JPS6113796B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はシガレツトに形成されるひも状タバコ
を刈込む刈込装置に関する。

シガレツト製造機械において、カツト、タバコ
が連続したひも状に形成され、ついで紙テープに
より巻かれて連続した棒状に形成され、それより
個々のシガレツトに切断される。

上記紙テープにより巻かれる以前に、ひも状タ
バコは刈込みと呼ばれる作業により形状寸法が整
えられ、与えられた断面形状を超過するカツト．
タバコの部分を切捨てられる。

このような作業を行う刈込装置は既に知られて
いる。これら既知の装置において、等しい直径を
有し、逆方向に回転せしめられ、同一平面内に取
付けられ、ほゞ互いに外接せしめられる２個のナ
イフ円板が１個の回転ブラシと協動せしめられ、
この回転ブラシはひも状タバコの送り方向に対し
て傾斜せしめられた軸のまわりに駆動される。こ
れによりひも状タバコはほゞ両円板間の接線方向
に刈込用円板上を進行せしめられ、１方上記ブラ
シは上記円板の接点あるいは両円板が互いに最接
近する点において、これら円板の同一平面内にあ
る表面に近く通過せしめられ、これら表面を越え
て突出するカツトタバコの部分が切取られる。

上記回転ブラシの他の形態において、半径方向
に直線的に延びる、すなわちその軸と平行に延び
る、複数の切刃をもつたパドルホイールよりなる
刈込要素が用いられる。

しかしながらひも状タバコを均一に刈込むので
はなく、それが紙テープで連続た棒状に巻かれ、
ついで個々のシガレツトに切断される位置におい
てより大きいタバコの量を残すことが有利である
ことが見出された。

このような配列において、カツト．タバコの密
度は各シガレツトの両端部において大であり、こ
のことはタバコのこれら両端部からの脱落が防止
され、より均一で良好な外観をもつたシガレツト
が得られるためより望ましい。

実際にひも状タバコの両端部を高密度とし中間
部を均一な密度とするよう刈込むことが望まれる
場合、上記両円板の周辺部に夫々の円板の平面よ
りもより深く凹入せしめられた部分を設けること
が必要である。また両円板の回転はこれら周上の
凹入部分が周期的に互いに遭遇し、従つてこれら
の部分による刈込みにより大きな密度のタバコが
残されるよう互いに同期せしめられる。

前記回転刈込要素が剛毛のブラシである場合、
それは下方に突出する上記凹入部分においてその
尖端部が押曲げられ、１方円板の他の部分では剛
毛の尖端が単に擦過するよう構成される。刈込要
素や半径方向の切刃をもつた傾斜したパドルホイ
ールである場合、引続いたある数の切刃が他の切
刃よりも低位置にあるようなされねばならない。

さらに、パドルホイールの直径、切刃のピツ
チ、およびそれらの幅が与えられた場合、パドル
ホイールの回転速度は、１枚の切刃がひも状タバ
コの切切断を終了した時この退出する切刃により
規定される切断線において次の切刃による切断が
始まるか、あるいはより望ましくは上記切断線よ
りも僅かに上流において始まり、云わゆる重畳作
用がえられるよう選ばれねばならない。

上述の装置により、無差別のシガレツト端部、
すなわちシガレツトのフイルターと結合されるべ
き端と他の端との間にほゞ同量のカツト．タバコ
の密度増大がえられる。

本発明において、シガレツト端部におけるタバ
コの差別的密度、すなわちこれら端部におけるタ
バコ密度はシガレツト本体内の平均値よりも大き
いけれども、フイルターと結合される端部の密度
が他端における密度より小さいような密度分布が
与えられる。

本発明によりシガレツト製造機械中で使用され
る改善されたひも状タバコの刈取装置が設けら
れ、この装置は従来の装置と同様にほゞ同一平面
上に取付けられ、互いにほゞ外接せしめられ、互
いに等しい直径を有し、その上方を走行するひも
状タバコの送り方向を互いに反対方向に回転せし
められる１対の回転円板と、上記送り方向に対し
傾斜配置され、上記円板と同期的に回転せしめら
れて上記円板を下方から擦過するパドルホイール
様の刈取要素とよりなつており、本発明により上
記１対の円板の夫々は互いに角度的に等距離に配
置された偶数の周上のノツチをもつており、各円
板上の上記ノツチは交番的に異る深さに形成さ
れ、１対上記パドルホイールは互いに対面する２
つの扇形部分をもつており、上記各扇形部分は上
記刈込用円板の上記ノツチの交番する深さに対応
する高さをもつた一定数の切刃を有しており、上
記パドルホイールと上記円板の適当なタイミング
動作によつて異なる刈込深さが与えられ、これに
より各シガレツトに差別的端部密度が与えられ、
上記夫々の切刃は刈込中必要な重複効果が維持さ
れるようパドルホイールの回転軸に対し傾斜せし
められる。

