JPS6113443Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 一般に、台所用品としての流し台においては、
その水槽の角隅のところに屑物容器を置くのが通
例であるが、このように無造作に置かれてある屑
物容器のものでは、これに屑物を容れ過ぎるとそ
の自重で転倒して屑物容器中の屑物を水槽中に放
り出すことになり、或いは水槽の拭掃の際に不注
意に手を引つ掛けて屑物容器を転倒させたり、破
損させるなど、屑物容器の使用上においていろい
ろの不利、不便がある。そこでこの考案ではこの
ような屑物容器の使用上の不都合を無くする目的
で、屑物容器を水槽の周側辺に添えつけて転倒さ
せないような屑物容器の支持具に関する考案をし
た。

従来技術 従来一般に、台所用品としての流し台において
は、その水槽即ち食器、野菜の類を洗滌する水槽
の角隅に、ごみや切り屑を収納する屑物容器を無
造作に置いてあることにより、屑物容器中に屑物
を容れ過ぎたり、誤つて屑物容器に手を引つ掛け
たりすると、屑物容器は転倒してその内容の屑物
を水槽中に投げ出したり、屑物容器を破損するな
どの不利、不便があつたので、この考案では、こ
のような不都合を無くするために、水槽中におい
て屑物容器を転倒しないように支持すること、並
びに屑物容器を水槽に嵌め外し自在に保持するこ
との二点を具備させるように、屑物容器と水槽と
の関連用の支持具を考案した。

考案の構成 この考案は、上記の目的において、これを合理
的に達成した技術的思想の創作に係るものである
が、以下この考案を具体化した手段の一実施例と
して、これが構成による図面について説明してみ
ると、即ち、倒Ｌ字状に折曲して水平上片１と下
垂片２を作つた下受板Ａの、水平上片１の中央部
に螺軸３を突設し、倒Ｌ字状に折曲して水平上片
４と下垂片５を作つた中受板Ｂの、水平上片４の
中央部に副つて横位の長溝６を穿ち、倒Ｌ字状に
折曲して水平上片７と下垂片８を作つた上受板Ｃ
の、水平上片７の中央部に副つて横位の長溝９を
穿ち、下受板Ａの螺軸３に水平上片４の長溝６を
挿通し、下垂片２，５を並行して下受板Ａ上に中
受板Ｂを重ね、更らに、中受板Ｂの長溝６を経て
突出している螺軸３に水平上片７の長溝９を挿通
し且その下垂片８と下受板Ａ、中受板Ｂの各並行
下垂片２，５とは、夫々対向的に位置するように
して、中受板Ｂ上に上受板Ｃを重ね、螺軸３に蝶
ねじ１０をねじ付けて、この蝶ねじによつて上受
板Ｃ、中受板Ｂ、下受板Ａの三者を重合してねじ
つけ固定する構成としたものである。尚図中１１
は下受板Ａの倒Ｌ字状折曲段部、１２は座金、１
３は屑物容器、１４はその周側辺、１５は水槽、
１６はその周側辺である。

