JP2562265Y2 - 乾式古紙解繊装置 - Google Patents

乾式古紙解繊装置

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JP2562265Y2
JP2562265Y2 JP6480993U JP6480993U JP2562265Y2 JP 2562265 Y2 JP2562265 Y2 JP 2562265Y2 JP 6480993 U JP6480993 U JP 6480993U JP 6480993 U JP6480993 U JP 6480993U JP 2562265 Y2 JP2562265 Y2 JP 2562265Y2
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cylindrical casing
impeller
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久範 島倉
哲朗 松本
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、細かく裁断された新
聞紙等の原料古紙をほぐして綿毛のような繊維状に解繊
する乾式古紙解繊装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】乾式古紙解繊装置は、内周面に歯型が形
成された円筒状ケーシングの内側に、これと隙間空間を
持たせて同軸芯状に遠心式羽根車を収納し、この遠心式
羽根車を回転させることにより、予め細かく裁断された
原料古紙を、外部より空気流とともに吸引して円筒状ケ
ーシングの歯型と遠心式羽根車との隙間空間を通過させ
て繊維状に解繊するようにしたものである。なお、乾式
古紙解繊装置による解繊物は、例えば建設用型枠をベニ
ヤ板に取って代わって製造するための原料として用いら
れるものである。
【0003】このような乾式古紙解繊装置(乾式解繊装
置)の一例が先に特願平4−262851号にて提案さ
れている。以下、この乾式古紙解繊装置を図13及び図
14を参照して説明する。図13は従来の乾式古紙解繊
装置の一例を示す一部断面示側面図、図14は図13に
示す円筒状ケーシング及び遠心式羽根車の構造説明のた
めの正面図である。図13及び図14において、51は
円筒状のケーシングであり、この円筒状ケーシング51
の内周面には、周方向に沿って断面が図例では二等辺三
角形の波状をなして山部511a及び谷部511bを有
する歯型511が形成されている。この円筒状ケーシン
グ51の内側に、回転駆動用モータ55によって回転さ
れる遠心式羽根車52が収められている。
【0004】この遠心式羽根車52は、複数の羽根52
1を放射状に且つ後向き羽根形状となるように両側の主
板522と側板523とに固定し、さらに各羽根521
の先端にこれより前方に所定寸法突出するリード板52
4を鋲止め等によりそれぞれ固定したものであり、円形
ドーナツ状をなす前記側板523の中央空部が羽根車吸
込み口となされている。このように構成される遠心式羽
根車52が、前記円筒状ケーシング51の内側にこれと
隙間空間を持たせて同軸芯状に収められており、その主
板522が駆動軸53と一体回転するホルダ筒54に固
定されて、回転駆動用モータ55によって回転されるよ
うになっている。
【0005】そして、前記円筒状ケーシング51におけ
る一面側には、中央に原料古紙吸込み口56aを有する
蓋体56が止着される一方、この蓋体56とは反対面側
には、一端に排出口57aが設けられたスパイラル流路
57bを有する副ケーシング体(渦巻キャップ)57が
止着されている。副ケーシング体57内には送風ファン
58が収められており、上流側からの解繊処理物を含む
空気流をスパイラル流路57bを介して排出口57aよ
り排出する送風ファン58は、回転駆動用モータ55に
よって前記遠心式羽根車52とともに回転されるように
なされている。また、この送風ファン58と遠心式羽根
車52の間に、デストリビュータ59が配設されてい
る。このデストリビュータ59は、ドーナツ状のリング
盤60の一面に複数の放射翼61を放射状に取り付け、
リング盤60の外周部を円筒状ケーシング51に固定し
たものであり、円筒状ケーシング51の歯型511と羽
根車51との隙間空間を通過して原料古紙が解繊された
解繊処理物を含む空気流を、その移動方向を方向転換し
て前記送風ファン58の軸部側(ファン吸込み口の側)
