JPH0316867B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ 両開口端を備えた長い筒状本体と、遠端が該
本体内にその一端から摺動的な案内のもとに入れ
子式に収納されるカテーテルと、潤滑材をそれか
ら押出すことが可能で且つ前記遠端を越えて前記
本体の他端内に入れ子式に収納させ得る筒状排出
ネツクを有する潤滑材リザーバーとを含み、前記
本体が、周方向に隔だてられ且つ長手方向に延在
する複数のフインガーをその内部に含み、該フイ
ンガーの一方の組の隔だてられた対応する先端が
前記本体の前記他端に向つて収れん状とされて前
記遠端を密に抱締めており、前記フインガーの対
応した先端の他の組が前記本体から支持され、こ
れらフインガーが前記先端の前記一方の組を互に
近付けるように偏向させるために可撓性とされて
おり、前記排出ネツクが前記一方の組の先端の上
に入れ子式に係合してこれとウエツジ状に係合す
ることで前記一方の組の先端が内方に偏向されて
前記カテーテルの遠端と弱く締付け係合され、前
記本体の前記他端内に前記排出ネツクが所定距離
進入することに応じてカテーテルが前記本体に対
して相対的に移動することを防止することによ
り、前記排出ネツクから前記本体中にその前記近
端に向つて排出される潤滑材によつて該カテーテ
ルが該本体内の近端に向つて実質的に移動しない
ようにしたカテーテル装置。 ２ 前記本体の前記一端が、カテーテルをゆるく
その内部に通すための中心開口を備えた端部壁を
含み、また前記本体が中心部に開口を備えた隔壁
を含み、前記カテーテルがその開口を通つて摺動
的に収容されて前記端部壁と前記共働手段との間
に配され、前記隔壁と前記端部壁との間の前記空
洞の内部が、前記遠端を尿道及び膀胱を経て挿入
するときに前記本体に対して相対的に前記カテー
テルを遠端側において移動させる間に該遠端の近
傍のカテーテルを潤滑するための潤滑リザーバー
を形成する請求の範囲第１項に記載のカテーテル
装置。 ３ 前記本体及び排出ネツクが該排出ネツクの該
本体中への前記所定の程度の進入を限定する共働
突当り手段を含む請求の範囲第１項に記載のカテ
ーテル装置。 ４ 前記本体が、周囲に延在して外方に突き出し
た板を有し、該板の外周が前記本体の前記他端に
向つて、更にそれを越えて突き出している筒状ガ
イドシールドを含む請求の範囲第１項に記載のカ
テーテル装置。 ５ 前記シールド、板及び本体が、長手方向のス
ロツトによつて２つの半部分に形成されており、
これらの２つの半部分が、これらの間を橋絡する
破断可能な部分によつて互に結合され、これによ
り前記２つの半部分を手で把握し引離すことがで
きるようになつている請求の範囲第４項に記載の
カテーテル装置。 ６ 前記円筒状ガイドの遠端が横から外方に突出
して指で把持可能な部分を含む請求の範囲第４項
に記載のカテーテル装置。 ７ 前記本体が、周囲に延在して外方に突出する
板を含み、そこから前記本体の両端の中間が支持
され、前記板の外周が両側から末端外方へ突き出
すフランジと、上部及び下部の末端外方へ傾斜し
たフランジとを含む請求の範囲第１項に記載のカ
テーテル装置。 ８ 前記上部及び下部のフランジ、前記板及び前
記本体が長手方向にスロツトを有し、折れ易い橋
絡部分によつて一緒に保持され、該折れ易い橋絡
部分が向い合う両側の前記フランジ並びに上部及
び下部の前記フランジを手で２つに折ることがで
きるようにしている請求の範囲第７項に記載のカ
テーテル装置。 ９ 対応の縁部に沿つて一緒に結合された向い合
う側面ストリツプを備えた可撓性の筒状包囲体を
含み、該包囲体が、前記カテーテルの近端上に入
れ子式に取付けられ、前方端が前記本体の近端の
回りにおいて前記板に固着され、前記包囲体の前
記ストリツプを前記シールドが２つに折られた時
に相互から分離可能とした請求の範囲第８項記載
