JPS6118064Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、スラツクスや各種ズボン或いはス
カート等の胴周わり内側に取付けられる滑り止め
用テープに関するものである。

スラツクスやスカート等の胴周わり内側には、
カツターシヤツやブラウス等を挟み込んだ際に上
方へ抜脱しないようにする為にゴムの膨出部を形
成した滑り止め用テープが縫着される場合が多い
のであるが、従来はこの滑り止め用テープとして
第１図〜２図に示すように、伸縮織部１０と非伸
縮織部１１とを一連一体に一枚の布テープとして
織成し、非伸縮部にゴムの膨出部１２を織込みに
て形成したものが開発され一般に使用されてい
る。ところがこのような滑り止め用テープは特殊
な織成方法である為に、その製造機械も特殊なも
のが必要となり、織成技術も高度の熟練を要する
ので作業能率が悪く従つて著るしくコスト高にな
るものである。

又、縦方向及び横方向には伸長しない織物でも
斜方向には伸長することを利用した謂ゆるバイア
ステープを用いたものも一般に知られているが、
織布を斜截断して形成する為生地に多くの無駄を
生じ非常に不経済となるものである。

この考案は、このような従来の欠点に対処する
為一定幅に編成した縦方向にのみ伸縮しうるゴム
編テープを非伸縮テープに添接することによつて
簡単且つ安価にこの種滑り止め用テープを提供す
るもので、その構成は、ゴム糸１と非伸縮性の繊
維糸２とで編成した縦長方向にのみ伸縮しうる一
定幅ゴム入りゴム編テープ３に、表面の長手方向
全長にゴム糸の膨出部４を形成してなる非伸縮テ
ープ５を側縁同士が重合するよう添接し、重合部
を縫糸６で一体に縫着してなることを特徴とする
ものである。

ゴム糸１は、糸ゴム１ａにちぢれ糸１ｂを絡ま
せたものを使用し、このゴム糸を経糸にして、こ
れと木綿、毛糸、或いは合成繊維等の非伸縮性の
繊維糸２を緯糸にして第６図のように編成する
と、縦方向には伸縮するが幅方向には伸縮し得な
いゴム編テープ１が得られる。ゴム編テープ１の
幅は４〜５cm程度とする。非伸縮テープ５は極細
の合成繊維糸で薄質であるが、腰の強い、幅約３
cm程度の織物テープとなし、それを前記ゴム編テ
ープ３に側縁同士が１〜２cm位重合するようにし
て縫糸６で一体に縫着する。両テープ３，５には
適宜の模様をつくり、又非伸縮テープ５にはその
表面の中央又は両側にゴム糸の膨出部４を形成
し、それをズボン等の胴周わり上部において内側
に臨むようにさせる。

本考案は上述のように、ゴム糸１と非伸縮性の
繊維糸２とで編成した縦方向にのみ伸縮し得る一
定幅のゴム入りゴム編テープ３に、非伸縮テープ
５を側縁同士で重合添接し両テープ３，５の重合
部を縫糸６で一体に縫着し、前記非伸縮テープ５
の表面の長手方向全長にゴム糸の膨出部４を形成
してなるものであるから普通のゴム編テープと非
伸縮テープを利用して簡単に無駄がなく、又伸縮
部の伸縮性も制限を受けないで必要かつ充分なも
のを選定でき、製作加工が容易で安価に実施でき
る効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の滑り止め用テープの一部正面
図、第２図はその断面図、第３図は本考案による
滑り止め用テープの正面図、第４図は第３図Ａ−
Ａ線の断面図、第５図はゴム糸と繊維糸の一部拡
大図、第６図はゴム編テープの一部拡大組織図で
ある。 １……ゴム糸、２……繊維糸、３……ゴム編テ
ープ、４……膨出部、５……非伸縮テープ、６…
…縫糸。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. ゴム糸１と非伸縮性の繊維糸２とで編成した縦
   方向にのみ伸縮し得る一定幅のゴム入りゴム編テ
   ープ３に、非伸縮テープ５を側縁同志で重合添接
   し両テープ３，５の重合部を縫糸６で一体に縫着
   し、前記非伸縮テープ５の表面の長手方向全長に
   ゴム糸の膨出部４を形成してなることを特徴とす
   る滑り止め用テープ。