JPS61134250A - 表面光沢及び表面硬度に優れた積層体、その製造方法及び用途 - Google Patents

表面光沢及び表面硬度に優れた積層体、その製造方法及び用途

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JPS61134250A
JPS61134250A JP25640584A JP25640584A JPS61134250A JP S61134250 A JPS61134250 A JP S61134250A JP 25640584 A JP25640584 A JP 25640584A JP 25640584 A JP25640584 A JP 25640584A JP S61134250 A JPS61134250 A JP S61134250A
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JP
Japan
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resin
olefin
meth
acrylic acid
thermoplastic elastomer
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JP25640584A
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米倉 克佳
晃 内山
松田 昭
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は表面光沢及び表面硬度に優れた積層体及びその
製造方法に関するもので、より詳細には、押出成形性及
び耐熱性というオレフィン系熱可塑性エラストマー〇長
所と表面光沢及び耐スクラッチ性というアイオノマー又
は1−オレフィン・(メタ)アクリル酸共重合体樹脂の
長所とを兼備し、前者の欠点である無光沢、傷付き易さ
及び後者の欠点である耐熱性欠如とを有しなく、しかも
両者の層間接着性にも優れた積層体及びその製造法に関
する。
従来の技術及び発明の技術的課題 従来、オレフィン系熱可塑性エラストマーは、押出成形
性に優れていることから、車両、船舶等のシール材、例
えばバンパー等の緩衝材又は内外製材と1−7で使用さ
れており、また家電用品、スポーツ用品、建材等の用途
にも広く使用されているが、このエラストマーは表面光
沢及び耐スクラッチ性に乏しいことから、これらの欠点
の解消が特に強く要望されている0特に自動車等のプロ
テクトモール、ウィンドシールドガスケット、バンパー
モール等の用途には表面光沢及び表面硬度に優れた熱成
形可能なエラストマー材料の出現が強く望まれている。
発明の骨子及び目的 本発明者等は、種々の樹脂の内でも部分中和アイオノマ
ー樹脂又は1−オレフィン・(メタ)アクリル酸共重合
樹脂は、オレフィン系熱可塑性エラストマーに、強い層
間接着強度を有するように積層可能であり、しかもこの
積層によりオレフィン系熱可塑性エラストマー成形品に
対して、優れた表面光沢と表面硬度とを付与し得ること
を見出し念。
即ち、本発明の目的は、押出成形性、弾性、耐熱性、表
面光沢、表面硬度及び層間接着性の組合せに優れた積層
体及びその製造方法を提供するにある。
本発明の他の目的は、オレフィン系熱可塑性エラストマ
ーとアイオノマーとの長所を兼ね備えた積層体及びその
製法を提供するにある。
本発明の更に他の目的は、自動車等のプロテクトモール
、ウィンドシールドガスケット、バンパーモール、その
他の材料として有用な熱可塑性エラストマー積層体及び
その製法を提供するにある。
発明の構成 本発明によれば、ポリオレフィンとオレフィン系共重合
体エラストマーとを含有する組成物を主体とし且つその
少なくとも一方が部分的に架橋されている熱可塑性エラ