のカテーテル装置。 発明の背景 種々の形式の潤滑可能なカテーテル及び無菌パ
ツケージングに特別設計されたカテーテルがこれ
までに設計されている。特許文献中のカテーテル
の例としては、米国特許第3077194号、第3154080
号、第3176691号、第3275001号、第3345988号、
第3444860号、第3515173号、第3556294号、第
3595230号、第3566874号、第3592192号、第
3605752号、第3606889号、第3672376号、第
3675658号、第3677244号、第3682173号、第
3683298号、第3750875号、第3776915号、第
3861395号、第3898933号、第3967728号、第
4062363号及び第4140127号が挙げられる。従来の
技術によるこれらの多数のカテーテルが開発され
ているが、無菌パツケージによりよく適合し、無
菌パツケージにやはり含まれる潤滑材による潤滑
が容易にでき、筒状ガイド（挿入中にカテーテル
が通される部材であり、挿入後はカテーテルの周
囲から容易に取外すことができる）による挿入が
容易にできるような、カテーテル装置が要望され
ている。 発明の簡単な説明 本発明による自動操作カテーテル装置は、男子
用及び婦人用尿道膀胱カテーテル処置を簡略化す
るように設計されている。自動操作カテーテル装
置は、実質的にいかなるゴム製カテーテル又は同
等物も利用することができ、関連したカテーテル
をそれが婦人の尿道又は男子の陰茎に使用のため
に配置され挿入される時にゴム製カテーテルをそ
の挿入中に汚損させることなく無菌に潤滑するこ
とを可能とする構造を備えている。更に、自動操
作カテーテル装置は、貫通内孔を備えた支持本体
を備えており、関係するカテーテルは、一方の手
で本体を婦人の尿道又は男子の蔭茎と整列に保持
する間に、該貫通内孔を経て前進させられる。カ
テーテル装置は、そのほかに、カテーテルの袋体
を膨らませる構造を備えており、前記の支持本体
は、向い合う側面シールド部分を備えており、患
者の身体の隣接した部分は、身体及びカテーテル
の遠端との接触から遮へいされ、このシールド
は、カテーテルの挿入後にカテーテルの近端から
容易に折取ることができる。 本発明の主要な目的は、男子及び婦人の患者の
カテーテル処置を簡略にするようにしたカテーテ
ル装置を提供することにある。 本発明の別の目的は、カテーテルの遠端の挿入
の直前にカテーテルを無菌の状態で容易に潤滑し
うるようにしたカテーテル装置を提供することに
ある。 本発明の別の目的は、カテーテルの袋体を膨ら
ませ易くすることにある。 本発明の更に別の目的は、婦人の患者の尿道及
び男子の患者の隠茎以外の身体部分との接触から
カテーテルの遠端を遮へいするための遮へい構造
を含むカテーテル装置を提供することにある。 本発明の別の重要な目的は、通常のカテーテル
と共に使用することの可能な、前記の目的に従つ
た自動操作カテーテル装置を提供することにあ
る。 本発明の特記すべき最後の目的は、通常の製造
形態に適合し、構造が簡単で、使用し易く、経済
的に製造でき、簡単に使用でき、使用に当つて故
障の比較的少ない、前記の目的に従つたカテーテ
ル装置を提供することにある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、男子の患者に対するカテーテル処置
に使用されるようにしたカテーテル装置の側面図
である。 第２図は、カテーテル装置の前方部分の断片的
な拡大垂直断面図である。 第３図は、第２図の断面線３−３で表わした平
面に沿い切断して示した横断面図である。 第４図は、保護包囲体を取除いて示したカテー
テルの後方端の断片的な側面図である。 第５図は、本発明によるシールドカバー部分と
共に使用可能な変形形式のカテーテルの側面図で
ある。 第６図は、婦人の患者に対するカテーテル処置
に使用するようにした本発明によるカテーテル装
