JPH06285122A - 婦人用診療装置 - Google Patents

婦人用診療装置

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JPH06285122A
JPH06285122A JP10007693A JP10007693A JPH06285122A JP H06285122 A JPH06285122 A JP H06285122A JP 10007693 A JP10007693 A JP 10007693A JP 10007693 A JP10007693 A JP 10007693A JP H06285122 A JPH06285122 A JP H06285122A
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JP
Japan
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pressure
zero
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switch
injection
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JP10007693A
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English (en)
Inventor
Takeu Yamashita
剛卯 山下
Masayuki Sato
雅行 佐藤
Keisuke Wakabayashi
啓介 若林
Eiji Koike
英二 小池
Kazuo Matsubara
一雄 松原
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Atom Corp
Atom Medical Corp
Original Assignee
Atom Corp
Atom Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 卵管内が高圧に維持されることを確実に防止
し、安全性を高めることにある。 【構成】 本発明の診療装置は、流体を前記子宮に注入
する注入手段と、該注入手段により送り出される流体の
圧力を感知する圧力センサを有しかつ前記流体の圧力を
検出する圧力検出手段と、該圧力検出手段による検出値
を基に前記流体の圧力の実際値を求める制御手段であっ
て前記圧力センサが大気圧のときの検出値を用いてその
後の注入圧検出のためのゼロレベルを調整するゼロ校正
をする制御手段とを含むことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不妊症の診断または治
療のために流体を子宮、特に卵管に供給するすなわち注
入する婦人用診療装置に関する。
【0002】
【従来の技術】不妊症の診療には、通常、CO2 ガスの
ような気体、水のような液体、造影剤のようなスラリー
等の流体を子宮特に卵管に注入する診療法が採用されて
いる。気体を用いる診療法は、気体の注入による卵管の
内圧が、卵管に疎通障害がない場合には、低い値で平衡
するが、疎通障害があると、注入される気体により安全
限界圧までさらに上昇することを利用して診療すること
に用いられる。また、液体を用いる診療法は、液体を卵
管内に子宮を介して注入することにより、子宮および卵
管内を液体で洗浄することに用いられる。造影剤を用い
る診療法は、造影剤を卵管内に子宮を介して注入した
後、子宮および卵管をX線で撮影することに用いられ
る。
【0003】この種の診療法に用いられる従来の診療装
置は、卵管に注入する流体の圧力(注入圧)を電気信号
として検出し、その検出値を基に、卵管内の圧力を監視
することにより、卵管内が高圧に維持されることを防止
している。
【0004】しかし、従来の診療装置では、圧力の検出
値が誤差分を含むにもかかわらず、電源が投入されかつ
流体の注入開始指令を入力するスタート・スイッチが圧
下されることにより、そのまま流体の注入を開始するた
め、卵管内が高圧に維持される危険があり、安全性に問
題がある。
【0005】
【解決しようとする課題】本発明の目的は、卵管内が高
圧に維持されることを確実に防止し、安全性を高めるこ
とにある。
【0006】
【解決手段、作用、効果】本発明の婦人用診療装置は、
流体を前記子宮に注入する注入手段と、該注入手段によ
り送り出される流体の圧力を感知する圧力センサを有し
かつ前記流体の圧力を検出する圧力検出手段と、該圧力
検出手段による検出値を基に前記流体の圧力の実際値を
