JPS6116431Y2 - - Google Patents

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JPS6116431Y2
JPS6116431Y2 JP13947280U JP13947280U JPS6116431Y2 JP S6116431 Y2 JPS6116431 Y2 JP S6116431Y2 JP 13947280 U JP13947280 U JP 13947280U JP 13947280 U JP13947280 U JP 13947280U JP S6116431 Y2 JPS6116431 Y2 JP S6116431Y2
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JP
Japan
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clutch
input
operating mechanism
input shaft
cover member
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JP13947280U
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、入力軸の回転トルクをクラツチ機構
を介して出力側に伝達するとともに、トルク伝達
を遮断した瞬間にブレーキ機構によつて出力側の
回転を停止するようにしたクラツチ・ブレーキ装
置に関するもので、特に動力芝刈機に装着され
て、クラツチ機構を介してエンジンにより駆動さ
れる刈刃を、クラツチを切断した時に瞬時にブレ
ーキにより停止しようとするものである。
例えば、動力芝刈機において、芝刈場所を変え
るため移動させるときなどに、安全を図るために
刈刃の回転を停止する必要がある。この場合に駆
動源であるエンジンの回転を停止させることによ
つて刈刃の回転を停止することも可能であるが、
引続き使用する場合には、エンジンを再始動する
必要がある。このため、エンジンを停止すること
なく刈刃の回転を停止させることが望ましい。
そこで、米国特許第3871159号明細書に示され
るように、前押型の動力芝刈機において、エンジ
ンの下部にクラツチ・ブレーキ装置を備えてエン
ジンを停止することなく刈刃の回転を停止するも
のがある。この装置は、ハウジング内に垂直方向
に配設された入力軸にクラツチデイスクを固設
し、刈刃を取付けた出力軸を入力軸と同心配置
し、前記クラツチデイスクに係接可能なデイスク
状のトルク伝達部材と、ハウジングの内部底面に
固設したブレーキトルク受部を係接可能なブレー
キデイスクとを前記出力軸にその軸線方向に一体
的に移動可能に設け、ハウジングに回動可能に設
けた操作機構としての操作杆をトルク伝達部材と
ブレーキデイスクとの間に形成した作用支点に係
合し、該操作杆にてトルク伝達部材とブレーキデ
イスクを操作し、レバーを引いて操作杆を作動す
るとブレーキデイスクはブレーキトルク受部から
離れ、しかる後トルク伝達部材がクラツチデイス
クに係接し、入力軸の回転が出力軸に伝達されて
刈刃を回転することができ、レバーを離すと操作
杆は反対方向に回動してトルク伝達部材はクラツ
チデイスクから離れ、しかる後ブレーキデイスク
がブレーキトルク受部に係接し、出力軸の回転を
停止するようにしたものである。
しかしながら、この装置は、トルク伝達部材を
クラツチデイスクに圧接させるクラツチスプリン
グを有していないため、クラツチ接続は、作業者
の操作部材握り力を利用していることから、クラ
ツチ接続に安全性が欠け、また、出力軸に設けら
れた刈刃に石等が当ると、瞬間的な過負荷が出力
軸からトルク伝達部材を経てクラツチデイスクに
伝達され、作業者が操作部材を握つたままでいる
とクラツチ接続状態が維持されて、過負荷によつ
