JPS6116427Y2 - - Google Patents

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JPS6116427Y2
JPS6116427Y2 JP5959580U JP5959580U JPS6116427Y2 JP S6116427 Y2 JPS6116427 Y2 JP S6116427Y2 JP 5959580 U JP5959580 U JP 5959580U JP 5959580 U JP5959580 U JP 5959580U JP S6116427 Y2 JPS6116427 Y2 JP S6116427Y2
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JP
Japan
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clutch
input
input shaft
disk
cover member
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、入力軸の回転トルクをクラツチ機構
を介して出力側に伝達するとともに、トルク伝達
を遮断した瞬間にブレーキ機構によつて出力側の
回転を停止するようにしたクラツチ・ブレーキ装
置に関するもので、特に動力芝刈機に装着され
て、クラツチ機構を介してエンジンにより駆動さ
れる刈刃を、クラツチを切断した時に瞬時にブレ
ーキにより停止しようとするものである。
例えば、動力芝刈機において、芝刈場所を変え
るために移動させるときなどに、安全を図るため
に刈刃の回転を停止する必要がある。この場合に
駆動源であるエンジンの回転を停止させることに
よつて刈刃の回転を停止することも可能である
が、引続き使用する場合には、エンジンを再始動
する必要がある。このため、エンジンを停止する
ことなく刈刃の回転を停止させることが望まし
い。
そこで、米国特許第3871159号明細書に示され
るように、前押型の動力芝刈機において、エンジ
ンの下部にクラツチ・ブレーキ装置を備えてエン
ジンを停止することなく刈刃の回転を停止するも
のがある。この装置は、ハウジング内に垂直方向
に配設された入力軸にクラツチデイスクを固設
し、刈刃を取付けた出力軸を入力軸と同心配置
し、前記クラツチデイスクに係接可能なデイスク
状のトルク伝達部材と、ハウジングの内部底面に
固設したブレーキトルク受部に係接可能なブレー
キデイスクとを前記出力軸にその軸線方向に一体
的に移動可能に設け、ハウジングに回動可能に設
けた操作機構としての操作杆をトルク伝達部材と
ブレーキデイスクとの間に形成した作用支点に係
合し、該操作杆にてトルク伝達部材とブレーキデ
イスクを操作し、レバーを引いて操作杆を作動す
るとブレーキデイスクはブレーキトルク受部から
離れ、しかる後トルク伝達部材がクラツチデイス
クに係接し、入力軸の回転が出力軸に伝達されて
刈刃を回転することができ、レバーを離すと操作
杆は反対方向に回動してトルク伝達部材はクラツ
チデイスクから離れ、しかる後ブレーキデイスク
がブレーキトルク受部に係接し、出力軸の回転を
停止するようにしたものである。
しかしながら、この装置は、トルク伝達部材を
クラツチデイスクに圧接させるクラツチスプリン
グを有していないため、クラツチ接続は、作業者
の操作部材握り力を利用していることから、クラ
ツチ接続に安定性が欠け、また、出力軸に設けら
れた刈刃に石等が当ると、瞬間的な過負荷が出力
軸からトルク伝達部材を経てクラツチデイスクに
伝達され、作業者が操作部材を握つたままでいる
とクラツチ接続状態が維持されて、過負荷によつ
てエンジンの停止や、装置の破損をきたすおそれ
がある。また、トルク伝達部材とクラツチデイス
クとの間に塵埃等が侵入することを防ぐため、固
定ハウジングを設けて装置全体を覆つている。さ
らにトルク伝達部材とブレーキデイスクとの間に
操作機構の作用支点を設けているため、この部材
