JPS6120194B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は一般に監視装置に係り、特に商業テレ
ビ放送局によつて放送された番組を自動的に監視
する装置に係る。

商業テレビ放送局によつて放送された番組を監
視するための多数の技術が既に知られている。最
も簡単な技術は、監視位置で放送番組を見てそし
て各番組を手で記録する人間のモニタを含んでい
る。テレビ放送局によつて放送された画像の上方
の角に位置され、自動的に検出及び記録される
“くいがき”コードを用いた自動化装置が開発さ
れた。このコードは聴視者によつては見い出せな
い様に放送されるのが好ましい。公知の装置にお
いては、これは聴視者に対して通常見えないテレ
ビ画面の角にコードを置く事によつて達成されて
いる。他の装置においては、音声スペクトルから
フイルタされたノツチにコードが置かれる。

これらの技術は商業テレビ放送局により放送さ
れたテレビ番組を監視する仕方を与えるものでは
あるが、バーコードが画像媒体中に記録された時
にはレジストレーシヨンの問題が生じ、そしてコ
ードが音声スペクトルに置かれた時には音声休止
中にコードが聞こえる事がある。更にこれらの装
置は一般に広告放送を識別するためにのみ用いら
れ、ネツトワークで結ばれたテレビ放送局により
送られる番組を監視してネツトワーク番組が送ら
れているかどうかを決定するのには特に適してい
ない。これはネツトワーク番組の陣容を監視する
のに非常に多量のデータが含まれそしてこのデー
タをストアするのに好都合なデータストレージフ
オーマツトが開発さていないからである。従つ
て、ネツトワークで結ばれた放送局を全て監視し
そしてそのデータを作表するのに必要とされる努
力は放送番組に関する最低量のデータ以上のもの
が作表される場合は多大なるものになる。

そこで本発明の目的は公知技術の多数の欠点を
解消する改良された監視装置を提起する事であ
る。

本発明の別の目的は商業テレビ放送局によつて
放送された番組を監視するための自動化された装
置を提起する事である。

本発明の別の目的はネツトワーク加入局を監視
する監視位置において番組を次々に識別できる様
にするためネツトワークにより発せられる各番組
がその番組を表わしているデータ、及び／又はそ
の番組のソース基点及び時刻基点でもつてエンコ
ードされる様な改良されたネツトワーク監視装置
を提起する事である。

本発明のなお別の目的は、テレビ放送局によつ
て放送される番組識別データを監視しそしてそれ
を変更形式のフオーマツトでストアしそして中央
位置に置かれたコーンピユータにより質問された
際に上記ストアされたデータを各番組の時間の指
示と共に中央位置へ自動的に送るための複数個の
遠隔位置を持つた自動化された監視装置を提起す
る事である。

本発明のなお別の目的は上記中央オフイスから
離れた位置でプログラムできる遠隔位置を持つた
自動監視装置を提起する事である。

本発明の更に別の目的はネツトワーク識別スケ
ジユールを監視する事によつて家庭での聴視者の
聴視の傾向を決定するための装置を提起する事で
ある。

本発明の好ましい実施例によれば、ネツトワー
クで発せられる各番組は各番組が識別されるとこ
ろのデータ信号でもつてコード化される。このコ
ード化されたデータ信号はその番組自身を識別す
るコードの形態をとつてもよいし、或いはコード
はその番組のソースと、その番組が発せられた時
刻とを識別してその番組を放送局の番組表から識
別できる様にしてもよい。エンコード化は２進デ
ータを垂直インターバルの走行線２０又は他の未
使用走行線に置いて行く事によつて達成される。
エンコードされた信号はネツトワークに与えら
れ、そこでネツトワーク加入局によつて受信され
て直ちに放送されるか又は遅れて放送される。

ネツトワーク加入局によつて放送された番組を
監視するためネツトワーク到達範囲に関し複数個
の監視位置が配置されている。この監止はネツト
ワーク加入局により放送さた番組を受信し且つ走
行線２０にエンコードされたデータを回復する監
止受像器によつて遠隔位置で達成されてもよい。
或いは又、送信器に与えられる番組資料を監視す
るためネツトワーク加入局の建物に監視装置が設
置されてもよい。後者の場合には、走行線２０の
エンコードを送信する必要はなく、このデータは
信号が送信器に印加される前に監視装置によつて
取り去られる。

いずれの場合においても、走行線２０から回復
されるデータは変更フオーマツト、即ちデータが
いつたんストアされそしてデータに変化がある場
合にのみ新たなデータがストアされる様なフオー
マツトで遠隔位置にストアされる。更に、データ
の変化と変化との間の時間間隔を表わすデータが
ストアされる。この時間情報は遅れ放送を識別で
きる様にする。というのは、リアルタイムデータ
が遅れ放送のネツトワーク時間データに対応しな
いからである。

各々の遠隔装置は中央に位置したコーピユータ
によつて電話線を介して周期的に質問され（通常
は１日当り１回）、上記コーピユータは遠隔に位
置された監視装置の各々に置かれたミニコンピユ
ータを制御する。質問があつた際にはミニコンピ
ユータがストアされたデータをブロツクとしてエ
ラーチエツクデータと共に中央コーピユータに送
信せしめ、エラーが見つかつた場合にはデータを
再送信する様に中央コンピユータが遠隔位置のミ
ニコンピユータに要求できる様にする。更に、各
遠隔位置のミニコンピユータはデータ処理の変更
が所望される場合には中央コンピユータによつて
再プログラムされ得る。これはデータ処理及び送
信を開始させる固定布線されたリードオンリメモ
リ（ROM）と、リードオンメモリのルーチンの
終了時に中央コンピユータによつて再プログラム
され得るランダムアクセスメモリ（RAM）とを
遠隔位置の各ミニコンピユータに備える事によつ
て達成される。