へ導くためのものである。
【0006】このように構成される乾式古紙解繊装置に
おいては、遠心式羽根車52を回転させることにより、
予め細かく裁断された原料古紙(例えば幅3mm長さ1
2mm程度の長方形形状)が、原料古紙吸込み口56a
より空気流とともに吸引されて羽根車吸込み口である側
板523の中央空部よりこの側板523と主板522の
間に導かれる。そして、原料古紙が、遠心式羽根車52
の回転による遠心力によって空気流とともに羽根車半径
方向に輸送されて円筒状ケーシング51の歯型511と
遠心式羽根車52との隙間空間に導かれて、この隙間空
間を通過する間に繊維状にほぐされて綿状を呈する解繊
物となり、この綿状の解繊物が、前記副ケーシング体5
7内へ輸送されてその排出口57aより空気流とともに
図示しないサイクロンへ送られるようになっている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来の乾式古紙解繊装置では、図15に示すように、後向
き羽根形状となるように回転方向に対して後向きに取り
付けられた羽根521の湾曲凹面側の羽根出口付近に、
この部分が空気流の粘性の影響によって低圧となり円筒
状ケーシング51との隙間空間からこの部分に向かう速
度の遅い空気流が生じることから、綿状の解繊物が付着
してしだいに堆積する。このような解繊物が遠心式羽根
車52の前記羽根部分に堆積したままの状態で放置する
と、遠心式羽根車52の回転にアンバランスが生じて遠
心式羽根車52が円筒状ケーシング51の歯型511と
の接触によって破損したり、遠心式羽根車52を駆動す
る回転駆動用モータ55が過負荷になって焼損したりす
る等の不具合が生じることになる。そこでこれらを回避
するために、定期的に乾式古紙解繊装置の運転を停止
し、その蓋体56を取り外して羽根521に堆積した解
繊物を除去し、しかる後に再組み立てをすることが必要
となり、この除去作業に時間がかかって装置稼働率が低
下するという問題点があった。
【0008】この考案は、前記問題点を解消するために
なされたものであって、後向き羽根であって放射状に配
された複数の羽根を有する遠心式羽根車を備えた乾式古
紙解繊装置において、遠心式羽根車の羽根に解繊物が付
着し堆積することを防止し、これによって解繊物除去作
業をしなくても済み装置稼働率を高めることができるよ
うにした、乾式古紙解繊装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、この考案による乾式古紙解繊装置は、内周面に歯
型が形成された円筒状ケーシングの内側に、羽根形状が
後向き羽根であって放射状に配された複数の羽根を有す
る遠心式羽根車を前記円筒状ケーシングと隙間空間を持
たせて同軸芯状に収納し、前記遠心式羽根車を回転させ
ることにより、原料古紙を前記円筒状ケーシングの歯型
と前記遠心式羽根車との隙間空間を通過させて繊維状に
解繊するようにした乾式古紙解繊装置において、前記遠
心式羽根車の各羽根には、その羽根出口寄りの部位に、
羽根湾曲凸面側と羽根湾曲凹面側とを連通する空気流通
過用の隙間を設けてあることを特徴とするものである。
【0010】
【作用】遠心式羽根車が回転されると、その各羽根にお
いては、羽根出口寄りの部位に空気流通過用の隙間が設
けられているので、羽根湾曲凸面側からこの隙間を通っ
て前記凸面側よりも低圧の羽根湾曲凹面側へ導かれ羽根
出口方向に向かう空気流の流路が形成される。これによ
って遠心式羽根車の各羽根の羽根湾曲凹面側の羽根出口
付近に綿状の解繊物が付着し堆積することが防止され
る。
【0011】
【実施例】以下、実施例に基づいてこの考案を説明す
る。図1はこの考案の一実施例による乾式古紙解繊装置
の一部断面示側面図、図2は図1に示す円筒状ケーシン
グ及び遠心式羽根車の構造説明のための正面図である。
【0012】図1及び図2において、11は円筒状ケー
シングである。円筒状ケーシング11は、円筒状をな
し、その内周面に周方向に沿って断面が図例では二等辺
三角形の波状をなして山部111a及び谷部111bを
有する歯型111が形成されている。この円筒状ケーシ
ング11の内側に、回転駆動用モータ15によって回転
される遠心式羽根車12が収められている。なお、前記
歯型111は、図例の形状に限定されず例えば円弧をな
す波状のものでもよい。
【0013】遠心式羽根車12は、後述する複数の羽根
121を放射状に且つ後向き羽根形状となるように両側