を鋳造あるいは鍛造によつて製造しなければなら
ない。
そこで、本考案はこのような点に鑑みなされた
もので、改良されたクラツチ機構を備えてクラツ
チ接続の安定が図れ、かつ特別のハウジングを必
要とせずにクラツチ機構をカバーし、しかも製造
が容易であつて、さらに、クラツチ接続に必要な
最小ストロークを確実に確保できるクラツチ・ブ
レーキ装置を提供することを目的とする。
本考案のクラツチ・ブレーキ装置は、入力軸に
回転可能に支持されたドラム状の出力部材と;該
出力部材内にあつて、該出力部材の底部内面と対
向配置させて前記入力軸に、該入力軸と一体回転
可能に取付けた入力伝達デイスクと;前記入力軸
の貫通孔の周囲に環状凹部を出力部材方向に膨出
させて該環状凹部の外面に前記入力軸に対して直
交するとともに前記出力部材の開口端に隣接配置
されるブレーキトルク受部を形成し、該環状凹部
の外周を外径方向に折曲させて段状平面部を形成
し、該段状平面部の外周を反出力部材方向に折曲
させて周壁を形成させてカバー状となし、機体に
固設された操作機構カバー部材と;円筒状であつ
て一端にフランジ部を有し、該フランジ部を前記
入力伝達デイスクに対向するよう前記入力軸に遊
装されたリテーナと;表裏に前記操作機構カバー
部材のブレーキトルク受部に対向するブレーキ接
続面と前記入力伝達デイスクに対向するクラツチ
接続面とを形成したトルク伝達部と、前記出力部
材の周壁に前記入力軸の軸線方向に適数個形成し
た凹部に係合する外周縁に形成した適数個の凸部
とを有し、内周縁を前記リテーナに回動可能にか
つフランジ部にて入力伝達デイスク方向に移動を
規制された状態で設けられたトルク伝達部材と;
該トルク伝達部材を入力伝達デイスク方向に付勢
できるように該トルク伝達部材と出力部材とに係
接したクラツチスプリングと;前記操作機構カバ
ー部材外周縁にの段状平面部の内面に臨ませてね
じ孔を形成した突片を有し、前記操作機構カバー
部材内に配置され、内周縁を前記リテーナに反入
力伝達デイスク方向への移動を規制されて入力軸
の軸線方向に移動可能に設けられたプレツシヤー
プレートと;前記突片のねじ孔に螺合され、先端
を前記操作機構カバー部材の段状平面部の内面に
当接可能に対向させ、その螺出量を調節してプレ
ツシヤープレートのストロークを規制するストツ
パーボルトと;前記操作機構カバー部材とプレツ
シヤープレート間に縮設され、該プレツシヤープ
レートを反入力伝達デイスク方向に付勢するプレ
ツシヤースプリングと;前記操作機構カバー部材
内に設けられ、クラツチ接続に際して前記プレツ
シヤープレートを入力伝達デイスク方向に移動さ
せる操作機構と;を備えたことを特徴とし、クラ
ツチを接続する際には操作機構にてプレツシヤー
プレートをプレツシヤースプリングの付勢力に抗
して入力伝達デイスク方向に移動させ、クラツチ
スプリングの付勢力にてトルク伝達部材とブレー
キトルク受部との係合を解除し、しかる後トルク
伝達部材を回転している入力伝達デイスクに係接
させてトルク伝達部材を回転せしめ、トルク伝達
部材と出力部材との凹凸係合にて出力部材を回転
させ、操作機構を解除することによつてプレツシ
ヤープレートをプレツシヤースプリングの付勢力
で、クラツチスプリングの付勢力に抗して機体側
に移動させ、トルク伝達部材と入力伝達デイスク
とのクラツチ接続を解除し、しかる後トルク伝達
部材をブレーキトルク受部に係接させてトルク伝
達部材及び出力部材の回転を停止させるようにし
ている。
以下、本考案を実施例に基づいて詳細に説明す
る。
図は本考案のクラツチ・ブレーキ装置の一実施
例を動力芝刈機に用いたもので、第1図は断面正
面図、第2図は平面図、第3図は一部切截底面
図、第4図は操作杆の取付状態を示す側面図であ
る。
本考案のクラツチ・ブレーキ装置を用いた動力
芝刈機は、第1図に示す如く、動力芝刈機の機体
下部のエンジンマウンテイング1を貫通して下方
に突出している入力軸4の先端に底部外面に刈刃
40を固設したドラム状の出力部材31を回転可
能に支持し、前記入力軸4と出力部材31との間
