JPS6113478Y2

JPS6113478Y2 -

Info

Publication number: JPS6113478Y2
Application number: JP5397180U
Authority: JP
Priority date: 1980-04-22
Filing date: 1980-04-22
Publication date: 1986-04-25
Also published as: JPS56158450U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は輪転印刷機の折機においてウエブを直
角方向に変向させるターンバ装置に関するもので
ある。

輪転印刷機に付設される折機は、印刷ユニツト
から送り込まれたウエブを案内して折紙部へ供給
する給紙部を備えており、この給紙部には、ウエ
ブを幅方向に半裁するスリツタと、半裁されたウ
エブを直角方向へ変向させるターンバ装置とが設
けられている。そして、半裁された２列のウエブ
は、45゜傾斜するターンバによつてそれぞれ反対
方向へ変向されたのち並列して折紙部へ案内され
て断裁折紙され、これをチヨツパで直角方向に折
紙することによつて２部ずつの折丁が排出され
る。

ところが、このような従来の折機においては、
２列出しされる折丁のスリツト断裁縁が互に反対
方向になるので、後工程の作業性が悪いなどの欠
点がある。そこで、前記ターンバの他にこれと直
交する第２のターンバを設けて２列のウエブをそ
れぞれのターンバで別々に変向させることによつ
て上記欠点を除去するとともに、第２のターンバ
を平行移動させることによつて２列のウエブを重
ね合わせて折紙部へ導くことを可能ならしめた新
規なターンバ装置の開発が進められている。

しかしながら、このターンバ装置を用いて２列
出しの折紙をすると、両方の折丁のスリツタ断裁
縁が同じ側になることによつて上記欠点が除去さ
れる反面、この折機で小幅のウエブを処理する場
合にウエブの幅が小さくなるにしたがつて第２の
ターンバ側のウエブの幅中心が他方のウエブから
離間する方向に移動することになるので、これに
対応してチヨツパを大きく移動しなければなら
ず、構造が複雑になるという欠点がある。

本考案は以上のような点に鑑みなされたもの
で、ウエブの折り方を２列折りと重ね折りとに切
換るためにウエブの入紙方向に対して直交方向へ
平行移動自在に形成されたターンバを、ウエブの
入紙方向へ平行移動自在に形成し、入紙されるウ
エブの幅に対応して折紙部へ向うウエブの幅中心
を移動させるごとく構成することにより、チヨツ
パの移動範囲を小さくして機構の簡素化と操作性
の向上を計つた輪転印刷機の折機におけるターン
バ装置を提供するものである。

以下、その構成等を図に示す実施例により詳細
に説明する。

第１図ないし第５図は本考案に係るターンバ装
置の一実施例を示し、第１図はその平面図、第２
図および第３図はこれを実施した折機の斜視図を
示し、第２図はその２列折りを行つているところ
を示す斜視図、第３図は重ね折りを行つていると
ころを示す斜視図、第４図および第５図は第２図
および第３図におけるターンバ近傍の平面図であ
る。これらの図において、折機１の印刷ユニツト
側入口には、ウエブ２を案内する一対のガイドロ
ーラ３，４とドラツグローラ５とが設けられてお
り、ドラツグローラ５の幅方向中央部には、ロー
ラ５上の溝と係合して回転しウエブ２を幅方向に
半裁するスリツタ６が設けられている。また、ド
ラツグローラ５の上方には、ウエブ２をドラツグ
ローラ５へ圧接させるための複数個の紙押えゴム
（図示せず）がドラツグローラ５に対接して設け
られている。さらにドラツグローラ５の下流側に
は、スリツタ６で断裁された片方のウエブ２Ａを
案内するガイドローラ７と他方のウエブ２Ｂを案
内するガイドローラ８とが上下に配設されてい
る。

