JP3578589B2 - シガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置 - Google Patents
シガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3578589B2 JP3578589B2 JP13251997A JP13251997A JP3578589B2 JP 3578589 B2 JP3578589 B2 JP 3578589B2 JP 13251997 A JP13251997 A JP 13251997A JP 13251997 A JP13251997 A JP 13251997A JP 3578589 B2 JP3578589 B2 JP 3578589B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- trimming
- layer
- wheel member
- cut tobacco
- tobacco layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Manufacturing Of Cigar And Cigarette Tobacco (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、たばこロッドを連続的に成形する際、サクションバンドに吸着して形成された刻みたばこ層をトリミングし、その刻みたばこ層の厚さを調整するシガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
この種の刻みたばこ層トリミング装置は、シガレット製造機のサクションバンドの下方に回転可能にして配置された一対のトリミングディスクと、これらトリミングディスクの下面に摺接しながら回転する金属製のロータリブラシとを備えている。これらトリミングディスク及びロータリブラシは互いに協働して、サクションバンドの下面に吸着された刻みたばこ層を所定の厚さに調整する。より詳しくは、刻みたばこ層はトリミングディスクとサクションバンドとの間の間隔に相当する厚さに調整され、そして、トリミングディスクよりも下側にある余剰の刻みたばこはロータリブラシにより除去される。
【0003】
ここで、ロータリブラシは多数の掻取りフィンを備えており、これら掻取りフィンはロータリブラシの外周面に等間隔を存して配置されている。各掻取りフィンはその先端に刃をそれぞれ有し、これらの刃はロータリブラシの回転に伴い、トリミングディスクの下面に周期的に接触する。従って、トリミングディスクの下側を通過しようとする刻みたばこ層のうち、その余剰の刻みたばこはロータリブラシの多数のフィンにより掻き落とされることになる。この後、掻き落とされた刻みたばこは回収され、刻みたばこ層の形成に再び使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、たばこロッドの生産性を高めるため、サクションバンドの走行速度、即ち、刻みたばこ層の搬送速度はますます高速化する傾向にある。このような状況にて、刻みたばこ層の厚さを安定して調整するためには、トリミング装置のロータリブラシもまた高速にて回転されなければならない。
【0005】
しかしながら、ロータリブラシの回転が高速化すると、個々の掻取りフィンは余剰の刻みたばこを強力に叩き付ける結果、余剰の刻みたばこの破砕を増加させる。このため、回収した余剰の刻みたばこはその粒度が小さくなり、その再利用が不可能となる。また、高速回転するロータリブラシは、余剰の刻みたばこを周囲に無秩序に散乱させてしまい、余剰の刻みたばこの回収が容易ではない。
【0006】
この発明の目的は、刻みたばこの破砕を低減できるばかりでなく、トリミング後における余剰の刻みたばこの回収を容易に行え、シガレット製造機の高速化にも好適したシガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、この発明のシガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置によって達成され、請求項1の刻みたばこ層トリミング装置は、サクションバンドの近傍に回転可能に配置され、サクションバンドに吸着して形成された刻みたばこ層内に連続して切り込み、この刻みたばこ層を要求層部分と余剰部分とに区分するトリミングディスクと、このトリミングディスクと協働して、刻みたばこ層の余剰部分を除去する除去手段とを備えている。
【0008】
そして、除去手段は、トリミングディスクに摺接しながら移動し、刻みたばこ層の余剰部分を剥ぎ取るピーリングブレードと、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこに圧縮空気を吹き付け、余剰の刻みたばこをトリミングディスクから離れる方向に偏向させる空気吹き出し手段とから構成されている。