置の側面図である。 第７図は、第６図のカテーテル装置の後部の断
片的な垂直断面図である。 第８図は、第７図の断面線８−８で表わした平
面に沿い切断して示した垂直横断面図である。 第９図は、第７図の断面線９−９で表わした平
面に沿い切断して示した横断面図である。

【発明の詳細な説明】

より特定的に、各図を参照すると、１０は、男
子用カテーテル処置に関連して利用されるカテー
テル装置を一般に表わしている。カテーテル装置
１０は、それを通して長手方向の軸孔１４が形成
されたほぼ円筒状の本体１２を備えている。本体
１２は、前方端即ち遠端１６と、中心開口２２が
形成されたほぼ円形の端部壁２０を含む後方端即
ち近端１８とを備えている。 近端１８にはほぼ円形の端板２４と、この端板
の外周から前方に突出したほぼ円筒状のシールド
２６とが、一体的に形成されている。端板２４
は、中心開口を有し、本体１２に対し相対的に係
留されている。しかし、シールド２６、端板２４
及び本体１２は、中心開口２２の上方及び下方
に、垂直に整列されたスロツト２８，３０を備え
ている。折れ易い橋絡部分３２，３４は、本体１
２の下部の直下のところと、シールド２６の下部
の周面に沿つたところで、スロツト３０を橋絡し
ている。 普通のカテーテル３２の袋体付き先端部３４
は、中心開口２２及び本体１２内を通つて前方に
入れ子式に嵌合している。本体１２の内部は、周
方向に隔だてられた傾斜状フインガー３６を含
み、これらのフインガーは、本体１２から内向き
に前方に突出してカテーテル３２の内側端を抱締
めている。本体１２は、穿孔された内部隔壁３８
も有し、この隔壁は、端部壁２０の前方に隔だて
られ、端部壁２０と隔壁３８との間に潤滑油リザ
ーバー４０を画定している。 可撓性の透明な管状包囲体４２は、端板２４の
外周にその回りに封止状に固着された前方端と、
横方向に封止され閉止４６された後部端４４とを
備えている。包囲体４２は、一対の扁平なストリ
ツプを含み、これらのストリツプは、包囲体４２
を形成するように、互に重ね合され、隣接した周
囲縁部に沿つて一緒に結合された一対の扁平なス
トリツプから成つている。両ストリツプの後部端
同士は一緒に結合され、第１図に４８，５０によ
つて示され、カテーテル３２の回りから包囲体４
２を分離するために引離すことができる。更に、
シールド２６は、その上のラグ５２によつて、ス
ロツト２８，３０の両側の２つのシールド半部分
と係合させ、２つのシールド半部分を引離すこと
によつて分離することができる。包囲体４２の
各々のストリツプ４８，５０も対応したシールド
半部分に対し相対的に係留されているため、この
ようにして引離すことができる。一方のシールド
半部分の前方端の下方の周囲部分は、指先で係合
することの可能なグリツプ５４を含み、このグリ
ツプは、それから前方に突出していて指先で係合
することの可能な一対の立下り部材５６を有し、
シールド２６は、これらの立下り部材によつて、
一層容易に取扱うことができる。 特に、添付図面中第２図を参照すると、半液体
潤滑材容器６０が示され、この容器は、可撓性で
しぼることの可能な潤滑材のリザーバー６２と、
潤滑材排出ネツク６４とを有し、排出ネツク６４
は、リザーバー６２の外方に開口している。リザ
ーバー６２に近接した排出ネツク６４の先端に
は、その内部を横断して、加圧破断可能なシール
６６が固着してあるため、リザーバー６２内の半
液体潤滑材６８の乾燥が防止される。リザーバー
６２から遠隔の排出ネツク６４の先端は、内側ウ
エツジ面７０を含み、これらのウエツジ面は、フ
インガー３６と係合して、その近接した前方端を
カテーテル３２と弱く締付け係合させる。そのた
め、排出ネツク６４によつて支持された突当り壁
７２と本体１２の前方端との係合によつて規定さ
れた挿入限界まで、本体１２の前方端中に排出ネ
ツク６４を挿入すると、フインガー３６は、弱く
