JPS6120311B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は体腔内圧測定用器具、さらに詳しく
は、ことに分娩中の子宮内圧測定用に適したカテ
ーテルに関する。

胎児のモニターは出産の間の胎児の状態を監視
する標準的な方法である。多くの場合、胎児の心
摶度数および子宮内圧が測定され、チヤート式記
録計に別々にプロツトされる。このプロツトされ
た曲線を検査することにより、ある種の切迫状態
の開始を検知でき、可能な他の方法よりも早く適
当な治療処置を施すことができる。

子宮内圧を測定するには、カテーテルを子宮内
に挿入し、液体で満たし、子宮内収縮の力を子宮
中の液体およびカテーテル中の液体を介して歪ゲ
ージなどのような圧力測定装置に伝達することに
より行なえる。

従来のこの種の子宮内カテーテルの使用に際し
ては、カテーテルを液体で満たし、ついで、この
カテーテルを歪ゲージに接続し、子宮からゲージ
までの液体の経路もしくは柱を形成させるために
面倒な操作が要求される。通常、カテーテルは膣
管に応じて曲がる比較的硬質のガイド・チユーブ
を通して挿入される。カテーテルはその身体側
（子宮側）端部が子宮内に正しく位置するまでガ
イド・チユーブ中を押し進められる。液体はシリ
ンジおよび適当なアダプターによりカテーテル中
に注入される。ついで、ガイド・チユーブをスラ
イドさせてカテーテルからはずす必要があるが、
この際、カテーテルに液体を注入するのに用いた
シリンジおよびアダプターもはずす必要がある。

ガイド・チユーブをはずした後、カテーテルを
アダプターにより三方ストツプ・コツクに接続す
る。該ストツプ・コツクの他の口には、各々、歪
ゲージの継手（luer fitting）およびシリンジが
接続されている。これにより、カテーテルを子宮
内に挿入する間に系内に入りやすい空気を排出す
ることができる。この空気排出操作には、まず、
再び水をカテーテルに注入することが必要とな
る。ついで、ストツプ・コツクでカテーテルを閉
じ、全ての空気が除去されるまで、シリンジで歪
ゲージのドーム中に水を注入する。つぎに、シリ
ンジをはずし、気泡を除いた後、歪ゲージを大気
に開放してゼロ点を設定する。三方ストツプ・コ
ツクの「閉じ」レバーを回転させてカテーテルと
歪ゲージを直結させる。

この種の公知の子宮内カテーテルは、挿入の間
に膣管内の物質によつて閉塞することがある。も
し、これが起つたら、圧力測定はもはや何の意味
もなく、したがつて、カテーテルを清浄しなけれ
ばならず、これには前記のような系の空気排出操
作が必ず要求される。

たとえ、滅菌液を使用しても、液注入および空
気排出操作を非滅菌雰囲気中で行なう場合、これ
ら標準的なカテーテルの使用は本質的に感染の危
険が伴う。

これらの問題を解消する１つの手段は本件出願
人に譲渡された米国特許出願第658821号に開示さ
れている。米国特許出願第658821号は子宮の圧力
を歪ゲージまたは他の適当な測定装置に伝達する
柔軟な膜でその１端または両端部を密閉した予め
液体を充填したカテーテルが開示されている。こ
のカテーテルは縦方向にスリツトを有するガイ
ド・チユーブ中に収納され、カテーテル中の滅菌
液が漏れるのを防ぐため、フイルムでシールされ
ている。このフイルムはカテーテルの子宮中への
挿入を可能にするために穴があけられるものでな
くてはならず、かつ、ガイド・チユーブのカテー
テル周囲からの取りはずしを可能にするためにそ
の長さ方向に裂けるものでなければならない。こ
の装置の主な欠点は、比較的製造が難しく、経費
がかかることである。

本発明の主な目的は現在使用されているカテー
テルよりも使用の容易な子宮内カテーテルを提供
することである。さらに詳しくは、本発明の目的
は使用時に空気の排出操作の不要な、安価な、使
い捨てできる子宮圧力測定用のカテーテルを提供
することである。さらに、本発明の他の目的は子
宮圧力に限らず、種々の体腔内の圧力測定に用い
ることのできる体腔内圧測定用器具を提供するこ
とである。