本発明並びにその操作方法及びその更に別の目
的、効果は添付図面を参照した以下の説明より理
解されよう。

さて添付図面の特に第１図を参照すれば、テレ
ビジヨンカメラ１０又は他のソースから発生され
るネツトワーク番組はエンコーダ１２によりデジ
タル情報でもつてコード化されたフイールド１の
走行線２０（第20番目の走行線）又は垂直帰線イ
ンターバルの他の適当な走行線を有している。エ
ンコーダ１２はTekronix，Inc.により製造された
Tektronix Model461 Signal／Inserterの様な何
らかの適当な注文製品又は市場で入手できるエン
コーダでよい。カメラ１０からのビデオ情報は信
号がネツトワーク供給ライン１６へ印加される前
に混合点１４においてエンコードダ１２からのコ
ード化情報と合成される。上記ネツトワーク供給
ライン１６は第１図に示されたネツトワークアウ
トレツト１８の様なローカルネツトワーク加入局
の全てに供給する。ネツトワークアウトレツト１
８により受信された信号は送信器（ネツトワーク
アウトレツト１８内の）に直接印加されてアンテ
ナ２０によつて放射されるか、又は（ネツトワー
クアウトレツト１８内のビデオ記録器によつて）
記録されて遅れて放送されてもよい。リアルタイ
ムを表わす信号をビデオ信号の走行線２０にエア
コードせしめて遅れ放送が識別される様にするた
めクロツク２２がエンコーダ１２に接続されてい
る。更に、番組ソース及び他の情報を識別し基準
位相信号とメツセージ開始信号とパリテイビツト
とを含んだデータが走行線２０にエンコードされ
る。又、番組ソース識別信号ではなくて或いは又
それに加えて番組自身を識別するデータも挿入さ
れる。走行査２０にエンコードされる情報の代表
的なフオーマツトが第４図に示されている。

種々のネツトワーク加入局の放送はネツトワー
ク加入局の各々の付近に位置した監視ステーシヨ
ンによつて監視される。代表的な監視ステーシヨ
ンはネツトワークアウトレツト１８の様な１つの
ネツトワーク加入局の周波数に同調される監視受
像機２４（第２図）を備えており、該監視受像機
はネツトワーク加入局により放射された信号をア
ンテナ２６によつて受信する。監視受像機２４は
特別に設計された受像機でもよいし或いは標準の
家庭用の受像機でもよい。この標準の家庭用受像
機は放送番組に加えて代表的な聴視者の聴視傾向
を監視する事が所望される場合には聴視者の家庭
にある受像機であつてもよいデコーダ２８が監視
受像機２４の電気的に接続されそして水平及び垂
直同期信号並びにビデオ信号を監視受像機２４か
ら受け取る。このデコーダ２８は垂直及び水平同
期信号の制御の下でビデオ信号を処理しそして走
行線２０にエンコードされた情報を回復し、かく
して回復された情報を適当なコンピユータインタ
ーフエイス３２を経てミニコンピユータ３０
（CPU）へ印加する。クロツク３４は経過時間指
示を与えるためにミニコンピユータの時間ベース
を発生し、そして中央オフイスコンピユータ３８
のリアルタイムクロツクはクロツク３４により発
生された上記経過時間の読みに対する時間基準を
与える。従つて、或る番組が受信された時刻とそ
の番組の時間とが確められる。

デコーダされたデータはクロツク３４からの経
過時間と共にミニコンピユータ３０の制御の下で
メモリ３６にストアされ、該メモリはリードオン
リメモリ３６ａ及びランダムアクセスメモリ３６
ｂを含んでいる。中央オフイスコンピユータは電
話線４０によつて遠隔位置の監視位置の各々に接
続されそしてメモリ３６にストアされたデータを
検索するため各遠隔位置の監視位置を周期的（通
常は１日に１回、然し乍ら必要であればもつと頻
繁に）に質問する。電話線４０は専用回線でもよ
いし、又は電話会社の長距離電話網の１部を構成
してもよい。

別の実施例においては、１つのネツトワークア
ウトレツト１８への出入りが得られるならば監視
ステーシヨンはローカルネツトワークアウトレー
ト１８の建物設置されそしてネツトワークアウト
レツト１８の送信器に与えられるビデオ信号を監
視する様に用いられてもよい。遠隔監視位置をネ
ツトワークアウトレツト１８の建物に直接位置付
ける効果はネツトワークアウトレツト１８と監視
受像機との間の送信路における干渉や信号フエー
ジングや反射の影響が排除されるという事であ
る。

代表的なテレビジヨンネツトワークアウトレツ
ト１８（第３図）はアンテナ２０に供給するテル
ビジヨン送信器４２を備えている。ネツトワーク
供給ライン１６又はローカル番組ソース４４から
この送信器４２へビデオ情報が印加される。番組
セレクタ４６はネツトワーク番組又はローカル番
組のいずれかゞ放送される様にネツトワーク供給
ライン１６又はローカル番組ソース４４を送信器
４２へ選択的に接続する様用いられる。ローカル
番組ソース４４は生番組を放送するためのテレビ
ジヨンカメラや、映画を放映する飛点走行機や、
或いは遅れ放送のため前以つてテープ取りされた
ネツトワーク番組を含むビデオテープ取りされた
番組を再生するためのビデオテープレコーダを備
えた種々の番組ソースの１つである。番組セレク
タ４６の出力は送信器供給ライン５０を供給し、
選択されたビデオ番組を送信器４２へ与える。

監視ステーシヨンがネツトワークアウトレツト
１８の建物に位置されている場合は、デコーダ２
８に類似したデコーダ・コード除去器２８′が番
組セレクタ４６と送信器４２との間に入れられ
る。このデコーダ・コード除去器２８′は走行線
２０にエンコードされたコードを検索する様に働
きそしてそれをミニコンピユータ３０へ印加する
ためにコンピユータインターフエイス３２へ与え
る。送信する前にコードがこのネツトワークアウ
トレツトの場所で検出されるので走行線２０のコ
ードを送信する必要はない。従つてデコーダ・コ
ード除去器２８′にはビデオ信号を送信器４２へ
印加する前にビデオ信号からコード化データを除
去するための装置（例えば上記したTektronix
Model 1461 Signal Deleter／Inserter）が設け
られている。コンピユータインターフエイス３
２、ミニコンピユータ３０、クロツク３４、メモ
リ３６及び中央オフイスコンピユータ３８は第２
図に指示されたと同様な装置でよい。

デジタル情報をビデオ信号にエンコードする方
法は種々様々である。これらの中にはビデオ信号
スペクトルの零点又はノツチフイルタを通された
音声スペクトルの１部に入れられたサブキアリア
の使用がある。他の方式はほとんどのテレビジヨ
ンスクリーンにおいて通常は見えない位置で画像
の上方の角に白と黒の垂直バーを交互に用いる事
を含んでいる。他の方式は走行線の１つ、好まし
くは垂直インターバルに位置された走行線をエン
コードする。この技術が本発明による監視装置に
用いるために選ばれた技術である。

本発明による装置はフイールド１の走行線２０
を48ビツド情報でエンコードする。フイールド１
の走行線２０は垂直インターバル内にありそして
聴視スクリーンには現われず、従つて適正に調整
されたテレビジヨン受像機では見る事ができな
い。フイールド１の走行線２０の選択は限定的で
はなく、垂直インターバルの他の走行線をコード
化する事もできる。