てエンジンの停止や、装置の破損をきたすおそれ
がある。また、トルク伝達部材とクラツチデイス
クとの間に塵埃等が侵入することを防ぐため、固
定ハウジングを設けて装置全体を覆つている。さ
らにトルク伝達部材とブレーキデイスクとの間に
操作機構の作用支点を設けているため、この部材
を鋳造あるいは鍛造によつて製造しなければなら
ない。
そこで、本考案はこのような点に鑑みなされた
もので、改良されたクラツチ機構を備えてクラツ
チ接続の安定が図れ、かつ特別のハウジングを必
要とせずにクラツチ機構をカバーし、しかも製造
が容易であるクラツチ・ブレーキ装置を提供する
ことを目的とする。さらに、トルク受部材でもあ
操作機構カバー部材を機体に容易に取付けること
をも目的とするものである。
本考案のクラツチ・ブレーキ装置は、入力軸に
回転可能に支持されたドラム状の出力部材と;該
出力部材内にあつて、該出力部材の底部内面と対
向配置させて前記入力軸に、該入力軸と一体回転
可能に取付けた入力伝達デイスクと;前記入力軸
に対して直交するとともに前記出力部材の開口端
に隣接配置されるブレーキトルク受部と、該トル
ク受部の外周を反入力伝達デイスク方向に折曲形
成した側壁と、該側壁の外周に折曲形成したフラ
ンジ部とを有して全体としてカバー状を呈し、該
フランジ部に挿通した締付ボルトによりスリーブ
を介して機体に固設された操作機構カバー部材
と;円筒状であつて一端にフランジ部を有し、該
フランジ部を前記入力伝達デイスクに対向するよ
う前記入力軸に遊装されたリテーナと;表裏に前
記操作機構カバー部材のブレーキトルク受部に対
向するブレーキ接続面と前記入力伝達デイスクに
対向するクラツチ接続面とを形成したトルク伝達
部と、前記出力部材の周壁に前記入力軸の軸線方
向に適数個形成した凹部に係合する外周縁に形成
した適数個の凸部とを有し、内周縁を前記リテー
ナに回動可能にかつフランジ部にて入力伝達デイ
スク方向に移動を規制された状態で設けられたト
ルク伝達部材と;該トルク伝達部材を入力伝達デ
イスク方向に付勢できるように該トルク伝達部材
と出力部材とに係設したクラツチスプリングと;
前記操作機構カバー部材内に配置され、内周縁を
前記リテーナに反入力伝達デイスク方向への移動
を規制され、前記操作機構カバー部材に入力軸の
軸線方向に植立したガイドピンに案内されて入力
軸の軸線方向に移動可能に設けられたプレツシヤ
ープレートと;前記操作機構カバー部材とプレツ
シヤープレート間に縮設され、該プレツシヤープ
レートを反入力伝達デイスク方向に付勢するプレ
ツシヤースプリングと;前記操作機構カバー部材
内に設けられ、クラツチ接続に際して前記プレツ
シヤープレートを入力伝達デイスク方向に移動さ
せる操作機構と;操作機構と機体との間に配置さ
れ、外周縁を操作機構カバー部材の側壁内面に、
内周縁を機体の入力軸貫通孔縁部近傍に夫々密接
させるとともに前記ガイドピンにねじ止めされた
カバーと;を備えたことを特徴とし、クラツチを
接続する際には操作機構にてプレツシヤープレー
トをプレツシヤースプリングの付勢力に抗して入
力伝達デイスク方向に移動させ、クラツチスプリ
ングの付勢力にてトルク伝達部材とブレーキトル
ク受部との係合を解除し、しかる後トルク伝達部
材を回転している入力伝達デイスクに係接させて
トルク伝達部材を回転せしめ、トルク伝達部材と
出力部材との凹凸係合にて出力部材を回転させ、
操作機構を解除することによつてプレツシヤープ
レートをプレツシヤースプリングの付勢力で、ク
ラツチスプリングの付勢力に抗して機体側に移動
させ、トルク伝達部材と入力伝達デイスクとのク
ラツチ接続を解除し、しかる後トルク伝達部材を
ブレーキトルク受部に係接させてトルク伝達部材
及び出力部材の回転を停止させるようにしてい
る。
以下、本考案を実施例に基づいて詳細に説明す
る。
図は本考案のクラツチ・ブレーキ装置の一実施
例を動力芝刈機に用いたもので、第1図は断面正