の主板122と側板123とに固定し、さらに円形の主
板122をハブ124にリベット締め等により固定して
なるものである。なお、円形ドーナツ状の側板123の
中央空部の部分が羽根車吸込み口となっており、各羽根
121は、円筒状ケーシング11の歯型111に相対向
するその先端部がリード部121Lとして主板122及
び側板123より所定寸法突出した状態で、主板122
及び側板123に固定されている。遠心式羽根車12
は、前記円筒状ケーシング11の内側にこれと隙間空間
を持たせて同軸芯状に収められており、そのハブ124
が駆動軸13にこれと一体回転する羽根車用ホルダ筒1
4を介して固定されて、回転駆動用モータ15によって
回転されるようになっている。なおこの実施例では、羽
根121と主板122及び側板123とは、アルミニウ
ム合金板を使用して製作されている。
【0014】そして、円筒状ケーシング11における羽
根車吸込み口に対応する面には、原料古紙吸込み口16
aを有する蓋体16がボルト締めされており、一方、円
筒状ケーシング11における前記蓋体16の取り付け面
とは反対側の面には、一端に排出口17aが設けられ内
部に渦巻き流路17bが形成された渦巻き状ケーシング
17がボルト締めにて固定されている。
【0015】図3は図1に示す遠心式羽根車の羽根構造
説明図、図4は図1に示す遠心式羽根車の側面からみた
要部断面図である。図1乃至図4に示すように、遠心式
羽根車12の各羽根121は、羽根入口側に配設された
羽根基部121aと、これと隙間Gを設けて前記羽根基
部121aの延長線上に配設され、前記羽根リード部1
21Lをも有する羽根先部121bとにより構成されて
いる。前記隙間Gは、羽根の羽根湾曲凸面側とその反対
面側の羽根湾曲凹面側とを連通する空気流通過用の隙間
であって、図4に示すように、側面視における羽根高さ
寸法をHとすると、羽根入口よりほぼH×(2/3)の
長さ寸法だけ離れた羽根出口寄りの部位に設けられてい
る。隙間Gの幅寸法(羽根基部121aと羽根先部12
1bの間隙幅)は、1〜2mm程度が適当である。
【0016】ここで、図10〜図12を参照して、前記
乾式古紙解繊装置における解繊原理について説明してお
く。なお図10〜図12においては、Iは遠心式羽根
車、Vは遠心式羽根車Iの羽根、V1は羽根リード部、
Cは円筒状ケーシング、Kは円筒状ケーシングCの歯
型、K1は歯型山部、K2は歯型谷部、Mは原料古紙、
をそれぞれ示し、遠心式羽根車Iの羽根Vに設けられて
いる前記隙間Gは、図示省略している。解繊原理として
は、主に次の作用機構が考えられる。 原料古紙の歯型山部への衝突による解繊(図10参
照) 遠心式羽根車Iと円筒状ケーシングCの歯型Kとの隙間
空間においては、遠心式羽根車Iの回転により、ケーシ
ング円周方向の速度成分と、ケーシング半径方向(羽根
車半径方向)の速度成分と、ケーシング軸方向(羽根車
軸方向)の速度成分とを有する空気流が発生する。遠心
式羽根車Iの回転による遠心力によって羽根車吸込み口
から羽根車半径方向に輸送されて歯型Kと遠心式羽根車
Iとの隙間空間に導かれた原料古紙Mが、前記空気流の
ケーシング半径方向の速度成分によって歯型山部K1に
押し付けられること、さらに、前記空気流のケーシング
円周方向の速度成分によって周回運動しながら非周期的
に次々と歯型山部K1に衝突し、切削されてほぐされる
ことにより、解繊されて行くと推定される。
【0017】 羽根リード部と原料古紙との非弾性衝
突による解繊(図11参照) 原料古紙Mのケーシング円周方向への移動速度は、原料
古紙Mがその周回運動している間に歯型山部K1との衝
突による切削作用を受けるため、羽根リード部V1の周
速よりかなり遅い。その結果、遠心式羽根車Iの羽根リ
ード部V1がこれと同一軌道上にある原料古紙Mに衝突
し、この羽根リード部V1と原料古紙Mとの非弾性衝突
により原料古紙Mがほぐされて解繊されて行くと推定さ
れる。
【0018】 歯型山部と羽根リード部とにより行わ
れるこれらの間に挟まった原料古紙の剪断による解繊
(図12参照) 周回運動中に歯型山部K1と羽根リード部V1との間に
挟まった原料古紙Mが、歯型山部K1と羽根車リード部
V1とにより剪断されることで解繊されて行くと推定さ
れる。
【0019】さて、前述したように構成される乾式古紙
解繊装置において、遠心式羽根車12が回転されると、
予め細かく裁断された原料古紙が、原料古紙吸込み口1
6aより空気流とともに吸引されて羽根車吸込み口であ