求める制御手段であって前記圧力センサが大気圧のとき
の検出値を用いてその後の注入圧検出のためのゼロレベ
ルを調整するゼロ校正をする制御手段とを含むことを特
徴とする。
【0007】電源が投入されると、制御手段は、圧力セ
ンサが大気圧のときの圧力検出手段による検出値を用い
てゼロ校正をする。これにより、その後の注入圧検出の
ためのゼロレベルが大気圧に調整される。ゼロ校正は、
例えば、圧力センサが大気圧のときの圧力検出手段によ
る検出値を記憶しておき、その後注入圧の実際値を算出
するときに、記憶ずみの検出値を算出時の検出値から減
算する値として用いることができるように、記憶するこ
とにより実行することができる。
【0008】本発明によれば、圧力センサが大気圧のと
きの検出値を用いてその後の注入圧検出のためのゼロレ
ベルを調整するから、子宮内ひいては卵管内の圧力の実
際値が正しく、従って卵管内が卵管内が高圧に維持され
るおそれがなく、安全性が高い。
【0009】さらに、前記ゼロ校正の実行指令を前記制
御手段に入力するゼロ調整スイッチを設け、前記ゼロ調
整スイッチが操作されたことにより前記ゼロ校正をする
ことが好ましい。これにより、ゼロ校正をゼロ調整スイ
ッチにより強制的に実行させることができ、安全性がよ
り高まる。
【0010】電源が投入された後に、前記ゼロ調整スイ
ッチが操作されないとき、装置が異常であることを報知
することが好ましい。これにより、操作者は、装置の異
常を知ることができる。
【0011】これの代わりに、電源が投入された後に、
前記ゼロ調整スイッチが操作されずかつ前記検出値が所
定の範囲外のとき、装置が異常であることを報知しても
よい。これによっても、操作者は、装置の異常を知るこ
とができる。
【0012】さらに、前記流体の注入開始指令を入力す
るためのスタート・スイッチを設け、前記ゼロ調整スイ
ッチが操作された後に前記スタート・スイッチが操作さ
れたことにより、前記流体の注入を開始させることが好
ましい。これにより、ゼロ校正が終了した後に、前記流
体の注入を開始させることができ、安全性がさらに高ま
る。
【0013】電源が投入されるたびに、前記ゼロ校正を
自動的に行なうようにしてもよい。この場合、さらに、
前記流体の注入開始指令を入力するためのスタート・ス
イッチを設け、前記ゼロ校正が終了した後に前記スター
ト・スイッチが操作されたことにより、前記流体の注入
を開始させることが好ましい。これによっても、ゼロ校
正が終了した後に、前記流体の注入を開始させることが
でき、安全性がさらに高まる。
【0014】
【実施例】図1を参照するに、診療装置10は、ガスボ
ンベ12に収容されたガス、例えばCO2 ガスをガス流
路14を介して図示しない婦人の子宮を介して卵管に注
入することにより、不妊症の診断または治療をする装置
として用いられる。
【0015】ガス流路14は、その一端においてガスボ
ンベ12に連通される。ガス流路14の他端部には、コ
ネクタ16が設けられている。コネクタ16には、ガス
を子宮を介して卵管に注入するためのホース18が連結
される。ガス流路14には、該ガス流路を開閉するため
の電磁バルブ20と、単位時間当りのガスの注入量を示
す流量計22と、ガス流路14内の圧力を感知する圧力
センサ24とがガスの流動方向に順次接続されている。
【0016】電磁バルブ20は、通電されたときガス流
路14を開放する常閉型のバルブであり、また駆動回路
26により駆動される。電磁バルブ20には、電流検出
回路28の電流感知ヘッド(図示せず)が設けられてい
る。電流検出回路28は、電流感知ヘッドによる感知信
号を基に、電磁バルブ20の励磁コイルに電流が供給さ
れたか否かを感知し、供給されたときはオン信号を出力
し、供給されないときはオフ信号を出力する。
【0017】圧力センサ24は、圧力検出回路30の入
力端子にスイッチ部32を介して接続されている。圧力
検出回路30は、また、基準圧値発生回路34から出力
される圧力基準値を、スイッチ部36を介して受ける。
スイッチ部32,36は、切換回路38により制御され
る切換スイッチのスイッチ部であり、また圧力センサ2
4の出力信号および基準圧値発生回路34の出力信号を
圧力検出回路30に選択的に接続する。切換スイッチと
しては、電磁式スイッチおよび電子的スイッチのいずれ
を用いてもよい。
【0018】切換回路38は、圧力センサ24を圧力検
出回路30に常時接続させており、切換指令を受けたと
きだけ基準圧値発生回路34を圧力検出回路30に接続
するように、スイッチ部32,34の開閉状態を制御す
る。
【0019】圧力検出回路30は、これの入力端子が圧
力センサ24に接続されていれば、圧力センサ24の出