面図、第2図は一部切截平面図、第3図は一部切
截底面図である。
本考案のクラツチ・ブレーキ装置を用いた動力
芝刈機は、第1図に示す如く、動力芝刈機の機体
下部のエンジンマウンテイング1の入力軸貫通孔
縁部1aを貫通して下方に突出している入力軸6
の先端に底部外面に刈刃(図示せず)を固設した
ドラム状の出力部材32を回転可能に支持し、前
記入力軸6と出力部材32との間にクラツチ・ブ
レーキ機構を介在させ、前記エンジンマウンテイ
ング1に固設した操作機構カバー部材2に操作機
構としての操作杆12を回転可能に設け、操作杆
12をケーブル(図示せず)を介して回動させる
ことによつてブレーキ状態を解除し、しかる後ク
ラツチ接続を行なつて、駆動源であるエンジン
(図示せず)にて回転している入力軸6の回転を
クラツチ機構を介して出力部材32に伝達して該
出力部材32を回転し、この回転によつて刈刃が
回転して芝を刈ることができ、また前記ケーブル
が解放されることによつて、操作杆12が前記と
逆方向に回動して、クラツチを遮断し、しかる
後、出力部材32の回転を停止させ、刈刃の回転
を停止させるようにしたものである。
第1図に示す如く、動力芝刈機の下部には機体
の一部を構成するエンジンマウンテイング1が設
けられ、このエンジンマウンテイング1の下面に
は操作機構カバー部材2が固設されている。この
操作機構カバー部材2は、中央部に駆動源となる
エンジン(図示せず)にて回転する入力軸6の貫
通孔が穿設され、この貫通孔の周囲に貫通孔と同
心状に環状凹部が形成され、環状凹部の外周は上
方に折曲され、さらにその外周に環状の段状平面
部を折曲形成し、この段状平面部の外周はさらに
上方に折曲されて周壁2bを形成し、周壁2bの
外周は水平に折曲されてフランジ部2aが3個所
等間隔(第2図図示)に形成されて全体としてカ
バー状に成形され、フランジ部2aに形成された
ボルト孔3(第2図図示)に挿通した締付ボルト
4により軸部4aに挿通されたスリーブ5を介し
てエンジンマウンテイング1の下面に締付固定さ
れている。前記環状凹部の底面は、入力軸6に対
して直交するように平面状に形成され、その下面
がブレーキトルク受部になる。
前記操作機構カバー部材2の段状平面部には3
本のガイドピン8が入力軸6の軸線方向であつ
て、上方に向けて等間隔に植立している。また、
操作機構カバー部材2内に配置されたプレツシヤ
ープレート7が後記するリテーナ27に遊装され
ている。このプレツシヤープレート7の外周縁に
は、ガイドピン8と対応する位置にガイド片10
が3個所外方へ突出して形成されている。そして
このガイド片10に形成されたピン孔9にガイド
ピン8を挿通してプレツシヤープレート7を操作
機構カバー部材2に上下方向に平行移動できるよ
うに内装する。プレツシヤープレート7と操作機
構カバー部材2との間にはプレツシヤースプリン
グ11が縮設され、そのスプリング力によつてプ
レツシヤープレート7を操作機構カバー部材2内
に設けた操作機構としての操作杆12に常に圧接
している。
該操作機構は、プレツシヤープレート7,ガイ
ドピン8及び操作機構カバー部材2の側壁2bに
貫通して回動自在に設けられている操作杆12と
で構成されており、この操作杆12は入力軸6の
外周に沿つて屈曲し、その両側で屈曲する押動部
12aを2個形成し、この押動部12a,12a
をプレツシヤープレート7に固定した押圧作用部
材13,13に当接係合して操作杆12の作用支
点となしている。これにより、操作杆12の腕部
に連結されたクラツチレバーに連なるケーブル
(図示せず)を引き、操作杆12を回動させる
と、プレツシヤープレート7はガイドピン8に案
内されて下方へ平行移動する。
操作杆12とエンジンマウンテイング1との間
にはカバー14が配置されている。このカバー1
4は、その外周縁14aを固定部材2の側壁2b
内面に、その内周縁14bを入力軸6近傍の非回