請求項1の刻みたばこ層トリミング装置によれば、刻みたばこ層の余剰部分はピーリングブレードにより皮を剥くようにして剥ぎ取られ、この後、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこは圧縮空気の吹き付けにより、トリミングディスクから離れる方向に偏向される。
【0009】
また、請求項1の刻みたばこ層トリミング装置は、回転可能なホイール部材を備えており、このホイール部材の外周縁がその周方向に連続したピーリングブレードとして形成されている。この場合、ホイール部材の回転中、ピーリングブレードは刻みたばこ層内に連続して切り込み、余剰の刻みたばこを剥ぎ取る。
そして、請求項1の空気吹き出し手段は、ピーリングブレードの回転面に沿って圧縮空気を吹き出すエアノズルを備えている。この場合、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこは、エアノズルからの圧縮空気を受け、ピーリングブレードの回転面に沿って押し流され、ホイール部材の外周縁から排出される。
【0010】
請求項2のホイール部材は、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこを案内する端面を有しており、この場合、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこは圧縮空気を受け、ホール部材の端面に案内されながら、ホイール部材の外周縁から排出される。
請求項3のホイール部材はその周方向に複数の開口を有しており、そして、刻みたばこ層トリミング装置の除去手段は、ホイール部材の開口を通じてピーリングブレード側に向かう空気の流れを発生させる手段を含んでいる。この場合、ピーリングブレードにより剥ぎ取られた余剰の刻みたばこは、ホイール部材の開口を通過することなく、エアノズルからの圧縮空気により押し流され、ホイール部材の外周縁から排出される。
【0011】
請求項4のピーリングブレードは、ホイール部材の回転に伴い、刻みたばこ層の搬送方向でみて上流側から下流側に向けて、刻みたばこ層内を斜めに横切って移動し、これにより、刻みたばこ層に対するピーリングブレードの切り込みは円滑となる。
請求項5のトリミングディスクは2個からなり、各々はその外周縁に周方向に間隔を存して配置されているとともにサクションバンドとは反対側に膨出して形成され、回転に伴い互いに周期的に合致して刻みたばこ層に要求部分としての増厚部分を形成するポケットを有し、ホイール部材はその外周面に周方向間隔を存し且つポケットの膨出外面に周期的に合致する溝を有し、これら溝の存在はピーリングブレードとホイール部材の軸線との間の距離をホイール部材の周方向でみて周期的に変化させる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図1を参照すると、刻みたばこ層トリミング装置を含むシガレット製造機の一部が示されている。公知のようにシガレット製造機は無端状のサクションバンド2を備えており、このサクションバンド2は一対のバンドローラ4に掛け回されている。これらバンドローラ4の回転に伴い、サクションバンド2は、垂直面内を図1中矢印A方向に一定の速度で走行する。尚、図1中、バンドローラ4は一方のみが示されている。
【0013】
サクションバンド2はサクション室6内に配置されており、このサクション室6はサクションバンド2の下方から上方に向かう空気の流れを発生させる。他方のバンドローラ側にはチムニ(図示しない)が配置されており、このチムニはサクションバンド2の直下に位置付けられている。チムニ内に供給された刻みたばこは、サクション室6の吸引力により空気とともに吹き上げられ、サクションバンド2の下面に層状に吸着される。従って、チムニを通過したサクションバンド2の下面には、刻みたばこ層TL0が形成されている。刻みたばこ層TL0はサクションバンド2とともに搬送され、この後、一方のバンドローラ4の位置にて図示しないシュー即ちスクレーパによりサクションバンド2から剥ぎ取られ、シガレット製造機の巻上部、つまり、巻紙上に供給される。
【0014】
サクションバンド2の下方にはトリミング装置8が備えられており、このトリミング装置8は一方のバンドローラ4の近傍に配置されている。トリミング装置8は、サクションバンド2の走行方向でみて左右一対のトリミングディスク10を備えている。これらトリミングディスク10は金属からなり、同一の水平面内に配置されている。図1には一方のトリミングディスク10が取り付けられる回転軸の軸線のみが示されている。
【0015】
より詳しくは、図2に示されているように一対のトリミングディスク10はサクションバンド2の両側にそれぞれ配置されており、これらトリミングディスク10の外周は、サクションバンド2の下方にて、サクションバンド2の軸線を含む垂直面を挟んで互いに近接している。
一対のトリミングディスク10は互いに逆向きに回転され、それらの回転方向は図2中矢印Bでそれぞれ示されている。ここで、互いに近接するトリミングディスク10の外周縁は、前述した刻みたばこ層TL0の搬送方向Aと同一の方向に移動する。
【0016】
