JPS61183392A - 硫黄系極圧添加剤の製法 - Google Patents
硫黄系極圧添加剤の製法Info
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- JPS61183392A JPS61183392A JP2353485A JP2353485A JPS61183392A JP S61183392 A JPS61183392 A JP S61183392A JP 2353485 A JP2353485 A JP 2353485A JP 2353485 A JP2353485 A JP 2353485A JP S61183392 A JPS61183392 A JP S61183392A
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は淡色で臭気の少ない硫黄系極圧添加剤に関する
ものである。
ものである。
硫黄系極圧添加剤は、切削油、研削油、塑性加工油等の
金属加工油、ギヤ油、摺動面潤滑油、グリースなどに使
用され、金属二面間の摩擦、摩耗の減少や焼付きを防止
する。
金属加工油、ギヤ油、摺動面潤滑油、グリースなどに使
用され、金属二面間の摩擦、摩耗の減少や焼付きを防止
する。
(従来の技術)
従来、硫黄系極圧添加剤としては、不飽和動植物油脂又
は不飽和動植物脂肪酸エステルに硫黄を170〜220
℃の高温で反応させた硫化動植物油脂又は硫化動植物脂
肪酸エステル、及び淡色のジアルキルIリスルフィド、
ジアリールポリスルフィド等の多硫化物が実用されてき
た。
は不飽和動植物脂肪酸エステルに硫黄を170〜220
℃の高温で反応させた硫化動植物油脂又は硫化動植物脂
肪酸エステル、及び淡色のジアルキルIリスルフィド、
ジアリールポリスルフィド等の多硫化物が実用されてき
た。
(発明が解決しようとする問題点)
硫化動植物油脂又は硫化動植物脂肪酸エステルは、特に
金属加工時の高荷重接触面で高温忙よシ金属面と反応し
て、せん断力の小さい被膜を生成し、摩耗焼付き、融着
を防止する極圧効果を示すほか、工作開始直後等で接触
面温度が低温の領域でもエステル構造の極性基が金属表
面に吸着して摩擦を減少させる、いわゆる油性効果も示
すが、色が非常に濃く、基油に添加した場合でも工作点
の透視が困難であシ、かつ特有な臭気を有するため作業
者に不快感を与える等の難点がある。一方決色のジアル
キル?リスルフイド、ジアリールポリスルフィド等の、
非油脂系多硫化物は低温領域での油性効果はほとんどな
い。
金属加工時の高荷重接触面で高温忙よシ金属面と反応し
て、せん断力の小さい被膜を生成し、摩耗焼付き、融着
を防止する極圧効果を示すほか、工作開始直後等で接触
面温度が低温の領域でもエステル構造の極性基が金属表
面に吸着して摩擦を減少させる、いわゆる油性効果も示
すが、色が非常に濃く、基油に添加した場合でも工作点
の透視が困難であシ、かつ特有な臭気を有するため作業
者に不快感を与える等の難点がある。一方決色のジアル
キル?リスルフイド、ジアリールポリスルフィド等の、
非油脂系多硫化物は低温領域での油性効果はほとんどな
い。
また本発明者等は先に淡色で臭気の少ない硫黄系極圧添
加剤(特開昭59−159896号)を開発したが、当
該硫黄系極圧添加剤は原料に炭素数の大きいメルカプタ
ン類を使用するために、従来の硫化動植物油脂又は硫化
動植物脂肪酸エステルと比べてエステル構造の極性基が
少なく、その結果として油性効果がやや劣り、高い潤滑
性が要求される一部の摺動面潤滑油への使用が制限され
るという問題が残った。
加剤(特開昭59−159896号)を開発したが、当
該硫黄系極圧添加剤は原料に炭素数の大きいメルカプタ