転部材例えばエンジンマウンテイング1の入力軸
貫通孔縁部1aの周囲に配設されるダストシール
15にそれぞれ密接して取付けられ、ビス16に
よつてガイドピン8にねじ止めされている。この
カバー14は上面がエンジンマウンテイング1の
下面とクリアランスC1を存して、またエンジン
マウンテイング1の入力軸貫通孔縁部1aの下部
とクリアランスC2を存して取付けられており、
車種ごとにエンジンマウンテイング1の張出量が
異なつた場合でもカバー14はエンジンマウンテ
イング1と干渉することはない。そして、エンジ
ンマウンテイング1と操作機構カバー部材2との
間Aに外部から芝,泥,砂等が侵入することがあ
つても、このカバー14によつてこれらの侵入物
が装置内へ侵入することを防止している。
エンジンマウンテイング1からは、第1図に示
す如く、先端が操作機構カバー部材2の貫通孔よ
り下方に突出するように入力軸6にカラー部材1
7が貫挿されて、キー18にて入力軸6と係合し
て一体回転する。そして入力軸6の先端にはカラ
ー部材17の下部、ベアリング22を介してドラ
ム状の出力部材32が回転可能に支持されるとと
もに、カラー部材17の下部にベアリング22を
保持するワツシヤー23が当てがわれ、ボルト2
4がスプリングワツシヤー25を介してカラー部
材17の嵌合量を調整するアジヤストボルト26
を貫通し、入力軸6に螺着して取付けられ、これ
によりカラー部材17及びベアリング22の下方
への抜け止めがなされている。また該出力部材3
2内にあつて、該出力部材32の底部内面と対向
配置された入力伝達デイスク19がカラー部材1
7のフランジ部に固設され、入力軸6と一体回転
可能に設けられている。
カラー部材17の下部にベアリング22を介し
て設けられた出力部材32は、ベアリング22の
外周に位置し入力伝達デイスク19に対向する底
部と該底部の外周に折曲形成された周壁を有する
ドラム状を呈し、その開口端が操作機構カバー部
材2のブレーキトルク受部に隣接するように配置
されてクラツチ機構のカバーの役目をし、前記底
部外面には刈刃が出力部材32の内部から基部を
挿通したボルト44にナツトを螺合締結して取付
けられている。
一方、入力伝達デイスク19は、カラー部材1
7のフランジ部の上面に係接する内周縁の外周を
下方に折曲し、その外周に水平面部を形成したデ
イスク状を呈しており、該デイスク19の内周縁
をカラー部材17のフランジ部とカラー部材17
の上部に嵌合した円筒状のキーストツパ20のフ
ランジ部とで挾んでリベツト21で固設する。
前記入力軸6のカラー部材17の上方には円筒
状のリテーナ27が遊装されている。このリテー
ナ27は下端にフランジ部27aを形成し、フラ
ンジ部27aが入力伝達デイスク19に対向する
ように上端に設けられた止め輪28によつてプレ
ツシヤープレート7の内周に吊持されている。し
たがつて、プレツシヤープレート7は止め輪28
によつて反入力伝達デイスク19方向への移動が
規制される。
このリテーナ27には、操作機構カバー部材2
と入力伝達デイスク19間に配置されるトルク伝
達部材29が回動可能に設けられている。このト
ルク伝達部材29は、表裏に前記操作機構カバー
部材2のブレーキトルク受部に対向するブレーキ
制動面と前記入力伝達デイスク19に対向するク
ラツチ接続面とを備えたトルク伝達部を有し、ブ
レーキ制動面とクラツチ接続面には環状のブレー
キライニング30a、クラツチライニング30b
が固着されている。このトルク伝達部材29の内
周部29aはリテーナ27のフランジ部27aに
合成樹脂製のすべり軸受31を介在して回動自在
に係合している。
また、トルク伝達部材29の外周縁には第1図
及び第3図に示す支持部37が3個所等間隔で外
方へ突出形成され、この支持部37にピン孔39
が穿設されている。一方、出力部材32の外周縁
には、3個所等間隔で外方へ突出した突部36が