走行線２０の如き垂直インターバルの走行線の
代表的なコード化が第４図に示されている。この
走行線は3.58MHzのカラーバースト６２を後に伴
つた水平同期パルス６０で始まり、カラーバース
ト６２はカラー番組が放送される時に存在する。
同期信号６０及びカラーバースト６２はテレビ放
送に用いられる標準信号である。データの開始は
この水平同期パルスの開始の約11マイクロ秒後に
生じる。このデータは48ビツトの情報を含んでお
り、各ビツトはほゞ１マイクロ秒の巾を有してい
る。これらのビツトはこれを識別する目的で第４
図に１から４８まで番号付けされている。初めの
３つのビツトシーケンスには１と零が交互にあ
り、これはデコーダ２８（又は２８′）がこのメ
ツセージの次の45ビツトをデコードできる様にす
るためにデコーダ２８（又は２８′）に位相基準
を与えるものである。この位相基準信号の後に続
く次の４つのビツトはメツセージが次に続く事を
デコーダ２８（又は２８′）に指示するメツセー
ジ開始信号を含んでいる。このメツセージ開始信
号における１と零との特定シーケンスはエラーを
持つた位相基準信号や又はノイズ及びビデオ情報
と混同する恐れがない様に選定される。次の５つ
のビツト８乃至１２は番組ソースを指示してい
る。次の５つのビツト１３乃至１７はフレームア
ドレス、即ち１秒毎に30フレームの放送の各々に
割り当てられた番号０乃至29を含んでいる。ビツ
ト１８乃至４３はそのネツトワークにおいて番組
が発せられた時刻を識別するものであり、ビツト
１８乃至２１は月を識別し、ビツト２２乃至２６
は日を識別し、ビツト２７乃至３０は時を識別
し、ビツト３１乃至３６は分を識別し、ビツト３
７乃至４２は秒を識別しそして４３は午前又は午
後を指示する。ビツト４５乃至４７は何らかの所
望の目的で用いられるスペアビツトでありそして
ビツト４８はエラーチエツクのために用いられる
パリテイビツトである。解説のための例として第
４図に示された波形は位相基準101、メツセージ
開始始コード0110、番組ソース識別コード11001
（公共放送系、位置１を示す）、フレームアドレス
02、６月30日11時55分p.m.でもつてコード化さ
れたものである。

上記したデータの特定フオーマツトはこれに限
定されるものではなく、他の適当なデータフオー
マツトを用いてもよい。このフオーマツトは作表
さるべき特定データを受け入れるのに必要とされ
る様に変更されてもよい。第４図に示されたデー
タフオーマツトに対する変形態様は送信さるべき
情報の各項目に割り当てられるビツト数や、種々
の項目が送信されるところの順序や、送信さるべ
きデータの型式を変更した形態をとつてもよい。
例えば、第４図に示された実施例においては、放
送番組が、これを識別する様に働く番組ソース識
別コード（ビツト８乃至１２）とその時刻基点
（ビツト１８乃至４３）とによつて識別される。
或いは又、各々の番組を識別するための特定の番
組識別コードが発生されてその時刻及びソース識
別コードの代わりに、又はそれに加えて用いる事
もできるが、各番組識別コードではなくて時刻及
びソース識別コードを使用する事は、番組の切り
換えがあるたび毎にソース識別コードを変える必
要がなく且つその番組を発した放送局の時間表を
検討する事によつてその番組を容易に識別できる
ので、エンコード化を簡単にするという点で効果
がある。

走行線２０の情報をデコードするためにこの走
行線２０が装置によつて先ず識別されねばならな
い。これはテレビ受像機から垂直同期パルスを検
出しそして垂直同期パルスの検出に続いて水平同
期パルスをカウントして走行線２０を探索する事
によつて走行線２０を探索できる論理回路を装置
に設ける事によつて達成される。この技術は多数
の欠点を有している。というのは、テレビ受像機
からの垂直同期パルスは厳密に走査線１において
生じるものではなく、そしてテレビジヨン信号を
再同期するために大部分のテレビ放送局において
用いられている処理増巾器は不整調のために１本
或いはそれ以上の走行線だけオフであり、従つて
垂直同期パルスと走行線２０との間の時間関係が
変動するからである。コードがフイールド１にの
み存在するためにフイールドが奇数のものである
か偶数のものであるかを決定するためのハードウ
エアが設けられねばならない。

従つて、本発明による装置は垂直同期パルスの
検出に続く多数の走行線を処理しそしてコードの
存在に対してこれら走行線の各々を検査する。コ
ードの存在、特にコードに含まれた情報には拘り
なく常に存在するメツセージ開始コードの存在に
対して６本までの走行線が検査される様に充分な
ストレージが設けられている。

データ回復ハードウエア（第５図）はビデオ信
号からデータタを回復するためのビデオ処理増巾
器７０を用いている。この増巾器７０はビデオ信
号のレベルが増巾器７０の入力レベル条件に適合
した監視受像機２４の適当なビデオ段に接続され
ている。垂直及び水平同期信号増巾器７２及び７
４は垂直及び水平同期信号を受け取るため監視受
像機２４の各々の垂直及び水平同期回路（図示せ
ず）に接続される。ビデオ処理増巾器７０の出力
はこれから受け取つたデータをストアする388ビ
ツトデータバツフア７６に接続される。該バツフ
ア７６の容量は６本より若干多くの走行線に対応
するデータをストアするに充分なものである。垂
直及び水平同期増巾器７２及び７４の出力は同期
論理回路７８に印加され、該回路７８はバツフア
７６へのビデオデータのロードを制御し且つ又水
平同期パルスを第２の388ビツトバツフア８０へ
印加する。この同忌期論理回路はビツト速度の10
倍の周波数で作動する10MHzクロツクによつて制
御される。垂直同期増巾器７２の出力は割込み要
求がミニコンピユータ３０に与えられる様にす
る。又バツフア８０にストアされた各同期信号も
割込み要求がミニコンピユータに与えられる様に
する。従つて各々の垂直同期信号に続いて、バツ
フア８０にストアされる各水平同期信号の後に、
割り込みが生じる。各割り込みに続き、１本の走
行線の情報に対応するデータのバイトがミニコン
ピユータ３０に読み込まれる。このプロセス中
は、データバツフア７６及び同期バツフア８０の
内容が同期論理回路７８の制御の下で各々のバツ
フアを介してシフトされる。新たな水平同期信号
がバツフア８０からシフトされて出されるたびに
新たな割り込み要求が発せられて次のデータバツ
フアをバツフア７６から読み出させる。このプロ
セスは最後の水平同期パルスがバツフア８０から
シフトされて出されるまで続けられる。読み出し
プロセス中はミニコンピユータ３０が、同期論理
回路７８をして更に水平同期パルスをバツフア８
０に印加させない様にする信号をライン８４へ印
加する。

