記範囲よりも少ない場合には、モルタ
ルの耐水性が劣るとともに、弾性が著しく低くなり、逆
に、前記範囲よりも多い場合には、モルタルの弾性は向
上するものの、強度及び耐久性が悪くなると言う欠点が
あるので好ましくない。

また、骨材の種類としては、通常、例えば５〜８号の珪
砂、川砂、砕石、砕砂などが必要に応じて用いられるが
、珪砂を用いるのが最も好ましい。

骨材の含有量は通常、ポルトランドセメント、アルミナ
セメント及び石膏の和に対して１〜４重量倍である。

本発明では上述の各成分の他に、本発明の特性を失わな
い範囲において、例えば、顔料（着色剤）、分散剤、難
燃剤、充填剤などを適宜、加えても差し支えない。

そして、本発明のケーブル用保護カバーを作成するには
、平板あるいは半円筒状などの型枠を用意し、平板であ
れば底面あるいは上面に、半円筒状であれば内側に耐火
布を仮固定し、所定の厚み分のモルタル組成物を注入す
るようにして成形する。この時、モルタル組成物は各成
分の混合物を０もしくは少量の水を加え充分混練後使用
し、養生としては成形したままの状態で２０’Ｃ，６５
％ＲＨ条件下、約２４時間経過させる。

（作　用）本発明のケーブル用保護カバーは、可撓性のあるモルタ
ルと布との複合材であるので曲げて使用することができ
る。また、モルタル層がケーブル外側からの火花、高熱
に対しても防護層と成り得ることができる°。従って、
既に施設されているケーブルへも流れに沿って自由自在
に取り付は可能である。

（実施例及び比較例）実施例では第１表に示す配合のポルトランドセメント、
アルミナセメント及び半水石膏を混合し、更に同表中に
示すポリマーディスパージョンと珪砂２００部（５号珪
砂と７号珪砂をｔｉｔにて混合したもの）を混合したも
のをこれらに対して０゜０３倍の水とともに０．１時間
混練し、次いで混練した混合物を、耐火布（アクリル系
耐炎繊維；商品名：パイロメックス）上へ、硬化後の厚
さが３　ｍ＋ａ。

５ｍｍになるように塗布し、２０℃、６５％ＲＨの条件
下で５日間養生した。

比較例では、第２表に示す組成の普通モルタル。

樹脂モルタル、および難燃ゴム（比較例３とする）を用
いて試験体を作成した。但し、難燃ゴムを用いたものは
、３　ａｍ、　５　ｃａｍ厚のゴムシートに耐火布を接
着剤で貼り付けた。

耐衝撃試験では、上記のように作成した試験体を水平面
に置き、高さ１＋ａ、重さ３ｋｇ、球形、鉄製のおもし
を落下させることにより、試験体の破壊程度（布への影
響）を調べた結果を第３表に示した。

可撓性試験では、第２図、第３図に示すように平板状態
のモルタル層又はゴム層３と耐火布２よりなる試験体を
、１５　ｃｍＸ　３０．ｃｍ切り取った上で、直径５ｃ
ｍの円柱体４を内側に入れて水平状態から開き角！２０
０になるまで折り曲げることにより、試験体の変化を観
察した。この結果については第３表に示した。

耐火試験では、第４図に示すように試験体を水平に対し
て４５°の傾きで設置し、ガスバーナー５の炎を、中心
温度約７００℃、２分間あてることによって行い、試験
体の状態を調べた結果を第４表に示した。

そして、各々の材料が耐火布と一体化して使用可能かど
うか検討するために、上記実施例以外のアスベスト繊維
、炭素繊維の布に対しても密着性を調べた。密着性は５
ＩＩＩＩ１１方眼の基盤目試験を行った。この結果を第
５表に示した。

第１表庄）表中、ポルトランドセメント、アルミナセメント、
半水石膏の配合量を示す数値は重量部を示し、ポリマー
ディスパージョンの使用量はポルトランドセメント、ア
ルミナセメント及び石膏の和に対するポリマー成分の重
量割合の倍率を示している。