形成され、この突部36にトルク伝達部材29の
支持部37が位置し、突部6に立設した支持ピン
38が支持部37のピン孔39に挿通されてお
り、支持ピン38の先端にはスプリングストツパ
ー41が係止され、また支持部37にはピン孔3
9にピンシール42aを密着嵌合してスプリング
ストツパー42が取付けられている。
トルク伝達部材29と出力部材32とに係接さ
れるクラツチスプリング40は、トルク伝達部材
29の支持部37のスプリングストツパー42と
出力部材32の支持ピン38のスプリングストツ
パー41の間に縮設され、そのスプリング力によ
つてトルク伝達部材29を出力部材32側に常に
押圧するとともに出力部材32を弾持している。
また、スプリングストツパー41,42間には
クラツチスプリング40を覆うダストブーツ43
が設けられている。
これにより、操作杆12を回動してプレツシヤ
ープレート7を下方へ押動すると、クラツチスプ
リング40のスプリング力によつてトルク伝達部
材29は入力伝達デイスク19方向へ押されてそ
のクラツチライニング30bは入力伝達デイスク
19に圧接する。そして、操作杆12のプレツシ
ヤープレート7への押圧力を解除するとプレツシ
ヤープレート7はプレツシヤースプリング11に
よつて上方へ押上げられ、これに伴いトルク伝達
部材29はブレーキライニング30aを前記ブレ
ーキトルク受部に圧接して制動する。
トルク伝達部材29の外周縁には3個所等間隔
突出して凸部33が形成され、この凸部33はガ
イド部材35が先端と周囲を被包するように取付
けられている。一方、出力部材32の周壁にはト
ルク伝達部材29の凸部33が係合する凹部34
が3個所等間隔に入力軸6の軸線方向に形成さ
れ、トルク伝達部材29の凸部33に取付けたガ
イド部材35とこの凹部34に上下方向に摺動可
能に係合させ、これにより出力部材32はトルク
伝達部材29と一体に回転することができる。
次にこの実施例の作動について説明する。第1
図のようにプレツシヤースプリング11が伸張し
ている制動状態においては、トルク伝達部材29
はプレツシヤープレート7に吊持されているリテ
ーナ27により上方へ引張られ、ブレーキライニ
ング30aは操作機構カバー部材2のブレーキト
ルク受部に係接し、一方これによりクラツチスプ
リング40は収縮して、トルク伝達部材29のク
ラツチライニング30bは入力伝達デイスク19
と接触せずに離間している。したがつて、エンジ
ンは駆動していても入力軸6および入力伝達デイ
スク19は空回りをして出力部材32には回転力
は伝達されず、刈刃は静止したままでエンジンは
アイドリング運転状態を保持している。
次に刈刃を回転させる場合には操作杆12に連
結されているケーブル(図示せず)を引き操作杆
12を回動させると、操作杆12の押動部12
a,12aがプレツシヤープレート7の押圧作用
部材13を第1において下方へ押圧される。これ
によりプレツシヤースプリング11は収縮し、プ
レツシヤープレート7はガイドピン8に案内され
て下方へ平行に移動する。これに伴いクラツチス
プリング40が伸張して、トルク伝達部材29は
リテーナ27、すべり軸受31との係合状態を保
持したままプレツシヤープレート7に追従して一
体に下方へ移動し、まずトルク伝達部材29のブ
レーキライニング30aが操作機構カバー部材2
のブレーキトルク受部から離間し、しかる後にト
ルク伝達部材29のクラツチライニング30bが
入力軸6と一体に回転している入力伝達デイスク
19に接触する。そして、さらにプレツシヤース
プリング11の収縮に伴いクラツチスプリング4
0が伸張してクラツチライニング30bが入力デ
イスク19に圧接され、ついでプレツシヤープレ
ート7が更に下方へ移動するとリテーナ27に設
けられたすべり軸受31はトルク伝達部材29か
ら離間して係合状態は解消され、この間に間隙が
生じてプレツシヤースプリング11によるトルク
伝達部材29を上方へ付与する力はなくなりトル
