JPS61146706A - 炭化けい素の製造法 - Google Patents

炭化けい素の製造法

Info

Publication number
JPS61146706A
JPS61146706A JP59270246A JP27024684A JPS61146706A JP S61146706 A JPS61146706 A JP S61146706A JP 59270246 A JP59270246 A JP 59270246A JP 27024684 A JP27024684 A JP 27024684A JP S61146706 A JPS61146706 A JP S61146706A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon carbide
chlorite
produced
product
peridotite
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP59270246A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0137325B2 (ja
Inventor
Katsuyoshi Shimokawa
下川 勝義
Hayama Sekiguchi
関口 逸馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP59270246A priority Critical patent/JPS61146706A/ja
Publication of JPS61146706A publication Critical patent/JPS61146706A/ja
Publication of JPH0137325B2 publication Critical patent/JPH0137325B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は炭化けい素の製造に間する。
炭化けい素(SiC)は、その結晶構造から立方晶系の
β−5iCと六方晶系のα−5iCに大別される。
β−5iCは1種類であるが、α−5iCは多くの多形
が知られており、現在100種類以上あるといわれてい
る。また各多形は同一温度領域内で共存することが多く
、従って炭化けい素の性質は一般にこれら多形の集合晶
の性質である。炭化けい素は、酸とかアルカリ液に対し
て安定である。熱的安定性が強い、電気的には絶縁体で
あるが、微量不純物の存在によって半導体となる。硬度
が極めて硬い。
熱伝導性がよい、などの性質がある。このため、炭化け
い素はこれらの性質を利用して研磨材とか高温構造材、
電子材料などとして広く用いられている。
前述の炭化けい素は、■アチソン法と呼ばれている黒鉛
粒、けい石、コークスなどを原料にし、2000℃以上
に加熱してα−5iCを製造する方法、■シリカとカー
ボンを不活性雰囲気中で2000℃以下でβ−5iCを
合成する方法、■シリコンとカーボンを1400℃以下
で直接反応させβ−5iCを合成する方法などがあり、
これらはいずれも工業的製造法として行なわれている。
またこの他に気相反応法、ガス蒸発法、有機けい素ポリ
マーの熱分解法などがすでに知られている。
本発明は炭化けい素組成のうちけい素分に代替する原料
としてカンラン岩あるいは緑泥石を用いて炭化けい素を
製造する方法である。
カンラン宕の化学組成はR,5i04で表わされ、別名
クリソライト類と称されている。これは組成のうちRに
相当する組成が、カルシウム、マグネシウム、鉄、マン
ガン、鉛、亜鉛などの金属元素からなり、それぞれに含
有する元素とその量によって、それぞれ個別の鉱物名で
呼ばれている。また同様に緑泥石はいくつかの鉱物があ
るが、一般にR−5is Oイ4H20で代表的に示さ
れ、Rに相当する元素はマグネシウムとアルミニウムで
ある場合が多いが、時にそれらの元素にかわり鉄、クロ
ミウムなどの元素と置換して別の名で称されている。
これらの鉱物のうちシリカ(SiO□)成分が炭化けい
素を合成するのに関与する組成となるものである。この
他に含有する結晶水とマグネシウムなどの元素は合成さ
れる段階で逸散するか、周囲の容器、反応管と反応、焼
結固着して製品から除かれる。また鉄など、その他の金
属元素は製品内に残留し、他の鉱物として存在する。
本発明の合成炭化けい素の製造方法はすでに特許出願(
特願昭59−169763 :下用勝義ほか1名)と同
様である。高温焼成炉の中で行なわれるが、予め木炭チ
ャーとカンラン岩あるいは緑泥石を所定の組成に調整し
た試料を磁性ボートに入れ、炉内の雰囲気をアルゴンガ
スか窒素ガスで置換した中で行なわれる。そして所定の
温度まで加熱し、1時間その状態を保持した後、室温ま
で徐冷した後、反応物を外気に取り出し製品となる。
本発明の製造範囲とその最適条件は前述の特許出願内容
と同様であるが、カンラン岩および緑泥石とチャーとの
組成比は前者が1に対して、後者は1.5〜2程度の混
合割合で合成するのが好ましいことがわかった。なお製
品の中に過剰のチャーがある場合には650℃程度で焼
成すればチャーの大部分を取り除くことができた。
また合成温度は1500℃以上で行なうのが品質の良い
炭化けい素粉末が得られる。さらにこの場合、ウィスカ
あるいは針状結晶の生成が確認されることがある。
さらに合成時の雰囲気はアルゴンガスで満たされている
場合が炭化けい素の生成にとって良かった。また窒素ガ
ス中でも炭化けい素は生成するが、他に窒化けい素が生
成する。
以下の実施例に供したカンラン岩と緑泥石は鉱山から採
掘した鉱石であり、第1表にそれらの化学組成を示す。
けい素以外の組成は炭化けい素を製造するには好ましく
なく、含有量は少ないほどよい。両鉱石とも鉄成分が比
較的多く含有しており、鉄は両鉱石の主要成分であるア
ルミニウムとかマグネシウム、カルシウムなどの組成と
置換した形で存在していると考えられる。
カンラン岩は鉄分の多いヅンカンラン岩であり、フォル
ステライトとファイヤライト鉱物からなる。
また緑泥石は少量の滑石とマグネサイトを随伴している
。試料中の鉄成分は合成した炭化けい素と共存し、不純
物鉱物(鉄−けい素鉱物)などとして存在する。これら
原料中に含有する鉄、アルカリ金属類などの不純物組成
は合成する以前に予め、酸、アルカリ液で処理すること
によって、多くを除去することができる。また生成物中
の炭化けい素以外の不純鉱物とか成分を除去するため、
生成物を酸、アルカリ液で処理すると、好ましくはフッ
