JPS61197802A - ピストン・シリンダ・ユニツト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ピストン・シリンダ・ユニットに関する。

より詳しく言うと、このユニットは、ピストンの速度を
調整しうるバルブを備え、このバルブは、その開放状態
において、作動流体をピストンへ自由に流すことができ
、また、その閉塞状態において、ピストンの速度を制限
するため作動流体の流れを閉塞することができる。

前記゛調整バルブは、一定のピストン設定に応答し、そ
れに伴い、バルブ設定を変えることができるようになっ
ている少なくとも一つのセンサーに接続される。

〔従来の技術〕

この種のピストン・シリンダ・ユニットは、その瞬間的
な状態に応じて、可動ピストンの速度を変えるために使
用される。その適用分野は、例えば、ロボットや材料操
作装置におけるように、ピストンが末端位置に接近する
際に、ビストンストローク端に緩衝作用を与えたいよう
な場合である。

流体のシリンダへの供給量を制御し、同時に。

ピストンの速度を変えるようになっている調整バルブの
作動は、カム従動節とか、この従動節が動かされるカム
レールを感知するためバルブ部材に設けられた類似の検
出部材を用いて、機械的に行なわれている。

カムレールの形状によって、調整バルブは、多少程度開
かれている。このようにして、ピストン・シリンダ・ユ
ニットをつくる場合、調整バルブを、シリンダに直接か
、その付近に置かなければならないので、広い場所をと
るという欠点がある。

従って５例えば工業用ロボットのように、多数のピスト
ン・シリンダ・ユニットを取り付けなければならない装
置は、非常に大がかりになり、その使用が極端に制限さ
れる。

その上、このように機械的なものに頼る機構は、摩耗率
が高く、長く使っていると、調整バルブを作動させる際
、ピストンロッドに不規則な負荷をもたらすため、シリ
ンダの寿命を深刻なまでに限定してしまう、特に、シリ
ンダの内部で、ピストンロッドが動かされるようになっ
ているブツシュなどに、非常な負荷がかけられるため、
ピストンロッドの動きが不円滑となり、ついには、動か
なくなってしまう。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、上に述べた従来の欠点を解消することを目的
としている。

〔発明の目的〕

本発明の第１の目的は、ピストンの速度を、速度調整バ
ルブによって制御するための装置があるにも拘らず、極
く狭い場所があれば使用できる、冒頭に述べたようなピ
ストン・シリンダ・ユニットを提供することである。

本発明の第２の目的は、ピストンロッド、ピストンおよ
びシリンダの王者の摩耗率を低くしうるピストン・シリ
ンダ・ユニットを提供することである。

〔問題点を解決するための手段〕

本明細書に載置のこれらの目的若しくは他の目的を達成
するため、本発明によれば、シリンダと。

シリンダ内部で滑動しつるピストンと、このピストンに
取り付けられるピストンロッドと、前記シリンダ内部で
前記ピストンの運動速度を制御するべく、開放状態にお
いて、ユニットを作動させるための流体を自由に流すこ
とができ、かつ、閉塞状態において、ピストンの動きを
落とすためユニットへの流体の流れを止めることができ
るようにつくられている調整バルブと、前記ピストンの
一定の状態に応答し、それに伴い、前記調整バルブの設
定を変えうるようにつくられ、かつ無接触形式になって
いる少なくとも一つのセンサーと。

前記調整バルブを、開放状態と閉塞状態とへ転換させる
ため、前記センサーから出される信号に応答し、前記調
整バルブを作動させうる電気作動式セツティングユニッ
トとからなるピストン・シリンダ・ユニットが提供され
る。

そのため、ピストンの速度を調整するバルブを。

所望の距離だけ離し、シリンダのアクチュエータ自体か
ら完全に分離させて置くことができる。

バルブを作動させるセンサーと調整バルブ自体との間の
接続は、楽に、しかも広い場所をとらず、適当なところ
へ簡単に置くことが可能な導線によって行なうことがで
きる。

シリンダの付近に置かなければならないのは、センサー
だけであり、また、その全体の大きさは、非常に小さく
、この分が加わっても、シリンダ自体の大きさは殆ど変
わらない。

そのため、本発明によるピストン・シリンダ・ユニット
を、ある場所的要件を越えてはならない装置や１通常速
度の調整バルブを収容するには十分と思えないような装
置にも取り付けることがでン・シリンダ・ユニットを収
容しなければならない場合、特に有効である。

