JPS61155509A - 大型海洋構造物の据付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、海上に設けられた基礎構造物上に海洋プラ
ントなどの大型海洋構造物を据付ける方法に関する。

従来の技術 たとえば海上の基礎構造物上に搭載される海洋プラント
などの海洋構造物は寸法、重量が大きい（たとえば１２
０００を程度）ため、これを一体に建造してクレーン船
などで一括して据付けることは不可能である。このため
、従来は、クレーン船の能力に応じ、大型海洋構造物を
比較的小型（たとえば５００〜２０００を程度）の複数
のブロック（モジュール）に分割して建造し、これらの
ブロックを複数のパージに搭載して据付海域まで運搬し
、予め設置されている基礎構造物上にクレーン船で順次
搭載し、そののらにブロック間の配管や配線などの接続
作業を行なっている。

発明が解決しようとする問題点 上記のような従来の方法では、現地において大型海洋構
造物のブロックをＷ礎構造物上に搭載するためにクレー
ン船が必要であり、現地における海上での据付作業およ
び据付後の接続作業の作業量が多く、能率が悪いため、
工期が長くなるという問題がある。

この発明は、上記の問題を解決し、海上の基礎構造物上
に大型海洋構造物を一括して容易に搭載することができ
、よって大型海洋構造物の建造および現地での据付作業
の工期を大幅に短縮できる方法を提供することを目的と
する。

問題点を解決するための手段 この発明による方法は、海上に設けられた基礎構造物上
に大型海洋構造物を据付けるに際し、左右１対の胴部お
よびこれらの胸部の一端部同志を連結する連結部よりな
る略コ字形の船体を有するパージを準備して、船体内に
バラストタンクを設けるとともに、左右の胴部の甲板上
にスキッドレールを設けておき、大型海洋構造物を複数
に分割したブロックを陸上で建造したのちパージに搭載
し、バージ上でこれらのブロックかう左右の胴部のスキ
ッドレール上に跨がる大型海洋構造物を組立ててパージ
に固定し、このパージを据付海域まで移動したのち、バ
ラスト調整により大型海洋構造物を基礎構造物より上方
に持上げた状態でパージを移動して、左右の胴部の間の
大型海洋構造物の下方に！！礎溝構造物位置するように
パージを係留し、バラスト調整により大型海洋構造物を
下降させてＮ礎構造物上に搭載することを特徴とするも
のである。

実　　施　　例 図面は、海上に設けられた基礎構造物（ジャケット）（
１０）と、この上に大型海洋構造物（１１）を据付ける
ために使用されるパージ（１２）を示す。

基礎構造物（１０〉は海洋構造物据付海域の海底に固定
されており、海面上に突出したＭｇ！構造物（１０）の
上端に複数の垂直支持筒（１３）が設けられている。

パージ（１２）は、左右１対の胴部（１４）およびこれ
らの胴部（１４）の前端部同志を連結する連結部（１５
）よりなる略コ字形の船体く１６）を有する。パージ（
１２）の船体（１６）内には、吃水を変化させるための
バラストタンク（１７）が設けられている。また、左右
の胴部（１４〉の甲板（１８）上に、前後方向に伸びる
スキッドレール（１９）　　（２０）が２本ずつ設けら
れている。各胸部（１４）の内側のレール（１９）には
公知の油圧スキツディング装ｆｉ（２＋＞が着脱自在に
取付【プられ、外側のレール（２０）には公知の油圧ロ
ックビン方式の海洋構造物固定装置（２２）が移動自在
に取付１プられている。また、左右の胴部＜１４）の対
向側面（２３）上部に、海洋構造物固定用油圧シリンダ
（２４）の一端部が回転自在に取付けられている。

パージ（１２）は新たに建造してもよいが、既存のタン
カーをパージ（１２）に改造することもできる。後の場
合、たとえば、タンカーの船体から船尾部を撤去したの
ち、中心タンクの部分を左右の縦隔壁の内側で切断して
撤去する。

次に、上記のパージ（１２）を使用してｍＷｌ構造物（
１０）上に大型海洋構造物（１１）を据付ける方法すな
わちこの発明の方法の１例を説明する。

まず、大型海洋構造物を比較的小型の複数のブロックに
分割し、これらを造船所の陸上の工場で建造する。

一方、パージ（１２）を造船所の岸壁に接舷し、造船所
の設備を使用して、工場で建造したブロックをパージ上
に搭載し、これらのブロックを一体化して大型海洋構造
物（１１）を組立てる。

海洋構造物（１１）の下部には左右の胴部（１４）のレ
ール（１９）　　（２０）上に跨がるベース（２５）を
設け、固定装置（２２）およびシリンダ（２４）により
ベース（２５）をレール（１９）　　（２０）上に強固
に固定する。このとき、ベース（２５）は船体（１６）
の補強も兼ねている。そして、配管や接続作業および各
種テストなどもパージ（１２）上で完了させておく。ま
た、ベース（２５）の下面の中央寄りの部分に複数の脚
（２６）を固定しておく。海洋構造物（１１）の組立作
業中、波浪の影響で船体（１６）が動揺するのを防止す
るために、バラストタンク（１７）に内水バラストを搭
載して船体（１６）を必要な深さまで沈下させておく。

なお、第１図にはパージ（１２）上で２個の海洋構造物
（１１）を組立てる場合を示しているが、バージ上で１
個または３個以上の海洋構造物を組立てるようにするこ
ともできる。

