JPS6115733A - マイクロカプセルの製造方法 - Google Patents

マイクロカプセルの製造方法

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JPS6115733A
JPS6115733A JP59136059A JP13605984A JPS6115733A JP S6115733 A JPS6115733 A JP S6115733A JP 59136059 A JP59136059 A JP 59136059A JP 13605984 A JP13605984 A JP 13605984A JP S6115733 A JPS6115733 A JP S6115733A
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heat
microcapsules
coagulable protein
fats
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Koji Ito
伊東 耕二
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Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
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Miyoshi Oil and Fat Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J13/00Colloid chemistry, e.g. the production of colloidal materials or their solutions, not otherwise provided for; Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/02Making microcapsules or microballoons
    • B01J13/20After-treatment of capsule walls, e.g. hardening

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Edible Oils And Fats (AREA)
  • General Preparation And Processing Of Foods (AREA)
  • Jellies, Jams, And Syrups (AREA)
  • Formation And Processing Of Food Products (AREA)
  • Manufacturing Of Micro-Capsules (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、マイクロカプセルの製造方法に関する。さら
に詳しくは、食用油脂類を芯物質とし、その被膜が水に
溶解し難いが消化器内では速かに溶解し、かつ耐熱性を
有するマイクロカプセルの製造方法に関するものである
ビタミン類を含有する油脂は栄養価が高く、栄養を補助
する食品として、また高度不飽和脂肪酸2頁 を含有する油脂は心筋梗塞、狭心症等を予防し、健康を
維持する食品として、その必要性が高まっている。しか
し、これらの可食性非水溶性物質は不安定で、熱や空気
中の酸素等により変質されやすく、また直接食するには
日中に油状物が広がり油っぽい味を与え、苦味がある、
特異臭がある等著しく食感が悪い。
このような問題点を防ぐため油脂類のカプセル化が行な
われているが十分な効果をあげていない。
すなわち、油脂または可食物のカプセル化方法としては
、1)ゼラチン膜を使用し成型機で機械的にカプセル化
する方法(ソフトゼラチンカプセル化法)、2)多重管
ノズルにより油脂類をアルギン酸ソーダ水溶液で被覆し
、ついで塩化カルシウム水溶液中に滴下する方法(オリ
フィス法)、3)非水溶性物質と被膜形成物質のエマル
ジョンから相分離によりマイクロカプセルを得る方法(
コアセルベーション法)等が知られている。しかしなが
らソフトゼラチンカプセル化法およびオリフィス法では