一対のトリミングディスク10の外周部には複数のポケット12(図1参照)がそれぞれ形成されており、これらポケット12は対応するトリミングディスク10の周方向に等間隔を存して配置されている。ここで、一対のトリミングディスク10の回転中、一方のトリミングディスク10の各ポケット12と他方のトリミングディスク10の対応するポケット12とは、サクションバンド2の下方にて互いに周期的に合致する。
【0017】
トリミング装置8は一対のトリミングディスク10の直下に、金属製のピーラーホイール14を更に備えている。より詳しくは、ピーラーホイール14は、一対のトリミングディスク10の外周縁が互いに近接する領域の直下に位置し、垂直面内で回転可能となっている。つまり、一対のトリミングディスク10が垂直な回転軸線を有しているのに対し、ピーラーホイール14は水平な回転軸線Cを有している。
【0018】
図2から明らかなように、ピーラーホイール14の回転軸線Cは、刻みたばこ層TL0の搬送方向Aとは平行ではなく、搬送方向Aに対してθ(例えば42°)だけ傾斜している。図1に示されているようにピーラーホイール14は回転軸18の一端に連結されており、この回転軸18に図示しない動力伝達系から回転力が供給されると、ピーラーホイール14は回転軸18とともに図中矢印D方向に回転される。なお、上述した動力伝達系は、サクションバンド2の一対のバンドローラ4や、一対のトリミングディスク10にも回転力を供給する。
【0019】
ここで、ピーラーホイール14の回転方向Dは、トリミングディスク10の直下に位置するピーラーホイール14の外周面、即ち、ピーラーホイール14の頂面が刻みたばこ層TL0の搬送方向Aに向けて移動する方向に設定されている。換言すれば、ピーラーホイール14の頂面は、刻みたばこ層TL0の上流側から下流側に向けて刻みたばこ層TL0を斜めに横切って移動する。
【0020】
次に、図3を参照すると、ピーラーホイール14が詳細に示されている。ピーラーホイール14の一端面、即ち、刻みたばこ層TL0の搬送方向Aと向かい合う一端面にはその中心にハブ26を有しており、このハブ26は、前述した回転軸18の一端にピーラーホイール14を取り付けるために使用される。ピーラーホイール14の一端面にはハブ26の周囲に環状の凹み27が形成されており、この凹み27はピーラーホイール14の外周部をピーリングリム22として形成している。
【0021】
ピーラーホイール14、即ち、ピーリングリム22の外周面には複数の横断溝32が形成されており、これら横断溝32はピーリングリム22の周方向に等間隔を存して配置されている。従って、ピーリングリム22はその外周面に複数のランド部34を有している。図示されているように各トリミングディスク10が3つのポケット12を有している場合、ピーリングリム22は3つずつの横断溝32及びランド部34をそれぞれ有している。なお、図2から明らかなように各横断溝32の底面は円周面の一部を構成している。
【0022】
ピーラーホイール14の回転に伴い、ピーリングリム22の横断溝32及びランド部34は、一対のトリミングディスク10の外周縁が近接する領域を交互且つ周期的に通過する。ここで、各横断溝32と一対のトリミングディスク10の対応する一組のポケット12とは周期的に合致し、これにより、一対のトリミングディスク10は、各ポケット12がピーリングリム22と干渉することなく回転することができる。より詳しくは、ポケット12との干渉を避けるため、各横断溝32は、ピーラーホイール14の回転軸線Cに対して所定の角度を存して傾斜しており、その傾斜方向は、図2から明らかなようにピーラーホイール14の回転方向Dでみて、ピーラーホイール14の一端面に位置した横断溝32の一方の開口端が他方の開口に先行するように設定されている。また、各横断溝32は、ピーリングリム22の周方向でみて所定の幅を有するととともに、トリミングディスク10の上面とポケット12の下面との間の間隔に等しい深さを有している。このようにして各横断溝32が傾斜されていると、横断溝32の幅を必要最小限に狭くすることができる。
【0023】
図1から明らかなようにピーリングリム22の内周面はテーパ面として形成されており、このテーパ面はピーリングリム22の外周縁と凹み27とを接続している。図3中、テーパ面の各ランド部34及び各横断溝32に対応した部分には参照符号36,37がそれぞれ付されている。
各テーパ面36は対応するランド部34の外周縁にて鋭角なブレード38をそれぞれ形成しており、また、各テーパ面37もまた対応する横断溝32の底の端縁にて、鋭角なブレード39をそれぞれ形成している。更に、図3から明らかなようにピーリングリム22の周方向に隣接するテーパ面36,37は、傾斜面35を介して互いに連なっている。そして、各傾斜面35は、3角形の面取り面42を介してランド部34の外周面及び横断溝32の側壁に連なっている。従って、各面取り面42はブレード38,39を繋ぐエッジを有しており、これらエッジもまたブレード40として形成されている。
【0024】
ブレード38,39,40はピーリングリム22の周方向に連続したピーリングブレード44を構成しており、図3から明らかなようにピーリングブレード44とピーリングリム22の軸線との間の距離は、ピーリングリム22の周方向に周期的に変化している。即ち、ピーリングブレード44が一対のトリミングディスク10の下側を通過するとき、ピーリングブレード44のカッティング位置は、図4に示されているようにピーラーホイール14の回転中、ピーラーホイール14の径方向に周期的に変化する。