簡単にいえば、本発明の器具はガイド・チユー
ブならびに変換器に接続されるゲージ側端部と腟
および頚管を介して子宮内に挿入されるごとき身
体側端部を有する細長いカテーテルからなる。ガ
イド・チユーブはカテーテルよりも可撓性が少な
く、膣管に挿入されてカテーテルのための通路を
提供する。ガイド・チユーブはその長さ方向に沿
つて刻み目がつけられ、使用後、ガイド・チユー
ブ壁の一部を剥ぐとカテーテルが通過することの
できる縦方向のスリツトが形成できるようになつ
ている。輸送、保管の間、カテーテルとガイド・
チユーブの連結手段となるスリーブがガイド・チ
ユーブ中でのカテーテルの位置を定め、これらは
密閉外被で包まれている。カテーテルは予め滅菌
液で満たされており、そのゲージ側端部は、該カ
テーテルを密閉し、かつ、圧力の変動を適当な変
換器に伝達するダイアフラムを包含する接続部品
で終つている。

つぎに添付の図面を用いて本発明をさらに詳し
く説明する。

添付の図面中、第１図は本発明器具の１具体例
の部分斜視図で、いくつかの構成部品はその断面
を示してある。

第２図は第１図に示す本発明器具の部分正面図
で、一部断面を示してある。

第３図は第１図に示す本発明器具の他の部分の
部分断面図である。

第４図は第２図に示す部分の背面図である。

第５図は本発明器具の実際の使用状態の１段階
を示す説明図である。

第６図は使用状態の他の段階を示す説明図であ
る。

第７図は第３図に示す本発明器具の部分に関連
する本発明器具の付属部品の平面図である。

第８図は第７図に示す部品の変形例の断面図で
ある。

第９図は第８図に示す部品の斜視図である。

第１図に示すごとく、中空の細長い、可撓性の
カテーテル２はゲージ側端部４および身体側端部
６を有する。カテーテル２はその円筒状表面に複
数の穿孔もしくはピンホール７を有し、カテーテ
ルを満たしている液体（例えば、蒸留水）が子宮
内の体液と連絡できるようになつている。例え
ば、カテーテルの端部６から１インチのところか
ら10インチまでのカテーテル壁には100個のピン
ホール７を形成させることができる。カテーテル
２のゲージ側端部４は、該端部を変換器１２（第
３図参照）に接続する接続部品８で終る。

カテーテル２中の液柱は接続部品８内の圧力伝
達ダイアフラム１０（第３図参照）によつてゲー
ジ側端部で密閉される。ダイアフラム１０は薄い
プラスチツク層あるいは１種以上のプラスチツク
からなる数層のラミネートを有する薄い金属で製
造することができる。ダイアフラムの厚さは、カ
テーテル２内の液体から変換器１２（第３図参
照）の前面への圧力伝達を高めるために0.001イ
ンチまたはそれより小さいオーダーが好ましい。
ダイアフラム１０は最小のエネルギー吸収で圧力
変動を変換器１２に伝達する必要がある。

本発明の器具を組立てるには、女性の膣管の解
剖学的屈曲に広く適応できる湾曲を形成する中空
の細長いガイド・チユーブ１４中にカテーテル２
を配置する。ガイド・チユーブ１４は、好ましく
は、形状保持のできる、すなわち、湾曲を維持す
ることができるが、膣管を通して挿入の間にそれ
加わる力によつてガイド・チユーブが一時的にそ
の湾曲を変えることができ、それによつて患者に
対する不快感を最少にするに充分な程度に柔軟な
材料で製造する。このような形状保持性を有する
適当なプラスチツクを使用できる。

ガイド・チユーブ１４の壁には縦方向に刻み目
１６および１７がつけられ（第４図参照）、刻み
目１６および１７の間のガイド・チユーブ壁部分
１５をストリツプ状に剥ぎとると、ガイド・チユ
ーブ壁の全長にわたるスリツトができるようにな
つている。ガイド・チユーブ１４の内径はカテー
テル２の外径より大きく、ガイド・チユーブ内を
カテーテルが滑動できるようにしてある。刻み目
１６および１７間の距離はカテーテルがガイド・
チユーブ壁にあいたスリツトを通りぬけ、ガイ
ド・チユーブをカテーテルから分離できるような
大きさとする。