調整バルブを外部に配置できることにより、同時に、そ
の作動に係わる綿密なチェックをすることができる０本
発明による装置は、センサーの無接触動作によるため、
摩耗を殆どなくすことができる。

速度調整バルブを使用しているにも拘らず、この種のバ
ルブを用いないアクチュエータの場合゛に比べ、シリン
ダ、ピストンおよびピストンロッドの摩耗は、はるかに
少ない。

従って１本発明によるピストン・シリンダ・ユニットの
寿命は、従来の装置に使われているものより相当長い。

電磁式セツティングユニットを用い、作動が無接触で行
なわれるので、速度調整バルブ自体の摩耗率は低い。

本発明の優れた特徴によれば、ピストンの少なくとも一
部は、永久磁性材料から成形するか、または、永久磁石
が、ピストンに挿入される。センサーは、ピストンがそ
れを通過する際、ピストンの永久磁石部がセンサーと半
径方向に対向しうるよう、シリンダの外周部に取り付け
られる。センサーは、リード即ち誘導スイッチである。

これらのものによって、信頼性ある機能と、センサーに
よる正確な切り換え動作が保証される。

本発明によれば、調整バルブは、外側からセットされる
無段階チョークを備え、これが、調整バルブの閉塞状態
において、ピストンに作用する流体の流量を減少させる
。

ユニットは、流体をシリンダへ導く第１ダクトを備え、
かつ、チョークは、調整バルブの閉塞状態において、応
じた量の流体が阻止されるよう、多少の程度、第１ダク
トの中へ伸びているバルブ部材を有している。調整バル
ブの閉塞状態において、このバルブ部材がダクトの中へ
伸ばされる程度は、外側から設定できる。

上記の特徴を利用して、調整バルブが作動している際や
、調整バルブが閉塞状態になっている際に、ピストンの
速度を簡単にプリセットすることができる。従って、い
ろいろなピストン速度をプログラムしたり、電気パルス
を使用しリモートコントロールすることができる。

ピストンの閉塞速度が持続している間でさえ、チョーク
によってセットされるように、流体の流量を再びセット
することができる。

本発明による別の特徴によれば、電気作動式セツティン
グユニットにより、チョーク即ちバルブ部材を作動させ
ることができる。

調整バルブは、２方向バルブであり、また、バルブ部材
は、第１ダクトの延長方向ヘテーパがつけられた円錐形
状を呈している。外側から調節される当接部、即ちスト
ップを設け、それによって、調整バルブの閉塞状態にお
けるバルブ部材のダクトへの延長量を予め設定させるこ
とができる。このバルブ部材は、ハウジング若しくはバ
ルブハウジング自体における当接部と協働しうる別のバ
ルブ部材の一部である。

そのため、バルブは、簡単で、しかも同時に小型の構造
になる。通常、バルブ部材を２つの極端な位置でセット
させるだけになっている電磁作動式セツティングユニッ
トを使用しているにも拘らず、ピストンを進めるのに応
答しろる流れに対して行なわれる可変閉塞効果が可能で
ある。

このような特徴を利用することによって、製造が非常に
簡単となり、それと同時に、チョーク設定の位置が、い
つでも外側から簡単に調整されるようになる。

本発明による特徴によれば、調整バルブは、第１ダクト
およびそのチョークに連結された第２ダクトを備えてい
る。第２ダクトへは、第１ダクトと同じ圧力源から流体
が供給され、かつ、第２ダクトには、閉止バルブが設け
られる。このバルブは、流体が、調整バルブの開放状態
においては。

当該閉止バルブを介してピストン若しくはシリンダの方
へ流れ、一方、閉塞状態では、チョークを介して流れる
よう、電気作動式セツティングユニットによって開閉さ
れる。

このような構成にすることによって、摩耗率を低く抑え
ることができ、かつ製造コストを安くすることができる
。閉止バルブのバルブ部材を、開状態と閉状態との間で
動けるだけの簡単なシールプレートの形状にすることが
できる。

閉じた状態において、流れは、バイパスとして働いてい
るチョークを介して行なわれ、その速度は、例えば、ね
じチョークのようなバルブ部材によって制御される。閉
止バルブの開設定の場合、流れは、流れ抵抗がチョーク
よりバルブの方が低いので、バルブを介して行なわれる
。