ストマー層と、遊離カルボキシル基を含有する部分中和
アイオノマー樹脂又は1−オレフィン・(メタ)アクリ
ル酸共重合樹脂の層、とが強固に接合して成る表面光沢
及び耐スクラッチ性の良好な積層体が提供される。
本発明によればまた、ポリオレフィンとオレフィン系共
重合体エラストマーとを含有する組成物を主体とし、且
つその少な(とも一方が部分的に架橋されている熱可塑
性エラストマーの層と、遊離力ルポギシル基を含有する
部分中和アイオノマー樹脂又は1−オレフィン・(メタ
)アクリル酸共重合樹脂の層とを、少なくとも一方の樹
脂が融解する状態で積層し、これにより両樹脂層を強固
に接合することを特徴とする表面光沢及び耐スクラッチ
性に優れた積層体の製造方法が提供される。
尚、本発明における(メタ)アクリル酸とは、アクリル
酸及びメタアクリル酸の総称である。
発明の好適態様 本発明において、ポリオレフィンとエチレン・α−オレ
フィン共重合エラストマーの部分架橋物とからなる熱可
塑性エラストマーとしては、次の様な組成物を例示でき
る。
(1)  エチレン又はプロピレンの単独重合体又はこ
れらと少量の他のモノマーとの共重合体によって代表さ
れる各種ポリオレフィン樹脂(αθ及びエチレンと炭素
数3〜14のα−オレフィンとの二元重合体エラストマ
ー又はこれらと更に各種の非共役ポリエン化合物とを重
合させた三元重合体ゴム(b、)の部分架橋物(C7)
からなる熱可塑性エラストマー組成物(II)  ポリ
オレフィン樹脂(侑)とオレフィン系共重合体エラスト
マー(b、)との組成物を有機ペルオキシドの存在下動
的に熱処理し部分的に架橋して得られる熱可塑性エラス
トマー組成物 (I)  ポリオレフィン樹脂(α、)とオレフィン系
共重合体エラストマー(b、)との組成物を有機ペルオ
キシドの存在下動的に熱処理し部分的に架橋して得られ
た部分架橋物(C7)に、更に同−又は別異のポリオレ
フィン樹脂(α、)又は(α、)を配合して得られる熱
可塑性エラストマー組成物 (IV)  エチレンの単独重合体又はエチレンと他の
少量のモノマーとの共重合体によって代表されるペルオ
キシド架橋型ポリオレフィン樹脂(α、)とプロピレン
の単独重合体又はプロピレンと他の少量のモノマーとの
共重合体によって代表されるペルオキシド非架橋型ポリ
オレフィン樹脂(α、)と、オレフィン系共重合体ゴム
(b、)との組成物を有機ペルオキシドの存在下動的に
熱処理し部分架橋して得られる熱可塑性エラストマー組
成物。
本発明において、熱可塑性エラストマーの原料であるオ
レフィン系共重合ゴムとは、例えばエチレン−プロピレ
ン共重合ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエン多
元重合ゴム、エチレン−ブタジェン共重合ゴム、エチレ
ン−1−ブテン共重合ゴム、エチレン−1−ブテン−非
共役ジエン多元重合体ゴム等の1−オレフィンを主成分
成分とする実質的に非晶質のエラストマー又はそれらの
混合物である。中でも好ましいものはエチレン−プロピ
レン共重合体ゴム、エチレン−プロピレン−非共役ジエ
ン多元重合体ゴムである。
こ\で、非共役ジエンとは、ジシクロペンタジェン、1
.4−へキサジエン1.シクロオクタジエン、メチレン
ノルボルネン、2−エチリデン−5−ノルボルネフ等ヲ
い\、中でも、ジシクロペンタジェン及び2−エチリデ
ン−5−ノルボルネンを第三成分とする共重合体が好ま
しい。
これら二元又は多元重合体のムーニー粘度〔ML1+1
l(150C)〕は通常10〜200、好ましくは40
〜200であり、またその沃素価(不飽和度)は好まし
くは40以下である。
これらエラストマー中に含有される各構成単位の量は1
−オレフィン部分において、エチレン単位/α−オレフ
ィン単位が50150〜90/10、好ましくは70/
30〜85/15 (モル比)の割合であり、1−オレ
フィン(エチレン十α−オレフィン〕単位/非共役ジエ