る側板123の中央空部よりこの側板123と主板12
2の間に導かれる。そして、その原料古紙が、遠心式羽
根車12の回転による遠心力によって空気流とともに羽
根車半径方向に輸送されて円筒状ケーシング11の歯型
111と遠心式羽根車12との隙間空間に導かれて、こ
の隙間空間を通過する間に前述した解繊原理により繊維
状にほぐされて綿状を呈する解繊物となり、この綿状の
解繊物が、渦巻き状ケーシング17内へ輸送されてその
排出口17aより空気流とともに図示しないサイクロン
へ送られることになる。そしてこのようにして解繊を行
うに際して、遠心式羽根車12が回転されると、その各
羽根121においては、羽根出口寄りの部位に空気流通
過用の隙間Gが設けられているので、羽根湾曲凸面側か
らこの隙間Gを通って前記凸面側よりも低圧の羽根湾曲
凹面側へ導かれ羽根出口方向に向かう空気流の流路が形
成されることにより、遠心式羽根車12の各羽根121
の羽根湾曲凹面側の羽根出口付近に綿状の解繊物が付着
し堆積することを防止することができる。これにより、
定期的に装置の運転を停止して羽根に付着し堆積した解
繊物の除去作業をしなくても済み、装置稼働率を高める
ことができる。
【0020】図5は図3に示す羽根の他の実施例を示す
羽根構造説明図、図6は図3に示す羽根の更に他の実施
例を示す羽根構造説明図である。図5に示すように、こ
の実施例における羽根121は、羽根基部121a′と
羽根先部121b′との隙間Gを隔てて互いに相対する
端面にアールを形成することにより、空気流がスムーズ
に隙間Gを通過するようしたものであって、それ以外の
部分は図3のものと同じである。また、図6に示す実施
例の羽根121は、その羽根基部121a″と羽根先部
121b″との互いに相対する端面をナイフエッジ状に
して隙間Gを形成することにより、隙間Gを通過した空
気流が羽根湾曲凹面に沿って羽根出口方向へ向かう指向
性を高めるようにしたものであって、それ以外の部分は
図3のものと同じである。
【0021】図7は、この考案による乾式古紙解繊装置
の遠心式羽根車の他の実施例を示す図であって、側面か
ら見た遠心式羽根車の要部断面図である。図8は図7に
示す遠心式羽根車の羽根構造説明図である。図7及び図
8に示すように、遠心式羽根車12′の各羽根121′
は、羽根入口側に配設された羽根基部121Aに対し、
羽根先部121Bをこの羽根基部121Aの延長線上よ
り羽根車円周方向にわずかに位置ずれさせて配設したも
のであって、これによってその羽根出口寄りの部位に、
羽根湾曲凸面側と羽根湾曲凹面側とを連通する空気流通
過用の隙間を設けるようにしたものである。このような
羽根121′を有する遠心式羽根車12′を備えた乾式
古紙解繊装置においても、図1に示すものと同様に、そ
の羽根に解繊物が付着し堆積することを防止することが
できる。
【0022】図9は、この考案による乾式古紙解繊装置
の遠心式羽根車の更に他の実施例を示す図であって、側
面から見た遠心式羽根車の要部断面図である。同図に示
すように、遠心式羽根車12″の各羽根121″は、そ
の羽根出口寄りの部位に、羽根湾曲凸面側と羽根湾曲凹
面側とを連通する空気流通過用の隙間として複数の小孔
121Cを設けたものである。このような羽根121″
を有する遠心式羽根車12″を備えた乾式古紙解繊装置
においても、図1に示すものと同様に、その羽根に解繊
物が付着し堆積することを防止することができる。
【0023】
【考案の効果】以上述べたように、この考案による乾式
古紙解繊装置によると、羽根形状が後向き羽根であって
放射状に配された複数の羽根を有する遠心式羽根車を備
えた乾式古紙解繊装置において、遠心式羽根車の各羽根
には、その羽根出口寄りの部位に、羽根湾曲凸面側とそ
の反対面側の羽根湾曲凹面側とを連通する空気流通過用
の隙間を設けるようにしたものであるから、遠心式羽根
車が回転されると、その各羽根において、羽根湾曲凸面
側から前記隙間を通って前記凸面側よりも低圧の羽根湾
曲凹面側へ導かれ羽根出口方向に向かう空気流の流路が
形成されるので、遠心式羽根車の各羽根の羽根湾曲凹面
側の羽根出口付近に綿状の解繊物が付着し堆積すること
を防止することができる。これにより、定期的に装置の
運転を停止して羽根に付着し堆積した解繊物の除去作業
をしなくても済み、従来よりも装置稼働率を大幅に高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による乾式古紙解繊装置の