ビデオ処理増巾器７０（第６Ａ図）はビデオ増
巾器トランジスタ９０を備えており、該トランジ
スタは１対の互いに逆方向に極性付けされた電解
結合キヤパシタ９２及び９４と、１対の抵抗９
６、９８及び１対のキヤパシタ１００、１０２か
ら成る２段の低域フイルタとを経て受像機２４の
ビデオ段の１つに接続される。上記低域フイルタ
は走行線２０にエンコードされたデータは通過し
そしてこのエンコードされたデータの周波数スペ
クトルより上の周波数を持つたビデオ信号成分は
除窮去する様に選択された高波数カツトオフ点を
有している。キヤパシタ９２及び９４はトランジ
スタ９０を監視受像機２４から直流分離する様に
働く。

トランジスタ９０はエミツタ負荷としてポテン
シヨメータ１０４を持ち且つ１対のバイアス抵抗
１０６及び１０８を持つたエミツタホロワとして
接続されている。ポテンシヨメータ１０４は比較
器１１０に印加される信号に対するビデオ利得制
御器として働き、上記比較器はトランジスタ９０
からのビデオ信号の振巾を増巾し且つ制限する。

比較器１１０はデータの振巾の中央にセツトさ
れたスレツシユホールドを持つた比較器として作
動される増巾器を備えている。ダイオード１１２
は同期信号の負のピークを接地に対してクランプ
し、そして１対の抵抗１１４及び１１６は比較器
１１０の切断レベル即ちスレツシユホールドレベ
ルを決める。抵抗１１４と１１６の結合点を比較
器１１０の１方の入力に接続しているダイオード
１１８はダイオード１１２の温度変動を補償する
様に働く。１対の抵抗１２０及び１２２が比較器
１１０の入力をバイアスする。結合キヤパシタ１
２４はポテンシヨメータ１０４から出力信号を比
較器１１０の１方の入力に結合し、キヤパシタ１
２６、１２８、１３０及び１３２は比較器１１０
の入力ターミナル及び電源ターミナルをバイパス
する様に働く。

水平同期回路７２は増巾器トランジスタ１３４
及び単安定マルチバイブレータ１３６を備えてい
る。トランジスタ１３４は抵抗１３８によつて通
常導通モードにバイアスされ、そして受像機２４
からの水平同期信号の負のピークによつて周期的
に非導通状態にさせられる。水平同期信号はキヤ
パシタ１４０及び抵抗１４２を含んだ結合回路網
を経てトランジスタ１３４のベースに印加され
る。入力信号の負のピークはダイオード１４４に
よつて接地に対してクランプされ、このダイオー
ド１４４はトランジスタ１３４のベースーエミツ
タ接合部を逆極性の電圧から保護する。

トランジスタ１３４のコレクタとコレクタ負荷
抵抗１４６との結合部で得られるトランジスタ１
３４の出力は単安定マルチバイブレータ１３６の
入力に印加される。この単安定マルチバイブレー
タ１３６はトランジスタ１３４からの水平同期パ
ルスに応答し、そしてこの各々の水平同期信号に
応答してそのＱ出力には正に向う一定巾パルスを
そしてそのＱ出力には負に向う一定巾パルスを発
生する。正に向うパルス及び負に向うパルスの巾
はキヤパシタ１４８、抵抗１５０及びポテンシヨ
ンメータ１５２によつて決定される。

垂直同期回路７４の動作は水平同期回路７２の
動作と同様である。この垂直同期回路は増巾器ト
ランジスタ１３４′と単安定マルチバイブレータ
１３６′を備えている。垂直同期回路７４の他の
成分は水平同期回路７２の対応成分と同様であ
る。従つて、水平及び垂直同期回路７２及び７４
の同様の成分は同様の番号で示され、回路７４の
成分はダツシユ付きの番号で示されている。垂直
同期回路７４の作動周波数は低いので、キヤパシ
タ１４８′、抵抗１５０′及びポテンシヨメータ１
５２′によつて決決定される時定数は対応キヤパ
シタ１４８、抵抗１５０及びポテンシヨメータ１
５２の時定数よりも大きく、単安定マルチバイブ
レータ１３６′の出力にはより大きな時間巾の出
力パルスが得られる。

走行線２０に存在するデータをデコードするた
め、同期論理回路７８（第６Ｂ図）は各データビ
ツトインターバルの中央においてライン１６０に
クロツクストローブパルスを与えなければならな
い。これらのクロツクストローブパルスはデコー
ドが行われる様にするためにはデータの流れに同
期されねばならない。クロツクストローブパルス
は10MHzクロツク８２によつて発生され、該クロ
ツクはこの実施例においては10MHzのクリスタル
制御される発振器である。クロツク８２は可変モ
ジユロカウンタ１６２を駆動し、該カウンタは10
の公称モジユロを有しているが、受信したデータ
ビツトと同期状態に同期クロツクパルスを保持す
る様にそのモジユロを調整する事ができる。10M
Hzクロツク８２からの10MHz信号を可変モジユロ
カウンタに結合するために結合キヤパシタ１６４
とインバータ１６６とが用いられている。

好ましい実施例においては、カウンタ１６２は
Texas Instruments.Inc・により製造されたシフ
トレジスタ型式SN7496の様な５段シフトレジス
タから構成された“ジヨンソン（Johnson）カウ
ンタ”である。このジヨンソンカウンタは一般の
カウンタよりも高速度で作動でき且つリングカウ
ンタよりもわずかな段しか必要としないという効
果を持つている。例えば、ジヨンソンカウンタの
モジユロはシフトレジスタを構成する段数をＮと
すれば2N乃至は2N−１にセツトする事ができ
る。これは９又は10のモジユロを持つたカウンタ
を５段シフトレジスタから構成できる様にする。
かゝるカウンタの動作はカリフオルニア州マウン
テンビユーのFairchild Semiconductor Div.によ
つて1966年11月に発行された“マイクロロジツ
ク・シフトカウンタズ（Micro−Iogic Shift
Counters）”と題するアプリケーシヨン・ブルテ
ンAPP.85/3に掲載されている。