にクラツチ・ブレーキ機構を介在させ、前記エン
ジンマウンテイング1に固設した操作機構カバー
部材2に操作機構としての操作杆11を回動可能
に設け、操作杆11をケーブル(図示せず)を介
して第2図において矢印A方向に回動させること
によつてブレーキ状態を解除し、しかる後クラツ
チ接続を行なつて、駆動源であるエンジン(図示
せず)にて回転している入力軸4の回転をクラツ
チ機構を介して出力部材31に伝達して該出力部
材31を回転し、この回転によつて刈刃40が回
転して芝を刈ることができ、また前記ケーブルが
解放されることによつて、操作杆11が第2図に
おいて矢印B方向に回動して、クラツチを遮断
し、しかる後、出力部材31の回転を停止させ、
刈刃40の回転を停止させるようにしたものであ
る。
第1図に示す如く、動力芝刈機の下部には機体
の一部を構成するエンジンマウンテイング1が設
けられ、このエンジンマウンテイング1の下面に
は操作機構カバー部材2が固設されている。この
操作機構カバー部材2は、中央部に駆動源となる
エンジン(図示せず)にて回転する入力軸4の貫
通孔が穿設され、この貫通孔の周囲に貫通孔と同
心状に環状凹部2bが出力部材31方向に膨出し
て形成され、環状凹部2bの外周に外径方向に環
状の段状平面部を折曲形成し、この段状平面部の
外周はさらに反出力部材31方向に折曲されて周
壁2cを形成し、周壁2cの外周は水平に折曲さ
れてフランジ部2aが形成されて全体としてカバ
ー状に成形され、フランジ部2aに複数個形成さ
れたボルト孔3(第2図図示)に挿通する締付ボ
ルト(図示せず)によつてエンジンマウンテイン
グ1の下面に固定されている。前記環状凹部2b
の底面は、入力軸4に対して直交するように平面
状に形成され、その下面がブレーキトルク受部に
なる。
前記操作機構カバー部材2の段状平面部には3
本のガイドピン5が上方に向けて等間隔に立設し
ている。また、操作機構カバー部材2内に配置さ
れたプレツシヤープレート6が後記するリテーナ
24に遊装されている。このプレツシヤープレー
ト6の外周縁には、ガイドピン5と対応する位置
にガイド片7が3個所外方へ突出して形成されて
いる。そしてこのガイド片7に形成されたピン孔
8にガイドピン5を挿通してプレツシヤープレー
ト6を操作機構カバー部材2に上下方向に平行移
動できるように内装する。
また、プレツシヤープレート6の外周縁の入力
軸4を挾んで対向する位置には、突片45,45
が操作機構カバー部材2の段状平面部の内面に臨
ませて突出させ、該突片45に入力軸4の軸線方
向のねじ孔46が形成されている。
プレツシヤープレート6と操作機構カバー部材
2との間には等間隔で6個プレツシヤースプリン
グ9が縮設され、上端はプレツシヤープレート6
に固定されているスプリングリテーナ10に係合
して位置決めされ、下端は操作機構カバー部材2
の環状凹部2bの内底面に当接し、そのスプリン
グ力によつてプレツシヤープレート6を操作機構
カバー部材2内に設けた操作機構としての操作杆
11に常に圧接している。
該操作機構は、ガイドピン5,プレツシヤープ
レート6及び操作機構カバー部材2の側壁2c前
記突片45,45を結ぶ線に対して直交するよう
貫通して回動自在に設けられている操作杆11と
で構成されており、この操作杆11は入力軸4の
外周に沿つて屈曲し、その両側で屈曲する押動部
11aを2個形成し、この押動部11a,11a
をプレツシヤープレート6に固定した押圧作用部
材12,12に当接係合して操作杆11の作用支
点となしている。これにより、操作杆11の腕部
11bに連結されたクラツチレバーに連なるケー
ブル(図示せず)を引き、操作杆11を回動させ
ると、プレツシヤープレート6はガイドピン5に
案内されて下方へ平行移動する。
エンジンマウンテイング1からは、第1図に示
す如く、先端が操作機構カバー部材2の貫通孔よ
り下方に突出するように入力軸4にカラー部材1
3が貫挿されて、半月キー18により入力軸4と
一体回転する。このカラー部材13は、上部より
長円筒部13a,フランジ部13b,小径の短円
