JPS61171303A - 化粧単板の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 この発明は、孔開部（集中導管部）を表現した化粧単板
の製造方法に関するものである。

〔背景技術〕

第７図に示すように、素材単板１０を接着剤を介して積
層し凹凸型１１で圧締接着して集成７リフチ１２を得、
これを積層面と交差する方向よりスライスしてスライス
面に年輪状の木目模様を表現した化粧単板１３を得る従
来の化粧単板の製造方法にあっては、その木目模様に天
然のケヤキ材尋にみられるような孔開部を表現するのに
、素材単板表面にエンボス加工等によりあらかじめ多数
の微細な凹凸を付与する方法が採用されていた。

この場合、表現される孔開部の長さは凹凸の深さにより
変化する。

一方、天然樹種にみられるような孔゛開部の長さばらつ
きを付与するには、エンゴスロール等ノ凹凸転写本体に
形成した凹凸溝の長さを変化させる必要がある。このた
め、従来よりエツチングやタガネ打ちなどにより転写本
体の凹凸溝の長さを変化させているが、非常に手間と時
間がかかるという問題があった。とくに、転写本体がロ
ールの場、合は非常に困難であった。

〔発明の目的〕

この発明の目的は、天然感にすぐれた孔面部表現を可能
にした化粧単板の製造方法を提供することである。

〔発明の開示〕

この発明の化粧単板の製造方法は、単板内または単板間
に発泡の大きい親水性接着剤の部分と発泡の小さい疏水
性接着剤の部分とを形成した複数枚のスライス単板の表
面に凹凸を付与する工程と１、凹凸付与後の前記スフイ
ヌ単板の裏面に水打ちする工程と、水打ちしたスライス
単板の複数枚を接着剤を介して積層し圧締接着してフリ
ッチを得る工程と、前記フリッチをスライスする工程と
を含むものである。

すなわち、この発明は、発泡の大きい親水性接着剤の部
分では単板裏面に打たれた水が表面へしみ出しやすく、
このため表面へしみ出し走水が凹凸の溝を復帰させ溝深
さが浅くなる傾向があるのに対し、発泡の小さい疎水性
接着剤の部分では水の浸透が小さい九め、凹凸の溝の復
帰がほとんどないたゆに、形成された孔開部にばらつき
が付与されるのである。

ここで、発泡の大きい親水性接着剤とは、素材単板の複
数枚をこの親水性接着剤を介して積層し圧締接着してフ
リッチを得、これをスライスする操作を複数回にわたっ
てくり返したスフイヌ単板（厚さ１．０１＠　）上に赤
色液（赤インク／水＝　１／１００　）のｌｅｅを滴下
したとき、１分以内にスライス単板の反対面に赤色液が
しみ出してくるような接着剤をいう。一方、発泡の小さ
い疎水性接着剤とけ、前述の方法において５分以上赤色
液のしみ出しのないものをいう。このとき、発泡が大き
いと、接着剤層内に気泡が多く形成されるために水分が
そこを通って単板表面にしみ圧しやすい傾向になるので
ある。

以下、第１図ないし第６図に基づいてこの発明の詳細な
説明する。まず第１図または第２図に示すように１枚の
素材単板１内（親水性接着剤塗布部分２と疎水性接着剤
塗布部分３とを組合せて形成し、その複数枚を積層し圧
締接着して集成フリッチを得、これをスライスしてスフ
イヌ単板を得る。この単板を用いてさらに同じ操作をく
り返す。

第３図に示すように、得られたスライス単板４を第３図
に示すように一方が表面に凹凸付与するエンボヌロール
５−で他方がフラットロールｄである一対のロール間に
通して、第４図に示すように単板表面４・ａに凹凸（溝
深さ０．２〜０．５　ｆｉ　）を付与する。ロール５．
６はいずれも２００℃に加熱され、単板厚み１，０酊に
対してロール間隔Ａ　ｆ：０．１〜０．２鱈としている
。凹凸付与後の単板含水率は加熱によってほとんど０％
に近いため、反対面である裏面４ｂに水打し、単板４の
含水率を上げるとともに、表面４ａへの水の浸透により
凹凸の溝深さにばらつきを生じさせる。しかるのち、常
法に従つイ　　−？　間　ノ　−ｔ　出４ＧＪ　　ハ僧
妬梧もに十敏餉ｔ１も人Ｉて積層し圧締接着して集成フ
リッチを形成し、これをスライスして第５図に示すよう
な化粧単板７を得る。この化粧単板７には孔開部８内に
凹凸溝の長さのばらつきが表現され天然感にすぐれたも
のとなっている。第５図において、Ｂの部位は凹凸が長
く、Ｃの部位は凹凸が短くなっている。

