JPS61176527A - 抗ウイルス感染剤 - Google Patents

抗ウイルス感染剤

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JPS61176527A
JPS61176527A JP1537585A JP1537585A JPS61176527A JP S61176527 A JPS61176527 A JP S61176527A JP 1537585 A JP1537585 A JP 1537585A JP 1537585 A JP1537585 A JP 1537585A JP S61176527 A JPS61176527 A JP S61176527A
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JP
Japan
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cells
antiviral
infectious agent
preventive
integer
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JP1537585A
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English (en)
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Toru Fuwa
不破 亨
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Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Wakunaga Pharmaceutical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 技術分野 本発明は、公知のアデノシン誘導体の用途、すなわちイ
ンビボ抗ウィルス剤、に関する。
先行技術 アデノシンの誘導体として、下記式CI〕で示されるも
のが知られている(以下において2’−5′Aというこ
とがある)。
OH 〔式中、nは2ないし8の整数、mは工ないし4の整数
、XはOHまたは■をあられす〕上記式CI〕で示され
るアデノシン誘導体は、例えばn = m = 2およ
びX = OHのときの2’−5′Aは5′−トリホス
ホリルアデニリルー(2’−5’)−アデニリルー(2
’−5’)−アデノシンであるが、この2’−5′Aは
、インターフェロン作用機構の研究途上で発見された、
リボヌクレアーゼ(RNase)を活性化する作用を有
するオリ♂ヌクレオチドである(Proc、 Natl
、 Acad、 8ci、 U、S、A、べ岨。
256 (1978) 、 FEBS Lett、 1
05 、47 (1979) )−すなわち、−例をあ
げれば、インターフェロンで処理した細胞の抽出液とア
デノシン三リン酸(ATP)および二重鎖RNAを数分
間反応させると、抽出液中に存在する酵票の作用によっ
てATPから低分子物質の2’−5′A (n =m=
 2、X=OH)が合成される。合成された2’−5′
AはaNaseを活性化するため、ポリソームを形成し
ているmRNAが分解されて、その結果として蛋白買合
成が阻害されるものと考えられている。また、n=3.
n=4.などの2’−5′Aも同様に生体内に見出され
ており、やはり同様の作用を有するものとして知られて
いる(前記文献)。
一方、一般にウィルス感染疾患忙対する有効な薬剤の開
発が望まれているのは言うまでもなく、例えば特に大き
な社会問題となっているヘルペス感染症については、こ
れに有効な薬剤はまだ十分に開発されていないのが現状
であり、就中全身的に投与できる薬剤あるいは有効な外
用剤の開発が望まれている。
ところで、前記2’−5′A(n=m=2、X=OH)
の抗ウィルス作用については、1MCウィルス(脳心筋
炎ウィルス)を感染させたBHK細胞に2’−5′Aを
取り込ませると、ウィルス増殖が抑制されたという報告
(FEBS Lett、、−105、47(1979)
 ) 、リン酸カル7ウムの存在下で2’−5′Aをマ
ウスL929細胞に取り込ませた場合、1101nの濃
度で水痘性口内炎ウィルス(VSV)の増殖が顕著に抑
制されたとい5報告(Virology。
101 、81 (1980) )がある。しかしなが
ら、これらの報告はいずれもインビトロにおける実験で
あり、いまだ2’−5′Aの抗ウィルス作用をインビボ
において確認した例はない。また、これらの報告に用い