力信号を基に、ガス流路14内のガス圧を検出して実際
のガス圧に対応する検出値(注入圧)を出力し、入力端
子が基準圧値発生回路34に接続されていれば、基準圧
値発生回路34の出力信号を基に、圧力基準値に対応す
る検出値(基準圧)を出力する。
【0020】圧力検出回路30による検出値は、A/D
コンバータ40によりデジタル信号に変換された後、制
御回路42に供給される。制御回路42は、電流検出回
路28、A/Dコンバータ40、キースイッチ部44、
およびガスの注入の再開のために用いる圧力設定器46
等から供給される信号を基に、駆動回路26、切換回路
38、表示部48、記録計50、およびブザー52を制
御する。制御回路42は、中央処理ユニットを用いた回
路であり、また各スイッチが圧下されたこと、各種の入
力情報等を図示しない内部または外部のメモリに一時的
に記憶する。
【0021】キースイッチ部44および表示部48は、
図2に示すように、操作パネル54に配置されている。
操作パネル54には、さらに、図1におけるコネクタ1
6と、電源の投入および切断を選択的に行なうオン/オ
フ・スイッチ56と、単位時間当りのガスの流量を調整
する流量調整弁(図示せず)のつまみ58と、図1にお
ける流量計22を目視するための窓60とが配置されて
いる。
【0022】流量調整弁は、図1におけるガス流路14
に配置される。圧力設定器46の設定値は、注入圧が低
下したときにガスの注入を再開すべきか否かの判定に用
いられ、また手動により変更することができる。
【0023】キースイッチ部44には、ガスの注入開始
および注入停止を選択的に入力するスタート/ストップ
・スイッチ62、図1におけるブザー52を停止させる
ブザー停止スイッチ64、注入圧検知のゼロ校正の指令
を入力するゼロ調整スイッチ66、卵管に注入するガス
圧(注入圧)の最大許容値である限定圧を高める上げス
イッチ68、限定圧を下げる下げスイッチ70等が含ま
れる。
【0024】ガスの注入開始指令は、ガスの注入を停止
しているときに、スイッチ62を圧下することにより入
力することができる。これに対し、ガスの注入停止指令
は、ガスを注入しているときに、スイッチ62を圧下す
ることにより入力することができる。ブザー52の鳴動
は、スイッチ64を圧下することにより停止させること
ができる。
【0025】表示部48には、電源が投入されている間
点灯される表示灯72、ガスを注入している間点灯され
る表示灯74、注入圧の実際値を数字で表示する表示器
76、限定圧を数字で表示する表示器78、診療装置1
0が異常のとき点灯される表示灯80、圧力が異常のと
き点灯される表示灯82、図1における記録計50に記
録紙がないとき点灯される表示灯84等が含まれる。表
示灯72および74は、それぞれ、スイッチ56および
62に配置されている。
【0026】表示器76に表示された数値は、図1にお
けるA/Dコンバータ40の出力信号に応じて変化す
る。A/Dコンバータ40の出力値は、電源が投入され
ている間、表示器76に表示される。従って、表示器7
6に表示される数値は、A/Dコンバータ40の出力値
がガス流路14内の圧力の変化に追従して変化するか
ら、ガス流路14内の圧力の変化に追従して変化する。
【0027】表示器78に表示された数値は、上げスイ
ッチ68が圧下されている間増大し、下げスイッチ70
が圧下されている間減少する。スイッチ68,70の両
者が同時に一定時間(例えば1秒)以上圧下されると、
制御回路42は、内部メモリに記憶している限定圧を表
示器78に表示された数値に変更する。
【0028】図3、図4および図5を参照して、診療装
置10の動作を以下に説明する。
【0029】診療装置10は、図3に示すように、オン
/オフ・スイッチ56が圧下され、それにより電源が投
入されることにより動作を開始する。電源が投入される
と、診療装置10は、表示灯72を点灯させる指令を制
御回路42から表示灯72の駆動回路に出力し、限定圧
を制御回路42において設定する(ステップ100)。
限定圧の設定は、制御回路42において、その内部メモ
りに記憶している前回の限定圧を今回の限定圧とし、そ
の限定圧を表示器78に表示し、その限定圧を今回以後
の限定圧とすることにより行なわれる。
【0030】この段階では、圧力センサ24は圧力検出
回路30に接続されており、またガス流路14内の圧力
が表示器76に表示されているが、電磁バルブ20は閉
鎖されている。表示器76に表示される数値は、電気的
な誤差分を含む。
【0031】次いで、ゼロ調整スイッチ66が圧下され
ると、診療装置10は、制御回路42において、ゼロ校
正キーオンを記憶し、圧力センサ24が大気圧に開放さ