同期論理回路７８の作動は双安定マルチバイブ
レータ１６８をセツトするマルチバイブレレータ
１３６のＱ出力により各水平走行線において開始
される。マルチバイブレータ１６８はマルチバイ
ブレータ１３６からの水平同期パルスの終了に続
いてインバータ１６６から最初の零−１遷移があ
つた後にカウンタ１６２の各状態を１にプリセツ
トする様にカウンタ１６２に信号を印加する。発
振器８２からの５つのカウンタ（１つのデータイ
ンターバルの半分）の後に、データとほゞ正しい
位相で第１の使可能なクロツクストローブがライ
ン１６０に生じる。双安定マルチバイブレータ１
６８は１対の双安定マルチバイブレータ１７０及
び１７２を経てその入力に印加される発振器８２
からの次の入力クロツクパルスにおいてリセツト
される。

１対のナンドゲート１７４及び１７６並びに１
対の双安定マルチバイブレータ１７０及び１７２
を備えた２段シフトレジスタは遷移パルスを与え
る遷移回路を形成し、該遷移パルスはほゞ100ナ
ノ秒の巾でありそしてビデオデータの遷移の零乃
至100ナノ秒後に生じる。この遷移信号はカウン
タ１６２並びに１対のナンドゲート１７８及び１
８０に印加され、これらナンドゲートは各々遅れ
フリツプ−フロツプ１８２及び進みフリツプフロ
ツプ１８４を制御する。この遷移信号がライン１
６０のストローブの初めの半分の周期中に生じる
場合には進みフリツプーフロツプ１８４がセット
される。カウンタ１６２のカウントがカウント９
（通常のストローブ時間の１カウント手前）に達
した時には、ノアゲート１８６及びナンドゲート
１８８を各々経てカウント１６２のリセツトター
ミナルに印加される進みフリツプ−フロツプ１８
４からの信号によつてカウンタ１６２容がリセツ
トされ、ストローブを10％早く生じさせる。デー
タストローブ周期の第２の半分中に遷移が生じる
場合には遅れフリツプ−フロツプ１８２がゲート
１７８の出力によつてオンにされる。この遅れフ
リツプ−フロツプ１８２はライン１６０上の信号
よりも１カウント長くオンに留まり、従つてノア
ゲート１９０の高状態信号を保持し且つカウンタ
１６２の第１段への入力を１カウントだけ遅延
し、次に続くストローブを10％遅延させる。上記
動作は遷移の位相に基づいて９又は１１のいずれ
かによりカウンタをしてクロツク８２からの出力
信号を分割せしめるためデータの各遷移に続いて
繰返えされる。データの遷移が生じない時はカウ
ンタが10で分割を行い、ストローブを入力データ
とほゞ同位相状態に保持する。遅れカウンタ１８
２はストローブ信号が次のストローブパルスに対
して早い場合にナンドゲート１９２によつてリセ
ツトされる。

比較器１１０からのビデオデータはクロツク８
２の制御の下でフリツプ−フロツプ１７０によつ
てクロツクされそしてデータストレージ回路であ
る388ビツトデータバツフア７６に印加され、該
データストレージ回路は388ビツドのストレージ
を与えるために256ビツドのシフトレジスタ２０
０と132ビツトのシフトレジスタ２０２とを備え
ている（第６Ｃ図）。第６Ａ〜６Ｄ図は例えば第
２図中に示すデコーダ２８の詳細回路図であり第
６Ｃ図に於けるCPUは第２図のミニコンピユー
タ３０に相当する。シフトレジスタ２０２の出力
はインターフエイス３２及びインバータ２０４を
経てミニコンピユータ３０へ印加される。水平同
期信号ストレージ回路である388ビツト割り込
み／ラインバツフア８０は回路７６に類似してお
り、256ビツトシフトレジスタ２０６、132ビツト
シフトレジスタ２０８及びインバータ２１０とを
備えている。水平同期パルスはナンバーゲート２
１２を経てシフトレジスタ２０６の入力へ印加さ
れる。ナンドーゲート２１２は垂直同期パルスの
後縁によつてトリガされるフリツプ−フロツプ２
１４により可能化される。従つて、水平同期パル
スは1MHzの速度でサンプルされそしてシフトレ
ジスタ２０６に印加されそしてその後シフトレジ
スタ２０８を経てシフトされ、各水平パルスがシ
フトされて通されるたびに割り込み信号がミニコ
ンピユータに与えられる。インバータ２１０の出
力における水平同期パルスは第１の水平同期パル
スがいつたんシフトされて通されてしまうと更に
水平同期パルスが3388ビツト割込み／ラインバツ
フアに印加されるのを阻止するためインバータ２
１６を経てフリツプ−フロツプ２１４をリセツト
する。レジススタ２０６及び２０８に存在する水
平同期パルスはミニコンピユータ３０によつてビ
ツト毎のベースでシフトされて通され、ミニコン
ピユータ３０はデータのビツトが該ミニコンピユ
ータによつて受け取られるたびごとライン８４に
パルスを印加する。ライン８４に印加されるこの
パルスはフリツプ−フロツプ２１４がリセツトさ
れた時に可能化されたゲート２１８によつて反転
され、そしてパルスが受け取られるたびにシフト
レジスタ２００、２０２、２０６、２０８の各々
を１ビツトシフトせしめる。従つて、データレジ
スタ２００及び２０２の内容はレジスタ２０６及
び２０８存在する最後の水平同期パルスがコンピ
ユータに印加されるまで水平同期信号レジスタ２
０６及び２０８の内容と同時にミニコンピユータ
３０にシフトされる。この点においては、次の垂
直同期パルスを受信して該パルスが再びフリツプ
−フロツプ２１４をセツトしそしてゲート２２０
を可能化して該ゲート２２０をしてレジスタ２０
０、２０２、２０６及び２０８をストローブせし
めビデオ及び水平同期信号を（バツフア）７６及
び回路７８へ更にロードさせるまでは、インバー
タ２１０によつて割り込みが更に発生されず且つ
更にデータがデータストレージレジスタへ読み込
まれもデータレジスタから読み出されもされな
い。同時に、垂直同期回路はゲート２２２によつ
て反転され、該ゲートはコンピユータ３０をして
ビデオ及び水平同期データのためにインバータ２
０４及び２１０の出力を再びサンプルせしめるた
め割り込み信号をコンピユータへ発生する。

ミニコンピユータ３０は388ビツト（データバ
フア）７６の出力における有効データを捜す様に
プログラムされる。こゝに示す実施例において
は、ミニコンピユータ３０はマサチユーセツツ州
メイナードのDigital Equipment Corporationに
より製造されたPDP11ミニコンピユータである
が、充分な速度と容量を持つた他のミニコンピユ
ータ又はマイクロコンピユータを用いてもよい。
ミニコンピユータ３０はDigital Equipment
Corporationにより発行された“DEC−11−
LASMAA−Ｄ，DOS／BATCH MACRO
ASSEMBLER”と題するプログラマのマニユア
ルに掲載されたマクロ（MACRO）と称する言語
でプログラムされる。