ン単位(多元重合体の場合)が通常99/1〜80/2
0、好ましくは、98/2〜90/10 (wt%)の
割合である。
本発明の積層体の基材層を構成する部分架橋熱可塑性エ
ラストマーにおいて、ポリオレフィンとエチレン・α−
オレフィン共重合エラストマーとからなる部分架橋物を
構成する両者の配合比は通常、ポリオレフィン/エラス
トマーに基ツいて、80/20〜10/90、好ましぐ
け70/30〜20/80 (重量比)に選ばれる。
上記部分架橋物を調製するには、原料エラストマー10
0重量部に対して、通常0.1〜2重量部の有機ペルオ
キシドを配合し、動的に熱処理することによって行なわ
れる。
こ\で、動的に熱処理するとは、融解状態で混練するこ
とをいう。混線装置としては、ミキシングロール、バン
バリーミキサ−1押出機、ニーダ−1連続ミキサー等を
用い得る。通常はj50〜280Cにおいて、1〜20
分間行なえばよい。
部分架橋を行なうに用いられる有機ペルオキシドとして
は、ジクミルペルオキシド、ジーttrt −ブチルペ
ルオキシド、2,5−ジメチル−2,5−ビス(ttr
t−ブチルペルオキシ)ヘキサン、2゜5−ジメチル−
2,5−ビス(ttrt−ブチルペルオキシ)ヘキシン
−3,1,3−ビス(ttrt−ブチルペルオキシイン
プロピル)ベンゼン、1,1−ビス(tart−ブチル
ペルオキシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン
、ルーブチル−4゜4−ビス(tgrt−ブチルペルオ
キシ〕パレラート、ジベンゾイルペルオキシド、ter
t−ブチルペルオキシベンゾアート等を挙げることがで
きるが、中でも、臭気の少ない点スコーチ安定性の高い
点で、ビスペルオキシド系化合物が好まれ、1,3−ビ
、t、 (tCrt−7’チルペルオキシインプロピル
)ベンゼンが最適である。
この部分架橋処理に際して、架橋助剤であるP−キノン
ジオキシム、ρ、P/−ジベンゾイルキノンジオキシム
等、多官能性化合物であるジビニルベンゼン(DVB)
、エチレングリコールジメタクリレート等を併用するこ
とにより、均一な架橋を実現した部分架橋物は本発明の
積層体の原料として、更に好適である。
熱可塑性エラストマーの調製に際しては、他の有機ペル
オキシド非架橋型ゴム、例えばポリイソブチン及びブチ
ルゴム(インブテン−イソプレン共重合体)等並びに鉱
物油系軟化剤、カーボンブラック、タルク、クレー、酸
化防止剤その他の添加成分を配合することができる。
本発明において、ポリオレフィンとは、1−オレフィン
の単独重合体、その2種以上の共重合体、1−オレフィ
ンと共役又は非共役ジオレフィンとの共重合体、1−オ
レフィンと他の重合性ビニル七ツマ−との共重合体及び
上記ポリオレフィンに重合性ビニルモノマーの1種以上
をグラフトシタ改質ポリオレフィン等であって、X線回
折測定法により求められる結晶化度通常50チ以上、融
解粘度指数〔Ml (19DC)又はMFRC26DC
))通常0゜1〜50f/10m程度のものが好ましい
。ペルオキシド分解型のものとしては、例えば、アイソ
タクチックポリプロピレン、ポリブテン−1プロピレン
と他の15モルチ以下のα−オレフィンとの共重合体、
例えばプロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1
−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体
、プロピレン−4−メチル−1−ペンテン共重合体又は
それらのブレンドを挙げることができる。
これらのMFR<230C)は5〜40であることが好
ましい。
ペルオキシド架橋型のものとしては、低−1中−又は高
−密度ポリエチレン、低密度リニアポリエチレン、エチ
レンを生体とする結晶性エチレン共重合体等である。
本発明に用いられる部分中和アイオノマー樹脂又は1−