酸液で洗うことによって、それらの多くを除去し得る。
以下の実施例によって本発明方法による炭化けい索の製
造を具体的に説明する。
実施例 1゜ 粉末状にしたカンラン岩と木炭チャーとの混合比を1:
1の重量割合に調合した試料を磁性ボートにいれる。こ
の混合物を抵抗式電気炉に入れ、1550℃に加熱、合
成した。この時の非酸素雰囲気に使用した気体はアルゴ
ンガスであり、その流量は毎分50+++1程度である
。また昇温は毎分28℃で行ない、1550℃に達した
後、1時間その状態を保持した。その後電気炉への通電
を停止し、室温まで放冷した。生成した合成試料をX線
回折分析に供した。
X線回折図を第1図に示す、おもな生成鉱物は炭化けい
索(β−5iC)であることが確認できる。
なお図から他の小さなピークが認められるが、これは炭
化けい素以外の鉱物であって、主として鉄とけい素より
なる鉱物であり、この他に微少量の酸化マグネシウムお
よび鉄あるいはマグネシウムのスピネル(FeA lx
 04 、MgA 1204)が認められ、これらはカ
ンラン岩鉱石中の鉄およびマグネシウム成分などとの化
合物である。
この化合物をフッ酸液で処理した残査のX線回折図を第
2図に示す、第1図の結果と比べ炭化けい素の強度がよ
り強くなっており、また鉄−けい素鉱物が消失している
ことがわかる。このことがらフッ酸などの後処理によっ
て炭化けい素の品質を高めることができる。
実施例 2゜ 粉末状の緑泥石と木炭チャーとの混合比を1=1に調合
した試料を磁性ボートに取り、実施例1で述べたと同様
の方法で合成した。
生成した合成物のX線回折図を第3図に示した。
炭化けい素の生成が最も強く、他に鉄−けい素鉱物およ
び鉄とアルミニウムのスピネルが認められる。
実施例 3゜ 粉末状のカンラン宕と木炭チャーとの混合比をl:lに
調合した試料を磁性ボートに取り、実施例1で述べたと
同様の方法で合成した。この場合の非酸素雰囲気は窒素
ガスで調整した。生成した合成物は炭化けい素がおもで
あり、他に鉄−けい素鉱物と窒化けい素などが認められ
た。
実施例 4゜ 粉末状の緑泥石と木炭チャーとを出発原料とし、非酸素
雰囲気を窒素ガスで調整して、他の条件は実施例1と同
様の方法で合成した。生成した合成物は炭化けい素と窒
化アルミニウムがおもな鉱物として確認された。その他
に鉄−けい素鉱物が認められた。
【図面の簡単な説明】
第1表は実施例で用いたカンラン岩と緑泥石の化学組成
値を示した。いずれの試料もマグネシウムが多く、超塩
基性鉱物に属するものである。 第1図から第3図までは合成して得られた生成物のX線
回折図を示した。おもな測定条件は次の通りである。鋼
管域:30にV−20a+A 、 Full’ 5ca
le :2000c/s、時定数: l5eCs横軸は
回折角度2θを表わし、縦軸は各鉱物の回折強度を表わ
している。 回折強度が強く(ピークが高く)、鈍いほど一般的に結
晶性が良く、量的にも多いことを示している。また各図
の中のピーク上に示した記号はそれぞれ次の鉱物を表わ
している。 SiC:炭化けい素 FSi   :鉄−けい素鉱物 SPN   :鉄、マグネシウム系スピネルMgO:酸
化マグネシウム 第1表 減  1  区 !!  11  区 減 Ill  区 手続補正書(方の 昭和60年7月23日 事件の表示  昭和59年特許願第270246号発明
の名称  炭化けい素の製造法 補正をする者 事牛との関係  特許出願人 住所 東京都千代田区霞が関1丁目3番1号氏名 (1
14) !既知 等々力達 □癖百切り、 「明細書の図面の簡単な説明の欄」 7、補正の内容 (11明細書第7頁11行から12行の「第1表にそれ
らの化学組成を示す、」を「第1表に実施例で用し吹カ
ンラン岩と緑泥石の化学組成値を示した。いずれの試料
もマグネシウムが多く、超塩基性鉱物に属するものであ
る。」に補正する。 (2)  明細書第12頁石細1ら4行の「第1表は実
施例で用いたカンラン岩と緑泥石の化学組成値を示した
。いずれの試料もマグネシウムが多く、超塩基性鉱物に
属するものである。」を削除する。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)カンラン岩、緑泥石と炭素原料を出発原料として
    非酸素雰囲気において炭化けい素 を製造する方法。
  2. (2)アルゴンおよび窒素ガスを封じ込るめか、流通し
    た中で製造し、好ましくはアルゴン ガスで製造することを特徴とする特許請求 の範囲第1項に記載の方法。
  3. (3)カンラン岩および緑泥石と炭素原料との混合割合
    は、両者が存在するなかであれば いずれの混合割合であっても炭化けい素は 生成するが、好ましくは両者の比が2:1 から1:2の範囲で製造することを特徴と する特許請求範囲第1項に記載の方法。
  4. (4)製造する焼成温度は1200℃以上で、好ましく
    は、1500℃以上で製造することを特徴とする特許請
    求範囲第1項に記載の方法。
  5. (5)製造した生成物中の余剰の木炭チャーは300か
    ら900℃で、好ましくは600から700℃、空気中
    で焼成し、除去することを特徴とする特許請求範囲第1
    項に記載の方 法。
  6. (6)炭化けい素生成物の品質をよくするため、予め合
    成する以前に出発原料を酸およびア ルカリ液で処理して製造することを特徴と する特許請求範囲第1項に記載の方法。
  7. (7)炭化けい素生成物の品質をよくするため、生成物
    を酸、アルカリ液、好ましくはフッ 酸液で処理して製造することを特徴とする 特許請求範囲第1項に記載の方法。
JP59270246A 1984-12-20 1984-12-20 炭化けい素の製造法 Granted JPS61146706A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59270246A JPS61146706A (ja) 1984-12-20 1984-12-20 炭化けい素の製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP59270246A JPS61146706A (ja) 1984-12-20 1984-12-20 炭化けい素の製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61146706A true JPS61146706A (ja) 1986-07-04
JPH0137325B2 JPH0137325B2 (ja) 1989-08-07