本発明による特徴によれば、セツティングユニットは、
電磁石によって作動させるため、閉止バルブ若しくはチ
ョークに作用する電磁石を備えている。それによって、
調整バルブを簡単で、しかも安く作成できるばかりでな
く、場所を大変経済的に使うことができる。同時に、調
整バルブの切り換えサイクルが短縮されるので、本発明
によるピストン・シリンダ・ユニットは、非常に短い応
答時間で、最高速度から最低速度にかけての迅速切り換
えを行なうことができる。

〔実　施　例〕

以下、本発明によるピストン・シリンダ・ユニットの好
適実施例を、添付の図面を参照して詳細に説明する。

先ず、第１図を参照し、本発明によるピストン・シリン
ダ・ユニットの主な特徴について説明する。

ピストン・シリンダ・ユニットのアクチュエーアタ（１
）の主要部は、シリンダ（２）、ピストン（３）、ピス
トンロッド（４）からなっている。シリンダの各端部に
は、シリンダへ流体を導入したり。

排出したりすることができるよう、圧力流路などに対す
る連結孔（５）（５″）が設けられている。

第１図示のピストンにおいて、その前部シリンダチャン
バ（６）（つまり、ピストンロッドがない方のチャンバ
）は、作動流体を供給するため、連結孔（５）を介して
連結されるようになっている。

また、その後部シリンダチャンバ（６′）は連結孔（５
）を介して、流体（本実施例の場合、空気）を放出する
ようになっている。そのため、この連結孔（５′）は、
（Ｒ，）と接続している。

従って、ピストン（３）およびピストンロッド（４）は
矢印（７）で示すように、右の方向、すなわい連結孔（
５）から遠ざかる方向へ動く。自明の如く、供給と排出
とでは、ピストンとピストンロッドの運動方向は逆の関
係になる。

以後、説明を簡単にするため、本発明によるピストン・
シリンダ・ユニットのこの関係についての説明は、省略
することにする。

前部シリンダチャンバ（６）は、ピストン（３）の速度
を調整するため、連結孔（５）および圧力流路（９）を
介して、バルブ（８）と連結される。

この調整バルブ（８）は、電気作動式セツティングユニ
ット（１０）によって作動する２方向バルブである。こ
のセツティングユニット（１０）は、モーターを用いる
か、第１図示の実施例のように、ソレノイド（１１）、
即ち電磁石を用いる、２方向調整バルブ（８）は、圧力
源（１２）　（また符合（Ｐ）として示す）から、障害
なしに流体を流出させうる開放状態と、ピストンの速度
を落とすため、流体の流れを閉塞させる閉塞状態との間
に、交互に作動しつるようになっている。

第１図は、開放状態を示す。圧力源（１２）から出た流
体は、圧力流路（９′）と調整バルブを通って流れ、そ
れから、圧力流路（９）に沿って流れ、前部シリンダチ
ャンバ（６）に近接する連結孔へ達する。

電気作動式セツティングユニット（１０）は、例えば導
線（１４）を介するようにして、無接触センサー（１３
）と接続されている。このセンサが作動すると。

セツティングユニットを働かせるためのパルスを発生す
る。

センサーは、誘導式、電気式若しくは、電磁式作用で作
動するものである。第１図示の装置は。

電磁式作動のものである。

このセンサー（１３）は、リードスイッチ（１５）から
なり、その接点は、磁場がスイッチの方向へ動かされる
際、パルスを発生させるように閉じられる。

第１図において、磁場は、ピストン（３）の外周部に取
り付けられ、かつこのピストン（３）によって交互に動
かされる環状永久磁石（１６）によってつくられる。

リードスイッチ（１５）を有するセンサー（１８）は。

シリンダ（２）の外面に固定し、永久磁石（１６）の磁
場が、信号発生場所を通過する際に作動するようにさせ
るのが好ましい。また、好ましくは、センサー（１３）
は、シリンダ（２）がその軸方向に調整され、かつ切り
換えの位置がリセットされうるよう、シリンダ（２）に
係着される。

第１図示の実施例から明らかなように、センサー（１３
）は、ピストンロッドが貫通しているシリンダ（２）の
端部（１７）によって設定されるピストン（３）の末端
当接部から、軸方向に若干離隔している。

