JPS61188076A - 円筒状研削砥石の非摩耗面除去方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は円筒状研削砥石の非摩耗面除去方法に関する
ものであって、更に詳細には１円筒状の研削砥石と押え
ローラとの間にシート状の被研削材料を挟圧し、この材
料を移送しつつ研削するに際し、研削の進行に伴い前記
研削砥石に残留する非摩耗面（すなわち被研削材料に当
接しない砥石面）を切削除去して、前記砥石の研削面を
常に偏摩耗のない均一面に保持し得る方法に関するもの
である。

従来技術 例えば鋼材を連続的に熱間圧延または冷間圧延して長尺
のシート状ストリップ（広幅帯鋼）を製造する圧延工程
において、当該ストリップの厚みに関して殊に高い寸法
精度が要求される場合や、表面を円滑に仕上げる要請が
ある場合等には、仕上工程の一環として、回転砥石によ
る研削加工が行われる。すなわち第１図に示すように、
圧延工程の下流側には、動力駆動される円筒状の研削砥
石１０と押えローラ１２とを回転自在に上下の関係で対
向配置した研削ユニットが、ストリップ１４（以下「シ
ート状被研削材料」という）の流れ方向に所定間隔で、
その研削部位が交互に反転するような位置関係で配設さ
れている・、モして゛この研削″砥石１０と押えローラ
１２とによりシート状被研削材料１４を挟圧した状態で
、前記研削砥石１０を回転駆動することによって、該シ
ート１４を移送しつつその表面を研削し得るようになっ
ている。

発明が解決しようとする問題点 このようにシート状被研削材料１４の表面を円筒状砥石
１０により研削加工する場合において、その研削作業の
進行につれ前記砥石１０の軸方向両端部には、経時的に
非摩耗部が残留し、これが砥石に対向配置した前記押え
ローラ１２に当接して該ローラの局面を損傷させる難点
がある。すなわち第２図の平面図に示す如く、シート状
被研削材料１４の横幅寸法Ｗ１は、一般にこれを研削す
る円筒状砥石１ｏの軸方向の長さ寸法Ｗ８よりも小さく
設定されているので（Ｖ／ｕ＜■）、研削作業の進行に
伴い前記砥石１０におけるシート状被研削材料１４との
接触部位が摩耗する。しかるに該砥石の前記研削材料１
４との非接触部位は摩耗することなくそのまま残留する
ので、第３図に示すように、円筒状研削砥石１０の周面
には経時的に、切削作業の進行により摩耗した部位Ｐ工
と、該砥石の軸方向における両端部に段差を伴って残留
する非摩耗部位Ｐ　ｚ　＝　Ｐ　ｚ　（いわゆる耳部）
とが形成される。このような砥石面における摩耗の進行
を放置しておくと、非摩耗部位Ｐ２と摩耗部位Ｐ、との
間の段差寸法Ｑ１が遂にはシート１４の厚みを超過する
に至り、該砥石１０の非摩耗部位Ｐ２が対向する押えロ
ーラ１２の周面に接触摺擦し、該ローラを損耗させるこ
とになる。

そこで円筒状砥石１０の軸方向における両端面に前記非
摩耗部位（耳部）Ｒが形成された場合は。

該砥石１０をラインより取外して全面ドレスを施した後
、再度ラインに組込むようになっている。

また押えローラが損耗した場合は、当該の押えローラを
交換するか、あるいは第４図に示すように、前記押えロ
ーラ１２を両耳部ＰＩ、ＰＩの間に介在可能な軸寸法に
設定した別の押えローラ１６に置き換え、この短尺の押
えローラ１６により引張り可能な横幅寸法Ｗ３を有する
シート状被研削材料１４の研削を行うようにしているの
が現状である。しかしこのように円筒状砥石が摩耗した
都度、押えローラ１６を交換するのは１．連続圧延ライ
ン全体の運転休止を必要として稼動効率を低下せしめ、
しかも繁雑な作業を要する等の欠点があった。

発明の目的 本発明は、従来技術に係るシート状被研削材料の研削工
程に内在している円筒状砥石の偏摩耗に伴う前記欠点に
鑑み、これを良好に解決するべく提案されたものであっ
て、ラインの稼動を停止することなく（研削作業中に）
、前記円筒状砥石の両端に残留する非摩耗部を除去し、
押えローラに及ぼす損傷等の不都合を未然に防止するこ
とを目的とする。

問題点を解決するための手段 前記目的を達成するため本発明に係る円筒状研削砥石の
非摩耗面除去方法は１円筒状の研削砥石と押えローラと
により所定幅のシート状被研削材料を挟圧し、前記研削
砥石を回転駆動することにより被研削材料を移送しつつ
研削するに際し、前記研削砥石の中心軸線に沿って平行
に移動可能でかつ該砥石の求心方向に移動可能に設けた
砥石切削用のドレッサーを、前記研削砥石の摩耗量を指
数とする軸方向移動の制御および求心方向移動の制御を
行うことにより、前記研削砥石に形成される非摩耗面を
切削除去することを特徴とする。