ン類を使用するために、従来の硫化動植物油脂又は硫化
動植物脂肪酸エステルと比べてエステル構造の極性基が
少なく、その結果として油性効果がやや劣り、高い潤滑
性が要求される一部の摺動面潤滑油への使用が制限され
るという問題が残った。
(問題点を解決するための手段)
本発明者等はこれらの難点を解消するため忙種種研究し
た結果、塩基性触媒の存在下に硫黄に加えて、更に硫化
水素を吹き込み、反応させると、従来の硫黄単独を使用
した硫化動植物油脂又は硫化動植物脂肪酸エステル及び
硫黄とメルカプタン類を併用した硫化動植物油脂又は硫
化動植物脂肪酸エステルに比べて同等以上の極圧及び油
性効果を有し、かつ淡色でさらに臭気が少なく、その上
摺動面潤滑油にも使用でき、かつ低コストの硫黄系極圧
添加剤が得られることを見出し、本発明を完成させるに
至った。
た結果、塩基性触媒の存在下に硫黄に加えて、更に硫化
水素を吹き込み、反応させると、従来の硫黄単独を使用
した硫化動植物油脂又は硫化動植物脂肪酸エステル及び
硫黄とメルカプタン類を併用した硫化動植物油脂又は硫
化動植物脂肪酸エステルに比べて同等以上の極圧及び油
性効果を有し、かつ淡色でさらに臭気が少なく、その上
摺動面潤滑油にも使用でき、かつ低コストの硫黄系極圧
添加剤が得られることを見出し、本発明を完成させるに
至った。
すなわち本発明は、塩基性触媒の存在下、硫黄を添加し
た不飽和動植物油脂及び/又は不飽和動植物脂肪酸エス
テル中に硫化水素を吹き込み、反応させることを特徴と
する硫黄系極圧添加剤の製法を提供するものである。
た不飽和動植物油脂及び/又は不飽和動植物脂肪酸エス
テル中に硫化水素を吹き込み、反応させることを特徴と
する硫黄系極圧添加剤の製法を提供するものである。
本発明において使用する不飽和動植物油脂と不飽和動植
物脂肪酸エステルは、1分子中に1個以上の不飽和結合
を有するもので、それぞれ単独又は混合して使用してよ
い。不飽和動植物油脂としては、例えば豚脂、牛脂、大
豆油、ナタネ油、抹酸メチルエステル、ナタネ油脂肪酸
メチルニステール、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、魚
油メチルエステル、米ヌカメチルエステル、米ヌカブチ
ルエステル、米ヌカオクチルエステル、トール油脂肪酸
メチルエステル、トール油脂肪酸ブチルエステル、トー
ル油脂肪酸オクチルエステル等を挙げることができる。
物脂肪酸エステルは、1分子中に1個以上の不飽和結合
を有するもので、それぞれ単独又は混合して使用してよ
い。不飽和動植物油脂としては、例えば豚脂、牛脂、大
豆油、ナタネ油、抹酸メチルエステル、ナタネ油脂肪酸
メチルニステール、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、魚
油メチルエステル、米ヌカメチルエステル、米ヌカブチ
ルエステル、米ヌカオクチルエステル、トール油脂肪酸
メチルエステル、トール油脂肪酸ブチルエステル、トー
ル油脂肪酸オクチルエステル等を挙げることができる。
硫黄は一般に市販されているものを使用してよい。
硫化水素としては、通常デンペに充填された市販のガス
を使用するが、回収ガスを使用してもよいO 塩基性触媒としては、炭素数6〜2oの1〜3級アミン
若しくはポリアミン、又は公知の加硫促進剤を使用し得
る。1〜3級アミンとしては1例えば2−エチルヘキシ
ルアミン、n−オクチルアミン、ジ−n−ブチルアミン
、ジイソブチルアミン、ジー30C−ブチルアミン、ジ
ー2−エチルヘキシルアミン、ジ−n−オクチルアミン
、ジシクロヘキシルアミン、トリーn−グチルアミン、
トリインブチルアミン、トリー5SC−ブチルアミン、
トリー2−エチルヘキシルアミン、)IJ−n−オクチ