、得られるカプセルが5〜lQmmの球ま3頁 たは隋円状球、形で、粒径が大きくしたがって飲みずら
く、日中でつぶれる、薬を飲むようで不快感を与える等
の欠点がある。さらにコアセルベーション法では日中で
ざらつきの少い小粒形のものが得られ食感は改良される
が、食用とするにはその被膜の耐熱性等に問題がある。
すなわち、最も一般的なコアセルベーション法であるゼ
ラチンーアラビアゴトで被覆する(、−A法により得ら
れるカプセルは被膜の強度が弱く、またゼラチンは30
8C付近で融解するため被膜の耐熱性が劣っている。
この点を改善する方法としてさらにホルマリンなどのア
ルデヒド類で硬化する方法があるが、これによりつ(ら
れたカプセルは食用に適しない。
またさらに改良した方法として、粒状風味料をゼラチン
等で被覆しついで50℃以−Lの融点を有するの欠点が
ある。さらに油脂類をゼラチン−アラビアゴムで被覆し
、ついでアルギン酸ソーダで被覆したのちカルシウム塩
で硬化する方法もあるがアルギン酸カルシウムによる被
膜は耐熱性に優れているものの消化器内で溶解せず、芯
物質が栄養分として吸収されないという欠点がある。
このような点に着目し、本発明者らが鋭意研究を行った
結果、食用に適し、食感に優れ、かつ食品製造工程に必
須である加熱殺菌工程によっても破壊されないマイクロ
カプセルを得ることができ本発明に到達したものである
。すなわち、本発明は食用油脂類を、まずゼラチン−ア
ラビアゴムで被覆し、微粒子状のカプセルを生成させ、
次にその−にから熱凝固性蛋白質と非熱凝固性蛋白質の
被膜で被覆するかまたは熱凝固性蛋白質、非熱凝固性蛋
白質および多糖類での被膜で被覆したのち、使用した熱
凝固性蛋白質の凝固点以上に加熱することにより、マイ
クロカプセルを製造する方法であり、得られたマイクロ
カプセルは、消化性に優れ食用に適し、微粒子で水に溶
解せず、ジュース、ネクター、豆乳等の飲料またはバタ
ー、チーズ、ヨーグルト、豆腐、菓子類、冷凍食品、4
5頁 ンスタント食品等の食品に任意に配合でき、異物感を与
えず、そのものの有する風味をそこなわない食品を得る
ことができる。
本発明に用いる食用油脂類としては、牛脂、ラード等の
動物油脂および大豆油、綿実油、パーム油等の植物油脂
およびサバ油、イワシ油、タラ油等の海産動物油脂およ
びこれらのエステル交換油脂および分別油脂、例えば海
産動物油脂を分別濃縮して構成脂肪酸としてエイコサペ
ンタエン酸またはドコサヘキサエン酸を有する油脂成分
を高めた油脂等が挙げられ、またこれらの油脂類を構成
スル脂肪酸のエチルエステル、トコフェロールエステル
等の脂肪酸の誘導体も使用できる。これらの食用油脂類
をそのまま、または必要に応じ油溶性ビタミン、フレー
バー等を添加し芯物質として使用する。
本発明に用いる熱凝固性蛋白質としては卵白アルブミン
、乳アルブミン、グロビン、ロイコシン等のアルブミン
類およびβ−ラクトグロブリン、リゾチーム、ミオシン
、グリシニン等のゾロ196頁 ン類が挙げられる。
非熱凝固性蛋白質としては、加熱により凝固変性しない
蛋白質であればよく、グルテニン、グリアジン、カゼイ
ン、カゼインの塩等が挙げられる。
また、熱凝固性蛋白質と非熱凝固性蛋白質とを含有する
混合蛋白質としては、肉蛋白質、魚肉蛋白質、牛乳蛋白
質、卵白蛋白質、卵黄蛋白質、小合物を芯物質である食
用油脂に対し、0.25〜2重量倍使用する。
また、混合蛋白質を使用する場合にはその成分から計算
し、必要に応じ熱凝固性蛋白質または非熱凝固性蛋白質
を加え、前記の比率になるよう調整する。
本発明に用いられる多糖類としては、食用に用いられる
多糖類で水溶性であり、かつその水溶液が増粘作用を有
するものであれば良く、グアーガ7頁 ム、ローカストビーンガム、カラーギーナン、ペクチン
、アルギン酸、アルギン酸ソーダ、キサンタンガム、ツ
マ11ンドガム、ファーセルラン、寒天、トラガカント
カム等が挙げられる。これらの多糖類から選んだ少くと
も1種を用い、前記熱凝する。多糖類の使用量は2次被
膜組成物全量の30重量%以内である。
本発明のマイクロカプセルを製造するには、まず食用油
脂類をゼラチン−アラビアゴムで被覆し、微粒子状カプ
セル(以下このようなマイクロカプセルをrG−Aカプ
セル」と称す)を生成させ、次にその−1−に熱凝固性
蛋白質および非熱凝固性蛋白質からなる凝固被膜または
