JPS6116957A - 電磁波遮へい材料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電磁波遮へい材料に関し、詳しくはトランシー
バ−などの無線機器、ラジオ、テレビ、電子レンジなど
の家電機器、およびパソコン、ＯＡなどの電子機器等の
筐体材料として、あるいはこれら電子機器内に使用され
ている電子部品のカバとしての好適な電磁波遮へい材料
に関するものである。

〔従来技術〕

電磁波遮へい材料としては、従来金属製のものや、樹脂
製のものにＺｎ溶射したもの、あるいは導電塗装したも
のが用いられている。しかし、金属製のものは優れた電
磁波遮へい効果を有しているが比重が大きく、シかも加
工性や成形性に劣るという欠点がある。また樹脂製のも
のは、加工性や成形性が良好でかつ比重が小さく軽いが
、Ｚｎ溶射や導電塗装したものは成形品の形状が複雑に
なってくると、均一に表面をコートすることができなく
電磁波遮へい効果が不十分となる欠点がある。

樹脂製の電磁波遮へい材料の上記の欠点を解決するため
に樹脂中に導電性粉体をそれ単独で混入したり、導電性
繊維をそれ単独で混入した電磁波遮へい材料が提案され
ている。

しかし、樹脂中に導電性粉体をそれ単独で混入したもの
は、十分な電磁波遮へい効果を得るためには、４Ｑ（ｖ
ｏＬ％）以上の混入が必要となり機械的強度が著しく低
下する。

また樹脂中に導電性繊維をそれ単独で混入したものは繊
維が補強材として作用するため、粉体を混入したものの
ようか機械的強度の低下はないが、４（１（ＶＯＬ％）
混入しても十分な電磁波側へい効果が得られない。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、従来の電磁波側へい材料の上記欠点を
解決し、高い電磁波側へい効果を有するとともに、軽量
で機械的強度に優れ、かつ、加工性や成形性が容易な電
磁波側へい材料を提供するととにある。

〔発明の構成〕

本発明の上記目的はポリブチレンテレフタレート（ＰＢ
Ｔ）５５〜８５（７０５％）と導電性繊維　２〜１０（
ＶＯｔ％）及び導電性粉体５〜４３　（ＶＯＬ％）を含
有している組成物で、かつ、前′記導電性繊維と前記導
電性粉体の和が総量に対して１５〜４５　（ｖｏｔ％）
混入されていることを特徴とする電磁波側へい材料によ
って達成される。

導電性繊維としては炭素繊維あるいは炭素繊維やガラス
繊維、合成繊維に金属をメッキ、蒸着、溶射して導電性
を付与した繊維が用いられる。

導電性粉体としては、カーボンブラック、グラファイト
あるいはカーボンブラックやグラファイトやそれ自体は
導電性を有しない粉体に金属をメッキ、蒸着、溶射した
ものが用いられる。導電性粉体の粒径は５０Ｐ以下が良
く、さらには１０μ以下であることが好ましい。繊維を
粉砕したもののようなものとか、粒径が５０μ以上のも
のを用いたのでは導電性にバラツキがあり、導電性繊維
と導電性粉体との併用効果が薄れる。

導電性繊維を単独に使用した場合は、３５〜４０（ＶＯ
Ｌ％）混入しても高い導電性を得ることができない。導
電性粉体学独を使用した場合は４０（ＶＯＬ％）以上混
入すれば高い導電性を得ることができるが、機械的強度
が著しく低下する。それに比べ導電性繊維と導電性粉体
を併用すれば高い導電性を得ることができ、かつ、機械
的強度も良好である。

併用する場合の混入割合であるが、導電性繊維の割合が
多いと導電性にバラツキがあるため、全体に対してｌｏ
（ＶＯＬ％）以下にした方が好ましい。

それで全体に対して導電性繊維を２〜１０　（ｖｏＬ％
）、導電性粉体を５〜４５（ＶＯＬ％）を併用して混入
することにより、バラツキの少ない高い導電性の混合物
を得ることができ、かつ機械的強度も良好なものが得ら
れる。