ルアミン等を、またプリアミンとしては、例えばトリエ
チレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン等をそれぞ
れ挙げることができる。
を使用するが、回収ガスを使用してもよいO 塩基性触媒としては、炭素数6〜2oの1〜3級アミン
若しくはポリアミン、又は公知の加硫促進剤を使用し得
る。1〜3級アミンとしては1例えば2−エチルヘキシ
ルアミン、n−オクチルアミン、ジ−n−ブチルアミン
、ジイソブチルアミン、ジー30C−ブチルアミン、ジ
ー2−エチルヘキシルアミン、ジ−n−オクチルアミン
、ジシクロヘキシルアミン、トリーn−グチルアミン、
トリインブチルアミン、トリー5SC−ブチルアミン、
トリー2−エチルヘキシルアミン、)IJ−n−オクチ
ルアミン等を、またプリアミンとしては、例えばトリエ
チレンジアミン、ヘキサメチレンテトラミン等をそれぞ
れ挙げることができる。
更に例エバシクロヘキシルベンゾチアジルスル7エンア
ミド、 N、N’−ノエチルチオヵルパモイルー2−ベ
ンゾチアゾイルスルフィド、テトラメチルチウラムジス
ルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド
、ジンクジメチルジチオカーバメート、ジンク−ジ−n
−ブチルジチオカーバメート等の公知の加硫促進剤も使
用できる。
ミド、 N、N’−ノエチルチオヵルパモイルー2−ベ
ンゾチアゾイルスルフィド、テトラメチルチウラムジス
ルフィド、ジペンタメチレンチウラムテトラスルフィド
、ジンクジメチルジチオカーバメート、ジンク−ジ−n
−ブチルジチオカーバメート等の公知の加硫促進剤も使
用できる。
上記塩基性触媒の添加量は不飽和動植物油脂及び/又は
不飽和動植物脂肪酸エステル100重量部に対して通常
0.1〜1.8重量部、好ましくは0.2〜0.9重量
部であ夛、0.1重量部未満では反応が十分に進まず、
1.8重量部を越えると悪臭の原因となると共に製品の
引火点を下げるので、それぞれ好ましくない。
不飽和動植物脂肪酸エステル100重量部に対して通常
0.1〜1.8重量部、好ましくは0.2〜0.9重量
部であ夛、0.1重量部未満では反応が十分に進まず、
1.8重量部を越えると悪臭の原因となると共に製品の
引火点を下げるので、それぞれ好ましくない。
不飽和動植物油脂及び/又は不飽和動植物脂肪酸エステ
ル100重量部に対する硫黄及び硫化水素の使用量は、
それぞれ通常5〜20重量部及び1〜10重量部、好ま
しくは7〜16重量部及び3〜7重量部である。硫黄の
使用量が5重量部未満では得られた極圧添加剤の硫黄含
有量が少なくなるために十分な極圧効果が得られず、2
0重量部を越えると未反応の硫黄が沈殿するので、それ
ぞれ好ましくない。更に硫化水素の使用量が1重量部未
満では、淡色で臭気の少ない極圧添加剤が得にくく、1
0重量部を越えると、著しい増粘ないしはrル化が生ず
るので、それぞれ好ましくない。
ル100重量部に対する硫黄及び硫化水素の使用量は、
それぞれ通常5〜20重量部及び1〜10重量部、好ま
しくは7〜16重量部及び3〜7重量部である。硫黄の
使用量が5重量部未満では得られた極圧添加剤の硫黄含
有量が少なくなるために十分な極圧効果が得られず、2
0重量部を越えると未反応の硫黄が沈殿するので、それ
ぞれ好ましくない。更に硫化水素の使用量が1重量部未
満では、淡色で臭気の少ない極圧添加剤が得にくく、1
0重量部を越えると、著しい増粘ないしはrル化が生ず
るので、それぞれ好ましくない。
本発明の硫黄系極圧添加剤を得る際に硫黄量及び硫化水
素の使用量を変えると、種々の硫黄含有量を異にする極
圧添加剤を得ることができ、銅板腐食性が少ないものを
得たいときは、硫黄量を10重量部以下和するのが好ま
