JPS6117197B2 - - Google Patents
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- JPS6117197B2 JPS6117197B2 JP13336576A JP13336576A JPS6117197B2 JP S6117197 B2 JPS6117197 B2 JP S6117197B2 JP 13336576 A JP13336576 A JP 13336576A JP 13336576 A JP13336576 A JP 13336576A JP S6117197 B2 JPS6117197 B2 JP S6117197B2
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- 230000015654 memory Effects 0.000 claims description 51
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- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 4
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- 230000008054 signal transmission Effects 0.000 description 2
- 230000005570 vertical transmission Effects 0.000 description 2
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
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- Television Systems (AREA)
Description
本発明は、文字等の静止画像を縦横に多くの絵
素に分解し、かつ2値信号として伝送する如き静
止画像伝送システムにおいて用いる静止画像送信
装置に関し、横送り方式による静止画像信号も縦
送り方式による静止画像信号もともに送信でき、
かつ、それらの両信号の送信を最も簡易な構成で
実現することのできる装置を提供せんとするもの
である。 最近、我国で開発され提案されている静止画像
伝送システムとして、テレビジヨン放送信号の垂
直帰線期間中に2値信号の静止画像信号を多重化
して伝送する方式が知られている。その公知の方
式は大別して2種類に分類され、いずれも文字等
の静止画像を縦横に多くの絵素に分解して遂次伝
送するものであるが、その伝送方式は一方が横送
りであるのに対し、他方が縦送りである点で相違
している。まず、その相違について第1図〜第3
図を参照して説明する。 第1図において、Xを付した図は横送りの伝送
方式のものを、Yを付した図は縦送りの伝送方式
のものを示す。 まず、横送りによる伝送方式では、伝送すべき
たとば1行14文字の文字画像をX1の如く絵素に
分解し、これを上端のラインから順に一点鎖線の
ように水平方向に走査して1ライン当り240ビツ
トづつのX2のような画像信号を取り出す。取り
出した画像信号X2は1ライン分づつテレビジヨ
ン放送信号の垂直帰線期間中の任意の1水平期間
に多重化して送出する。これを上端のラインから
下端のラインまでくり返す。一方、受信側ではこ
の画像信号X2を受信して自己の記憶装置に順次
記憶し、これから読み出してX4のように陰極線
管上に文字画像を表示する。X4中の実線部は既
に受信し終つたライン、斜線部は受信中のライ
ン、破線部はこれから受信するライン、のそれぞ
れの画像である。このように、この横送り方式で
は文字画像は上方から1ライン分づつ伝送され表
示される。 第2図はテレビジヨン信号にこの横送り方式に
よる静止画像信号を重畳している態様を示し、標
準テレビジヨン信号における各フイールドの垂直
帰線期間中の第20H目の水平走査期間に、静止画
像の1水平ライン分の240ビツトの画像信号X2
と、その制御用の14ビツトの制御コード信号Cと
を重畳している。制御コード信号Cには、受像側
での表示の消去を指示する消去信号Eと、この画
像信号が天気予報、ニユース等のいずれの番組の
ものであるかを示す4ビツトの番組コード信号
PCと、この画像信号X2が静止画像の上から何
本目の水平ラインのものであるかを示す8ビツト
のライン番号コード信号LNと、これら各信号X
2,E,PC,LNの基準位相を示すスタート信号
STXとを伝送している。なお、Hsは水平同期信
号、Buはカラーバースト信号である。また、各
信号X2,E,PC,LNは“1”か“0”かの2
値信号として伝送し、その基本クロツク周波数
は、画像信号X2は色副搬送波周波数sc
(3.58MHz)の8/5倍のものとし、制御コード信
号Cは2/5倍のものとしている。 一方、縦送りによる伝送方式では、第1図に示
すようにやはり伝送すべき文字画像を同様にY1
の如く絵素に分解し、これを左端の列から順に1
点鎖線のように垂直方向に走査して1列当り16ビ
ツトづつのY2のような画像信号を取り出す。取
り出した画像信号Y2は1列分づつテレビジヨン
放送信号の垂直帰線期間中の任意の水平期間に多
重化して送出する。これを左端の列から右端の列
までくり返す。ただし、この方式では1水平期間
に“イ”〜“ホ”の5種類の番組の画像信号を伝
送するようにしており、このために5種類の各番
組の文字画像を全てY1のように分解し、それぞ
れの番組のものから取り出した画像信号をY2の
ように“イ”〜“ホ”番組の順に時系列配置して
多重化している。受信側ではこの画像信号のうち
受信希望のもののみを選択して記憶装置に記憶
し、これから読み出してY4のように陰極線管上
に文字画像を表示する。Y4中の実線部は既に受
信し終つた列、斜線部は受信中の列、破線部はこ
れから受信する列、のそれぞれの画像である。こ
のように、この縦送り方式では文字画像は左方か
ら1列分づつ伝送され表示される。 第3図aはテレビジヨン信号にこの縦送り方式
による静止画像信号を重畳している態様を示し、
テレビジヨン信号における各フイールドの垂直帰
線消去期間中の第20H目に5種類の静止画像の番
組の静止画像信号Yイ,Yロ,Yハ,Yニ,Yホ
が多重化されている。この伝送方式では、“イ”
〜“ホ”の各番組の縦1列分の16点の絵素の画像
信号を単位としてそれぞれの縦1列分の16点の絵
素の16ビツトづつの画像信号Yイ………Yホを順
次多重化している。イニシアルパルスIPは各画像
信号A,………Eの各16ビツトの情報信号を抜取
るクロツクの同期をとるための基準位相をあらわ
す信号である。各番組の静止画像用の画像信号Y
イ………Yホはそれぞれ静止画像の縦1列分の16
ビツトの文字画像信号の他にチヤンネルセパレー
シヨンビツトCSとストツプビツトSPの各1ビツ
トを加えた合計18ビツトで構成している。従つ
て、この第20H目に重畳されている静止画像信号
は合計91ビツトであり、また、そのクロツク周波
数は色副搬送波周波数scの2倍のものとしてい
る。 第20H目にはこのように5種類の番組の静止画
像用の画像信号Yイ,………Yホが含まれている
ので、今仮にロ番組の静止画像を指定して受信す
るとすれば、4図bのようにロ番組の静止画像用
の画像信号Yロが送られてくる位置に抜取り用の
ゲートパルスを発生し、信号Yロのみを取り出し
て記憶し、ロ番組の静止画像を表示するようにす
る。 このような従来の横送り方式および縦送り方式
により伝送システムにおける諸元を第1表、第2
表にまとめて示す。
素に分解し、かつ2値信号として伝送する如き静
止画像伝送システムにおいて用いる静止画像送信
装置に関し、横送り方式による静止画像信号も縦
送り方式による静止画像信号もともに送信でき、
かつ、それらの両信号の送信を最も簡易な構成で
実現することのできる装置を提供せんとするもの
である。 最近、我国で開発され提案されている静止画像
伝送システムとして、テレビジヨン放送信号の垂
直帰線期間中に2値信号の静止画像信号を多重化
して伝送する方式が知られている。その公知の方
式は大別して2種類に分類され、いずれも文字等
の静止画像を縦横に多くの絵素に分解して遂次伝
送するものであるが、その伝送方式は一方が横送
りであるのに対し、他方が縦送りである点で相違
している。まず、その相違について第1図〜第3
図を参照して説明する。 第1図において、Xを付した図は横送りの伝送
方式のものを、Yを付した図は縦送りの伝送方式
のものを示す。 まず、横送りによる伝送方式では、伝送すべき
たとば1行14文字の文字画像をX1の如く絵素に
分解し、これを上端のラインから順に一点鎖線の
ように水平方向に走査して1ライン当り240ビツ
トづつのX2のような画像信号を取り出す。取り
出した画像信号X2は1ライン分づつテレビジヨ
ン放送信号の垂直帰線期間中の任意の1水平期間
に多重化して送出する。これを上端のラインから
