JPS6117703Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本案は、口紅ケースに係る。

棒状の口紅を出没自在に収容した筒状の口紅ケ
ースがある。

この種の口紅ケースは、一般に、筒内に昇降皿
を有し、該昇降皿が筒下部の回転部を回すことに
より上下動するようになつており、そして、その
昇降皿に棒状の口紅を起立させている。

本案は、この種口紅ケースにおいて、色等の異
なる複数の口紅を装備させて、使用に便利にしよ
うとするものである。

以下、図示の実施例について説明する。

図において、１は、格納筒、２は、該格納筒の
下端に装備した回転基筒、３は、格納筒１に出没
自在に内装し、回転基筒２の回転により出没させ
るよう装備した枠体、４は、該枠体の中心部に着
脱自在に装備した筆、５は、格納筒１に被せたキ
ヤツプである。

上記枠体３は、合成樹脂により一体成形したも
のであるが、中心部に小筒３１を、上下端に外向
きフランジ３２，３３を、また、両外向きフラン
ジ間で小筒３１から放射状に複数の仕切板３４…
を設けて、周面に区画された複数の収容部３５…
を設け、これらの収容部にそれぞれ色等の異なる
各種の口紅ａ，ｂ，ｃ，ｄを収容している。

上記筆４は、細い軸４１の先端に狸毛等の穂４
２を設けたものであるが、上記枠体３の小筒３１
内に抜き差し自在に挿入し、該挿入態勢におい
て、軸４１の末端が枠体３からやや突出するよう
にしている。

なお、上記格納筒１及び回転基筒２は、既存の
口紅ケースのものでよい。図示のものでは、枠体
３が昇降するが、枠体３が出没するのであれば格
納筒１が昇降するものでもよい。また、上記枠体
３は、既存の口紅ケースにおいて内装されている
昇降皿に嵌着し、起立させてもよい。

如上の構成であるから、使用の際には、回転基
筒２を回転させて、枠体３を格納筒１から突出さ
せ、該枠体３の収容部３５…に収容されている各
種の口紅ａ，ｂ，ｃ，ｄの内、所要のものを選ん
で、筆４により唇に塗布すればよい。

本案によれば、色等の異なる各種の口紅を１つ
の口紅ケースに区分収容でき、使用の際、それら
の口紅の内の所要のものを任意に選択でき、しか
も、その塗布に当つては、枠体３の小筒３１内に
筆４が抜き差し自在に挿入されているから、この
筆４を抜き出して速かに塗布でき、そして、この
ようにして筆４が付帯されるから、携行におい
て、他の筆を併せて持ち歩く必要がなく、したが
つて、化粧の都度筆を探す必要もなく、加えて、
筆４は小筒３１内に挿入されることから枠体３の
中心に位置し、仮にこの筆４を使用しない場合に
もこの筆４が邪魔になることはなく、使用に頗る
便利重宝である。また、口紅以外のものにも同様
に使用できる。構造並びに製作簡単で安価に提供
でき、実用上極めて有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、斜視図、第
２図は、使用状態の一部截断斜視図である。 １……格納筒、２……回転基筒、３……枠体、
４……筆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 下端に回転基筒２を備えた格納筒１に、枠体３
   を出没自在に内装すると共に、該枠体を上記回転
   基筒２の回転により出没させるよう構成し、而し
   て、枠体３は、中心部に起立する小筒３１を、該
   小筒の上下端に外向きフランジ３２，３３を、ま
   た、その上下両外向きフランジ間で小筒３１から
   放射状に突出する複数の仕切板３４…を設けて、
   周面に区面された複数の収容部３５…を形成する
   と共に、各収納部毎に色等の異なる各別異の口紅
   を収容し、その小筒３３内に筆４を抜き差し自在
   に挿入したことを特徴とする口紅ケース。