たウィルスは、感染細胞の細胞質において増殖すること
、およびウィルスを構成する核酸の種類がRNAである
という点で、例えばヘルペスウィルス(感染細胞の核に
おいて増殖、ウィルスを構成する核酸の種類はDNA 
)などとは相違しており、さらに前述のインターフェロ
ンによる抗ウィルス作用のメカニズムにおける2’−5
′Aの果たす役割がいまだ明確に解明されていない現状
では、必ずしも事前に、特にインビボにおいて、2’−
5’人が細胞に感染したウィルスの増殖を阻止ないし抑
制するという作用を推定できるものではない。
本発明は、現代の重大な疾患の一つであるウィルス感染
症の治療ないし抑制する医薬を提供することを目的とし
、2’−5′Aが%にインビボの実験、すなわちウィル
スに感染した動物に対する投与、においてその症状の発
現を抑制したとい5事実の発見に基づ(ものである したがって1本発明によるインビボ抗ウィルス感染剤は
、下式で示される化合物またはその塩を有効成分として
含有すること、を特徴とするものである。
OH 〔式中、nは2ないし8の整数、mは工ないし4の整数
、XはOHまたはHをあられす〕効果 後記実験例から明らかなように、本発明で用いる2’−
5′A’は、インビトロにおける活性はH8V感染BH
K細胞にて、インビボにおける活性もモルモット膣にて
、それぞれその効果が実証された。さらに、BHKを常
細胞に対する毒性がないこと、およびモルモット膣にお
ける実験でも創作用が観察されなかったことにより、本
発明の抗ウィルス感染剤の有用性は明らかである。
本発明で用いる有効成分は前記した通りであり、前述の
よ5にその一部は生体内にも存在するものであるbt、
合成による取得方法もいくつか提案されている。例えば
、2’−5′Aを合成する場合、アデノ7ンの3′水酸
基をメトキクテトラヒドロピラニル基で保護し【リン酸
トリエステル法で取得する方法(J、A、C,S、、7
399 (1979) )、同様にテトラヒドロフラニ
ル基で保護して合成・取得する方法(特開昭58−62
198号公報)などである。また、化合物の安定性とい
う観点からすると2’−5′Aのリボース部分の3′位
をデオキシ体にすると好ましい場合があり(FEBS 
Lett−、0519(1983) )。
この化合物(すなわちX=H)についても本発明者は後
記実施例と同様の効果を確認しており、本発明で用いる
有効成分として好適に用いられる。
しかし、好ましい化合物はX=OHのものであり、就中
n = m = 2のものが代表的である。
これらの化合物の塩とは、前記式CIIのリン酸部分の
水酸基のHが任意の陽イオンと置換した構造のもの、す
なわちNa、に、 Ca%Mgなどのアルカリ金属ない
しアルカリ土類金属、アンモニウム塩およびアミン塩な
ど、または他の化合物との複合塩、すなわちリン酸カル
シウムなどとの複合塩であることを意味する。これらの
塩は言うまでもなく、公知の置換反応、などkより容易
に取得することができる。
本発明による抗ウィルス感染剤、−例として抗ヘルペス
ウィルス感染剤、としては、遊離の酸またはリン酸カル
シウムとの複塩が好ましい。
抗ウィルス感染剤 本発明に用いる抗ウィルス感染剤は、前記式CI]で示
される化合物またはその塩を有効成分とするものである
。そしてこの医薬は、これらの化合物のいずれか単独ま
たは相互の混合物からなるか、これと液体または固体の
製剤上の補助成分たとえば賦形剤、結合剤、希釈剤とか
らなるか、のいずれかであることができる。
そして投与の剤形としては、粉末、顆粒、錠剤、カプセ
ル剤、トローチ剤、坐剤、注射剤、軟膏剤、眼軟膏剤、
点眼剤、ローション剤など投与可能な任意のものがあり
得て、経口的または非経口的に投与することができる。
投与量は年令、体重、症状により適宜増減するが、例え
ば2’−5′A(n=m=2.X=OH)の場合、非経
口的たとえば外用剤としては0.011n9〜100ダ
、好ましくは0.1111〜10ダ、を−同量として含
有するものを適用できる。
また、本発明による抗ウィルス感染剤は、ヒト以外の動
物例えばウマ、イヌ、鳥類、にワトリ、シチメンチョウ
など)、魚類など罠も適用できる。
本発明による抗ウィルス感染剤の一具体例は、抗ヘルペ
スウィルス感染剤である。その場合の剤型は外用剤とし
てのそれであることがふつうであり、また外用剤のとき
の基剤はその全部または一部がポリエチレングリコール
からなるものが代表的である。
なお、後記実験例においては対象のウィルスとしてすべ
てヘルペスウィルスを用いているが、インターフェロン
はウィルスの種類によらず一般に抗ウィルス活性を示す
ので、その作用における中間作用物質であるところの2