オレフィン・(メタ)アクリル酸共重合樹脂としては、
熱可塑性エラストマーとの接合性及び耐スクラッチ性の
点で、共重合体の全単量体単位中に存在するカルボキシ
ル基含有単量体単位の含有竜通常4〜15モルチ、好ま
しくは6〜10モルチであって、該基の通常60チ以下
、好ましくは40%以下がアルカリ金属及び/又は周期
律表第■族金属イオン、好ましくはカルシウムイオン又
は亜鉛イオンと結合しているものを挙げることができる
また、本発明に用いられる部分中和アイオノマー樹脂又
は1−オレフィン・(メタ)アクリル酸共重合体樹脂と
して、その含有水分率o、ois重量%以下、好ましく
は0.010重量%以下のものを用いることにより積/
l体の層間接着力を格段に向上させることができた。
この様な水分率は通常、該樹脂を80℃程度で4時間以
上加熱することにより実現できる。
本発明におりで、熱可塑性エラストマーと部分中和アイ
オノマー樹脂又は1−オレフィン・(メタ)アクリル酸
共重合樹脂とを積層成形中る方法としては、次のものを
例示できる。
(cL)部分中和アイオノマー樹脂又は1−オレフィン
−(メタ)アクリル酸共重合樹脂と熱可塑性エラストマ
ーとを同時多層押出する方法 (b)  部分中和アイオノマー樹脂又は1−オレフィ
ン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂と熱可塑性エラスト
マーとを多層射成形する方法 (C)金型1内に部分中和アイオノマー樹脂又は1−オ
レフィン−(メタ)アクリル酸共重合樹脂成形体をイン
サートシ、その表面に熱可塑性エラストマーを射出積層
する方法 (d)  金型内に熱可塑性エラストマー成形体をイン
サートし、その表面にアイオノマー樹脂又は1−オレフ
ィン−(メタ)アクリル酸樹脂を射出積層する方法 (e)アイオノマー樹脂又は1−オレフィン−〔メタコ
アクリル酸樹脂のパウダー中に加熱した熱可塑性エラス
トマーを浸漬し、その表面にアイオノマー樹脂又は1−
オレフィン−(メタ)アクリル酸樹脂を付着させ、後者
樹脂の融点以上に保つことで該樹脂を融解させて均一な
フィルムとする方法 これらの中でも、通常は(α)の方法が用いられる。
なお、使用する熱可塑性エラストマーは15[]’C以
上゛、750 朋H?以上の減圧下(高真空側)での重
電減少が0.4 %鳩下、好ましくはOo・3以下、更
に好ましくは0.2似下であることが良好な接着を実現
する。減圧印加時間は通常0.5時間以上、好ましくは
1時間以上で十分である。
本発明を次の例で説明する。
参考例1゜ 自動車リアーウィンドー枠用途を意図して、ゴム弾性及
び異形成形性に優れた超柔軟銘柄として下記の処方でオ
レフィン系熱可塑性エラストマ−を試作した。
1)  エチレン−プロピレン−2−エチリデン−5−
ノルボルネン三元重合エラストマー〔エチレン含有’l
 713 mo 1%、ヨウ素価15、ムーニー粘度M
L、4C150tJ90)45部、((り結晶質ポリプ
ロピレン〔MFR(230tl’。
2.16Kg)11、密度0.91r/cc、降伏点応
力370 K9/ad (ASTM D−638) )
 15部(111)インブテン−インプレン共重合エラ
ストマー(不ts和vo、sモルチ、ムーニー粘度ML
1+4<150c)’25 )15部、(IV)  酸
化防止剤:テトラキス〔メチレン(6゜5−ジーttt
”t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)グロピオネー
ト〕メタン066部M パラフィン系プロセスオイル2
5部。
上記(1)〜(ψをバンバリーミキサ−に装入し、窒素
雰囲気中、180Cで5分間混線後、ロールを通してシ
ート状としたものをシートカッターにより細断してペレ
ット状にした。
次に、該ペレットに1.3−ビス(tert−ブチルペ
ルオキシ−tIO−プロピル)ベンゼン0.4部をジビ
