JPS6118528Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、幼児に具象物の名称を正確に覚え
させると共にその過程を通して文字を覚えさせる
ことを目的とする幼児用文字教習具に関するもの
であつて、従来の文字カードを使用するものとは
異なり、使用文字が区画表示されている文字表示
片を種々に折り返し又は折り曲げて正しい名称を
作るものであり組み合わせの概念をも習得できる
ようにしたものである。

以下に本案を図の実施例について説明する。

１はカード紙片、２は紙片の一辺に設けた連接
部、３は連接部に連設した具象物表示部であり複
数の具象物４が表示されている。

５は前記各具象物の近傍に表示された同色に着
色された名称暗示欄であり、各具象物毎に異色で
表示されている。６は文字表示片であつて前記具
象物表示部とは切り込み７によつて分離されてい
る。

各使用文字（Ａ，Ｂ，Ｃ，……）は等間隔に設
けた折り曲げ線８を介して区画された文字枠９の
中に一文字づつ表示されている。各文字又は各枠
は具象物の名称暗示欄と同色に着色されており、
幼児が具象物の名称を文字表示片を折り返したり
折り曲げたりして組合わせる場合のヒントを与
え、その具象物の名称を正確に識つていない場合
でも正解が得られるようにされている。

本案品の使用法は例えば第１図の具象物（４−
１）の名称が「AD」である場合暗示欄（５−
１）が例えば赤色に着色されているとすると文字
枠９ａ，９ｄも赤色で採色されているから文字片
６を折り曲げ線８に沿つて折り曲げて第３図示の
如く「Ａ」「Ｄ」のみで表示できるのである。

このようにして各具象物の名称を同色文字から
探すことによりその名称を構成する各文字を隣接
させて組み合せその過程を通して折り曲げの要領
なども習得できる効果がある。

本案において具象物は動物、植物は勿論各種の
基本図形等であり、その文字数は２〜４ケが適当
である。

なお本案品は連接部に設けた綴り穴１０を利用
してバインダー形式でも利用できる他第４図の如
く通常のブツク形式にしてもよく、この場合にお
いて連接部はノリ代又は連綴部となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本案品の表面図、第２図は裏面図、第
３図は使用例を示す部分表面図、第４図は本案を
ブツク形式に利用した場合の展開表面図である。 ４……具象物、５……名称暗示欄、６……文字
表示片。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 複数の具象物と該具象物の名称を暗示する着
   色暗示欄が設けられ該着色暗示欄は各具象物毎
   に異色に区別されて同色に着色されてなる具象
   物表示部と、前記具象物の名称表示に使用され
   るカナ文字が各文字毎に折り曲げ線を介して区
   画された着色文字枠中に不規則に表示配列され
   た文字表示片とが共通の連接部に連設されてな
   る幼児用教習具。 (2) 具象物表示部と、文字表示片とが一枚のカー
   ドの表裏に表わされてなる実用新案登録請求の
   範囲第１項記載の幼児用教習具。