【0025】
上述した一対のトリミングディスク10及びピーラーホイール14は互いに連動して垂直方向に移動可能に支持されているか、又は、一対のトリミングディスク10の上方に位置するサクションバンド2の部分が昇降可能となっている。これにより、サクションバンド2と一対のトリミングディスク10との間の間隔を調整することができる。
【0026】
図1及び図2に示されているようにピーラーホイール14の近傍には、エアノズル48が配置されている。このエアノズル48は空圧源に接続され、この空圧源から供給された圧縮空気をピーラーホイール14に向けて吹き出す。より詳しくは、エアノズル48はピーラーホイール14の後方からピーリングブレード44の回転面に沿って圧縮空気を吹き出し、この圧縮空気の吹き出し方向は図5に示されているようにピーラーホイール14の軸線を斜め上方から下方に向けて交差する方向に設定されている。なお、図5中、ピーリングブレード44は作図の簡略化を図るため、単なる円として示されている。
【0027】
次に、上述したトリミング装置8の作動を説明する。
サクションバンド2に刻みたばこ層TL0が形成されるとき、一対のトリミングディスク10及びピーラーホイール14はそれぞれ回転状態にある。ここで、ピーラーホイール14はそのピーリングブレード44がトリミングディスク10における外周縁の下面に摺接しながら回転している。
【0028】
サクションバンド2の走行とともに、刻みたばこ層TL0がトリミング装置8を通過するとき、一対のトリミングディスク10はそれらの外周縁が刻みたばこ層TL0に切り込み、刻みたばこ層TL0を上下に区分する。同時に、ピーラーホイール14のピーリングブレード44は、トリミングディスク10における外周縁の下面(ポケット12の下面を含む)に摺接しているので、図1に示されるように刻みたばこ層TL0の下側部分をトリミングディスク10の下面から剥ぎ取る。これにより、刻みたばこ層TL0のうち余剰の刻みたばこは、刻みたばこ層TL0から皮を剥くようにして層状に取り除かれる。この後、余剰の刻みたばこTLEがピーラーホイール14の凹み27に到達すると、この凹み27の回転により、余剰の刻みたばこTLEは下向きに案内され、ピーラーホイール14の外周から排出される。
【0029】
この際、エアノズル48からピーラーホイール14の凹み27に向けて吹き出された圧縮空気は、凹み27内の余剰の刻みたばこTLEに下向きの付勢力を付与する。それ故、凹み27内に余剰の刻みたばこTLEが滞留することはなく、余剰の刻みたばこTLEは圧縮空気の流れにより押し流され、ピーラーホイール14の外周から下方に確実に排出される。この後、余剰の刻みたばこTLEは図示しない回収手段により回収され、刻みたばこ層TL0の原料として再使用される。
【0030】
刻みたばこ層TL0が一対のトリミングディスク10を通過した後、サクションバンド2の下面に残る刻みたばこ層、即ち、トリミング後の刻みたばこ層TL1はその厚さがトリミングディスク10とサクションバンド2との間の距離に正確に調整されている。また、一対のトリミングディスク10の回転中、前述したように一組のポケット12は刻みたばこ層TL0内にて周期的に合致するので、トリミング後の刻みたばこ層TL1にはポケット12の容量分だけ、その厚さが増加した増厚部分TLH(図1参照)が周期的に形成される。ここで、増厚部分TLHは、例えばシガレット2本分の長さに等しい間隔を存して形成されている。
【0031】
この後、刻みたばこ層TL1は前述したようにサクションバンド2からシガレット製造機の巻上部に供給される。この巻上部に供給された刻みたばこ層TL1は公知のように巻紙(図示しない)に包み込まれ、これにより、たばこロッドが連続的に成形される。成形されたたばこロッドは巻上部からシガレット製造機の切断部に送出され、この切断部にて、たばこロッドは前述した増厚部分に対応する部分の中央から切断され、個々のダブルシガレットとなる。
【0032】
上述したトリミング装置8によれば、刻みたばこ層TL0のトリミングは、刻みたばこ層TL0から皮を剥ぐようにして余剰の刻みたばこTLEを剥ぎ取ることで実施される。従って、余剰の刻みたばこTLEに大きな衝撃が加わることはなく、余剰の刻みたばこの破砕は大幅に低減される。また、余剰の刻みたばこTLEは、エアノズル48からの圧縮空気流を受け、ピーラーホイール14の凹み27に沿い案内されながら押し流され、ピーラーホイール14の外周から下方に向けて確実に排出される。それ故、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこがピーラーホイール14の周囲に散乱することもなく、その回収を容易に行うことができる。この結果、回収した余剰の刻みたばこTLEの再使用率が上昇する一方、刻みたばこ層の搬送速度を高速化でき、たばこロッドの生産効率を高めることができる。
【0033】