ニルベンゼン0.4部及びプロセスオイル0.2部に溶
解分散させてなる溶液を加えて、ヘンシェルミキサーに
より混合し、溶液をペレット表面に均一に付着させた。
次いでこのペレットを押出機により、窒素雰囲気中、2
10t?、滞留時間2分間で押出し、当該ペレットを動
的に熱処理して熱可塑性エラストマーを得た。
参考例 サイドモール等の自動車外装部品を想定して、異形押出
引張強度の優れた中硬度銘柄を試作した。
(i)  エチレン−プロピレン−ジシクロペンタジェ
ン三元重合エラストマー〔エチレン単位含有率79mo
l、%、ムーニー粘度ML 1+11(150C)90
〕30部、 (11)参考例1で用いたと同一のポリプロピレン60
部、 (111) 〔MFR(190C12,16Kg)18
、密度0.92f/ゴ〕のエチレン−4−メチル−1−
ペンテン共重合#−30重量部、 GV)  パラフィン系プロセスオイル10部(v)参
考例1で用いたと同一の酸化防止剤0.3部。
上記(1)〜0++)を参考例1におけると同様に操作
してペレット化し、得られたペレットに、1.3−ビス
(tert−ブチルペルオキシ−t」o−プロピル〕ベ
ンゼン0.2部をジビニルベンゼン0.3部及びプロセ
スオイル0.5部に溶解分散させてなる溶液を加えてヘ
ンシェルミキサーで混合することにより、ペレットに溶
液を均一に付着させた。次いで、このペレットを押出機
により、窒素雰囲気中で210Cにおいて滞留時間2分
間で押出し、動的に熱処理を行って熱可塑性エラストマ
ーを得た。
第1表 使用したオレフィン系熱可塑性エラストマーの物性積層
体の表面光沢、耐スクラッチ性(表面硬度〕、層間接着
力については、次の様にして評価した。
表面光沢: JISZ−8741に準じて、光入射角6
0°で測定した(以下、「60°グ ロス」と略称することがある)グロス 耐スクラッチ性: JISK−5401に定められたス
クラッチ試験機を用い、鉛筆の硬度 Ha、荷重5002の条件下に成形品 の表面を引掻き、その跡を次の基準で 評価する 5:全く掻跡が認められない 4:僅かに掻跡が残る 3:掻跡は残るが傷にはならない 2:浅A傷が残る 1:深い傷が残る 層間接着カニ試験片(巾20 rm x長さ120++
111)を成形品から切出し、剥離速度50m/ 漸で両層のT型剥離を行なう。
実施例1゜ 部分的アイオノマー樹脂〔Ml (190C)5? /
 10 +m、カルボキシル基含量8mo1%、中和度
19チ、亜鉛塩型〕を180Cで4時間乾燥して、水分
含有量を100 pplNとし念後窒素雰囲気中、20
0Cにおいて押出機中で融解し、他の押出機中で参考例
1において得られ九熱可塑性エラストマーを窒素雰囲気
中、230 C,において融解し、両者を同一金型中に
押出して、同時二層成形を行なった。
得られた二層積層体の評価結果を第1表に示す。
同表から、本発明品の部分的アイオノマ一層表面は光沢
、耐スクラッチ性共に通常のアイオノマー(比較例2)
の表面光沢及び耐スクラッチ性と同等であるほか、本発
明品における層間接着力は比較例2のそれを遥かに凌ぎ
、熱可塑性エラストマー相互(比較例1)の場合に比し
ても、実質的に同等であることが判る。すなわち、比較
例1における両層は同一の熱可塑性エラストマーである
から、その層間接着力は最大の筈であり、その値7 K
e / cmに対して、本発明品における層間接着力6
Ko/cmは殆んど同等である。
なお、比較例6は層間接着性に優れていることで定評あ
るEVA (エチレン−酢酸ビニル共重合体〕と参考例
1における熱可塑性エラストマーとの積層体の評価結果
であって、表面光沢及び層間接着力においては、本発明
品と同等であるに拘らず、耐スクラッチ性においては犬
きく劣る場合のあることを示す為の例である。
実施例2゜ 実施例1で用いたと同一の部分的アイオノマー樹脂及び
参考例2の熱可塑性エラストマーとを用いて、実施例1