下端のラインまでくり返す。一方、受信側ではこ
の画像信号X2を受信して自己の記憶装置に順次
記憶し、これから読み出してX4のように陰極線
管上に文字画像を表示する。X4中の実線部は既
に受信し終つたライン、斜線部は受信中のライ
ン、破線部はこれから受信するライン、のそれぞ
れの画像である。このように、この横送り方式で
は文字画像は上方から1ライン分づつ伝送され表
示される。 第2図はテレビジヨン信号にこの横送り方式に
よる静止画像信号を重畳している態様を示し、標
準テレビジヨン信号における各フイールドの垂直
帰線期間中の第20H目の水平走査期間に、静止画
像の1水平ライン分の240ビツトの画像信号X2
と、その制御用の14ビツトの制御コード信号Cと
を重畳している。制御コード信号Cには、受像側
での表示の消去を指示する消去信号Eと、この画
像信号が天気予報、ニユース等のいずれの番組の
ものであるかを示す4ビツトの番組コード信号
PCと、この画像信号X2が静止画像の上から何
本目の水平ラインのものであるかを示す8ビツト
のライン番号コード信号LNと、これら各信号X
2,E,PC,LNの基準位相を示すスタート信号
STXとを伝送している。なお、Hsは水平同期信
号、Buはカラーバースト信号である。また、各
信号X2,E,PC,LNは“1”か“0”かの2
値信号として伝送し、その基本クロツク周波数
は、画像信号X2は色副搬送波周波数sc
(3.58MHz)の8/5倍のものとし、制御コード信
号Cは2/5倍のものとしている。 一方、縦送りによる伝送方式では、第1図に示
すようにやはり伝送すべき文字画像を同様にY1
の如く絵素に分解し、これを左端の列から順に1
点鎖線のように垂直方向に走査して1列当り16ビ
ツトづつのY2のような画像信号を取り出す。取
り出した画像信号Y2は1列分づつテレビジヨン
放送信号の垂直帰線期間中の任意の水平期間に多
重化して送出する。これを左端の列から右端の列
までくり返す。ただし、この方式では1水平期間
に“イ”〜“ホ”の5種類の番組の画像信号を伝
送するようにしており、このために5種類の各番
組の文字画像を全てY1のように分解し、それぞ
れの番組のものから取り出した画像信号をY2の
ように“イ”〜“ホ”番組の順に時系列配置して
多重化している。受信側ではこの画像信号のうち
受信希望のもののみを選択して記憶装置に記憶
し、これから読み出してY4のように陰極線管上
に文字画像を表示する。Y4中の実線部は既に受
信し終つた列、斜線部は受信中の列、破線部はこ
れから受信する列、のそれぞれの画像である。こ
のように、この縦送り方式では文字画像は左方か
ら1列分づつ伝送され表示される。 第3図aはテレビジヨン信号にこの縦送り方式
による静止画像信号を重畳している態様を示し、
テレビジヨン信号における各フイールドの垂直帰
線消去期間中の第20H目に5種類の静止画像の番
組の静止画像信号Yイ,Yロ,Yハ,Yニ,Yホ
が多重化されている。この伝送方式では、“イ”
〜“ホ”の各番組の縦1列分の16点の絵素の画像
信号を単位としてそれぞれの縦1列分の16点の絵
素の16ビツトづつの画像信号Yイ………Yホを順
次多重化している。イニシアルパルスIPは各画像
信号A,………Eの各16ビツトの情報信号を抜取
るクロツクの同期をとるための基準位相をあらわ
す信号である。各番組の静止画像用の画像信号Y
イ………Yホはそれぞれ静止画像の縦1列分の16
ビツトの文字画像信号の他にチヤンネルセパレー
シヨンビツトCSとストツプビツトSPの各1ビツ
トを加えた合計18ビツトで構成している。従つ
て、この第20H目に重畳されている静止画像信号
は合計91ビツトであり、また、そのクロツク周波
数は色副搬送波周波数scの2倍のものとしてい
る。 第20H目にはこのように5種類の番組の静止画
像用の画像信号Yイ,………Yホが含まれている
ので、今仮にロ番組の静止画像を指定して受信す
るとすれば、4図bのようにロ番組の静止画像用
の画像信号Yロが送られてくる位置に抜取り用の
ゲートパルスを発生し、信号Yロのみを取り出し
て記憶し、ロ番組の静止画像を表示するようにす
る。 このような従来の横送り方式および縦送り方式
により伝送システムにおける諸元を第1表、第2
表にまとめて示す。
【表】
【表】
【表】
このように、従来においては横送り方式と縦送
り方式の2つの方式により静止画像の伝送が行な
われているのであるが、これらの2つの方式はそ
れぞれ全く独立して使用されているため、各諸元
においても独立しているものであつた。そのため
いずれの方式の信号をも受信しようとすれば独立
した各方式用の2つの受信装置を用いなければな
らないという不便があつた。ところが、静止画像
を受信する装置についてみれば、それらはいずれ
の方式のものにおいてもテレビジヨン信号に重畳
されている静止画像信号をサンプリングする等し
て抜き取り、その画像信号をメモリに記憶蓄積
し、これから読み出して表示するという基本的な
点においては同様なものであつて、わずかに両方
式ではその信号の違いのために抜取時期、動作ク
ロツク周波数、記憶態様等が異なるにすぎない。
そこで、静止画像信号の2つの伝送方式において
信号受信のための基準となるスタート信号STX
とイニシヤルパルスIP(以下これらを総称して基
準信号Sという)の位置およびパルス幅を同一の
ものとしておき、かつこの基準信号Sに続いてい
ずれの方式の信号であるかを示す方式識別信号T
を伝送することとし、さらに、両方式のその他の
信号すなわちコード信号や画像信号のクロツク周
波数を一定の整数倍関係のものとしておけば、受
信装置においては基準信号Sを用いていずれの方
式でも一様に受信用の諸回路を制御し、方式識別
信号Tを用いてクロツク周波数の切換えやメモリ
への記憶態様の切換えを行なうことができること
となり、基準信号Sの検出回路や基本クロツクの
発生回路等を共用して1台の受信装置で簡易に両
方式のいずれの信号でも受信することができるこ
とになる。 本発明は、このよう点に鑑み、横送り方式の静
止画像信号と縦送り方式の静止画像信号とを、同
一の基準信号Sを用いて、かつ方式識別信号Tを
付して、さらに、その他の制御コード信号や画像
信号は両方式の間で一定の整数倍のクロツク周波
数関係を持たせて伝送する静止画像伝送装置を提
供するものである。 以下、本発明の一実施例について第4図〜第
図を参照して説明する。 まず、第4図に本実施例の送信装置により伝送
する静止画像信号の波形を示す。この図において
もXを付したものは横送り方式のものを、Yを付
したものは縦送り方式のものを、それぞれ示すも
のとする。 この装置では両伝送方式に共用できる基本クロ
ツクの周波数を色副搬送波周波数scの3/2倍の
ものとして、横送り方式においては各コード信号
Cおよび画像信号Vをこの3/2scの周波数のク
ロツクをそのまま用いて伝送し、縦送り方式にお
いては全ての信号を基本クロツクの3倍の周期の
クロツクすなわち1/2scの周波数のクロツクを
用いて伝送する。また、両方式ともに全信号の位
相の基準となる基準信号Sと方式識別信号Tとは
基本クロツクの3倍の周期のクロツクすなかち1/
2scの周波数のクロツクを用いて全く同一態様
で伝送することとし、その重畳位置もいずれの方
式の静止画像を伝送する場合でも同一位置とす
る。方式識別信号Tは、横送り方式の場合は
“1”とし、縦送り方式の場合は“0”とする。 一方、伝送する静止画像は、両方式ともに1文
字を16ビツト×16ビツトの絵素で構成し、かつ文
字間のペースは2ビツト分として1行当り14文字
配列することにより、静止画像を構成することと
して、横送り方式で水平方向に走差したときの1
ライン分の画像信号は250ビツトに、縦送り方式
で垂直方向に1列分走査したときの画像信号は16
ビツトに、16列分すなわち1文字分走査したとき
の画像信号は256ビツトに、それぞれなるように
する。 そして、上記の基準信号Sと方式識別信号Tと
に続く基本クロツクの270ビツト分をコード信号
と画像信号の重畳期間とする。横送り方式におい
ては一例として第4図X1,X2に示すようにそ
の前部の20ビツト分をコード信号Cの重畳期間と
し、ここに従来と同様の態様によつて消去信号
E、番組コード信号PCおよびライン番号信号LN
等のコード信号を重畳する。また、これに続く後
部の250ビツト分を画像信号の重畳期間として、
ここに水平方向1ライン分の250ビツトの画像信
号を重畳する。横送り方式においてはこれらのコ
ード信号Cおよび画像信号は基本クロツクをその
まま用いて伝送する。 さらに、縦送り方式においては第4図Y1,Y
2に示すように、基準信号Sと方式識別信号T
(ここでは“0”)に続く基本クロツクの270ビツ
ト分の期間に、従来の第3図に示したものと全く
同様の態様によつて“イ”〜“ホ”の5番組分の
合計90ビツトの静止画像信号を重畳して伝送す
る。このとき、各コード信号CS,SPおよび画像
信号Yイ〜Yホともに基本クロツクの3倍の周期
すなわち1/2scの周波数のクロツクを用いて伝