そして、ガイドローラ７の下流側には、片方の
ウエブ２Ｂを下側から入れて上側へ出し、ガイド
ローラ７側へ折返す半幅のガイドローラ９が設け
られており、両ガイドローラ７，９の間には、ガ
イドローラ９からのウエブ２Ｂを直角方向へ変向
させる第１のターンバ１０が両ガイドローラ７，
９に対し45゜傾斜して軸架されている。さらに、
このターンバ１０の上方には、これと直交して他
方ののウエブ２Ａを直角方向へ変向させる第２の
ターンバ１１が設けられている。すなわち、第１
図に示すごとく左右の折機フレーム１２間に平行
して軸架された一対の支軸１３には、平板状に形
成された架台１４が摺動自在に支持されていて、
図に矢印Ａで示すごとくウエブ２の入紙方向に対
して直交する方向へ平行移動自在に形成されてい
る。また、支軸１３上には、架台１４の移動両端
限を規制するストツプカラー１５が軸着されてい
る。そして、架台１４上には、その後端縁に平行
する操作軸１６と、フレーム１２側両端縁に平行
する長短一対のねじ軸１７および１８が軸架され
ており、操作軸１６と両方のねじ軸１７，１８と
の間はそれぞれベベルギア１９，２０および２
１，２２によつて駆動連結されている。また操作
軸１６の軸端部には、ハンドル２３が軸着されて
いる。さらに、両方のねじ軸１７，１８の先端部
にはねじ部が設けられており、このねじ部には、
軸受２４がそれぞれ螺合されている。そしてこの
軸受２４は、ねじ軸１７，１８と平行して軸架さ
れた支軸２５，２６に他端を摺動自在に支持され
ており、前記ターンバ１１は、この軸受２４に両
端部を回動自在に軸支されている。そして、ター
ンバ１１は、架台１４と一体となつて入紙方向と
直交する方向へ平行移動自在であるとともに、操
作軸１６の回動操作により両ねじ軸１７，１８を
同期回転させることにより軸受２４とともに入紙
方向に対して平行移動するごとく構成されてい
る。

さらに、両方のターンバ１０，１１に対してウ
エブ２Ａ，２Ｂの送り方向下流側である機台側部
には、半幅のガイドローラ２７および２８が前後
に並設されており、また、その下方には、ガイド
ローラ２７，２８で真下方向へ案内されたウエブ
２Ａ，２Ｂを折紙部２９真上のガイドローラ３
０，３１方向へ案内するガイドローラ３２，３３
および３４が設けられている。さらに、ガイドロ
ーラ２７に対する機台の反対側側部ならびにガイ
ドローラ３０の側方には、第１図においては遊休
のガイドローラ３５および３６が設けられてい
る。

そして、折紙部２９には、折胴３７およびこれ
との間でウエブ２Ａ，２Ｂを断裁する断裁胴３
８、ならびに断裁されたウエブ２Ａ，２Ｂを折胴
３７との間で折紙する咥え胴３９が並設されてい
る。さらに、折紙部２９の下流側には、折紙部２
９から排出された折丁４０Ａ，４０Ｂを直角折り
して折丁４１Ａ，４１Ｂにする一対のチヨツパ４
２が設けられている。また前記ガイドローラ３０
の上方には、第１図および第２図において遊体と
なつているフオーマ４３とウエブをこれへ導くガ
イドローラ４４とが設けられている。

以上のごとく構成された折機１において、印刷
を終えたウエブ２は、ガイドローラ３，４を経て
ドラツグローラ５上へ導かれ、スリツタ６によつ
てウエブ２Ａと２Ｂとに半裁される。このうちの
ウエブ２Ｂは、ガイドローラ８，９を経てターン
バ１０の下側から入り上側へ出ることによつて直
角方向に変向され、ガイドローラ２８，３４，３
１を経て折紙部２９へ導かれる。また、第２のタ
ーンバ１１は、第１図に示すごとく、架台１４と
ともに排紙側へ寄せられ、架台１４はストツプカ
ラー１５に当接している。したがつて、ウエブ２
Ａは、ガイドローラ８，７を経てターンバ１１の
下側から入り、上側へ出ることによつて直角方向
に変向され、ガイドローラ２７，３２，３３，３
０を経て折紙部２９へ導かれる。このように折紙
部２９で合流したウエブ２Ａと２Ｂは、折胴３７
と断裁胴３８との間で断裁されたのち、折胴３７
と咥え胴３９との間で胴周方向に平行折りされ、
２部が並列して排出される。排出された折丁４０
Ａ，４０Ｂはそれぞれチヨツパ４２によつて直角
折りされ、折丁４１Ａ，４１Ｂとなつて排出され
る。

