JPS6117091B2

JPS6117091B2 -

Info

Publication number: JPS6117091B2
Application number: JP10791877A
Authority: JP
Inventors: Shinichi Menju; Hirokuni Aoyanagi
Original assignee: Tokyo Shibaura Electric Co Ltd
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1977-09-09
Filing date: 1977-09-09
Publication date: 1986-05-06
Also published as: JPS5442655A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はしや断器に係り、特にしや断器使用さ
れるブツシングの極間気中絶縁強度を損うことな
く、ブツシングの対地絶縁強度を高める高圧気中
シールドを設けたしや断器に関するものである。

第１図は絶縁ガスを使用したしや断器の一例を
示す断面図である。図において、容器１内部には
絶縁ガス２が充填されており、且つしや断部３が
収納配置されている。このしや断部３はリンク機
構を有する絶縁操作ロツド４を介して操作され
る。また容器１には高電圧引出用としてブツシン
グ５０が設置されている。このブツシング５０に
ついて説明を加える。

第２図に従来形のブツシングの一実施例を示
す。がい管５内に挿通した高電圧中心導体６は、
がい管５下部において絶縁支持物１０により保持
されている。尚、中心導体６の上部は頭部支持金
具１６で支持されている。がい管５内の絶縁媒体
７は絶縁ガス等の絶縁媒体である。がい管５の下
端部内側であつて高圧中心導体６の外側に接地シ
ールド８を設ける。電圧階級に応じて、電界制御
用シールド１４を配置する。接地シールド８と電
解制御用シールド１４は絶縁物１５で固定されて
いる。がい管５の下端部外側に向けた接地側気中
シールド９と前記接地シールド８および電界制御
シールド１４によりがい管５のフランジ部１２、
接地気中シールド９の表面およびがい管５の沿面
の電界緩和を図り、耐電圧を向上させている。頭
部支持金具１６に固定された上部気中シールド１
１は、接地気中シールド９と同様に、がい管５の
上部沿面部分の電界緩和を図るとともに、万一、
がい管５外部のフラツシユオーバが生じても、が
い管５の貫通破壊が無いような役目をもつ。すな
わち、上部気中シールド１１と接地気中シールド
９間でフラツシユオーバさせる。

このような構造のブツシング５０の絶縁強度
は、がい管５の内部絶縁媒体（絶縁ガス）と外部
絶縁（空気）によつて決まる。内部の絶縁破壊
は、高電圧中心導体６上または、電界制御シール
ド１４および接地シールド８の端部の局所電界強
度が両電極間の絶縁物の破壊強度を越えると破壊
に達する。一方、外部の絶縁破壊は、がい管フラ
ンジ１２、気中接地シールド９の各表面およびが
い管５の沿面の破壊電界強度を越えるとフラツシ
ユオーバを生じる。この構造のブツシングは、一
般的に内部よりも、外部絶縁破壊を生じやすい。
このため、ブツシングの耐電圧は外部絶縁によつ
て決定すると言つても過言ではない。実際、ブツ
シング自身の絶縁協調を考えた場合、耐電圧に十
分耐えることは勿論であるが、内部フラツシユオ
ーバさせるよりも、外部フラツシユオーバさせた
方が良いであろう。しかしながら、ブツシングの
標準がい管は、耐汚損を考慮して、油浸紙形絶縁
構造のブツシング用として製作されているため、
おのずからそれらの構成に基づいてがい管寸法が
決められており、胴径もそれより決定されてい
る。先に述べたように、この種のブツシングの耐
圧向上策、および外部フラツシユオーバ時のがい
管貫通破壊防止策の一つとして、接地気中シール
ド９および上部気中シールド１１がある。両シー
ルドともパイプの直径を太くし、シールドの本数
を多くすれば、ブツシングの外部フラツシユオー
バ電圧は向上するであろう。しかし、ブツシング
の内部フラツシユオーバ、電圧の協調およびコス
トの面からパイプ直径および本数が決定されてい
る。

一方、しや断器に使用する場合、問題になるの
が、気中極間絶縁である。最近では、機器の重量
低減、据付スペースの縮少、保守点検およびコス
トの低減などから最小限に小さく製作されてい
る。それ故、ブツシング間の気中絶縁距離も最小
必要寸法に押えられているので、高圧気中シール
ド１１の寸法もおのずから制限されてしまう。

従つて本発明の目的は、しや断器のブツシング
間の気中絶縁を損うことなく、高圧気中シールド
を取り付け、がい管の貫通破壊が無く、耐圧向上
を図つたブツシングを備えたしや断器を得ること
にある。

即ち、第３図に、本発明のしや断器の一実施例
を示す。図において説明を簡単にするために、第
２図と同符号のものは同一物または同一作用をす
るものを示す。

本発明によるしや断器は特に第４図に示すよう
に、高圧気中シールド１７の形状を変形する。す
なわち、ブツシング５０頭部支持金具１６の中心
より、シールドリング１７のシールドリング１７
ａまでの距離および形状ｄ，R₁，R₂を変えたも
のである。

ｄ，R₁，R₂の間には、R₂＞R₁、R₂＞ｄの関係
がある。このような形状の高圧気中シールド１７
で、一対のしや断器用のブツシング５０が対向す
る側を、ｄになるように設置すれば、ブツシング
５０間の気中絶縁距離を縮めることもなくなる。
ここで、ブツシング５０が対向する側の高圧気中
シールド１７の直径が等価的に小さくなつたこと
による絶縁特性の低下が懸念される。しかし、こ
の問題は次のことから解決できる。ブツシングが
２本対向して同電位の時の対向面側の高圧気中シ
ールド１７および、がい管５５上部の沿面の電界
強度は緩和されるため、絶縁特性上問題ないこと
が判る。

本発明は、上記実施例のみに限定されるもので
はなく、以下の構成を採用することもできる。

即ち、第５図に示すように、高圧気中シールド
１７のリング１７ａを形成するパイプを異径にす
る。寸法的には、ブツシングの対向面側の高圧シ
ールドパイプ径を小さくする。このような高圧気
中シールド１７にすれば、しや断器の極間気中絶
縁距離は極端に縮少されない。

以上、述べた様に、本発明によるしや断器は、
気中絶縁を担う、ブツシングの対地絶縁強度を高
め、万一、フラツシユオーバーが生じてもがい管
の貫通破壊を防止するようにしたもので、それに
より、極間気中絶縁強度も合せて配慮したものを
提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来のガスしや断器装置の縦断面図、
第２図は従来のガスしや断器装置に用いられるブ
ツシングの縦断面図、第３図は本発明しや断器の
一実施例を示す縦断面図、第４図及び第５図はそ
れぞれ本発明によるブツシングの高圧気中シール
ドを示す図である。１……容器、２……絶縁ガス、３……しや断
部、４……絶縁操作ロツド、５……がい管、５０
……ブツシング、６……高電圧中心導体、７……
絶縁媒体、８……接地シールド、９……接地気中
シールド、１０……絶縁支持物、１１……高圧気
中シールド、１２……がい管フランジ部、１３…
…タンク、１４……電界制御用シールド、１５…
…絶縁物、１６……頭部支持金具、１７……高圧
気中シールド、１８……パイプ。

Claims

【特許請求の範囲】

１気中絶縁部を担う一対のブツシングの頭部に
夫々シールドリングを設けるしや断器において、
前記シールドリングの径を異性に構成し、その小
径部側が互に対向して配置されるようにブツシン
グ頭部に取付けて成るしや断器。