以下添付の図面により本発明の実施例を詳細に
説明する。

第１図および第２図に示されるように、刈込装
置１（第１図）は１対の回転円板２，３を有し、
互いに同寸、同大のこれら１対の円板は互いに反
対方向に回転するよう駆動され、ほゞ同一平面上
でひも状タバコ葉供給軸方向に互いに接線を有す
るよう配設されている。

円板２および３は、ブレイドを回転刈込部材で
刈込んでいる間は共働する。図示の実施例におい
て、この刈込部材は円板の水平面下方に設けら
れ、カツトされるひも状タバコの供給軸方向Ａ_B
に対し斜めに設定された回転軸５を有している。

パドルホイール４に面している円板２および３
の表面はひも状タバコ葉を所望の厚さに限定し、
パドルホイール４は両円板間の接線方向スリツト
（相互間空間）で円板上に突出する余分のタバコ
を刈り込む。

円板２および３は、刈り込み動作を行い円板を
互いに反対方向に駆動するための適当な装置を備
えた作動機構６から上方に突出する駆動軸１０２
および１０３の上端部に夫々固着されている。上
記の適当な装置とは公知のもので本発明にとつて
特に重要でないので図示してなく、パドルホイー
ル４の調時および運動がこれら装置で管理され、
円板の運動に接続されているということのみ理解
されればよいものである。

ひも状カツトタバコの供給軸は円板２，３の共
通接線に沿つて走行し、パドルホイール４は円板
の底部との接触領域において周辺方向且つ接線に
対して斜方向にかすつて運転される。

異つたカツトタバコの厚さを得るために交互に
間隔を有して刈込むために、本発明における刈込
装置の構成上の特徴を以下に記す。

各円板２又は３の周辺部には偶数個の半円形凹
部又はノツチ２０２，３０２，２０３および３０
３が設けられており、これらノツチは互いに角方
向に規則正しく離間して設けられているが、図示
の実施例では各円板に４個のノツチが設けられて
いる。

ノツチは水平面に対し選択的に多少の深度を有
して各円板に等しく配設されており、第１図から
明らかの如く、対を為すノツチ２０２，２０３は
円板２および３上で交互に配された他の対のノツ
チ３０２，３０３よりも浅い。さらにまた、第２
図から明らかのように、円板が回転し始め、両円
板の接点域を通過するひも状タバコに関し異つた
刈込み深度を有する相互離間区分を形成する時、
円板２および３は両円板間で互いに等しい深さを
有するノツチ同志がその接点域で出合うように両
円板間の時間調整がしてある。

上述の円板の半円状ノツチの相互整合と動作上
関連して、刈込み部材を構成するパドルホイール
４は２つの別区分２０７および３０７を有し、こ
の区分では、パドルホイールの切刃７は円板２，
３のノツチの異つた深さに対応させて他方より低
く形成している。より厳密 述べると、より浅い
ノツチ２０２，２０３に対応する区分２０７では
切刃７はより低い高さにされ、さらににより深い
ノツチ３０２，３０３に対応する区分３０７では
切刃７はさらに低くされている。

明らかに、パドルホイール４の運動は、区分２
０７がノツチ２０２，２０３と共働し、引き続き
区分３０７がノツチ３０２，３０３と共働するこ
とにより、円板２および３の運動と時間調整され
るものである。このように、各円板が夫々直角関
係で離間配置された２対のノツチを有しているよ
うな図示の実施例では、パドルホイール４は円板
と交互に係合するよう２区分２０７，３０７を有
しているので、パドルホイール４は円板が１回転
する毎に２回転せねばならない。従つて、同数の
ノツチを有する円板２，３に関し区別された濃度
のシガレツト端部を刈込む場合では、パドルホイ
ール４の速度は同じ刈込みを必要とするものに対
して半分だけ減少されが、厚さは区別されない。

パドルホイール４の回転速度を半分だけ減少す
ることにより、切刃７のオーバラツプ効果（過剰
のひも状カツトタバコから刈込装み動作の連続
性）は弱められてしまう。

このオーバラツプ効果が弱められるという不都
合性は、理論的には、パドルホイール４の切刃７
のピツチを減少すること又はそれと対応して切刃
７の幅を増大することにより回避できるといえる
だろう。しかしながら、切刃７のピツチを減少す
ることには構成上の困難な問題があり、切刃の幅
を増大することは非常に自由なひも状タバコの長
さ方向に切断作用が生じ、円板により十分に制御
されず、カツト効果が不規則になつてしまう。常
に、理論的には、切刃７の切取速度は切刃の高
さ、結局はパドルホイール４の直径、を増すこと
により増加することができるが、実際上この解決
策に対しては設置空間に関しての決定的な問題が
在る。

