JPS6118521Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、自動撮影機能を有する、警報装置
の撮影装置に関する、より詳細には、盗難警報器
や感知器に連動して、自動的に撮影を行なう装置
に関するものである。

通常、盗難警報器や感知器に連動して、侵入者
の撮影を行なう方法として、テレビ録画、写真撮
影、などがあるが、その性質上、侵入者を正確
に、且つ効果的に撮影するには、正面からの撮影
が理想的である。しかし、一般に、この種の撮影
機は、一定の場所に固定して設置されているの
で、動く被写体（侵入者）の正面からの撮影は偶
然性に頼らざるを得ない。そこで、この考案は、
撮影範囲内に入つた侵入者に対して、音声などの
音波を発信することによつて、効果的な撮影を行
なうのを目的とする。

本装置は、撮影範囲内を警戒区域とする被写体
感知器が、侵入者を感知すると、撮影機と同一方
向に設置した音響装置から、自動的に音声又は音
響を発信して、侵入者の注意を喚起し、侵入者が
発声源を探索するために、顔面を撮影機のレンズ
方向に位置するまでに必要とする一定の時間を経
過した後に、写真撮影を行なうことを特徴とする
自動撮影警報装置である。

第１図は、本考案の一実施例であるが、撮影範
囲９内の侵入者８を感知する手段として光の変化
を電流の変化に変換する光電感知器１と、前記感
知器１からの情報信号を制御するための電池、ト
ランス、リレー、ソレノイド、及びタイヤ一遅延
リレー回路、などの電子機器で構成する制御盤３
とを複数の電線２で接続、次に、照明灯を具備す
る撮影機構６と前記制御盤３とを電線で接続し、
更に前記制御盤３と音声を収録している録音再生
機構を具備する音響装置４間を、電線５によつて
接続、全体の装置を構成する。

音響装置４の機能目的のひとつは、撮影範囲９
内で認意の方向に位置する侵入者８に対して、例
えば、「モシモシ」、「オイ」などの音声を発信し
て注意を喚起し、侵入者８の顔面を撮影に効果的
な位置に誘導することにある。したがつて、この
音響装置４は、上述のような音声を収録している
が、この録音を再生して発信する録音再生機構を
備え、撮影機構６との相互位置を考慮して設置す
るが、必ずしも同一方向でなくとも良く、図には
示してないが、伝声管や反射鏡などを利用して対
称に配置することもできる。

写真撮影の実験結果によると、音声の発信は、
約１秒間隔で行ない、２回目の発信直後に写真撮
影するのが効果的である。

撮影機構６の設置場所によつては、照明灯を点
灯して撮影するために、侵入者８に撮影装置の存
在を察知されることがあるが、撮影後は、音響装
置４により、サイレン音などの大音響を発信して
侵入者８の存在を報知できる。

次に、移動中の侵入者８を想定し、本装置の機
能を順を追つて説明する。

侵入者８を感知する手段としては光電管のほ
か、磁力線の変化を利用した市販の感知器で良い
がこの感知作動した感知器１の情報信号を、電線
２を介して受信した制御盤３では、直ちに電線５
を介して、起動信号を音響装置４に送ると同時に
タイマー遅延リレーが作動する。

制御盤３のタイマー遅延リレーは、動作後、約
４秒の時間経過後に電気信号を断続して発信する
制御盤３からの起動信号を受信した音響装置は、
直ちに録音再生を開始し、「モシモシ」などの音
声を、約１秒間隔で連続して発声する、２回目の
発声後、制御盤３のタイマー遅延リレーが信号の
発信を開始し、撮影機構６へ電線７を介して起動
信号を送るので、撮影装置が作動し照明灯と共に
撮影を行なう。

音響装置４は、録音再生を開始して約６秒後
に、自動的に、連続したサイレン音に代わり、手
動により停止するまで鳴動する。

上述の通り、侵入者を有効に撮影したあと存在
を報知するので、その撮影資料により、数分後に
は写真手配が可能となり、警備関係の省力化に役
立つ。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例を構成する装置ブ
ロツク図である。 １……感知器、２……電線、３……タイマー遅
延リレーを内蔵する制御器、４……録音再生機構
を有する音響装置。５……電線、６……照明灯を
具備する撮影機構、７……電線、８……侵入者、
９……撮影範囲。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 自動撮影機能を有する警報装置において、音声
   を収録した録音再生機能を有する音響装置４と、
   タイマー遅延回路を具備する制御装置３と感知器
   １および撮影機構６とを備えて、感知器１の電気
   変化の情報信号により、録音している音声を再生
   し、一定時間を経過してのち撮影をすることを特
   徴とする自動撮影警報装置。