実施例 次に本発明に係る円筒状研削砥石の非摩耗面除去方法に
つき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら
以下詳細に説明する。なお既出の部材に関しては、同一
の符号で指示するものとする。第５図に示す如く、各研
削ユニットには、円筒状研削砥石１０の軸方向に平行移
動可能に構成した切削工具１例えばダイヤモンドチップ
を備えたドレッサー１８が配設され、そのドレッサー先
端を砥石面に切削可能に接触させている。このドレッサ
ー１８は、更に円筒状研削砥石１０の回転中心に指向す
る方向、すなわち求心方向にも移動し得るよう構成され
、前記砥石に対する軸方向の平行移動および求心移動の
各運動量および運動速度が夫々制御されるようになって
いる。具体的にはドレッサー１８の送りは、円筒状砥石
１０における単位時間当りの摩耗量をデータ集計して指
数に変換し、これを制御回路２０に入力記憶させておき
、前記砥石の摩耗量に追従してドレッサー１８が砥石面
上を軸方向および求心方向に走査するよう制御される。

なお円筒状砥石１０のシート状被研削材料１４に接触し
ている砥石面は経時的に摩耗し、定位置を水平に走行す
るシート１４の被研削面から徐々に離間して、有効な研
削をなし得なくなる。そこで第６図に誇張的に示すよう
に１円筒状砥石１０の摩耗の進行と追従的に回転軸２２
をシート１４に近接（上昇または下降）させて、該砥石
の研削面が常にシート面に有効に当接するよう制御する
ことが行われる。この場合は、前記ドレッサー１８を円
筒状砥石１０の移動に追従して同量だけ移動制御し得る
よう構成するか、またはこの砥石１０の回転軸支持機構
に前記ドレッサー１８の送り機構を配設し、砥石１０と
ドレッサー１８とが一体的に移動し得るよう構成される
。

次にこのようなドレス機構を使用して実施される本発明
に係る円筒状研削砥石の非摩耗面除去方法につき説明す
る１図示の如く円筒状砥石１０と押えローラ１２との間
にシート状被研削材料１４を挟圧し、該砥石１０を回転
駆動することによりシート１４の表面は研削される。こ
のため研削が進行するに伴い、砥石１ｏの軸方向の両端
部に非摩耗面りが耳状に残留することは前記した通りで
ある。このように耳部Ｂが形成され始めた時点で前述の
ドレッサー１８の送りを開始する。すなわちドレッサー
１８は、待機時には第５図に実線で示すように研削砥石
１０の一方の軸方向端部に近接して非接触で位置してい
る。そして制御回路２０からの指令により、前記ドレッ
サー１８は研削砥石１０の摩耗量を指数とする軸方向の
移動制御および求心方向の移動制御がなされ、砥石面に
残留する前記非摩耗面ａの切削除去が行われる。

この場合は、ドレッサー１８が砥石１０の表面に沿って
軸方向および求心方向に移動制御されて。

前記非摩耗面Ｒの切削がなされる訳であるが、砥石１０
の摩耗面Ｒの部位についてはドレッサー１８が３面より
多少逃げた位置に制御されているので、従ってドレッサ
ー１８による当該部位での切削は行われない、なお円筒
状研削砥石１０を回転駆動するモータ（図示せず）は１
、その負荷が一定になるよう電気的に制御しである。

発明の効果 このように本発明に係る方法によれば、円筒状研削砥石
と押えローラとの間にシート状被研削材料を挟圧し、こ
の材料を移送しつつ研削するに際し、研削の進行に伴い
前記研削砥石に残留する非摩耗面を、ラインの稼動を停
止することなく研削作業中に切削除去して、砥石研削面
を常に偏摩耗のない均−面に保持し得るものである。こ
のため従来の如く円筒状砥石の非摩耗部が押えローラに
接触して損傷させる等の不都合が未然に防止され、損傷
したローラで材料を研磨することがない、また短尺の押
えローラに組み替える必要がないため高能率であると共
に、高価な研削砥石を最後まで有効に使用し得る等の効
果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はシート状ストリップの圧延工程における仕上工
程として、動力駆動される円筒状研削砥石と押えローラ
とを回転自在に上下の関係で対向配置した研削ユニット
を、ストリップの流れ方向−に所定間隔で配設した状態
を概略的に示す側面図。 第２図は第１図の平面図、第３図は円筒状研削砥石の縦
断面図、第４図は短尺の押えローラに交換して研削砥石
の耳部間に介在させた状態を示す研削ユニットの縦断面
図、第５図は本発明方法を実施する好適な一例としての
ドレッサー機構の概略斜視図、第６図は砥石とドレッサ
ー°との相対的な位置関係を示す側面図である。 特許出願人　　大同特殊鋼株式会社 ＦＩＧ、４　　　。 ＦＩＧ、６ ＦＩＧ、５ Ｐλ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 円筒状の研削砥石と押えローラとにより所定幅のシート
   状被研削材料を挟圧し、前記研削砥石を回転駆動するこ
   とにより被研削材料を移送しつつその材料面を研削する
   に際し、前記研削砥石の中心軸線に沿って平行に移動可
   能でかつ該砥石の求心方向に移動可能に設けた砥石切削
   用のドレッサーを、前記研削砥石の摩耗量を指数とする
   軸方向移動の制御および求心方向移動の制御を行うこと
   により、前記研削砥石に残留する非摩耗面を切削除去す
   ることを特徴とする円筒状研削砥石の非摩耗面除去方法
   。