ク伝達部材26の制動力は解消してクラツチが発
生し、入力軸6の動力はカラー部材17、入力伝
達デイスク19、トルク伝達部材29、凸部3
3、ガイド部材35を経て出力部材32に伝達さ
れ、刈刃を回転させる。
ケーブルを解消すれば、プレツシヤープレート
7はプレツシヤースプリング11によつて第1図
において上方へ押上げられ、操作杆12は前記と
は逆方向に回動するとともにリテーナ27を上方
へ引き上げる。これにより、すべり軸受31とト
ルク伝達部材29との間に生じている間隙は解消
してすべり軸受31がトルク伝達部材29に当接
係合し、トルク伝達部材29を上方へ引き上げ
る。これに伴いクラツチスプリング40は収縮し
てトルク伝達部材29のクラツチライニング30
bが入力伝達デイスク19より離間し、トルク伝
達部材29と入力伝達デイスク19との連結を断
ち、ついでニユートラル状態を経てブレーキライ
ニング30aは操作機構カバー部材2のブレーキ
トルク受部に圧接され、これにより出力部材32
の回転を制動して刈刃の回転を停止する。
なお、前記実施例では出力部材に刈刃を設けて
いるが、他の作業具を固設することもでき、また
出力部材をプーリー等に利用することも可能であ
り、この装置は種々の作業機等に用いることがで
きる。
前記のように本考案によれば、クラツチ接続時
にトルク伝達部材を入力伝達デイスクにクラツチ
スプリングの付勢力にて常に圧接するようにした
から、クラツチ接続が安定し、しかも出力部材に
クラツチスプリングの付勢力よりも大きい何らか
の過負荷が加わつた場合には、クラツチ接続面は
空回りして駆動源に過負荷を伝達しないから、駆
動源が停止せず、かつクラツチ機構の破損を防止
することができる。また、出力部材をドラム状に
形成し、入力伝達デイスク及びトルク伝達部材の
クラツチ接続部を出力部材内に納めたから、特別
のカバー部材を設けずにクラツチ機構への塵埃等
の侵入を防止できる。さらに入力伝達デイスクと
出力部材を対向させ、ブレーキトルク受部と入力
伝達デイスクの間にトルク伝達部材を配設し、操
作機構にて作動するプレツシヤープレートをブレ
ーキトルク受部を形成した操作機構カバー部材内
に配設したので、これら各部材をプレスあるいは
板金にて製造することが可能となるため、製造容
易であつて鋳造あるいは鍛造品を用いたこの種装
置に比べ安価に製造することができる。
しかも、本考案は前記のように操作機構カバー
部材を締付ボルトに挿通したスリーブを介して機
体に締付固定したので、装置を覆うカバーが機体
と干渉することなく操作機構カバー部材に固定す
ることができ、また車種ごとに機体のエンジンマ
ウンテイングの張出量が異なる場合でも、スリー
ブの長さを変えるのみで、カバーが張出部と干渉
することは防止され、操作機構カバー部材を変更
することなくスリーブを変えることだけで各車種
に取付け可能となり部品の共通化を図ることがで
き、更にスリーブを介在することにより操作機構
カバー部材の機体固定用のフランジ部は円周縁全
周に形成する必要がなくなりスリーブ近傍に形成
するのみでよいので装置の軽量化を図ることがで
き特に手押作業芝刈機等においては取扱いが容易
となる。更に、作業時に、装置上方の機体と操作
機構カバー部材との間に外部から芝,泥,砂等が
侵入することがあつても、カバーの外周縁を操作
機構カバー部材の内壁に、内周縁を入力軸近傍の
機体等の非回転部材にそれぞれ密接して取付け、
このカバーをガイドピンにねじ止めして固定した
から、これらの侵入物が装置内へ侵入することは
確実に防止され、これらの侵入物によつて各作動
部材の作動が妨害される等の不都合は生ぜず、常
に円滑かつ確実にクラツチの接続や切断を行なう
ことができる。また、装置内の各作動部材にこれ
らの侵入物が付着することによつて生ずる錆の発
生をも防止することができ、長時間安定かつ良好
