JPS6120467Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案はアイスクリーム等をすくい取るデイツシ
ヤー等の付属品を洗浄するための洗浄ポツトを有
する冷凍ケースに関し、前記洗浄ポツトを冷凍ケ
ース本体の適宜位置に装着した時における使用性
を向上させることを目的とする。

従来、洗浄ポツトの底部に形成される排水パイ
プ取付用透孔は前記ポツト底部に一箇所のみ形成
されていた。よつて常に大きく開いている収納空
間は一側半側に限定され、使用者の利腕により使
用勝手の悪い場合がある。また前記洗浄ポツトの
冷凍ケース本体への取付場所によつては排水パイ
プに排水管を接続しにくいことがあつた。

本案は上記点に鑑みなされたもので、取付場所
に限定されることなく使用勝手のよい冷凍シヨー
ケースを提供する。

以下本案の一実施例を第１図乃至第６図に基づ
き説明する。

１は本案冷凍シヨーケースで、内箱２と外箱３
からなる上面開口の箱形冷凍シヨーケース本体４
と、該本体４の上面開口を閉塞する側面形状台形
状の透明蓋５と、前記本体４側面上部の一側・中
央・他側に適宜選択的に固定される洗浄ポツト６
とよりなる。

前記本体４の内箱２と外箱３間はウレタン発泡
断熱材７にて埋められる。前記本体４内には着脱
自在の棚８，９が形成され、該下段の棚８は、ス
トツク用アイスコート缶１０の収納部の蓋と販売
用アイスコート缶１１の載置台を兼用している。
前記上段の棚９には前記販売用アイスコート缶１
１の上部が挿通し、該コート缶１１の移動を阻止
する挿通孔１２を形成している。

前記透明蓋５の販売者側上縁隅部には前記本体
４内を照明する螢光燈１３を収納しており、販売
者側側面は横開き扉に形成されている。

前記洗浄ポツト６はアイスクリームをすくうた
めのデイツシヤーを洗浄するためのもので、横長
の上面開口箱形に形成され、その長手方向の上縁
には取付片１４を突設しており、該取付片１４を
螺子にて前記本体４の適宜場所に固定する。前記
洗浄ポツト６の一側端面には略Ｌ字型に折曲せし
めた給水パイプ１５を側端面から前記取付片１４
に添う如く配設している。前記給水パイプ１５の
ポツト外に位置する端部には図示しない給水管を
連結する給水連結ソケツト１６を装着している。
前記洗ポツト６底部の一半側と他半側の中央には
排水パイプ取付用透孔１７，１８を形設してい
る。該透孔１７，１８は使用されない時排水栓１
９にて水密的に密封される。前記透孔１７，１８
には適宜小径排水パイプ２０と大径排水パイプ２
１が装着される。前記小径排水パイプ２０は前記
透孔１７，１８に圧入される排水ソケツト２２の
挿通孔２３に圧入され、該ソケツト２２の上端に
張設した鍔部２４が前記透孔１７，１８周囲に形
設した凹所２５内に位置する。前記鍔部２４と凹
所２５との間にはパツキング２６が介在され、前
記透孔１７，１８より突出する前記ソケツト２２
の周囲に締め付けリング２７を螺合し、前記鍔部
２４と凹所２５間に前記パツキング２６を挟持
し、水密を確保する。前記大径排水パイプ２１は
前記透孔１７，１８内に圧入し、前記パイプ２１
に圧入嵌合されるリング状パツキング２８を前記
凹所２５内に圧接せしめて水密を確保する。前記
洗浄ポツト６下面の前記大径排水パイプ２１の周
囲には一定間隔を有して位置する排水ソケツト２
９を固定する。前記小径排水パイプ２０に図示し
ない排水管を接続する時は前記排水ソケツト２２
の外周に排出管を嵌合する。前記大径排水パイプ
２１に図示しない排水管を接続する時は前記パイ
プ２１の突出部分に排水管を嵌合し、この時前記
排水ソケツト２９は前記排水管の案内となる。