作動順序は、次の通りである。

運転サイクルの開始時点に、ピストンおよびそのロッド
は、引っ込めた位置、即ち、第１図の左　・方に示され
ている連結孔（５）の近辺にある。

いま仮りに、流体が、開放状態になっている調整バルブ
（８）を介して入ってくるとすれば、ピストン（３）は
、矢印（７）で示されているように、シリンダ後端部（
１７）の方向へ最大速力で移動する。

その瞬間、即ち、ピストン（３）に固定されている永久
磁石（１６）が、シリンダ（２）の外面に取り付けられ
ているセンサー（１３）とほぼ半径方向に向かい合う際
、センサー（１３）を作動させ、それによって。

セツティングユニット（１０）が作動し、同時に、調整
バルブ（８）は、開の状態から閉塞の状態へ切り換えら
れる。

この閉塞状態で、圧力源（１２）から送られてくる流体
の流れは、シリンダチャンバ（６）へ送り込まれる流体
の容積流量が少なくなるよう、＊整バルブ（８）のチョ
ーク（１８）によって阻止される。これにより、ピスト
ンの速度は下げられるので、ピストン（３）は、減速さ
れた状態で、つまり、ストローク端の緩衝作用を受けて
、端位置へ達する。

調整バルブ（８）の閉塞状態においてピストンの速度を
調整するため。チョーク（１８）は、流路の断面を変え
ることができるようになっている。

第１図示の実施例は、センサー（１３）が、多少なりと
も、リレーとして働くようになっており、磁石がセンサ
ーを通過する際、リレーによって発生されるパルスが、
調整バルブ（８）を、ある一定時間閉塞状態に維持して
おくとこができるセツティングユニット（ｌＯ）の回路
を作動させる。

この動作時間が切れると、調整バルブ（８）は、復元ば
ね（２２）によって開放位置へ戻されろ、しかし、この
構造以外の構造とすることも可能である。

−例として、ピストンの端位置にセンサー（１３）のほ
か、更に別のセンサー（図示せず）を設け、作動中、ピ
ストンが第１のセンサー（１３）を通過する最、調整バ
ルブは、閉塞状態に切り換えられ、かつ、ピストン（３
）の端位置に応答しうる別のセ“ンサーが、別の切換え
パルスを発生し、それにより。

調整バルブ（８）が元へ切り換えられるまで、その状態
を維持するようにする。

更に、ストローク端とストローク開始とにおける緩衝効
果の場合、調整バルブ（８）の動作は、第１図の装置に
示すように、ピストンが最初にセンサーを通過する際、
調整バルブが閉塞状態へ切り換えられるため、ストロー
ク端での緩衝効果がもたらされ、しかも、次に、ピスト
ン動作が逆転されるとｔもう一度、ピストンがセンサー
に到達するまで、最初のように、緩慢な速度における初
期の動作になるように行なわれる。

本発明による以上のような実施態様においては、ピスト
ンの末端位置への到達後、調整バルブ（８）を、後部シ
リンダチャンバ（６′）と連結させるとともに、同時に
、他方のシリンダチャンバ（６）を、排気ポートと連結
させる別の制御バルブ（図示せず）を設ける必要がある
。

永久磁石（１６）の構成は、前述の実施例に制約されな
い０例えば、ピストン全体を磁性材料からつくるとか、
その一部だけを、このような材料で形成することができ
る。後者の場合５例えば１、小・さい磁石を挿入して使
用すると、永久磁石の部分が、シリンダー（２）の孔の
方を向くようにし、か　　　　゛つその部分がセンサー
（１３）を通過する際、センサー（１３）と隣接するよ
う、ピストンを、その軸に対して回転できなくさせるよ
うにしなければばらい。

第２図は、第１図示のピストン・シリンダ・ユニットの
特に有利な調整バルブ（８）の部分を詳細に表わしたも
のである。

アクチュエータ（１）は、センサー（１３）と調整バル
ブ（８）を備えている。調整バルブ（８）は、ハウジン
グ（２３）を有し、このハウジングには、圧力源゛（１
２）からくる流体に対する入口部（２４）と、アクチュ
エータ（１）の連結孔（５）（５’）の一方が連結され
る。（破線（２６）を参照）出口部（２５）とが、設け
られている。矢印（２７）　（２７’　）は、流体が流
れる方向を示す。

