JPS61170594A - チタンまたはチタン合金への貴金属めつき方法 - Google Patents
チタンまたはチタン合金への貴金属めつき方法Info
- Publication number
- JPS61170594A JPS61170594A JP1064085A JP1064085A JPS61170594A JP S61170594 A JPS61170594 A JP S61170594A JP 1064085 A JP1064085 A JP 1064085A JP 1064085 A JP1064085 A JP 1064085A JP S61170594 A JPS61170594 A JP S61170594A
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- JP
- Japan
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- titanium
- plating
- noble metal
- metal plating
- etching
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- Pending
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- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
（産業上の利用分野）
この発明は、チタンまたはチタン合金に密着性良く、し
かも安価に銀、白金、ロジウム、パラジウム等の貴金属
めっきを行う方法に関するものである。
かも安価に銀、白金、ロジウム、パラジウム等の貴金属
めっきを行う方法に関するものである。
（従来技術）
チタンまたはチタン合金に金等の貴金属めっきを行うこ
とは非常に困難であり、従来はイオンブレーティング法
によってニッケルを蒸着させた後、貴金属めっきを行う
方法等が知られているが、これらの方法は非常にコスト
アップになるという欠点がある。
とは非常に困難であり、従来はイオンブレーティング法
によってニッケルを蒸着させた後、貴金属めっきを行う
方法等が知られているが、これらの方法は非常にコスト
アップになるという欠点がある。
チタンまたはチタン合金に金属めっきを行うことが困難
な理由は、チタンが非常に活性な金属であるため、容易
に空気中の酸素と反応して短時間に不動態皮膜によって
表面が被覆されるからである。この皮膜はチタンまたは
チタン合金の耐蝕性を向上させる作用を果すが、種々の
表面処理を行う場合、この不動態皮膜が邪魔になる。と
くに各種金属めっきをする場合、この不動態皮膜がめつ
き金属の密着性を防げる原因となる。まためっきの代り
にチタンの上にクラッドする方法もあるが、この方法で
はクラッドする貴金属の膜を薄くすることができないの
でコストアップになる。
な理由は、チタンが非常に活性な金属であるため、容易
に空気中の酸素と反応して短時間に不動態皮膜によって
表面が被覆されるからである。この皮膜はチタンまたは
チタン合金の耐蝕性を向上させる作用を果すが、種々の
表面処理を行う場合、この不動態皮膜が邪魔になる。と
くに各種金属めっきをする場合、この不動態皮膜がめつ
き金属の密着性を防げる原因となる。まためっきの代り
にチタンの上にクラッドする方法もあるが、この方法で
はクラッドする貴金属の膜を薄くすることができないの
でコストアップになる。
チタンは軽く、強く、錆びない金属として最近では時計
、眼鏡フレームやその他非常に多くの用途に使われてい
るが、装飾用等の貴金属めっきが安価にできればさらに
需要が増大する。したがつて、チタンまたはチタン合金
材に安価に密着性の良い貴金属めっきをする方法の開発
が望まれている。
、眼鏡フレームやその他非常に多くの用途に使われてい
るが、装飾用等の貴金属めっきが安価にできればさらに
需要が増大する。したがつて、チタンまたはチタン合金
材に安価に密着性の良い貴金属めっきをする方法の開発
が望まれている。
（発明の目的）
この発明は、このような従来の課題の解決のためになさ
れたものであり、品質の優れた貴金属めっきを密着性良