筒部13cを有している。そして入力軸4の先端
にはカラー部材13の短円筒部13c,ベアリン
グ20を介してドラム状の出力部材31が回転可
能に支持されるとともに、該出力部材31内にあ
つて、該出力部材31の底部内面と対向配置され
た入力伝達デイスク15がカラー部材13のフラ
ンジ部13bに固設され、入力軸4と一体回転可
能に設けられている。
カラー部材13の短円筒部13cにベアリング
20を介して設けられた出力部材31は、ベアリ
ング20の外周に位置し入力伝達デイスク15に
対向する底部と該底部の外周に折曲形成された周
壁を有するドラム状を呈し、その開口端が操作機
構カバー部材2のブレーキトルク受部に隣接する
ように配置されてクラツチ機構のカバーの役目を
し、前記底部外面にはスペーサ39を介して刈刃
40が出力部材31の内部から基部を挿通したボ
ルト41にナツト42を螺合締結して取付けられ
ている。
一方、入力伝達デイスク15は、カラー部材1
3のフランジ部13bの上面に係接する内周縁の
外周を下方に折曲し、その外周に水平面部を形成
したデイスク状を呈しており、該デイスク15の
内周縁をカラー部材13のフランジ部13bとカ
ラー部材13の長円筒部13aに嵌合した円筒状
のキーストツパ16のフランジ部16aとで挾ん
でリベツト17で固設する。
また、カラー部材13は、長円筒部13aから
フランジ部13bにわたり二つ割りのすり割溝1
4,14が形成されている。そしてカラー部材1
3の長円筒部13aに嵌合したキーストツパ16
の先端16bは長円筒部13aの先端より突出し
ている。このカラー部材13に固定されたキース
トツパ16により長円筒部13aのすり割溝1
4,14の外側は塞がれてキー溝13dが形成さ
れ、これによりキー溝13dを長円筒部13aの
内部を切削して形成するのに比し成形が容易とな
りキー溝の加工コスト削減を図ることができる。
そしてカラー部材13の長円筒部13aを入力軸
4に前記キー溝13dに半月キー18を係合して
嵌合し、入力伝達デイスク15を入力軸4と一体
に回転させる。
また、短円筒部13cには入力軸4の軸線方向
の軸孔が形成され、この軸孔に刻設した雌ねじ1
3eに、円筒状の全軸周に雄ねじ19aを有する
アジヤストボルト19を螺合し、このアジヤスト
ボルト19の先端を入力軸4の先端に当接させた
状態でアジヤストボルト19を螺動することによ
りカラー部材13を入力軸4の軸線方向に移動さ
せて、その嵌合量を調整する。さらに短円筒部1
3cの下端面にはカラー部材13と短円筒部13
cの外周に嵌合したベアリング20とを保持する
ワツシヤー21が当てがわれ、ボルト22をスプ
リングワツシヤー23を介してアジヤストボルト
19を貫通し、入力軸4のねじ孔4aに螺合して
カラー部材3及びベアリング20の下方への抜け
止めがなされている。
前記入力軸4のカラー部材13の上方には円筒
状のリテーナ24が遊装されている。このリテー
ナ24は下端にフランジ部24aを形成し、フラ
ンジ部24aが入力伝達デイスク15に対向する
ように上端に設けられた止め輪25によつてプレ
ツシヤープレート6の内周縁に吊持されている。
したがつて、プレツシヤープレート6は止め輪2
5によつて反入力伝達デイスク15方向への移動
が規制される。
このリテーナ24には、操作機構カバー部材2
と入力伝達デイスク15間に配置されるトルク伝
達部材26が回動可能に設けられている。このト
ルク伝達部材26は、表裏に前記操作機構カバー
部材2のブレーキトルク受部に対向するブレーキ
制動面と前記入力伝達デイスク15に対向するク
ラツチ接続面とを備えたトルク伝達部を有し、ブ
レーキ制動面とクラツチ接続面には環状のライニ
ング27a,27bが固着されている。このトル
ク伝達部材26の内周部26aはリテーナ24の
フランジ部24aにスラスト軸受28を介在して
回動自在に係合している。スラスト軸受28は保
持器28aの外端に複数個の舌片28bが形成さ
れ、この舌片28bをリテーナ24のフランジ部
24aの外端に沿つて折り曲げて保持され、長時