と同様に操作して、二層積層体を得た。
得られた積層体の評価結果を第2表に示す。同表から、
積層体の光沢側における60°グロス及び耐スクラッチ
性は通常のアイオノマー樹脂のそれらと全ぐ同一であり
、しかも、層間接着力においては、比較例2におけるそ
れを遥かに凌いでいることが判る。
実施例3゜ 実施例1で用いたと同一の熱可塑性エラストマー(参考
例1のもの)とエチレン−メタクリル酸共重合樹脂(M
F/?(190C,2,16〜)10、カルボキシル基
含有量8moLe4)とを用いて二層積層体を得た。ま
ず、参考例1の熱可塑性エラストマーを電熱プレスによ
り、190Cでプレス成形を行い、2順厚のシートを得
喪。次に、上記エチレン−メタアクリル酸共重合体をT
ダイ成形機を用いて押出成形し、1m厚のシートを作成
し九。
得られた熱可塑性エラストマーシートを1500の熱オ
ーブン中で、4時間放置し、当該温度まで加熱した後、
オーブンから取り出してこれにエチレン−メタクリル酸
共重合樹脂製シートを積層した。この二層シートを再度
熱オープン中に戻した後、後加熱を5分間行って目的の
二層積層体を得た0 得られた積層体の評価結果を第2表に示す。同表から、
積層体の光沢側における60” グロス及び耐スクラッ
チ性は通常のアイオノマー樹脂のそれらと全く同一であ
り、しかも層間接着力においては、比較例2におけるそ
れを遥かに凌いでいることが判る。
比較例1゜ 両層を共に参考例1で得られた熱可塑性エラストマーと
して、同時二層押出を行なって、積層体10藺、カルボ
キシル基含有率10mo1%、中和度72%、ナトリウ
ムイオン型〕を窒素雰囲気中、200Cにおいて押出機
中で融解し、以下は実施例1と同様に操作して二層積層
体を得念。
得られた積層体の評価結果を第2表に示す。
比較例2゜ エチレン−酢酸ビニル共重合体〔酢酸ビニル単位含有率
14 wt%、密度0.93 ?/cc、 Ml(19
QC) 1.4 r/ 10mm)を窒素雰囲気中、2
00Cにおいて押出中で融解させ、以下は実施例1と同
様に操作して二層積層体を得た。
得られた積層体の評価結果を第2表に示す。

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリオレフィンとオレフィン系共重合体エラスト
    マーとを含有する組成物を生体とし且つその少なくとも
    一方が部分的に架橋されている熱可塑性エラストマー層
    と、 遊離カルボキシル基を含有する部分中和アイオノマー樹
    脂又は1−オレフィン・(メタ)アクリル酸共重合樹脂
    の層とが強固に接合して成る表面光沢及び耐スクラッチ
    性の良好な積層体。
  2. (2)ポリオレフィンとオレフィン系共重合体エラスト
    マーとが80:20乃至10:90の重量比で存在する
    特許請求の範囲第1項記載の積層体。
  3. (3)ポリオレフィンがポリプロピレン及びプロピレン
    と15モル%以下の他のα−オレフィンとの共重合体か
    ら成る群より選ばれたペルオキシド分解型のポリオレフ
    ィンである特許請求の範囲第1項記載の積層体。
  4. (4)ポリオレフィンがポリエチレン及びエチレンを主
    体とするエチレン共重合体から成る群より選ばれたペル
    オキシド架橋型のポリオレフィンである特許請求の範囲
    第1項記載の積層体。
  5. (5)オレフィン系共重合体エラストマーがムーニー粘
    度〔ML_1_+_4(150℃)〕が10乃至200
    でヨウ素価が40以下のエラストマーである特許請求の
    範囲第1項記載の積層体。
  6. (6)オレフィン系共重合体エラストマーがエチレン−
    プロピレン共重合体ゴム又はエチレン−プロピレン−非
    共役ジエン多元重合体ゴムである特許請求の範囲第1項
    記載の積層体。
