JPS6113943B2 - - Google Patents

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JPS6113943B2
JPS6113943B2 JP4662177A JP4662177A JPS6113943B2 JP S6113943 B2 JPS6113943 B2 JP S6113943B2 JP 4662177 A JP4662177 A JP 4662177A JP 4662177 A JP4662177 A JP 4662177A JP S6113943 B2 JPS6113943 B2 JP S6113943B2
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JP
Japan
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cutting tool
grinding
base
cutting
axis
Prior art date
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JP4662177A
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English (en)
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Inventor
Nobuo Iguchi
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DAIJETSUTO KOGYO KK
WAIDA SEISAKUSHO KK
Original Assignee
DAIJETSUTO KOGYO KK
WAIDA SEISAKUSHO KK
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Publication date
Application filed by DAIJETSUTO KOGYO KK, WAIDA SEISAKUSHO KK filed Critical DAIJETSUTO KOGYO KK
Priority to JP4662177A priority Critical patent/JPS53131597A/ja
Publication of JPS53131597A publication Critical patent/JPS53131597A/ja
Publication of JPS6113943B2 publication Critical patent/JPS6113943B2/ja
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、三次元的に湾曲する曲線状切刃をも
つたボールエンドミルや穿孔工具等の切削工具の
先端刃先部を研削するのに最適な方法と装置に関
するものである。
最近、工具先端に所定半径の球面上で底面渦巻
状曲線と側面螺旋状曲線を複合させたような三次
元的に湾曲する曲線状の切刃を形成した、たとえ
ば第1〜4図に示すようなボールエンドミルや穿
孔工具(図示せず)等の切削工具が開発されてお
り、この切削工具によれば、三次元的に湾曲する
曲線状切刃によつて、とくに切削抵抗が小さくて
スムーズに切削でき、高速切削ならびに重切削に
適した切削を行ない得るという点で注目を浴びて
いる。
ところで、上記切削工具の製作にあたり、曲線
状切刃の形成がとくに重要であることはいうまで
もない。然るに、上記曲線状切刃の刃先部を研削
するのに適当な装置が未だ実用化されおらず、そ
のため、従来では熟練者によつて手作業で研削さ
れているのが実情である。このように手作業によ
る方法では、量産性に乏しく製品コストが著しく
高くつき、寸法精度上にも問題があり、上記切削
工具の実用化にも大きな支障をきたしていた。
本発明は、このような事情に鑑み上記曲線状切
刃の刃先部を頗る簡単にかつ正確に研削できると
共に、所定の曲線状切刃に正確に形成でき、量産
性を大巾に向上し得て、上記切削工具の製品コス
トの低廉化ならびに実用化に寄与し得る研削方法
とその装置を提供することを目的とするものであ
る。
本発明の特徴とするところは、研削用砥石を定
位置で回転させ、その研削作用面に対し切削工具
の先端に形成される曲線状切刃の逃げ面を当接さ
せた状態で、この切削工具の自己の軸心を中心と
して自転させつゝ、その曲線状切刃の曲率の中心