ミニコンピユータ３０がインターフエイス３２
を経てインバータ２１０又はゲート２２２から割
り込み信号を受け取るたびに、このコンピユータ
はインバータ２０４の出力における有効データを
捜す。ミニコンピユータ３０が有効データを捜す
プログラムステツプを簡単に説明すると、割り込
み要求を受け取つた際にミニコンピユータ３０内
の全てのパラメータが先ず初めに開始される。パ
ラメータが開始された後、ミニコンピユータ３０
はデータが期待されるところの走行線２０のまわ
りのわずかな範囲の走行線を処理する。所定群の
走行線が選択された後、各走行線の開始の初めの
数ビツトが無視される。というのは、これらビツ
トは水平同期信号６０、カラーバースト信号６
２、又は位相基準信号（第４図）の部分を含んで
いるからである。各走行線の初めの数ビツトを無
視した後、コンピユータはメツセージ開始パター
ン（第４図のビツト４乃至７）を捜す。５ビツト
後にメツセージ開始信号が見つからない場合に
は、この走行線が有効データを含んでいないと仮
定される。メツセージ開始信号が見つかつた場合
にはこの走行線の残りの部分がデータに対して分
析される。次いでミニコンピユータ３０は上記で
説明した様にライン８４を経て同期論理回路７８
及び388ビツト割り込み／ラインバツフア８０に
パルスを送つてバツフア７６及び８０からのビツ
トをクリヤし、そして次の走行線の開始を示す割
り込み要求がインバータ２１０又はゲート２２２
から受け取られるまで、即ち各バツフアに存在す
る388ビツトの各々が各バツフア７６及び８０の
１つを通してシフトされてしまうまでパルスを送
り続ける。

データが有効であるかどうかを決定するため走
行線２０に含まれたデータに対して多数のチエツ
クが行われる。例えばフレームアドレス（第４図
のビツト１３乃至１７）は０から29まで連続的に
続きそして繰返されなければならない。所定数の
連続したフレームアドレスが受け取られた場合に
はミニコンピユータ３０がコード化プログラムが
受け取られつゝある事を指示する。こゝに示す実
施例においては、コード化信号を指示するのに必
要な連続したフレームアドレスの数はミニコンピ
ユータ３０のコンソールスイツチ（図示せず）に
よつてセツトされる。ランダムなフレームアドレ
スはコード状態を表わしていない。

コード化された状態が存在する事が決定された
後、データが論理的であるかどうかを決定するた
めにデータに対して多数のチエツクがなされる。
これは走行線２０からのデータビツトをバイトに
分類しそして各バイトのデータが論理的であるか
どうかを決定する様にチエツクする事によつて達
成される。時刻、即ち日、時、分、秒を表わすバ
イトが論理的にチエツクされる。例えば、65分、
25時又は13月等を表わすデータは論理的でなく、
エラーを示している。最後にこのデータのパリテ
イチエツクがなされる。これらのチエツクがなさ
れている間に、388ビツトデータバツフア７６か
ら受け取られたデータがミニコンピユータ３０内
にバツフアされ、生データの次の走行線が受け取
られる前にデータが処理され得る様にする。

種々のチエツクがなされた後、データは変更ラ
インフオーマツトに圧縮されそしてメモリ３６に
ストアされる。この変更ラインフオーマツトは参
照としてこゝで取り上げる米国特許第3651471号
及び第3742463号に開示された変更ラインフオー
マツトの変形態様である。上記特許に記載された
変更ラインフオーマツトにおいては、受信したデ
ータに何らかの変化が生じたたびに新たなデータ
がストアされる。変化が生じない場合には新たな
データはストアされない。本装置においてサンプ
ルされるデータは時刻及びフレームアドレスビツ
トの様に連続的に変化するデータビツトと、番組
が変つた時にのみ、即ち放送局がネツトワーク番
組からローカル番組へ即ちコード化された送信か
らコード化されない送信へ切り換つた時にのみ変
化する番組識別ビツトとを含んでいる。従つて、
ストレージ・スペースを保つておくために、番組
コード（即ち番組識別コード又は番組ソース識別
コード）に変化が生じた時のみ、即ちコード化さ
れた送信とコード化されない送信との間で移行が
なされた時にのみメモリに新たな入力がなされ
る。

こゝに示す実施例においては、時刻及びフレー
ムアドレスが一定に変化するが、時刻及びフレー
ムアドレスの変化はそれらの期待された値から外
れない場合は通常ストアされない。例えば、最後
にストアされた時刻と検出された時刻が最後にス
トアされてから経過した時間とを加算する事によ
つて計算された時刻と、受信した時刻とが異なる
時にのみその時刻がストアされる。これは遅れ放
送を識別する様に働き、且つ又経過時間クロツク
３４（第２図及び第３図）とエンコード化クロツ
ク２２（第１図）との間のドリフトを補償もす
る。受信した時刻と経過時間から計算された期待
時刻とが等しい限り時刻の入力はなされず、そし
て経過時間クロツクは連続させられる。食い違い
がある場合には、その食い違いを生じる項目がス
トアされ、そして経過時間クロツクがリセツトさ
れる。

こゝに示す実施例においては、番組ソース識別
コード及び時刻コードがフレーム２及び３におい
てのみ送信されて所望に応じて他のフレーム中に
他のデータを送信できる様にするが、フレームア
ドレスは各フレームと共に送信される。各フレー
ムと共に送信されるフレームアドレムはフレーム
２及び３のデータを監視せずにコード存在／コー
ド不存在決定をなす事ができる様にする。コード
化された状態又はコード化されない状態は各フレ
ームと共に放送されたフレームアドレスを監視し
そしてフレームアドレスが連続的に続いているか
どうかを決定する様にチエツクする事によつて決
められる。たくさんのフレームアドレスが順序ず
れされている場合にはコード不存在状態が記録さ
れる。フレームアドレスシーケンスの監視はコー
ド化された状態又はコード化されない状態の存在
を決定する正確な仕方を与え、そしてフレーム２
及び３のみがコードの存在に対して検査された場
合に生じる事のあるコード不存在状態の誤つた入
力を排除する。これはフレーム２又は３の走行線
２０がノイズによつて消されてしまう場合でさえ
もコード化された状態が存在する事をフレームア
ドレスの検査からなお決定できるからである。番
組は通常各フレームを変化できるからである。番
組は通常各フレームを変化させないので、フレー
ム２又は３の走行線２０が消されてしまう場合に
は、本装置の論理回路が、番組に変化が生じてお
らず且つ受信された時刻が経過時間クロツク３４
から計算された時刻と同じであると仮定する。実
際には変化が生じたとすれば、フレーム２及び３
が再び送信された時に１秒後に変化が検出され
る。かゝる装置は走査線２及び３に放送されたデ
ータがノイズ又は他の現象によつて偶発的に消さ
れてしまう場合にコード不存在状態を誤つて指示
する様な装置にとつて好ましいものである。