考案の作用、効果並びに実施態様 この考案は上記の構成に係るものであるから、
次のような作用および効果を有する。即ちこの考
案は、水平上片１と下垂片２を折曲して作つた倒
Ｌ字状の下受板Ａの水平上片１に螺軸３を突設
し、水平上片４と下垂片５を折曲して作つた倒Ｌ
字状の中受板Ｂの水平上片４に横位の長溝６を穿
ち、水平上片７と下垂片８を折曲して作つた倒Ｌ
字状の上受板Ｃの水平上片７に横位の長溝８を穿
ち、螺軸３に長溝６を挿通して下受板Ａ上に中受
板Ｂを重ねて、両者の下垂片２，５を並行させ、
更らに、中受板Ｂの長溝６を経て突出している螺
軸３に水平上片７の長溝９を挿通し且その下垂片
８と下受板Ａ、中受板Ｂの各並行下垂片２，５と
は、夫々対向的に位置するようにして、中受板Ｂ
上に上受板Ｃを重ね、螺軸３に蝶ねじ１０をねじ
付けて、上受板Ｃ、中受板Ｂ、下受板Ａの三者を
重合接着した構成に係るものである。そこでこの
ような構成のこの考案の使用について説明してみ
ると、即ち、螺軸３の蝶ねじ１０を弛るめておい
て、下受板Ａの下垂片２と中受板Ｂの下垂片５の
間に、屑物容器１３の周側辺１４を挾み込み、下
受板Ａの下垂片２と上受板Ｃの下垂片８の間は、
水槽１５の周側辺１６の厚みよりは、ほんの僅か
に広ろげた幅員を保たせたものとしておき、ここ
で蝶ねじ１０を締めつけると、下受板Ａの下垂片
２と上受板Ｂの下垂片５の間に、屑物容器の周側
辺１４は確実に挾持定着され、必然に屑物容器を
下受板Ａと中受板Ｂとで適正安定的に支持し得る
こととなると共に、下受板Ａ、上受板Ｃの各下垂
片２，５間の幅員も一定的に保有されることにな
る。そこでこのように下受板Ａと中受板Ｂで挾持
定着された屑物容器１３を水槽１５内に入れて、
水槽１５の周側辺１６の上から、下受板Ａの下垂
片２と上受板Ｃの下垂片８の間の開腔部を緩るく
挿嵌すると、ここに屑物容器１３は水槽１５内の
角隅に内接して、適正確実安定的に水槽の周側辺
１６に支持され、由つて屑物容器の起立の態様
を、常時且完全に保持することができるの効果を
有する。従つてこのように、完全起立状態の確保
をなし得るの屑物容器であることにより、この屑
物容器に過分の野菜や調理物などの、ごみや屑物
を投入しても、その重量のために屑物容器は転倒
したり、移動変位することなく、また、誤つて屑
物容器に手を引つ掛けたとしても屑物容器は転倒
することもないので、従つてこの考案の実施によ
り、屑物容器内にごみや屑物が収納されていると
き、或いは何も収納されずに屑物容器が空のとき
の、両者何れの場合に在りても、屑物容器は転倒
したり、破損を起生することは無いので、この考
案によるときには、屑物容器の使用を安全且手際
良くなし得ることに由因して、水槽内を常に清潔
に効率的に使用し得る、まことに実益のある有効
適切な考案と云える。この考案は、上受板Ｃ、中
受板Ｂ、下受板Ａの三者を、これ等に連通する螺
軸３への蝶ねじ１０の、ねじ付け一操作によつ
て、各々確実適確に重合接着し得ること、並び
に、このような一操作のねじ付けによつて屑物容
器の適確なる挾着支持と、および、水槽の周側辺
１６への軽快安易なる嵌合開腔部の規制的な成形
などのことを、関連的且有効に果遂し得るもので
ある。この考案における下受板Ａの下垂片２と上
受板Ｃの下垂片８の間の開腔部の幅員は、水槽の
周側辺１６の厚みよりは、ほんの僅かに広ろげた
幅員を保たせておく、それは、水槽の周側辺１６
への開腔部の嵌め外しを容易のものとするためで
ある。中受板Ｂの水平上片４の横位の長溝６と、
上受板Ｃの水平上片７の横位の長溝９とは、何れ
も下受板Ａに突設した螺軸３に対して、中受板Ｂ
と上受板Ｃの左右への移動の用に当てる、そして
上受板Ｃの水平上片７の横位の長溝９を長丈とし
たのは、上受板Ｃの左右への移動幅員を大振りに
するためである。Ｌ字状折曲段部１１は、屑物容
器の周側辺１４の上端が膨出したものに対して段
部状にするものであるから、周側辺１４の上端が
膨出していないものには、このような折曲段部を
折曲成形しなくてもよい。この考案において、上
受板Ｃ、中受板Ｂ、下受板Ａは何れも金属板、合
成樹脂板などの資材にて作るとよい。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案実施の例示図で、第１図はこの
考案を屑物容器と水槽の周側辺に取り付けた拡大
縦断面図、第２図はこの考案を屑物容器と水槽の
周側辺に取り付けた上面図、第３図は上受板の斜
面図、第４図は中受板の斜面図、第５図は下受板
の斜面図である。 Ａ……倒Ｌ字状折曲の下受板、１……水平上
片、２……下垂片、３……螺軸、Ｂ……倒Ｌ字状
折曲の中受板、４……水平上片、５……下垂片、
６……長溝、Ｃ……倒Ｌ字状折曲の上受板、７…
…水平上片、８……下垂片、９……長溝、１０…
…蝶ねじ、１３……屑物容器、１４……屑物容器
の周側辺、１５……水槽、１６……水槽の周側
辺。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 倒Ｌ字状に折曲して水平上片１と下垂片２を作
   つた下受板Ａの、水平上片１の中央部に螺軸３を
   突設し、倒Ｌ字状に折曲して水平上片４と下垂片
   ５を作つた中受板Ｂの、水平上片４の中央部に副
   つて横位の長溝６を穿ち、倒Ｌ字状に折曲して水
   平上片７と下垂片８を作つた上受板Ｃの、水平上
   片７の中央部に副つて横位の長溝９を穿ち、下受
   板Ａの螺軸３に水平上片４の長溝６を挿通し、下
   垂片２，５を並行して下受板Ａ上に中受板Ｂを重
   ね、更らに、中受板Ｂの長溝６を経て突出してい
   る螺軸３に水平上片７の長溝９を挿通し且その下
   垂片８と下受板Ａ、中受板Ｂの各並行下垂片２，
   ５とは、夫々対向的に位置するようにして、中受
   板Ｂ上に上受板Ｃを重ね、螺軸３に蝶ねじ１０を
   ねじ付けたことを特徴とする、流し台の水槽用屑
   物容器の支持具。