海洋構造物（１１）の組立作業が完了したならば、パー
ジ（１２）を据付海域の基礎構造物（１０）の近くまで
曳航し、バラスト調整により、海洋構造物（１１）の脚
（２６）の下端が基礎構造物（１０）の支持筒（１３）
の上端より若干高くなるような位置まで船体（１６）を
浮上させる。そして、基礎構造物（１０）が船体（１６
）の後部開口端から左右の胴部（１４）の間に入るよう
にパージ（１２）を後向きに移動し、海洋構造物（１１
）の脚（２６）が対応する！ＳＩＮ構造物（１０）の支
持筒（１３）のほぼ真上に位置するようにパージ（１２
）を停止させて係留索（図示路）により係留する。次に
、固定装置（２２）およびシリンダ（２４）を海洋構造
物（１１）から切離す。このとき、海洋構造物（１１）
の固定に溶接を用いていないので、切離しがきわめて容
易である。なお、固定装置（２２）およびシリンダ（２
４）を切離すまでの適当なときに、海洋構造物（１１）
と内側のレール（１９）の間にスキツディング装置（２
１）を取付けておく。次に、バラスト調整により、船体
（１６）を徐々に沈下させる。これにより、船体〈１６
）とともに海洋構造物（１１）も下降し、やがて脚（２
６）の下部が支持筒（１３）にはまる。

なお、このとき、必要があれば、スキツディング装置（
２１）により海洋構造物（１１）の位置を調整して、脚
（２６）が容易に支持筒（１３）にはまるようにする。

脚（２６）が支持筒（１３）にはまると、尚洋構造物（
１１）は基礎構造物（１０）に支持されて停止し、この
のちは船体く１６）だけが海洋構造物（１１）から離れ
て沈下する。そして最後に、パージ（１２）を前向きに
移動して撤去する。このとき、パージ（１２）の後部に
は基礎構造物（１０）およびその上に搭載された海洋構
造物（１１）と干渉するものが何もないので、パージ〈
１２）だシブを前方に移動して撤去することができる。

なお、パージ（１２）上に２個以上の海洋構造物（１１
）がのっている場合には、後側のものから順に上記のよ
うにしてそれぞれの基礎構造物（１０）上に据付ける。

発明の効果 この発明によれば、海上に設けられた基礎構造物（１０
）上に大型海洋構造物（１１〉を据付けるに際し、左右
１対の胴部（１４）およびこれらの胴部（１４）の一端
部同志を連結する連結部（１５）よりなる略コ字形の船
体（１６）を有するパージ（１２）を準備して、船体く
１６）内にバラストタンク（１７）を設けるとともに、
左右の胴部（１４）の甲板（１８）上にスキッドレール
（１９）（２０）を設けておき、大型海洋構造物（１１
）を複数に分割したブロックを陸上で建造したのちパー
ジ（１２）に搭載し、パージ（１２）上でこれらのブロ
ックから左右の胴部（１４）のスキッドレール（１９）
　　（２０）上に跨がる大型海洋構造物（１１）を組立
ててパージ（１２）に固定し、このパージ（１２）を据
付海域まで移動したのら、バラスト調整により大型海洋
構造物（１１）を！礎構造物（１０）より上方に持上げ
た状態でパージ（１２）を移動して、左右の胴部（１４
）の間の大型海洋構造物（１１）の下方に基礎構造物（
１０）が位置するようにパージ（１２）を係留し、バラ
スト調整により大型海洋構造物（１１）を下降させて基
礎構造物（１０）上に搭載するから、工場の岸１Ｍ１な
どにおいてパージ上で大型海洋構造物を一体状に組立て
ることができ、このようにして一体状に組立てた大型海
洋構造物をクレーン船を使用せずに容易に基礎構造物上
に搭載することができる。したがって、現地での据付作
業が容易で配管および配線などの接続作業が減少するた
め、据付作業の工期を短縮することができ、海上構造物
のコストダウンが可能である。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の実施例を示し、第１図はパージおよび
その上に搭載された大型海洋構造物を示す平面図、第２
図は第１図ＩＩ−ＩＩ線の断面図である。 （１０）・・・基礎構造物、（１１）・・・海洋構造物
、（１２）・・・パージ、（１４）・・・胴部、（１５
）・・・連結部、（１６）・・・船体、（１７）・・・
バラストタンク、（１８）・・・甲板、（１９）　　（
２０）・・・スキッドレール、（２２）・・・海洋構造
物固定装２、（２４〉・・・油圧シリンダ。 以上

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 海上に設けられた基礎構造物（１０）上に大型海洋構造
   物（１１）を据付けるに際し、左右１対の胴部（１４）
   およびこれらの胴部（１４）の一端部同志を連結する連
   結部（１５）よりなる略コ字形の船体（１６）を有する
   バージ（１２）を準備して、船体（１６）内にバラスト
   タンク（１７）を設けるとともに、左右の胴部（１４）
   の甲板（１８）上にスキッドレール（１９）（２０）を
   設けておき、大型海洋構造物（１１）を複数に分割した
   ブロックを陸上で建造したのちバージ（１２）に搭載し
   、バージ（１２）上でこれらのブロックから左右の胴部
   （１４）のスキッドレール（１９）（２０）上に跨がる
   大型海洋構造物（１１）を組立ててバージ（１２）に固
   定し、このバージ（１２）を据付海域まで移動したのち
   、バラスト調整により大型海洋構造物（１１）を基礎構
   造物（１０）より上方に持上げた状態でバージ（１２）
   を移動して、左右の胴部（１４）の間の大型海洋構造物
   （１１）の下方に基礎構造物（１０）が位置するように
   バージ（１２）を係留し、バラスト調整により大型海洋
   構造物（１１）を下降させて基礎構造物（１０）上に搭
   載することを特徴とする大型海洋構造物の据付方法。