送する。 このように、両方式の静止画像信号を同一の位
置関係で、しかも一定の整数倍のクロツク周波数
関係によつて(この場合は1/2scと3/2scのよ
うに3倍)伝送するようにすれば、上述のように
受信側において両方式の静止画像をともに1台の
装置で受信しようとする場合にその回路構成を簡
易なものとすることができることになる。 次に、かかる静止画像信号の送信装置について
説明する。 第5図にその概略の構成を示す。ここで、1は
水平、垂直ドライブパルスや色副搬送を発生する
同期盤、2はこれらの各パルス等を用いてテレビ
カメラ等により通常のテレビジヨン映像信号(復
合映像信号)を作成する映像発生回路、3は映像
信号により高周波の搬送波を変調してアンテナ等
の伝送系に送出する変調回路であり、これらは一
般的なテレビジヨン送信装置におけるそれらと同
様のものである。 一方、4は上述した如き静止画像信号を発生す
る静止画像信号発生回路である。ここにはまず漢
字やアルフアベツトあるいは数字、記号等の単位
となる文字をそれぞれ16ビツト×16ビツトの画像
信号(パターン信号)の形で多数(たとえば2500
個)蓄積している大容量のマスターメモリ5と、
静止画像1行分すなわち14文字分の画像信号を一
時的に蓄積する14文字分の容量のバツフアメモリ
6とを備えており、文字指定回路7のたとえばキ
ーボードや穿孔テープリーダからの指定によつて
マスターメモリ5から1文字分づつ画像信号を読
み出してバツフアメモリ6に順番に記憶する。か
かるバツフアメモリ6への選択記憶は一般的な公
知の手段によつてよい。バツフアメモリ6は、た
とえばそれぞれが1文字分、すなわち16ビツト×
16ビツトの記憶容量を有するRAM(ランダムア
クセスメモリ)を14文字分備えて構成し、そのそ
れぞれに選択指定された1文字分づつの画像信号
を記憶するものとすればよい。 また、8は垂直帰線期間中の第20H目において
静止画像信号を発生するために同期盤1からの同
期パルスを計数する等して第20H目の走査期間に
のみパルスを発生する20H目パルス発生回路、9
は色副搬送波を用いてこれを6逓倍し、かつ4分
の1に分周する等して周波数が3/2scでかつ水
平同期信号に同期した基本クロツクを発生する基
本クロツク発生回路、10はこの基本クロツクを
3分の1に分周する等して1/2scの周波数のク
ロツク(以下これを第2クロツクと称する)を発
生する第2クロツク発生回路、11はこれら基本
クロツクと第2クロツクとを用いて基準信号S、
方式識別信号Tおよび各種コード信号C,SP,
CSを発生する制御信号発生回路である。この制
御信号発生回路11には、同期パルスを計数して
ライン番号コード信号LNを発生するカウンタや
基本クロツクおよび第2クロツクを計数して基準
信号Sや方式識別信号Tを発生するカウンタ、さ
らには指定された番組に応じて番組コード信号
PCやチヤンネルセパレーシヨンビツトCSおよび
ストツプビツトSPを発生するカウンタおよびゲ
ート等を備えておく。 さらに、12は方式指定回路13から手動によ
つて入力される横送り方式か縦送り方式かの方式
指定信号にもとづいて、上記バツフアメモリ6お
よび制御信号発生回路11から第4図に示したよ
うな両方式のうちいずれの方式で各種コード信号
や画像信号を送出するかを制御する制御回路であ
る。 この制御回路12においては、方式指定回路1
2から横送り方式が指定されたときには、まず制
御信号発生回路11を制御して第4図Xのように
方式識別信号Tを“1”とし、さらに消去信号
E、番組コード信号PCおよびライン番号信号LN
を基本クロツクで発生する。これと同時に、バツ
フアメモリ6を基本クロツクで制御して1文字分
の16ビツト毎に2ビツトづつスペースを設けなが
らバツフアメモリ6から水平方向1ライン分の画
像信号を読み出し、250ビツトの画像信号を出力
する。バツフアメモリ6を14個のRAMで構成し
た場合であれば、各々のRAMの同一行(ROW)
の信号を2ビツトづつのスペースを設けながら順
次読み出す。読み出すラインは1フイールドに1
ラインづつ下方に移動させる。 一方、方式指定回路12から縦送り方式が指定
されたときには、制御信号発生回路11を制御し
て第4図Yのように方式識別信号Tを“0”に
し、さらに第2クロツクで制御してその18ビツト
毎にチヤンネルセパレーシヨンビツトCSとスト
ツプビツトSPとを発生する。さらに、バツフア
メモリ6を第2ロツクで制御して16フイールド毎
に2フイールドづつスペースを設けながらバツフ
アメモリ6から“イ”〜“ホ”の各番組毎に垂直
方向1列分づつの画像信号を読み出し、16ビツト
の画像信号を出力する。ただし、第4図Y2のよ
うに番組毎に読み出し期間を順次ずらせて読み出
す。バツフアメモリ6を14個のRAMで構成する
ようなときには、1番組当り順次2個づつの
RAMを割り当て、各番組とも一方のRAMから1
文字分の読み出している間にマスターメモリ1か
ら他方のRAMに次の文字の画像信号を書き込む
ようにして、2個のRAMから交互に1文字づつ
画像信号を読み出せばよい。 そして、このようにして発生した基準信号S、
方式識別信号T、各種コード信号および画像信号
を混合回路14に加え、ここで通常の映像信号と
混合することによつてテレビジヨン信号に静止画
像信号を重畳して伝送することができるものであ
る。 次に、このような送信装置における制御回路1
2を中心とした部分を第6図に示してさらに詳細
に説明する。ここでは、バツフアメモリ6とし
て、それぞれが1文字分すなわち16ビツト×16ビ
ツトの記憶容量を有する6a〜6nの14個の
RAMを用い、それぞれのRAMを行セレクタ
(ROWセレクタ)15と例セレクタ(COLUMN
セレクタ)16で番地指定する。伝送する番組数
が10番組であれば、このようなRAM群を10組設
けておく。図では1組のみ示し、後の9組は省略
している。この各RAM6a〜6nにマスターメ
モリ5から画像信号を書き込むときには、文字指
定回路7から指定した文字の画像信号をマスター
メモリ5から読み出してそれぞれのRAMに加え
ておくとともに、文字指定回路7から書き込み信
号を発生してRAM6a〜6nを順次書き込み状
態とし、かつこのとき文字指定回路7からの行、
列アドレス信号を各セレクタ15,16から
RAM6a,………6nに加えて順次書き込む。 一方、17,18は、バツフアメモリ6から画
像信号を読み出すときに各RAMを所定の態様で
アドレス制御して上記のような方式で読出すよう
に制御するための行アドレス制御回路および列ア
ドレス制御回路で、19,20はそれぞれのアド
レス信号を発生する行、列アドレスカウンタ、そ
の他のものはその制御用のゲート、フリツプフロ
ツプおよびカウンタである。21は縦送り方式用
および横送り方式用のクロツクおよびゲートパル
スを発生するクロツク制御回路、また、22は14
個のRAM6a〜6nのうちのいずれのものを動
作させるかを順次切換えるRAM選択回路であ
る。 このような構成において、まずクロツク制御回
路22について説明する。23は基準信号Sの位
置を決定するためのカウンタで、第7図Aに示す
ような水平同期信号の前縁でリセツトされ、かつ
20H目パルスによつて第20H目にのみ計数可能な
状態になされており、第7図Bに示す3/2scの
基本クロツクを計数してYの第56ビツト目から第
59ビツト目までの3ビツトの間に第7図Cのよう
に基準信号Sの逆極性の出力を生じる。これを極
性反転すれば基準信号Sを発生することができ
る。この信号Cによつてフリツプフロツプ24を
セツトしてその出力を第7図Dのように第56ビツ
ト目から立ち上がらせ、以後NANDゲート25を
導通させて基本クロツクAを反転器で反転したも
のを第7図Eのように通過させて277ビツトのカ
ウンタ26に加える。カウンタ26は通過した基
本クロツクEを277ビツト計数したときにその出
力によつてフリツプフロツプ24をリセツトす
る。従つてフリツプフロツプ24の出力は第7図
Dのように、静止画像信号を発生し重畳する期間
を示すパルスとなり、これはその期間中基本クロ
ツクと第2クロツクを取り出すゲートパルスであ
る。 一方、カウンタ23の出力Aすなわち基準信号
Sの前縁においてフリツプフロツプ27をセツト
し、カウンタ26から取り出した第26ビツト目の
計数出力によつてリセツトする。これによりフリ
ツプフロツプ27からは第7図Fのように横送り
方式におけるコード信号の伝送期間に低いレベル
となる出力を発生することができ、この出力Fを
用いてANDゲート28でNANDゲート25の出
力信号Eを反転したものをゲートすることによ
り、第7図Gのように横送り方式による伝送時の
画像信号用の3/2scの基本クロツクを得ること
ができる。 また、カウンタ26からの第25ビツト目の計数
出力によつてフリツプフロツプ29をセツトし、
第277ビツト目の計数出力によつてリセツトす
る。これによつてフリツプフロツプ29からは第
7図Hのように横送り方式による伝送時の画像信