また、導電性繊維と導電性粉体の和は、１５（７０５％
）以下では満足な導電性を得ることができず、４５（Ｖ
Ｏｔ％）以」二では、加工性、成形性が悪くなるため、
混入喰は１５〜４５　（ＶＯＬ％）であることが好まし
い。

〔発明の効果〕

本発明に従うと導電性繊維の間に導電性粉体が入りこみ
、両者の相乗効果により、それぞれを単独で用いた場合
よりもはるかに大きい導電性を樹脂に与えるので、電磁
波側へい効果が飛躍的に向上する。又、導電性粉体と導
電性繊維を併用しているため、機械的強度が良好である
。さらに導電性粉体と導電性繊維を総量で１５〜４５（
ＶＯＬ％）の範囲で混入しているため加工性や成形性を
損うこともない。

す々わち本発明は、電磁波側へい効果が著しく向上する
とともに、軽量であるうえ、機械的強度、加工性、成形
性が良好な電磁波側へい材料を得ることができる。

〔実　施　例〕

実施例Ｉ ＰＢＴ　（ポリプラスチック■のジニラネックス）８０
（ｖｏｔ％）に炭素繊維（バーキュレス■のマグナマイ
ト）　５（ＶＯＬ％）およびカーボンブラック（ライオ
ン拳アクゾ■のケッチェンＥＣ）　１５　（ｖｏｔ％）
を混練して得た混合物を常法により射出成形する。得ら
れる成形物の試験片について体積固有抵抗率を測定した
ところ３．７Ｘ１０”（Ω・ｃｎｒ　）だった。

比較例１ 実施例１と同じ素材を用い、ＰＢＴ７０　（ＶＯＬ％）
にカーボンブラック３０（ＶＯＬ％）を混合して実施例
１と同様にして射出成形し、体積固有抵抗率を測定した
ところ、９．８ｘｉｏ−１（Ω・α〕だった。

比較例２ 実施例１と同じ素材を用い、ＰＢＴ　７０　（ＶＯＬ％
）に炭素繊維３Ｑ　（ＶＯＬ％）を混合して、実施例１
と同様にして射出成形し、体積固有抵抗率を測定したと
とろ２．５Ｘ１００［Ω・α〕だった。

実施例２．３．４ ＰＢＴ　（東し■ＰＢＴ）に炭素繊維（東邦ベスロン佃
）のベスファイト）とカーボンブラック（東海カーボン
■のジースト＃３）を表−２の割合で混合し、実施例１
と同様にして射出成形し、体積固有抵抗率を測定した。

比較例３．４ 実施例２．３と同じ素材を用い、表−２の割合で混合し
、実施例１と同様にして射出成形し、体積固有抵抗率を
測定した。

実施例４．５ ＰＢＴ　（犬日本インキ■のプラナツク）に炭素繊維（
東邦ベスロン■のベスファイト）トカーボンブラック（
Ｃａｂｏｔ■のＶｕｌｃａｎ　ＸＣ−７２）を表−３の
割合で混合し、実施例１と同様にして射出成形し、体積
固有抵抗率を測定した。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の電磁波溝へい材料のポリプロピレン
に対する導電性繊維の混入量と、導電性粉体の混入量と
の関係を示すグラフである。 特許出願人　住友ベークライト株式会社一酊

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ポリブチレンテレフタレート（以下ＰＢＴと称す）５５
   〜８５（ＶＯＬ％）、導電性繊維２〜１０（ＶＯＬ％）
   及び導電性粉体５〜４３（ＶＯＬ％）を含有している組
   成物で、かつ、前記導電性繊維と前記導電性粉体の和が
   総量に対して１５〜４５（ＶＯＬ％）混入されているこ
   とを特徴とする電磁波遮へい材料。