熱凝固性蛋白質、非熱凝固性蛋白質および多糖類からな
る凝固被膜を形成させる。
G−Aカプセルを製造するには、常法に従って芯物質で
ある食用油脂類に対し0.2〜1重量倍のゼラチン−ア
ラビアゴム混合物(重量比でゼラチン:アラビアゴム−
1: 1)を、水に溶解し5〜20%濃度の水溶液を調
整する。この水溶液を撹拌しながら5%苛性ソーダ水溶
液を用いてpH9〜9.5に調整し、40〜50℃に保
ちながら食用油脂類を添加し急速撹拌して、油脂の粒径
が1〜100μ、好ましくは5〜20μの0/Wエマル
ジヨンとする。
ついで、この乳化液を、あらかじめpH9〜95に調整
した2〜10重量倍の温水(40〜50°C)と混合し
、さらに5%酢酸水溶液を用いてpH4,3〜4.8に
調整し、油脂粒子の周囲にゼラチン−アラビアゴムを相
分離させる。その後5〜10°Cまで冷却し被膜をゲル
化し、さらにろ過し、水洗して、ゼラチン−アラビアガ
ムの1次被膜で覆われたG−Aカプセルを得る。G−A
カプセル製造において、ろ過によりマイクロカプセルの
破壊、収率の低下が認められる場合には、ろ過を省略し
、マイクロカプセルの分散している液をそのままの状態
で次工程に用いても良い。
次にG−Aカプセルに2次被膜を形成させるには、まず
熱凝固性蛋白質20〜80重量%と非熱凝固を、芯物質
に対し025〜2重量倍用い水に溶解し、1〜20重量
%、好ましくは3〜10重量%の水溶液を調整する。こ
の水溶液にろ過したG−Aカプセルを加え分散させ、次
いで5%酢酸水溶液を用いてpHを4〜5に調整しG−
Aカプセルの周囲に混合蛋白質の被膜を形成させる。こ
こで前記のろ過工程を省略したG−Aカプセルの分散液
を用いる場合には12分散液のpHを6〜7に調整し、
蛋白質混合物の高濃度水溶液を加え、その後蛋白質混合
物の濃度が上記の範囲になるよう水分を調整し、さらに
pHを4〜5に調整して、G−Aカプセルの周囲に被膜
を形成させる。次にこの分散液を、使用した熱凝固性蛋
白質の凝固点景−し、好ましくは80°C以上まで加熱
し、熱凝固性蛋白質を凝固変性させる。熱凝固性蛋白質
は80℃以−1−で5分前後で凝固し、長時間加熱する
必要はない。
また同条件は食品の加熱殺菌の条件でもあり、被膜の凝
固と同時にマイクロカプセルの殺菌も行われる。
その後分散液を冷却し、ろ過し、水洗して目的の10頁 マイクロカプセルを得る。得られるマイクロカブ  ・
セルの凝固被膜は、熱凝固性蛋白質と非熱凝固性蛋白質
とが20〜80 : 80〜20重量%からなる被膜が
耐熱性および強度に優れ、熱凝固性蛋白質が80重量%
以−ヒでは耐熱性は良いがもろい被膜となり、20重量
%以下では被膜の耐熱性が劣る。
またG−Aカプセルに熱凝固性蛋白質、非熱凝固性蛋白
質および多糖類からなる2次被膜を形成させるには、熱
凝固性蛋白質20〜80重量%、非熱凝固性蛋白質と多
糖類の合計量80〜20重量%(多糖類は2次被膜組成
物全量の30重量%以下)との混合物を芯物質である食
用油脂類に対して025〜2重量倍用い、水に溶解しそ
の混合物の濃度が1〜20重量%、好ましくは3〜10
重量%の水溶液を調整する。この水溶液にG−Aカプセ
ルを加え分散し、前記と同様に分散液のpHを4〜5に
調整し、(、−Aカプセルの周囲に2次被膜を形成させ
、使用した熱凝固性蛋白質の凝固点以上、好ましくは8
0℃以上に加熱し、2次被膜を凝固したのち、冷却し、
ろ過水洗して目的のマイクロカプセルを得る。ろ過を1
1頁 省略したG−Aカプセルの分散液を用いる場合も前記と
同様に熱凝固性蛋白質、非熱凝固性蛋白質および多糖類
の水溶液の濃度を調整し反応して目的のマイクロカプセ
ルを得る。多糖類の使用量が2次被膜組成全量に対し、
30重量%以内で得られる被膜がより耐熱性に優れ、3
0重量%以上ではマイクロカプセルの製造時に水溶液の
粘度が増加し、被膜形成物質が単独で凝集し、G=Aカ
プセルの周囲に被膜が形成され難(なる。
以下実施例、比較例を挙げて本発明を更に詳細に説明す
る。
実施例I A 精製イワシ油の製造 イワシ油20009を常法により、苛性ソーダ、活性白
土を用いて脱酸・脱色を行い、170〜180℃、1〜
2mm Hgの条件下にて水蒸気脱臭を行い、ヨウ素価
178.7の精製イワシ油19209を得た。
これの脂肪酸組成を測定した結果、E P A 15.