く、しかも安価に行うことができるチタンまたはチタン
合金への貴金属めっき方法を提供するものである。
れたものであり、品質の優れた貴金属めっきを密着性良
く、しかも安価に行うことができるチタンまたはチタン
合金への貴金属めっき方法を提供するものである。
（発明の構成）
この発明は、チタンまたはチタン合金表面をエツチング
処理して腐蝕孔の個数を１〜５ｘ１０４個／−１孔の径
を０．５〜１０μ霧、孔の深さを１〜１０μｍになるよ
うにした後ニッケルめっきを行い、その後貴金属めっき
を行うようにしたものである。
処理して腐蝕孔の個数を１〜５ｘ１０４個／−１孔の径
を０．５〜１０μ霧、孔の深さを１〜１０μｍになるよ
うにした後ニッケルめっきを行い、その後貴金属めっき
を行うようにしたものである。
（実施例）
チタンまたはチタン合金に貴金属めっきを施すためには
、その下地処理としてニッケルをめっきしておくのが最
適である。ニッケルめっきは陰極電解法によって行うが
、この場合のめつき浴はスルファミン酸ニッケル浴ある
いは塩化ニッケル浴のいずれのニッケル浴を使用しても
よい。いずれの場合においても、密着性の良いニッケル
めっきをする必要がある。
、その下地処理としてニッケルをめっきしておくのが最
適である。ニッケルめっきは陰極電解法によって行うが
、この場合のめつき浴はスルファミン酸ニッケル浴ある
いは塩化ニッケル浴のいずれのニッケル浴を使用しても
よい。いずれの場合においても、密着性の良いニッケル
めっきをする必要がある。
上記のようにチタンは各種金属を密着性良くめっきする
ことが困難であるため、ニッケルめっきを行うための下
地処理が重要である。この下地処理としてチタンまたは
チタン合金を硝酸と弗酸の混酸または塩酸と弗酸の混酸
等、無機酸または無機酸の混酸等のエツチング液に浸漬
して腐蝕孔の個数を１〜５Ｘ１０４個／−１孔の径を０
．５〜１０μ騰、孔の深さを１〜１０μｍになるように
腐蝕孔を調整して生成させる。なお、腐蝕孔の深さは孔
の径に比例して変化し、その値はほぼ孔の径と同じとな
るので、孔の個数および径を調整することにより上記範
囲になるようにする。
ことが困難であるため、ニッケルめっきを行うための下
地処理が重要である。この下地処理としてチタンまたは
チタン合金を硝酸と弗酸の混酸または塩酸と弗酸の混酸
等、無機酸または無機酸の混酸等のエツチング液に浸漬
して腐蝕孔の個数を１〜５Ｘ１０４個／−１孔の径を０
．５〜１０μ騰、孔の深さを１〜１０μｍになるように
腐蝕孔を調整して生成させる。なお、腐蝕孔の深さは孔
の径に比例して変化し、その値はほぼ孔の径と同じとな
るので、孔の個数および径を調整することにより上記範
囲になるようにする。
このようなめつき下地処理として適正な表面状態を得る
ためには、エツチング液の濃度として２０〜４０１１％
（全酸濃度）の範囲が最適であり、濃度が低すぎると酸
のエツチング効果が弱いため満足する表面状態が得られ
ない。また処理温度についても５０℃以上が必要であり
、低すぎると腐蝕孔の生成が遅く、しかもシャープな腐
蝕孔とならず、密着性のよい表面は得られない。処理時
間については短いと腐蝕孔径が小さくまた個数も少なく
なり、所定の下地表面とならないので、３〜１０分の処
理時間をかける必要がある。
ためには、エツチング液の濃度として２０〜４０１１％
（全酸濃度）の範囲が最適であり、濃度が低すぎると酸
のエツチング効果が弱いため満足する表面状態が得られ
ない。また処理温度についても５０℃以上が必要であり
、低すぎると腐蝕孔の生成が遅く、しかもシャープな腐
蝕孔とならず、密着性のよい表面は得られない。処理時
間については短いと腐蝕孔径が小さくまた個数も少なく
なり、所定の下地表面とならないので、３〜１０分の処
理時間をかける必要がある。
この処理を行うことにより、チタン表面に微細な凹凸を
形成させてチタンの表面積を大きくすると同時に後工程
で行われるニッケルめっきにおいて電解析出してきた金
属ニッケルがこの微細凹部に食い込んでいわゆる投錨効
果によって密着性が向上する。この処理の前に、均一な
処理が行われるようにするために、チタン表面の油分や
ごみ等を除去しておく必要がある。この洗浄処理として
は、油分の場合トリクロールエチレン等の有機溶剤によ
る脱脂を行っても良く、スケールの残渣またはごみ等は