’−5′Aもウィルス特異性のない一般の抗ウィルス剤
と考えることができ、したがって本発明による抗ウィル
ス感染剤の適応症はヘルペス感染症に限られるものでは
ない。
実験例 実験例1 BHK(baby hamster kidney)細
胞を5%FC8(fetal calf serum)
を含むIMのMEM(Eagla’s minimal
 essential media)の入ったUのウェ
ルに1ウエルあたり105細胞ずつプレートシた。細胞
を5%CO□を含む大気中、37℃で冴時間インキュベ
ートした。インキユベーシヨンの後、これらのうち12
ウエルな5%FO8を含む口に入った、160μtのH
8VI懸濁液にて感染させり(ウィルスの力価: 7−
6 X 10  pfu/m )。
この細胞を上と同条件で3時間再びインキュベートし、
培地を除去して300μtの新しい培地を加えた。p’
322z−51A溶液を加え(25μt、200μt)
(2’−5′Aの比活性は2580 c i /m m
o l 、実際のcpmは3239/1 pg )、細
胞を上と同条件で12時間インキュベートした。培地を
除去後、それぞれのウェルを1−のPBSで洗浄した。
それぞれのウェルに200μtのI M NH4OHを
加えて細胞を溶解し、さらにくり返しピペッティングに
より破壊した。
この溶液の部分標本(1601)をWhatman 3
 MMフィルターディスク上にとり、乾燥後、シンチレ
ーンヨンカウンター(packard社)にて計数した
結果は、次表に示す通りであった(細胞数はいずれも3
X105/ウエル)。
(イ)非感染細胞を用いた場合 (ロ)感染細胞を用いた場合 *7例の平均値 これらの結果から、わかるように、本実験の条件下にお
いて添加したp322′−5′人の大部分が細胞に取り
込まれた。したがって、B[JI胞の取り退入のための
容量は、与えられた量を越えるものであることがわかる
。言うまでもなく、細胞に取り込まれるか否かは抗ウィ
ルス感染剤としての条件の一つと考えられる。
また、同様の実験系において3T3細胞および8V3T
3細胞を用いた場合も、同様の結果を示した。
10’のBHK細胞を51FC8を含む1mのMEMの
入ったウェルにプレートしも細胞を5%CO□を含む大
気中でn=で冴時間インキエペートした。H8V(ヘル
ペス単純  ゛ウィルス)工を54FC8を含む加μt
のMEMK加えた。
ウィルスの力価(titre )は7.6 XIO’ 
pfu/mであった。aaをさらに37℃で3時間イン
キュベートし、培地を除去後3oo ptの新しい培地
を加えた。それぞれのウェルに各種濃度のCaPi−2
’−5′A(n=2)を含むHEPES緩衝液5μtを
加えた。細胞をさらに12時間インキュベート後、培地
を除去して1−の新しい培地を加えた。細胞をさらに1
5、時間インキュベートし、培地を除去して後、PBS
 114で洗浄し、ディ7コクイツク(Difco Q
uick)で染色した。
太き(かつ可視の細胞シンンチアを計数し、集計した。
結果は、次表に示す通りであった。
この表かられかるように、 CaPi−2’−5′Aの
濃[500nM においてシンジチア形成に対するほと
んど完全な阻害活性をみることができる。2’−5′A
投与量を減少させると活性も減少する。
なお実験例1および本実験において用いた試薬等の詳細
は以下の通りであり、後述の実験例においても特にこと
わらない限り同一のものを用いている。
PBS:(組成)  NaC10,8%KC10、02
% Na2HPO40,115% KH2PO40,02% cac120−01 % MgC1□   0.01 % )IEPES緩衝液: 500mM HEPES (P
)17.1 )、52mMNJICIおよび1−5 m
MNa 2HPO4@12H20を含む。
CaPi−2’−5′A: (調製法)o、o4mM2
1−5′A水溶液4txt、Oa4mM2’−5′A水
溶液2tt1゜0 、4 mM 2’−5′A水溶液4
txtおよび4.0mM2’−5′A水溶液2μtをそ
れぞれ用意し、それぞれKTE緩衝液(1mM)リス塩
酸、 0.1mMEDTA%pH7,9)を加え【最終
容量530μLとした。
これに58.5μ/、の2.5 M Ca Cl 2を
加え、さらに654μtのHEPES緩衝液を加えた。
実験例3 BHK細胞に対する2’−5′Aの無毒性CaPi −
2’ −5′Aを含むHEPES緩衝液をウェルに添加
する操作までは実験例2と同じである。細胞をさらに3
7℃で12時間インキエペートし、培地を除去し、それ
ぞれのウェルを400μtのPBSで洗浄シタ。0.2
5%のトリプシン150μtによりトリプンナイズして
、1分間室温にて放置した。トリプシンを吸引戸去し、