図6〜図10には、第2実施例のトリミング装置80が示されている。このトリミング装置80について説明するにあたり、前述したトリミング装置8の部材及び部位と同様な機能を有する部材及び部位には同一の参照符号を付し、それらの説明は省略する。
図6に示されているようにトリミング装置80は、ピーラーホイール14の代わりにピーラーホイール140を備えている。このピーラーホイール140は、ピーリングリム22及びリング部30を有しており、このリング部30はピーリングリム22からピーリングブレード44とは反対側に突出している。リング部30の半径は、ピーリングリム22の軸線と横断溝32の底との間の距離に等しいか、または、その距離よりも小さい。
【0034】
リング部30とハブ26との間は3本のスポーク24を介して相互に連結されており、図7及び図8から明らかなようにハブ26の周囲にはスポーク24間に3つの開口46がそれぞれ確保されている。これにより、ピーラーホイール140は開口46の分だけ、その重量が軽くなる。
更に、ピーラーホイール140の回転方向でみて、各スポーク24の前側の側縁は図9に示されているように楔状に形成されている。
【0035】
図10を参照すると、ピーラーホイール140の回転軸18はスリーブ16内を延びている。回転軸18の他端にはギヤ20が取り付けられており、このギヤ20が前述した動力伝達系に接続されている。
上述した第2実施例のトリミング装置80は、第1実施例のトリミング装置8と同様な機能を発揮する。ここで、第2実施例の場合、ピーラーホイール140は3つの開口46を有しているが、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこが開口46を通じて排出されることはない。より詳しくは、ピーラーホイール140は高速回転しており、しかも、各スポーク24は前述したように楔形状をなしているため、各スポーク24の回転は、刻みたばこ層の搬送方向でみて開口46を通じ、その下流側から上流側に向かう空気の流れを発生させる。この空気流は、開口46内への余剰の刻みたばこの進入を阻止し、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこはエアノズル48から吹き出される圧縮空気流を受け、ピーラーホイール140の外周から下方に向けて排出される。
【0036】
前述した実施例では、ピーラーホイール14,140の軸線Cは刻みたばこ層TL0の搬送方向Aに対して交差しているが、軸線Cは搬送方向Aと平行であってもよい。この場合、ピーリングブレード44の回転面のみが刻みたばこ層TL0に対して交差していればよい。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1のシガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置によれば、ピーリングブレードにより刻みたばこ層から皮を剥ぐようにして余剰の刻みたばこを除去するようにしているので、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこの破砕が大幅に低減され、シガレット製造機の高速化に大きく貢献する。また、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこは圧縮空気の吹き出しによりトリミングディスクから離れる方向に偏向され、周囲に飛散させることなく、その回収が可能となる。
【0038】
また、請求項1の刻みたばこ層トリミング装置によれば、ホイール部材の外周縁にてピーリングブレードが形成されているので、ピーリングブレードを容易に得ることができる。
そして、請求項1の刻みたばこ層トリミング装置によれば、エアノズルからピーリングブレードの回転面に沿って圧縮空気を吹き出しているので、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこをピーリングブレードの回転面に沿って押し流すことができる。
【0039】
請求項2の刻みたばこ層トリミング装置によれば、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこは圧縮空気流とともにホイール部材の端面に沿って押し流され、その端面への衝突が緩和される。
請求項3の刻みたばこ層トリミング装置によれば、ホイール部材の開口を形成してあるので、ホイール部材の軽量化を図ることができる。この場合、剥ぎ取られた刻みたばこは、ホイール部材の開口を通じて流れる空気流により開口内への進入が阻止され、エアノズルからの圧縮空気を受けて押し流され、ホイール部材の外周縁から同様にして排出可能となる。
【0040】
請求項4の刻みたばこ層トリミング装置によれば、ピーリングブレードは刻みたばこ層内に容易に切り込むことができ、その余剰部分を円滑に剥ぎ取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トリミング装置を含むシガレット製造機の一部を示した概略構成図である。
【図2】図1のトリミング装置の斜視図である。
【図3】図2のピーラーホイールをピーリングブレード側からみた正面図である。