また、１枚の素材単板内で親水性および疎水性接着剤を
組み合せる代りに、親水性接着剤および疎水性接着剤を
それぞれ単独で用い、前記と同様にして２種類のスライ
ス単板を作成する。各スライス単板の表面に第３図に示
すようにして凹凸を形成し、ついで裏面に水打ちして単
板の含水率を　　高める。しかるのち、２種のスライス
単板を交互にあるいは任意に組合せて湿式接着剤を介し
て積層し圧締接着して集成フリッチを作成し、このフリ
ッチをスライスして第６図に示すような化粧単板７′を
得る。この化粧単板には孔開部間に凹凸溝　　。

の長さのばらつきが表現される。第６図において、Ｄの
部位は凹凸が長＜、Ｂの部位は凹凸が短くなっている。

なお、これらの方法において、水打ちに使用する水をあ
らかじめ着色しておくと、単板内部の水浸透性の高い部
位が着色され、色むら本表現することができるので、一
層天然感にすぐれたものになる。

次に、実施例をあげてこの発明の詳細な説明する。

実施例１：　厚さ１．ＯＨのロータリー単板を絶乾含水
率２０〜３０％にして、単板表面に発泡の大きい親水性
接着剤と発泡の小さい疎水性接着剤とを、第２図のよう
に塗布し成形した（塗布量１００９β、加圧力１０ｋｖ
’ｄ　、平板）。得られた集成フリッチを単板積載方向
に厚さ１．Ｏｆｆにスライスし念。この単板を再び前記
と同様にして成形し厚み１、Ｏｆｆのスライス単板を得
た。このスライス単板を第３図に示すようにしてロール
で熱加圧し表面に凹凸を付与した。しかるのち、単板裏
面に塗布４１５０９／ｍで水打ちを行ない、数時間後に
その複数枚を湿式接着剤を介して曲率を有する凹凸型で
成形した（塗布−ｉｉ　ｉｏｏｇ汐、加圧力１０ｋｖ’
ｄ）。得られた集成フリッチをスライスして孔開部内で
凹凸溝の長さがばらついた化粧単板を得た。

実施例２：　厚さ１．　Ｏｆｆのロータリー単板を絶乾
含水率２０〜３０％にして、発泡の大きい親水性の湿式
接着剤で成形した（平板、塗布量１００９β。

加圧力１０＃／ｄ　）。得られた集成７リフチを単板積
載方向に厚み１．　Ｏｆｆでスライスした。ついで、同
じ接着剤を用いて再び成形した（平板、塗布量１００ｇ
／ｍ’　、加圧力１０１　）。得られた集成フリッチを
単板積載方向に厚み１．ＯＲでスライスしてスライス重
板ｆ：得た。

一方、発泡の小さい疎水性の湿式接着剤を用いて前記と
同様にしてスライス単板を得た。これらの２種類のスラ
イス単板を、第３図に示すように表面凹凸を有したロー
ルにて、熱加圧し単板表面に凹凸を付与しな。しかるの
ち、これらの単板裏面　　　。

に塗布量５０９βで水打ちを行ない、数時間後に湿式接
着剤を介してこれらの２種類の単板を交互に積層して曲
率を有した凹凸型で成形した（塗布量１００９／／、加
圧力１０絨情　）。得られた集成７リフチをスライスし
て孔開部間に凹凸溝の長さがばらついた化粧単板を得た
。

〔発明の効果〕

この発明によれば、孔開部内または孔開部間のばらつき
を簡単に付与することができ、天然感の向上した化粧単
板を得ることができる。また、多様な孔開部表現が可能
になるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図および第２図はこの発明における単板への各接着
剤塗布部分を示す説明図、第３図はスフイヌ単板への凹
凸付与方法を示す説明図、第４図は凹凸付与したスリイ
ヌ単板の断面図、第５図は得られた化粧単板の平面図、
第６図は他の化粧単板の平面図、第７図は通常の化粧磁
板の製造方法を示す工程説明図である。 ２・・・親水性接着剤塗布部分、３・・・疎水性接着剤
塗布部分、４・・・スフイヌ単板、７．７′・・・化粧
凰板第２図 第５図 第６図 第７図

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）単板内または単板間に発泡の大きい親水性接着剤
   の部分と発泡の小さい疎水性接着剤の部分とを形成した
   複数枚のスライス単板の表面に凹凸を付与する工程と、
   凹凸付与後の前記スライス単板の裏面に水打ちする工程
   と、水打ちしたスライス単板の複数枚を接着剤を介して
   積層し圧締接着してフリッチを得る工程と、前記フリッ
   チをスライスする工程とを含む化粧単板の製造方法。
2. （２）前記スライス単板がその単板内で前記親水性接着
   剤および疎水性接着剤を組合せて成形したものである特
   許請求の範囲第（１）項記載の化粧単板の製造方法。
3. （３）前記スライス単板が親水性接着剤および疎水性接
   着剤をそれぞれ単独で使用し成形した２種類のスライス
   単板であり、これらの２種類のスライス単板を組合せて
   フリッチをつくる特許請求の範囲第（１）項記載の化粧
   単板の製造方法。