JPS6114131Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、円形断面を有するソケツト・サツク
内に、電球のフラスコ状部分のほぼ矩形断面をし
たステムが配設されているような白熱電球、特に
自動車の電球用のソケツト・サツクに関するもの
である。

石英あるいは難容融性ガラスから成る電球のフ
ラスコ状部分は普通付属するソケツト・サツクの
内径よりも小さな外径を有し、ステム内で終つて
いるが、このステムからソケツト・サツクの底に
固定されている電流供給部が突出しているもので
ある。矩形断面の設けられたステムを丸い断面を
有するソケツト・サツクに固定するという上述の
ことにより存する問題は−ソケツト・サツクは一
般的に同軸ではなく、側方へ位置ずれが行なわれ
ているが−種々の解決策が知られている。

良く用いられる解決方法は、ステムとソケツ
ト・サツクとの間の空間を接合剤で充填するもの
である。この白熱電球技術における極普通の解決
法にはしかしながら著しい欠点、接合剤の量が多
いとか、加熱時間が長いとか、電球をスイツチ・
オンした時、接合剤に高い温度負荷が加わり、接
合剤成分が望ましくないが気化するという結果に
なるとか、接合剤の品質の高いことが望まれると
かいう欠点があつた。これらの欠点に基づいて電
球のフラスコ状部分をソケツト・サツクに接合剤
無しに固定する種々の解決策が試みられた。

これら種々行われた解決策に於ていずれの場合
も接合剤を充填したソケツト・サツクに対して付
加的に一乃至数個のソケツト部材を必要とするも
のである。（ドイツ公開公報第2318580号及びドイ
ツ公告公報第2527208号参照）ステムはその際そ
の全長に亘りあるいは部分的に付加的なサツクに
よつて取り囲まれている。サツクは丸いソケツ
ト・サツク内に弾性的に嵌め接合されているかあ
るいはこれまた丸い断面を有するソケツト・サツ
クの閉鎖をなす丸いカバーに固定されているかの
どちらかである。ステムから外へ引き出される電
流供給導線はソケツト・サツクの底を形成する絶
縁ブロツク内の適当な穴を通して導びかれるもの
である。

接合剤のない周知のソケツトには接合剤を有す
るソケツトに対してそれ相応の長所がある。しか
しその製造には複雑に曲つた金属部分が必要であ
る為に材料の費用が高かつたり、付加的に作業コ
ストがかかつたりする。個々の部材の組立、溶接
あるいはろう付けにはオートメーシヨンの製造に
際し、技術的に高い要求がなされコスト高とな
る。

そこで本考案の目的とするところは、材料や製
造に付加的な費用がかからず電球のフラスコ状部
分を確実に収納することを保証する接合剤の無い
ソケツト用のソケツト・サツクを創ることにあ
る。

この考案の課題とするところは、接合剤や付加
的なソケツト部分を使用することなく丸いソケツ
ト・サツク内に突出する電流導線を有するステム
を固定することを可能とするソケツト・サツクを
創ることにある。

本考案によれば、この課題は次の様にして解決
される、すなわち円筒状のソケツト・サツクがそ
の開放側に円形の縁から押しつぶした２つの弾性
的挾持部を有し、それらの挾持部は互に向い合つ
ておりそして波形に形成されており、更に該挾持
部が電球のフラスコ状部分のステムの幅の狭い側
を弾性的に挾持し且つ電球のフラスコ状部分を固
定位置に保持する様にすることで解決される。電
球のフラスコ状部分の固定は従つて円筒形のフラ
スコ状部分からステムへの移動個所で行なわれ側
方へ摺動が行なわれないよう確保することを保証
する。電球のフラスコ状部分を付加的に保持する
にはステムから突出する電流導線をソケツト・サ
ツクの底にある絶縁ブロツクにろう付けすること
により行なわれる。比較的大きな曲率半径を有す
るソケツト・サツクの縁の形状付けが行なわれ且
つステムの形状に合つていない様にすることによ
りステムの幅の狭い側での支持が行なわれ、ステ
ムの付形に於いて比較的大きな製造公差が許容さ
れうる。完全なソケツトに属するソケツトカバー
及び／あるいはソケツト皿体をろう付けする際に
ソケツト・サツクに生ずる結合部は付形されたソ
ケツト縁の近くにありその周囲の大部分に亘つて
リング状に延びている。それによつてソケツト・
サツク内での電球のフラスコ状部分の摺動や弛み
へと導びく様なソケツト縁の不慮の変形は完全な
ソケツトの形状安定性が高い為に排除される。

次に実施例及びそれに付随する図面を用いて本
考案を詳細に説明する事にしよう。

第１図及び第２図に示す図は絶縁ブロツク２と
接触片３とを設けられた円筒状のソケツト・サツ
クが示されている。絶縁ブロツク内には電流導線
６用の穴４がありその導線は電球のフラスコ状部
分７のステム８から突出している。ソケツト・サ
ツクの外被には上縁の下側少なくとも２mmに互い
に向い合う２つのセグメントが水平に切り込まれ
ている。セグメントを押しつぶすことによつて付
形された挾持部１は電球のフラスコ状部分７のス
テム８の幅の狭い側に弾性的に接している。この
支持の安定性は挾持部１の波状に曲る形によつて
保証される。さらに安定化する為にたとえばステ
ム８の幅の狭い側には挾持部１に接する突出部を
設けることができる。これらの部分を組立てる為
にソケツト・サツクと電球のフラスコ状部分は軸
方向に互いに押圧され、而して電球のフラスコ状
部分７の円筒状部分への移行部におけるステム８
の幅の狭い側は挾持部１にしつかりと接すること
になる。それにより接触片３は電流導線６と結合
される。引き続く調整過程に於いてソケツトを完
全なものとするためにソケツトカバーとソケツト
皿体がソケツト・サツクにろう付けされる。上述
したソケツト装置は特に２線式自動車用ランプに
使用される。

【図面の簡単な説明】

第１図はソケツト・サツクの斜視図であり、第
２図はその中に固定された電球のフラスコ状部分
を有するソケツト・サツクの側面図である。図中
の参照番号は次のものを表わす。 １……挾持部、２……絶縁ブロツク、３……接
触片、４……穴、６……電流導線、７……電球の
フラスコ状部分、８……ステム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 円形の断面を有するソケツト・サツク内に、電
   球のフラスコ状部分のほぼ矩形断面をしたステム
   が配設されているような白熱電球、特に自動車の
   電球用のソケツト・サツクにおいて、円筒状のソ
   ケツト・サツクはその開放側に円形の縁から押し
   つぶした細長い２つの弾性的挾持部１を有し、そ
   れらの挾持部１は互に向い合つており、そして波
   形に形成されており、更に該挾持部１が電球のフ
   ラスコ状部分７のステム８の幅の狭い側を弾性的
   に挾持し且つ電球のフラスコ状部分７を固定位置
   に保持することを特徴とするソケツト・サツク。