点を中心として旋回させながら研削するようにし
た点にある。
以下、本発明を図に示す実施例によつて説明す
る。
まず、この種の切削工具の一例としてボールエ
ンドミルについて説明すると、このボールエンド
ミルは、たとえば第1〜4図に示す如く製作され
る。すなわち、工具本体11の先端に半球状部1
2と、扇形のチツプ取付部13と切屑案内用切欠
14を形成し、該チツプ取付部13に超硬チツプ
2をその一部を外方へ突出させた状態で取付け
る。このとき、チツプ2は、予め第4図二点鎖線
で示す扁平四角板状のチツプ原形に対し、正面2
2の内側下端部に底面円弧状の立上がり面23を
形成し、下端面から外側面にわたつて点0を中心
として半径R′で湾曲する円弧面または球面状の
逃げ面24を形成し、この逃げ面24の曲率の中
心点0を工具本体11の軸心X上に位置させると
共に、チツプ2の軸心側下端コーナー部すなわち
切刃始端C1を工具本体11の軸心X上またはそ
の近くに位置させ、かつ、正面22を工具本体1
1の軸方向ならびに回転方向に対して所定のすく
い角で傾斜させた状態で、当該チツプ2を上記チ
ツプ取付部13に取付ける。
然る後、上記逃げ面24を正面22に対して所
定の逃げ角を形成するように研削することによ
り、該逃げ面24と立上がり面23および正面2
2との交差稜線部に、所定の半径Rの球面状で底
面渦巻状曲線と側面螺旋状曲線を複合させたよう
な三次元的に湾曲する曲線状切刃21を形成す
る。このボールエンドミル1によれば、上記の如
く三次元的に湾曲する曲線状切刃21によつて、
とくに切削抵抗が小さくてスムーズに切削でき、
高速切削ならびに重切削に適した切削を行なうこ
とができるのである。
さて、本発明は、このように工具先端に曲線状
切刃21を有するボールエンドミル(以下切削工
具と称す)の刃先部すなわち逃げ面24を研削す
る手段として、次のような方法および装置を提供
したのである。
まず、研削装置の実施例を第5〜11図によつ
て説明する。この研削装置は、研削用砥石とその
駆動用モータおよびテーブルを装備した研削盤3
に、装置主体Uを取付けて構成される。研削盤3
には一般に周知の万能工具研削盤を用いるものと
し、従つて、その具体的構造の説明は省略し、概
略のみを説明すると、図において、ベツド31の
上面にブリツジ32とサドル33を取付け、ブリ
ツジ32の上面に滑りテーブル34を左右方向に
移動自在に取付け、さらにテーブル34の上面に
テーブルベース35を介して補助テーブル36を
取付けている。上記テーブル34は、テーブル移
動用ノブ341およびテーブル微動用クランクハ
ンドル342の回転操作により左右方向に移動で
きるようになつており、その移動範囲を同テーブ
ル34に左右位置変更自在に取付けられた一対の
ドツグ343とブリツジ32に固着されたストツ
パー321によつて規制されるようになつてい
る。上記サドル33の後方上部には砥石頭本体3
7を前後方向に移動自在であると共に、昇降自在
で、かつ、縦軸のまわりに回転自在に取付けてあ
る。砥石頭本体37には駆動用モータ38と同モ
ータにベルト等を介して連動連結された回転駆動
軸39が設けられており、この駆動軸39に研削
用砥石30を着脱自在に取付けている。371は
砥石頭本体37の前後移動用ハンドル、372は
同上下移動用ハンドルである。
ところで、本発明に用いられる研削盤は、必ず
しも図に示すような万能タイプである必要はな
く、研削盤の機種は所望に応じて適宜選定し得る
もので、要は研削用砥石とその駆動用モータおよ
びテーブルを具備しておればよく、テーブルは固
定式であつてもよい。また、研削盤のテーブルと
装置主体のベースを一体に構成してもよいが、こ
の実施例のように、両者を別体に構成することに
より、装置主体Uを既存の研削盤に随意に取付け
て用いることができるので、非常に経済的であ
る。
一方、装置主体Uは、第7〜11図に示す如く
ベース4と、ベース4に垂直軸5を介して旋回自
在に支持された旋回台6と、旋回台6上に同台の
旋回半径方向に位置調整自在に支持された可動台
7と、可動台7に対し水平軸のまわりに回転自在
に支持された工具保持部81を有する主軸8と、
旋回台6の垂直軸5を中心とする旋回運動に連動
して主軸8をその水平軸心を中心として自転させ
るカム機構9により構成され、これらをユニツト
化して上記研削盤3のテーブル36上に着脱自在
に取付けようになつている。
さらに詳述すると、ベース4は平面扇形に形成
し、その扇の要部分に取付軸穴41を設け、上面
に旋回台6の案内支持面42と旋回台6の旋回終
点規制用ストツパー46の取付面43を平面円弧