  7. (7)熱可塑性エラストマーがブレンド物100重量部
    に対して0.1乃至2重量部の有機ペルオキシドを配合
    し、動的に熱処理することにより得られたものである特
    許請求の範囲第1項記載の積層体。
  8. (8)部分中和アイオノマー樹脂又は1−オレフィン・
    (メタ)アクリル酸共重合樹脂が、樹脂中の単量体単位
    基準で4乃至15モル%のカルボキシル基含有単量体単
    位を含有する樹脂である特許請求の範囲第1項記載の積
    層体。
  9. (9)部分中和アイオノマー樹脂がカルボキシル基の6
    0%以下がアルカリ金属及び/又は周期律表第II族金属
    イオンと結合した樹脂である特許請求の範囲第1項記載
    の積層体。
  10. (10)部分中和アイオノマー樹脂又は1−オレフィン
    ・(メタ)アクリル酸共重合樹脂が0.015重量%以
    下の水分を含有する樹脂である特許請求の範囲第1項記
    載の積層体。
  11. (11)ポリオレフィンとオレフィン系共重合体エラス
    トマーとを含有する組成物を主体とし且つその少なくと
    も一方が部分的に架橋されている熱可塑性エラストマー
    の層と、 遊離カルボキシル基を含有する部分中和アイオノマー樹
    脂又は1−オレフィン・(メタ)アクリル酸共重合樹脂
    の層とを、 少なくとも一方の樹脂が融解する状態で積層し、これに
    より両樹脂層を強固に接合することを特徴とする表面光
    沢及び耐スクラッチ性に優れた積層体の製造方法。
  12. (12)熱可塑性エラストマーの層と、部分中和アイオ
    ノマー樹脂又は1−オレフィン・(メタ)アクリル酸共
    重合樹脂の層とを、同時多層押出することから成る特許
    請求の範囲第11項記載の方法。
  13. (13)熱可塑性エラストマーと、部分中和アイオノマ
    ー樹脂又は1−オレフィン・(メタ)アクリル酸共重合
    樹脂とを、金型内に多層射出することから成る特許請求
    の範囲第11項記載の方法。
  14. (14)金型内に熱可塑性エラストマーの成形体をイン
    サートし、その表面に部分中和アイオノマー樹脂又は1
    −オレフィン・(メタ)アクリル酸共重合樹脂を射出し
    、積層を行う特許請求の範囲第11項記載の方法。
  15. (15)金型内に部分中和アイオノマー樹脂又は1−オ
    レフィン・(メタ)アクリル酸共重合樹脂の成形体をイ
    ンサートし、その表面に熱可塑性エラストマーを射出し
    、積層を行う特許請求の範囲第11項記載の方法。
  16. (16)部分中和アイオノマー樹脂又は1−オレフィン
    ・(メタ)アクリル酸共重合樹脂の粉末中に、加熱した
    熱可塑性エラストマーの成形体を浸漬して、該成形体の
    表面に該粉末を付着させ、該粉末の樹脂をその融点以上
    の温度に維持して、該樹脂を融解し、成形体上に均一な
    フィルム層を形成させることを特徴とする特許請求の範
    囲第11項記載の方法。
  17. (17)部分中和アイオノマー樹脂又は1−オレフィン
    ・(メタ)アクリル酸共重合樹脂を、積層に先立つて、
    その含有水分率が150ppm以下になるように乾燥す
    る特許請求の範囲第11項記載の方法。
  18. (18)特許請求の範囲第1項記載の積層体から成る成
    形体。
  19. (19)特許請求の範囲第1項記載の積層体から成る自
    動車用プロテクトモール。
  20. (20)特許請求の範囲第1項記載の積層体から成る自
    動車用ウインドシールドガスケット。
  21. (21)特許請求の範囲第1項記載の積層体から成る自
    動車用バンパーモール。
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