JPS61171381A - 転写媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、高解像の文字あるいは画像を印刷するのに好
適な熱転写媒体に関するものである〇従来の技術 近年、オフィスオートメーションにより種々の端末機が
要求されている。中でも電気信号を可視像に変換する記
録装置、いわゆるプリンタの需要は大きいものである。

特にカラーハードコピーを得る方法が種々提案され注目
されている。実用化されているカラーコピ一方式として
インクジェット、電子写真方式、熱転写方式等があるが
、液体あるいはトナー等の粉体を用いるため、装置の保
守、操作性が複雑であったり、サーマルヘッドを用いる
ため、ヘッド寿命、印字速度が遅い等の問題があった。

そこで高速で高解像のカラー画像を得る方法として、放
電転写法が従来より知られている。例えば、特公昭４５
−１９８１９号公報に示されている、サー七グラフ複写
法、特公昭８７−２２０３０号公報の転写媒体等がある
・ 以下、従来の転写法を図面に従って説明する。

第２図は、白黒用の転写媒体の断面図であり、１は支持
体、２は粗面化層、３は金属蒸着層、４は転写層を示す
。

第３図〜第６図は、前記転写媒体を用いた印刷工程を示
す図であり、５は受像紙、６はキセノランプ、７は閃光
を示す。印刷工程は、第３図の如く周知の放電記録の手
段により金属蒸着層３を情報のパターンに応じて除去す
る。つぎに、第４図の如く転写層４を塗布した面と受像
紙６を密着させキセノンランプ６などにより赤外線を含
む閃光７を照射すると、金属蒸着層が残っている部分に
照射された閃光は反射され、金属蒸着層が除去された部
分に照射された閃光は、粗面化層２と支持体１を通過し
て転写層４に吸収され熱に変換される。

この熱により転写層中の熱溶融性インクが加熱され、密
着した受像紙６に転写し定着される。この後、受像紙を
転写媒体から分離すれば、第６図の印刷物が得られる。

カラーの転写を行う場合、第６図の如く光熱変換層８を
設けた転写媒体が必要であり、白黒の場合と同様の工程
で、カラー転写を行う。

発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成の転写媒体では、一枚の転写媒体
から一枚の印刷物しか得られず、カラー転写の場合は、
まずキセノンランプの閃光を光熱変換層で吸収し熱に変
換され、熱伝導により転写層を加熱溶融させるだめ転写
エネルギが高く得られる転写像は、白黒と比較して解像
度が低下してしまった。本発明は多数回転写が可能で、
低いエネルギで高い解像度のカラー転写像が得られる転
写媒体を提供することを目的としている。

問題点を解決するための手段 本発明は、上記問題点を解決するため、支持体上に粗面
化層及び金属蒸着層を順次設は他面に転写層を設けた転
写媒体の前記転写層が、カーボンを含有する多孔質層に
熱溶融性インクが含浸されているものである。

作　　用 本発明は上記した構成により、転写層中の多孔質層に含
浸された熱溶融性インクが、−回の閃光！ による転写で一度に溶融転写せず、多孔質層の毛細現象
により少しずつにじみ出し、受像紙へ転移することで、
転写媒体の多数回使用を可能にした。

又カラーインクの場合、発熱源とカラーインクが近接し
ているため熱伝道による熱の拡散が少く、鮮明なカラー
転写像が得られる。

実施例 第１図は、本発明の転写媒体の断面図で、９は支持体で
あり耐熱性を有し光透過性が良好なポリエチレンテレフ
タレートなどのフィルムが用いられる。１０は放電特性
を良くするために設けられた粗面化層で、シリカ、アル
ミナ等の０．５μｍ〜１０μｍ嶌の無機顔料と耐熱性、
臭気を考慮した結着剤が用いられる。１１は、金属蒸着
層で、２００人〜１ｏＯｏ人のアルミニウム等の金属蒸
着膜が用いられる。１２は、転写層で、１３はカーボン
、１５は多孔質顔料、１４は結着剤、１６は、熱溶融性
インクである。転写層の結着剤１４は、熱溶融性インク
よりも融点が高いことが必要であり、耐熱性の樹脂でエ
ポキシ系樹脂、ポリエステル系樹脂、フェノール系樹脂
、アクリル樹脂等が用いられる。多孔質無機顔料として
タルク。

酸化亜鉛、酸化チタン、粘土、シラスバルーンの１μｍ
〜１０μｍの粒径が望ましい。また多孔質のカーボンブ
ラックを多量に用いることにより多孔質無機顔料は、不
要となった。

転写用のインク１６は、通常の熱転写に用いられる各種
ワックスが適用され、カルナバワックス。

エステルワックス、パラフィン、低分子ポリエチレンワ
ックスなどがあげられる。本発明の転写媒体は、放電記
録が可能なシートに、カーボンを含有した多孔質形成粒
子と耐熱性の結着剤を混線後塗布することＫよりカーボ
ンを含有した高融点多孔質層を形成し、さらに転写用の
インクを前記多孔質層に塗布含浸させることにより得ら
れる。