【図4】ピーラーホイールの回転角とピーリングブレードのカッティング位置との関係を示したグラフである。
【図5】ピーラーホイールとエアノズルとの関係を示した図である。
【図6】第2実施例のトリミング装置を示した斜視図である。
【図7】図6のピーラーホイールをピーリングブレード側からみた正面図である。
【図8】図7中、VIII−VIII線に沿うピーラーホイールの断面図である。
【図9】ピーラーホイールのスポークの横断面図である。
【図10】図6のトリミング装置の底面図である。
【符号の説明】
2 サクションバンド
10 トリミングディスク
14 ピーラーホイール
22 ピーリングリム
27 凹部
32 横断溝
44 ピーリングブレード
48 エアノズル
Claims (5)
- シガレット製造機のサクションバンドの近傍に回転可能に配置され、前記サクションバンドに吸着して形成された刻みたばこ層内に連続して切り込み、この刻みたばこ層を要求層部分と余剰部分とに区分するトリミングディスクと、
前記トリミングディスクと協働して前記刻みたばこ層の前記余剰部分を除去する除去手段とを備え、
前記除去手段は、
回転可能なホイール部材と、
前記ホイール部材の外周縁にこのホイール部材の周方向に連続して形成され、前記トリミングディスクに摺接しながら移動し、前記刻みたばこ層の前記余剰部分を剥ぎ取るピーリングブレードと、
前記剥ぎ取られた余剰の刻みたばこに圧縮空気を吹き付け、前記余剰の刻みたばこを前記トリミングディスクから離れる方向に偏向させる空気吹き出し手段とを含み、
前記空気吹き出し手段は、前記ピーリングブレードの回転面に沿う方向に沿って圧縮空気を吹き出すエアノズルを有する
ことを特徴とするシガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置。 - 前記ホイール部材は、剥ぎ取られた余剰の刻みたばこを案内する端面を有することを特徴とする請求項1に記載のシガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置。
- 前記ホイール部材はその周方向に間隔を存して配置された複数の開口を備えており、
前記除去手段は、前記ホイール部材の前記開口を通じてピーリングブレード側に向かう空気の流れを発生させる手段を更に含むことを特徴とする請求項1に記載のシガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置。 - 前記ピーリングブレードは、前記ホイール部材の回転に伴い、前記刻みたばこ層の搬送方向でみて上流側から下流側に向け、前記刻みたばこ層を斜めに横切って移動することを特徴する請求項1に記載のシガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置。
- 前記トリミングディスクは2個からなり、各々はその外周縁に周方向に間隔を存して配置されているとともに前記サクションバンドとは反対側に膨出して形成され、回転に伴い互いに周期的に合致して前記刻たばこ層に前記要求層部分としての層厚部分を形成するポケットを有し、
前記ホイール部材はその外周面に周方向に間隔を存し且つ前記ポケットの膨出外面に周的に合致する溝を有し、これら溝の存在は前記ピーリングブレードと前記ホイール部材の軸線との間の距離を前記ホイール部材の周方向でみて周期的に変化させることを特徴とする請求項1に記載のシガレット製造機の刻たばこ層トリミング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13251997A JP3578589B2 (ja) | 1996-05-29 | 1997-05-22 | シガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8-135068 | 1996-05-29 | ||
JP13506896 | 1996-05-29 | ||
JP13251997A JP3578589B2 (ja) | 1996-05-29 | 1997-05-22 | シガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1042847A JPH1042847A (ja) | 1998-02-17 |
JP3578589B2 true JP3578589B2 (ja) | 2004-10-20 |
Family
ID=26467070
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13251997A Expired - Fee Related JP3578589B2 (ja) | 1996-05-29 | 1997-05-22 | シガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3578589B2 (ja) |
-
1997