状に設け、かつ、外周辺部に円弧状のカム取付部
44を設けている。上記軸穴41には鍔部51を
有する垂直軸5の下端を挿入してボルト52によ
り固着し、同軸5の上端突出部に旋回台6の先端
に形成されたボス部61をベアリング53を介し
て回転自在に支持することにより旋回台6を垂直
軸5を中心に旋回自在に支持している。45は旋
回台6の旋回始点Aを規制するストツパー、46
は同旋回終点Bを規制するストツパーで、ストツ
パー45はベース4の背面にボルト451を介し
て取付け、ストツパー46はベース4の上記取付
面43上にボルト461を介して取付けている。
なお、該取付面43上には旋回台6の旋回方向に
適当間隔を置いて複数個のねじ穴431を設け、
これによつて、ストツパー46の取付位置を旋回
方向に変更できるようにしてある。また、両スト
ツパー45,46には調整ボルト452,462
を取付けてあり、上記ストツパー46の位置変更
と調整ボルト452,462の調整により、旋回
台6の旋回範囲(角度θ)を自由に調整できるよ
うになつている。旋回台6の上記ストツパー4
5,46に対向する部分には当金621,622
を取替自在に取付け、ベース4の案内支持面42
に対応する側辺部には旋回台6とベース4との間
の摩擦抵抗を軽減するためのナイロン等の素材か
らなるワイパー兼滑り部材631,632を取付
けてある。64は旋回操作用ハンドルで、旋回台
6の後端に取付金具641とボルト642を介し
て着脱自在に取付けられている。65は螺軸で、
旋回台6に同台の長手方向、すなわち旋回半径方
向に沿つた水平姿勢で軸受部材66を介して回転
自在に取付けられている。67は螺軸65の後端
に取付けられたハンドル車で、このハンドル車6
7にはハンドル671と目盛板672が取付けら
れており、目盛板672の表面に設けられた目盛
と旋回台6または軸受部材66の表面に設けられ
た指線により螺軸65の回転量すなわち可動台7
の旋回半径方向の移動量を読み取り得るようにな
つている。螺軸65には雌ねじ体68を螺嵌し、
雌ねじ体68にねじ681を介して中間部材70
を取付けてある。69は蛇腹状カバーで、上記軸
受部材66と雌ねじ体68の間および雌ねじ体6
8と旋回台6の所定部位に固着されたプレート6
91との間に、それぞれ取付金具692と締付バ
ンド693等を介して伸縮自在に取付けられ、螺
軸65を隠蔽している。
可動台7は、台板71と軸受台72にて構成
し、台板71の下面両側に設けたアリ溝711を
旋回台6の上端部両側に設けたアリガイド60に
摺動自在に嵌合させ、かつ、その中央に設けた連
結穴712を中間部材70の上端部に嵌合させ、
以つて、ハンドル671の操作により螺軸65を
回転させることにより、雌ねじ体68と中間部材
70を介して台板71すなわち可動台7を旋回台
6に対し旋回半径方向に移動自在に取付けてい
る。713,714は可動台7の台板71と旋回
台6との間の摩擦抵抗を軽減するためのワイパー
兼滑り部材で、ナイロン等の素材にて形成され台
板71の側辺部に取付けられている。722は注
油口、723は貯油室、724,701,681
は油流通穴である。
73はスペーサで、アリ溝711とアリガイド
60間に挿入され、当金74とロツクレバー75
を介してアリガイド60に圧接できるようになつ
ており、その締付けはより可動台7を旋回台6の
旋回半径方向所定位置に固定できるようになつて
いる。上記台板71の上面中央にはボルト761
を介して巾方向(前後方向)に沿つたキー76を
突設し、該キー76に軸受台72の下面に設けた
キー溝721を嵌合させて、軸受台72を台板7
1に対して前後方向に摺動自在に支持している。
77はマイクロメータ式に構成された調整具で、
台板71の所定部位に支持部材78を介して取付
け、その先端を軸受台72の一側部に係合してお
り、調整具77の操作により台板71に対する軸
受台72の前後方向位置を適宜調整できるように
なつている。79は軸受台72を台板71に固定
するためのボルトである。
主軸8は筒状に形成し、その一端に上記切削工
具1の保持部81を形成してあり、上記軸受台7
2にブツシユ83とスライドベアリング84を介
して水平姿勢で回転自在に支持している。82は
切削工具1の固定用ねじである。主軸8の両端は
軸受台72の左右両側より外方に突出させ、その
両突出端部にそれぞれアーム85,86を取付け
ると共に、両アーム85,86間に上下一対の軸
87,88を取付け、上部軸87にはウエイト8
9を取付け、下部軸88にはローラ90を回転自
在に取付けている。
91はカム板で、平面円弧状で断面L形に形成