Family

ID=17483580

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP59270246A Granted JPS61146706A (ja) 1984-12-20 1984-12-20 炭化けい素の製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS61146706A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7785555B1 (en) * 2008-01-07 2010-08-31 Unimin Corporation Synthesis of lizardite from olivine

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7785555B1 (en) * 2008-01-07 2010-08-31 Unimin Corporation Synthesis of lizardite from olivine

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0137325B2 (ja) 1989-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS5850929B2 (ja) 炭化ケイ素粉末の製造方法
US4619905A (en) Process for the synthesis of silicon nitride
JPS6112844B2 (ja)
CN112250080B (zh) 一种两步制备难熔金属硼化物的方法
US3011982A (en) Refractory and method of making the same
JPS60122797A (ja) 窒化アルミニウム単結晶の製造方法
JPH0123403B2 (ja)
JPS6111886B2 (ja)
JPS61146706A (ja) 炭化けい素の製造法
JPS6351965B2 (ja)
US3362787A (en) Preparation of molybdenum silicides
JPH08290905A (ja) 六方晶窒化ほう素粉末及びその製造方法
JPH10203806A (ja) 窒化硼素粉末の製造方法
JPH01103960A (ja) 窒化ホウ素焼結体の製造法
JPS62100403A (ja) 高純度六方晶窒化硼素微粉末の製造方法
JPS6042164B2 (ja) 粉末の製造方法
JPS61201608A (ja) 高純度窒化アルミニウム粉末の製造方法
US656353A (en) Alkaline-earth silicid.
US3147076A (en) Preparation of aluminum nitride
JPS63170207A (ja) 高純度炭化けい素粉末の製造方法
JPH07330500A (ja) 硼酸アルミニウムウィスカーの製造方法
JPS58176109A (ja) α型窒化けい素の製造方法
JPH0610081B2 (ja) 六方晶窒化硼素の製造方法
JPS63248798A (ja) 炭化けい素ウイスカ−の製造方法
JPH066485B2 (ja) 炭化珪素の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term