号送出用ゲートパルスが得られる。 次に、カウンタ23からの静止画像信号の発
生、重畳期間を示す信号DをANDゲート30に
加え、ここで第2ロツク発生回路10からの第7
図Iのような1/2scの周波数の第2クロツクを
第7図Jのように基準信号S以後通過させる。通
過した第2クロツクJは3ビツトのカウンタ31
に加える。このカウンタ31はフリツプフロツプ
32で動作制御するようにし、フリツプフロツプ
32は基準信号Sの前縁でセツトし、かつカウン
タ26からの第7ビツト目の出力でリセツトす
る。従つてフリツプフロツプ32の出力は第7図
Kのように第2クロツクJの第3ビツト目まで低
レベルとなつて、この間カウンタ31の計数動作
を停止させる。このため、カウンタ31は第2ク
ロツクJの第3ビツト目から計数動作を開始し、
第5ビツト目においてフリツプフロツプ33をリ
セツトする。このフリツプフロツプ33は行アド
レスカウンタ19の23計数出力によつてセツトす
るようにしているので、結局フリツプフロツプ3
3の出力は第7図Lに示すように第2クロツクJ
の第5ビツト目から16ビツト期間毎に2ビツト期
間づつ間をおいて発生することになり、これを
NANDゲート34に加えて第2クロツクJをゲー
トすることによつて第7図Mのように縦送り方式
による伝送時の画像信号用の第2クロツクを得る
ことができる。 以上により画像信号の伝送に必要な基本クロツ
クG、第2クロツクMおよびゲートパルスHが得
られたので、次にこれらを用いて縦送り方式で伝
送するか横送り方式で伝送するか静止画像信号を
切換える部分について説明する。 まず、今、方式指定回路13においてスイツチ
35がX端子側に切換えられて縦送り方式が指定
されているとする。このときにはまず反転器36
を介してANDゲート37Xが導通し、同期盤1
からの垂直ドライブパルスを通過させ、ORゲー
ト38を介して行アドレスカウンタ19に加え
る。このため、行アドレスカウンタ19からの行
アドレス信号は1フイールド毎に変化し、バツフ
アメモリ6の全てのRAM6a〜6nの読出時の
行アドレスを1フイールド毎に1行づつ下方にず
らせるよう行アドレス制御する。 同時に、反転器36の出力によつてANDゲー
ト39Xが導通し、ANDゲート28からの基本
クロツクGを通過させ、ORゲート40を介して
列アドレスカウンタ20に加える。このために列
アドレスカウンタ20の出力は基本クロツクGの
1ビツト毎に変化し、RAM6a〜6nの読出時
の列アドレスを1ビツト毎に1列づつ右方にずら
せるよう列アドレス制御する。 一方、この列アドレスカウンタ20の23の計数
出力の後縁すなわち16列分の列アドレスの終りに
おいてフリツプフロツプ41を第7図Nのよう
に、セツトし、これとその後列アドレスカウンタ
20の第2ビツト目の計数出力とをANDゲート
42に加え、ここで第18ビツト目の終りに第7図
Oのように出力を発生してカウンタ20およびフ
リツプフロツプ41をリセツトする。これによつ
て列アドレスカウンタ20は基本クロツクGの18
ビツト期間をくり返し周期として列アドレスを行
なう。このフリツプフロツプ41の出力Nが発生
している2ビツト期間は文字の間のスペースとな
る期間であり、フリツプフロツプ39の出力を
読み出し用のANDゲート43に加えておくこと
によつて、この期間ではバツフアメモリ6からの
読み出し信号の何如にかかわらず出力を無くして
スペースとする。 一方、NANDゲート42から18ビツト毎に発生
されるリセツトパルスPはRAM選択回路22中
の14ビツトのカウンタ44に加えて、18ビツト毎
にすなわち1文字分の列アドレス終了毎にその出
力を変化させ、これを2進−14進デコーダ45で
変換し、その都度その出力によりRAM6a〜6
nを1個づつ順次動作させるように切換える。す
なわち、最初の18ビツト期間にはRAM6aを、
次の18ビツト期間にはRAM6bを、………最後
の18ビツト期間にはRAM6nを、それぞれ動作
させる。 以上により、横送り方式による伝送開始後の第
1フイールド目には行アドレスカウンタ19の出
力によつて全てのRAM6a〜6nの第1行目を
指定し、かつ、列アドレスカウンタ20からの出
力によつて基本クロツクにより全てのRAM6a
〜6nの列を第1列目から第16列目まで指定する
ことを18ビツト毎に14回くり返し、さらにRAM
選択回路44からの出力によつてRAM6aから
RAM6nまで18ビツト毎に順次動作させて、
RAM6a〜RAM6nから第1行目の画像信号の
みを2ビツトづつのスペースを設けながら読み出
すことができる。以後、第16フイールドまで指定
する行アドレスを1行づつ下方に移動させながら
上記の動作をくり返すことにより、横送り方式に
よる画像信号を発生し、伝送することができるこ
ととなる。そして、このような動作を16フイール
ド毎に10組のRAM群を順次切換えながらくり返
せば、10番組分の静止画像信号を順番に伝送する
ことができる。なお、各RAM群へのマスターメ
モリ5からの画像信号の書き込みは、他のRAM
群から読み出している間に行なえばよい。 次に、方式指定回路13においてスイツチ35
が端子Y側に切換えられて縦送り方式による伝送
が指定されたときには、上記の場合とは逆に
ANDゲート37Yが導通し、NANDゲート34
からの1/2scの周波数で、かつ16ビツト毎に2
ビツト期間の空白のある横送り方式用の第2クロ
ツクMを通過させ、ORゲート38を介して行ア
ドレスカウンタ19に加える。これにより行アド
レスカウンタ19では第2クロツクMの1ビツト
毎にバツフアメモリ6の全てのRAM6a〜6n
の行アドレスを1行づつ下方に移動させ、18ビツ
ト期間をくり返し周期としてこれを5回くり返
す。 一方、同時にANDゲート39Yが導通して同
期盤1からの垂直ドライブパルスを通過させ、
ORゲート40を介して列アドレスカウンタ20
に加える。従つて、列アドレスカウンタ20では
1フイールド毎にRAM6a〜6nの列アドレス
を1列づつ右方に移動させ、しかも、これを18フ
イールドをくり返し周期としてくり返す。また、
各18フイールド期間中の16フイールド分の列アド
レス指定を終了した後の2フイールド期間文字間
のスペース期間して、上記の場合と同様に読み出
力を強制的に無くする。 さらに、縦送り方式では番組数が5番組である
とするとバツフアメモリ6中の上記の10群の
RAM群を2群づつ組合わせて5組のRAM群と
し、1番組当り1組づつ割り当てる。そして、各
組の一方のRAM群にそれぞれマスターメモリ5
から画像信号を書き込んでおき、縦送り方式時に
RAM群選択回路46においてANDゲート47を
介して取り出した行アドレスカウンタ19の23計
数出力をビツトのカウンタ48に加え、その出力
を2進−5進デコーダ49で変換した出力により
5組のRAM群を順次切換えて動作させることに
よつて、5番組の画像信号を時系列に読み出して
発生する。 なお、5組のRAM群組においては2つのRAM
群を交互に動作させることとし、読み出していな
い方のRAM群組にマスターメモリ5から新たな
画像信号を書き込むようにすればよい。 以上により、縦送り方式による伝送開始後の第
1フイールド目には列アドレスカウンタ20の出
力によつて全てのRAM6a〜6nおよびRAM群
の第1列目をアドレス指定し、かつ、行アドレス
カウンタ19の出力によつて第2クロツクにより
第1列目の行アドレスを1ビツト毎に1行づつ下
方に移動させることを18ビツト期間毎にくり返
し、さらに、RAM群選択回路46によつてこの
18ビツト期間毎に5つのRAM群を順次動作させ
て、バツフアメモリ6から5つの番組の静止画像
の第1列目の画像信号を読み出すことができる。
以後、これをくり返すことにより、16フイールド
毎に2フイールドづつの文字間スペースを設けな
がら縦送り方式による静止画像信号を発生し、伝
送することができるものである。 以上のようにして、この装置によれば、バツフ
アメモリ6や基本クロツクの発生回路を共用して
横送り方式の静止画像信号も縦送り方式の静止画
像もともに伝送することができ、しかも、そのと
きの基準信号の位置を同一にし、かつクロツク周
波数を整数倍関係にすることができるので受信装
置側における共用受信をも可能にすることのでき
る伝送を実現することができるものである。 なお、以上の説明において各種のコード信号の
発生回路については省略したが、これらはたとえ
ば次のような手段により容易に作成できる。ま
ず、基準位相信号Sはカウンタ23の出力Cを反
転すればよく、さらに、方式指定信号Tは、カウ
ンタ23からさらに第59ビツト目から第62ビツト
目までの基本クロツクの3ビツト間に計数出力を
発生し、これを方式指定回路13からの出力によ
つてゲートして横送り方式のときにのみ送出する
ようにすればよい。また、横送り方式用の各コー
ド信号は、カウンタ26から基本クロツクEの第
1ビツト目の計数出力を消去信号用に、第2、
3、4、5ビツトの各計数出力を番組コード信号
PC用に、第6、7、12、13ビツト目の各計数出
