JPS6117206Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は油面検出器の効換時等にオイル漏出を
防止できる油面検出器付オイルパン装置に関する
ものである。

第１図の概略正断面図に示す内燃機関等に設け
られたオイルパン１の側壁には、その潤滑油Ｌの
油面を検出するために、第２図の拡大正断面図に
示すごとき、油面検出器２が取付けられている
が、この油面検出器２のチエツク時及び故障時の
交換の際には、オイルパン１内の潤滑油Ｌがこの
取付部から漏出するため、あらかじめオイルパン
１内のオイル抜きが必要となり、面倒であるとい
う問題があつた。

そこで、本考案は前記のごとき油面検出器付の
オイルパンにおいて、油面検出器のチエツク時及
び故障時の油漏出を防止し、メインテナンスの容
易化をはかることを目的としたものである。

即ち、本考案の油面検出器付オイルパン装置
は、油面検出器を取付けたオイルパンにおいて、
そのオイルパンの油面検出器の取付部に固着され
た筒状部材内に、その筒状部材内とオイルパン内
とを連通、または遮断可能な筒状のバルブ部材を
設けると共に、そのバルブ部材の筒内に油面検出
器を取付けることにより構成される。

以下、図面を参照して本考案の一実施例を説明
するが、第３図の正断面図に示す実施例において
は、潤滑油Ｌをたくわえたオイルパン１の側壁に
ある従来の油面検出器２の取付部に、筒状部材３
を固着させ、その内径面に設けたねじ部９に螺合
する筒状のバルブ部材４を設け、このバルブ部材
４のオイルパン１の内側端部に、コニカルシート
部５Ａを有する円筒５をＯリング６を介して挿入
し、止め輪７により保持すると共に、その円筒５
の挿着附近には、このバルブ部材４の筒内とオイ
ルパン１内とが連通可能なオイル流入穴８を設け
ている。

更に、このバルブ部材４の筒内には、従来と同
様の油面検出器２がねじ部９にて螺着されてお
り、各ねじ部９の外側にはパツキン１０が介挿さ
れている。

そこで、上記の構成からなるオイルパン装置で
は、油面検出器２のチエツク時及び交換時にバル
ブ部材４をゆるめる方向に回転させると、バルブ
部材４が固定された筒状部材３に対し、図中の矢
印Ａの右方向に移動し、コニカルシート部５Ａが
筒状部材３の端部に形成したシート部３Ａに合致
してシールされ、オイルパン１内とバルブ部材４
の筒内とは遮断された状態になり、その後に油面
検出器２を取外せばオイル漏出がない。

また、バルブ部材４を図中の矢印Ｂの左方向に
移動すれば、オイルパン１内とバルブ部材４内と
は流入穴８で連通され、油面検出器２は通常通り
作動する。

なお、上記における円筒５はバルブ部材４に対
してねじ込み式でも良く、また、円筒５を用いず
にＯリング６のみを用い、そのＯリング６を、筒
状部材３のシート部３Ａに圧着しても良い。

従つて、本考案の油面検出器付オイルパン装置
を適用すれば、油面検出器のチエツク時及び故障
時において、オイル漏出を防止できるので、メイ
ンテナンスの容易化がはかれると共に、オイルパ
ン内の潤滑油の消耗を少なくできるという利点が
ある。

なお、本考案は油面検出器を取付けたオイルパ
ン等に対して有効に適用することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のオイルパンの概略正断面図、第
２図は第１図の油面検出器取付部の要部拡大正断
面図、第３図は本考案の一実施例におけるオイル
パンの油面検出装置取付部の拡大正断面図であ
る。 １……オイルパン。２……油面検出器、３……
筒状部材、４……バルブ部材、５……円筒、５Ａ
……コニカルシート部、８……オイル流入穴。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 油面検出器を取付けたオイルパンにおいて、該
   オイルパンの油面検出器の取付部に固着された筒
   状部材内に、その筒状部材内とオイルパン内とを
   連通、または遮断可能な筒状のバルブ部材を設け
   ると共に、そのバルブ部材の筒内に油面検出器を
   取付けたことを特徴とする油面検出器付オイルパ
   ン装置。