ガイド・チユーブ１４の全長にわたる刻み目１
６および１７に加え、第６図の２０および２１の
ような、ガイド・チユーブ１４の身体側端部の先
端から放射状に短い距離伸びる刻み目をつけるこ
ともできる。これらの刻み目１６，１７，２０お
よび２１はその各隣接する対の間で、ガイド・チ
ユーブ１４の軸から離れてたわむことのできる柔
軟な指状の分枝部を形成する。カテーテル２の身
体側端部をガイド・チユーブ１４の身体側端部に
対して押しつけると、ガイド・チユーブ１４は刻
み目１６，１７，２０および２１に沿つて裂け
る。しかし、ガイド・チユーブ１４の身体側端部
の後方の刻み目１６および１７部分における完全
な分離は後記するような方法で刻み目１６および
１７の間のガイド・チユーブ壁部を剥がないと起
らない。

本発明の好ましい態様においては、刻み目１６
および１７はカテーテル２の身体側端部の貫通の
ためにガイド・チユーブ１４の身体側端部を弱
め、かつ、ガイド・チユーブ１４の側壁を弱め、
ガイド・チユーブ１４をカテーテル２の周囲から
取りはずせるようにする２つの目的をかなえる。
各々の刻み目は貫通および除去機能を提供するこ
とができる。好ましくは、刻み目１６および１７
は壁の厚さの約80％に達するくさび型断面を有
し、ガイド・チユーブ１４の押し出し成形の間に
形成させる。刻み目２０および２１はチユーブを
閉じた後、身体側端部に刻むことができる。

製造の際には、第１図に示すごとく、カテーテ
ル２を実質的にガイド・チユーブ１４の長さ一杯
まで挿入する。予め液体を充填したカテーテル２
およびガイド・チユーブ１４の使用前の輸送、保
管の間の液密一体性を保証するため、管状の外装
もしくは外被２４がガイド・チユーブ１４に入れ
たカテーテル２を収納し、後記のように全体が液
で満たされる。外被２４はその身体側端部におい
て栓２５により密閉される。外皮２４のゲージ側
端部には、製造時に外被２４、ガイド・チユーブ
１４およびカテーテル２が液で満たされるように
開放できる密閉手段２９が設けられている。密閉
手段２９は、ついで、以下に説明するように締め
られ、外被２４内の液体が漏れないように外被２
４とカテーテル２の間で液密シールを形成するこ
とができる。

第１図に示す本発明の好ましい態様において
は、外被２４は硬質プラスチツクのような硬い材
料で製造されている。該管状の外被２４はそのゲ
ージ側端部において円筒状の保持部材３０で固定
されている。該部材３０は弾性プラスチツク製
で、第２図に示すようにその周縁部周囲にスリツ
トが設けられ、たわむことのできる指または分枝
部３１を形成する。中空の弾性プラグ２８がカテ
ーテル２の周縁部周囲に設けられ、円筒状保持部
材３０中で、その分枝部３１を管状外被２４の軸
から外側へ広げて圧迫することにより圧締され
る。分枝部３１は該分枝部が内側に圧迫された場
合の弾性プラグ２８の軸方向の動きを防止するた
め、内側に放射状に広がる隆起９９を有すること
ができる。該プラグ２８は外被２４からカテーテ
ル２を引き出した後、容易に取りはずせるように
その壁に軸方向のスリツトを有する。外被２４の
外径よりほんのわずかに大きい内径を有する摩擦
カラー３２を外被２４の身体側端部から外被に沿
つて分枝部３１と圧縮、嵌合するまで滑動させ
る。これにより、分枝部３１が内側に押しつけら
れ、弾性プラグ２８が分枝部３１とカテーテル２
の露出部の間で圧縮されて液密シールを形成し、
また、カテーテル２、ガイド・チユーブ１４およ
び外被２４間の相対的な軸方向の動きを防止す
る。