れているときのA/Dコンバータ40の出力値を取り込
んでその後の圧力値の算出のゼロレベルを校正するゼロ
校正処理をした後、スタートキーオンを記憶する条件が
成立したか否かを判定する(ステップ101)。
【0032】ゼロ校正キーオンを記憶することは、例え
ば、ゼロ調整スイッチ66が圧下されたことによりその
旨をメモリに記憶することにより行なうことができる。
スタートキーオンを記憶する条件が成立したか否かの判
定は、例えば、ゼロ校正キーオンが記憶され、ゼロ校正
処理が終了したか否かを判定することにより行なうこと
ができる。
【0033】ゼロ校正処理は、例えば、ゼロ調整スイッ
チ66が圧下されたことにより、先ず、そのときのA/
Dコンバータ40の出力値(大気圧にされている圧力セ
ンサ24の圧力P0 )を読み込んで記憶した後、圧力セ
ンサ24を再び大気圧から遮断することにより行なうこ
とができる。
【0034】記憶した圧力P0 は、その後、A/Dコン
バータ40の出力値(大気圧から遮断された圧力センサ
24の圧力PA )を読み込み、そのときの注入圧の実際
値(現在値P1 )を算出するときに用いられる。注入圧
の現在値P1 の算出は、 P1 =PA −P0 の演算をすることにより得ることができる。これによ
り、圧力センサ24、圧力検出回路30およびA/Dコ
ンバータ40等圧力検出系による電気的な誤差が除去さ
れる。
【0035】ステップ101における判定結果が”不成
立”であると、診療装置10は、圧力用の表示灯82を
点滅させ、ブザー52を作動させることにより、圧力が
異常であることを報知し(ステップ102)、また圧力
センサ24を大気圧に開放させ(ステップ103)、そ
の状態でスイッチ66が圧下されるまで待機する。ステ
ップ102は、A/Dコンバータ40からの出力値が一
定値、例えば10mmHg以上のときに実行してもよ
い。
【0036】スタートキーをオンにする条件が成立した
後に、スタート/ストップ・スイッチ62が圧下される
と、診療装置10は、スタートキーオンを記憶した後、
ガスの注入開始条件が成立したか否かを制御回路42に
おいて判定する(ステップ104)。
【0037】スタートキーオンを記憶することは、例え
ば、スイッチ62が圧下されたことによりその旨をメモ
リに記憶することにより行なうことができる。ガスの注
入を開始する条件が成立したか否かの判定は、例えば、
スタートキーオンが記憶されているか否かを判定するこ
とにより行なうことができる。スタートキーオンの記憶
は、その後スイッチ56が圧下されることによりスター
トキーオフに記憶される。
【0038】ステップ104における判定の結果、ガス
の注入開始条件が成立していないと、診療装置10は、
表示灯74を点滅させ、ブザー52を作動させ(ステッ
プ105)、その後ゼロ調整スイッチ66が再度圧下さ
れるまで待機する。
【0039】ステップ104における判定の結果、ガス
の注入開始条件が成立していると、診療装置10は、電
磁バルブ20を開放させる駆動指令を制御回路42から
駆動回路26に出力した後、駆動指令と電流検出回路2
8から出力されるオン信号とが一致しているか否かを制
御回路42において判定する(ステップ106)。これ
により、ガスの注入開始時における、電磁バルブ20、
駆動回路26および電流検出回路28等、注入手段系の
故障の有無を判定することができ、信頼性が高くなる。
【0040】ステップ106における判定結果が”不一
致”であると、診療装置10は、表示灯80を点滅させ
るとともにブザー52を作動させることにより、装置が
異常であることを報知し(ステップ107)、停止指令
を制御回路42から駆動回路26に出力し、ガスの注入
を停止した状態になる(ステップ108)。これによ
り、診療装置10は、ガスの注入を停止した状態に維持
される。
【0041】ステップ106における判定結果が”一
致”であると、図4に示すように、電磁バルブ20が開
放されるから、ガスボンベ12内のガスが卵管に注入さ
れる(ステップ109)。また、ガス流路14内ひいて
は卵管内の圧力が、圧力センサ24および圧力検出回路
30により検出され、その検出値がA/Dコンバータ4
0を介して制御回路42に供給され、注入圧が表示器7
6に表示される(ステップ110)。ガス流路14にお
けるガスの流速は、流量計22を目視することにより確
認することができる。
【0042】次いで、診療装置10は、切換指令を制御
回路42から切換回路38に短時間供給する(ステップ
111)。これにより、基準圧値発生回路28が圧力検
出回路30の入力端子に短時間接続されるから、基準圧
値発生回路28から出力される圧力基準値に対応する基
