JPS61146462A - カム研削装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、マスタカムを用いてカムを所定のプロフィル
に研削するカム研削装置に関するものである。

〈従来の技術〉 マスタカムをフォロアローラに接触させて揺動台を揺動
させ、揺動台上に支持したカム素材を倣い研削するカム
研削装置においては、マスタカムおよびフォロアローラ
の材質として焼入れされた鉄を使用しているのが一般的
である。このようなものにおいては、揺動台の加速度変
化が大きくなると、マスタカムとフォロアローラとの間
の衝撃によって振動が生じ、カム研削面にビビリマーク
が発生する。このビビリマークはリフトの大きいカムに
おいて特に顕著となる。

〈発明が解決しようとする問題点〉 従来、前記したビビリマークを防止するためにスパーク
アウト時カムの回転数を低速にしてマスタカムとフォロ
アローラ間の衝撃による振動を抑制するようになってい
るが、このようなものにおいてはスパークアウト時間が
長くなり、サイクルタイムが長くなる問題がある。

く問題点を解決するための手段〉 本発明は上記した従来の問題点を解決するためになされ
たもので、マスタカムおよびフォロアローラの何れか一
方もしくは双方を減衰性能にすぐれたヤング率５０００
〜１００００ｋｇｆ　／ｍｍ２の材質にて構成したもの
である。

〈実施例〉 以下本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図において、ＩＯはカム研削装置のベッドを示し、
このベッド１０上には砥石台１１が進退可能に載置され
ている。砥石台１１にはＣＢＮ砥石のような超硬質砥粒
の砥石車１２が回転可能に支承され、この砥石車１２は
砥石台ｌｌ上に設置された駆動モータ１３によりベルト
伝動装置１４を介して回転駆動されるようになっている
。しかして砥石台１１はサーボモータ１５を駆動源とす
る送り機構により進退される。

また前記ベッド１０上にはテーブル１７が砥石台１１の
進退方向と直角な方向に摺動可能に載置され、閃絡のイ
ンデックス装置によりインデックスされるようになって
いる。テーブル１７上には揺動台１８が揺動可能に支持
されており、この揺動台１８の左側には複数個のマスタ
カム１９を嵌着した主軸２０が回転可能に軸承されてい
る。しかしてこれらマスタカム１９に対応する複数個の
カム部Ｗ１を有するカムシャフトＷが、主軸２゜のセン
ター２１と前記揺動台１８の右端に設置された心神台２
２のセンター２３との間に回転可能に支承されるように
なっている。前記主軸２ｏは自在継手２５を介してテー
ブル１７上に設置されり主軸駆動モータ２６に連結され
、この駆動モータ２６により主軸２０およびカムシャフ
トＷが一体的に回転駆動されるようになっている。

前記テーブル１７上には主軸台３０が設置され、この主
軸台３０にはマスタカム１９に対向するフォロアローラ
３１を軸承した保持体３２が主軸軸線方向に移動可能に
装架されている。しかしてがかるフォロアローラ３１は
、カムシャフトＷのカム部Ｗ１が研削位置に割り出され
る毎に閃絡の割り出し機構によってそのカム部Ｗ１に対
応するマスタカム１９の前面に割り出される。なお周知
のようにマスタカム１９は、スプリング力による揺動台
１８の揺動によってフォロアローラ３１に圧接されると
ともに、シリンダ装置による揺動台１８の揺動によって
フォロアローラ３１より離間されるようになっている。

前記フォロアローラ３１は減衰性能にすぐれた材料から
なっており、この材料はヤング率で代用すると５０００
〜ｌ　Ｏ０００ｋｇｆ　／ｎ＋ｍ２のものである。すな
わちマスタカム１９とフォロアローラ３１間の衝撃によ
る振動を緩和するためには、できるだけヤング率の低い
材質のものが好ましく、反面カムのプロフィル精度を高
めるためには、できるだけヤング率の高い材質のものが
好ましいことから、衝撃を緩和でき、かつカムプロフィ
ル精度を維持するうえで、上記した如くヤング率５００
０〜１００００　ｋｇｆ　／１ａｒｓ２のものが最適と
なる。

−例としてヤング率８７９０　ｋｇｆ　／ｍｎ＋２の日
立造船（株）製のＬＥ鋳鉄（商品名）を使用し得る。

上記した構成において、第２図に示すようにカム部Ｗ１
の研削においては、研削点がカムトップ部ａからカムサ
イド部すに移行する際に、カムリフト差によって揺動す
る揺動台１８の加速度変化が太き（なり、これによって
マスタカム１９がフォロアローラ３１に衝撃的に接触す
るようになり、この衝撃により通常振動が発生してカム
研削面にビビリマークが発生するようになる。

しかしながら、フォロアローラ３１を減衰性能にすぐれ
た材料にて構成したことにより、上記した加速度変化に
よる衝撃がフォロアローラ３１の減衰作用により緩和さ
れ、衝撃による振動の発生が防止され、ビビリマークが
発生しないようになる。

第３図は主軸回転６０　ｒｐｍにおいてフォロアローラ
３１にベアリング鋼を使用した従来例（Ａ）と、上記し
た減衰材料を使用した本発明（Ｂ）との減衰性能の比較
を示すもので、リフト変化の大きいカム部におけ振幅が
大幅に減少されていることがわかる。

前記実施例においては、フォロアローラ３１を減衰性能
にすぐれた材質にて構成した例について述べたが、フォ
ロアローラ３１の代わりにマスタカム１９を減衰性能に
すぐれた材質にて構成してもよ（、またマスタカム１９
およびフォロアローラ３１の双方を減衰性能にすぐれた
材質にしても上記実施例のものと同様な作用が期待でき
るものである。

〈発明の効果〉 以上述べたように本発明は、マスタカムおよびフォロア
ローラの何れか一方もしくは双方を減衰性能にすぐれた
ヤング率５０００〜１００００　ｋｇｆ／ＩＩＩＩ＋２
の材質とした構成であるので、マスターカムとフォロア
ローラ間の衝撃による振動を吸収できるようになり、カ
ムにビビリマークを発生すせない効果がある。従ってス
パークアウト時のカム回転数も低速にする必要がなく、
スパークアウト時間を短縮して研削能率を向上できる利
点がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示すもので、第１図はカム研削
装置の概略図、第２図はマスタカムとフォロアローラと
の関係を示す図、第３図は従来のものと本発明との減衰
性能の比較を示す図である。 １１・・・砥石台、ｉ２・・・砥石車、１８・・・揺動
台、１９・・・マスタカム、２０・・・主軸、３１・・
・フォロアローラ、Ｗｌ・・・カム部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）揺動台上に支持されたマスタカムをフォロアロー
   ラに圧接させ、前記揺動台上にマスタカムと同軸に支持
   されたカム素材を砥石車により所定のプロフィルに研削
   するようにしたカム研削装置において、前記マスタカム
   およびフォロアローラの何れか一方もしくは双方を、減
   衰性能にすぐれたヤング率５０００〜１００００ｋｇｆ
   ／ｍｍ＾２の材質にて構成したことを特徴とするカム研
   削装置。