製造の際、カテーテルとガイド・チユーブを連
結させる手段となるスリーブ３３がカテーテル２
およびガイド・チユーブ１４に取りはずし可能に
固定される。スリーブ３３は軸方向にスリツト３
４を有し、その身体側端部は大きな円周を有する
ベル状部３５で終る。ベル状部３５からは細長い
タブ３６が延長し（第４図参照）、これは刻み目
１６および１７間のガイド・チユーブ１４の外壁
に付着されている。タブ３６とガイド・チユーブ
１４の結合は適当な接着剤または公知の加熱方法
によつて行なうことができる。

スリーブ３３の内径はカテーテル２の外径と圧
力嵌めを形成している。さらに、スリーブ３３は
柔軟プラスチツクのような弾性材料で製造されて
おり、カテーテルはスリツト３４を通してスリー
ブ３３の中へ押し込んだり、押し出すことができ
る。したがつて、スリーブ３３はガイド・チユー
ブ１４のゲージ側端部から延長するカテーテル２
の部分を取りはずし可能に保持し、また、刻み目
１６および１７間のガイド・チユーブ壁の除去し
うるストリツプにしつかりと結合される。

第１図および第３図に示すごとく、接続部品８
はツバ３９を有し、そこから相互に直角に、扁平
な４つの突起４０が、カテーテル端部４の軸線を
横切る同一平面上に広がる。突起４０の平面のツ
バ３９を超えて軸線方向には円筒部、つぎに、中
空の半球皿状部があり、該皿状部は、フランジを
有するリング４１を受けてダイアフラム１０を正
しい位置で密閉する環状の肩部をその内部に有す
るより外径の大きい段つき円筒リングで終つてい
る。突起４０からは、各々、周囲に分枝部４２が
広がり、各々、その外面に一体に形成された外表
面を有するフイン４４と、その内面に内側に傾斜
する保持面４８を有する。分枝部４２の周囲には
カテーテル２から延長する軸線に沿つて縦方向に
動く止めナツト５２が滑動可能に取りつけられて
おり、該ナツトはその外面に２つの環状フランジ
状把握部５４および５６を有し、内面は中空環状
を呈する。フランジ５４および５６は止めナツト
５２から放射状に広がり、接続部品８を変換器１
２に取りつける場合にナツト５２がフイン４４外
表面上を滑動できるようにする。

ナツト５２が分枝部４２上を滑動するに従い、
フイン４４の外表面に内側への圧力を加え、分枝
部４２を内側へ押しつけ、変換器ハウジングを把
握する。

変換器１２は円筒状容器に収納され、容器の周
囲には、その身体側端部において外径が大きく、
ゲージ側端部において外径が小さく、これにより
外側に環状の肩部６４および内側に環状のリム６
０が形成される段つきストツプ・リング５８が取
りつけられている。リム６０はフランジを有する
リング４１がそれと接すると挿入を制限し、ダイ
アフラム１０を変換器１２と密接させる。

分枝部４２の端部はカム面６６となり、接続部
品８が段つきリング６２上を滑動する際に分枝部
４２が広がるようにしてある。

変換器からカテーテルをはずすには、ナツト５
２をカテーテル２の身体側端部に向つて滑動させ
て分枝部４２を開放させ、カテーテル２を接続部
品８およびナツト５２と共に完全に分離するまで
変換器１２から軸方向に移動させる。

このカテーテルを患者に適用する場合には、摩
擦カラー３２を回転させ、外被２４の身体側端部
に向けて軸方向に滑動させ、保持部材３０の分枝
部３１上に加えられている圧力を減じる。つい
で、カテーテルおよびガイド・チユーブはスリー
ブ３３のベル状部３５と共に、それについている
弾性プラグ２８を抜いて外被２４から引き出すこ
とができる。該弾性プラグはその壁上のスリツト
（第２図参照）を通して取りはずすことができ、
外被２４および摩擦カラー３２と共に捨てる。こ
のカテーテルおよびガイド・チユーブは患者の膣
管を通して挿入でき、カテーテルを子宮中に伸長
させ、後記のようにしてガイド・チユーブを取り
はずす。