力をライン番号コード信号LN用にそれぞれ用
い、これらを消去指定回路、番組指定回路および
ライン計数回路からのそれぞれの出力に応じてゲ
ートすることにより発生することができる。さら
に、縦送り方式用のチヤンネルセパレーシヨンビ
ツトCSとストツプビツトSPはカウンタ31から
の第2クロツクの第1ビツト目と第2ビツト目の
計数出力とを用いて発生することができる。 なお、以上の実施例においてバツフアメモリ6
を多数のRAMによつて構成した場合について述
べたが、これはシフトレジスタ等の任意のメモリ
手段を用いて実施することができることはいうま
でもない。ただし、その場合には読み出し時のク
ロツク制御をメモリに応じて変更する必要があ
る。さらに、上記実施例では横送り方式の場合の
番組数を10番組、縦送り方式の場合の番組数を5
番組としたが、これらの番組数は2N番組とN番
組(Nは整数)としてRAM群を2N群備えておけ
ば同様の手段によつて最も有効に伝送を行なうこ
とができる。もちろんこれ以外の番組数にしても
よいことはいうまでもない。 さらにまた、上記実施例では横送り方式の場合
と縦送り方式の場合の画像信号のクロツク周波数
を3対1としたが、これ以外にも任意の整数倍関
係のものとしてもよいものである。 以上詳述したように本発明の静止画像伝送装置
は、多数の文字等の単位画像の画像信号を蓄積し
ているマスターメモリと、このマスターメモリか
ら選択された少数個の単位画像からなる静止画像
の画像信号を蓄積するバツフアメモリとを備え、
横送り方式により静止画像信号を伝送するときに
はバツフアメモリから静止画像を水平方向に走査
した画像信号を読みしてテレビジヨン信号に重畳
し、縦送り方式により静止画像信号を伝送すると
きにはバツフアメモリから静止画像を垂直方向に
走査した画像信号を読み出してテレビジヨン信号
に重畳するようにするとともに、1個の基本クロ
ツク発生回路を備え、この基本クロツク発生回路
で発生した基本クロツクを用いて互いに周波数が
整数倍関係にある2つのクロツクを作成し、一方
のクロツクを用いて横送り方式用の画像信号を読
み出し、他方のクロツクを用いて縦送り方式用の
画像信号を読み出し、かつ、この基本クロツクを
用いて上記横送り方式用と縦送り方式用に同一の
基準信号と、横送り方式であるか縦送り方式であ
るかを示す方式識別信号とを作成し、これら基準
信号と方式識別信号とをそれぞれの画像信号に先
立つて上記テレビジヨン信号に重畳することを特
徴とするものである。 従つて、かかる本発明によれば横送り方式の静
止画像信号も縦送り方式の静止画像信号もともに
1台の装置でしかも簡易な構成で伝送することが
できるものである。 また、基準信号と方式識別信号は両方式ともに
同一位置に同一クロツクすなわち同一形成で伝送
することができるので、受信装置においてこれを
共通回路で検出するようにできて受信装置におけ
る受信方式を簡易に切換えることができるような
伝送を実現することができる。 さらに、両方式における画像信号のクロツク周
波数を整数倍関係にしたので、送信装置でも受信
装置でも基本クロツクの発生回路を共用していず
れの方式の信号でも簡易に受信できるようにする
ことができる等、効果のきわめて大きいものであ
る。
り方式の2つの方式により静止画像の伝送が行な
われているのであるが、これらの2つの方式はそ
れぞれ全く独立して使用されているため、各諸元
においても独立しているものであつた。そのため
いずれの方式の信号をも受信しようとすれば独立
した各方式用の2つの受信装置を用いなければな
らないという不便があつた。ところが、静止画像
を受信する装置についてみれば、それらはいずれ
の方式のものにおいてもテレビジヨン信号に重畳
されている静止画像信号をサンプリングする等し
て抜き取り、その画像信号をメモリに記憶蓄積
し、これから読み出して表示するという基本的な
点においては同様なものであつて、わずかに両方
式ではその信号の違いのために抜取時期、動作ク
ロツク周波数、記憶態様等が異なるにすぎない。
そこで、静止画像信号の2つの伝送方式において
信号受信のための基準となるスタート信号STX
とイニシヤルパルスIP(以下これらを総称して基
準信号Sという)の位置およびパルス幅を同一の
ものとしておき、かつこの基準信号Sに続いてい
ずれの方式の信号であるかを示す方式識別信号T
を伝送することとし、さらに、両方式のその他の
信号すなわちコード信号や画像信号のクロツク周
波数を一定の整数倍関係のものとしておけば、受
信装置においては基準信号Sを用いていずれの方
式でも一様に受信用の諸回路を制御し、方式識別
信号Tを用いてクロツク周波数の切換えやメモリ
への記憶態様の切換えを行なうことができること
となり、基準信号Sの検出回路や基本クロツクの
発生回路等を共用して1台の受信装置で簡易に両
方式のいずれの信号でも受信することができるこ
とになる。 本発明は、このよう点に鑑み、横送り方式の静
止画像信号と縦送り方式の静止画像信号とを、同
一の基準信号Sを用いて、かつ方式識別信号Tを
付して、さらに、その他の制御コード信号や画像
信号は両方式の間で一定の整数倍のクロツク周波
数関係を持たせて伝送する静止画像伝送装置を提
供するものである。 以下、本発明の一実施例について第4図〜第
図を参照して説明する。 まず、第4図に本実施例の送信装置により伝送
する静止画像信号の波形を示す。この図において
もXを付したものは横送り方式のものを、Yを付
したものは縦送り方式のものを、それぞれ示すも
のとする。 この装置では両伝送方式に共用できる基本クロ
ツクの周波数を色副搬送波周波数scの3/2倍の
ものとして、横送り方式においては各コード信号
Cおよび画像信号Vをこの3/2scの周波数のク
ロツクをそのまま用いて伝送し、縦送り方式にお
いては全ての信号を基本クロツクの3倍の周期の
クロツクすなわち1/2scの周波数のクロツクを
用いて伝送する。また、両方式ともに全信号の位
相の基準となる基準信号Sと方式識別信号Tとは
基本クロツクの3倍の周期のクロツクすなかち1/
2scの周波数のクロツクを用いて全く同一態様
で伝送することとし、その重畳位置もいずれの方
式の静止画像を伝送する場合でも同一位置とす
る。方式識別信号Tは、横送り方式の場合は
“1”とし、縦送り方式の場合は“0”とする。 一方、伝送する静止画像は、両方式ともに1文
字を16ビツト×16ビツトの絵素で構成し、かつ文
字間のペースは2ビツト分として1行当り14文字
配列することにより、静止画像を構成することと
して、横送り方式で水平方向に走差したときの1
ライン分の画像信号は250ビツトに、縦送り方式
で垂直方向に1列分走査したときの画像信号は16
ビツトに、16列分すなわち1文字分走査したとき
の画像信号は256ビツトに、それぞれなるように
する。 そして、上記の基準信号Sと方式識別信号Tと
に続く基本クロツクの270ビツト分をコード信号
と画像信号の重畳期間とする。横送り方式におい
ては一例として第4図X1,X2に示すようにそ
の前部の20ビツト分をコード信号Cの重畳期間と
し、ここに従来と同様の態様によつて消去信号
E、番組コード信号PCおよびライン番号信号LN
等のコード信号を重畳する。また、これに続く後
部の250ビツト分を画像信号の重畳期間として、
ここに水平方向1ライン分の250ビツトの画像信
号を重畳する。横送り方式においてはこれらのコ
ード信号Cおよび画像信号は基本クロツクをその
まま用いて伝送する。 さらに、縦送り方式においては第4図Y1,Y
2に示すように、基準信号Sと方式識別信号T
(ここでは“0”)に続く基本クロツクの270ビツ
ト分の期間に、従来の第3図に示したものと全く
同様の態様によつて“イ”〜“ホ”の5番組分の
合計90ビツトの静止画像信号を重畳して伝送す
る。このとき、各コード信号CS,SPおよび画像
信号Yイ〜Yホともに基本クロツクの3倍の周期
すなわち1/2scの周波数のクロツクを用いて伝
送する。 このように、両方式の静止画像信号を同一の位
置関係で、しかも一定の整数倍のクロツク周波数
関係によつて(この場合は1/2scと3/2scのよ
うに3倍)伝送するようにすれば、上述のように
受信側において両方式の静止画像をともに1台の
装置で受信しようとする場合にその回路構成を簡
易なものとすることができることになる。 次に、かかる静止画像信号の送信装置について
説明する。 第5図にその概略の構成を示す。ここで、1は
水平、垂直ドライブパルスや色副搬送を発生する
同期盤、2はこれらの各パルス等を用いてテレビ
カメラ等により通常のテレビジヨン映像信号(復
合映像信号)を作成する映像発生回路、3は映像
信号により高周波の搬送波を変調してアンテナ等
の伝送系に送出する変調回路であり、これらは一
般的なテレビジヨン送信装置におけるそれらと同
様のものである。 一方、4は上述した如き静止画像信号を発生す
る静止画像信号発生回路である。ここにはまず漢
字やアルフアベツトあるいは数字、記号等の単位
となる文字をそれぞれ16ビツト×16ビツトの画像