しい。銅板腐食性をさらに減少させたいときは、ベンゾ
トリアゾール、2,5−ビス(n−オクチルジチオ)
−1,3,4−チアジアゾール等の銅板不活性化剤を硫
黄系極圧添加剤100重量部に対して0.1〜1.2重
量部添加すればよい。
素の使用量を変えると、種々の硫黄含有量を異にする極
圧添加剤を得ることができ、銅板腐食性が少ないものを
得たいときは、硫黄量を10重量部以下和するのが好ま
しい。銅板腐食性をさらに減少させたいときは、ベンゾ
トリアゾール、2,5−ビス(n−オクチルジチオ)
−1,3,4−チアジアゾール等の銅板不活性化剤を硫
黄系極圧添加剤100重量部に対して0.1〜1.2重
量部添加すればよい。
本発明の製法により硫黄系極圧添加剤を得るには、例え
ば密閉反応容器内で不飽和動植物油脂及び/又は不飽和
動植物脂肪酸エステルと硫黄と塩基性触媒とを100〜
120℃に加熱攪拌しつつ、この中に硫化水素を吹き込
み、反応させる。この場合、吹き込み圧が低すぎると反
応が進まず、逆に高すぎると未反応の硫化水素が多くな
シ、好ましくないので、反応容器の大きさ、形状、硫化
水素の使用量等の条件を考慮の上、硫化水素の吹き込み
圧を適宜調整することが望ましいが、通常の場合、吹き
込み圧は2 kg7cm2以上であシ、なかでも4〜1
5 kl//cm2が好ましい。次いで通常130〜1
80℃で1〜10時間、好ましくは150〜160℃で
4〜7時間反応させた後、残存する硫化水素を80〜1
00℃で通気して除去すればよい。
ば密閉反応容器内で不飽和動植物油脂及び/又は不飽和
動植物脂肪酸エステルと硫黄と塩基性触媒とを100〜
120℃に加熱攪拌しつつ、この中に硫化水素を吹き込
み、反応させる。この場合、吹き込み圧が低すぎると反
応が進まず、逆に高すぎると未反応の硫化水素が多くな
シ、好ましくないので、反応容器の大きさ、形状、硫化
水素の使用量等の条件を考慮の上、硫化水素の吹き込み
圧を適宜調整することが望ましいが、通常の場合、吹き
込み圧は2 kg7cm2以上であシ、なかでも4〜1
5 kl//cm2が好ましい。次いで通常130〜1
80℃で1〜10時間、好ましくは150〜160℃で
4〜7時間反応させた後、残存する硫化水素を80〜1
00℃で通気して除去すればよい。
(発明の効果)
本発明の硫黄系極圧剤は、従来の硫黄単独使用の硫化動
植物油脂又は硫化動植物脂肪酸エステルと比べて同等以
上の極圧及び油性効果を有すと共に淡色で金属加工時に
工作点の透視を容易忙し、かつ臭気が少ない。また硫黄
とメルカプタン類を併用した硫化動植物油脂又は硫化動
植物脂肪酸エステルと比べても同等以上の極圧及び油性
効果を有し、かつ淡色でさらに臭気が少なく、その上高
い潤滑性を要求される摺動面潤滑油にも使用でき、かつ
低コストであるなどの利点を示すものである。
植物油脂又は硫化動植物脂肪酸エステルと比べて同等以
上の極圧及び油性効果を有すと共に淡色で金属加工時に
工作点の透視を容易忙し、かつ臭気が少ない。また硫黄
とメルカプタン類を併用した硫化動植物油脂又は硫化動
植物脂肪酸エステルと比べても同等以上の極圧及び油性
効果を有し、かつ淡色でさらに臭気が少なく、その上高
い潤滑性を要求される摺動面潤滑油にも使用でき、かつ
低コストであるなどの利点を示すものである。
(実施例)
次に、本発明を実施例によシ更に詳細に説明する。尚、
例中のチはすべて重量−である。
例中のチはすべて重量−である。
実施例1〜10
硫化水素吹き込み管及び硫化水素吸収装置を接続した1
!オートクレーブに豚脂、不飽和動植物脂肪酸エステル
、硫黄、塩基性触媒から選ばれる原料を第1表に示す組
成で入れ、120℃に加熱攪拌しながらその中に硫化水
素を第1表に示す条件(量、圧力、時間)で吹き込んだ
。