締付け状に、カテーテル３２と係合する。そのた
め、シール６６を破つてリザーバー６２から排出
ネツク６４を経て潤滑材６８を押出すために、リ
ザーバー６２を指の間に圧縮した時、カテーテル
３２が本体１２から後方に突出することはない。
これによつてカテーテル３２の前方端は十分に潤
滑され、過剰な潤滑材は、フインガーの間を通つ
て隔壁３８から室４０中に入る。室４０の潤滑材
は、カテーテル３２が陰茎７４に挿入される際に
シールド２６の後方にあるカテーテル３２を潤滑
するために利用される。カテーテル３２の前方端
が膀胱の内部に位置された後、クランプ７６（加
圧液リザーバー８０の排出ネツク７８と係合して
いる）がレリーズされ、リザーバー８０中の液体
８２が、リザーバー８０からカテーテルに沿つ
て、その上の袋状部分８４を膨らませるために流
れうるようにする。クランプ７６は、包囲体４２
の上から排出ネツク７８と係合する。 添付図面中第１図に示すように、カテーテル３
２は、リザーバー６２から潤滑材を押出した後、
包囲体４２の上から前方に送つて本体１２を介し
案内することにより、衛生的に陰茎１７に挿入す
ることができる。 所望ならば、変形形式のカテーテル３３（第５
図参照）を使用してもよく、カテーテル３２の加
圧液リザーバー８０の代りに、包囲体４２の除去
後にプラグ６５を経て挿入可能な注入器６３を用
いてもよい。 特に、添付図面中第６〜９図を参照すると、一
般に符号１０′によつて表わした変形形式のカテ
ーテル装置が示され、このカテーテル装置は、多
くの点でカテーテル装置１０と類似しているた
め、カテーテル装置１０の同種の部分について使
用した数字に対応するプライム記号（ダツシユ）
付きの数字によつて、その各部が表わされてい
る。 カテーテル装置１０′は、一般に符号１１によ
つて表わしたシールドが用いられ、このシールド
は、後方に発散する形状の向い合う側部パネル１
３，１５並びに後方に発散する形状の上部及び下
部パネル１７，１９を備えている。シールド１１
は、シールド２６の代りに用いられ、端板２４に
対応する端板２４′を含み、この端板２４′から
は、本体１２に対応する筒状の本体１２′が支持
されている。しかし、板１７，１９は、垂直スロ
ツト２５，２７を有し、板２４′は、本体１２′の
上方と下方とに垂直スロツト２９を有する。板２
４′は、折れ易い連結部分３１，３５を有し、本
体１２′は、垂直に整列された上部及び下部のス
ロツト３７，３９を有し、これらのスロツト３
７，３９は、本体１２′の前方端の少し後方に終
端している。そのため本体１２′は折れ易い連結
部分４１，４３を有する。そのためシールド１１
の２つの半部分は、部分３１，３５，４１，４３
を破断することによつて切離すことができる。 カテーテル装置１０′は、包囲体４２に対応す
る包囲体４２′と、排出ネツク６４に対応した排
出ネツク６４′を有する潤滑材リザーバー６２′
と、フインガー３６に対応するフインガー３６′
と係合可能なウエツジ７０′とを備えている。ま
た本体１２′は、隔壁３８に対応する隔壁３８′も
備えている。 シールド１１は、婦人の患者について使用され
るように特別に適合されており、カテーテル装置
１０′のすぐ近くにある婦人の患者の身体部分が
そのカテーテル３２′と接触することをもちろん
阻止する。 男子用カテーテル装置１０の場合と同様に、カ
テーテル３２′が膀胱内に充分に押込まれ、カテ
ーテルの袋体が膨らまさせられた時、シールド１
１の両側面を相互から離すように引き、その部分
３１，３５，４１，４３において、シールド１１
を折り、ないし破断することにより、シールド１
１を分離する。この場合にも、包囲体４２′は、
一対の向い合う側面ストリツプによつて形成さ
れ、これらのストリツプは、シールド１１の半部
分と共にカテーテルから容易に分離することがで
きる。また包囲体４２′の２つのストリツプは、
包囲体４２′の後部端から分離させてもよい。