第２表比較例配合庄）表中、Ｃはポルトランドセメント、Ｓは骨材を表わ
し、Ｐはポリマーディスバージタンの意である。Ｗ／Ｃ
はポルトランドセメントに対する水の割合を意味し、ポ
リマーディスパージョン中の水も含んだ計算値となって
いる。尚、骨材としては、５号珪砂と７号珪砂の重量比
ｌ；ｌの混合物を使用した。

第３表耐衝撃試験および可撓性試験結果注）耐衝撃試験の評価 ○・・・異常なし △・・・モルタル層にクラックが入る。

×・・・モルタル層が完全に破壊する。

可撓性試験の評価 ○・・・異常なしＸ・・・割れる第４表耐火試験結果第５表注）密着性試験の結果 ○・・・密着性が良い ×・・・密着しない但し、難燃ゴムの場合は接着剤を使用して貼り付けであ
る為、評価がＱになっている。

そして、上記例の如く構成される本発明のケーブル用保
護カバーを実施用に作成するには、例えば、第５図に示
すような型枠６（６ａと６ｂの組み合せ）を用意し、縦
横５０Ｘ３５ｃｍの耐火布を各々５ｃｍモルタル成型部
からはみ出すようにして、成型用凸状型枠６ａに貼り付
け、成型用凹状型枠６ｂと同凸状型枠をかみ合わＵ−る
ようにしてその間にモルタル層形成用の厚み分のモルタ
ル組成物を注入して成型する。この時モルタル組成物は
各成分の混合物を適当量の水を加え十分混練機使用する
。養生としては、成型したままの状態で２０℃、６５％
ＲＨ条件下、２４時間経過させた後脱型する。

（発明の効果）本発明のケーブル用保護カバーは外部からの衝撃、火炎
に対しても破壊、燃焼することもなく、既設のケーブル
に対して簡単に取り付は可能となり、地下溝内の火炎に
対しても強い保護層となるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のケーブル用保護カバーの実施例を示す
斜視図である。第２図及び第３図は実施例及び比較例に
対し、可撓性試験を行った時の試験前の状態と１２０°
折り曲げた状態の断面図である。第４図は実施例及び比
較例に対し耐火試験を行っている状態の断面図である。第５図では本発明のケーブル用保護カバー作成用型枠の
例を示す斜視図である。ｌ・・・モルタル組成物層、２・・・耐火布、３・・・
モルタル層又はゴム層、４・・・円柱体、５・・・ガス
バーナー、６・・・型枠、６ａ・・・成型用凸状型枠、
６ｂ・・・成型用凹状型枠特許出願人　　菊水化学工業株式会社ｔ、ｒＦｌｒ玉４銖

Claims

【特許請求の範囲】

（１）耐熱性繊維よりなる布（耐火布）を内層材として
用い、その表層にポルトランドセメント、アルミナセメ
ント、石膏、ポリマーディスパージョン、骨材を主成分
とする可撓性のあるモルタル組成物層を形成したことを
特徴とするケーブル用保護カバー。
（２）特許請求の範囲、第１項記載の耐熱性繊維が、ガ
ラス繊維、ロックウール、アスベスト、金属繊維、炭素
繊維、ポリベンズイミダゾール繊維、ポリフェニレント
リアゾール繊維、ポリオキサジアゾール繊維、ポリイミ
ド繊維、難燃レーヨン繊維、ノボロイド繊維などである
ことを特徴とするケーブル用保護カバー。
（３）特許請求の範囲、第１項記載のモルタル組成物が
、その組成として（１）ポルトランドセメント、（２）
ポルトランドセメントに対して０．５〜５重量倍のアル
ミナセメント、（３）ポルトランドセメントに対して０
．３〜２重量倍の石膏及び（４）ポルトランドセメント
、アルミナセメント、及び石膏の和に対してポリマー成
分として、０．５〜２．０重量倍のポリマーディスパー
ジョンと（５）適宜の骨材を含むことを特徴とするケー
ブル用保護カバー。
（４）特許請求の範囲、第３項記載の骨材が、硅砂、川
砂、砕砂であることを特徴とするケーブル用保護カバー
。