各送信及び各変化の生じる実際の時刻は遠隔装
置を質問する中央オフイスコンピユータ３８によ
つて計算される。このコンピユータ３８はリアル
タイムクロツクと、遠隔位置との通信を確立する
ためのダイヤル・インターフエイスとを備えてい
る。参考としてこゝに示した米国特許第3651471
号並びに第3742462号及び3772649号に記載された
中央装置４４に含まれた装置に類似した装置が、
遠隔質問機能を与えるためにコンピユータ３８に
用いられる。各変化の実際の時刻は、遠隔位置が
質問された時に、ストアされた変更ラインデータ
を中央オフイスコンピユータ３８へ逆時間方向に
即ち最後に受け取つたデータを最初に送信すると
いう様に送信する事によつて計算される。その
後、変化間の経過時間と、ミニコンピユータ３０
からのデータを中央オフイスコンピユータ３８へ
送信するのに必要とされる時間とが中央オフイス
コンピユータ３８において発生される実時間から
減算され、番組がネツトワークアウトレツトによ
つて放送された実際の指示が与えられる。ネツト
ワークアウトレツトから受け取られた時刻指示ビ
ツトは番組が番組ソースから発せられる時刻の指
示を与えられるために変化が生じるたびに記録さ
れる。これは遅れ放送を識別する仕方を与える。
というのは、遅れ放送が生じる時には、計算され
た放送時刻が、走査線２０にエンコードされた記
録された時刻基点と一致しないからである。

この装置をより融通性のあるものにし且つ種々
のデータコード化フオーマツトに適合できる様に
しそして種々の中央オフイス及びデータ送信ハー
ドウエアに適合できる様にもするために、ミニコ
ンピユータ３０は中央オフイスコンピユータ３８
によつて遠隔位置でプログラムできる様にされ
る。この遠隔プログラミン即ち“ブートストラツ
プ”特徴はTexas Instruments，Inc.により製造
されたSN54187の様に標準集積回路リード・オン
リ・メモリを１つ或いはそれ以上用いた小型のリ
ードオンリメモリ（ROM）３６ａとランダムア
クセスメモリ（RAM）３６ｂとをミニコンピユ
ータ３０に備える事によつて達成される。この
ROMは次の事を行う最小のプログラム（ハード
ウエアブートストラツプ）を含んでいる。

(a) 入り呼びに応答し、即ち電話線をラツチしそ
してそれにデータカプラを接続し、 (b) 中央オフイスコンピユータ３８がビツト同期
できる様にするためドツト（交互の１と零）の
インターバルを送り、 (c) 一連のメツセージ開始文字を中央オフイスコ
ンピユータ３８へ送り、 (d) 中央コンピユータ３８からプログラムを受け
取り、そして受信したデータ（例えばパリテイ
及びチエツク合計）に対してチエツクを行つた
後、そのプログラムをミニコンピユータ３０へ
ロードしそして今やロードされたプログラムに
対して転送制御を行う。

ミニコンピユータ３０には時間切れタイマも設
けられており、該タイマはこれがミニコンピユー
タ３０にロードされたソフトウエアプログラムに
よつてリセツトされる前に時間切れ限界に達した
場合には制御をリードオンメモリプログラムに戻
す。これはソフトウエアプログラムに欠陥があつ
た場合又は遠隔位置に電源故障やノイズやハード
ウエア故障があつた場合に制御をリードオンメモ
リ３６ａに復帰させる。これは電源又は他の故障
があつた場合にミニコンピユータ３０を中央コン
ピユータ３８によつて再プログラムできる様にす
る。かゝる遠隔プログラム特徴が与えられた場合
には、装置全体が中央コンピユータによつて終夜
再プログラムされ、プログラムの変更が必要とさ
れる時に各遠隔位置を再プログラムするためにサ
ービスマン乃至はプログラムを送る必要性を排除
できる。

遠隔位置が中央オフイスコンピユータ３８によ
つて質問された時にこの遠隔位置がブートストラ
ツプモードにある場合には、遠隔位置がドツトシ
ーケンスを約７秒間送りその後256ワードのメツ
セージ開始文字を送る。多数のメツセージ開始文
字は遠隔位置がブートストラツプモード中である
事を中央オフイスコンピユータ３８に指示しそし
て中央オフイスコンピユータ３８をしてプログラ
ムをこの遠隔隔位置に送出させる。上記した事象
シーケンスは遠隔位置がプログラムされる最初の
時に生じ、或いは又遠隔故障又は他の理由によつ
て“破壊”された場合に生じる。

通常の作動モードにおいては、プログラムが既
にミニコンピユータ３０にロードされており、そ
して中央オフイスコンピユータ３８から呼び出し
を受けた際にミニコンピユータが応答しそして交
互の１と零との７秒シーケンス（ドツト）を送出
した中央オフイスコンピユータ３８をビツト同期
させ、それに続いてデータの見掛けブロツクを送
出する。データのこの見掛けブロツクは多数のメ
ツセージ開始文字を含んでいないならば１と零と
の任意のシーケンスのものでよい。というのは、
かゝる多数のメツセージ開始文字は遠隔位置がブ
ートストラツプモードにある事を意味するものと
して中央オフイスコンピユータ３８によつて解釈
されそして中央オフイスコンピユータ３８をして
新たなプログラムを遠隔位置のコンピユータ３０
にロードせしめるからである。

見掛けデータシーケンスを受け取ると、中央オ
フイスコンピユータ３８はデータブロツクをミニ
コンピユータ３０へ送出する。中央オフイスコン
ピユータ３８によつて送出されたデータは通常は
ミニコンピユータ３０にデータを送出させるため
の要求であるが、新たなプログラムが遠隔位置に
ロードされる様に遠隔位置に破壊を要求するコー
ドであつてもよい。中央オフイスコンピユータ３
８がミニコンピユータ３０にデータを送らせる事
を要求した場合には、メモリにスストアされた変
更ラインデータが、最新の入力を含んだデータブ
ロツクから始めて送出される。それに続くデータ
ブロツクはメモリ３６が空になるまで或いはその
手前の送信中に既に送出されたデータブロツクに
達するまで次に最新のストアされたデータ入力が
次に送出されるという様にして時間的に逆方法で
送られる。各々のデータブロツクは中央オフイス
コンピユータ３８によつてその確度に対してチエ
ツクされ、この確度チエツクはバリテイチエツク
や上記したものに類似した論理的チエツクを含ん
でいる。エラーが検出された場合には、既に送信
したデータブツクを再送信する様にミニコンピユ
ータ３０が命令されそしてそのデータが確度に対
して再チエツクされる。