間の作動によりリテーナ24にコロ28cの軌跡
ができてスラスト軸受28が傾斜したり、またコ
ロ8cがその軌跡に乗りあげて損傷することを防
止している。
また、トルク伝達部材26の外周縁には第1図
及び第3図に示す如く支持部29が3個所外方へ
突出形成され、この支持部29に大径のピン孔3
0が穿設されており、出力部材31に固着した支
持ピン32をこのピン孔30にクリアランスを存
して挿通し、支持ピン32の先端はコツプ状のス
プリングストツパー33を貫通し、更にその先端
に固定した止め輪34によつてスプリングストツ
パー33の抜け止めがなされている。
トルク伝達部材26と出力部材31とに係設さ
れるクラツチスプリング35は、トルク伝達部材
26の支持部29とスプリングストツパー33と
の間に縮設され、そのスプリング力によつてトル
ク伝達部材26を出力部材31側に常に押圧して
いる。このクラツチスプリング35は等間隔に3
個設けられており、その1個のスプリング力はプ
レツシヤースプリング9の1個のスプリング力と
同じで、プレツシヤースプリング9を6個設ける
ことによりプレツシヤースプリング9のスプリン
グ力をクラツチスプリング35のスプリング力の
2倍に設定してある。
これにより、操作杆11を回動してプレツシヤ
ープレート6を下方へ押動すると、クラツチスプ
リング35のスプリング力によつてトルク伝達部
材26は入力伝達デイスク15方向へ押されてそ
のライニング27bは入力伝達デイスク15に圧
接する。そして、操作杆11のプレツシヤープレ
ート6への押圧力を解除するとプレツシヤープレ
ート6はプレツシヤースプリング9によつて上方
へ押上げられ、これに伴いトルク伝達部材26は
ブレーキライニング27aを前記ブレーキトルク
受部に圧接して制動する。この制動力はプレツシ
ヤースプリング9のスプリング力からクラツチス
プリング35のスプリング力を差し引きした大き
さであり、プレツシヤースプリング9の2個が折
れ等により破損してもプレツシヤースプリング9
のスプリング力がクラツチスプリング35のスプ
リング力より大きいため制動力が確保でき安全で
ある。なお、このときトルク伝達部材26は支持
ピン32によつてガイドされて移動する。
又、このクラツチスプリング35によつて出力
部材31の周縁が保持されているから、入力軸4
の振動や出力部材31が受けた衝撃等を吸収する
ことができる。そして、本実施例のように3個所
等間隔をおいて配置することによつて平均的に振
動吸収を行なうことができる。
トルク伝達部材26の外周縁には3個所等間隔
突出して凸部36が形成され、この凸部36はガ
ラス繊維入り樹脂製等の合成樹脂製ガイド部材3
7が先端と周囲を被包するように取付けられてい
る。一方、出力部材31の周壁にはトルク伝達部
材26の凸部36が係合する凹部38が3個所等
間隔に入力軸4の軸線方向に形成され、トルク伝
達部材26の凸部36をこの凹部38に係合さ
せ、ガイド部材37の先端が凹部38の内壁にク
リアランスを存し、両側または一側が当接して上
下方向に摺動可能に設ける。これにより出力部材
31はトルク伝達部材26と一体に回転すること
ができ、ガイド部材37が合成樹脂製であるため
凹部38の側壁との当りが良く、また回転の際に
出力部材31が上下に振動しても、ガイド部材3
7の先端と凹部38の内壁間にクリアランスがあ
るため、出力部材31の振動はトルク伝達部材2
6には伝達されない。
トルク伝達部材26と入力伝達デイスク15と
の間のクラツチ間隙はカラー部材13の組付の際
にアジヤストボルト19を頭部の溝19bに工具
を係合して回動し、カラー部材13を移動させる
とこれに伴いデイスクプレート15も一体に移動
し、これにより一定の設定間隙を得ることができ
る。このアジヤストボルト19に形成した雄ねじ
19aのリードとピツチとを小さくするとクラツ
チ間隙は正確に調整することができ、かつ組付の
際のボルト22の締付力はワツシヤー21からベ
アリング20を介してカラー部材13の短円筒部
13cに伝達され、短円筒部13cの雌ねじ13