準値がA/Dコンバータ40から出力される。
【0043】次いで、診療装置10は、制御回路42に
おいて、A/Dコンバータ40から出力される値が所定
の値と一致しているか否かを判定する(ステップ11
2)。この判定は、基準圧値発生回路28から出力され
る圧力基準値に対応する値がA/Dコンバータ40から
出力されたか否かの判定であり、これにより、圧力検出
回路30およびA/Dコンバータ40等の圧力検出手段
系の故障の有無を判定することができ、信頼性が高くな
る。
【0044】ステップ112における判定結果が”不一
致”であると、診療装置10は、表示灯80を点滅させ
るとともにブザー52を駆動させることにより、装置が
異常であることを報知し(ステップ113)、停止指令
を制御回路42から駆動回路26に出力し、ガスの注入
を停止した状態になる(ステップ114)。これによ
り、電磁バルブ20が閉じられ、ガスの注入が停止され
る。
【0045】ステップ112における判定結果が”一
致”であると、診療装置10は、制御回路42におい
て、A/Dコンバータ40の出力値がステップ100に
おいて設定した限定圧以上であるか否かを判定する(ス
テップ115)。このときは、すでに切換指令が切換回
路38に出力されていないから、圧力センサ24が圧力
検出回路30に接続されており、A/Dコンバータ40
の出力値はガス流路14内の圧力(注入圧)の実際値に
対応する。
【0046】それゆえに、ステップ115における判定
は、ガス流路14ひいては卵管内の圧力(注入圧)が限
定圧以上であるか否かの判定である。この判定の結果、
注入圧が限定圧未満であると、診療装置10は、注入圧
が限定圧に達するまで、ガスの注入を継続する。しか
し、判定の結果、注入圧が限定圧以上であると、診療装
置10は、表示灯82を点灯させ、ブザー52を作動さ
せることにより圧力が異常であることを報知する(ステ
ップ116)。
【0047】次いで、診療装置10は、電磁バルブ20
を閉鎖させる停止指令を制御回路42から駆動回路26
に出力した後、停止指令と電流検出回路28から出力さ
れるオフ信号とが一致しているか否かを制御回路42に
おいて判定する(ステップ117)。これにより、ガス
の注入停止時における、電磁バルブ20、駆動回路26
および電流デンサ28等注入手段系の故障の有無を判定
することができ、信頼性がより高くなる。
【0048】ステップ117における判定結果が”不一
致”であると、診療装置10は、表示灯80を点滅させ
るとともにブザー52を作動させることにより、装置が
異常であることを報知し(ステップ118)、停止指令
を制御回路42から駆動回路26に出力し、ガスの注入
を停止した状態になる(ステップ119)。
【0049】ステップ117における判定結果が”一
致”であると、図5に示すように、電磁バルブ20が閉
鎖されるから、卵管へのガスの注入が停止される(ステ
ップ120)。この段階においても、ガス流路14内ひ
いては卵管内の圧力は圧力センサ24および圧力検出回
路30により検出され、その検出値はA/Dコンバータ
40を介して制御回路42に供給され、ガス流路14内
の圧力は表示器76に表示される。しかし、ガス流路1
4内の圧力は、ガスの漏洩により徐々に低下する。
【0050】次いで、診療装置10は、注入圧が限定圧
から、圧力設定器46に設定された値(規定圧)、例え
ば10mmHg、だけ低下したか否かを制御回路42に
おいて判定する(ステップ121)。圧力設定器46の
設定値は、手動により変更することができる。
【0051】A/Dコンバータ40の出力値が限定圧か
ら一定量低下していないと、診療装置10は、制御回路
42により、ガスの注入を停止するか否かを判定する
(ステップ122)。この判定は、例えば、スイッチ5
6が再度圧下されたか否か、換言すればスタートキーが
オフになっているか否かを判定することにより、行なう
ことができる。この判定結果が”停止”でないと、診療
装置10は、ステップ121に戻る。
【0052】しかし、ステップ122における判定結果
が”停止”であると、診療装置10は、制御回路42に
より、ストップキーオンを記憶し(ステップ124)、
停止指令を駆動回路26に出力し、ガスの注入を停止し
た状態になる(ステップ124)。ストップキーオンを
記憶するには、例えば、スイッチ56が再度圧下された
ことによりその旨を記憶すればよい。換言すれば、スト
ップキーオンを記憶するには、ステップ104において
記憶されたスタートキーオンをスタートキーオフに書き
変えればよい。
【0053】ステップ121における判定の結果、A/
Dコンバータ40の出力値が限定圧から一定量低下する
