JPS6115105B2 - - Google Patents

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Publication number
JPS6115105B2
JPS6115105B2 JP9156077A JP9156077A JPS6115105B2 JP S6115105 B2 JPS6115105 B2 JP S6115105B2 JP 9156077 A JP9156077 A JP 9156077A JP 9156077 A JP9156077 A JP 9156077A JP S6115105 B2 JPS6115105 B2 JP S6115105B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
poly
disulfide
molecular weight
water
electrodeposition
Prior art date
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Expired
Application number
JP9156077A
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English (en)
Other versions
JPS5425940A (en
Inventor
Osamu Isozaki
Shunichi Kodama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP9156077A priority Critical patent/JPS5425940A/ja
Publication of JPS5425940A publication Critical patent/JPS5425940A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は電着塗膜の耐蝕性を改良する方法に関
するものである。 従来から、電着塗料は広く実用化されており、
下塗り用としての地位が確立されつつある。電着
塗装することによつて、金属面との付着が良く、
もともと一般の溶液型や水希釈型の塗料にくら
べ、防蝕性はすぐれたものであるが、さらに防蝕
顔料を分散して、長期の防蝕性を持たせる努力が
なされている。電着する金属も、リン酸亜鉛等表
面処理をほどこし、より防蝕性の良いものにして
いる。 しかしながら現在は、クロム系顔料の安全衛生
上の問題が取り上げられており、多量のクロム系
顔料の使用は好ましくない。又、表面処理の膜厚
のバラツキがもろにその防蝕性に影響を与えるに
もかかわらず、形状の複雑な金属板の表面処理を
均一にするのはなかなか困難なことのようであ
る。 本発明者はそのような点に着目し、電着塗膜の
耐蝕性を樹脂面から改良する方法に関して長年研
究してきた。水解離性基を有する付加重合体、重
縮合体、脂肪酸もしくはその誘導体をビヒクルと
する電着塗料にポリサルフアイド結合を有する化
合物を添加してみたところ、電着塗膜の耐蝕性が
著しく改良することをみつけだし、本発明の完成
にいたつた。 この耐蝕性が改良される理由を調査、検討した
ところ、加熱によつてS−S結合が開裂し、水素
引き反応を起こし、塗膜の架橋密度を上げるこ
と、金属界面では、水素引き抜き反応によつて生
じたSH基が、金属と物理的あるいは化学的に吸
着し、金属面を外界から完全に保護することによ
るものであることがわかつた。 本発明でいう、電着塗料とは、ごく一般的に知
られているものであつて、水解離性基として、そ
の骨格中に、カルボキシル基、リン酸基、あるい
はアミノ基を有して、中和することによつて水溶
性化が可能な、ビニル重合体、天然あるいは合成
された乾性油脂肪酸、または半乾性油脂肪酸また
はそれらの誘導体、1,2−ポリブタジエンまた
は1,4−ポリブタジエンあるいはそれらの誘導
体、ポリアミド、ポリエステル、ポリウレタン、
エポキシ樹脂等である。 また本発明でいう分子量150〜7500のポリサル
フアイド結合を有する化合物とは一般式HS
(C2H4OCH2OC2H4Sm)nC2H4OCH2OC2H4SH
(式中mは2,3又は4、nは6〜43である)で
表わされる東レチオコール社製チオコールLP、
ポリ(エチレンジサルフアイド)、ポリ(エチル
エーテルジサルフアイド)、ポリ(ペンタメチレ
ンジサルフアイド)、ポリ(ヘキサメチレジサル
フアイド)の分子量150〜7500の物をいう。 これらのポリサルフアイド結合を有する化合物
を、電着塗料中に0.1〜50重量%添加し、電着し
た後の硬化塗膜は、非常にすぐれた耐蝕性を示し
た。0.1重量%以下では、いかなるポリサルフア
イド結合を有する化合物でも、その防蝕効果は小
さく、50重量%以上では、塗面のハダアレがひど
くなつたり、粘着性がでてきたりするので、0.1
〜50重量%の範囲で使用することが好ましい。 このポリサルフアイド結合を有する化合物を添
加した物は、添加しないものにくらべ少なくとも
倍以上の防蝕効果を有した。 以下に実施例を示す。実施例において、%はす
べて重量%を示す。 実施例 1 数平均分子量約1000の1,4−ポリブタジエン
をマレイン化し、水開環して酸価100としたもの
に東レチオコール社製チオコールLP−3(前記
の一般式中m=2、n=6の整数を示す分子量
1000の化合物)を樹脂固定分に対して5%添加
し、トリエチルアミン0.7当量中和して、10%固
形分になるように水希釈した。この電着塗料を、
ミガキ軟鋼板に、250V、3分間の条件で電着
し、170℃、30分間焼付けた。膜厚25μの塗膜が
得られる。この塗板を、ソルトスプレー(食塩濃
度5%)テストに10日間かけた所、カツト部のハ
クリ巾が3mm以下であつた。 実施例 2 シエル社製エピコート#828(エポキシ樹脂)
にアマニ油脂防酸4モルを付加した樹脂を、通常
の方法でマレイン化し、水開環して酸価100とし
たものに、東レチオコール社製チオオコールLP
−31(前記の一般式中m=2、n=43の整数を示
す分子量7500の化合物)を、樹脂固形分に対して
1%添加し、トリエチルアミンで0.7当量中和し
て、10%固形分になるように水希釈した。この電
着塗料にリン酸亜鉛処理鉄板を浸漬して250V、
3分間の条件で電着し、190℃、20分焼付けた。
得られた膜厚28μの塗板を、ソルトスプレー(実
施例1と同じ)テストに15日間かけた所、カツト
部のハクリ巾が3mm以下であつた。 実施例 3 トリメチロールプロパン、無水フタル酸、ネオ
ペンチルグリコール、ダイズ油脂肪酸およびトリ
メリツト酸を通常の方法で、油長40の末端カルボ
キシル基のアルキド樹脂を合成(数平均分子量
2500)した。酸価は50であつた。この樹脂に20%
