JPS61181326A

JPS61181326A - 釣竿

Info

Publication number: JPS61181326A
Application number: JP2302885A
Authority: JP
Inventors: 澤田　和夫; 和彦林
Original assignee: Sumitomo Electric Industries Ltd
Current assignee: Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date: 1985-02-07
Filing date: 1985-02-07
Publication date: 1986-08-14
Anticipated expiration: 2010-06-14
Also published as: JPH0755118B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野この発明は、釣竿に関し、特に構成材料に改良を加えた
釣竿に関する。

従来の技術軽くて、強くて、しかも張りのある釣竿が釣人に最も好
まれる。この要望を満足するために、釣竿の材質は色々
と変化している。古くは、釣竿は竹から作られていた。

その後、軽量化および高強度化を図るために、ＧＦＲＰ
　（ガラスｌｌｌｌ１強化プラスチック）からなる釣竿
が開発された。さらに、ＣＦＲＰ（カーボン繊維強化プ
ラスチック）からなる釣竿も開発された。このＣＦＲＰ
からなる釣竿は、ＧＦＲＰからなる釣竿よりも高強度で
ある。

また、複合ＦＲＰ　（カーボンファイバ＋ボロンファイ
バ強化プラスチック）からなる釣竿も開発された。この
複合ＦＲＰかうなる釣竿は、ＧＦＲＰからなる釣竿より
も高強度かつ高弾性を呈する。

こうして、現在では、カーボンフィラメントを主要成分
とする釣竿が主流を占めている。

発明が解決しようとする問題点しかしながら、カーボンフィラメントは縦方向、引きに
は高い強度を示すが、横方向の力に対する抵抗力は零に
近い。そのため、ＣＦＲＰとウィスカー（たとえば炭化
珪素ウィスカー）とを組合わせたものから作られた釣竿
の開発が試みられている。この釣竿は、ＧＦＲＰよりも
さらに軽量かつ高強度であり、しかも釣竿を横からつぶ
そうとする力にも驚りホどの強さを見せる。また、ウィ
スカー強化プラスチックとアモルファスワイヤとを組合
わせたものから作られた釣竿の開発も試みられている。

この釣竿は、軽量かつ高強度であり、しかもねじれやつ
ぶれに対しても強い。

しかし、上述のように改良された釣竿であっても、さら
に改善されるべき問題点を含んでいる。

すなわち、上述の釣竿は、高強度・高弾性の強化繊維を
多く含む。そのため、確かに軽量化や高強度化に対して
はかなり進歩しているが、その反面しなやかさに欠ける
ことになる。

それゆえに、この発明の目的は、軽量かつ高強度であり
、しかもしなやかさをも満足させ得る釣竿を提供するこ
とである。

問題点を解決するための手段この発明による釣竿は、金属またはセラミックスのウィ
スカーを内部に有するプラスチックと、上記プラスチッ
クの内部にまたはその周囲に配設されたワイヤとからな
る。そして、上記ワイヤとして、使用温度域で変形を加
えると応力誘起マルテンサイト変態を起こして超弾性挙
動を呈するようになる合金を用いたことを特徴とする。

上記プラスチックは内部にカーボンファイバを有してい
てもよい。カーボンファイバを含むようにすれば、縦方
向の力に対して高い強度を示すようになる。

また、上記プラスチックは、好ましくは、超弾性挙動を
呈するワイヤ、ウィスカー、およびカーボンファイバを
体積率で２％〜７０％含有する。

２容恐％未満であればそれらを含有した効果が発揮され
ないからであり、他方７ｏ容同％を越えると重層が増加
し、あるいは柔軟性が損なわれるからである。

超弾性挙動を呈するワイヤは、たとえば釣竿の軸と平行
な方向に延びるように配設される。このような配設方法
によれば、引張り強度に優れ、かつしなやかに撓むこと
が可能となる。

また、超弾性挙動を呈するワイヤは、螺旋状に配向され
てもよい。このような配設方法によれば、釣竿はねじれ
に対して強度を発揮するようになる。

最適強度を発揮させるためには、好ましくはワイヤは、
釣竿の軸線方向に対して４５６の角度をなすようにされ
る。

作用基体となるプラスチックの内部にまたはその周囲に配設
されるワイヤとして、使用温度域で変形を加えると応力
誘起マルテンサイト変態を起こして超弾性挙動を呈する
ようになる合金を用いている。つまり、このワイヤは、
熱弾性型マルテンサイト変態を生じるものであり、変形
を加えられたとき応力誘起マルテンサイト相を生じ、外
力を除去すると元の相に戻る。周知のように、熱弾性型
マルテンサイト変態を生じる合金の超弾性挙動は、通常
の金属の弾性変形に比べてはるかにしなやかなものであ
る。したがって、このような超弾性挙動を呈するワイヤ
を釣竿に用いることによって、その釣竿はしなやかなも
のとなる。

実施例１１Ｌ第１図には、この発明の第１の実施例が示されている。

図において、基体となるべき材料１は、プラスチックで
ある。具体的には、炭化珪素ウイスカー２にエポキシ樹
脂を含浸させて基体１を作った。なお、ウィスカーとし
ては、炭化珪素の代わりに耗Ｆｅなどの金属を使っても
よい。また、図示するように、基体１の周囲に、ワイヤ
３を螺旋状に配設した。ワイヤ３として、Ｔｉ　−５５
゜５＠看％Ｎｉ合金（直径０．２１１１１＞を用いた。