ハウジング（２３）は、軸方向に伸びる段付ダクト、即
ち孔（２８）を有し、この孔（２８）の内部には、矢印
（３０）で示すように、軸方向へ動きつるバルブ部材（
２９）が設けられている。

バルブ部材（２９）は、弁座（３３）と協働しつるプラ
グ（３２）を有しており、かつプラグは、円錐状を呈し
、その縮径された端面（３４）は、弁座（３３）に隣接
している。

バルブのシャンク（３１）は、ある適当な方法、例えば
、接合、ねじ込み若しくは成形などによって、端面（３
４）に取り付けられ、かつ、密接状態で軸方向に動きう
るよう、孔（２８）に同軸なガイド（３５）を貫通して
いる。

ハウジングの一端（３６）において、バルブのシャンク
（３１）は、ハウジングから突出し、電気的に作動する
セツティングユニット（ｌＯ）の内部へ伸びている。セ
ツティングユニットは、図示のねじ（３９）によって所
定の場所に固定される。セツティングユニットは、主要
部としてソレノイド（１１）を備えている。

バルブプラグ（３２）および弁座（３３）は、バルブチ
ャンバ（３７）の内部で配置されており、かつ、入口部
（２４）および出口部（２５）は、共通のダクトを形成
しうるようチャンバの内部へ開口している。ダクトの断
面は、バルブのプラグ（３２）が弁座の方へ伸ばされる
量によって左右される。

バルブ部材（２９）は、アクチュエータ（１）からの流
体の流量を調整するための、弁座（３３）とともにチョ
ーク（３８）を形成する。

延長部（４２）は、バルブプラグ（３２）の端面（３４
）から端部（３６）へかけて伸びるバルブシャンク（３
１）と同軸状に接続しており、かつ、端部（３６）と対
向する端面（４３）から、ハウジング（２３）から遠ざ
かる方向へ突出している。

この延長部（４２）の自由端（４４）には、調整可能な
ストッパ（４５）を螺着しうるねじが切られている。

ストッパ（４５）とハウジング（２３）との間には、シ
ャンクの延長部（４２）と同軸状に戻しばねが装着され
る。

孔（２８）に対しては、戻しばね（２２）が、成る長さ
分だけハウジング（２３）の内部に受容されるよう°。

（４Ｇ）で示すように、端面（４３）から一定の深さで
座ぐるようにするのが好ましい。座ぐり（４６）の軸方
向深さは、少なくとも、戻しばねが完全に圧縮された際
のばねの軸方向長さと等しくするか、それより若干長く
するのが好ましい。

次に、第２図示の調整バルブ（８）の作動方法について
説明する。

調整バルブ（８）は、通常開放状態のバルブとなるよう
につくられている。つまり１作動しない状態において、
バルブは、ハウジング（２３）とストッパ（４５）との
間に置かれている戻しばね（２２）によって、開放状態
になっている。

いま仮りに、センサー（１３）が、第１図に関連して説
明したような要領で作動すると、信号がセツティングユ
ニット（１０）へ送られるため、ソレノイド（１１）が
作動して、バルブ部材（２９）を矢印（４０）の方向へ
動かす。そのため、それと同時に、バルブプラグ（３２
）は、弁座（３３）の中へ動かされる。

この弁座の中への進入量は１、バルブ部材の軸方向に設
定しうるようになっている調整可能なストッパ（４５）
の位置によって左右される。

従って、ストッパ（４５）が、ハウジングの端面（４３
）に突き当たった時点で、調整バルブ（８）は、閉塞状
態になる。バルブ部材は、ソレノイド（１１）によって
、この状態に保たれる。

既に述べたことから分かるように、閉塞状態、即ち、調
整バルブ（８）が設定される状態は、段階を踏まずに、
外側から簡単に行なわれ、かつ、バルブプラグ（３２）
の圧入深さは、ストッパ（４５）をその軸の回りに回転
させることによって、所望にリセットできる。

従って、作動状態におけるチョーク（３８）によって決
められる流体の流量は、調整バルブ（８）の開放設定時
と、閉塞状態の際とにリセットされる。

ソレノイド（１１）によってもたらされる設定力は、機
能的信頼性を保証させるため、各状態における戻しばね
（２２）の復元力を上回っていることは云うまでもない
。

図示しないが、このほか本発明による実施態様として、
調整バルブ（８）の閉塞状態において、バルブプラグ（
３２）の圧入深さを予め設定するため、ハウジング（２
３）およびストッパ（４５）によって形成される当接装
置を設けることができる。この場合、ストッパは、所定
の場所に固定され、かつ、位置を調整できるように、ハ
ウジングに固着された別のストッパと協働しるようにす
る。

第３図は１本発明によるピストン・シリンダ・ユニット
の別の実施例である。

同じく、アクチュエータ（１）は、それに固定されたセ
ンサー（１３）を備えている。図面に破線（４７）で囲
まれた部分が、調整バルブ（８）である。

第１図及び第２図示の調整バルブ（８）と異なり、この
場合、バルブは、圧力源（１２）からアクチュエータ（
１）へかけて伸びる第１ダクト（４８）にチョーク（１
８’　）を備えている。

チョークの設定、即ち、バルブプラグが弁座の中へ圧入
される深さの調整は、バルブ部材が、適当な設定用具と
一緒に使用しうるよう、ねじチョークの形式になってい
るため、外側から行なわれる。

第１図及び第２図示の構成と異なり、チョーク（ｉｇ’
）は、センサー（１３）によって作動するセツティング
ユニット（１０）とは協働しない。第１ダクト（４８）
におけるチュークの下流方向には、チェックバルブ（４
９）が設けられており、このバルブ（４９）に沿って、
アクチュエータ（１）への流れが可能となる。

第１ダクト（４８）のほかに、調製バルブ（８）は、第
１ダクト（４８）と並行になっており、かつ、それと同
じ圧力源（１２）から供給され、しかも、それと同じア
クチュエータ（１）のシリンダチャンバ（６）へ開口し
ている第２ダクト（５０）を備えている。

第２のダクト（５０）には、閉止バルブ（５１）が設け
られている。この閉止バルブは、本発明による他の実施
例において既に述べた要領で構成されている電気作動式
セツティングユニット（１０）によって開閉される。

第３図示のピストン・シリンダ・ユニットの働きは１次
の通りである。

サイクルの開始時、ピストンおよびピストンロッドは、
引っ込められた状態になっており、かつ、圧力源（１２
）から出される流体は、閉止バルブ（５１）が開いてい
るので、第２ダクト（５０）の中を進んで行く。

流体が、この通路をとる理由は、この通路の流体に対す
る抵抗力が、チョーク（１８’　）を通って流れる際の
ものより小さいからである。チェックバルブ（４９）が
設けられているため、好ましくない逆流は生じない。

ピストン（３）がセンサー（１３）のところに達すると
、その結果、閉止バルブ（５１）は、セツティングユニ
ットによって閉められ、今度は、流体が、第１ダクト（
４８）およびチョーク（１８’　）を介して流れること
になる。チョーク（１ｇ’　）によって制限される流量
に応じ、ピストン（３）の速度は変えられる。

セツティングユニット（１０）が電磁石（１１）を備え
ていれば、閉止バルブ（５１）は、電磁石への電流供給
が遮断された後、戻しばね（２２）によって再び開かれ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１の実施例におけるピストン・シ
リンダ・ユニットの回路図である。 第２図は、第１図示のピストン・シリンダ・ユニットの
特に調製バルブの部分を詳細に示す図である。 第３図は、本発明の第２の実施例におけるピストン・シ
リンダ・ユニットの回路図である。 （１）アクチュエータ　　　　（２）シリンダ（３）ピ
ストン　　　　　　　（４）ピストンロッド（５）　（
５’　）連結孔 （６）前部シリンダチャンバ