に作動することができる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の一実施例を示すもので、第1図
は断面正面図、第2図は一部切截平面図、第3図
は一部切截底面図である。 1……エンジンマウンテイング、2……操作機
構カバー部材、2a……フランジ部、2b……側
壁、6……入力軸、7……プレツシヤープレー
ト、8……ガイドピン、11……プレツシヤース
プリング、12……操作杆、14……カバー、1
4a……外周縁、14b……内周縁、15……ダ
ストシール、16……ビス、19……入力伝達デ
イスク、27……リテーナ、29……トルク伝達
部材、32……出力部材、33……凸部、34…
…凹部、40……クラツチスプリング。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 入力軸6に回転可能に支持されたドラム状の出
    力部材32と; 該出力部材32内にあつて、該出力部材32の
    底部内面と対向配置させて前記入力軸6に、該入
    力軸6と一体回転可能に取付けた入力伝達デイス
    ク19と; 前記入力軸6に対して直交するとともに前記出
    力部材32の開口端に隣接配置されるブレーキト
    ルク受部と、該トルク受部の外周を反入力伝達デ
    イスク19方向に折曲形成した側壁2bと、該側
    壁2bの外周に折曲形成したフランジ部2aとを
    有して全体としてカバー状を呈し、該フランジ部
    2aに挿通した締付ボルト4によりスリーブ5を
    介して機体に固設された操作機構カバー部材2
    と; 円筒状であつて一端にフランジ部27aを有
    し、該フランジ部27aを前記入力伝達デイスク
    19に対向するよう前記入力軸6に遊装されたリ
    テーナ27と; 表裏に前記操作機構カバー部材2のブレーキト
    ルク受部に対向するブレーキ接続面と前記入力伝
    達デイスク19に対向するクラツチ接続面とを形
    成したトルク伝達部と、前記出力部材32の周壁
    に前記入力軸6の軸線方向に適数個形成した凹部
    34に係合する外周縁に形成した適数個の凸部3
    3とを有し、内周縁29aを前記リテーナ27に
    回動可能にかつフランジ部27aにて入力伝達デ
    イスク19方向に移動を規制された状態で設けら
    れたトルク伝達部材29と; 該トルク伝達部材29を入力伝達デイスク19
    方向に付勢できるように該トルク伝達部材29と
    出力部材32とに係設したクラツチスプリング3
    0と; 前記操作機構カバー部材2内に配置され、内周
    縁を前記リテーナ27に反入力伝達デイスク19
    方向への移動を規制され、前記操作機構カバー部
    材2に入力軸6の軸線方向に植立したガイドピン
    8に案内されて入力軸6の軸線方向に移動可能に
    設けられたプレツシヤープレート7と; 前記操作機構カバー部材2とプレツシヤープレ
    ート7間に縮設され、該プレツシヤープレート7
    を反入力伝達デイスク19方向に付勢するプレツ
    シヤースプリング11と; 前記操作機構カバー部材2内に設けられ、クラ
    ツチ接続に際して前記プレツシヤープレート7を
    入力伝達デイスク19方向に移動させる操作機構
    と; 前記操作機構と機体との間に配置され、外周縁
    14aを操作機構カバー部材2の側壁2b内面
    に、内周縁14bを機体の入力軸貫通孔縁部1a
    近傍に夫々密接させるとともに前記ガイドピン8
    にねじ止めされたカバー14と; を備えたクラツチ・ブレーキ装置。
JP13947280U 1980-04-28 1980-09-30 Expired JPS6116431Y2 (ja)

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