一部断面示側面図である。
【図2】図1に示す円筒状ケーシング及び遠心式羽根車
の構造説明のための正面図である。
【図3】図1に示す遠心式羽根車の羽根構造説明図であ
る。
【図4】図1に示す遠心式羽根車の側面からみた要部断
面図である。
【図5】図3に示す羽根の他の実施例を示す羽根構造説
明図である。
【図6】図3に示す羽根の更に他の実施例を示す羽根構
造説明図である。
【図7】この考案による乾式古紙解繊装置の遠心式羽根
車の他の実施例を示す図であって、側面から見た遠心式
羽根車の要部断面図である。
【図8】図7に示す遠心式羽根車の羽根構造説明図であ
る。
【図9】この考案による乾式古紙解繊装置の遠心式羽根
車の更に他の実施例を示す図であって、側面から見た遠
心式羽根車の要部断面図である。
【図10】原料古紙の歯型山部への衝突による解繊の様
子を説明するための図である。
【図11】羽根リード部と原料古紙との非弾性衝突によ
る解繊の様子を説明するための図である。
【図12】歯型山部と羽根リード部とにより行われるこ
れらの間に挟まった原料古紙の剪断による解繊の様子を
説明するための図である。
【図13】従来の乾式古紙解繊装置の一例を示す一部断
面示側面図である。
【図14】図13に示す円筒状ケーシング及び遠心式羽
根車の構造説明のための正面図である。
【図15】遠心式羽根車の羽根に付着し堆積した解繊物
の様子を説明するための図である。
【符号の説明】 11…円筒状ケーシング 111…歯型 111a…山
部 111b…谷部 12,12′,12″…遠心式羽根車 121,12
1′,121″…羽根 121a,121a′,121
a″,121A…羽根基部 121b,121b′,1
21b″,121B…羽根先部 121C…羽根の小孔
121L…羽根リード部 122…主板 123…側
板 124…ハブ 13…駆動軸 15…回転駆動用モ
ータ 16…蓋体 16a…原料古紙吸込み口 17…
渦巻き状ケーシング 17a…排出口 I…遠心式羽根
車 V…遠心式羽根車Iの羽根 V1…羽根リード部
C…円筒状ケーシング K…円筒状ケーシングCの歯型
K1…歯型山部 K2…歯型谷部 M…原料古紙 G
…羽根の隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 寺田 充夫 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目3番1号 株式会社神戸製鋼所 高砂製作所内 (56)参考文献 特開 平1−148888(JP,A) 特開 昭52−137006(JP,A) 特公 昭54−28483(JP,B2)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に歯型が形成された円筒状ケーシ
    ングの内側に、羽根形状が後向き羽根であって放射状に
    配された複数の羽根を有する遠心式羽根車を前記円筒状
    ケーシングと隙間空間を持たせて同軸芯状に収納し、前
    記遠心式羽根車を回転させることにより、原料古紙を前
    記円筒状ケーシングの歯型と前記遠心式羽根車との隙間
    空間を通過させて繊維状に解繊するようにした乾式古紙
    解繊装置において、前記遠心式羽根車の各羽根には、そ
    の羽根出口寄りの部位に、羽根湾曲凸面側と羽根湾曲凹
    面側とを連通する空気流通過用の隙間を設けてあること
    を特徴とする乾式古紙解繊装置。
JP6480993U 1993-09-29 1993-12-03 乾式古紙解繊装置 Expired - Lifetime JP2562265Y2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6480993U JP2562265Y2 (ja) 1993-12-03 1993-12-03 乾式古紙解繊装置
US08/313,895 US5564635A (en) 1993-09-29 1994-09-28 Apparatus for dry disintegration of used paper
GB9419600A GB2282767B (en) 1993-09-29 1994-09-29 Method and apparatus for dry disintegration of used paper
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