!オートクレーブに豚脂、不飽和動植物脂肪酸エステル
、硫黄、塩基性触媒から選ばれる原料を第1表に示す組
成で入れ、120℃に加熱攪拌しながらその中に硫化水
素を第1表に示す条件(量、圧力、時間)で吹き込んだ
。
次いで155℃で6時間反応させた後、80℃で通気し
て反応容器内に残存する硫化水素を除去し、本発明の硫
黄系極圧添加剤を得た。得られた極圧添加剤はいずれも
良好な極圧及び油性効果を有し、かつ淡色で臭気も少な
いものであった。尚、各極圧添加剤の硫黄含有量を第2
表に示す。
て反応容器内に残存する硫化水素を除去し、本発明の硫
黄系極圧添加剤を得た。得られた極圧添加剤はいずれも
良好な極圧及び油性効果を有し、かつ淡色で臭気も少な
いものであった。尚、各極圧添加剤の硫黄含有量を第2
表に示す。
比較例1
硫化水素吸収装置を接続した1!丸型フラスコに豚脂(
ケン化価190、ヨウ素価76 )6231、硫黄77
1/を入れ、175℃で15時間反応させた後、80℃
で通気して副生じた硫化水素を除去し、比較対照用の硫
黄系極圧添加剤(硫黄含有量10.0%)を得た。得ら
れた極圧添加剤は良好な極圧及び油性効果を有するもの
であったが、色が濃く、しかも特有な臭気を有していた
。
ケン化価190、ヨウ素価76 )6231、硫黄77
1/を入れ、175℃で15時間反応させた後、80℃
で通気して副生じた硫化水素を除去し、比較対照用の硫
黄系極圧添加剤(硫黄含有量10.0%)を得た。得ら
れた極圧添加剤は良好な極圧及び油性効果を有するもの
であったが、色が濃く、しかも特有な臭気を有していた
。
比較例2
豚脂の代わシに米ヌカメチルエステル(ケン化価191
、ヨウ素価76)を用いた以外は比較例1と同様にして
比較対照用の極圧添加剤(硫黄含有量10.0%)を得
た。得られた極圧添加剤は比較的良好な極圧及び油性効
果を有するものであったが、色が濃く、しかも特有な臭
気を有していた。
、ヨウ素価76)を用いた以外は比較例1と同様にして
比較対照用の極圧添加剤(硫黄含有量10.0%)を得
た。得られた極圧添加剤は比較的良好な極圧及び油性効
果を有するものであったが、色が濃く、しかも特有な臭
気を有していた。
比較例3
滴下ロート及び硫化水素吸収装置を接続した21丸型フ
ラスコに豚脂8861、硫黄85!i、ソーn−オクチ
ルアミン2,9gを入れ、加熱攪拌しながらその中にタ
ーシャリドデシルメルカプタン267.71を滴下した
。次いで160℃で3時間反応させた後、減圧蒸留を行
って、飽和炭化水素留分を除去し、さら1c80℃で通
気して副生じた硫化水素を除去し、比較対照用の硫黄系
極圧添加剤(硫黄含有量10.0%)を得た。得られた
極圧添加剤は良好な極圧効果を有し、淡色で臭気も少な
かったが、油性効果に劣るものであった。
ラスコに豚脂8861、硫黄85!i、ソーn−オクチ
ルアミン2,9gを入れ、加熱攪拌しながらその中にタ
ーシャリドデシルメルカプタン267.71を滴下した
。次いで160℃で3時間反応させた後、減圧蒸留を行
って、飽和炭化水素留分を除去し、さら1c80℃で通
気して副生じた硫化水素を除去し、比較対照用の硫黄系
極圧添加剤(硫黄含有量10.0%)を得た。得られた
極圧添加剤は良好な極圧効果を有し、淡色で臭気も少な
かったが、油性効果に劣るものであった。
比較例4
豚脂886.1硫黄168.’l、ジーn−オクチルア
ミン5.8111ターシャリドデシルメルカプタン53
1.1.9を用いた以外は比較例3と同様にして比較対
照用の硫黄系極圧添加剤(硫黄含有量15.0%)を得
た。得られた極圧添加剤は良好な極圧効果を有し、淡色
で臭気も少なかったが、油性効果に劣るものであった。
ミン5.8111ターシャリドデシルメルカプタン53