と、診療装置10は、表示灯82を消灯させ、ブザー5
2を停止させる(ステップ125)。
【0054】次いで、診療装置10は、限定圧の設定変
更指令が入力されたか否かを制御回路42において判定
する(ステップ126)。ステップ126における判定
は、スイッチ68,70が同時に一定時間例えば1秒間
圧下されたか否かを判定することにより行なわれる。こ
の判定の結果、設定変更指令が入力されていないと、診
療装置10は、図3のステップ106に戻る。しかし、
設定変更指令が入力されていると、限定圧を変更し(ス
テップ127)、その後図3のステップ104に戻る。
【0055】制御回路42における限定圧の変更は、ス
イッチ68および70が一定時間以上同時に圧下された
ことにより、内部メモりに記憶している限定圧を表示器
76に表示された数値に更新し、その数値を今後の限定
圧とすることにより行なわれる。このため、操作者は、
表示器76に表示された数値をスイッチ68または70
により希望する値に変更した後、スイッチ68および7
0を同時に一定時間以上圧下した状態に連続して維持す
ることにより、限定圧を任意な値に変更することができ
る。
【0056】その後、診療装置10は、上記のステップ
を繰り返すことにより、A/Dコンバータ40の出力値
を所定の範囲内に維持するように、ガスの注入とその停
止とを、スイッチ62が再度圧下されるまで、交互に行
なう。スイッチ56が再度圧下されると、電源がオフに
なるから、診療装置10は初期状態に戻る。
【0057】なお、スイッチ62が再度圧下されたこと
は、制御回路42において割り込み情報として処理する
ことにより、スタートキーオフに書き変えてもよい。ま
た、スイッチ62が再度圧下されたときに、これを制御
回路42において割り込み情報として処理し、ガスの注
入を強制的に停止するようにしてもよい。
【0058】A/Dコンバータ40の出力信号は、記録
計50による注入圧を記録するための情報として、制御
回路42によりメモリに連続して記憶される。メモリに
記憶された情報は、ガスの注入が停止したときに、制御
回路42から記録計50に供給され、それによりが記録
計50は制御回路42に制御されつつ注入圧曲線を記録
紙に記録する。
【0059】上記の実施例において、ガスボンベ12、
ガス流路14、電磁バルブ20および駆動回路26等は
ガスの注入手段として作用し、また圧力センサ24、圧
力感知回路30およびA/Dコンバータ40等は圧力検
出手段として作用する。
【0060】診療装置10によれば、限定圧付近におい
て流体の注入と停止とを繰り返すこと、および限定圧を
変更することができることから、限定圧を徐々に高める
ことにより、図6に示すような圧力を卵管に作用させる
ことができる。
【0061】本発明は、上記実施例に限定されず、例え
ば、ゼロ校正処理、注入手段系が正常であるか否かの判
定、圧力検出手段系が正常であるか否かの判定、注入手
段の制御等を別々の回路により行なうようにしてもよ
い。この場合、ゼロ校正をするゼロ校正回路、注入手段
系が正常であるか否かを判定する注入手段系チェック回
路、圧力検出手段系が正常であるか否かを判定する圧力
検出手段系チェック回路、演算制御回路等が用いられ
る。
【0062】本発明は、また、CO2 ガスのような気体
を卵管に注入する診療装置のみならず、水のような液体
を卵管に注入する診療装置、造影剤のようなスラリーを
卵管に注入する診療装置等にも適用することができる。
液体を卵管に注入する診療装置の場合、例えば液体供給
用ポンプおよびその駆動回路等が流体の注入手段として
用いられ、造影剤を卵管に注入する診療装置の場合、例
えば造影剤を押し出すシリンジ、これを駆動させる駆動
機構およびその駆動回路等が流体の注入手段として用い
られる。
【0063】液体または造影剤を卵管に注入する診療装
置の場合、注入速度を変更可能に設定する注入速度設定
器、設定された注入速度のための表示器、注入した流体
量のための検出器、注入した流体量のための表示器等を
設け、注入手段を設定された注入速度に応じて制御し、
注入器がセットされているか否かをチェックし、異常の
場合にその旨を報知するとともに注入を停止するように
することが好ましい。また、液体を注入する診療装置の
場合、さらに、注入する液体に気泡が存在するか否かを
チェックし、存在する場合にその旨を報知するとともに
注入を停止することが好ましい。
【0064】限定圧を任意な値に変更する代わりに、例
えば、複数の限定圧を予めメモリ、設定器等に設定して
おき、スイッチ68または70が圧下されるたびに、圧
下されたスイッチに応じた限定圧を読み出して表示器7