5%、DHA9.7%を含んでいた。
B、  精製イワシ油のマイクロカプセル化ゼラチン2
5(1,アラビアゴム250gを水3000 ’/に溶
解し、これを撹拌しながら、10%苛性ソーダ水溶液を
用いてpH9,5に調整し、45℃にて」−で得られた
精製イワシ油1ooo yを加え乳化させ、0/W型エ
マルジヨンとする。これに温水(45〜50’C) 2
0,000 yを加え撹拌したのち、10%酢酸水溶液
にてpH4,5に調整し、5〜6℃に冷却し、15時間
静置する。その後ろ過し、水洗して、(、−Aカプセル
化物(A)250ofを得た。
次にオボアルブミン409、酸カゼイン40gを水1.
2009に溶解して得られる工20℃の水溶液にG−A
カプセル(A)1009を加え、撹拌し、分散させる。
この分散液のpHは6,2を示した。
つぎに、5%酢酸水溶液にてこの分散液のpHを4.8
に調整し、蛋白質の被膜をカプセルの周囲に形成させ1
時間で80℃に昇温し、同温度で5分間保持し、蛋白質
を熱変性した。その後、30℃に冷却し、ろ過し水洗し
て、平均径80μを有する白色粒状のマイクロカプセル
を220g得た。このマイ13頁 クロカプセルはイワシ油を45重量%含有し、被膜の強
度、耐熱性、消化性に優れていた(表−1)。
実施例2 A、濃縮イワシ油の製造 実施例−1のAで得られた精製イワシ油800gをアセ
トン3,000 yに溶解し、−40℃に10時間冷却
したのち、ろ過して結晶を除去する。ろ液よりアセトン
を留出したのち、150〜170°、l mm Hg以
下にて水蒸気蒸留を行い脱臭し、濃縮イワシ油250g
を得た。この脂肪酸組成は、E P A 25.8%、
DHA13.4%、ヨウ素価247.5、酸価0.1、
過酸化物価0.03であった。
B、  濃縮イワシ油のマイクロカプセル化ゼラチン1
5g、アラビアゴム15gを水200gに溶解し、これ
を撹拌しながら、10%苛性ソーダ水溶液を用いてpH
9,0に調整し、38℃にて上で得られた精製イワシ油
100gを加え乳化させ、0/W型エマルジヨンとする
。これに温水(45〜50°C) 1800gを加え撹
拌したのち、10%酢酸水溶液にてpH14頁 4.3に調整し、5〜6℃に冷却し、5時間静置して、
G−Aカプセルの分散した溶液を得た。同分散液を5%
苛性ソーダ水溶液にてpH6,0に調整し、さらに大豆
蛋白質7.5g、レンネットカゼイン17.59を溶解
した水溶液100gを添加し混合する。つぎに5%酢酸
水溶液にてpH4,8に調整し、G−Aカプセルの周囲
に蛋白質を凝集し、被膜を形成した。pH調整後1時間
で80℃に昇温し、同温度に1分間保持して大豆蛋白質
中の熱凝固成分を凝固変性した。その後分散液を25℃
に冷却し、ろ過し水洗して平均径100μを有する白色
のマイクロカプセル320gを得た。
得られたマイクロカプセルは80℃に加熱しても破壊せ
ず、また耐熱性および被膜の強度は良好であった(表−
1)。
実施例3 A、ビタミンE含有すフラワー油のマイクロカプセル化 常法により精製したサフラワー油(酸価0.04、15
頁 ヨウ素価143 ) 20OfにビタミンE 4.0 
&、レシチン4.09を溶解しビタミンE含有すフラワ
ー油を得た。
ゼラチン40g、アラビアゴム40fを水800gに溶
解し、これを撹拌しながら、10%苛性ソーダ水溶液を
用いてpH9,0に調整し、40℃にて−にで得られた
ビタミンE含有サフラワー100gを加え乳化させ、O
/W型エマルジョンとする。これに温水(45〜50°
C) 2.5009を加え撹拌したのち、10%酢酸水
溶液にてpH4,5に調整し、5〜6℃に冷却し、4時
間静置して、G−Aカプセルの分散した溶液を得た。
」1記分散液を5%苛性ソーダ水溶液にてpH6,0に
調整し、ついで卵白蛋白質170g、カゼインソーダ3
0gを溶解した水溶液400gを加え混合し、さらに5