信号(パターン信号)の形で多数(たとえば2500
個)蓄積している大容量のマスターメモリ5と、
静止画像1行分すなわち14文字分の画像信号を一
時的に蓄積する14文字分の容量のバツフアメモリ
6とを備えており、文字指定回路7のたとえばキ
ーボードや穿孔テープリーダからの指定によつて
マスターメモリ5から1文字分づつ画像信号を読
み出してバツフアメモリ6に順番に記憶する。か
かるバツフアメモリ6への選択記憶は一般的な公
知の手段によつてよい。バツフアメモリ6は、た
とえばそれぞれが1文字分、すなわち16ビツト×
16ビツトの記憶容量を有するRAM(ランダムア
クセスメモリ)を14文字分備えて構成し、そのそ
れぞれに選択指定された1文字分づつの画像信号
を記憶するものとすればよい。 また、8は垂直帰線期間中の第20H目において
静止画像信号を発生するために同期盤1からの同
期パルスを計数する等して第20H目の走査期間に
のみパルスを発生する20H目パルス発生回路、9
は色副搬送波を用いてこれを6逓倍し、かつ4分
の1に分周する等して周波数が3/2scでかつ水
平同期信号に同期した基本クロツクを発生する基
本クロツク発生回路、10はこの基本クロツクを
3分の1に分周する等して1/2scの周波数のク
ロツク(以下これを第2クロツクと称する)を発
生する第2クロツク発生回路、11はこれら基本
クロツクと第2クロツクとを用いて基準信号S、
方式識別信号Tおよび各種コード信号C,SP,
CSを発生する制御信号発生回路である。この制
御信号発生回路11には、同期パルスを計数して
ライン番号コード信号LNを発生するカウンタや
基本クロツクおよび第2クロツクを計数して基準
信号Sや方式識別信号Tを発生するカウンタ、さ
らには指定された番組に応じて番組コード信号
PCやチヤンネルセパレーシヨンビツトCSおよび
ストツプビツトSPを発生するカウンタおよびゲ
ート等を備えておく。 さらに、12は方式指定回路13から手動によ
つて入力される横送り方式か縦送り方式かの方式
指定信号にもとづいて、上記バツフアメモリ6お
よび制御信号発生回路11から第4図に示したよ
うな両方式のうちいずれの方式で各種コード信号
や画像信号を送出するかを制御する制御回路であ
る。 この制御回路12においては、方式指定回路1
2から横送り方式が指定されたときには、まず制
御信号発生回路11を制御して第4図Xのように
方式識別信号Tを“1”とし、さらに消去信号
E、番組コード信号PCおよびライン番号信号LN
を基本クロツクで発生する。これと同時に、バツ
フアメモリ6を基本クロツクで制御して1文字分
の16ビツト毎に2ビツトづつスペースを設けなが
らバツフアメモリ6から水平方向1ライン分の画
像信号を読み出し、250ビツトの画像信号を出力
する。バツフアメモリ6を14個のRAMで構成し
た場合であれば、各々のRAMの同一行(ROW)
の信号を2ビツトづつのスペースを設けながら順
次読み出す。読み出すラインは1フイールドに1
ラインづつ下方に移動させる。 一方、方式指定回路12から縦送り方式が指定
されたときには、制御信号発生回路11を制御し
て第4図Yのように方式識別信号Tを“0”に
し、さらに第2クロツクで制御してその18ビツト
毎にチヤンネルセパレーシヨンビツトCSとスト
ツプビツトSPとを発生する。さらに、バツフア
メモリ6を第2ロツクで制御して16フイールド毎
に2フイールドづつスペースを設けながらバツフ
アメモリ6から“イ”〜“ホ”の各番組毎に垂直
方向1列分づつの画像信号を読み出し、16ビツト
の画像信号を出力する。ただし、第4図Y2のよ
うに番組毎に読み出し期間を順次ずらせて読み出
す。バツフアメモリ6を14個のRAMで構成する
ようなときには、1番組当り順次2個づつの
RAMを割り当て、各番組とも一方のRAMから1
文字分の読み出している間にマスターメモリ1か
ら他方のRAMに次の文字の画像信号を書き込む
ようにして、2個のRAMから交互に1文字づつ
画像信号を読み出せばよい。 そして、このようにして発生した基準信号S、
方式識別信号T、各種コード信号および画像信号
を混合回路14に加え、ここで通常の映像信号と
混合することによつてテレビジヨン信号に静止画
像信号を重畳して伝送することができるものであ
る。 次に、このような送信装置における制御回路1
2を中心とした部分を第6図に示してさらに詳細
に説明する。ここでは、バツフアメモリ6とし
て、それぞれが1文字分すなわち16ビツト×16ビ
ツトの記憶容量を有する6a〜6nの14個の
RAMを用い、それぞれのRAMを行セレクタ
(ROWセレクタ)15と例セレクタ(COLUMN
セレクタ)16で番地指定する。伝送する番組数
が10番組であれば、このようなRAM群を10組設
けておく。図では1組のみ示し、後の9組は省略
している。この各RAM6a〜6nにマスターメ
モリ5から画像信号を書き込むときには、文字指
定回路7から指定した文字の画像信号をマスター
メモリ5から読み出してそれぞれのRAMに加え
ておくとともに、文字指定回路7から書き込み信
号を発生してRAM6a〜6nを順次書き込み状
態とし、かつこのとき文字指定回路7からの行、
列アドレス信号を各セレクタ15,16から
RAM6a,………6nに加えて順次書き込む。 一方、17,18は、バツフアメモリ6から画
像信号を読み出すときに各RAMを所定の態様で
アドレス制御して上記のような方式で読出すよう
に制御するための行アドレス制御回路および列ア
ドレス制御回路で、19,20はそれぞれのアド
レス信号を発生する行、列アドレスカウンタ、そ
の他のものはその制御用のゲート、フリツプフロ
ツプおよびカウンタである。21は縦送り方式用
および横送り方式用のクロツクおよびゲートパル
スを発生するクロツク制御回路、また、22は14
個のRAM6a〜6nのうちのいずれのものを動
作させるかを順次切換えるRAM選択回路であ
る。 このような構成において、まずクロツク制御回
路22について説明する。23は基準信号Sの位
置を決定するためのカウンタで、第7図Aに示す
ような水平同期信号の前縁でリセツトされ、かつ
20H目パルスによつて第20H目にのみ計数可能な
状態になされており、第7図Bに示す3/2scの
基本クロツクを計数してYの第56ビツト目から第
59ビツト目までの3ビツトの間に第7図Cのよう
に基準信号Sの逆極性の出力を生じる。これを極
性反転すれば基準信号Sを発生することができ
る。この信号Cによつてフリツプフロツプ24を
セツトしてその出力を第7図Dのように第56ビツ
ト目から立ち上がらせ、以後NANDゲート25を
導通させて基本クロツクAを反転器で反転したも
のを第7図Eのように通過させて277ビツトのカ
ウンタ26に加える。カウンタ26は通過した基
本クロツクEを277ビツト計数したときにその出
力によつてフリツプフロツプ24をリセツトす
る。従つてフリツプフロツプ24の出力は第7図
Dのように、静止画像信号を発生し重畳する期間
を示すパルスとなり、これはその期間中基本クロ
ツクと第2クロツクを取り出すゲートパルスであ
る。 一方、カウンタ23の出力Aすなわち基準信号
Sの前縁においてフリツプフロツプ27をセツト
し、カウンタ26から取り出した第26ビツト目の
計数出力によつてリセツトする。これによりフリ
ツプフロツプ27からは第7図Fのように横送り
方式におけるコード信号の伝送期間に低いレベル
となる出力を発生することができ、この出力Fを
用いてANDゲート28でNANDゲート25の出
力信号Eを反転したものをゲートすることによ
り、第7図Gのように横送り方式による伝送時の
画像信号用の3/2scの基本クロツクを得ること
ができる。 また、カウンタ26からの第25ビツト目の計数
出力によつてフリツプフロツプ29をセツトし、
第277ビツト目の計数出力によつてリセツトす
る。これによつてフリツプフロツプ29からは第
7図Hのように横送り方式による伝送時の画像信
号送出用ゲートパルスが得られる。 次に、カウンタ23からの静止画像信号の発
生、重畳期間を示す信号DをANDゲート30に
加え、ここで第2ロツク発生回路10からの第7
図Iのような1/2scの周波数の第2クロツクを
第7図Jのように基準信号S以後通過させる。通
過した第2クロツクJは3ビツトのカウンタ31
に加える。このカウンタ31はフリツプフロツプ
32で動作制御するようにし、フリツプフロツプ
32は基準信号Sの前縁でセツトし、かつカウン
タ26からの第7ビツト目の出力でリセツトす
る。従つてフリツプフロツプ32の出力は第7図
Kのように第2クロツクJの第3ビツト目まで低
レベルとなつて、この間カウンタ31の計数動作
を停止させる。このため、カウンタ31は第2ク
ロツクJの第3ビツト目から計数動作を開始し、
第5ビツト目においてフリツプフロツプ33をリ
セツトする。このフリツプフロツプ33は行アド
レスカウンタ19の23計数出力によつてセツトす
るようにしているので、結局フリツプフロツプ3
3の出力は第7図Lに示すように第2クロツクJ