次に作用を説明する。前記洗浄ポツト６を第１
図に示す如く前記本体４の右側に固定した時で、
使用者が右利きである場合前記洗浄ポツト６内空
間は右半側が大きく開放される方がよい。よつて
前記小径排水パイプ２０および大径排水パイプ２
１を装着する時は第４図と第５図に示す如く前記
洗浄ポツト６の左半側の透孔１８に装着する。ま
た使用者が左利きである場合は第３図と第６図に
示す如く前記洗浄ポツト６の右半側の透孔１７に
装着する。さらに使用者が右利きであつても前記
本体４の右側がすぐ壁であつた場合、前記洗浄ポ
ツト６の右半側を開放するより左半側を開放する
方が使用勝手がよい。前述の説明は前記洗浄ポツ
ト６を前記本体４の右側に装着したものである
が、前記本体４の中央あるいは左側に装着した場
合でも同様のことがいえる。又、小径排水パイプ
２０、大径排水パイプ２１及び排水栓１９の取付
けに際しては両凹所２５が相互に対称形であり、
しかも両透孔１７，１８が同径なので、排水ソケ
ツト２２又はリング状パツキング２８を凹所２５
に嵌める丈で、内径の異なる小径、大径両排水パ
イプ２０，２１の何れか一方を選択的に洗浄ポツ
ト６に水密的に取付けてこの洗浄ポツトにおける
排水量を調節することができる他、不使用となる
凹所及び透孔に対しては一つの排水栓１９を共通
使用して何れかの透孔１７，１８が不使用でも簡
単に閉塞することができる。よつて前記本体４へ
の前記洗浄ポツト６の取付場所によらず使用勝手
のよいものである。また排水パイプに接続される
排水管の径によつて適宜前記小径排水パイプ２０
と大径排水パイプ２１とを装着することができ設
置しうる場所が限定されない。

また第７図に示す如く前記洗浄ポツト６の中央
に仕切板３０を有する時、および前記デイツシヤ
ーの使用が多く常に洗浄する必要がある時は前記
両方の透孔１７，１８に両排水パイプ２０，２１
を装着すればよい。

以上の如く本案は、アイスクリーム等を収納す
る冷凍ケース本体の側壁に横長の洗浄ポツトを固
定し、該洗浄ポツトにはその一半側と他半側との
底部を夫々下方に凹ませることにより形成される
相互に対称な凹所と、この両凹所の中央に夫々上
下方向に貫通して形成され、双方共に同径をなす
透孔と、前記両凹所及び両透孔のうち少なくとも
一方に、凹所に配置された排水ソケツト又はリン
グ状パツキングを介してその下部を挿入され、洗
浄ポツト内に選択的に立設される小径又は大径両
排水パイプと、前記両凹所及び両透孔のうち不使
用となる凹所及び透孔を水密的に密封する排水栓
とを具備してなるものであるから、小径排水パイ
プ、大径排水パイプ及び排水栓の取付けに際して
は両凹所が相互に対称形であり、しかも両透孔が
同径なので、排水ソケツト又はリング状パツキン
グを凹所に嵌める丈で、内径の異なる小径、大径
両排水パイプの何れか一方を選択的に洗浄ポツト
に水密的に取付けてこの洗浄ポツトにおける排水
量を調節することができる他、不使用となる凹所
及び透孔に対しては一つの排水栓を共通使用して
何れかの透孔が不使用でも簡単に閉塞することが
できることになり、この結果、洗浄ポツトの取付
位置、及び使用者の利腕等により洗浄ポツトの使
い易い一半側を開放でき、使用勝手のよいもので
ある等、実用的効果大なるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案冷凍ケースの断面斜視図、第２図
は洗浄ポツトの斜視図、第３図乃至第７図は異な
る使用例を示す断面図である。 １……冷凍ケース、４……本体、６……洗浄ポ
ケツト、１７，１８……排水パイプ取付用透孔。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アイスクリーム等を収納する冷凍シヨーケース
   本体側壁に横長の洗浄ポツトを固定し、該洗浄ポ
   ツトにはその一半側と他半側との底部を夫々下方
   に凹ませることにより形成される相互に対称な凹
   所と、この両凹所の中央に夫々上下方向に貫通し
   て形成され、双方共に同径をなす透孔と、前記両
   凹所及び両透孔のうち少なくとも一方に、凹所に
   配置された排水ソケツト又はリング状パツキング
   を介してその下部を挿入され、洗浄ポツト内に選
   択的に立設される小径又は大径両排水パイプと、
   前記両凹所及び両透孔のうち不使用となる凹所及
   び透孔を水密的に密封する排水栓とを具備してな
   る冷凍シヨーケース。