硝酸および弗酸の混酸中で洗浄するのがよい。
形成させてチタンの表面積を大きくすると同時に後工程
で行われるニッケルめっきにおいて電解析出してきた金
属ニッケルがこの微細凹部に食い込んでいわゆる投錨効
果によって密着性が向上する。この処理の前に、均一な
処理が行われるようにするために、チタン表面の油分や
ごみ等を除去しておく必要がある。この洗浄処理として
は、油分の場合トリクロールエチレン等の有機溶剤によ
る脱脂を行っても良く、スケールの残渣またはごみ等は
硝酸および弗酸の混酸中で洗浄するのがよい。
貴金属めっきの密着性は、ニッケルめっき層と素地のチ
タンとがいかに密着性良くめつきされているかによる。
タンとがいかに密着性良くめつきされているかによる。
そこで、チタン表面に対するニッケルめっき層の密着性
を調べるために、チタン表面に下地処理によって形成さ
れた腐蝕孔の直径と剥離性との関係を調べると、第１図
曲線１に示すように腐蝕孔の直径が２〜４μｍで密着力
が最大となるような特性を示し、腐蝕孔の直径が０．５
〜１０・μ霞の範囲内であれば、実用上充分な密着力が
あるといえる。また、腐蝕孔の分布状態と密着力との関
係は、第２図曲線２で示すように腐蝕孔の個数が２Ｘ１
０４個／−程度で最大となるような特性を示し、腐蝕孔
の個数が１〜５Ｘ１０４の範囲内であれば実用上充分な
密着力があるといえる。
を調べるために、チタン表面に下地処理によって形成さ
れた腐蝕孔の直径と剥離性との関係を調べると、第１図
曲線１に示すように腐蝕孔の直径が２〜４μｍで密着力
が最大となるような特性を示し、腐蝕孔の直径が０．５
〜１０・μ霞の範囲内であれば、実用上充分な密着力が
あるといえる。また、腐蝕孔の分布状態と密着力との関
係は、第２図曲線２で示すように腐蝕孔の個数が２Ｘ１
０４個／−程度で最大となるような特性を示し、腐蝕孔
の個数が１〜５Ｘ１０４の範囲内であれば実用上充分な
密着力があるといえる。
なお、下地処理後のチタンの表面は、第３図に示すよう
にチタン素地３の表面に凹凸（腐蝕孔）が形成され、そ
の部分を埋めるように表面にニッケル１１４がめっきさ
れ、さらにこのニッケル層４の表面に金等の貴金属めっ
き層５が付着している。
にチタン素地３の表面に凹凸（腐蝕孔）が形成され、そ
の部分を埋めるように表面にニッケル１１４がめっきさ
れ、さらにこのニッケル層４の表面に金等の貴金属めっ
き層５が付着している。
つぎにこの発明による金めつきの実施例を示す。
厚さ０．５１１１１、大きさ５０ｍｎｘ７０ｍｍの純チ
タン板を硝酸１５重量％、弗酸２重量％の水溶液中に３
０１９浸漬して表面を洗浄し、水洗後筒１表に示す組成
の処理液および電解条件で順次下地処理を行った後、酸
性光沢電解金めつき液を使用して金めつきを行った。第
１表に示す条件で金めつきを行ったところ、第２表に示
す通り良好な結果がえられた。なお、同表において、ご
ばん目試験とは、素地に達する切り込みを１１１ｍ１の
ごばん目１００個（１０ｘ１０）作り、セロハン粘着テ
ープを密着させ、直ちにテープの一端から瞬間的に引離
した時の剥離状況をみる試論をいう。
タン板を硝酸１５重量％、弗酸２重量％の水溶液中に３
０１９浸漬して表面を洗浄し、水洗後筒１表に示す組成
の処理液および電解条件で順次下地処理を行った後、酸
性光沢電解金めつき液を使用して金めつきを行った。第
１表に示す条件で金めつきを行ったところ、第２表に示
す通り良好な結果がえられた。なお、同表において、ご
ばん目試験とは、素地に達する切り込みを１１１ｍ１の
ごばん目１００個（１０ｘ１０）作り、セロハン粘着テ
ープを密着させ、直ちにテープの一端から瞬間的に引離
した時の剥離状況をみる試論をいう。
第１表
第２表
（発明の効果）
以上−説明したように、この発明はチタンまたはチタン
合金の表面に特定の下地処理を施すことによってニッケ
ルを密着性よくめっきし、その上に貴金属めっきを施す
ようにしたものであり、簡単な方法でチタンまたはチタ
ン合金に対して品質の優れた貴金属めっきを施すことが
できるものである。
合金の表面に特定の下地処理を施すことによってニッケ
ルを密着性よくめっきし、その上に貴金属めっきを施す
ようにしたものであり、簡単な方法でチタンまたはチタ
ン合金に対して品質の優れた貴金属めっきを施すことが