dとアジヤストボルト19の雄ねじ19aが密着
してカラー部材13を確実に固定することができ
る。
44はプレツシヤープレート6のストロークを
規制するストツパーボルトで、プレツシヤープレ
ート6の操作杆11と直交する方向の両周縁に突
出して形成した突片45のねじ孔46に上方より
操作機構カバー部材2の段状平面部の内面に当接
可能に先端を臨ませて螺着され、固定ナツト47
でストツパーボルト44の回り止めをしている。
これにより、ストツパーボルト44の螺出量を調
節して、固定ナツト47で回り止めをし、操作杆
11を回動するとプレツシヤープレート6は操作
杆11の押動部11a,11aにて押されて下降
し、ストツパーボルト44の先端が操作機構カバ
ー部材2の段状平面部の内面に当接して、移動は
停止する。したがつて、ストツパーボルト44の
螺出量を調節することによつて、プレツシヤープ
レート6のストロークを規制することができる。
ストツパーボルト44の先端と操作機構カバー部
材2の段状平面部との間隔lは、操作杆11の回
転限度を規制するもので、操作機構カバー部材2
側のライニング27aの摩耗量を考慮して、リテ
ーナ24のフランジ部24aとカラー部材13の
リベツト17との間隔l1より小さく設定する。こ
れにより、ケーブルを引いて操作杆11を回動し
てプレツシヤープレート6を下方へ押動し、クラ
ツチスプリング35によりトルク伝達部材26の
ライニング27bを入力伝達デイスク15に圧接
してクラツチ接続されるとき、ストツパーボルト
47の先端が常に操作機構カバー部材2に当接
し、ケーブルの引き後退限が一定に規制されて、
l1>lであることからリテーナ24はリベツト1
7に当接することはない。
尚、本実施例の如く、操作杆11と直交する位
置にプレツシヤープレート6の突片45,45を
配設し、この突片45,45にストツパーボルト
44,44を設けると、該ストツパーボルト4
4,44先端が操作機構カバー部材2の段状平面
部に当接後に加わる操作杆11からの押動力を平
均的に受止め、プレツシヤープレート6の平行度
を保つことができる。
次にこの実施例の作動について説明する。第1
図のようにプレツシヤースプリング9が伸張して
いる制動状態においては、トルク伝達部材26は
プレツシヤープレート6に吊持されているリテー
ナ24によりスラスト軸受28を介して上方へ引
張られ、ライニング27aは操作機構カバー部材
2の環状凹部2bの底部下面のブレーキトルク受
部に係接し、一方これによりクラツチスプリング
35は収縮して、トルク伝達部材26のライニン
グ27bは入力伝達デイスク15と接触せずに離
間している。したがつて、エンジンは駆動してい
ても入力軸4および入力伝達デイスク15は空回
りをして出力部材31には回転力は伝達されず、
刈刃40は静止したままでエンジンはアイドリン
グ運転状態を保持している。
次に刈刃40を回転させる場合には操作杆11
に連結されているケーブル(図示せず)を引き操
作杆11を第2図において矢印A方向へ回動させ
ると、操作杆11の押動部11a,11aがプレ
ツシヤープレート6の押圧作用部材12を第1図
において下方へ押圧する。これによりプレツシヤ
ースプリング9は収縮し、プレツシヤープレート
6はガイドピン5に案内されて下方へ平行に移動
する。これに伴いクラツチスプリング35が伸張
して、トルク伝達部材26はリテーナ24、スラ
スト軸受28との係合状態を保持したままプレツ
シヤープレート6に追従して一体に下方へ移動
し、まずトルク伝達部材26のライニング27a
が操作機構カバー部材2のブレーキトルク受部か
ら離間し、しかる後にトルク伝達部材26のライ
ニング27bが入力軸4と一体に回転している入
力伝達デイスク15に接触する。そして、さらに
プレツシヤースプリング9の収縮に伴いクラツチ
スプリング35が伸張してライニング27bが入
力デイスク15に圧接され、ついでプレツシヤー
プレート6が更に下方へ移動するとストツパーボ
ルト44の先端が操作機構カバー部材2の段状平