このワイヤ３は、使用温度域で変形を加えられたとき応
力誘起マルテンサイト変態を起こして超弾性挙動を呈す
る。なお、図中４は外層カーボンシートである。

第１図に示される釣竿と、従来のカーボンファイバ強化
プラスチック製釣竿とを比較した。第１図に示すものは
、従来のもの比し、強度が１０％アップし、かつ２０％
の軽口化を達成することができた。さらに、従来のもの
に比し、第１図に示すものは、ねじれやつぶれに対して
強度を発揮した。なお、従来のものと同一の強度で十分
であるならば、釣竿のロッド径を細径化することができ
た。

第１図に示す釣竿を用いて釣りをしたところ、風の影響
が気にならず、かつじゃなかで、当りに対して高感度で
あった。

友ＬＬＩ第２図は、この発明の第２の実施例を示す概略斜視図で
ある。図において、基体１は、エポキシ樹脂からなる。

そして、このエポキシ８１１１ｔｔからなる基体１は、
その内部に純Ｆｅウィスカー２と、カーボンファイバ５
と、ワイヤ６とを有している。

ワイヤ６としては、Ｃｕ−１４重量％Ａ立−３゜８重量
％Ｎ１合金（直径０．３ｍｍ）を用いた。そして図示す
るように、このワイヤ６を、釣竿の軸と平行な方向に延
びるように配設した。超弾性ワイヤ６と、ＭＦｅウィス
カー２と、カーボンファイバ５との体積率を、２：１：
１として、それらの間にエポキシ樹脂を含浸させている
。

このようにして作られた釣竿は、従来のカーボンファイ
バおよびウィスカー強化プラスチックからなる釣竿と比
較して、たとえ同一強度であってもしなやかで当りに対
して高感度を発揮した。

１１１工第３図は、この発明の第３の実施例を示す概略斜視図で
ある。この実施例では、エポキシ樹脂からなる基体１は
、その内部にウィスカー２と、ワイヤ６とを有している
。また、図示するように、基体１の外周面上には、ワイ
ヤ３が螺旋状に配設されている。ワイヤ３および６とし
て、Ｔｔ　−５５重量％Ｎ１−３重量％ｌ”ｅ合金（直
径０．２ｍｍ）を用いた。このワイヤ３および６は、と
もに超弾性挙動を呈するものである。また、ウィスカー
２として、アルミナ（ＡＩＩＬ、Ｏ，）を用いた。

第３図に示す釣竿は、曲げやねじりに対して高強度であ
り、かつしなやかな感触が得られた。

発明の効果以上のように、この発明によれば、基体となるべき材料
としてエポキシ樹脂などのプラスチックを用いているの
で、軽量化を達成することができる。また、基体となる
プラスチックの内部にウィスカーを有し、かつプラスチ
ックの内部にまたはその周囲に超弾性ワイヤを有してい
るので、高強度である。ざらに、超弾性ワイヤは、使用
温度域で変形を加えられたとき応力誘起マルテンサイト
変態を起こして超弾性挙動を呈するものであるので、従
来の釣竿に比べて、しなやかとなり、かつねじれやつぶ
れに対して強くなる。さらに、好ましい実施例として示
したようにカーボンファイバをプラスチックの内部に含
むものであるならば、高弾性をも発揮する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、この発明の第１の実施例を示す概略斜視図で
ある。第２図は、この発明の第２の実施例を示す概略斜
視図である。第３図は、この発明の第３の実施例を示す
概略斜視図である。図において、１はプラスチックからなる基体、２はウィ
スカー、３はワイヤ、５はカーボンファイバ、６はワイ
ヤを示す。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）金属またはセラミックスのウイスカーを内部に有
するプラスチックと、前記プラスチックの内部にまたはその周囲に配設された
ワイヤとからなり、前記ワイヤとして、使用温度域で変形を加えると応力誘
起マルテンサイト変態を起こして超弾性挙動を呈するよ
うになる合金を用いたことを特徴とする、釣竿。
（２）前記プラスチックは内部にカーボンファイバを有
していることを特徴とする、特許請求の範囲第１項に記
載の釣竿。
（３）前記プラスチックは、前記ワイヤ、前記ウイスカ
ー、および前記カーボンファイバを体積率で２％〜７０
％含有することを特徴とする、特許請求の範囲第２項に
記載の釣竿。
（４）前記ワイヤは、当該釣竿の軸と平行な方向に延び
るように配設されていることを特徴とする、特許請求の
範囲第１項ないし第３項のいずれかに記載の釣竿。
（５）前記ワイヤは、螺旋状に配向されていることを特
徴とする、特許請求の範囲第１項ないし第４項のいずれ
かに記載の釣竿。
（６）螺旋状に延びている前記ワイヤは、当該釣竿の軸
線方向に対して４５°の角度をなしていることを特徴と
する、特許請求の範囲第５項に記載の釣竿。