JPS6116541B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は被加工品の加工移送用フイードバー
の往復運動を利用して、その半加工品用コイル材
を所望の設定量だけ移送させるようにした並置形
の送り加工装置に関するもので、その目的とする
ところは送り加工装置の設備費ならびにその設置
場所を最小限に抑え、かつ加工のために供給する
原材料として例えばドラム等に巻装された一連の
コイル材をも使用できるようにしたものであり、
以下この発明の一実施例について説明する。

すなわち第１図はこの説明の送り加工装置にお
ける所要動作の１サイクルを示したもので、図に
おいて１は例えば帽子形にプレス成形加工される
いわゆる被加工品２を、その所定加工位置に移送
するための２条の平行なフイードバー、２Ｃはこ
の各フイードバーに直交し、かつたがいに対向状
態に設けた上記被加工品２の移送用出入自在鉤、
第３図の３は上記各バー１，１間にこれらと平行
に設けた案内軌条、４はこの案内軌条３に貫挿状
態に設けられた摺動可能のチヤツク機構、５はこ
のチヤツク機構４内を通り、上記被加工品２の原
材料となる例えば帯状の薄板から成るコイル材、
６はこのコイル材から円板状に打抜れた被加工品
２の形成用のいわゆる半加工品、６Ｃは上記各フ
イードバー１に直交し、かつたがいに対向状態に
設けた上記半加工品６の移送用出入自在鉤、７は
上記コイル材５を挾着した状態での上記チヤツク
機構４に対し、半加工品６の当該打抜き位置で衝
合するように上記各フイードバー１にそれぞれ直
交し、かつたがいに対向状態に設けられたチヤツ
ク機構４の後進用出入自在鉤、８はこの後進用自
在鉤７から所定開隔をおいて上記各フイードバー
１に同様の状態に設けられ、上記チヤツク機構４
に対し半加工品６の移送時に衝合するこのチヤツ
ク機構４の前進用出入自在鉤で、この鉤の前進に
より上記チヤツク機構４で挾着状態にあるそのコ
イル材５が所定位置まで前進されるようになつて
いる。

上記構成において第１図ヘの状態は同図イの状
態で初められた本装置における送り加工工程の１
サイクルの終りを示すもので、このヘの状態では
上記チヤツク機構４が後進用出入自在鉤７と衝合
し、コイル材５が半加工品６の打抜き代だけ前進
方向に突出され、またその前方の被加工品２はプ
レス成形の準備態勢にあり、さらにその前方の成
形完了した被加工品２′は次の別加工状態下にあ
ることを示している。

この図示ヘのリターンエンド状態から本装置の
送り加工動作について以下説明することにする
が、まず最初の第１図イで示す各フイードバー１
におけるクランプエンド状態時には上記原材料と
なるコイル材５の先端部を第３図に示すチヤツク
機構４の可動部４ａが油圧あるいは空気圧等で作
動してこのコイル材５を挾持し、同時に鉤６ｃに
よる打抜き後の半加工品６の保持ならびに鉤２ｃ
によるプレス成形加工後の被成形品２の保持が行
われる。

次にこの状態からフイードバー１が前進し、ロ
のアドバンス状態を経て図示ハのアドバンスエン
ド状態まで半加工品６および被成形品２がそのま
ま移送され、そしてこの状態でフイードバー１に
設けられた上記前進用出入自在鉤８，８によつて
上記軌条３に摺動可能に嵌合された上記チヤツク
機構４を介してコイル材５を次のサイクルにおけ
る半加工品６の当該打抜き位置まで突出させ、か
つこの状態で被成形品２の成形が完了するもので
ある。その後図示ニで示すアンクランプエンド状
態に各鉤２ｃ，６ｃ，７および８をそれぞれ図示
のように外側に引込め、一方上記チヤツク機構４
によるコイル材５の挾持を解除して、このチヤツ
ク機構４とコイル材５との連動関係を解き、図示
ホのリターン状態から最終の図示ヘのリターンエ
ンドまでの所定の距離を上記フイードバー１に設
けた後進用出入自在鉤７，７によつて上記チヤツ
ク機構４を後退させ、最初のイの状態への移行へ
の準備態勢を整え、このようにして所定の送り加
工動作の１サイクルを完了するものである。

なお上記実施例では半加工品６とその後の被成
形品２の送りピツチをフイードバー１の送りピツ
チと同量に設定しているが、コイル材５の送りピ
ツチは上記チヤツク機構４の挾着・釈放制御なら
びにその前後の各鉤７，８の設定位置関係によつ
て所望に応じて変えることができるものであり、
各鉤７，８は必ずしも出入自在とする必要がな
い。また上記実施例における半加工品６は円形打
抜き板としまたこれによる被成形品７は白熱灯照
明器具の外殻用帽子状プレス成形品として設明し
たが、特にこれに限定されるものでなく、さらに
チヤツク機構は油圧、空気圧によるものでなく、
例えば真空吸着等のチヤツク手段であつてももち
ろんよい。

この発明は被加工品の移送用フイードバーに平
行に例えばその半加工品用コイル材の移送手段を
付加的に設けているので、原材料の供給から製品
加工までのこれら全体の装置の設備が簡素化され
るばかりでなく、その設置に比較的場所をとら
ず、さらに例えば製品の前後の両工程を一連に行
うことができ、その量産化がきわめて効率的に行
い得るものである。

【図面の簡単な説明】

図はこの発明の送り加工装置の一実施例を示
し、第１図はその動作の１サイクルにおける当該
各部の変移状態を示す作動説明図、第２図はフイ
ードバー、チヤツク機構および被成形品の移動状
態を示すその補足説明図、第３図は送り装置の要
部を示す部分拡大図である。なお図中１はフイー
ドバー、２は被加工品、３は案内軌条、４はこの
軌条に摺動可能に設けたチヤツク機構、５は原材
料用のコイル材、６は半加工品、７はチヤツク機
構４の後進用出入自在鉤、８は同じく前進用出入
自在鉤を示す。その他図中同一符号は同一部分を
示すものとする。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 被加工品を所定加工位置に移送する、移送方
   向に延びるフイードバー、このフイードバーに平
   行に配設された案内軌条、この案内軌条に摺動可
   能に設けられた、上記被加工品の半加工用コイル
   材のチヤツク機構、このチヤツク機構の後面に衝
   合してこれを前進させる前進用鉤、及ご上記チヤ
   ツク機構の前面に衝合してこれを後進させる後進
   用鉤を備え、上記前進用鉤及び後進用鉤を上記フ
   イールドバーの所定位置に、上記チヤツク機構の
   前面後面間幅より大なる間隔をおいて、これを直
   交した方向に突出して付設したことを特徴とする
   並置形送り加工装置。 ２ 上記前進用鉤と後進用鉤間の距離を、上記被
   加工品の移行距離から上記被加工品の半加工用コ
   イル材の移送距離を差引き、上記チヤツク機構の
   前面後面間隔を加えた値とした特許請求の範囲第
   １項記載の並置形送り加工装置。 ３ 上記フイードバーは２条の平行なフイードバ
   ーであり、上記案内軌条はこの２条の平行なフイ
   ードバー間に設けられたものであり、上記前進用
   鉤及び後進用鉤は上記フイードバーの所定位置
   に、これと直交した方向に互に対向状態に突出し
   て設けたそれぞれ１対の鉤である特許請求の範囲
   第１又は第２項記載の並置形送り加工装置。 置。