1.1.9を用いた以外は比較例3と同様にして比較対
照用の硫黄系極圧添加剤(硫黄含有量15.0%)を得
た。得られた極圧添加剤は良好な極圧効果を有し、淡色
で臭気も少なかったが、油性効果に劣るものであった。
比較例5
豚脂588,9、硫黄112.Fを用い、180℃で1
0時間反応させた以外は比較例1と同様にして比較対照
用の硫黄系極圧添加剤(硫黄含有量15.0%)を得た
。得られた極圧添加剤は良好な極圧及び油性効果を有す
るものであったが、色が濃く、しかも特有な臭気を有し
ていた。
0時間反応させた以外は比較例1と同様にして比較対照
用の硫黄系極圧添加剤(硫黄含有量15.0%)を得た
。得られた極圧添加剤は良好な極圧及び油性効果を有す
るものであったが、色が濃く、しかも特有な臭気を有し
ていた。
比較例6
豚脂886.9.硫黄282.5y、ジ−n−オクチル
アミン8.7g、ターシャリドデシルメルカグタン53
1.6&を用いた以外は比較例3と同様にして比較対照
用の硫黄系極圧添加剤(硫黄含有量20.0%)を得た
。得られた極圧添加剤は良好な極圧効果を有し、淡色で
臭気も少なかったが、油性効果に劣るものであった。
アミン8.7g、ターシャリドデシルメルカグタン53
1.6&を用いた以外は比較例3と同様にして比較対照
用の硫黄系極圧添加剤(硫黄含有量20.0%)を得た
。得られた極圧添加剤は良好な極圧効果を有し、淡色で
臭気も少なかったが、油性効果に劣るものであった。
試験例1
実施例1〜10及び比較例1〜6で得られた硫黄系極圧
添加剤と非油脂系極圧添加剤(ジーtert−ドデシル
トリスルフィド及びソーtert−ノニルペンタスルフ
ィド)と基油の銅板腐食試験結果、硫黄含有量、色相、
油性効果試験結果(摩擦係数)、極圧効果試験結果(高
速四球試験、曽田式四球試験)を第2表に示す。
添加剤と非油脂系極圧添加剤(ジーtert−ドデシル
トリスルフィド及びソーtert−ノニルペンタスルフ
ィド)と基油の銅板腐食試験結果、硫黄含有量、色相、
油性効果試験結果(摩擦係数)、極圧効果試験結果(高
速四球試験、曽田式四球試験)を第2表に示す。
試験結果を銅板腐食性がほぼ同等である試料について比
較し、評価したところ、本発明の硫黄系極圧添加剤は従
来法による硫化油脂及びメルカプタンを用いた硫化油脂
と同等あるいはそれ以上の油性及び極圧効果を有し、か
っ色相はかな夛淡い良好なものであった。尚、非油脂系
極圧添加剤はいずれも極めて良好な色相を有しているが
油性効果において非常に劣るものであった。
較し、評価したところ、本発明の硫黄系極圧添加剤は従
来法による硫化油脂及びメルカプタンを用いた硫化油脂
と同等あるいはそれ以上の油性及び極圧効果を有し、か
っ色相はかな夛淡い良好なものであった。尚、非油脂系
極圧添加剤はいずれも極めて良好な色相を有しているが
油性効果において非常に劣るものであった。
以下に試験法について記す。
(1)銅板腐蝕性試験
JISK−2513に準じて実施した。
試料添加量: 5チ
基 油: 500二、−トラル油(40℃で10
0 cst)試験温度二100℃ 試験時間:1時間又は3時間 (2) 色相 JIS K−2580(石油製品色試験方法)に準じて
測定した。
0 cst)試験温度二100℃ 試験時間:1時間又は3時間 (2) 色相 JIS K−2580(石油製品色試験方法)に準じて
測定した。
(3)硫黄含有量
JISK−2541に準じて測定した。
(4)油性効果試験
基油に極圧添加剤をそれぞれ2チ添加し、振子式摩擦試
験機を用いて、その摩擦係数を測定した。
験機を用いて、その摩擦係数を測定した。
最大揺動角:0.5ラジアン
試験温度:室温
基 油: 60スピンドル油(40℃で7 cst
)(5)極圧効果試験 (、) 高速四球試験 基油疋極圧添加剤をそれぞれ5%添加し、ASTMD−