各々のデータブロツクが照合されそして正確で
あるとわかつた後に中央オフイスコンピユータ３
８が次のデータブロツクを送出する様にミニコン
ピユータ３０に命令し、そしてメモリ３６が空に
なるか又は上記した反復データが送出されるまで
このシーケンスが繰り返えされる。好ましい実施
例においては、ブロツク当り512個の８ビツトバ
イトが送出される様にしてデータがブロツクで送
られる。この512個のバイトボブロツク長さは伝
送確度との間に良好な妥協を与えるものとして選
択されている。ブロツク長さがより長いと各ブロ
ツクが正確に伝送されて受信される可能性が減少
され、そしてブロツク長さがより短いとデータを
不要にセグメント化する事になり、従つて伝送確
度を実質的に増加する事なしに伝送速度を低下す
る事になる。

メモリ３６の容量は各遠隔位置が１日に１回だ
け質問される事が必要とされるだけである様に選
択される。一般的な遠隔位置は１日当たりほゞ
150回の変化を経験し各変化はほゞ17ビツトのス
トレージを要するから、メモリ３６の公称容量は
かゝる変化情報を収容するに充分なものでなけれ
ばならない。著しく作動する遠隔位置においては
該位置がより頻繁に質問されてもよい。

本発明は上記した技術を考慮して多数の変更及
び修正が可能であるという事は明らかである。従
つて、特許請求の範囲内で本発明は特に上記した
以外のやり方で実施できるという事を理解すべき
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は代表的なネツトワークアウトレツトと
該アウトレツトに供給するネツトワークソースと
を示したブロツク図、第２図は本発明による監視
装置の１実施例を示したブロツク図、第３図は本
発明による監視装置の別の実施例を示したブロツ
ク図、第４図はビデオ信号の垂直インターバルの
走査線の１つにエンコードされた番組識別データ
を表わす、第５図は第２図に示されたデコーダの
より詳細なブロツク図、第６Ａ図、第６Ｂ図及び
第６Ｃ図は第６Ｄ図の様に配置した時に、第５図
にブロツク形態で示されたデコーダの回路図を構
成する図である。 １０……テレビジヨンカメラ、１２……エンコ
ーダ、１６……ネツトワーク供給ライン、１８…
…ネツトワークアウトレツト、２０，２６……ア
ンテナ、２２……クロツク、２４……監視受像
機、２８……デコーダ、３０……ミニコンピユー
タ、３２……コンピユータインターフエイス、３
４……クロツク、３６……メモリ、３８……中央
オフイスコンピユータ、４０……電話機、４２…
…テレビジヨン送信器、４４……ローカル番組ソ
ース、４６……番組セレクタ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 時間変化コードを含んだコード化された送信
   を自動的に監視する装置に於いて、 上記時間変化コードを検出するためのデコーダ
   手段２８と、 所定の時刻に上記デコーダ手段によつて検出さ
   れた時間変化に応答して、その次の時刻に於ける
   上記時間変化コードの予想される値を表わす第２
   コードを発生するためのミニコンピユータ手段３
   ０と、 上記デコーダ手段に接続され、上記デコーダ手
   段によつて検出された上記時間変化コードの表示
   をストアするためのランダムアクセスメモリ手段
   ３６ｂと、 上記次の時刻の上記検出された時間変化コード
   と上記第第２コードとを比較し、上記検出された
   時間変化コードが上記第２コードから所定の量だ
   け異なる場合にのみ上記検出されたコードをスト
   アする様に上記ランダムアクセスメモリ手段３６
   ｂを作動させるためのミニコンピユータ手段３０
   及びリードオンメモリ３６ａと、 上記ランダムアクセスメモリ手段から離れて位
   置され、上記ランダムアクセス手段にストアされ
   た上記表示を周期的に検索するための中央オフイ
   スコンピユータ手段３８とを具備する事を特徴と
   する装置。 ２ 上記メモリ手段に上記中央オフイスコンピユ
   ータ手段により再プログラムされる際にこの中央
   オフイスコンピユータ３８に応答して本装置の作
   動を変更する再プログラム可能なランダムアクセ
   スメモリ３６ｂを含んでいる特許請求の範囲第１
   項記載の装置。 ３ 共通の番組ソースからの少くとも若干の番組
   が時間変化コードによつて識別される様な共通の
   ネツトワーク供給ライン１６と、上記共通のネツ
   トワーク供給ライン１６又は別のローカル番組ソ
   ース４４から番組を選択的に放送するための複数
   個のネツトワークアウトレツド１８とを持つた放
   送システムによつて放送された番組を自動的に監
   視する装置に於いて、 上記放送局の所定の局により放送された各コー
   ド識別された番組を識別する時間変化コードを検
   出するためのデコーダ手段２８と、 所定の時刻に上記デコーダ手段によつて検出さ
   れた時間変化コードに応答して、その次の時刻に
   おける上記時間変化コードの予想される値を表わ
   す第２コードを発生するためのミニコンピユータ
   手段３０と、 上記デコーダ手段に接続され、上記デコーダ手
   段によつて検出された上記時間変化コードの表示
   をストアするためのランダムアクセスメモリ手段
   ３６ｂと、 上記次の時刻の上記検出された時間変化コード
   と上記第２コードとを比較し、上記検出された時
   間変化コードが上記第２コードから所定の量だけ
   異なる場合のみ上記検出されたコードをストアす
   る様に上記ランダムアクセスメモリ手段３６ｂを
   作動させるためのミニコンピユータ手段３０及び
   リードオンメモリ３６ａとを具備する事を特徴と
   する装置。 ４ 上記時間変化コードは所定のシーケンスで生
   ずる数字の表示を含んでおり、上記ミニコンピユ
   ータ手段３０及びリードオンメモリ３６ａは上記
   第２コードと上記数字の表示とに応答し、上記数
   字の表示の所定数より小さいものが上記第２コー
   ドに対応する時は第１指示をストアしそして上記
   数字の表示の所定数が上記第２コードに対応する
   時は第２指示をストアする様に上記ランダムアク
   セスメモリ手段３６ｂを作動させる特許請求の範
   囲第３項記載の装置。