第５図および第６図に示すごとく、カテーテル
２を挿入するには、カテーテルおよびガイド・チ
ユーブを膣内に静かに押し込み、ガイド・チユー
ブの身体側端部が頚管に隣接したと医師が感じる
まで膣管中を押し進める（第５図）。ついで、ス
リーブ３３をカテーテル２から押しのけ、カテー
テル２を前方に押し進め、ガイド・チユーブ１４
の身体側端部を刻み目１６，１７，２０および２
１の部分で裂く。カテーテル２はさらにガイド・
チユーブを通りぬけて前方に押し進めることがで
き、その身体側端部６は頚管を貫通して子宮に入
る（第６図）。つぎに、カテーテルを一方の手で
その位置に保持しながら他方の手でガイド・チユ
ーブ１４をカテーテルに沿つて軸方向に膣管から
引出し、ガイド・チユーブの身体側端部を膣から
離なす。刻み目１６および１７の間のストリツプ
１５はガイド・チユーブ１４から剥いで捨てるこ
とができ、ガイド・チユーブ１４にスリツトが残
る。

さらに一方の手でカテーテルをその位置に保持
したまま、医師はカテーテル２を、ガイド・チユ
ーブ１４のスリツトを通して引き出し、この動作
はガイド・チユーブ１４がカテーテル２の周囲か
ら完全に分離するまで続ける。液体が満たされた
カテーテル２は子宮中の正しい位置に残る。カテ
ーテル２のゲージ側端部の接続部品８はカテーテ
ル２を患者に挿入する前または後に変換器１２と
接続することができる。変換器１２は胎児モニタ
ーまたは変換器からの電気信号によつて送られる
子宮圧の情報を表示または分析するのに適した他
の電気装置に電気的に接続されている。

第７図には足板７４が示してある。これは分娩
中の女性の足、好ましくは腿部周囲に縛りつける
ために用いるベルト７６に常套手段によつて固定
することができる。足板には公知の方法で圧力に
応じた電気信号を発生する変換器１２が取り付け
られている。ベルト７６は、好ましくは、使い心
地のよさからフオーム状材料で製造する。ベルト
の代りに、第８図および第９図に示すごとく、足
板７４′には女性の足の皮膚に接着させるための
接着剤裏材を用いることもできる。

足板７４′は第８図７８で示すようにその周縁
に溝を有し、足板７４′の底面と一体となる分離
可能な底板８０を受ける。底板８０は溝７８に受
け入れられる舌となるリツプ８２を周囲に有して
おり、これにより、板８０は足板７４′の底面で
スナツプ嵌めされる。板８０の下面には接着剤８
４が被覆され、これには接着剤８４に対する親和
性が板８０の下面よりも小さい保護裏材８６が付
されている。

足板７４′を患者の足、好ましくは、腿部に取
り付けるには裏材８６を足板７４′に固定されて
いる板８０から剥がし、足板７４′を患者の足に
押しつける。モニターが終了した後、足板７４′
は板８０から分離でき、ついで、板８０は捨てる
ことができる。

変換器１２からはケーブル９０が伸びる（第７
図）。ケーブル９０は変換器１２の前面に加えら
れた圧力に応じて変換器１２で発生する電気信号
を伝達し、その電気信号をケーブル９０が電気的
に接続されている胎児モニターまたは他の電気的
な圧力表示もしくは測定装置に印加するのに適し
たワイヤーを包含する。したがつて、カテーテル
２の長さは患者の足に届くに充分であればよく、
従来のカテーテルのようにモニターまたは他の電
気的検出器まで延長することは要しない。カテー
テルの長さを短く保つことはその中の液体とカテ
ーテル内壁の間の摩擦によるカテーテル２内にお
ける望ましくない圧力低下を最小にすることがで
き、圧力測定系の感度および正確さを高めること
ができる。

本発明の器具を製造するにおいては、接続部品
８をカテーテル２に固定し、ダイアフラム１０で
カテーテルのゲージ側端部を密閉する。カテーテ
ル２の身体側端部をガイド・チユーブ１４（栓２
５を第１図に示す位置に有する）中に挿入し、ス
リーブ３３のタブ３６を図示するごとく刻み目１
６および１７の間でガイド・チユーブに接着剤ま
たは加熱によつて固定する。ついで、スリーブ３
３をそのスリツトを通して図示するようにカテー
テルにはめ込み、プラグ２８を第１図に示すよう
に位置させ、カテーテルおよびガイド・チユーブ
を外被２４に挿入する。

カラー３２を保持部材３０の上部にゆるくはめ
込み、全体を水中に沈め、ついで、外被２４の非
密閉（ゲージ側）端部から真空を引く。真空を引
くと、外被２４、ガイド・チユーブ１４およびカ
テーテル２内の全ての空気が排出され、真空を除
くと滅菌水がカテーテル、ガイド・チユーブおよ
び外皮中に引き込まれる。全体が水で満たされた
ら、カラー３２を上方に動かし、第１図に示すよ
うに位置させ、系全体を密閉する。この製品は出
荷および使用までの保管のために包装する。

本発明器具の各部は種々の異なつた材料を用い
て製造することができる。ポリエチレンはカテー
テル２、ガイド・チユーブ１４、外被２４および
スリーブ３３として用いるのに適している。ま
た、ポリプロピレンは外被２４の材料として使用
することができる。接続部品８はポリカーボネー
トで、また、カラー３２はナイロンで製造でき
る。プラグ２８はシリコーンゴムで製造できる。

保持部材３０および栓２５は外被２４と分離し
ているように示してあるが、製造上、分枝部３１
を含め、外被２４、栓２５および保持部材３０は
成形により一体に形成させることができる。