の第5ビツト目から16ビツト期間毎に2ビツト期
間づつ間をおいて発生することになり、これを
NANDゲート34に加えて第2クロツクJをゲー
トすることによつて第7図Mのように縦送り方式
による伝送時の画像信号用の第2クロツクを得る
ことができる。 以上により画像信号の伝送に必要な基本クロツ
クG、第2クロツクMおよびゲートパルスHが得
られたので、次にこれらを用いて縦送り方式で伝
送するか横送り方式で伝送するか静止画像信号を
切換える部分について説明する。 まず、今、方式指定回路13においてスイツチ
35がX端子側に切換えられて縦送り方式が指定
されているとする。このときにはまず反転器36
を介してANDゲート37Xが導通し、同期盤1
からの垂直ドライブパルスを通過させ、ORゲー
ト38を介して行アドレスカウンタ19に加え
る。このため、行アドレスカウンタ19からの行
アドレス信号は1フイールド毎に変化し、バツフ
アメモリ6の全てのRAM6a〜6nの読出時の
行アドレスを1フイールド毎に1行づつ下方にず
らせるよう行アドレス制御する。 同時に、反転器36の出力によつてANDゲー
ト39Xが導通し、ANDゲート28からの基本
クロツクGを通過させ、ORゲート40を介して
列アドレスカウンタ20に加える。このために列
アドレスカウンタ20の出力は基本クロツクGの
1ビツト毎に変化し、RAM6a〜6nの読出時
の列アドレスを1ビツト毎に1列づつ右方にずら
せるよう列アドレス制御する。 一方、この列アドレスカウンタ20の23の計数
出力の後縁すなわち16列分の列アドレスの終りに
おいてフリツプフロツプ41を第7図Nのよう
に、セツトし、これとその後列アドレスカウンタ
20の第2ビツト目の計数出力とをANDゲート
42に加え、ここで第18ビツト目の終りに第7図
Oのように出力を発生してカウンタ20およびフ
リツプフロツプ41をリセツトする。これによつ
て列アドレスカウンタ20は基本クロツクGの18
ビツト期間をくり返し周期として列アドレスを行
なう。このフリツプフロツプ41の出力Nが発生
している2ビツト期間は文字の間のスペースとな
る期間であり、フリツプフロツプ39の出力を
読み出し用のANDゲート43に加えておくこと
によつて、この期間ではバツフアメモリ6からの
読み出し信号の何如にかかわらず出力を無くして
スペースとする。 一方、NANDゲート42から18ビツト毎に発生
されるリセツトパルスPはRAM選択回路22中
の14ビツトのカウンタ44に加えて、18ビツト毎
にすなわち1文字分の列アドレス終了毎にその出
力を変化させ、これを2進−14進デコーダ45で
変換し、その都度その出力によりRAM6a〜6
nを1個づつ順次動作させるように切換える。す
なわち、最初の18ビツト期間にはRAM6aを、
次の18ビツト期間にはRAM6bを、………最後
の18ビツト期間にはRAM6nを、それぞれ動作
させる。 以上により、横送り方式による伝送開始後の第
1フイールド目には行アドレスカウンタ19の出
力によつて全てのRAM6a〜6nの第1行目を
指定し、かつ、列アドレスカウンタ20からの出
力によつて基本クロツクにより全てのRAM6a
〜6nの列を第1列目から第16列目まで指定する
ことを18ビツト毎に14回くり返し、さらにRAM
選択回路44からの出力によつてRAM6aから
RAM6nまで18ビツト毎に順次動作させて、
RAM6a〜RAM6nから第1行目の画像信号の
みを2ビツトづつのスペースを設けながら読み出
すことができる。以後、第16フイールドまで指定
する行アドレスを1行づつ下方に移動させながら
上記の動作をくり返すことにより、横送り方式に
よる画像信号を発生し、伝送することができるこ
ととなる。そして、このような動作を16フイール
ド毎に10組のRAM群を順次切換えながらくり返
せば、10番組分の静止画像信号を順番に伝送する
ことができる。なお、各RAM群へのマスターメ
モリ5からの画像信号の書き込みは、他のRAM
群から読み出している間に行なえばよい。 次に、方式指定回路13においてスイツチ35
が端子Y側に切換えられて縦送り方式による伝送
が指定されたときには、上記の場合とは逆に
ANDゲート37Yが導通し、NANDゲート34
からの1/2scの周波数で、かつ16ビツト毎に2
ビツト期間の空白のある横送り方式用の第2クロ
ツクMを通過させ、ORゲート38を介して行ア
ドレスカウンタ19に加える。これにより行アド
レスカウンタ19では第2クロツクMの1ビツト
毎にバツフアメモリ6の全てのRAM6a〜6n
の行アドレスを1行づつ下方に移動させ、18ビツ
ト期間をくり返し周期としてこれを5回くり返
す。 一方、同時にANDゲート39Yが導通して同
期盤1からの垂直ドライブパルスを通過させ、
ORゲート40を介して列アドレスカウンタ20
に加える。従つて、列アドレスカウンタ20では
1フイールド毎にRAM6a〜6nの列アドレス
を1列づつ右方に移動させ、しかも、これを18フ
イールドをくり返し周期としてくり返す。また、
各18フイールド期間中の16フイールド分の列アド
レス指定を終了した後の2フイールド期間文字間
のスペース期間して、上記の場合と同様に読み出
力を強制的に無くする。 さらに、縦送り方式では番組数が5番組である
とするとバツフアメモリ6中の上記の10群の
RAM群を2群づつ組合わせて5組のRAM群と
し、1番組当り1組づつ割り当てる。そして、各
組の一方のRAM群にそれぞれマスターメモリ5
から画像信号を書き込んでおき、縦送り方式時に
RAM群選択回路46においてANDゲート47を
介して取り出した行アドレスカウンタ19の23計
数出力をビツトのカウンタ48に加え、その出力
を2進−5進デコーダ49で変換した出力により
5組のRAM群を順次切換えて動作させることに
よつて、5番組の画像信号を時系列に読み出して
発生する。 なお、5組のRAM群組においては2つのRAM
群を交互に動作させることとし、読み出していな
い方のRAM群組にマスターメモリ5から新たな
画像信号を書き込むようにすればよい。 以上により、縦送り方式による伝送開始後の第
1フイールド目には列アドレスカウンタ20の出
力によつて全てのRAM6a〜6nおよびRAM群
の第1列目をアドレス指定し、かつ、行アドレス
カウンタ19の出力によつて第2クロツクにより
第1列目の行アドレスを1ビツト毎に1行づつ下
方に移動させることを18ビツト期間毎にくり返
し、さらに、RAM群選択回路46によつてこの
18ビツト期間毎に5つのRAM群を順次動作させ
て、バツフアメモリ6から5つの番組の静止画像
の第1列目の画像信号を読み出すことができる。
以後、これをくり返すことにより、16フイールド
毎に2フイールドづつの文字間スペースを設けな
がら縦送り方式による静止画像信号を発生し、伝
送することができるものである。 以上のようにして、この装置によれば、バツフ
アメモリ6や基本クロツクの発生回路を共用して
横送り方式の静止画像信号も縦送り方式の静止画
像もともに伝送することができ、しかも、そのと
きの基準信号の位置を同一にし、かつクロツク周
波数を整数倍関係にすることができるので受信装
置側における共用受信をも可能にすることのでき
る伝送を実現することができるものである。 なお、以上の説明において各種のコード信号の
発生回路については省略したが、これらはたとえ
ば次のような手段により容易に作成できる。ま
ず、基準位相信号Sはカウンタ23の出力Cを反
転すればよく、さらに、方式指定信号Tは、カウ
ンタ23からさらに第59ビツト目から第62ビツト
目までの基本クロツクの3ビツト間に計数出力を
発生し、これを方式指定回路13からの出力によ
つてゲートして横送り方式のときにのみ送出する
ようにすればよい。また、横送り方式用の各コー
ド信号は、カウンタ26から基本クロツクEの第
1ビツト目の計数出力を消去信号用に、第2、
3、4、5ビツトの各計数出力を番組コード信号
PC用に、第6、7、12、13ビツト目の各計数出
力をライン番号コード信号LN用にそれぞれ用
い、これらを消去指定回路、番組指定回路および
ライン計数回路からのそれぞれの出力に応じてゲ
ートすることにより発生することができる。さら
に、縦送り方式用のチヤンネルセパレーシヨンビ
ツトCSとストツプビツトSPはカウンタ31から
の第2クロツクの第1ビツト目と第2ビツト目の
計数出力とを用いて発生することができる。 なお、以上の実施例においてバツフアメモリ6
を多数のRAMによつて構成した場合について述
べたが、これはシフトレジスタ等の任意のメモリ
手段を用いて実施することができることはいうま
でもない。ただし、その場合には読み出し時のク
ロツク制御をメモリに応じて変更する必要があ
る。さらに、上記実施例では横送り方式の場合の
番組数を10番組、縦送り方式の場合の番組数を5
番組としたが、これらの番組数は2N番組とN番
組(Nは整数)としてRAM群を2N群備えておけ
ば同様の手段によつて最も有効に伝送を行なうこ
とができる。もちろんこれ以外の番組数にしても
