JPS61161497A - 放射性廃棄物のガラス化処理方法とその処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は原子力発電所等から発生する放射性廃棄物のガ
ラス化処理方法とその方法の実施に直接使用する処理装
置に関するものである。

従来の技術 近年、放射性廃棄物の減容化処理の一方法として、放射
性廃棄物をガラス同化体の内部番乎取込ませる方法が開
発された。

その従来方法は、原子力発電所から発生する濃縮廃液の
固型成分（ＢＷＲの場合は硫酸ソーダ、ＰＷＲの場合は
ホウ酸ソーダが主成分）にＳ、Ｏ，を主成分とする粘土
等の助剤を混合し、これをジュール加熱方式のセラミッ
クメルターで１２００℃の高温にしてガラス化反応を起
こさせ、これを容器内に流し込んで冷却固化するという
ものであった。

発明が解−決しようとする問題点 しかしながら、ここで用いられるセラミックメルターは
、廃棄物の連続的かつ大量の処理、が可能である反面、
高温でかつ放射能をおびた溶融ガラスを容器に流し込む
という危険な作業が不可避であるという問題があった。

また、容器とガラス固化体の双方にサーマルショックに
よってクラック等が発生する虞れがある（もちろん、そ
の対、策は士杏に講じられている）という問題があった
。さらに、セラミックメルターを補修解体するに当って
は、ドレンノズル、電極、レンガ等の炉の構成物が大き
な二次廃棄物になるという問題があった。

本発明はこのような問題を解決することのできる放射性
廃棄物のガラス化処現方法とその処理装置を提供するこ
とを目的とする。

問題を解決するための手段 上記問題を解決するため１本発明の放射性廃棄物のガラ
ス化処理方法は、原子力発電所等から発生する放射性廃
棄物と、Ｓ１０．を主成分とする粘土等の助剤を混合乾
燥し、これを収納容器を兼ねた溶融容器内で直接通電し
て溶融ガラス化し、そのまま徐冷して固化させるように
した。また、その処理装置は、予備加熱発熱体と放射性
廃棄物供給管を備えた容器蓋体と、この容器蓋体に着脱
自在に取付けられ、内部に前記放射性廃棄物供給管から
供給された放射性固体混合物を溶融させる電極を備えた
収納容器兼溶融容器とを有する構成とした。

作用 このような方法および装置によれば、放射能をおびた溶
融ガラスを容器に流し込むというような危険な作業が不
要になるとともに、サーマルショックの問題がなくなり
、さらには二次廃棄物の発生量が少くなる。

実施例 以下本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

図において、（１）は容器蓋体で、予備加熱発熱体（例
えばＳＩＣ発熱体）（２）と、放射性廃棄物のバッチ供
給管（３）と、オフガスの排出管（４）とを備えている
。（５）はこの容器蓋体（１）に着脱自在に取付けられ
る収納容器（キャニスタ−）兼溶融容器で、内部に前記
バッチ供給管（３）から供給された放射性固体混合物（
６）を溶融させる電極（７）を備えている。この収納容
器兼溶融容器（５）は耐熱鋼例えばＮＩ　Ｃｔ鋼で構成
される。このように９本処理装置は大きく容器蓋体（１
）と交換式の収納容器兼溶融容器（５）とから構成され
、小さい溶融炉としての働きをなすものである。

このような処理装置において、先ずバッチ供給管（３）
から収納容器兼溶融容−（５）内に放射性固体混合物（
６）を容器容量の半分程度撫給する。

放射性固体混合物（６）は、原子力発電所等から榊生ず
る放射性廃棄物に、Ｓ＋’Ｏ＊を主成分とする粘土等の
助剤を混合して乾燥させたものであり、・バッチ供給管
（３）へは例えばスクリューフィーダで導く。

次に、予備加熱発熱体（２）によって容器（５）内の放
射性固体混合物（６）を加熱する。容器（５）の内部温
度が高くなると放射性固体混合物（６）の表面が半溶融
状態になり導電性を持つようになってくるので、次に電
極（７）により直接通電を行う。

内部温度がさらに上昇し、直接通電電流が安定して流れ
るようになったら予備加熱発熱体（２）からの加熱を停
止する６ガラス化に伴い混合物（６）の体積が減少する
ので、順次バッチ供給管（３）から容器（５）内に放射
性固体混合物（６）を供給する。

この間、遠隔操作用のＴＶカメラで容器（５）内部を常
時監視しておくことが可能である。−最終的に生成した
溶融ガラスが予定量に達したら放射性固体混合物（６）
の供給を止め、電極（７）によって表面まで完全にガラ
ス化するまで通電加熱を続け、さらに清澄時間をおいて
から通電を停止する。

二の後、必要に応じて予備加熱発熱体（２）を用いなが
ら徐冷して固化し、収納容器兼溶融容器（５）を容器蓋
体（１）から取り外してキャッピングを行った後、保管
施設に移動させる。この間の作業は遠隔操作で行うこと
が可能である。

発明の効果 以上本発明によれば、従来のように放射能をおびた溶融
ガラスを容器に流し込むというような危険な作業を不要
にすることができるとともに、サーマルショックの問題
を考慮する必要がなくなる。

また二次廃棄物の発生量を少くすることができる。

しかも本発明は安全な密閉系で実施することが可能であ
るので、放射能汚染や溶融ガラスによる火災等の発生を
容易に防ぐことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本処理装置の一実施例を示す縦断正面図である。 （１）・・・容器蓋体、（２）・・・予備加熱発熱体、
（３）・・・バッチ供給管、（５）・・・収納容器兼溶
融容器、（６）・・・放射性固体混合物、（７）・・・
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Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、原子力発電所等から発生する放射性廃棄物と、Ｓ＿
   １Ｏ＿２を主成分とする粘土等の助剤を混合乾燥し、こ
   れを収納容器を兼ねた溶融容器内で直接通電して溶融ガ
   ラス化し、そのまま徐冷して固化させることを特徴とす
   る放射性廃棄物のガラス化処理方法。 ２、予備加熱発熱体と放射性廃棄物供給管を備えた容器
   蓋体と、この容器蓋体に着脱自在に取付けられ、内部に
   前記放射性廃棄物供給管から供給された放射性固体混合
   物を溶融させる電極を備えた収納容器兼溶融容器とを有
   することを特徴とする放射性廃棄物のガラス化処理装置
   。