次に、この折機１によつて重ね折りを行なう場
合には、紙通しに先だつて架台１４を反対側のス
トツプカラー１５に当接するまで移動させると、
ターンバ１１は架台１４とともに第１図の矢印Ａ
方向へ平行移動する。そして、ウエブ２を通す
と、スリツタ６で半裁されたうちのウエブ２Ａ
は、ターンバ１０によつて直角方向に変向され、
ガイドローラ３５，３６を経て折紙部２９へ導か
れる。また、他方のウエブ２Ｂは、ガイドローラ
８，７を経て第２のターンバ１１の下から入つて
上へ出ることにより直角方向に変向され、ガイド
ローラ２７，３２，３３，３０を経て折紙部２９
へ導かれる。このようにして折紙部２９で合流し
たウエブ２Ａと２Ｂは、２枚重ねとなつて折紙部
２９へ入る。そして折紙部２９で断裁折紙されて
折丁４５となつて排出され、さらにチヨツパ４２
によつて直角折りされ、折丁４６となつて排出さ
れる。

そして、２列折りにおいて入紙されるウエブ２
の幅が第４図に示すごとくW₁からW₂へと小幅に
変更された場合には、ハンドル２３を把持して操
作軸１６を回動させると、ベベルギア１９，２
０，２１，２２およびねじ軸１７，１８を介して
両方の軸受２４が同時に移動し、ターンバ１１は
入紙方向へ平行移動する。第４図に鎖線で示す位
置および第１図は平行移動後の位置を示してい
る。このようにターンバ１１が移動することによ
り、ウエブ２Ａは変向後その幅中心が他方のウエ
ブ２Ｂ側へ移動し、チヨツパ４２の位置に対応す
ることができる。

以上の説明により明らかなように、本考案によ
れば輪転印刷機の折機において、ウエブの折り方
を２列折りと重ね折りとに切換るためにウエブの
入紙方向に対して直交方向へ平行移動自在に形成
されたターンバを、ウエブの入紙方向へ平行移動
自在に形成することにより、入紙されるウエブの
幅が変更されたときにウエブの幅に対応して折紙
部へ向うウエブの幅中心が移動するので、チヨツ
パの移動範囲を大きくとる必要がなくて機構が簡
素化されかつ機台の小型化を計れるとともに、操
作が容易となる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第５図は本考案に係る輪転印刷機
の折機におけるターンバ装置を示し、第１図はそ
の平面図、第２図および第３図はこれを実施した
輪転印刷機の折機を示し、第２図は２列折りを行
なつているところを示す斜視図、第３図はおなじ
く重ね折りを行なつているところを示す斜視図、
第４図は第２図におけるターンバ近傍の拡大平面
図、第５図は第３図におけるターンバ近傍の拡大
平面図である。１……折機、２，２Ａ，２Ｂ……ウエブ、１０
……第１のターンバ、１１……第２のターンバ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

ウエブの走行方向に対し45゜傾斜して互に直交
する一対のターンバを備え片方のターンバをウエ
ブの入紙方向に対して直交する方向へ平行移動さ
せることによりウエブの２列折りと重ね折りとを
選択的に行なわせるごとく構成した輪転印刷機の
折機において、前記平行移動するターンバをウエ
ブの幅に対応してその幅中心を移動させるべくウ
エブの入紙方向へ平行移動自在に形成したことを
特徴とする輪転印刷機の折機におけるターンバ装
置。