され、かつ、上端面に旋回始点から旋回終点に到
るに従つて次第に高くなるカム面911を形成し
てあり、上記ベース4の外周辺部に形成されたカ
ム取付部44に複数本のボルト92を介して取替
自在に取付けてある。93はカムフオロアで、上
記カム面911上を転動する配置で昇降軸94の
下端部に横軸931を介して回転自在に支持され
ている。昇降軸94は、旋回台6の一側部に複数
本のボルト951を介して固定された支持部材9
5にブツシエ952を介して昇降自在に支持さ
れ、その上端に昇降部材96を取付け、同部材の
上面に設けた溝961に上記ローラ90を係合さ
せてある。97は昇降部材96の昇降用ガイド軸
である。
而して、上記研削装置を用いるときは、装置主
体Uを研削盤3のテーブル36上に載置し、その
ベース4をテーブル36に設けられた溝361に
摺動自在に係合した金具(図示せず)と取付ボル
ト47を介して固定する。
次に、主軸8の工具保持部81に被研削材とし
ての切削工具1の後端軸部15を挿入し、ねじ8
2にて固定し、切削工具1の軸心Xを主軸8の自
転軸心と一致させる。次いで、切削工具1に対応
して調整具77を操作し、可動台7の軸受台72
を台板71に対して前後方向に移動させることに
より、上記軸心Xが垂直軸5の軸心すなわち旋回
軸心Yと一致するようにセツトし、ボルト79に
より軸受台72を台板71に固定する。然る後、
ハンドル671を操作して螺軸65を回転させる
ことにより、雌ねじ体68と中間部材70および
台板71を介して上記可動台7を左右方向すなわ
ち上記切削工具1の軸心方向に移動させ、該切削
工具先端のチツプ2における切刃21の曲率半径
の中心点0が上記旋回軸心Y上に位置するように
セツトし、ロツクレバー75と当金74およびス
ペーサ73を介して可動台7を旋回台6の所定位
置に固定する。
なお、上記可動台7の台板71と軸受台72を
一体に構成してもよく、また、可動台7と旋回台
6を一体に構成して旋回台6の主軸8を自転可能
に支持しても所期の目的は達成できるが、上記の
如く、軸受台72を台板71に対して前後方向に
位置調整できるようにし、かつ、可動台7を旋回
台6に対して旋回半径方向に位置調整できるよう
にすることにより、上記切削工具1の寸法等が変
つても、これら切削工具を常に所定の位置に的確
にセツトすることができ、装置主体Uの汎用性を
向上させることができる。
さらに、上記中心点0を旋回軸心Y上に位置さ
せる手段として、たとえば次のような治具55を
用いると好都合である。すなわち、治具55は、
L形の治具本体551の水平台部分の先端部下面
に取付軸552を突設すると共に、垂直片部分の
上端にマイクロメータ553を取付けてなるもの
で、該取付軸552の軸心からその先端検出部5
54までの水平距離をマイクロメータ553にて
読み取り得るようになつており、従つて、該軸5
52を上記垂直軸5の上端部に設けられた穴54
に同心上に着脱自在に挿入した状態で、上記切削
工具1を可動台7を介してその軸方向に移動さ
せ、チツプ2の先端の逃げ面24をマイクロメー
タ553の先端検出部554に当てることによつ
て、該逃げ面24の上記取付軸552すなわち垂
直軸5の旋回軸心Yからの距離を容易に計測する
ことができる。なお、逃げ面24は予め切刃21
の所定の曲率半径Rよりも研削代分だけ大きく形
成されており、従つて、上記計測距離がこの研削
代を見込んだ数値R′に対応するように、上記切
削工具1の位置を調整することにより、上記中心
点0を旋回軸心Y上に正確にセツトすることがで
きる。
このようにして切刃21の曲率半径の中心点0
を旋回軸心Y上にセツトした後、研削盤3のテー
ブル移動用ノブ341または同微動用クランクハ
ンドル342を操作し、テーブル34を左右方向
に移動させて切削工具1のチツプ2の逃げ面24
が砥面30の研削作用面30′に対向する位置に
セツトすると共に、ハンドル371を操作し、砥
石30を前進させてその研削作用面30′を上記
逃げ面24に当接させ、この状態で砥石30を回
転駆動して逃げ面24を研削するのである。
この研削時には、旋回操作用ハンドル64をも
つて旋回台6を垂直軸5を中心に旋回させること
により、上記切削工具1が旋回軸心Yを中心とし
て旋回し、一方、この旋回に伴つてカムフオロア
93がカム面911上を転動しながら上昇あるい
は降下すると共に、昇降軸94とガイド軸97を
介して昇降部材96が昇降し、さらに、ローラ9
0と軸88およびアーム85,86それにウエイ
ト89を介して主軸8が自転し、上記切削工具1
がその軸心Xを中心に自転することになる。すな