面部に当接して、その移動は規制され、リテーナ
24に設けられたスラスト軸受28はトルク伝達
部材26から離間して係合状態は解消され、この
間に間隙が生じてプレツシヤースプリング9によ
るトルク伝達部材26を上方へ付与する力はなく
なりトルク伝達部材26の制動力は解消してクラ
ツチ力が発生し、入力軸4の動力はカラー部材1
3、入力伝達デイスク15、トルク伝達部材2
6、凸部36、ガイド部材37を経て出力部材3
1に伝達され、刈刃40を回転させる。
ケーブルを解放すれば、プレツシヤープレート
6はプレツシヤースプリング9によつて第1図に
おいて上方へ押上げられ、操作杆11は第2図に
おいて矢印B方向へ回転するとともにリテーナ2
4を上方へ引き上げる。これにより、スラスト軸
受28とトルク伝達部材26との間に生じている
間隙は解消してスラスト軸受28がトルク伝達部
材26に当接係合し、トルク伝達部材26を上方
へ引き上げる。これに伴いクラツチスプリング3
5は収縮してトルク伝達部材26のライニング2
7bが入力伝達デイスク15より離間し、トルク
伝達部材26と入力伝達デイスク15との連結を
断ち、ついでニユートラル状態を経てライニング
27aは操作機構カバー部材2のブレーキトルク
受部に圧接され、これにより出力部材31の回転
を制動して刈刃40の回転を停止する。
なお、前記実施例では出力部材に刈刃を設けて
いるが、他の作業具を固設することもでき、また
出力部材をプーリー等に利用することも可能であ
り、この装置は種々の作業機等に用いることがで
きる。
前記のように本考案によれば、クラツチ接続時
にトルク伝達部材を入力伝達デイスクにクラツチ
スプリングの付勢力にて常に圧接するようにした
から、クラツチ接続が安定し、しかも出力部材に
クラツチスプリングの付勢力よりも大きい何らか
の過負荷が加わつた場合には、クラツチ接続面は
空回りして駆動源に過負荷を伝達しないから、駆
動源が停止せず、かつクラツチ機構の破損を防止
することができる。また、出力部材をドラム状に
形成し、入力伝達デイスク及びトルク伝達部材の
クラツチ接続部を出力部材内に納めたから、特別
のカバー部材を設けずにクラツチ機構への塵埃等
の侵入を防止できる。さらに入力伝達デイスクと
出力部材を対向させ、ブレーキトルク受部と入力
伝達デイスクの間にトルク伝達部材を配設し、操
作機構にて作動するプレツシヤープレートをブレ
ーキトルク受部を形成した操作機構カバー部材内
に配設したので、これら各部材をプレスあるいは
板金にて製造することが可能となるため、製造容
易であつて鋳造あるいは鍛造品を用いたこの種装
置に比べ安価に製造することができる。
しかも、クラツチ・ブレーキ操作機構で押動さ
れるプレツシヤープレートに操作機構カバー部材
に先端が当接してプレツシヤープレートのストロ
ークを規制するストツパーボルトを設けたから、
これを調節することにより、プレツシヤープレー
トの後退限が限定され、クラツチ接続に必要な最
小ストロークを確実に確保できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は断面正面図、第2図は平面図、第3図は一部切
截底面図、第4図は操作杆の取付状態を示す側面
図である。 1……エンジンマウンテイング、2……操作機
構カバー部材、2b……環状凹部、4……入力
軸、6……プレツシヤープレート、9……プレツ
シヤースプリング、11……操作杆、13……カ
ラー部材、15……入力伝達デイスク、24……
リテーナ、26……トルク伝達部材、27a,2
7b……ライニング、28……スラスト軸受、2
9……支持部、31……出力部材、35……クラ
ツチスプリング、36……凸部、37……ガイド
部材、38……凹部、44……ストツパーボル
ト、45……突片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 入力軸4に回転可能に支持されたドラム状の出
    力部材31と; 該出力部材31内にあつて、該出力部材31の
    底部内面と対向配置させて前記入力軸4に、該入