できるものである。
第１図は下地処理面の腐蝕孔とｖＭ着性との関係図、第
２図は腐蝕孔の個数と密着性との関係図、 ゛第３図
はめつき部の断面説明図である。 ３・・・チタン素地、４・・・ニッケルめっき層、５・
・・金めつき層。 特許出願人 神鋼鋼線工業株式会社代 理 人
弁理士 小谷悦司同 弁理
士 長１）正向 弁理士 板谷康
夫第 １ 図 第 ３ 図
２図は腐蝕孔の個数と密着性との関係図、 ゛第３図
はめつき部の断面説明図である。 ３・・・チタン素地、４・・・ニッケルめっき層、５・
・・金めつき層。 特許出願人 神鋼鋼線工業株式会社代 理 人
弁理士 小谷悦司同 弁理
士 長１）正向 弁理士 板谷康
夫第 １ 図 第 ３ 図
Claims (1)
- １、チタンまたはチタン合金表面をエッチング処理して
腐蝕孔の個数を１〜５×１０＾４個／ｍｍ＾２、孔の径
を０．５〜１０μｍ、孔の深さを１〜１０μｍになるよ
うにした後ニッケルめっきを行い、その後貴金属めっき
を行うことを特徴とするチタンまたはチタン合金への貴
金属めっき方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1064085A JPS61170594A (ja) | 1985-01-22 | 1985-01-22 | チタンまたはチタン合金への貴金属めつき方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1064085A JPS61170594A (ja) | 1985-01-22 | 1985-01-22 | チタンまたはチタン合金への貴金属めつき方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS61170594A true JPS61170594A (ja) | 1986-08-01 |
Family
ID=11755808
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1064085A Pending JPS61170594A (ja) | 1985-01-22 | 1985-01-22 | チタンまたはチタン合金への貴金属めつき方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS61170594A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0407326A1 (en) * | 1989-07-03 | 1991-01-09 | United Technologies Corporation | Method for electroplating nickel onto titanium alloys |
| JPH04259395A (ja) * | 1991-02-12 | 1992-09-14 | Kobe Steel Ltd | 歯車 |
| JP6229084B1 (ja) * | 2017-02-10 | 2017-11-08 | 田中貴金属工業株式会社 | チタン部材およびチタン部材の製造方法、並びに電解セル用部材 |
-
1985
- 1985-01-22 JP JP1064085A patent/JPS61170594A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0407326A1 (en) * | 1989-07-03 | 1991-01-09 | United Technologies Corporation | Method for electroplating nickel onto titanium alloys |
| JPH04259395A (ja) * | 1991-02-12 | 1992-09-14 | Kobe Steel Ltd | 歯車 |
| JP6229084B1 (ja) * | 2017-02-10 | 2017-11-08 | 田中貴金属工業株式会社 | チタン部材およびチタン部材の製造方法、並びに電解セル用部材 |
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