わち、上記ハンドル64をもつて旋回台6の旋回
させることにより、主軸8に保持された切削工具
1が自己の軸心Xを中心として自転しながら、切
刃21の所定の曲率半径の中心点0を中心に旋回
することになる。従つて、この状態で逃げ面24
を研削することにより、逃げ面24は切削工具の
正面視において上記旋回により旋回軸心Yを中心
に半径Rで湾曲する円弧状となり、かつ、側面視
において上記自転により螺旋状となり、以つて、
逃げ面24の回転前側縁に、自転軸心Xと旋回軸
心Yの交点0を中心に半径Rで湾曲する球面上
で、底面渦巻状でかつ側面螺旋状の三次元的に湾
曲する曲線状の切刃21が形成されることにな
る。
斯る場合、上記曲線状切刃21の曲率半径R
は、第12図に示す如く、旋回軸心Yと砥石30
の研削作用面30′との間隔Lによつて決定され
るものであり、また、チツプ2の逃げ面24の当
初の曲率半径R′は上記所定の半径Rより研削代
を見込んだ分だけ大きく形成されているので、そ
の研削時には切削工具1を数回往復旋回ならびに
往復自転させながら、当初の砥石30の研削作用
面30′がチツプ2の逃げ面24に当接した位置
から、研削代に見合つた量だけハンドル371を
操作して砥石30を送り込むように移動させれば
よい。また、この研削時において、前述した治具
55を用いて旋回軸心Yから逃げ面24までの距
離を逐次計測しながら研削することにより、逃げ
面24を的確に研削でき、上記所定の曲率半径R
の曲線状切刃21を頗る簡単にかつ正確に形成す
ることができる。
なお、上記研削時には、第13図に示す如く、
逃げ面24の上端縁つまり切刃21が、常に上記
中心点0から研削作用面30′に対して垂直に結
んだ線Zより上方に位置するようにセツトする。
これによつて、逃げ面24が当該切削工具1の回
転方向に対して、すなわち切削工具1の回転軸心
Xと逃げ面24の上端縁の切刃21を結んだ線
M1と垂直な線M2に対して、所定の逃げ角αで傾
斜することになる。
また、上記研削時には、砥石30の研削作用面
30′とチツプ2の逃げ面24とが線接触もしく
はそれに近い状態となるので、砥石30のいわゆ
る片ベリが生じ易く、そのため、ハンドル342
を逐次操作してテーブル34を左右移動させ、上
記研削作用面30′と逃げ面24の接触点を逐次
変更しながら研削するのが望ましい。
ところで、上記切削工具1において、チツプ2
は通常上記半径Rよりも軸方向に長く形成されて
おり、従つて、上記曲線状切刃21のうち、終端
部近くの点C3から終端C4までの範囲は、工具軸
心Xを中心とする半径Rの円筒上に位置する螺旋
となつている。上記チツプ2の工具本体11に対
する取付角度は所望に応じて適宜設計変更される
ものであり、これに対応して研削時における切削
工具1の自転角度を変更する必要があり、この場
合にはカム91を取替えて主転8の自転角度を適
宜変更すればよい。
上記研削時における切削工具1の旋回角度θ
は、この切削工具1におけるチツプ2の工具本体
11に対する取付角度その他所望に応じて任意に
決定されるもので、上記装置では、旋回台6の当
金621,622とストツパー45,46に取付
けられた調整ボルト452,462によつて決定
するようになつており、かつ、ストツパー46の
位置変更ならびに調整ボルト452,462の突
出量の調整によつて、30゜±5゜〜90゜±5゜の
範囲内で自由に調整できるようになつている。
今、仮りに上記旋回角度θを90゜とすれば、曲
線状切刃21の始端C1から上記点C3までの範囲
のすべてが、中心点0を中心とする半径Rの球面
上に位置することになる。これでも充分に使用で
きることはいうまでもないが、図例では、旋回角
度θを90゜以下に設定しており、従つて、上記切
刃21の点C2から始端C1までの範囲は、上記球
面の頂部より突出し、かつ、角度θを頂角とする
円錐面上に位置する曲線となり、点C2から点C3
までの範囲が中心点0を中心とする半径Rの球面
上に位置する曲線となり、点C3から終端C4まで
の範囲が軸心Xを中心とする半径Rの円筒面上に
位置する曲線となつている。
このようにしてチツプ2の逃げ面24を研削す
ることにより、その刃先部に切刃の全部または大
部分が、切削工具1の軸心X上の点0を中心とす
る半径Rの球面上にあつて、切刃始端C1が工具
先端の回転中心またはその付近にあり、かつ、底
面渦巻状で側面螺旋状に三次元的に湾曲する曲線
状切刃21を形成するのであり、この切削工具1
によれば、三次元的な切削が可能となり、切削抵
抗が小さくて高速切削ならびに重切削に適した切