本発明の主特徴によれば、刈込作動におけるオ
ーバラツプ効果が弱められるという不都合性を除
去するために、切刃７はパドルホイール４のハブ
１０４上で単に半径方向に取りつけられているだ
けでなく、パドルホイールの回転軸５に関して傾
斜して取りつけられている。このように通常の真
直なパドルホイールに関して切刃を傾斜取付する
ことによる効果は第３図乃至第５図の線図を比較
説明することにより明らかとなるだろう。

第３図乃至第５図において、Ｖ_Cは供給ライン
Ａ_Bに沿つたひも状カツトタバコの供給速度を示
し、パドルホイール４の切刃７の幅はＬでピツチ
はＰで夫々示されている。Ｖ_Fはパドルホイール
４の周速又はカツト速度でＶ_RはＶ_Fと−Ｖ_Cの結
果生ずる速度である。即ちＶ_Rは供給方向Ａ_Bに沿
つて進むひも状カツトタバコに関連する切刃７の
相対的な周速である。この相対的速度は、ひも状
カツトタバコがＡ_B上で静止していると仮定した
場合、このタバコに関する切刃７の相対運動を示
すことは明らかである。

第３図は、パドルホイール４が真直ぐな切刃を
有する場合で、ひも状タバコの供給速度Ｖ_Cとタ
バコ供給方向Ａ_B上でパドルホイール４の軸５の
許容傾斜度と関連する接線方向の速度Ｖ_Fは刈込
みを、またオーバラツプの限界の最小値を保証す
ることすら十分ではない。この場合、一見しても
わかるように、連続した切刃AA′，BB′の通過に
より刈込まれた区分とは別に刈込まれないタバコ
の線分が残る。切刃AA″，BB″がある程度傾斜し
ている場合、Ｄ点はＡ点と一致し、刈込の連続性
にとつての限界条件が得られる。

第５図に示されるように、AA″，BB″以上にさ
らに切刃を傾けらことにより、刈込み効果が得ら
れ、既に切刃の通過した区分D′Aは次の切刃の通
過中戻ることがない。このことはオーバラツプ効
果といわれる。

このように、傾斜切刃を有する刈込パドルホイ
ール４に関み、本発明では、異つた厚さに刈込む
ことにより必要とされる速度の半分に減少するに
もかかわらず、切刃の幅を増したり、パドルホイ
ールの軸をさらに傾けたり、パドルホイールの直
径を増したり、切刃のピツチを減少させたりして
実際上役立たないような方法に頼ることなく、所
望のオーバラツプ効果が得られる。

以上、本発明を添付図面の実施例に基づき説明
してきたが、本発明はこれに限定されることな
く、特許請求の範囲に記載の発明の範囲と精神を
越えない限り他の実施例も可能であることはいう
までもない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による刈込装置の側面図、第２
図は第１図に示す刈込装置の上方より見た略図的
平面図、第３，４，および５図は刈込用パドルホ
イール切刃の傾斜が刈込動作におよぼす効果を順
序的に示すベクトル図である。 １……刈込装置、２，３……１対の円板、４…
…パドルホイール、７……切刃、２０２，２０３
……浅いノツチ、３０２，３０３……深いノツ
チ、２０７，３０７……短い切刃の扇形部分、Ａ
_B……ひも状タバコの送り方向、Ｖ_C……同上の送
り速度。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ ひも状のタバコをその縦軸方向に送る装置
   と、ほゞ同一平面上に取付けられ互いにほゞ上記
   ひも状タバコの縦軸と一致する接線で外接する１
   対の反対方向に回転する円板と、上記円板を同期
   的に回転せしめられそれらの接点において円板を
   越えて突出する過剰のひも状タバコを刈込むよう
   上記円板と協働配置されてタバコ刈込用パドルホ
   イールとよりなる、シガレツト製造機械中で連続
   したひも状タバコを刈込むタバコ刈込装置におい
   て、上記タバコ刈込用パドルホイールの夫々の切
   刃がパドルホイール自体の回転軸に対して傾斜配
   置されたことを特徴とする上記タバコ刈込装置。 ２ 上記１対の反対方向に回転する円板の各々が
   少くも１対の周辺上のノツチを有し、その内の１
   つのノツチはひも状タバコに対してこのノツチに
   隣接する他方のノツチの高さを異る高さを有し、
   上記１対の円板はその接点において同一高さのノ
   ツチが互いに遭遇するような時間関係に回転せし
   められ、また上記刈込用パドルホイールは少なく
   も２つの扇形部分を有し、これらの部分中で切刃
   の半径方向長さは上記円板中のノツチの高さに対
   応して減少せしめられ、パドルホイールの各扇形
   部分は円板の接点において上記扇形部分と対応す
   る同一高さをもつたノツチと協動せしめられ、こ
   れによりかく刈込まれたひも状タバコに交番的に
   異るタバコ密度をもつた継続する点が設けられ
   る。シガレツトの両端に相当する夫々の点におい
   てタバコ密度が高められた連続したひも状タバコ
   を形成するための特許請求の範囲第１項記載のタ
   バコ刈込装置。