JPS6120558Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は自動車に搭載して時刻および月日の選
択表示を行なう自動車用電子時計に関するもので
あり、予め記憶した自動車の定期点検日などの警
報月日になると自動車の運転開始毎にその警報を
発することができ、その警報の確認によるキヤン
セル操作にてその警報を解除することができ、自
動車の点検日などの特定月日をうつかり忘れてし
まうことを防止することができる自動車用電子時
計を提供することを目的とするものである。

以下本考案を図に示す一実施例について説明す
る。

第１図はその全体構成を示すブロツク線図で、
１は予め定めた時計プログラムを含む制御プログ
ラムに従つてソフトウエアのデイジタル演算処理
を実行するワンチツプのマイクロコンピユータ
で、低消費電力のCMCS型式のものであり、水晶
発振子２を接続することによつて高精度の周波数
の基準クロツクパルスを得、その基準クロツクパ
ルスの分周による刻時作動を行ない、時刻および
月日の更新を制御するものである。３は時刻或は
月日をコロン表示で区切つて数字表示する表示器
で、４桁の７セグメントの表示素子およびコロン
表示素子を備えて現在の時刻、現在の月日、警報
のたもの特定の月日などの選択表示を行なうもの
である。４はテンキー、各種モードキー、および
キヤンセルキーを有するキーボードで、現在の修
正時刻、現在の修正月日、特定月日の記憶セツト
などの各種インプツトを行なうものである。５は
自動車のキースイツチで、その運転開始時に投入
するACC端子とIG端子よりのオン信号をマイク
ロコンピユータ１に加えている。

そして、マイクロコンピユータ１は自動車のバ
ツテリより直接に電源供給を受けて作動する安定
化電源回路（図示せず）より常時安定化電圧の供
給を受けて作動しているが、表示器３はキースイ
ツチ５を介して電源供給されており、キースイツ
チ５をオフしたときには表示を消すようにしてい
る。

また、特定の月日を記憶セツトする場合には、
キーボード４のテンキーにてプツシユ操作し、そ
の後セツトキーをプツシユ操作することによつて
マイクロコンピユータ１内のメモリの所定番地に
その月日を記憶セツトしている。

次に、上記構成においてその作動を説明する。
第２図は作動説明のための説明図、第３図はマイ
クロコンピユータ１の演算処理を示す演算流れ図
である。

通常時においては、マイクロコンピユータ１は
水晶発振子２による基準クロツクパルスの分周に
基いた時刻作動を行なつて正確な時刻、月日の計
算を時計プログラムに従つて常時実行しており、
時刻を表示器３に選択表示している。また、キー
ボード４より月日モードキーの操作信号が加わる
と時刻表示を停止して表示器３に現在の月日の選
択表示を行なう。

今、マイクロコンピユータ１のメモリに、キー
ボード４の操作に基いた特定の月日として１月16
日が記憶されている状態で、現在の月日が第２図
ａに示す如く１月15日になつたときには、マイク
ロコンピユータ１は時刻作動および月日調整作動
に加えて、第３図に演算流れ図に従つた演算処理
を実行し、第２図ｂに示す如く月日一致せず、第
２図ｃのようにキースイツチ５がオンしても警報
は発生せず（第２図ｄ）、表示器３に第２図ｆの
如く時刻表示が行なわれている。

続いて、１月16日になつたときには、マイクロ
コンピユータ１の演算にて第３図の月日一致判定
ステツプに進んでその判定がイエス（YES）に
なり、警報フラグステツプに進んで第２図ｂの如
く警報フラグをセツトする。よつて、この１月16
日に自動車の運転のために第２図ｃの如くキース
イツチ５をオンさせると、第３図のキースイツチ
オン判定ステツプ、警報フラグ判定ステツプ、キ
ヤンセル判定ステツプを通つて警報ステツプに進
む演算を実行し、警報として表示器３にその記憶
月日の１月16日を時刻表示より優先して表示す
る。この警報表示はキースイツチ５をオンさせる
毎に行なわれ、１月18日になつて第２図ｅに示す
如くその警報に気付いたドライバがキーボード４
によりキヤンセル操作を行なうと、第３図のキヤ
ンセル判定ステツプの判定がYESになり、警報
フラグ解除ステツプにて警報フラグを解除して上
記の警報表示を停止し、キヤンセル表示ステツプ
に進んで表示器３を表示をコロン表示および０表
示よりなるキヤンセル表示に変更し、以後警報は
消える。その後、時刻表示に変更する場合にはキ
ーボード４により時刻キーをプツシユ操作するこ
とにより、表示器３に現在の時刻を表示すること
ができる。

なお、上述の実施例では警報手段として予め記
憶した警報月日になると、以後表示器３に時刻表
示より優先してその警報月日を表示して警報する
ものを示したが、その警報作用を高めるためにそ
の警報月日を点滅表示させてもよい。

またキヤンセル手段として各種のデータのイン
プツトを行なうキーボード４を兼用するものを示
したが、専用のキヤンセルスイツチを設けてもよ
い。

また、キヤンセル操作により表示器３の表示を
キヤンセル表示に変更するものを示したが、その
キヤンセル時に時刻表示に自動復帰させるように
してもよい。

以上述べたように本考案においては、予め記憶
した自動車の定期点検日などの警報月日になる
と、自動車の運転開始のキースイツチ操作に連動
して表示器に警報月日を優先的に表示して警報を
行なうとともに、この警報中にキヤンセル手段の
キヤンセル操作にてその警報を解除しているか
ら、自動車の点検日などの予め記憶した警報月日
になるとそれ以降は運転開始により警報月日を現
在時刻に優先して知ることができ、また警報月日
時刻による警報によつてたとえ現在月日が警報月
日を経過していてもその警報月日の認識により何
の警報であつたかを運転者に容易に知らしめる。
ことができるという優れた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示すブロツク線
図、第２図は本考案の警報作動の説明図。第３図
は第１図中のマイクロコンピユータの要部演算処
理を示す演算流れ図である。 １，２，３……警報手段をなすマイクロコンピ
ユータと水晶発振子と表示器、４……キヤンセル
手段をなすキーボード、５……キースイツチ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 表示器に時刻および月日を選択的に表示させる
   機能を有する自動車用電子時計において、 予め記憶している警報月日に対して現在の月日
   が一致すると警報状態をセツトし、この警報状態
   のセツト時に自動車の運転開始のキースイツチ操
   作に連動し警報月日を時刻表示より優先して前記
   表示器に表示させ警報を行なう警報手段、および この警報中にキヤンセル操作すると前記警報状
   態のセツトを解除して前記警報を解除するキヤン
   セル手段とを備え、 現在の月日が警報月日を経過しても前記警報状
   態がセツトされている間は自動車の運転開始のキ
   ースイツチ操作に連動して警報月日を前記表示器
   に表示させて警報を行なうようにした自動車用電
   子時計。