    力軸4と一体回転可能に取付けた入力伝達デイス
    ク15と; 前記入力軸4の貫通孔の周囲に環状凹部2bを
    出力部材31方向に膨出させて該環状凹部2bの
    外面に前記入力軸4に対して直交するとともに前
    記出力部材31の開口端に隣接配置されるブレー
    キトルク受部を形成し、該環状凹部の外周を外径
    方向に折曲させて段状平面部を形成し、該段状平
    面部の外周を反出力部材31方向に折曲させて周
    壁2cを形成させてカバー状となし、機体に固設
    された操作機構カバー部材2と; 円筒状であつて一端にフランジ部24aを有
    し、該フランジ部24aを前記入力伝達デイスク
    15に対向するよう前記入力軸4に遊装されたリ
    テーナ24と; 表裏に前記操作機構カバー部材2のブレーキト
    ルク受部に対向するブレーキ接続面と前記入力伝
    達デイスク15に対向するクラツチ接続面とを形
    成したトルク伝達部と、前記出力部材31の周壁
    に前記入力軸4の軸線方向に適数個形成した凹部
    38に係合する外周縁に形成した適数個の凸部3
    6とを有し、内周縁26aを前記リテーナ24に
    回動可能にかつフランジ部24aに入力伝達デイ
    スク15方向に移動を規制された状態で設けられ
    たトルク伝達部材26と; 該トルク伝達部材26を入力伝達デイスク15
    方向に付勢できるように該トルク伝達部材26と
    出力部材31とに係設したクラツチスプリング3
    5と; 外周縁に前記操作機構カバー部材2の段状平面
    部の内面に臨ませてねじ孔46を形成した突片4
    5を有し、前記操作機構カバー部材2内に配置さ
    れ、内周縁を前記リテーナ24に反入力伝達デイ
    スク15方向への移動を規制されて入力軸4の軸
    線方向に移動可能に設けられたプレツシヤープレ
    ート6と; 前記突片45のねじ孔46に螺合され、先端を
    前記操作機構カバー部材2の段状平面部の内面に
    当接可能に対向させ、その螺出量を調節してプレ
    ツシヤープレートのストロークを規制するストツ
    パーボルト44と; 前記操作機構カバー部材2とプレツシヤープレ
    ート6間に縮設され、該プレツシヤープレート6
    を反入力伝達デイスク15方向に付勢するプレツ
    シヤースプリング9と; 前記操作機構カバー部材2内に設けられ、クラ
    ツチ接続に際して前記プレツシヤープレート6を
    入力伝達デイスク15方向に移動させる操作機構
    と; を備えたクラツチ・ブレーキ装置。
JP5959580U 1980-04-28 1980-04-30 Expired JPS6116427Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5959580U JPS6116427Y2 (ja) 1980-04-30 1980-04-30
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CA000375866A CA1196300A (en) 1980-04-28 1981-04-21 Clutch brake apparatus for farm work machinery or other apparatus
DE19813116673 DE3116673C2 (de) 1980-04-28 1981-04-27 Mechanisch betätigbare Reibungskupplungs- und Bremskombination

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JP5959580U JPS6116427Y2 (ja) 1980-04-30 1980-04-30

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