%酢酸水溶液にてpHを48に調整し、G−Aカプセル
の周囲に蛋白質を凝集し、被膜を形成した。pH調整後
1時間で80℃に昇温し、同温度に1分間保持して蛋白
質の熱変性を行った。熱変性後25℃に冷却し、ろ過水
洗して、平均径70ILを有するマイクロカプセル75
0gを得た。得られたマイクロカプセルは耐熱性に優れ
、被膜の強度、消化性は良好であった(表−1)。
実施例4 大豆蛋白質9.0g、ゼラチン16.2g、アルギン酸
ソーダ4.8gを水200 IIに溶解し、20℃に保
った同溶液に実施例1で得た精製イワシ油のG−Aカプ
セル(A125Ofを加え、分散させる。これに水2,
000 gを加え撹拌したのち、10%酢酸水溶液にて
pH5,0に調整し、2時間撹拌し、マイクロカプセル
の周囲に蛋白質と多糖類の被膜を形成する。その後1時
間で80℃に昇温し、同温度に10分間保持して熱変性
蛋白質成分を凝固変性させる。ついで室温に冷却し、ろ
過水洗して平均径120 uを有するマイクロカプセル
340gを得た。
得られたマイクロカプセルは耐熱性、皮膜強度、消化性
共良好であった(表−1)。
17頁 実施例5 ゼラチン20g、アラビアゴム21’を200gの水に
溶解し、これを撹拌しながら、10%苛性ソーダ水溶液
を用いてpH9,2に調整し、40℃にて実施例2で得
た濃縮イワシ油100gを加え乳化させ、O/W型エマ
ルジョンとする。これに温水1400 yを加え撹拌し
たのち、10%酢酸水溶液にてpH4,7に調整し、5
〜6°Cに冷却し、3時間静置して、G−Aカプセル分
散液を得た。ついでラクトグロブリン50g、レンネッ
トカゼイン35g、カラギーナン15gを溶解した水溶
液500gを、pH6,0に調整した上記分散液に加え
、撹拌しながら5%酢酸水溶液にてpH5,0に調整し
た、 この操作によりG−Aカプセルの周囲に蛋白質と
多糖類の被膜が形成された。その後、1時間で80℃ま
で加熱し、同温度に3分間保持し、熱凝固性蛋白質成分
を熱変性し、さらに30℃に冷却し、ろ過洗浄して、平
均径100μを有するマイクロカプセルを得た。得られ
たマイクロカプセルは耐熱性、被膜強度、消化性共良好
であった(表−1)。
18頁 実施例6 ゼラチン40g、アラビアゴム409を350gの水に
溶解し、これを撹拌しながら10%苛性ソーダ水溶液を
用いてpH8,8に調整し、40°Cにて実施例3で得
たビタミンE含有すフラワー油100りを加え乳化させ
たのち、実施例5と同様に温水1500fを加えpH4
,4に調整し、8℃に冷却し、3時間静置し、G−Aカ
プセル分散液を得た。
ついで卵白蛋白質50y、レンネットカゼイン90g、
LM−ペクチン60gを溶解した水溶液800gを、p
H60に調整した」1記分散液に加え、撹拌分散した。
ついでこの分散液を5%酢酸水溶液でpH4,8に調整
して蛋白質−多糖類の被膜をつ(す、さらに80℃まで
加熱し、同温度で4分間保持して熱凝固性蛋白質成分を
変性させた。さらに30℃まで冷却し、ろ過水洗して平
均径801Lを有するマイクロカプセル620gを得た
得られたマイクロカプセルは耐熱性、被膜強度、消化性
共良好であった(表−1)。
19頁 比較例1 実施例1で得たイワシ油のG−Aカプセル(A)100
gを2000 f/の冷水(5°C)に分散し、ホルマ
11ン3.Ogを加え、5%苛性ソーダ水溶液にてpH
9に調整し、30分撹拌後、1時間で50℃まで昇温し
、5時間反応後ろ過水洗してマイクロカプセル105g
を得た。
比較例2 実施例1で得たイワシ油のG−Aカプセル(A)]OO
gを5%卵白蛋白質水溶液1500 gに加え、撹拌し
て分散したのち、5%酢酸水溶液にてpHを4.8に調
整する。p)T調整後1時間で80℃に昇温し、同温度
で3分間保持した後、25°Cに冷却し、ろ過水洗して
マイクロカプセル180yを得た。