よいことはいうまでもない。 さらにまた、上記実施例では横送り方式の場合
と縦送り方式の場合の画像信号のクロツク周波数
を3対1としたが、これ以外にも任意の整数倍関
係のものとしてもよいものである。 以上詳述したように本発明の静止画像伝送装置
は、多数の文字等の単位画像の画像信号を蓄積し
ているマスターメモリと、このマスターメモリか
ら選択された少数個の単位画像からなる静止画像
の画像信号を蓄積するバツフアメモリとを備え、
横送り方式により静止画像信号を伝送するときに
はバツフアメモリから静止画像を水平方向に走査
した画像信号を読みしてテレビジヨン信号に重畳
し、縦送り方式により静止画像信号を伝送すると
きにはバツフアメモリから静止画像を垂直方向に
走査した画像信号を読み出してテレビジヨン信号
に重畳するようにするとともに、1個の基本クロ
ツク発生回路を備え、この基本クロツク発生回路
で発生した基本クロツクを用いて互いに周波数が
整数倍関係にある2つのクロツクを作成し、一方
のクロツクを用いて横送り方式用の画像信号を読
み出し、他方のクロツクを用いて縦送り方式用の
画像信号を読み出し、かつ、この基本クロツクを
用いて上記横送り方式用と縦送り方式用に同一の
基準信号と、横送り方式であるか縦送り方式であ
るかを示す方式識別信号とを作成し、これら基準
信号と方式識別信号とをそれぞれの画像信号に先
立つて上記テレビジヨン信号に重畳することを特
徴とするものである。 従つて、かかる本発明によれば横送り方式の静
止画像信号も縦送り方式の静止画像信号もともに
1台の装置でしかも簡易な構成で伝送することが
できるものである。 また、基準信号と方式識別信号は両方式ともに
同一位置に同一クロツクすなわち同一形成で伝送
することができるので、受信装置においてこれを
共通回路で検出するようにできて受信装置におけ
る受信方式を簡易に切換えることができるような
伝送を実現することができる。 さらに、両方式における画像信号のクロツク周
波数を整数倍関係にしたので、送信装置でも受信
装置でも基本クロツクの発生回路を共用していず
れの方式の信号でも簡易に受信できるようにする
ことができる等、効果のきわめて大きいものであ
る。
第1図X1,X2,X3,X4,Y1,Y2,
Y3,Y4、第2図および第3図a,bは従来の
静止画像伝送装置における伝送態様を説明するた
めの模式図および波形図、第4図X1,Y1,X
2,Y2は本発明の一実施例による静止画像伝送
装置における伝送態様を説明するための波形図、
第5図および第6図は同装置の構成を説明するた
めのブロツク線図および回路図、第7図A,B,
C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,
N,Oは同装置の動作を説明するための波形図で
ある。 1……同期盤、2……映像信号発生回路、3…
…変調回路、4……静止画像信号発生回路、5…
…マスターメモリ、6……バツフアメモリ、7…
…文字指定回路、8……20H目パルス発生回路、
9……基本クロツク発生回路、10……第2クロ
ツク発生回路、11……制御信号発生回路、12
……制御回路、13……方式指定回路、14……
混合回路。
Y3,Y4、第2図および第3図a,bは従来の
静止画像伝送装置における伝送態様を説明するた
めの模式図および波形図、第4図X1,Y1,X
2,Y2は本発明の一実施例による静止画像伝送
装置における伝送態様を説明するための波形図、
第5図および第6図は同装置の構成を説明するた
めのブロツク線図および回路図、第7図A,B,
C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,
N,Oは同装置の動作を説明するための波形図で
ある。 1……同期盤、2……映像信号発生回路、3…
…変調回路、4……静止画像信号発生回路、5…
…マスターメモリ、6……バツフアメモリ、7…
…文字指定回路、8……20H目パルス発生回路、
9……基本クロツク発生回路、10……第2クロ
ツク発生回路、11……制御信号発生回路、12
……制御回路、13……方式指定回路、14……
混合回路。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 多数の文字等の単位画像の画像信号を蓄積し
ているマスターメモリと、このマスターメモリか
ら選択された少数個の単位画像からなる静止画像
の画像信号を蓄積するバツフアメモリとを備え、
横送り方式により静止画像信号を伝送するときに
は上記バツフアメモリから上記静止画像を水平方
向に走査した画像信号を読みしてテレビジヨン信
号に重畳し、縦送り方式により静止画像を伝送す
るときには上記バツフアメモリから上記静止画像
を垂直方向に走査した画像信号を読み出してテレ
ビジヨン信号に重畳するようにするとともに、1
個の基本クロツク発生回路を備え、この基本クロ
ツク発生回路で発生した基本クロツクを用いて互
いに周波数が整数倍関係にある2つのクロツクを
作成し、一方のクロツクを用いて上記横送り方式
用の画像信号を読み出し、他方のクロツクを用い
て上記縦送り方式用の画像信号を読み出し、か
つ、上記基本クロツクを用いて上記横送り方式用
と縦送り方式用に同一の基準信号と、横送り方式
であるか縦送り方式であるかを示す方式識別信号
とを作成し、これら基準信号と方式識別信号とを
上記それぞれの画像信号に先立つて上記テレビジ
ヨン信号に重畳することを特徴とする静止画像伝
送装置。 2 単位画像1個分の画像信号を記憶する容量の
メモリを複数個用いてバツフアメモリとすること
を特徴とする特許請求の範囲第1項記載の静止画
像伝送装置。 3 バツフアメモリとして複数個のRAMを用
い、全てのRAMを共通のアドレス指定回路でア
ドレス制御し、いずれのRAMから画像信号を読
み出すかを切換えて画像信号を発生することを特
徴とする特許請求の範囲第1項または第2項記載
の静止画像伝送装置。 4 横送り方式により伝送する番組数を縦送り方
式により伝送する番組数の2倍とし、1行分の静
止画像信号を蓄積することのできる容量のバツフ
アメモリを上記横送り方式の番組数と同数だけ備
えたことを特徴とする特許請求の範囲第1項、第
2項または第3項記載の静止画像伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13336576A JPS5357910A (en) | 1976-11-06 | 1976-11-06 | Still picture transmitter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13336576A JPS5357910A (en) | 1976-11-06 | 1976-11-06 | Still picture transmitter |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5357910A JPS5357910A (en) | 1978-05-25 |
JPS6117197B2 true JPS6117197B2 (ja) | 1986-05-06 |
Family
ID=15103010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13336576A Granted JPS5357910A (en) | 1976-11-06 | 1976-11-06 | Still picture transmitter |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS5357910A (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5821083Y2 (ja) * | 1977-04-11 | 1983-05-04 | 株式会社七星科学研究所 | 電線接続器における電線押圧構造 |
JPS54157426A (en) * | 1978-06-01 | 1979-12-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | Program display unit for information receiveing device |
JPS57152286A (en) * | 1981-03-16 | 1982-09-20 | Nippon Hoso Kyokai <Nhk> | Transmission system for character pattern information |
-
1976
- 1976-11-06 JP JP13336576A patent/JPS5357910A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5357910A (en) | 1978-05-25 |
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