の水溶性メラミンを添加し、トリエチルアミンで
0.5当量中和して10%固形分になるように水希釈
した。これに、ポリ(エチルエーテルジサルフア
イド)(分子量500)をトリエチルアミンで当量中
和し、10%固形分になるように水希釈したものに
樹脂固形分に対し40%添加した。この電着塗料を
ミガキ軟鋼板に250V、3分間電着し150℃、30分
焼付けて、20μの膜厚の塗板を得た。これをソル
トスプレーに10日かけたところ、カツト部のハク
リ巾が3mm以下であつた。 実施例 4 末端カルボキシル基の数平均分子量1000の1,
2−ポリブタジエン1モルにヘキサメチレンジア
ミン2モルでアミド付加した物に、ポリ(エチレ
ンジサルフアイド)(分子量800)を樹脂固形分に
対し8%添加し、酢酸で0.7当量中和して、10%
固形分になるように水希釈した。これを250V、
3分間ミガキ軟鋼板に電着して200℃、20分焼付
けて、膜厚25μの塗板を得た。 この塗板をソルトスプレーに10日間かけた所、
カツト部のハクリ巾は3mm以下であつた。 実施例 5 アクリル酸、n−プチルアクリレート、スチレ
ンを通常の方法で共重合して酸価100、数平均分
子量約5000のアクリル樹脂に、酸価が50になるま
でグリシジルメタアクリレートを付加させて不飽
和アクリル樹脂に、東レチオコール社製チオコー
ルLP−12前記の一般式中m=2、n=23の整数
を示す分子量4000の化合物を、10%添加し、アン
モニアで当量中和して水希釈して10%固形分にし
た電着塗料を得た。これをリン酸鉄処理鋼板に
250V、3分間電着し、600℃で10分間水を希散さ
せた後、10MRの電子線を照射して硬化させて膜
厚30μの塗板を得た。この塗板をソルトスプレー
に7日間かけたところ、カツト部のハクリ巾は3
mm以下であつた。 実施例 6 実施例1で用いた東レチオコール社製チオコー
ルLP−3の代わりに次式HS
(C2H4OCH2OC2H4S46C2H4OCH2OC2H4SHで表
わされる化合物を用いた以外は実施例1と同様に
して電着塗料を調整した後、このものを実施例1
と同様にして電着塗料後、焼付けて塗膜を作成し
た。得られた膜厚27μの塗板を、ソルトスプレー
に10日間かけたところ、カツト部のハクリ巾が3
mm以下であつた。 実施例 7 実施例1で用いた東レチオコール社製チオコー
ルLP−3の代わりにポリ(ペンタメチレンジサ
ルフアイド)(分子量1000)を用いた以外は実施
例1と同様にして電着塗料を調整した後、このも
のを実施例1と同様にして電着塗装後、焼付けて
塗膜を作成した。得られた膜厚26μの塗板を、ソ
ルトスプレーに10日間かけたところ、カツト部の
ハクリ巾が3mm以下であつた。 実施例 8 実施例1で用いた東レチオコール社製チオコー
ルLP−3の代わりにポリ(ヘキサメチレンジサ
ルフアイド)(分子量1500)を用いた以外は実施
例1と同様にして電着塗料を調整した後、このも
のを実施例1と同様にして電着塗装後、焼付けて
塗膜を作形成した。得られた膜厚28μの塗板をソ
ルトスプレーに10日間かけたところ、カツト部の
ハハクリ巾が3mm以下であつた。 比較例 それぞれの実施例よりポリサルフアド結合を有
する化合物をのぞいた塗料のソルトスプレー性の
結果を以下に示す。 【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水解離性基を有する付加重合体、重縮合体、
    脂肪酸もしくはその誘導体をピヒクルとする電着
    塗料に、一般式HS(C2H4OCH2OC2H4Sm)
    nC2H4OCH2OC2H4SH(式中mは2,3又は4、
    nは6〜43である)で示される化合物、ポリ(エ
    チレンジサルフアイド)、ポリ(エチルエーテル
    ジサルフアイド)、ポリ(ペンタメチレンジサル
    フアイド)、ポリ(ヘキサメチレンジサルフアイ
    ド)から選ばれた少なくとも1種以上の分子量
    150〜7500のポリサルフアイド結合を有する化合
    物を、0.1〜50重量%添加することを特徴とする
    電着塗膜の耐蝕性を改良する方法。
JP9156077A 1977-07-30 1977-07-30 Inprovement in corrosion resistance of electrodeposit coating film Granted JPS5425940A (en)

Priority Applications (1)

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JP9156077A JPS5425940A (en) 1977-07-30 1977-07-30 Inprovement in corrosion resistance of electrodeposit coating film

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JP9156077A JPS5425940A (en) 1977-07-30 1977-07-30 Inprovement in corrosion resistance of electrodeposit coating film

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Publication Number Publication Date
JPS5425940A JPS5425940A (en) 1979-02-27
JPS6115105B2 true JPS6115105B2 (ja) 1986-04-22

Family

ID=14029884

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JP9156077A Granted JPS5425940A (en) 1977-07-30 1977-07-30 Inprovement in corrosion resistance of electrodeposit coating film

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63183966A (ja) * 1986-09-30 1988-07-29 Nippon Steel Chem Co Ltd 上水道内面用エポキシ樹脂組成物

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Publication number Publication date
JPS5425940A (en) 1979-02-27

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