以上の説明は主に子宮圧力の測定に関して行な
つたが、本発明の器具は血管を含む種々の体腔内
の液圧測定、例えば、血圧の測定に使用できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明器具の１具体例の部分斜視図、
第２図は第１図に示す器具の部分正面図、第３図
は第１図に示す器具の他の部分の部分断面図、第
４図は第２図に示す部分の背面図、第５図および
第６図は、各々、本発明器具の使用状態を示す説
明図、第７図は本発明器具の付属部品の平面図、
第８図は第７図に示す部品の変形例の断面図、第
９図は第８図に示す部品の斜視図である。図面中
の主な符号はつぎのものを意味する。 ２：カテーテル、７：穿孔、４：ゲージ側端
部、６：身体側端部、１０：ダイアフラム、１
２：変換器、１４：ガイド・チユーブ、１６，１
７，２０および２１：刻み目、２４：外被、３
３：スリーブ、３６：タブ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 変換器に接続されるゲージ側端部と穿孔を有
   する体腔内に挿入する身体側端部を有し、そのゲ
   ージ側端部は圧力伝達ダイアフラムによつて密閉
   され、液体で満たされた細長い可撓性のカテーテ
   ル、 該カテーテルより可撓性が少なく、実質的に短
   く、カテーテルの前部がその中に位置し、かつ、
   カテーテルがその中を前進する通路を体内に形成
   するチユーブであつて、カテーテルが該チユーブ
   壁を通過してカテーテルとチユーブが分離できる
   ようにチユーブ壁の１部分が全長にわたつて開く
   ことのできるようにしたガイド・チユーブ、およ
   び、 該カテーテルとガイド・チユーブを取りはずし
   可能に連結する手段、 からなることを特徴とする体腔内圧測定用器具。 ２ ガイド・チユーブ表面に、ガイド・チユーブ
   が縦方向に裂けるように長さ方向に刻み目を設
   け、これによりガイド・チユーブがカテーテルか
   ら分離できるようにした前記第１項の器具。 ３ ガイド・チユーブがその長さ方向に走る２本
   の線に沿つて刻み目がつけられ、この２本の刻み
   目の間のガイド・チユーブ部分を剥ぎ取ると、カ
   テーテルが通過してカテーテルとガイド・チユー
   ブが分離できるスリツトが形成される前記第２項
   の器具。 ４ 該連結手段がガイド・チユーブのゲージ側端
   部の２本の刻み目間の部分に付着されたタブを有
   し、このタブが刻み目間のガイド・チユーブ部分
   をしつかりと把握し、該部分をガイド・チユーブ
   の他の部分から引き離すことができる前記第３項
   の器具。 ５ 該連結手段がさらに取りはずし可能にカテー
   テルを把握してカテーテルの把握部分のガイド・
   チユーブに対する軸方向の動きを防止する手段を
   有する前記第４項の器具。 ６ カテーテルの身体側端部近くのガイド・チユ
   ーブの身体側端部は常態では閉じており、カテー
   テルをそれに対して押しつけると該端部がたわ
   み、カテーテルがそこを軸方向に通過できるよう
   に開く前記第１項の器具。 ７ ガイド・チユーブの身体側端部に刻み目を有
   し、該端部にカテーテルを押しつけるとガイド・
   チユーブ壁のその部分が外側へ移動する前記第６
   項の器具。 ８ さらに、ガイド・チユーブを収納する外被を
   有し、該外被は選択的に密閉できる液密開口を有
   し、そこからカテーテルのゲージ側端部が伸長す
   る前記第１項の器具。 ９ さらに、外被のゲージ側端部に配置され、カ
   テーテルおよび該連結手段に外接して該外被のゲ
   ージ側端部で液密シールを形成する圧締部材を有
   する前記第８項の器具。 １０ 変換器に接続するためのゲージ側端部と患
   者の子宮内へ挿入する身体側端部を有する液体で
   満たされた中空の細長いカテーテル、 該カテーテルのゲージ側端部を密閉する圧力伝
   達ダイアフラム、 該カテーテルより短く、可撓性が少なく、カテ
   ーテルの前部がその中に位置し、かつ、膣管内へ
   の挿入に使用される、液体で満たされたチユーブ
   であつて、その全長にわたる２本の線に沿つて刻
   み目がつけられ、その身体側端部にカテーテルが
   該端部を軸方向に貫通して伸長できるようにする
   軟弱な部分を有する屈曲するガイド・チユーブ、 該ガイド・チユーブのゲージ側端部の該刻み目
   間に付着し、ガイド・チユーブの刻み目間の壁部
   をしつかりと把握し、該部分をガイド・チユーブ
   の他の部分から引き離すことのできるタブを有
   し、カテーテルの隣接部を取りはずし可能に把握
   するスリーブ、 ガイド・チユーブ、カテーテルおよびそれ自体
   を液体で満たした後、密閉することのできる開口
   を有する、ガイド・チユーブを収納する液体で満
   たされた外被、および、 該開口を選択的に密閉する手段、 からなることを特徴とする子宮内圧測定用器具。 １１ 該密閉手段が、カテーテルを包むプラグ、
   該プラグに隣接する外被の端部から上方に延長す
   るたわむことのできる分枝部および該分枝部をプ
   ラグに対して圧迫する環状部材からなる前記第１
   ０項の器具。 １２ 該プラグが縦方向のスリツトを有し、少な
   くともスリーブのカテーテルを把握している部分
   と嵌合する前記第１１項の器具。 １３ カテーテルのゲージ側端部を圧力変換器に
   接続するための接続部品を有し、該接続部品中に
   ダイアフラムが取り付けられている前記第１２項
   の器具。 １４ カテーテルの１端を圧力伝達ダイアフラム
   で密閉し、該カテーテルの他端を１端が開放され
   ている外被中に挿入し、該外被の開放端から真空
   を引いて外被およびカテーテル中の空気を排出
   し、この外被とカテーテルの該他端を液体中に沈
   め、真空を除いてカテーテルおよび外被中に液体
   を満たし、ついで、該外被の開放端を密閉するこ
   とを特徴とする体腔内圧測定用器具の製法。 １５ 該カテーテルの他端をガイド・チユーブに
   挿入し、液体中に沈める前にカテーテルおよびガ
   イド・チユーブを外被中に挿入する前記第１４項
   の製法。 １６ カテーテルおよびガイド・チユーブを外被
   に挿入する前にガイド・チユーブをカテーテルに
   固定する工程を有する前記第１５項の製法。