さらに37℃で15分間インキュベートした。その後、
5%FC8を−含むMEM 500μtをそれぞれのウ
ェルに加え、細胞懸濁液を1.5rILtのエツ’yド
ーフ(eppendorf)チューブにピイソテイング
して採取した。この操作は、チューブの細胞懸濁液の全
量が0.91になるまで400μtのMEMを用いて(
り返した。それぞれのチューブに0.4%トリノ4ンブ
ルー含有のPBS 100μtを加え、5分間室温に放
置した。そして細胞を血球計算盤にて計数し、集計した
。結果は、次表に示す通りであった。
すなわち、H8v感染後の細胞および感染していない細
胞ともに染色された細胞(死細胞)数がOであること、
そして染色されなかった細胞(生細胞)数が同濃度の2
’−5′Aの正常BHK細胞に対する毒性は本実験で用
いた投与量においてはないものと結論できる。
体重的5009の雌のノ1−トレーモルモット10匹を
チャールズリノ々−社から入手し、メトキクフルラン麻
酔下に、H8V nを3.3 X 10’ pfu膣内
に注射器にて接種した。
1群5匹とし、一方はウィルスコントロール群。
一方ハ25 V/V%ポリエチレングリコール水溶液0
−413μを中に2’−5′A 15Qnmoleを混
合した製剤を1日1回、6日間膣内に注入した。
結果は、下記の通りであった。すなわち、ウィルスコン
トロール群は、接種4日後に膣口に最初の小胞の集団が
現われ、この集団は、5〜7日の間に膿胞化ないしは潰
瘍化し、幾皿かのモルモットは後肢に麻痺症状を示した
。そして14日目立でにこの群のすべてのモルモットが
死亡した。一方、2’−5′A投与群においては完全な
抑制効果を示したのみならず、モルモットの行動異常、
患部のただれ、毛なみの異常など一切の副作用は観察さ
れなかった。
実験例5 実験側番と同様の操作にて2’−5′A投与量をO15
,10,20,40,75およびl 5Q n mol
eoと変化させ、効果に及ぼす影響をみた。
結果は、下記の通りであった。すなわち、2′−5′A
濃度を増加させる忙したがって顕著な抑制効果がみられ
た。抑制効果は膣口に認められる膿胞ないし潰瘍の程度
によって容易に知ることができた。なお、75nmol
eを投与したモルモットまで(群C−H)は最終的にす
べ【死亡し、150μmole投与モルモットのみ生存
した。
また、同様にウィルス感染後4日後に2’−5′Aを1
50μmole投与した場合は、膣口くは膿胞ないし潰
瘍は認められず、従ってウィルス感染後の治療、抑制剤
としても2’−5′Aは有効に作用することが判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、一般に2′−5′Aと総称され、下式で示される化
    合物またはその塩を有効成分として含有することを特徴
    とするインビボ抗ウィルス感染剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、nは2ないし8の整数、mは1ないし4の整数
    、XはOHまたはHをあらわす〕 2、抗ヘルペスウィルス感染剤である特許請求の範囲第
    1項記載の抗ウィルス感染剤。 3、外用剤である特許請求の範囲第2項記載の抗ウィル
    ス感染剤。 4、ポリエチレングリコールを基剤の全部または一部と
    して含有する特許請求の範囲第3項記載の抗ウィルス感
    染剤。 5、化合物の塩がリン酸カルシウムとの複合塩である特
    許請求の範囲第1項記載の抗ウィルス感染剤。 6、XがOHであり、nが2、mが2である特許請求の
    範囲第1〜5項のいずれかに記載の抗ウィルス感染剤。
JP1537585A 1985-01-31 1985-01-31 抗ウイルス感染剤 Pending JPS61176527A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998031373A1 (en) * 1997-01-16 1998-07-23 Pentose Pharmaceuticals, Inc. Method of treating herpes infections

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998031373A1 (en) * 1997-01-16 1998-07-23 Pentose Pharmaceuticals, Inc. Method of treating herpes infections

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