削が行なわれるのである。なお、とくに図例のよ
うに、切刃21の先端部付近を上記球面より突出
した円錐面上に位置させるようにすれば、先端の
回転中心付近の被削材に対する喰い込みをよく
し、切削性能をより向上させることができる。
以上説明したように、本発明によるときは、切
削工具(被研削材)を自転ならびに旋回させなが
ら、同工具先端の逃げ面を研削することによつ
て、所定の曲線状切刃を容易に形成することがで
きる。しかも、切削工具をその曲線状切刃の曲率
の中心点を中心として旋回させるので、曲線状切
刃の曲率を正確に決定することができ、寸法上の
バラ付き等が生じるおそれがなく、製品の均一化
に寄与し、かつ、量産性を向上させ、常に商品価
値の高い製品を得ることができる。
とくに、本発明によれば、既存の研削盤をその
まゝ利用でき、これに切削工具の自転ならびに旋
回手段を備えた装置主体を取付けるだけで、頗る
簡便に実施できるので非常に好都合である。しか
も、装置主体をコンパクトに構成できるので、取
扱いが容易であり、かつ、全体的な装備費の低廉
化に寄与し、安価に実施できる。すなわち、切削
工具を固定した状態で、砥石を被研削面(切刃の
逃げ面)に沿つて旋回ならびに昇降させようとす
れば、砥石をその駆動用モータとともに移動させ
る必要があり、このような方法では装置が大がか
りとなり、装備費が非常に高くつき、また、汎用
性にも乏しいという欠点があるが、本発明によれ
ば、このような欠点を一掃でき、実用価値の非常
に高いものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は切削工具の一例を示すボールエンドミ
ルの正面図、第2図はその側面図、第3図は同底
面図、第4図はそのチツプの拡大斜視図、第5図
は本発明による切削装置の実施例を示す全体の正
面図、第6図はその側面図、第7図はその装置主
体を拡大した平面図、第8図は同縦断正面図、第
9図は同側面図、第10図は同縦断側面図、第1
1図はそのカムフオロアの部分断面図、第12図
は旋回始点における研削状態を示す概略平面説明
図、第13図はその側面拡大図、第14図は旋回
終点における研削状態を示す概略平面説明図であ
る。 1……切削工具(ボールエンドミル)、11…
…工具本体、2……チツプ、21……曲線状切
刃、24……逃げ面(被研削面)、3……研削
盤、30……研削用砥石、30′……研削作用
面、36……テーブル、U……装置主体、4……
ベース、5……垂直軸、6……旋回台、65……
螺軸、68……雌ねじ体、7……可動台、70…
…中間部材、71……台板、72……軸受台、8
……主軸、81……工具保持部、85,86……
アーム、87,88……軸、89……ウエイト、
9……カム機構、90……ローラ、91……カム
板、93……カムフオロア、94……昇降軸、9
6……昇降部材、X……自転軸心、Y……旋回軸
心、0……中心点。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 研削用砥石を定位置で回転させ、同砥石の研
    削作用面に対し、切削工具の先端に形成される曲
    線状切刃の逃げ面を当接させた状態で、この切削
    工具を自己の軸心を中心に自転させつゝ、その曲
    線状切刃の曲率の中心点を中心として旋回させな
    がら研削することを特徴とする切削工具の刃先研
    削方法。 2 研削用砥石とその回転駆動源とテーブルを具
    備した研削盤と、研削盤のテーブルに取付けられ
    るベースと、ベースに垂直軸を介して旋回自在に
    支持された旋回台と、旋回台に対して旋回台の旋
    回半径方向に沿つた方向に位置調整自在に支持さ
    れた可動台と、可動台に対し水平軸のまわりに回
    転自在に支持された主軸と、切削工具の軸心を主
    軸の回転中心に合致させた状態で切削工具を突出
    姿勢で着脱自在に保持し得るように主軸に設けら
    れた切削工具保持部と、旋回台の垂直軸を中心と
    する旋回運動に連動して前記主軸をその水平軸心
    を中心として自転させるカム機構とからなること
    を特徴とする切削工具の刃先研削装置。
JP4662177A 1977-04-21 1977-04-21 Method of and device for grinding end of eded tool of grinding tool Granted JPS53131597A (en)

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