- 1997-05-22 JP JP13251997A patent/JP3578589B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1042847A (ja) | 1998-02-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6360751B1 (en) | Asymmetrical trimmer disk apparatus | |
JP5545959B2 (ja) | 回転円盤ナイフ、回転円盤ナイフを取り付ける方法及び回転円盤ナイフを取り外す方法 | |
US4331165A (en) | Ventilated cigarettes | |
GB2072483A (en) | Cutting continuous rod into cigarettes with strengthened ends | |
JP3578589B2 (ja) | シガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置 | |
US5769096A (en) | Device for trimming shredded tobacco layer formed in cigarette manufacturing machine | |
JPH07155158A (ja) | たばこ連続体から過剰量のたばこを取去るための装置 | |
JPS60237980A (ja) | 二重棒状体シガレツト製造機械 | |
JPS6326984B2 (ja) | ||
US3854487A (en) | Manufacture of filter tipped cigarettes | |
US3058475A (en) | Cigarette making machine | |
EP0026107B1 (en) | Method and apparatus for cutting continuous fibrous material | |
US2835297A (en) | Apparatus for cutting tobacco and similar material | |
CA2143860C (en) | A roller and a machine for peeling or shaping potatoes and the like products | |
JPS6113796B2 (ja) | ||
FR2458233A1 (fr) | Procede et dispositif de separation des veines du limbe d'une feuille de tabac | |
US6009879A (en) | Tobacco trimming and pre-equalizing device | |
JP3800452B2 (ja) | シガレット製造機の刻みたばこ層トリミング装置 | |
FI62962B (fi) | Fliskross | |
JP6924140B2 (ja) | たばこの戻りを有するたばこロッド製造機 | |
JPH0678737A (ja) | シガレット機械のトリム装置 | |
JP2562265Y2 (ja) | 乾式古紙解繊装置 | |
US3913174A (en) | Method and apparatus for removing skin from chicken necks | |
US2767645A (en) | Apparatus for extracting citrus juices | |
JP4597572B2 (ja) | タバコケーキからタバコを分離する装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040616 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040713 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070723 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080723 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080723 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090723 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100723 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100723 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110723 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120723 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130723 Year of fee payment: 9 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |