JPS6119448Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ユニツトバスの天井の改良に関す
るものである。

従来のユニツトバスにおいては、照明器具を天
井に取り付ける場合、天井の下面（室内面）に照
明器具を直かに取り付け、防水型のランプカバー
を照明器具に被せているか、または、天井の一部
を切欠き、この切欠き部分にランプハウスを埋込
んでダウンライト方式に設けるようになつている
が、前者では天井から照明器具が室内方向へ突出
し、室内の体裁を損ね、また後者ではランプハウ
ス取付部分から室内の湯気、湿気が天井裏方向へ
廻る欠点がある。

そこで、この考案は、前記欠点を改め、ダウン
ライト方式で室内の体裁を向上し、しかも室内の
湯気、湿気が天井裏側へ逃げないようにしたユニ
ツトバスの天井を提供することを目的とする。

つぎに、この考案を図示の一実施例により詳細
に説明すると、図において符号１はFRPその他
の耐水性素材により成形した平坦な天井本体で、
天井本体１は全面が一体構造でも、また、複数枚
のパネルを継ぎ足して形成してもよく、いずれの
場合においてもユニツトバスの天井面を覆うよう
になつている。天井本体１の一部には、天井裏方
向へ突出した函状の凹部２が一体に形成されてい
る。この凹部２の設置位置は、ユニツトバス室内
に対する天井方向からの照明方向により定まるも
ので、洗場中央の直上、洗湯と浴槽とのの間の直
上などに対応する位置であり、凹部２の内部空間
は、螢光灯または白熱灯の照明器具３を収容する
スペースを有している。

照明器具３は、ダウンライト状に凹部２内の内
部空間に設置されるもので、図示の例では螢光灯
が使用され、取付器具（ソケツト、安定器その
他）３１が凹部２の上壁２１に取り付けられ、直
管状の螢光灯３２が凹部２内に納められ、凹部２
の開口面２２には、透光性のランプカバー３３が
水密状に取り付けられる。

凹部２の周側壁２３は、ランプカバー３３取り
付けのために、段部２４を備え、ランプカバー３
３は段部２４にパツキンを介して当接し、ねじな
どの手段で着脱自由に取り付けられている。

照明器具３は、凹部２の上壁２１、周側壁２３
により囲まれ、配線３４は上壁２１に穿設した小
孔２５を介して行われ、小孔２５を通る配線部分
には、ゴムパッキンが嵌められて水密状に封止さ
れている。

以上述べたように、この考案によれば、天井本
体の一部に、天井裏方向へ突出した凹部が一体に
形成され、この凹部に照明器具を埋込み状態に配
置するように構成したものであるから、照明器具
は天井面から室内側へ突出せず、室内の体裁を損
ねないと共に凹部は天井本体と一体成形であるか
ら製造も簡単であり、凹部を構成する上壁、周側
壁も盲状態であるから、凹部を介して室内の湯
気、湿気が天井裏へ廻らず、従来のダウンライト
構造の欠点を解消できる。また、天井成形後、凹
部に管球、電球などの脆弱部品を除いた照明器具
を工場などで予め取り付け、施工現場においては
配線および管球、電球などの取り付けだけを行う
ようにして施工現場における省力化も可能である
など、ユニツトバスの天井として実用的価値を有
する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この考案の一実施例を示す要部断面
図である。 １……天井本体、２……凹部、３……照明器
具。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 平坦な天井本体の一部に、天井裏方向へ突出し
   た函状の凹部を一体に形成し、この凹部に照明器
   具を埋込み状態に配置するように構成してなるユ
   ニツトバスの天井。