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. （１）シリンダと、このシリンダ内部で滑動しうるピス
   トンと、このピストンに取り付けられるピストンロッド
   と、前記シリンダ内部で前記ピストンの運動速度を制御
   するべく、開放状態において、前記ユニットを作動させ
   るための流体を自由に流すことができ、かつ、閉塞状態
   において、ピストンの動きを低下させるため、前記ユニ
   ットへの流体の流れを止めることができるようにつくら
   れている調整バルブと、前記ピストンの一定の状態に応
   答し、それに伴い、前記調整バルブの設定を変えうるよ
   うにつくられ、かつ無接触形式になっている少なくとも
   一つのセンサーと、前記調整バルブを、開放状態と閉塞
   状態とへ転換させるため、前記センサーから出される信
   号に応答し、前記調整バルブを作動させうる電気作動式
   セッティングユニットとを含むことを特徴とするピスト
   ン・シリンダ・ユニット。
2. （２）ピストンの少なくとも一部が、永久磁性材料から
   成形され、かつ、センサーは、前記ピストンがそこを通
   過する際、前記磁性材料と半径方向に対向しうるよう、
   シリンダの外面に置かれることを特徴とする特許請求の
   範囲第（１）項に記載のピストン・シリンダ・ユニット
   。
3. （３）センサーが、リードスイッチ、誘導スイッチのよ
   うなものから選択された検出要素からなることを特徴と
   する特許請求の範囲第（１）項または第（２）項に記載
   のピストン・シリンダ・ユニット。
4. （４）調整バルブが、ピストンの速度を低下させるべく
   ピストンへの流体の流量を減少させうるよう、外側から
   無段階的に調節可能なチョークからなることを特徴とす
   る特許請求の範囲第（１）項乃至第（３）項のいずれか
   に記載のピストン・シリンダ・ユニット。
5. （５）調整バルブが、流体をシリンダへ導くための第１
   流体ダクトを形成し、かつ、前記シリンダへの流体の流
   れを遮断するべく、前記ダクトの中へ若干伸びうるよう
   になっているバルブプラグと、前記ダクトへの伸びの深
   さを調節しうるよう、外側から接近可能な装置とを更に
   備えていることを特徴とする特許請求の範囲第（４）項
   に記載のピストン・シリンダ・ユニット。
6. （６）電気作動式セッティングユニットが、チョークの
   作動位置を変えうるようになっていることを特徴とする
   特許請求の範囲第（５）項に記載のピストン・シリンダ
   ・ユニット。
7. （７）調整バルブが、２方向バルブであることを特徴と
   する特許請求の範囲第（４）項乃至第（６）項のいずれ
   かに記載のピストン・シリンダ・ユニット。
8. （８）バルブプラグが、第１ダクトの中の方向へテーパ
   が付けられた円錐形状を呈していることを特徴とする特
   許請求の範囲第（４）項乃至第（７）項のいずれかに記
   載のピストン・シリンダ・ユニット。
9. （９）調整バルブの閉塞動作が持続している間の調整バ
   ルブの閉塞状態を、第１ダクトの中へ伸びる深さを変え
   ることにより決めるため、バルブ部材を予め設定しうる
   よう、外側から調節可能なストップを備えていることを
   特徴とする特許請求の範囲第（５）項乃至第（８）項の
   いずれかに記載のピストン・シリンダ・ユニット。
10. （１０）調整バルブが、一部にプラグを形成しているバ
    ルブ部材と、前記調整バルブの閉塞状態を形成させる際
    、前記調整バルブの別の部分と協働させるべく、前記バ
    ルブ部材に対し調節可能なストップとを備えていること
    を特徴とする特許請求の範囲第（９）項に記載のピスト
    ン・シリンダ・ユニット。
11. （１１）調整バルブが、共通の圧力源から供給されるよ
    う、第１ダクトおよびそのチョークと並行に設けられた
    第２流体ダクトを形成し、かつ、前記第２ダクトには、
    電気作動式セッティングユニットによって作動させられ
    る閉止バルブが設けられ、流体は、前記調整バルブの開
    放状態において、前記閉止バルブを介しピストンの方へ
    流れ、また、閉塞状態において、前記チョークを介しピ
    ストンの方へ流れるようになっていることを特徴とする
    特許請求の範囲第（６）項に記載のピストン・シリンダ
    ・ユニット。
12. （１２）チョークおよび閉止バルブが、通常開いたバル
    ブの状態になっており、かつ、調整バルブは、セッティ
    ングユニットによって作動させられていない場合、開放
    状態になっていることを特徴とする特許請求の範囲第（
    １１）項に記載のピストン・シリンダ・ユニット。
13. （１３）セッティングユニットによって作動しうるバル
    ブプラグが、初期の状態へ弾性的に付勢されていること
    を特徴とする特許請求の範囲第（１２）項に記載のピス
    トン・シリンダ・ユニット。
14. （１４）セッティングユニットが、電磁的に作動し、か
    つバルブ手段を作動させるためのソレノイドを備えてい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第（１）項乃至第（
    １３）項のいずれかに記載のピストン・シリンダ・ユニ
    ット。