以下、実施例を用いて説明する。

〔実施例１〕 厚さ２６μｍのポリエチレンテレフタレートフィルムの
一方の面に下記の処決で充分に分散した塗料をワイヤー
バーで塗布し、乾燥して塗布厚６μｍの粗面化層を設け
た透明邊シートを得た（配合比は、重量部）。

次にとの粗面化層の表面にアルミニウムを５００人の厚
さに蒸着を施し、放電記録が可能なシートを得た。

さらに、上記蒸着層の裏面に下記の処決で充分に分散し
た塗料をワイヤーバーで塗布し６μｍの多孔質層を形成
した。

さらに下記の処方で熱溶融性インクを配合し三本ロール
で充分混練した後、ホットメルトコータで前記多孔質層
に５μｍの厚さで塗布し、加熱含浸させた。

作製した転写媒体に放電プリンタ（１０ドツト１瓢、印
字速度１．　ｔｓｒｎ／秒）で放電記録を行い、アルミ
ニウム蒸着層を情報のパターンに沿って破壊し除去した
。次に転写層を塗布した面と受像紙（平滑度３００秒の
普通紙）を密着させて、キセノンフラッシュ装置（理想
科学＠）ＦＸ−１８０型）により閃光を照射して、受像
紙を分離すると鮮明なマゼンタ色の印刷物が得られた。

さらに前記転写媒体を用いてくり返し転写を行うと４回
までは、高い濃度の鮮明な画像が得られた。６回目以後
は、濃度、解像度共に低下した。

！ 〔実施例２〕 実施例１と同様の手段で、粗面化層、アルミ蒸着層を設
けた２６μｍのポリエチレンテレフタレートのフィルム
の他面に、下記の処方の多孔質層を６μｍの厚さで、形
成した。

さらに実施例１と同一の組成のインクを前記多孔質に塗
布含浸させ、実施例１と同様の手段で転写し、３回まで
は、濃度が高く鮮明な転写像が得　　。

られた。

なお多孔質層の厚さを厚くすることにより転写媒体の使
用回数が増大するが、９μｍ以上になると解像度が低下
するため、多孔質層の厚みは、９μｍ以下が望ましい。

なお実施例において、閃光は、キセノンフラッシュとし
たが、赤外線を含む熱線であれば良い。

また金属蒸着層の除去に放電記録を用いたが、情報パタ
ーンに従って金属蒸着層を除去できるものなら適用しう
るものである。多孔質層に含まれるカーボンは、閃光を
吸収し発熱して転写用インクを溶融させるため、多孔質
層の６重量−以上、より望ましくは、１０重量−以上の
添加が望ましい。

発明の効果 以上のように本発明は、支持体王妃粗面化層及び金属蒸
着層を順次設は他面に転写層を設けた転写媒体の前記転
写層がカーボンを含有する多孔質層に熱溶融性インクが
含浸されているととＫより、一枚の転写媒体で多数枚の
印刷物が得られ、しかも鮮明なカラー画像が得られるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の転写媒体の断面図、第２図は従来の転
写媒体の断面図、第３図は放電記録後の転写媒体の断面
図、第４図は転写工程を示した断面図、第６図は受像紙
忙転写された熱溶融性インクを示す図、第６図は従来の
カラー用の転写媒体の断面図である。 １．９・・・・・・支持体、２，１ｏ・・・・・・粗面
化層、３゜１１・・・−・金属蒸着層、４，１２・・・
・・・転写層、６・・・−・受像紙、６・・・・・・キ
セノンランプ、７−−−−−−　閃光、８・・・・・・
光熱変換層、１３・・・・・・カーボン、１４・・・・
・・結着剤、１６・・・・・・多孔質顔料、１６・・・
・・・熱溶融性インク。 代理人の氏名　弁理士　中　尾　敏　男　ほか１名９、
・、支４滓 ＩＯ・・・粗面化層 ｔ　ｔ　、＝　４ｔｌＡ焦着層 １２・・・転写層 １３・・・カーボッ 第１図　　　　　　ｌΔ・・・鋳着剤 １６・・・　ヤ才し乍４ｉｉ枦千 １６・・・柊溶触？１１イカ 第２図 第３図 第４図 第５図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）支持体上に粗面化層及び金属蒸着層を順次設け、
   他面に転写層を設けた転写媒体の前記転写層が、カーボ
   ンを含有する多孔質層に熱溶融性インクが含浸されてい
   ることを特徴とする転写媒体。
2. （２）多孔質層にカーボンが５重量％以上含有されてい
   ることを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の転写媒
   体。
3. （３）多孔質層の結着剤に熱溶融性インクより融点の高
   い樹脂を用いることを特徴とする特許請求の範囲第１項
   記載の転写媒体。