8に表示し、スイッチ68,70が同時に所定時間圧下
されたことにより、そのときに表示器78に表示されて
いる値を以後の限定圧とするように、限定圧を予め定め
られた複数の値に切り換えるようにしてもよい。
【0065】電源用のオン/オフ・スイッチは、電源投
入用のオン・スイッチと、電源断用のオフ・スイッチと
に分けてもよい。同様に、スタート/ストップ・スイッ
チも、注入開始用のスタート・スイッチと、注入停止用
のストップ・スイッチとに分けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の診療装置の一実施例を示す電気回路の
ブロック図である。
【図2】図1に示す診療装置の操作パネル部の一実施例
を示す図である。
【図3】図1に示す診療装置の動作を説明するための図
である。
【図4】図3に続く動作を説明するための図である。
【図5】図4に続く動作を説明するための図である。
【図6】記録計により記録した注入圧曲線の一実施例を
示す図である。
【符号の説明】
10 診療装置 12 ガスボンベ 14 ガス流路 16 コネクタ 18 ホース 20 電磁バルブ 22 流量計 24 圧力センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小池 英二 埼玉県浦和市道場2丁目2番1号 アトム 株式会社浦和工場内 (72)発明者 松原 一雄 東京都文京区本郷3丁目18番15号 アトム 株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を子宮に注入する婦人用診療装置で
    あって、前記流体を前記子宮に注入する注入手段と、該
    注入手段により送り出される流体の圧力を感知する圧力
    センサを有しかつ前記流体の圧力を検出する圧力検出手
    段と、該圧力検出手段による検出値を基に前記流体の圧
    力の実際値を求める制御手段であって前記圧力センサが
    大気圧のときの検出値を用いてその後の注入圧検出のた
    めのゼロレベルを調整するゼロ校正をする制御手段とを
    含む、婦人用診療装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記ゼロ校正の実行指令を入力
    するためのゼロ調整スイッチを含み、前記制御手段は前
    記ゼロ調整スイッチが操作されたことにより前記ゼロ校
    正をする、請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、電源が投入された後
    に、前記ゼロ調整スイッチが操作されないとき、装置が
    異常であることを報知する、請求項2に記載の装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、電源が投入された後
    に、前記ゼロ調整スイッチが操作されずかつ前記検出値
    が所定の範囲外のとき、装置が異常であることを報知す
    る、請求項2に記載の装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記流体の供給開始指令を入力
    するためのスタート・スイッチを含み、前記注入手段
    は、前記ゼロ調整スイッチが操作された後に前記スター
    ト・スイッチが操作されたことにより、前記流体の供給
    を開始する、請求項2,3または4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、電源が投入されるたび
    に、前記ゼロ校正をする、請求項1に記載の装置。
  7. 【請求項7】 さらに、前記流体の供給開始指令を入力
    するためのスタート・スイッチを含み、前記注入手段
    は、前記ゼロ校正が終了した後に前記スタート・スイッ
    チが操作されたことにより、前記流体の供給を開始す
    る、請求項6に記載の装置。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54137889A (en) * 1978-04-17 1979-10-25 American Home Prod Instrument for measuring internal pressure of body cavity
JPH04309333A (ja) * 1991-04-08 1992-10-30 Olympus Optical Co Ltd 不妊症検査システム

Patent Citations (2)

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