比較例3 実施例1で得たイワシ油のマイクロカプセルW100り
を1%アルギン酸ソーダ水溶液1000gに加え、撹拌
し、分散させ、この分散液を10000gの水に加え、
分散させる。5分間後、2%塩化カルシウム水溶液30
りを加え、ゲル化させる。5時間静置して、熟成させた
のち、ろ過し水洗して、ゲル状のマイクロカプセル13
0gを得た。
実施例1〜6および比較例1〜3で得たマイクロカプセ
ルの被膜の強度、耐熱性、消化性を測定しその結果を表
−1に示す。
表−1 21頁 強度試験: 300m1!の分液ロートにpH5,0の
水(200C> 200 mlおよび実施例、比較例で
得たマイクロカプセルを209仕込み、同分液ロートを
往復振とう機にて、室温で100往復Z分の速度で1時
間振とうし、そののち分散液の状態を顕微鏡(400倍
)により、観察しマイクロカプセルの強イクロカプセル
の変形なし。
△・・・・・・・・・・油の分離がわずかに認められる
、またはマイクロカプセルの変形あり。
×・・・・・・・・・・・・油の分離およびマイクロカ
プセルの変形破壊が著しく認められる。
耐熱試験:300mA’のビーカーにpH5,0の温水
(80℃)およびマイクロカプセル209を仕込み、8
0℃で30分間緩速撹拌し、室温に冷却後分散液の状態
を顕微鏡(400倍)により観察しマイクロカプセルの
耐熱性を判定した。
結果は○、△、×で表示し、その基準は強度試験に準じ
た。
22頁 消化性試験:300m1!ビーカーに0.0596ペプ
シン水溶液200mj?を仕込み、1N〜塩酸水溶液で
pHを1.5に調整し、マイクロカプセル20gを添加
し、液温37℃で1時間緩速撹拌したのち、分散液の状
態を顕微鏡(400倍)により観察し、マイクロカプセ
ルの消化性を以下の基準により判定した。
○・・・・・・・・・・・・マイクロカプセルの被膜が
溶解し、油が分離。
△・・・・・・・・・・・マイクロカプセルの被膜が一
部溶解し、油の分離がわずかに認められる。
×・・・・・・・・・・・・マイクロカプセルの被膜が
変化せず、油の分離も認められない。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、食用油脂類をゼラチン−アラビアゴムで被覆し、さ
    らにそれを熱凝固性蛋白質と非熱凝固性蛋白質とからな
    る被膜、または熱凝固性蛋白質と非熱凝固性蛋白質と多
    糖類とからなる被膜で被覆したのち、使用した熱凝固性
    蛋白質の凝固点以上に加熱することを特徴とするマイク
    ロカプセルの製造方法。
JP59136059A 1984-06-30 1984-06-30 マイクロカプセルの製造方法 Granted JPS6115733A (ja)

Priority Applications (1)

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JP59136059A JPS6115733A (ja) 1984-06-30 1984-06-30 マイクロカプセルの製造方法

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JP59136059A JPS6115733A (ja) 1984-06-30 1984-06-30 マイクロカプセルの製造方法

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JPS6115733A true JPS6115733A (ja) 1986-01-23
JPH055538B2 JPH055538B2 (ja) 1993-01-22

Family

ID=15166232

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