2783に準じて融着荷重、最大無焼付荷重及び摩耗痕
径を測定した。
)(5)極圧効果試験 (、) 高速四球試験 基油疋極圧添加剤をそれぞれ5%添加し、ASTMD−
2783に準じて融着荷重、最大無焼付荷重及び摩耗痕
径を測定した。
基 油: 60スピンドル油(40℃で7 cst
)支軸回転数:1770rpm 試験鋼球:玉軸受用鋼球1/2インチ(JIS上級)融
着荷重及び最大無焼付荷重の測定時間:10秒間 摩耗痕径の測定時間=30分間 摩耗痕径測定時の荷重:15ゆ (b) 曽田式四球試験 基油に極圧添加剤をそれぞれ10チ添加し、JIS K
−2519(潤滑油耐荷重能試験方法)K準じて合格限
界荷重を測定した。
)支軸回転数:1770rpm 試験鋼球:玉軸受用鋼球1/2インチ(JIS上級)融
着荷重及び最大無焼付荷重の測定時間:10秒間 摩耗痕径の測定時間=30分間 摩耗痕径測定時の荷重:15ゆ (b) 曽田式四球試験 基油に極圧添加剤をそれぞれ10チ添加し、JIS K
−2519(潤滑油耐荷重能試験方法)K準じて合格限
界荷重を測定した。
基 油: 60スピンドル油(40℃で7est)
支軸回転数: 750 rpm 試験鋼球:玉軸受用鋼球3/4インチ(JIS上級)試
験時間二60秒間
支軸回転数: 750 rpm 試験鋼球:玉軸受用鋼球3/4インチ(JIS上級)試
験時間二60秒間
Claims (1)
- 塩基性触媒の存在下、硫黄を添加した不飽和動植物油脂
及び/又は不飽和動植物脂肪酸エステル中に硫化水素を
吹き込み、反応させることを特徴とする硫黄系極圧添加
剤の製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2353485A JPS61183392A (ja) | 1985-02-12 | 1985-02-12 | 硫黄系極圧添加剤の製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2353485A JPS61183392A (ja) | 1985-02-12 | 1985-02-12 | 硫黄系極圧添加剤の製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61183392A true JPS61183392A (ja) | 1986-08-16 |
JPH029640B2 JPH029640B2 (ja) | 1990-03-02 |
Family
ID=12113121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2353485A Granted JPS61183392A (ja) | 1985-02-12 | 1985-02-12 | 硫黄系極圧添加剤の製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61183392A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1985
- 1985-02-12 JP JP2353485A patent/JPS61183392A/ja active Granted
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Also Published As
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---|---|
JPH029640B2 (ja) | 1990-03-02 |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |